DeNA(☆5対4★)広島 =リーグ戦12回戦(2020.08.25)・横浜スタジアム=
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広島
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DeNA
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勝利投手:三嶋 一輝(1勝1敗7S)
敗戦投手:塹江 敦哉(3勝2敗0S)

本塁打
【DeNA】宮﨑 敏郎(10号・2回裏2ラン)

  DAZN
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◆DeNAが劇的なサヨナラ勝利。DeNAは2回裏、宮崎の2ランなどで3点を先制する。その後4-4で迎えた9回には、2死一二塁から大和が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、6番手・三嶋が今季初勝利。敗れた広島は、5番手・塹江が踏ん張れなかった。

◆へんとう炎で18日から戦列を離れていた広島の山田和利内野守備走塁コーチ(55)がDeNA12回戦(横浜)で7試合ぶりに復帰し、一塁ベースコーチを務めた。

◆広島の先発九里亜蓮投手(28)が4回6安打3失点で降板した。 立ち上がりから毎回先頭に安打を許し、2回は無死一塁から宮崎に先制2ランを浴びた。さらに続く神里に右翼線の二塁打を打たれると、1死三塁から内野ゴロの間に3点目を失った。その後は追加点こそ許さなかったが、暴投や失策を記録するなどいいところなくマウンドを降りた。 2週続けてDeNAとの対戦となった。先週は5回7安打4失点。前回登板を映像で確認し「先頭打者を出してしまったイニングで失点しているのもありますし、勝負どころでボールが高めに浮いてしまったところがあった」と挙げた課題をこの日も克服できなかった。6連戦初戦となる"火曜日"を任された6試合中、序盤3回を無失点で滑り出した試合は1度のみ。期待に応えられていない。

◆DeNAは2回に広島先発九里を攻め、宮崎の10号2ランなどで3点を先制。先発上茶谷は3回まで無安打無失点に抑えた。 広島は5回1死二、三塁から代打松山の中前適時打などで2点をかえした。DeNAはその裏、ソトの犠飛で1点を追加した。 広島は7回に2点を奪い同点に追いついた。だがDeNAは9回裏2死一、二塁から大和の左中間への適時打でサヨナラ勝ちした。三嶋が今季初勝利。広島塹江が2敗目。

◆広島打線が序盤の3点ビハインドを挽回したが、サヨナラ負けで連勝が3で止まった。 同点の9回2死一、二塁。回またぎの塹江が大和に甘くなった初球を左中間にはじき返された。結果的に、4回6安打3失点で降板した先発九里の不調が響いた。佐々岡真司監督は「先発の仕事を果たしてもらわないと」と奮起を促した。本人はノーコメントで球場を後にした。

◆DeNA宮崎敏郎内野手がチームトップとなる10号2ランを放った。 2回無死一塁、広島九里の2球目をバックスクリーン左へ突き刺し「先制することができうれしいです。後ろにつなぐ気持ちがいい結果になりました」と喜んだ。前試合では2番に入るなど、今季はさまざまな打順を経験。ラミレス監督も「すごくいい。シーズン序盤からずっと安定しているね」と評価した。

◆強力打線の「2番」に、また1つ新たな選択肢が加わった。今季初の2番で先発したDeNA大和内野手(32)が9回2死一、二塁から値千金のサヨナラ打を放ち、チームの連敗を3で止めた。俊足好守のベテランは、前の打席まで2併殺打、2三振とチャンスをつぶしていた。それでも最後まで積極的な打撃を貫き、ラミレス監督の抜てきに応えた。「10人目の2番」が最後の最後に機能した。同点の9回2死二塁。ここまで4安打の1番梶谷が申告敬遠され、一、二塁に。大和が肝を据えて打席へ向かった。「今日は何をやっても全然ダメだったので、腹をくくって初球からいってやろうと打席に入りました。悪い時はどうしても消極的になってしまう。初球からどんどん振って後悔のないようにしようと思っていた」。 思惑通り広島5番手塹江の初球を捉え、前進守備の左中間を破るサヨナラ打。一塁付近で歓喜のウオーターシャワーを浴びたヒーローは、お立ち台でも冷静に「ただただホッとしました」と胸をなで下ろした。 相手や球場により、日ごとに戦略を変える「デー・バイ・デー・ベースボール」を掲げるラミレス監督は、対右投手の成績、本拠ハマスタでの相性を根拠に、57試合目にして大和を2番に抜てき。試合前には「梶谷が出塁すれば、いろんなことができる」と話していた。狙い通りに梶谷が出塁も2打席連続の併殺打。それでも「精彩はなかったけど、僕が彼を2番で使った意味はここにあると信じていた。結果を出してくれてよかった」と最後に"予言"が的中し、今季3度目のサヨナラ勝利をつかんだ。 開幕当初は乙坂、桑原らの俊足選手が務め、その後はソト、オースティン、宮崎ら強打者が2番に座った。その後も神里、中井、楠本、柴田らを起用する試行錯誤が続くが、いずれも定着にはいたっていない。試合後、指揮官は1番梶谷と2番大和のベテランコンビについて「明日もこれでいこうと思う」と明言。はやシーズンも半ば。経験豊富で勝負強い「2番大和」が、強力なオプションとして加わった。【鈴木正章】

◆広島西川龍馬内野手(25)がDeNA12回戦(横浜)の5回の守備から退いた。 朝山打撃コーチは「コンディション不良。明日はどうなるか(分からない)」と話すにとどめた。西川は「3番中堅」で出場し、2打数無安打。佐野の2本の中前打を処理し、守備機会は2度あった。

◆敗れても、打線の粘りが希望を抱かせた。広島佐々岡真司監督(52)が攻撃的タクトを振るい、序盤の3点ビハインドから追いついた。 代打策や機動力を駆使し、巨人戦3連勝の勢いを敵地で示した。最後は回またぎのセットアッパー塹江が、大和にサヨナラ打を浴びたが紙一重の敗戦。指揮官が53度目の誕生日を迎える26日、バースデー勝利を反攻の口火にしたい。前進守備の外野を大きく越える打球が、連勝の終わりを意味した。序盤の3点差から追いついて迎えた9回。イニングまたぎとなった塹江が2死一、二塁から投じた初球148キロが浮いた。大和にとらえられた打球は左中間後方に弾むサヨナラ打。歓喜のウオーターシャワーを横目に、広島ナインは肩を落としながら三塁ベンチへ引き上げた。 序盤2回に3点のビハインドを背負った。佐々岡監督は3連勝の流れを止めないよう攻めのタクトを振った。「3点を追いかけないといけないので早めに動かないといけなかった」。5回1死二、三塁から先発九里に代打松山を送った。1死一、三塁からはランエンドヒット。長野は空振り三振も、スタートを切った一塁走者松山がおとりとなり、三塁走者の堂林が生還した。7回は3安打をまとめて追いついた。 最後は先発九里のつけを若きセットアッパーが払わされる結果となった。九里は降板する4回まで毎回先頭に安打を許し、2回は被弾からビッグイニング。前回登板と同じ失敗を繰り返し、暴投や失策もあった。佐々岡監督は「週の頭なので、しっかり長いイニングを投げてもらいたい中で(先制2ランは)1ストライクからの甘いスライダー。この球場で1発を避けないといけない。あの球を見る限り、集中力、慎重さが...ね」と首をひねった。期待して6連戦の初戦となる"火曜日"に起用しているだけに落胆の色は濃い。 連勝は3で止まり、最下位脱出はならなかった。それでもチームの勢いは途絶えていない。「ビハインドからしっかり追いついてくれたし、もう一押しというところ。こういう試合をしていれば。切り替えてまた明日」。26日は佐々岡監督の53回目の誕生日。バースデー勝利で反攻を期す。【前原淳】 ▽広島朝山打撃コーチ(攻撃陣について)「諦めずにやる。粘り強くできてきた。気持ちの部分もある。今は最下位。これを打破して上に行こうとやっている」

◆DeNAは25日、広島12回戦(横浜)に5-4でサヨナラ勝ち。今季初めて2番で起用された大和内野手(32)が、九回に劇的な決勝打を放った。2併殺、2三振で4打席凡退していた"ハマのサヨナラ男"が意地を見せ、今季3度目のサヨナラ勝ち。連敗を3で止めた。4・5ゲーム差で追いかける首位・巨人の独走は許さない。  打った瞬間に、バットを投げ捨てた。普段は冷静な大和が雄たけびを上げながら一塁を回ると、歓喜のウオーターシャワーが待っていた。苦しんで、苦しみ抜いて、サヨナラ打。32歳に笑顔が戻った。  「打った瞬間、(外野は)越えるな、と。ただただホッとした。何をやっても全然駄目だったので、もう腹をくくって、初球からいってやろうと思っていた」  同点の九回2死二塁、目の前で梶谷が申告敬遠された。「敬遠されるだろうなと、心の準備はできていた」と迷いはなかった。初球、148キロの直球を振り抜くと、打球は前進していた中堅手の頭をはるかに越えた。  今季3度目のサヨナラ勝利。悔しさを込めて、振り抜いた。広島先発は右腕の九里。横浜スタジアムでの相性の良さを買われ、今季初めて2番で先発起用された。しかし、2併殺に2三振で、まったくいいところがなし。2年ぶりに4安打をマークした1番・梶谷を生かせなかった。  グラウンドを離れれば、優しいパパ。子供たちのために、球場から球団マスコットのぬいぐるみをお土産に持ち帰ることもあった。コロナ禍で自主練習となっていた期間は、練習量を確保するために自宅でバドミントンのシャトルを打ち込んだ。一緒に取り組んでくれたのは、5歳の息子だった。愛する家族が、活躍を支えてくれている。  昨季も交流戦期間中に2本のサヨナラ安打を放った「ハマのサヨナラ男」が劇的な勝利に導いた。連敗は3で止まり、ラミレス監督も「ベリーハッピー! しっかり仕事をしてくれた」と大喜びだ。  「6連戦の頭を取れたので、この勢いを続けていきたい」と大和。巨人とは4・5ゲーム差。22年ぶりのリーグVへ、原巨人を最後まで追いかける。(浜浦日向) ★散髪の効果は!?  大和は3月の佐賀・長崎遠征で、スキンケアなど男性用コスメを買い集めるなど、高い美意識の持ち主。今カードに向けて散髪をして臨んだが、お立ち台でそのことを振られると「気持ちはリフレッシュしたつもりでしたが、野球には全然生かせなかったので、次からは気をつけたいです」と照れ笑いを浮かべた。

◆本紙特別版のDeNA応援新聞「BAY☆スタ」の第18号が25日に発売され、横浜スタジアムの球団公式ショップ「BAYSTORE」や球場周辺のコンビニエンスストアなどに並んだ。JR関内駅の売店では一時売り切れとなった。裏表紙を飾った梶谷は自身の計5ページに及ぶ特別インタビューに目を通して笑顔。試合では4打数4安打をマークした。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
31203 0.608
(↑0.008)
-
(-)
66248
(+8)
184
(+4)
74
(+1)
33
(+4)
0.252
(↑0.004)
3.380
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
28263 0.519
(↑0.01)
4.5
(-)
63230
(+5)
214
(+4)
58
(+1)
10
(-)
0.269
(↑0.002
3.600
(↓0.01)
3
(-)
中日
26284 0.481
(↓0.01)
6.5
(↓1)
62193
(+1)
228
(+5)
33
(-)
15
(-)
0.243
(↓0.001)
3.640
(↓0.01)
4
(-)
阪神
25273 0.481
(↑0.01)
6.5
(-)
65227
(+5)
220
(+1)
49
(+1)
40
(+3)
0.240
(-)
3.600
(↑0.05)
5
(-)
ヤクルト
23275 0.460
(↓0.009)
7.5
(↓1)
65242
(+4)
281
(+8)
48
(+1)
36
(+2)
0.250
(-)
4.690
(↓0.05)
6
(-)
広島
22276 0.449
(↓0.009)
8
(↓1)
65241
(+4)
254
(+5)
58
(-)
22
(-)
0.269
(-)
4.190
(↓0.01)