オリックス(☆5対0★)ロッテ =リーグ戦15回戦(2020.08.30)・京セラドーム大阪=
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ロッテ
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ORIX
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勝利投手:アルバース(3勝5敗0S)
敗戦投手:中村 稔弥(1勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】ジョーンズ(10号・5回裏3ラン)

  DAZN
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◆オリックスは0-0のまま迎えた4回裏、松井佑の適時打などで2点を先制する。続く5回には、ジョーンズの3ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・アルバースが7回無失点の好投で今季3勝目。敗れたロッテは、打線が再三の好機を生かせなかった。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が破壊力抜群の豪快アーチをかっ飛ばした。2点リードの5回2死一、二塁。ロッテ先発中村稔の真ん中フォークを完璧にとらえ、左中間最深部に吸い込まれた。 区切りの今季10号3ランでリードを5点に拡大。試合の流れを引き寄せる値千金の一打になった。「フォークボールをしっかりととらえることができたよ! アルバースがいい投球をしていたし、なんとか追加点になってくれてよかった!」。大リーグ・オリオールズ時代の09年から日米12年連続2桁本塁打だ。メジャー通算282本塁打のパワーを見せつけた。

◆オリックスのアルバースとロッテ中村稔が先発し、序盤を危なげなく抑えた。いずれも3回まで1安打に抑え、ピッチを上げてきた。 オリックスは4回、敵失と松井佑の投手強襲適時内野安打で2点を先制した。5回はジョーンズが10号3ランを放ち、加点した。 オリックスはアルバースが今季3勝目をマークし、5連敗で止めた。ロッテは打線が振るわず完封負け。2連勝で止まった。先発の中村稔が2敗目。

◆ロッテは完封負けで、首位ソフトバンクとは3ゲーム差に広がった。左腕アルバースに過去2戦同様にタイミングが合わず、同投手との対戦打率は1割9分4厘に。 井口資仁監督も「チーム方針はあったんですけれど、その通りにできなかったというか、打者もちょっと受け身になっていた」と指摘。対アルバースは3戦全てが2時間台ゲームと、相手の術中にはまっている。「もっと、ある意味で強制的にやらないとなかなか打ち崩せない」と今季残り2度の対戦可能性がある難敵へ、さらに警戒を強める。

◆オリックスが助っ人パワーで不名誉な黒星をまぬがれた。月間18敗を重ね、球団ワースト記録に王手がかかっていた。呪縛から解き放たれたのは2点リードの5回2死一、二塁だ。ジョーンズがロッテ中村稔の落ちないフォークをすくう。日米12年連続2ケタ本塁打となる10号3ランは左翼上空を舞い、客席に消えた。 「(前の打席で)フォークを引っ掛けてゴロ(遊撃失策)になっていた。何とか球を高く上げようと意識して打ちにいっていたんだ」 チームの連敗、ロッテ戦連敗も「5」で止めた。17年以来、球団3度目の月間最多19敗の危機を阻止した。8月は6勝18敗1分けで、西村監督辞任の泥沼だった。苦戦続きでもAJは最善を尽くす。月間5発は、すべて2球目までを仕留めたものだ。打席では「甘い球」への仕掛けを自らルールとして課す。 「積極的に、というのはある。そのなかで球が高く来たら、しっかり振りにいく。低い球はゴロになる。高ければ外野に強い打球が飛ぶ。自分はゴロに負けない走塁ができないからね」 来日当初、日本でプレーした仲間に「どんどん攻めてこないぞ。ボール球を振らせに来るぞ」と伝えられた。大リーグ282本塁打の誇りがある。「真っすぐには絶対負けない、という気持ちが抜けなかった」。だが、次第に心持ちが変わった。「歩かせても大丈夫くらいの気持ちで投げてくる」。変化球も駆使する日本の配球にも、シンプルに好球必打。修正を重ね、立ち戻った。日米通算2000安打まで残り7本。メジャーの大砲が9月戦線の起爆剤になる。【酒井俊作】 ▽オリックス中嶋監督代行(新体制後5本塁打量産のジョーンズを) 打つべき球をしっかり打てている。ボール球を追いかけないようになったのかな。

◆オリックス先発アンドリュー・アルバース投手が7回無失点の好投で連敗ストップに貢献した。終盤も球威は衰えない。7回無死一塁。井上を内寄り速球で空振りを奪って追い込むと、最後は外角球で空を切らせた。 この日は右打者の懐をえぐるクロスファイヤーも効いた。球に角度をつける投球を実践。チームとして対戦5試合連続被弾中だったマーティンも内野安打1本に封じた。「絶対に抑えないといけない打者。強い気持ちで攻めた」。7月21日楽天戦以来、1カ月ぶりの今季3勝目を手中に収めた。

◆オリックスは投打の歯車がかみ合い、5連敗で食い止めた。4回、敵失で先制直後に貴重な追加点を挙げたのは、中日から移籍2年目の松井佑介外野手(33)だ。 1死一、三塁。投手強襲の当たりで一塁にヘッドスライディング。気迫のプレーで、適時内野安打をマークした。中嶋聡監督代行(51)は「当たりはずっと悪くなかった。そのなかで結果が出たのですごく大きいと思う」と評価した。 打線では吉田正が5回、自己最長を更新する18試合連続安打の右前打を放ち、ジョーンズの3ランを呼んだ。アルバースが7回無失点と好投したあとは、漆原と富山が無失点リレー。2人は新体制で1軍に招集されており、結果を残した。指揮官も「ずっと攻撃されっぱなしだったので、ゼロに抑えたのは大きい。苦しい場面でも、勝ちきる場面でも投げられる投手。今日は(勝ちパターンの)ヒギンスとディクソンを休ませられたのも大きい。来週、思い切って使えるのでよかった」とたたえた。 チームは8月に6勝18敗1分けと大苦戦。9月は最下位から浮上のきっかけをつかみたいところだ。1日からは、今季2勝13敗と天敵のソフトバンクを本拠地で迎え撃つ。中嶋監督代行は「月間でプラスにしたいのはもちろんだけど、まずは1つ1つ。連勝しても連敗したら一緒。ずっと1個ずつ勝っていくしかない」と言い聞かせていた。

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が区切りの今季10号3ランを放った。大リーグ・オリオールズ時代の09年から日米12年連続2桁本塁打。メジャー通算282本塁打のパワーを見せつけた。郷に入ればアーチを量産できる。そんな思いが深まる光景だった。この日、試合後のお立ち台。ジョーンズは、好投のアルバースに英語で活躍をたたえられると通訳する前に「ドウイタシマシテ!」と返した。「アリガト」「アイシテルヨ」。大リーグの大物が片言で日本語を連発していた。 米国人は異国での暮らしに浸る。来日後、夫人と息子2人と奈良・東大寺を観光したという。奈良時代に建立された寺院で大仏に触れ、心を動かされた。「すごく美しかったね。古くからあるモノは学ぶことがたくさんある。東大寺が建てられたとき、まだアメリカはなかっただろう。いろんなものを読んで、歴史を学んでね」。異文化を受け入れる柔らかい姿勢がある。 オリオールズ時代の09年から日米12年連続2桁本塁打を達成。この日、本塁打直後、ベンチ前で片腕を突き上げ「サイコウ」と言った。「日本に昔からある言葉だからね」。外国を楽しむ、しなやかさこそ、実力を発揮できる要因だろう。

◆オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(35)=前ダイヤモンドバックス=が30日、ロッテ戦(京セラ)で10号3ランを放った。  「フォークボールをしっかりととらえることができたよ! (先発の)アルバースがいい投球をしていたし、なんとか追加点になってくれてよかった!」  2-0の五回2死一、二塁。ロッテ先発・中村稔が投じた133キロの変化球をとらえ、左翼3階席まで運んだ。今季10号3ランでリードを広げた。  ジョーンズはメジャー時代の2009年から11年連続で2桁本塁打を記録しており、日米通じて12年連続2桁アーチに。日米通算2000安打までは残り「7」、同通算300号本塁打までは残り「8」とした。

◆オリックスが連敗を5で止めた。四回に失策と松井佑の投手強襲安打で2点を先制。五回にはジョーンズの10号3ランで加点した。アルバースは7回を6安打無失点で、7月21日以来の3勝目を挙げた。ロッテは攻守にミスが目立った。

◆先発したアルバースは7回を6安打無失点で今季3勝目。7月21日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、約1カ月ぶりに白星を手にした。「勝ち負けは自分一人でできることじゃない。そのあたりは気にしていないよ」。三者凡退は三回のみ。走者を背負いながらの投球となったが「伏見がすごくいいリードをしてくれた。バックもしっかり守ってくれた」と野手陣に感謝した。

◆打った瞬間、の一撃だった。快音とともに白球は大きな放物線を描き、京セラドームの左翼3階席へ。オリックス・ジョーンズが、豪快なアーチでチームを救った。メジャー時代から12年連続の2桁本塁打となるダメ押しの10号3ランだ。  「感触はとてもよかった。打った瞬間(スタンドに)行くと思ったよ。それよりも(先発の)アルバースがいい投球をしていた。あそこで点を取れて、アルバースを楽に投げさせられたのが一番良かった」  2-0の五回2死一、二塁。ロッテ先発・中村稔が投じた133キロのフォークをとらえた。この一発で日米通算2000安打まで残り「7」、同300本塁打までは残り「8」とした。  チームの連敗は「5」でストップ。敗れれば、2017年5月(6勝19敗)以来、球団ワーストタイの月間最多敗戦となった一戦で勝利をつかんだ。不名誉な記録の一歩手前で踏ん張った中嶋監督代行は、自身が就任後9試合で5発と打ちまくっている大砲に「いやあ、もうさすがの一言です」とたたえた。  開幕直後は日本球界の配球、ストライクゾーンに苦しんだ助っ人だが、周囲の助言に耳を傾けた。来日当初、「米国の選手で日本に来ている選手や、かつて日本でプレーした選手」から「どんどん攻めてこないよ。ボール球を振らせにくる」というアドバイスをもらっていたが、「そうは聞いていても『真っすぐには負けないぞ』とか、そういうところがなかなか抜けなかった」という。だが最近は「聞いていた話に自分が柔軟に考えられるようになってきた」と素直に受け入れ、好調につなげている。  お立ち台の最後。ファンに日本語でメッセージを求められると「アイシテルヨ」と愛の言葉を発した。チームメートが尊敬し、頼りにする男。それがアダム・ジョーンズ。本領発揮はこれからだ。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
37232 0.617
(↑0.007)
-
(-)
58274
(+8)
222
(+5)
75
(+3)
41
(+1)
0.243
(↑0.002)
3.300
(↓0.01)
2
(-)
ロッテ
34262 0.567
(↓0.009)
3
(↓1)
58268
(-)
282
(+5)
55
(-)
49
(-)
0.244
(↑0.001
4.360
(↑0.01)
3
(-)
楽天
31283 0.525
(↓0.009)
5.5
(↓1)
58323
(+2)
274
(+3)
64
(-)
42
(-)
0.270
(↓0.001)
4.200
(↑0.02)
4
(-)
日本ハム
29303 0.492
(↓0.008)
7.5
(↓1)
58270
(+5)
280
(+8)
53
(-)
31
(-)
0.250
(-)
4.100
(↓0.07)
5
(-)
西武
26322 0.448
(↑0.009)
10
(-)
60262
(+3)
278
(+2)
61
(+1)
39
(-)
0.249
(-)
4.500
(↑0.04)
6
(-)
ORIX
20384 0.345
(↑0.012)
16
(-)
58215
(+5)
276
(-)
42
(+1)
43
(+2)
0.241
(↓0.001)
4.250
(↑0.07)