1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ORIX | 1 | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 6 | 0 | 1 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1X | 4 | 8 | 0 | 2 |
勝利投手:森 唯斗(1勝1敗14S) 敗戦投手:ディクソン(0勝3敗8S) 本塁打 |
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◆ソフトバンクがサヨナラ勝利。ソフトバンクは1点を追う7回裏、松田宣がソロを放ち同点とする。そのまま迎えた9回には、1死一塁から中村晃の適時三塁打が飛び出し、試合を決めた。投げては、4番手・森が今季初勝利。敗れたオリックスは、打線が6回以降無安打と沈黙した。
◆ソフトバンク和田毅投手(39)のオリックス戦は通算28勝8敗で勝率7割7分8厘。同一カードの貯金20は現役最多で、今季は2試合で12回2/3を投げて無失点の2勝。和田がオリックス戦の貯金を21に増やすか。
◆オリックス吉田正尚外野手(27)が、先制点となる適時二塁打を放った。 初回1死二塁で、ソフトバンク先発和田の直球を捉えた。ライトへの先制適時二塁打で14試合連続安打となった。 「(2番の)大城が粘りながらチャンスを作ってくれていましたし、何とかランナーをかえすことだけ考えていたので、先取点につながってくれてよかったです」 直前の無死一塁の場面で、12球粘り進塁打となる一ゴロを打った大城に感謝した。 天敵から先制点を奪った。和田には試合前の時点で2試合計12回2/3を無得点に抑えられていた。
◆オリックスは1回1死二塁から吉田正の適時二塁打で1点を先制。3回にも1点を追加した。先発田嶋は3回まで無失点。 ソフトバンクは4回、高谷の1号2ランで同点としたが、オリックスは直後の5回に吉田正の9号ソロで勝ち越した。 ソフトバンクは7回、松田宣の6号ソロで再び同点とすると9回1死一塁から中村晃の右越え打でサヨナラ勝ちした。ソフトバンク森が1勝目。オリックス・ディクソンが3敗目。
◆ソフトバンク高谷裕亮捕手が、値千金の同点弾を豪快に放って見せた。2点を追う4回1死二塁。カウント0-1から田嶋の147キロの直球を捉えた。打球は右翼席に飛び込む今季1号2ランとなった。 「打ったのはストレートです。次につなげる気持ちで打ちにいきました」。11月で39歳になるチーム野手最年長男が気を吐いた。ダイヤモンド周回後の一塁ベンチ前では、グラシアルのパフォーマンスをちゃっかり拝借。ボクシングポーズでグラシアルをKOし、笑顔で1発の余韻に浸った。 本塁打は昨年9月5日の楽天戦以来、約1年ぶり。ここ3年は「年1本」のペースで、これで見納め? なら、さびしすぎる。しかも、喜んでばかりもいられない。先発マスクをかぶり、シーソーゲームとなっただけに「同点に追いつけたことはよかったですが、すぐ勝ち越されてしまった」と反省も忘れなかった。
◆ソフトバンク先発の和田毅投手が、痛恨の被弾を悔やんだ。同点の5回。先頭吉田正に右翼席へ勝ち越しとなる9号ソロを献上した。「初回から本調子ではなく、常にランナーを背負いながらの投球になってしまった。何とか粘りたかったが、3点目のホームランに悔いが残ります」。 立ち上がりから制球に苦しみ、3回までに2失点。高谷の1発で追いついた直後で「同点にしてもらった後だっただけに反省しないといけない」と唇をかんだ。
◆ソフトバンク松田宣浩内野手が7回に同点弾を放った。1死走者なしから、田嶋の133キロの変化球を左中間テラス席に運んだ。「打ったのはチェンジアップ。(体が)前に出されましたが、しっかり芯で押し込めました」。 今季3度目の「1番三塁」で先発出場。過去2回は内野安打1本に終わったが、この日は9回にサヨナラ勝ちを呼ぶ中前打も放ち、猛打賞をマーク。打撃不振に悩む男が、面目躍如の活躍を見せた。
◆オリックス守護神ディクソンが9回1死一塁から、2番中村晃にサヨナラ打を浴び、首位ソフトバンクに連敗した。勝ち越しを狙った8回2死一塁では代走の切り札佐野がけん制死。流れをつかめなかった。 中嶋聡監督代行は「(けん制死は)不用意とは思わない。ちょっとしたタイミングでアウトになっている。練習するしかない」と責めなかった。「先の塁で盗塁でアウトになっても、けん制でアウトになっても一緒。(二塁を狙うのが)佐野の仕事」とスペシャリストとしての期待をかけた。
◆ソフトバンクが首位を死守した。中村晃外野手(30)が、オリックスの守護神ディクソンからレギュラーシーズンでは自身初となるサヨナラ打を放ち、チームを4連勝に導いた。同点の9回1死一塁で右中間を破る三塁打。劇的勝利で単独首位をがっちりキープし、貯金も今季最多の10に伸ばした。クールな男が、はにかんだ。同点の9回1死一塁。中村晃が右中間を破る鋭いライナーを放った。一塁から牧原が一気に生還し、サヨナラ勝ち。「初めてだな、と思いました。やっぱりいいですね。勝てたのでそれが一番です」。勝負強い男のイメージが強いが、意外にもサヨナラ打は初。苦戦を最後はものにし、仲間たちと勝利に酔った。 静かな表情の下に、燃える思いを秘めていた。25日は4打数ノーヒット。この日もオリックス先発の田嶋を打ちあぐね、やはり田嶋が先発した7月18日以来、今季2度目の2三振を喫するなど4打席目まで快音はなかった。「めちゃめちゃいいピッチャー。いつにも増して良かった。昨日も打っていないし、ムカついていました。なんとかやり返したい気持ちでした」。安打製造機は自分へのフラストレーションを力に変え、ここ一番で自身12打席ぶりの安打を放って鬱憤(うっぷん)を晴らした。 今季は両膝の痛みがあり、開幕2軍スタート。7月の1軍昇格後は入念にケアしながら、出場を続ける。「毎日チェックはしています。今は落ち着いている状態ですね。最近は塁にも出ていなかったので、膝の状態はいいですよ」。ジョークも出るほど、体の状態は上がっている。 工藤監督も最敬礼だ。「さすがですね。あそこで決めてくれるとは」。4番も打てば1、2番でも機能する「ユーティリティー」の存在に「いてくれたら常に頼もしいし、いてくれないと困る。相手からしたら本当に嫌なバッターです」とたたえた。 貯金は今季最多10。単独首位も守った。選手会長も務める中村晃は「いい流れで戦えている。このままいけるんじゃないかと思います」と、確かな手応えにうなずいた。【山本大地】
◆オリックス吉田正尚外野手が自身最長となる14試合連続安打を放った。 「ミスショットせず、しっかり自分のスイングを。1日1本の積み重ねが最終的なものになる」。初回に先制適時打、5回には一時勝ち越しとなる9号ソロを放ち、8月11度目のマルチ安打。今月残り4試合全てでマルチ安打を放てば、パ・リーグ記録の月間15度に並ぶ。
◆ソフトバンクのサヨナラ勝ちを見て、30年前の記憶がよみがえった。90年8月の山形遠征だった。相手はオリックス。みちのく2連戦でホークスは2連敗した。ダイエーホークスとなって2年目。田淵監督の初シーズンだった。阪急から球団を買収したオリックスも、同じ2年目。福岡、神戸を本拠地とする2つの球団は「新生チーム」とあって何かと比較された。試合後の監督会見。報道陣の質問に、田淵監督は激高した。 「オリックスにまだ2勝? そんなの成績見れば分かるんだよ!」と声を荒らげ、その後の質問は受け付けず、移動のバスに乗り込んで行った。その後、オリックスに1勝したものの、さらに5連敗してシーズンを終えた。対オリックス3勝22敗(1分け)と屈辱的な数字が残った。 30年も経てば、立場は逆転する。いや、30年もかかっていない。この日のサヨナラ勝利で同カード12勝2敗。今季のオリックス戦の負け越しがなくなった。27日にも早々と勝ち越しが決まる。猛牛には7年連続して「負け越し」ていない。 オリックスもこのまま「敗者」で終わるわけにもいくまい。シーズン中の監督交代は、チーム浮上のカンフル剤となるのか。キャンプや激励会で「現役生活最後のシーズンと思え」「クレージーなキャンプを。目の色が変わるくらいやれ」...。宮内オーナーは、何度となくチームにゲキを飛ばした。球団、選手は忘れたわけではなかろう。 私事で恐縮だが、駆け出しだったころ、先輩から言われた言葉は今も胸に突き刺さる。他社にニュースを抜かれるたび、彼は冷たく言った。「サンドバッグにも意地があろう」。【ソフトバンク担当 佐竹英治】
◆ソフトバンク・高谷裕亮捕手(38)が26日、オリックス戦(ペイペイドーム)で「8番・捕手」で先発出場し、四回1死二塁、右翼席に1号同点2ランを突き刺した。 「次につなげる気持ちで打ちにいきました」 四回、先頭の川島が中前打。川瀬の犠打で1死二塁として、高谷だ。高めの147キロ直球を振り抜くと打球は右翼席へ。 高谷といえば、松田宣や柳田らの本塁打のパフォーマンスに付き合うのが恒例行事。グラシアルが本塁打を放った際にベンチ前で高谷を相手にシャドーボクシングを行うパフォーマンスが恒例だが、この日は高谷がグラシアルを相手にやってみせファンからは拍手がこぼれた。 「同点に追いつけたことはよかったですが、すぐ勝ち越されてしまったので、何とか我慢強く粘っていきたいです」 直後の五回無死、吉田正に勝ち越しソロを浴びたことを悔いた。高谷の本塁打は昨年の9月5日の楽天戦(当時ヤフオクドーム)以来。7月4日の日本ハム戦(札幌ドーム)からバッテリーを組み続ける和田を必死に援護した。
◆ソフトバンクが今季3度目のサヨナラ勝ちで4連勝。2点を追う四回に高谷の1号2ラン、1点差の七回は松田宣の6号ソロで2度追いつき、九回は中村晃が適時三塁打を放った。オリックスは先発の田嶋がリードを守り切れなかった。
◆ソフトバンクの松田宣が同点ソロを含む今季2度目の1試合3安打をマークした。七回は好投していた田嶋のチェンジアップを、左中間にせり出すホームランテラス席へ運び「前に出されたが、しっかり芯で押し込めた」と自賛した。不振が続いていたが、最近8試合で4本塁打と持ち前の長打力が戻ってきた。 一回先頭で左前に運び、1番起用に応えると、九回は1死から中前打を放ち、続く中村晃のサヨナラ三塁打を呼び込んだ。工藤監督は「今の状態をキープしていきながら、さらに上げられるようにやってほしい」と期待した。
◆ソフトバンクがオリックスに4-3でサヨナラ勝ち。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --粘り勝った 「和田君も調子が悪い中、しっかり粘って3失点だった。女房役の高谷君がホームランを打って一気に盛り上がりましたし、マッチ(松田宣)がよく打って同点にしてくれた。リリーフ陣も頑張って、サヨナラを呼んでくれた」 --高橋礼、松本が中盤を作った 「よく投げたと思います。緊張感もあったでしょうし。勇気を持って打者と対戦してくれた」 --2度のけん制死もピンチを防いだ 「なかなか珍しい。そういうところはしっかり高谷君がいきそうなところでけん制を入れてくれたのが大きかったと思います」 --先発の和田については 「2週間ぶりだったので、その辺で思い通りにいかないところもあったと思います。起こりうることなので、次回しっかり投げてもらえたら。調子が悪いときに少ない失点でつないでいくことも大事なので」 --貯金が「10」 「貯金とか順位ではなくて、今はとにかく目の前の試合を精いっぱい戦って、戦って。常に勝てることを考えて。日々新たにという気持ちを忘れないで、やっていきたいと思います」
◆ソフトバンクが4-3でサヨナラ勝ち。試合後、工藤公康監督(57)が取材に応じた。主な一問一答は以下の通り。 --粘り勝った 「和田君も調子が悪い中、しっかり粘って3失点だった。女房役の高谷君がホームランを打って一気に盛り上がりましたし、マッチがよく打って同点にしてくれた。リリーフ陣も頑張って、サヨナラを呼んでくれた」 --高橋礼、松本が中盤を作った 「よく投げたと思います。緊張感もあったでしょうし。勇気を持って打者と対戦してくれた」 --2度のけん制死もピンチを防いだ 「なかなか珍しい。そういうところはしっかり高谷君がいきそうなところでけん制を入れてくれたのが大きかったと思います」 --先発の和田については 「2週間ぶりだったので、その辺で思い通りにいかないところもあったと思います。起こりうることなので、次回しっかり投げてもらえたら。調子が悪いときに少ない失点でつないでいくことも大事なので」 --貯金が「10」 「貯金とか順位ではなくて、今はとにかく目の前の試合を精いっぱい戦って、戦って。常に勝てることを考えて。日々新たにという気持ちを忘れないで、やっていきたいと思います」
◆打撃職人らしい鋭い打球が、試合を決めた。ソフトバンク・中村晃がプロ初のサヨナラ打。試合後の取材で、責任感あふれる選手会長らしい第一声を放った。 「きのう(25日)も打っていなくて、ムカついていた。やり返したい気持ちでいきました」 2度追いつき、迎えた九回1死一塁。ディクソンの149キロ直球を振り抜くと、右中間を真っ二つ(記録は三塁打)。代走・牧原のホームインを見届けると、両手を挙げて喜んだ。ペナントレースでは初のサヨナラ打に「勝てたのが一番」とうなずいた。 2019年は自律神経失調症もあり、44試合の出場。今季も体調不良と両膝痛が重なり、開幕1軍を逃した。前を向かせてくれたのは、長崎自主トレをともにする後輩・栗原の存在だった。 「頑張らないといけないのと、悔しいのと。両方がありますね」 2軍調整中、1軍で活躍する栗原に触れ、こう漏らした。松田宣、柳田とともに栗原も全試合出場中。打棒で定位置をつかんだ後輩への、本音だった。白昼の筑後で昇格を目指す中でも、テレビの1軍戦が目に入る。7月11日に1軍昇格。「(膝の)チェックは毎日している。今は落ち着いています」と連日のケアで準備に励む日々だ。 工藤監督も、今季はプロ初の4番にも据えるなど、厚い信頼を寄せる。「頼もしいし、いてもらわないと困る」。貯金は今季最多「10」に到達も2位・ロッテも勝ったため1ゲーム差が続く。3年ぶりのリーグ制覇へ、勝ち続けるだけだ。 「結果が出なかったらムカつきますし。けがだけはしないように」 4連勝でカード勝ち越しも決めた。選手会長の背中からは、自覚と責任があふれていた。(竹村岳)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
33 | 23 | 2 | 0.589 (↑0.007) | - (-) |
62 | 250 (+4) | 214 (+3) | 67 (+2) | 39 (-) |
0.242 (-) | 3.410 (↑0.01) |
2 (-) |
ロッテ |
32 | 24 | 2 | 0.571 (↑0.007) | 1 (-) |
62 | 258 (+2) | 258 (-) | 51 (+2) | 47 (-) |
0.247 (↓0.002) | 4.300 (↑0.08) |
3 (-) |
楽天 |
29 | 26 | 3 | 0.527 (↓0.01) | 3.5 (↓1) |
62 | 301 (-) | 264 (+2) | 59 (-) | 40 (-) |
0.269 (↓0.002) | 4.320 (↑0.04) |
3 (1↑) |
日本ハム |
29 | 26 | 3 | 0.527 (↑0.008) | 3.5 (-) |
62 | 257 (+8) | 252 (+5) | 51 (+2) | 29 (+1) |
0.249 (↓0.001) | 3.940 (-) |
5 (-) |
西武 |
23 | 31 | 2 | 0.426 (↓0.008) | 9 (↓1) |
64 | 244 (+5) | 264 (+8) | 56 (+1) | 36 (+1) |
0.249 (-) | 4.560 (↓0.06) |
6 (-) |
ORIX |
19 | 35 | 4 | 0.352 (↓0.006) | 13 (↓1) |
62 | 204 (+3) | 262 (+4) | 41 (+1) | 41 (-) |
0.242 (↓0.001) | 4.290 (-) |
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