西武(★5対8☆)日本ハム =リーグ戦11回戦(2020.08.26)・メットライフドーム=
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日本ハム
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西武
0000050005901
勝利投手:杉浦 稔大(5勝2敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(1勝1敗12S))
敗戦投手:榎田 大樹(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】ビヤヌエバ(3号・2回表3ラン),渡邉 諒(5号・9回表ソロ)
【西武】スパンジェンバーグ(7号・6回裏3ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは2回表、ビヤヌエバの3ランが飛び出し、先制に成功する。続く3回には、大田と清水の2点適時打で一挙4点を奪い、序盤から試合を優位に進めた。投げては、先発・杉浦が6回途中3失点で今季5勝目。敗れた西武は、先発・榎田が3回途中7失点と大誤算だった。

◆西武中村剛也内野手が、内野安打で史上128人目となる通算1500安打を達成した。 本塁打が代名詞のおかわり君が、第2打席の5回、三塁へのボテボテの当たりに猛ダッシュ。快足を飛ばし? セーフ判定で大台に到達した。塁上で記念ボードを受け取ったが、苦笑い。ベンチでは同期入団の栗山巧外野手が拍手をしながら、こちらも苦笑いで祝福した。 中村が狙う次なる記録は、25日時点で通算421本塁打の450本到達。史上14人目の達成を目指す。

◆日本ハムは2回1死一、二塁でビヤヌエバの3号3ランで先制。3回、大田の2点適時打などで、リードを7点に広げた。 7点を追う西武は6回、栗山が右前適時打で1点を返した。さらにスパンジェンバーグの3ランなどで2点差に詰め寄った。 日本ハムは9回に渡辺の5号ソロで突き放し、4連勝。西武は5連敗で、首位ソフトバンクと9ゲーム差となった。 日本ハム杉浦が5勝目、秋吉が12セーブ目、西武榎田が1敗目。

◆西武は屈辱の5連敗で首位ソフトバンクと9ゲーム差となった。先発榎田が序盤で7失点と炎上。6回に5点を奪うも、届かなかった。 シーズン2度目の5連敗は16年以来4年ぶり。大逆転Vを果たした昨季の最大8・5ゲーム差を上回り5位に沈む。辻監督は「7点っていうと、どうしようもないからね。今年のライオンズの一番悪い形が出たかなと思う」と嘆いた。 ▽西武榎田(2回2/3 5安打7失点で黒星)「初回はきちんと投げられたのですが...。2回は甘い球を痛打され、3回は四球から崩れてしまいました」

◆プロ19年目の西武中村剛也内野手がが史上128人目となる通算1500安打の節目を内野安打で達成した。 5回の第2打席。ボテボテの三塁への当たりに全力疾走で一塁ベースを駆け抜けた。内野安打は6月23日以来今季2本目。通算421本塁打を誇る希代のアーチストだけに、塁上で苦笑いを浮かべた。代名詞でもある左方向へ大きな1発を狙うも、引っかけながらのゴロに「ちょっとかっこ悪いというか...。でも"らしい"内野安打で達成できてよかったです」。 本塁打の数以上に打ちそこねてきた内野ゴロにも、中村らしさが詰まっていた。

◆日本ハムの"直球破壊王子"渡辺諒内野手が、またもや直球を餌食にした。9回、西武増田の2球目、高め146キロを左翼席へ。リードを3点に広げる1発に「流れが悪くなり始めて追加点が欲しい場面。最高の形になってよかった」と、喜んだ。 2回には緩い変化球を中前打し、4戦連続マルチ安打。8月の月間打率は3割8分5厘と4割に迫る勢いで「この状態を維持できるようにしたい」と、意気込んだ。

◆日本ハム清水優心捕手が西武2番手・田村の出ばなをくじいた。 3回2死満塁で、マウンドに上がったばかりの田村の初球、145キロ直球を右前2点適時打。「皆さんがつないでくれたチャンスをものにすることができて良かったです」と、ニッコリだ。 前日25日に横尾から「感情を出しすぎ」と助言を受けて、この日は打っても、ベンチに向かってクールにガッツポーズ。守備でも冷静に6投手をリードした。

◆日本ハム杉浦稔大投手(28)が、西武11回戦(メットライフドーム)で自己最多5勝目を手にした。昨季から12イニング連続無失点と好相性だった西武打線を相手に、5回まで0を並べ、6回途中4安打3失点。13年ドラフト1位でヤクルトに入団し7年目、さらなる飛躍の時を迎えている。プロ7年目で、壁を越えた。杉浦が、自己最多5勝目を挙げた。5回1/3を投げ4安打3失点。息切れを恐れることなく、初回からエンジン全開で挑んだ。「今日は野手の方々がこれだけ点を取ってくれたので、勝てた試合だった。野手の方に感謝です」。昨季から続いていた対西武の連続無失点は17イニングで止まったが、味方打線の援護に力をもらった。 冷静な表情の裏で、強気な姿勢を崩さなかった。4与四球も、長打力ある打線に攻めの投球を貫いた。「振ってくる打線なので、ビビッてバランスが崩れるってことがないように」。最速は140キロ台にとどまり、本調子ではない中、最低限の仕事を全うした。 悔しさを糧にした。前回19日楽天戦は、今季最短3回でKOされた。要因となったフォームの崩れを、キャッチボールを通して徹底的に修正。同じ轍(てつ)を踏まないよう、念入りに調整してきた。チームトップタイの勝利数を挙げている先発の軸として、使命感は増している。栗山監督は「ちょっと心配な感じでいっていたけど、よく粘ってくれたね」と評価した。 チームは3位タイに浮上。杉浦は「先発として試合を作ることと、離脱することなく最後まで戦い抜く。勝ち星はチームの状態がよければついてくると思うので、そこはあんまりこだわらず、しっかり自分の仕事に集中したいと思います」。地に足着けて、勝利に向けて右腕を振っていく。

◆3回に中前2点適時打を放った日本ハム大田泰示外野手は、約1週間ぶりの適時打に「とにかく気持ちいいです」。 2死無走者から、西川の右前打と2四球で巡ってきた満塁の絶好機。今井の変化球をバットの先で拾う、執念の一打だった。左足甲付近に自打球を受けた二走の中田が、痛みをこらえホームへ激走した姿に「気持ちで走っていましたね。ありがとうございます」と、感謝していた。

◆日本ハムが今季2度目の4連勝で6月26日以来の3位タイに浮上した。2回にクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)が先制の決勝3号3ラン。前夜はスクイズの際に"フライングスタート"で激走を見せたが、この日は打った瞬間に確信して歩き出す豪快弾。貯金は今季最多の3となり、8月の月間勝ち越しも決定。日本ハムの勢いが本格化してきた。「激走」ではなく、本来の「パワー」で価値ある得点を生んだ。2回1死一、二塁。ビヤヌエバが、西武榎田の138キロ直球をジャストミートし、確信した。「ホントニ、キモチイイ!」。手応え十分の打球は左中間席へ着弾。豪快な1発の余韻に浸りながら、時間をかけてダイヤモンドを一周した。ベンチでは恒例の「カメラ目線パフォーマンス」を横尾がスタンバイ...が、再昇格2日目で"流行"を知らなかった助っ人はスルー。これはこれで、ベンチは盛り上がった。 24時間前とはひと味違う、本来のパフォーマンスにご満悦だ。前夜も同じ2回に勝利に貢献した。三塁走者だった助っ人は早すぎる"フライングスタート"を切り、中島のスクイズで生還。暴走と好走は紙一重-を体現したが、足は必要のない完璧なアーチに「本当にチームの雰囲気がいい。プレーすることが楽しいよ」と2日連続で、笑みがはじけた。 ビヤヌエバが火を付けた打線は3回、西川の10試合連続安打や大田の中前適時打など、2死無走者から4得点。開幕からレギュラーを張る主軸たちが力強く加点し、試合を決めた。 8月は13勝7敗1分けとし、4試合を残して今季初の月間勝ち越しが決定。貯金も今季最多の3に積み上げ、敗れた楽天と並び2カ月ぶりに3位タイに浮上した。栗山監督は「それは関係ないでしょ。関係ない。優勝を目指しているんだから。3位なんて、ダメでしょ」と言った。近藤を故障で欠いた4試合を、主力と戻ってきた助っ人の活躍などで全勝。さらなる上位浮上へ、日本ハムが勢いを増してきた。【木下大輔】 ◆HRカメラ目線パフォーマンス 日本ハムで初めて行ったのは、近藤の2号ソロが飛び出した8月7日西武戦(札幌ドーム)での矢野コーチ。定着したのは13日ロッテ戦(ZOZOマリン)横尾の2号ソロからで、22日楽天戦(札幌ドーム)では、20号を放った中田を迎えるべく、ベンチ内の矢野コーチがカメラ目線をする選手を"手配"する様子がカメラに捉えられていた。杉谷や宇佐見ら各選手が日替わりで行っていたが、矢野コーチはこの日、9回渡辺の5号ソロで2度目の登場。なお元祖はヤクルト上田とされている。

◆プロ19年目の西武中村が史上128人目となる通算1500安打の節目を内野安打で達成した。 5回の第2打席。ボテボテの三塁への当たりに全力疾走で一塁ベースを駆け抜けた。内野安打は6月23日以来今季2本目。通算421本塁打を誇る希代のアーチストだけに、塁上で苦笑いを浮かべた。代名詞でもある左方向へ大きな1発を狙うも、引っかけながらのゴロに「ちょっとかっこ悪いというか...。でも"らしい"内野安打で達成できてよかった」。本塁打の数以上に打ちそこねてきた内野ゴロにも、中村らしさが詰まっていた。 ▼通算1500安打=中村(西武) 26日の日本ハム11回戦(メットライフドーム)の5回、杉浦から三塁への内野安打を放ち達成。プロ野球128人目。初安打は03年9月28日の日本ハム28回戦(東京ドーム)でミラバルから。

◆日本ハムのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手(29)が26日、西武11回戦(メットライフ)で二回1死一、二塁から左中間へ先制の3号3ランを放った。左足甲の打撲から復帰2試合目で、7月15日のロッテ2回戦(札幌)以来となる一発をたたき出した。ビヤヌエバは7月29日のオリックス8回戦(札幌)で自打球を左足甲に当て、翌30日に出場選手登録抹消。8月25日に再び出場選手登録され、同日の西武10回戦(メットライフ)で復帰し、二塁打2本と活躍した。

◆日本ハム・西川遥輝外野手(28)が26日、「3番・DH」で出場した西武11回戦(メットライフ)の三回2死から右前打で出塁し、10試合連続安打をマークした。8月15日のロッテ11回戦(ZOZOマリン)から安打を続け、22日の楽天11回戦(札幌)以降は1番から3番に代わった。

◆西武・中村剛也内野手(37)が26日、日本ハム11回戦(メットライフ)に「7番・三塁」で先発出場。五回に三塁への内野安打を放ち、通算1500安打を達成した。史上127人目となった。

◆日本ハムが4連勝で3位に並んだ。二回にビヤヌエバの3ランで先制し、三回に大田と清水の2点適時打で一挙4点。九回には渡辺のソロで加点した。杉浦が六回途中3失点で5勝目。西武は序盤の失点が響き5連敗を喫した。

◆昨季苦手とした左腕も、移籍1年目の助っ人には関係ない。日本ハム・ビヤヌエバが左中間へ先制の3号3ランを放った。  「ホントニ、キモチイイ。チームメートがいい雰囲気をつくってくれたので、バットで貢献することができてよかった」  二回1死一、二塁で西武先発・榎田のシンカーを強振した。7月下旬に左足甲の打撲で離脱。前日25日の西武10回戦(メットライフ)で復帰したばかりだった。2試合続けて「7番・三塁」でスタメン出場。25日の二塁打2本に続いて、7月15日のロッテ2回戦(札幌)以来となる一発をたたき出した。  絶好調の日本ハム打線は、昨季3敗した榎田を三回途中でKO。序盤で7得点を挙げた。  勝てば今季2度目の4連勝で、貯金3は今季最多。先発の杉浦は、勝利投手の権利を得る五回に1死一、二塁のピンチを迎えたが、後続を絶ってシーズン自己最多の5勝目に大きく前進した。  試合前の練習中には、メットライフドームの女性アナウンス担当が「ただいまバッティング練習を行っているのは、メディアでも大注目の杉谷拳士選手です」などと恒例の"杉谷いじり"。日本ハムは敵地でも明るい。(山口泰弘)

◆プロ7年目で自己最多の5勝目をつかみ日本ハム・杉浦稔大投手(28)は「野手の方が、これだけ点を取ってくれたので勝てた。感謝です」と喜んだ。六回に2四球を起点に3点を失ったが、五回までは西武打線を3安打で無得点に封じた。  2014年に国学院大からD1位でヤクルトに入団。17年7月にトレードで日本ハムに移籍した。かつては右肩痛に苦しんだが、今季は中13日、11日とチームの配慮も受けながら全8試合に先発。今季58試合目で昨季の4勝を上回った。  チームは貯金を今季最多の3とし、楽天に並ぶ3位に浮上した。栗山監督は「よく粘ってくれた」と右腕をたたえ、杉浦は「優勝を狙える位置にいる」と力強くうなずいた。 (山口泰弘)

◆西武・中村剛也内野手(37)が、史上128人目となる通算1500安打を達成した。  「ちょっと格好悪いというか。でも、『らしい』内野安打で達成できてよかった」  「らしい」はジョークだ。0-7の五回。杉浦の2球目を振り抜いたが、打球は三塁の前に転がるボテボテのゴロ。一塁への全力疾走で内野安打にした。本塁打王に6度輝いている大砲が、思いがけない当たりでの大台到達。塁上では苦笑いを浮かべながら、記念ボードを掲げた。7月16日の楽天戦(楽天生命パーク)で決めた通算300二塁打に続く金字塔だ。  「これからも一本一本ヒットを打てるように、ファンの声援に応えられるように頑張っていきます」とプロ19年目の中村。次は、史上14人目となる通算450本塁打(現在421本)が視界に入っている。(樋口航)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
33232 0.589
(↑0.007)
-
(-)
62250
(+4)
214
(+3)
67
(+2)
39
(-)
0.242
(-)
3.410
(↑0.01)
2
(-)
ロッテ
32242 0.571
(↑0.007)
1
(-)
62258
(+2)
258
(-)
51
(+2)
47
(-)
0.247
(↓0.002)
4.300
(↑0.08)
3
(-)
楽天
29263 0.527
(↓0.01)
3.5
(↓1)
62301
(-)
264
(+2)
59
(-)
40
(-)
0.269
(↓0.002)
4.320
(↑0.04)
3
(1↑)
日本ハム
29263 0.527
(↑0.008)
3.5
(-)
62257
(+8)
252
(+5)
51
(+2)
29
(+1)
0.249
(↓0.001)
3.940
(-)
5
(-)
西武
23312 0.426
(↓0.008)
9
(↓1)
64244
(+5)
264
(+8)
56
(+1)
36
(+1)
0.249
(-)
4.560
(↓0.06)
6
(-)
ORIX
19354 0.352
(↓0.006)
13
(↓1)
62204
(+3)
262
(+4)
41
(+1)
41
(-)
0.242
(↓0.001)
4.290
(-)