ヤクルト(★5対12☆)巨人 =リーグ戦12回戦(2020.08.26)・明治神宮野球場=
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巨人
220003005122011
ヤクルト
3000200005703
勝利投手:高梨 雄平(1勝0敗0S)
敗戦投手:長谷川 宙輝(1勝2敗0S)

本塁打
【巨人】ウィーラー(7号・1回表2ラン)
【ヤクルト】山田 哲人(5号・1回裏ソロ),村上 宗隆(11号・1回裏2ラン),坂口 智隆(6号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人がシーソーゲームを制した。巨人は2-3で迎えた2回表、坂本の2点適時打で逆転する。その後1点ビハインドで迎えた6回には、重信、ウィーラー、岡本の適時打で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、4番手・高梨が移籍後初勝利。敗れたヤクルトは、投手陣が振るわなかった。

◆ヤクルトの球団マスコット、つば九郎が、試合前恒例の「きょうのひとこと」で、ヤクルトファンの子どもたちを心配した。 「ちびっこたち すでになつやすみが おわったところ」「まだ なつやすみのところもあるでしょう」「なつやすみの しゅくだいは おわりましたか?」と問いかけた。 さらに「たのしい なつのおもいでにっきは かけますか?」と続けた。ここで「じゃいあんつのみなさん ここは じんぐうきゅうじょうのすわろーずふぁんのこどもたちが」「たのしいえにっきが かけるように そんたくしてください」と巨人のみなさんに、まさかのお願い。 スタンドのヤクルトファンからは、拍手が沸き起こっていた。

◆ヤクルト山田哲人内野手(28)が、上半身のコンディション不良から復帰後では初となる、約2カ月ぶりの5号ソロを放った。 2点を追う1回1死、巨人の初先発ディプランの初球、高めの151キロ直球を豪快にバックスクリーンまで運んだ。「初見の投手ですが、初球から積極的に振っていこうと決めていました。いい角度で上がってくれました」とコメントした。 上半身のコンディション不良から復帰後、本塁打は初。6月27日の巨人戦(神宮)以来のアーチで、復活を印象づけた。

◆ヤクルト村上宗隆内野手(20)が、11号2ランを放った。 1-2で迎えた1回1死二塁。フルカウントから巨人ディプランの7球目、真ん中に入った151キロ直球を左翼スタンド中段まで飛ばした。「球に力がある投手なので、強引にいかずコンパクトに打つことができました」とコメントした。 22日の阪神戦(神宮)以来3試合ぶりの本塁打。直近の5戦で3発と、4番打者としての存在感を示した。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が、逆転の2点適時二塁打を放った。 1点を追う2回2死一、三塁、左中間を痛烈な打球で破った。「必死でした。それだけです。逆転できて良かったです」とコメントした。 前夜には12年連続2桁本塁打をマーク。キャプテンのバットが好調だ。

◆巨人ゼラス・ウィーラー内野手(33)が先制の7号2ランを放った。初回1死一塁、ヤクルト高橋の123キロのスライダーを捉え左中間席へ運んだ。 「1打席1打席を大切にしている。ホームランは打ててうれしいけど、次の打席はもっといい打席にしたいね。3打席目はもっといい打席みたいにね。常にレベルアップしていきたい。ハークション!!」とお決まりのせりふで喜んだ。25日の同戦では猛打賞を記録していた。

◆ヤクルト坂口智隆外野手(36)が、キャリアハイとなる6号2ランを放った。 1点を追う5回無死一塁、巨人の3番手桜井の2球目、高めの142キロ直球を右翼席へ運んだ。「とにかく後ろにいい形でつなぐ意識でしたが、うまく反応できてホームランになりました」とコメントした。 最近6戦4発と好調をキープ。プロ18年目でシーズン自己最多となる6本塁打目となった。

◆ヤクルトの先発高橋奎二投手(23)は、4回4失点で降板した。 初回、ウィーラーに先制の2ランを許した。その裏に打線が逆転したが、3-2で迎えた2回には坂本に2点適時二塁打を許し再び勝ち越された。 3回以降は持ち味の直球を軸に立ち直ったが、球数を多く使っており4回を97球、被安打8の7奪三振、4失点でマウンドを降りた。 この日の練習前、高津監督は高橋へ「ストライク先行でどんどん攻めていくように」と伝え、強気で攻める姿勢を求めていた。しかし期待に応えられず、試合を作れなかった。

◆巨人ナティーノ・ディプラン投手(26)が来日初登板初先発し、1回3安打3失点で降板した。初回1死からヤクルト山田哲に151キロ直球をバックスクリーンに運ばれると、1死一塁からは村上にも151キロ直球を左翼席に放り込まれた。「最初の目標にしていた1軍のマウンドに立てたことについては満足感はあったが、内容、結果ともに納得ができるものではなくチームの期待に応えられなかったことが悔しい。今日の反省を生かすためにも一生懸命に取り組んで、自分の投球を見せられるようにしたい」と話した。 昨年阿部2軍監督らが視察したドミニカ共和国でのテストを経て、育成選手として入団。3月31日に支配下登録をつかみ取った。イースタン・リーグ公式戦では勝ち星こそなかったが、3試合に先発し防御率2・12の成績を残していた。

◆ヤクルトは2点を追う初回、山田哲の5号ソロ、村上の11号2ランで逆転。巨人は2回、坂本の2点適時打で再逆転に成功した。 ヤクルトは5回、坂口の6号2ランで逆転。巨人は6回、重信、ウィーラー、岡本の適時打で3点を奪い、再びリードした。 巨人9回に5点を加えて大勝。4番手高梨が移籍後初勝利。ヤクルトは5回までに3本塁打も投手陣が踏ん張れず、最下位に転落。 ヤクルト長谷川が2敗目。

◆ヤクルトが2度の逆転もシーソーゲームを落とし、2連敗を喫した。今季最多の借金5で、初の最下位に転落した。 先発高橋は4回4失点と苦しみ、中継ぎも打たれ、2日連続で長谷川が敗戦投手。打線は3本塁打を放ったが、投打がかみ合わなかった。高津監督は「やっぱり先発投手。あれだけ球数を要すると、後ろに負担がかかる。悔しさを胸に秘め、しっかり戦っていくしかない」と話した。

◆楽天から移籍組の巨人ゼラス・ウィーラー内野手も、バットで勝利をたぐり寄せた。 初回に先制の7号2ラン。「ホームランは打ててうれしいけど、次の打席はもっといい打席にしたいね。3打席目はもっといい打席みたいにね。常にレベルアップしていきたい。ハークション!」。6回は勝ち越し、9回にはダメ押しの適時打を放ち3安打4打点。2戦連続猛打賞と暴れ回った。

◆ヤクルトは投打がかみ合わず、2連敗となった。今季最多の借金5で、最下位に。 高津臣吾監督は「勝つために一生懸命やっていくしかないと思うし、うまくなるために悔しさを胸に秘めて、持って、しっかり戦わないといけないのかなと思います」と前を向いた。 先発の高橋奎二投手は、4回4失点で降板。初回に2失点、2回にも2失点と序盤にリズムを作れなかった。指揮官は「やっぱり先発だね。奎二が立ち上がりからあれだけ点を取られて、球数を要してとなると、後ろの投手にも負担がかかる。すべてはと言ったらあれだけど、投手。その中の先発投手というところ」と改めて課題を挙げた。 打線は、2度の逆転と粘り強さを見せた。初回に上半身のコンディション不良から復帰後、初の本塁打を放った山田哲については「彼らしいというか、しっかりしたスイングだったし、その後もレフトのあそこまで飛んでいく訳なので、状態は良くなっていると思う」と話した。5回の第3打席で二塁打を放った後、二塁ベース付近に森岡内野守備走塁コーチとトレーナーが駆け寄り、山田哲の状態を確認したが「大丈夫です」と説明した。

◆巨人原辰徳監督が3番手で登板した桜井に奮起を求めた。 先発で結果が出ず中継ぎに配置転換。2イニング目の5回に逆転2ランを許し「何のために彼に役割を持たせているのか。ロングリリーフができるというね。リリーフ陣に負担をかけた。勝ち運の輪に入らないと」と言った。 2本塁打を浴びて1回降板したディプランには「緊張してるから仕方ないという状況の選手ではない。ある程度経験を積んで、年齢もいっている」と叱咤(しった)した。

◆巨人原監督が「代走の切り札」増田大輝内野手を今季初めて6回に投入する勝負手で逆転を呼び込んだ。 1点を追う6回無死一塁から初球に二盗を決め、三進後に重信の左前適時打で生還。今季増田大の代走は22度目だが、6回の登場は初で9回以降が最多の10度ある。 6回に一気に逆転すると今季最多20安打で最多タイの12点を挙げた。指揮官は「いいところで得点を取って、重ねられたというのは攻撃陣は頑張った」と評した。

◆楽天から移籍組の巨人ゼラス・ウィーラー内野手も、バットで勝利に貢献した。初回に先制の7号2ランを放つと、6回に勝ち越し、9回にはダメ押しの適時打。2試合連続の3安打猛打賞の活躍だった。 移籍後初勝利の高梨について「やはり一緒に楽天から移籍してきた仲間としてはうれしい。これまでの活躍にも敬意を表したい」と祝福した。

◆左腕なのに右打者キラーだ。巨人高梨雄平投手(28)が2回無失点の好投で楽天からトレードで加入後、初勝利を挙げた。5回、1点を勝ち越されてなおも無死二塁で登板。ピンチを難なく乗り切ると、6回も無失点で片づけ連続試合無失点を15に伸ばした。同じく今季楽天からトレードで加入したウィーラーも先制の7号2ランを含む3安打4打点。途中加入の2人が勝利を呼び込んだ。うそみたいな数字がある。高梨は今季ここまで左打者に対して20打数2安打。右打者に関しては、22打数無安打と1本の安打も許していない。セオリー通りにいけば左の変則サイドは、左打者のワンポイントでの起用が多い。だが高梨は左右ともに苦手にしないどころか右打者に打たれない。曲がり幅の大きなスライダーとシュート系を武器に「右打者とも勝負させてもらえて1イニングを任せてもらえているからですね」と謙虚に言った。 ユーチューバーとしての一面を持つなど、多才な男の好きな漫画は「嘘喰い」。ギャンブラーが心理戦でのし上がって行く物語だ。「だまし合いの中で人間の本当の部分が見える気がする。打者との駆け引きと似ているところがある」と引き込まれた。 自身も主人公の斑目のごとく、人並み外れた洞察力と頭脳で瞬時に最善の一手を考える。5回1死二塁、4番村上を四球で歩かせた。「最悪の場面を逆算して。どのバッターでアウトをとればいいのか、四球でもいいのかなど考えながらですね」。ピンチを広げたかにも見えるが、四球も作戦のうち。直後ヤクルトは左の雄平に代えて右の代打西浦を送り込んできた。高梨は、わなにはまったと言わんばかりに外角141キロで右飛に仕留めた。 侍ジャパンに選出された経験がありながらも、今季楽天では1軍出場がなかった。巨人移籍後の3試合では、同点や負けている場面での登板だったが、7月28日からは勝ちパターンの一角を担うようになった。食うか食われるかのプロ野球界で、再び地位を築いた。「まさかジャイアンツで勝ち投手になる日がくるとは。うれしいです。1試合1試合頑張ります」。無失点を積み重ね、セ界のトップへ上り詰める。【久永壮真】 ▽巨人原監督(移籍後初勝利の高梨に)「今日はピッチャーにも助けられた。役割として、いいリリーバーですね」

◆巨人のナティーノ・ディプラン投手(26)が26日のヤクルト戦(神宮)に来日初登板初先発し、1回を3安打2被弾3失点で降板となった。  先頭の坂口を二ゴロに仕留めたが、続く山田哲にバックスクリーンへソロを献上。青木に四球を出すと、今度は村上にも左翼席中段へ2ランを浴びて3点を失った。  育成契約での入団1年目で3月31日に支配下登録をつかみ取った。イースタンでは3試合に登板し0勝2敗、防御率2・12。21日の西武戦(カーミニーク)では5回3安打1失点と好投を披露した右腕は、持ち味を発揮できなかった。

◆ヤクルト・山田哲人内野手(28)が26日、巨人12回戦(神宮)に「2番・二塁」で先発し、0-2の一回1死からバックスクリーンへ5号ソロを放った。この一発が元号が令和に変わってから2000号となった。山田哲にとっては6月27日の巨人戦(神宮)以来、約2カ月ぶりのアーチ。「初球から積極的に振っていこうと決めていました。いい角度で上がってくれました」と振り返った。

◆ヤクルト・村上宗隆内野手(20)が26日、巨人12回戦(神宮)に「4番・三塁」で先発し、1-2の一回1死二塁から左翼席中段へ、特大の11号2ランを放った。フルカウントから先発・ディプランが投じた151キロのツーシームを完璧に捉えた。20歳の大砲は「球に力のある投手なので、強引にいかずコンパクトに打つことができました」とコメントした。

◆ヤクルト・坂口智隆外野手(36)が26日、巨人12回戦(神宮)に「1番・一塁」で先発し、3-4の五回無死一塁から右越えの逆転6号2ランを放った。桜井が投じた高め142キロの直球に振り負けなかった。最近6試合で4本目のアーチとなった好調のリードオフマンは「とにかく後ろに良い形でつなぐ意識でしたが、うまく反応できて本塁打になりました」と話した。

◆主将のバットに当たりが戻ってきた。2-3で1点を追う二回、1番・坂本が左中間へ逆転の2点二塁打を放った。  「必死でした。それだけです。逆転できて良かった」  2死一、三塁。ヤクルトの左腕、高橋が投じた146キロの直球が内角高めへ。坂本は左肘を抜くようなスイングでとらえる"得意技"で、左中間フェンス手前に打ち返した。二塁ベースに着いた坂本は味方ベンチに向かってガッツポーズを見せた。  試合前時点で打率・237と本調子でない主将だが、23日の広島戦(マツダ)で2安打し、前日24日のヤクルト戦(神宮)では3安打。3試合連続安打で、復調の気配を漂わせた。この適時二塁打で、通算2000安打まで残り70本となった。  一回に両軍計3本塁打が飛び出す打撃戦。巨人は一回にウィーラーの7号2ランで先制するも、来日初登板の先発・ディプランが山田哲、村上に被弾し、3失点で降板。序盤から点取り合戦となった。  打線は前夜に今季最多18安打で8得点。原監督が「1、2、3番が猛打賞でしょ。いつでもこうありたいね」と語っていた通り、1番・坂本、2番・松原、3番・ウィーラーから始まる上位打線を替えずに臨んだ。前夜の勢いそのままに、この日も神宮に快音を響かせた。(谷川直之)

◆巨人が今季最多20安打12得点と連日の猛攻でヤクルトとの打ち合いを制した。  先制したのは巨人。一回、1死一塁からウィーラーが左翼席へ7号2ランを叩き込む。しかし、ヤクルトもその裏、山田哲がバックスクリーンへ5号ソロを放ち、1点を返すと、青木が四球を選ぶ。続く村上の11号2ランが飛び出し、序盤から激しい点の取り合いとなった。  巨人は二回、2死一、三塁から坂本が左中間へ2点二塁打を放ち、すぐさま逆転に成功。ヤクルトは五回、無死一塁から坂口のシーズン自己最多となる6号2ランで再び逆転したが、巨人は六回1死三塁から重信の左前適時打で同点。2死一、三塁からはウィーラーが三遊間を抜ける適時打を放ち、勝ち越し。さらに岡本の右前適時打でこの回3点を奪い、2度目の逆転に成功した。  巨人は九回にも代打・亀井らが適時打を放ち、打者一巡の猛攻で5点を追加。投手陣も六回以降ヤクルト打線に安打を許さず、九回は鍵谷が三者凡退に打ち取り、試合を締めた。

◆ヤクルトは一回に村上、五回に坂口が逆転本塁打を放ったが、投手陣が踏みとどまれず、最下位に転落した。高津監督は「やっぱり先発だね。立ち上がりからあれだけ点を取られると、後ろの投手にも負担がかかる」と二回までに4失点の高橋に苦言を呈した。  3カード連続で3連戦の負け越しが決まり、借金は今季ワーストの5となった。「悔しさを胸に秘めて、しっかり戦わないと」と選手に奮起を求めた。

◆巨人・松原聖弥外野手(25)が26日、ヤクルト戦(〇12-5、神宮)で2試合連続の3安打を含む全5打席出塁で、打線を引っ張った。  「2番・右翼」で8試合連続のスタメン出場。2本の内野安打を含む4打数3安打と2四球で5出塁と期待に応えた。  プロ初猛打賞を記録した前日25日に続いて結果を残し、「前の打席がどんな結果であれ次の打席に入るときにはフラットな状態で入るように心がけています。いい状態が続いているので少しでも長く続けられるように1試合1打席を大切にします」と前を向いた。  仙台育英高時代には控え選手で、明星大史上初のプロ野球選手。育成からはい上がり、今季プロ初安打をマークした新星が存在感を示している。

◆巨人の高梨が4番手で2回を無安打無失点と好救援し、移籍後初勝利を挙げた。7月中旬に楽天からトレードで加入し「まさかジャイアンツで勝ち投手になる日が来るとは思わなかった」とうれしそうに話した。  4-5と逆転された五回無死二塁で登板し、後続を断ってピンチを切り抜けると、直後の六回に打線が再び逆転して白星が転がり込んだ。新天地で15試合連続無失点と貢献し「維持ではなく、(投球の)質を上げていきたい」と意欲的に話した。 ディプラン(来日初登板で先発し1回3失点) 「内容、結果ともに納得できるものではなく、期待に応えられなかったことが悔しい」 原監督(今季最多20安打で12得点の打線に) 「点を取って、重ねられた。やっぱり攻撃陣は頑張った」

◆巨人・原辰徳監督(62)が26日、ヤクルト戦(〇12-5、神宮)で3番手として登板した桜井俊貴投手(26)に注文を付けた。  先発のディプランが1回3失点で降板。大江が2回無失点でつなぎ、四回から3番手の桜井がマウンドに上がった。イニングまたぎでのロングリリーフを託された右腕は四回を三者凡退に仕留めたものの、五回無死一塁で坂口に逆転2ランを被弾し、続く山田哲にも左翼フェンス直撃の二塁打を浴びて交代。その後は高梨、中川、大竹、鍵谷が無失点でバトンをつないだ。  試合後の原監督は「何のために、彼(桜井)に役割を持たせたのか。(2軍から)上がってきているのか。桜井はできる選手と思うんだけどね。あそこはやっぱり、2、3イニング投げきってくれると非常に良かったんですけどね。勝ち運の輪に入れないとね」と奮起を促した。  5年目の桜井は開幕ローテ入りして2勝を挙げたが、8月2日の広島戦で三回途中7安打5失点と精彩を欠き、ファーム降格。23日に中継ぎ要員として再昇格していた。

◆村上が一回、巨人・ディプランから左翼席へ11号2ラン。「球に力のある投手なので強引にいかず、コンパクトに打つことができました」。三回に二塁打を放って2安打。打率を・3350とし、DeNA・佐野(打率・3348)を2毛差で上回ってリーグトップに立った。

◆ウィーラーが3安打4打点。一回に先制の左越え7号2ラン、同点の六回には決勝の左前適時打を放ち「投手にとって楽な展開にしたかった」と喜んだ。自身と同様に、今季中に楽天からトレードで加入した高梨の移籍後初勝利には「うれしい。ここまでの活躍に敬意を表したい」。打線は前日25日の18安打を超える今季最多の20安打を放ち、今季最多タイの12得点を挙げた。

◆ヤクルトは連敗で今季初めて単独最下位に転落。高津臣吾監督(51)は「立ち上がりからあれだけ点をとられて、球数を要してとなると、後ろの投手にも負担がかかる」と、4回4失点の高橋に苦言を呈した。  一回に先制を許した直後に逆転したが、二回に坂本に2点二塁打を浴びて再逆転を許した。直前の挟殺プレーでは三塁ベースコーチが三走の背中を触ったが、守備妨害は認められなかった。  上半身のコンディション不良から復帰した山田哲が、一回に2カ月ぶりの5号ソロと光明もあった。12球団合わせての"令和2000号"となる本塁打に「彼らしい、しっかりしたスイングだった」とした指揮官は「勝つために一生懸命やっていくしかない。うまくなるために悔しさを胸に秘めて戦わなきゃいけない」と求めた。(長崎右)

◆珍しく原采配に首をひねった。久々にチクリとやるつもりでいた。  4-3で迎えた三回2死満塁。打席には、二回から緊急登板した大江。当然、代打を送り、一気の勝負かと思いきや、平気な顔でそのまま打たせて、空振り三振、無得点。  ならばせめて、大江を五回まで引っ張るかと見ていると、その裏を抑えて、お役御免。そして3番手の桜井が五回に逆転を許し、ほら、いわんこっちゃない...。  ところが原監督は、この日の勝負どころをはじめから、まだ先だと踏んでいたのだろう。  1点を追う六回。先頭の岸田が四球で出ると、代走に増田大。左腕・長谷川のマークもなんの。初球から二盗を決めて、その後、同点のホームイン。ここだ!とみるや、すかさず、迷わず、采配に力を込める。攻撃を、試合を動かし、アッという間に再逆転だ。  さらに、増田大を迎え入れるタイムリーを放ち、追い打ちの二盗も決めて生還した重信、3安打2四球の松原、2安打の若林と、若手の競争をあおりながら、縦横無尽に駆使してみせた。  独特の感性、勝負勘、経験値。原の方が一枚、上手だったと、素直に認めるしかないね。 (本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
32203 0.615
(↑0.007)
-
(-)
65260
(+12)
189
(+5)
75
(+1)
36
(+3)
0.256
(↑0.004
3.410
(↓0.03)
2
(-)
DeNA
28273 0.509
(↓0.01)
5.5
(↓1)
62232
(+2)
218
(+4)
59
(+1)
11
(+1)
0.267
(↓0.002)
3.610
(↓0.01)
3
(1↑)
阪神
26273 0.491
(↑0.01)
6.5
(-)
64238
(+11)
223
(+3)
52
(+3)
40
(-)
0.242
(↑0.002)
3.590
(↑0.01)
4
(1↓)
中日
26294 0.473
(↓0.008)
7.5
(↓1)
61196
(+3)
239
(+11)
33
(-)
15
(-)
0.241
(↓0.002)
3.720
(↓0.08)
5
(1↑)
広島
23276 0.460
(↑0.011)
8
(-)
64245
(+4)
256
(+2)
59
(+1)
23
(+1)
0.269
(-)
4.150
(↑0.04)
6
(1↓)
ヤクルト
23285 0.451
(↓0.009)
8.5
(↓1)
64247
(+5)
293
(+12)
51
(+3)
36
(-)
0.249
(↓0.001)
4.820
(↓0.13)