オリックス(☆6対5★)西武 =リーグ戦12回戦(2020.08.23)・京セラドーム大阪=
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西武
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ORIX
10000203X61002
勝利投手:吉田 凌(2勝1敗0S)
(セーブ:漆原 大晟(0勝0敗1S))
敗戦投手:ギャレット(3勝1敗0S)

本塁打
【西武】栗山 巧(7号・6回表ソロ)
【オリックス】吉田 正尚(8号・1回裏ソロ),ジョーンズ(9号・8回裏ソロ)

  DAZN
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◆オリックスは2点ビハインドで迎えた6回裏、杉本の2点適時打で同点とする。そのまま迎えた8回には、ジョーンズのソロなどで3点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、5番手・吉田凌が今季2勝目。敗れた西武は、9回に1点差まで迫るも、あと一歩及ばなかった。

◆西武中村剛也内野手(37)は球団史上4人目の通算1500安打へあと1本。中村の通算1000安打は15年7月24日に大谷(日本ハム)から本塁打を放って達成。1000安打に続いて節目の安打記録を本塁打で決められるか。

◆オリックスは中嶋新体制3戦目も幸先よくスタートを切った。この日は吉田正尚外野手(27)が強烈な先制パンチだ。 1回2死走者なし。西武先発松本の初球速球をとらえると左翼席へ豪快に放り込んだ。7月26日楽天戦以来、23試合95打席ぶりのアーチ。今季8号先制ソロ本塁打を「初球からしっかりと自分のスイングをすることができましたし、先取点を取ることができてよかったです!」と振り返った。

◆オリックスの先発アンドリュー・アルバース投手(34)は粘りきれなかった。 4回まで先制の1点を守る無失点だったが、5回に西武打線につかまった。2死一、二塁で山川に低めチェンジアップをすくわれ、左翼線に逆転の2点適時二塁打を浴びた。6回は栗山に被弾するなど3失点で途中降板。アルバースは「調子自体は悪くなかったと思うけど、厳しい投球になってしまった。6回のホームランの失投は悔しいし、なんとか粘り強く投げたかった」と反省。 今季は2勝を挙げるが、自身は7月28日日本ハム戦(札幌ドーム)から3連敗中と乗り切れない。この日も流れを引き寄せられなかった。

◆オリックス杉本裕太郎外野手(29)が値千金の快打を放った。2点を追う6回2死二、三塁。西武宮川の151キロ内角速球に詰まりながらも振り切ると、一、二塁間を破る同点の2点適時打をマークした。 「(中川)圭太が(中前打を)打ったので、俺も打ってやろうと思って打席に入っていました。僕も圭太もファームで頑張ってきたので、2人で点に絡むことができてめちゃくちゃうれしい」。中嶋新体制の発足と同時に3戦連続でスタメンに抜てき。愛称ラオウが勝負どころで存在感を示した。

◆オリックスは1回、吉田正が西武先発松本の速球をとらえ先制の8号ソロ。 西武は5回、山川の2点適時打で逆転し、6回に栗山の7号ソロで加点した。オリックスは6回、杉本の2点適時打で追いついた。 オリックスは同点の8回、ジョーンズが左翼に決勝の9号ソロを放ち3連勝。吉田凌が2勝目、漆原がプロ初登板で初セーブをあげた。西武は救援陣が誤算で3連敗を喫した。4番手ギャレットが初黒星

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手(35)が3戦連発となる勝ち越しアーチを放った。同点の8回1死走者なし。 西武ギャレットの151キロカットボールをとらえると完璧なライナーで左翼をオーバーフェンスだ。「カットボールをしっかりととらえることができたよ! 投手がいい投球をしていたし、アグレッシブにスイングしたことがいい結果につながったね」。今季9号ソロ本塁打で流れをたぐり寄せた。大リーグ通算282本塁打の大砲が中嶋新体制発足後、3戦4発。ド迫力の一撃だった。

◆西武がオリックスのジョーンズに3戦連発を浴び、3連敗を喫した。今カード3連勝で始まったが、ジョーンズの復調とともに連敗が始まった。 この試合は第3打席までは2三振含め凡退に打ち取っていたが、3-3で迎えた8回にセットアッパーのギャレットが勝ち越しソロを被弾。辻発彦監督は「ジョーンズ神がかってたよね、ジョーンズに関しては。巡り合わせで回ってきて、打たれたとこはこっちのミスかも分からんけど、ホームランをそこで打つ。完璧なホームランだからね。次から対策考えてやらないと」と脱帽した。

◆プロ19年目の西武栗山巧外野手が、1発を含む今季初の4安打で孤軍奮闘した。 1点リードで迎えた6回先頭の打席、初球を右翼2階席へ7号ソロを運び突き放した。逆転を喫し3点を追う9回には適時打で1点差まで詰めよった。今季デーゲームでは打率4割8分8厘で、特に日曜日は6割9分と驚異的な活躍を見せているサンデー栗山は「よかったり、悪かったりを繰り返して、今日はたまたまよかった」と冷静に受け止めた。

◆西武は先発松本の緊急降板に見舞われ勝機を逃した。初回の先制ソロによる1点にとどめ、2回以降は持ち直し5回まで最少失点。しかし右手人さし指にマメをつくり、大事を取って降板すると、後続の宮川とギャレットが打たれ逆転負けを喫した。 最後の6連戦を3連勝から一転3連敗。ジョーンズに3戦連発を許し、辻監督は「神がかってたよね、ジョーンズ。完璧なホームランだからね。次から対策考えてやらないと。松本は今日非常によかった。よかったんであそこで代わったのが残念」と悔やんだ。

◆オリックス吉田正尚外野手が久々のアーチを放った。 1回2死走者なし。松本の初球速球をとらえ、左翼へ放り込んだ。 7月26日楽天戦以来、23試合95打席ぶりの1発。8月は12試合連続安打で月間打率4割超と好調だが、本塁打は初だ。8号先制ソロを「初球からしっかり自分のスイングをすることができたし、先取点を取ることができてよかった」と話した。ジョーンズも3戦4発。2人が長打力を発揮すれば、打線の破壊力アップは計り知れない。

◆「中嶋チルドレン」で一丸白星!! オリックスが中嶋聡監督代行(51)の新体制発足後、会心の3連勝スタートだ。2点を追う6回に杉本裕太郎外野手(29)が同点適時打を放ち、7回に西武の上位打線を抑えた左腕の富山凌雅投手(23)がプロ初ホールド。最後は漆原大晟投手(23)がプロ初登板初セーブを挙げた。ともに20日まで2軍監督だった指揮官が信じて抜てきした選手。大胆な用兵が光り、最下位とは思えない勢いが出てきた。劣勢でナインへの信頼が報われた。どん詰まりのゴロに執念がにじむ。2点を追う6回2死二、三塁。杉本は宮川の151キロ内寄り速球を振り抜いた。一、二塁間を破るタイムリーで2者が生還。同点に戻した。 愛称ラオウの杉本は燃えた。「(中川)圭太がやっとヒットを打った。人の心配している場合じゃないけど僕も絶対に打ってやろうと。2軍は外ですごく暑い。友情が芽生え、絆が深まりました」。殊勲打の直前に不調の4番中川が先頭で中前打。2軍で励まし合った盟友だ。杉本はファームで打率3割7分、3本塁打。新体制発足から3戦連続スタメンの期待に応えた。 恩返しの一打だろう。1軍招集を待つなか、2軍監督だった指揮官の言葉が支えだった。「アカンかったり失敗したときでも下を向かずに切り替えて。次」。同点打を見届けた中嶋監督代行も両腕を突き上げる「中嶋ガッツ」で大喜びだ。 一方で指揮官は冷静さも失わない。同点直後の7回に起用したのは2軍9戦で防御率2・48と安定している富山だ。1軍戦は昨季の1試合登板だけ。西武は2番源田からの攻撃だったが、140キロ台後半の速球で2死を奪い、フォークで外崎を空振り三振。無失点でプロ初ホールドを挙げた。 最終回はプロ初登板の漆原に任せた。2失点も粘って初セーブ。昨季2軍で守護神に指名し、23セーブのセーブ王だった。誰よりもリリーフの適性を知る。春先から2軍で先発を重ねたが大役を託した。「(漆原と富山は)2人ともいい投球を続けていたのを見ている。自信を持って送り込みました」と中嶋監督代行。信念にブレはない。「ディクソンは(登板すれば)3連投。漆原を最後、が今日のプラン。いつでも僕はいけると思っている」。この日1軍昇格した2人を、勝負所で起用する大胆な用兵には根拠があった。2軍でキバを研いだチルドレンが躍動して3連勝。最下位のチームが息を吹き返しつつある。【酒井俊作】 ▽オリックス・アルバース(6回途中3失点)「調子自体は悪くなかったと思うけど厳しい投球になってしまった。6回のホームランの失投は悔しいし、なんとか粘り強く投げたかった」

◆オリックスのアダム・ジョーンズ外野手が来日初の3戦連発となる決勝アーチを放った。 同点の8回1死。ギャレットの151キロカットボールをとらえ、ライナーで左翼へ運んだ。「高くて、甘い球を積極的に振っていこうと。打席では、とにかく球をしっかりとらえることを考えている」。9号ソロ本塁打で引導を渡した。早いカウントから仕掛ける姿勢が奏功。新体制3戦で4発の量産だ。大リーグ通算282本塁打の力を発揮し「(大リーグの連続本塁打は)5試合だよ」と胸を張った。

◆オリックス2年目の漆原大晟投手がプロ初登板初セーブを挙げた。 3点リードの9回に登板すると連打で2点を失い、なお2死一塁。強打者中村を二ゴロに打ち取り逃げ切った。「去年、2軍で打たれても抑えても中嶋監督に抑えで投げさせてもらった。3点ある。思い切り行こうと。点を取られても次の打者というイメージで勝ちを守り切ろうと」。 昨季の2軍23セーブが評価され、今年2月に育成から支配下選手登録。指揮官に「今まで通りしっかり投げれば大丈夫」と言われ、力投につなげた。記念球は両親に届ける。

◆オリックス中嶋聡監督代行が、21日の初指揮から3連勝。 15年4月に巨人原監督がインフルエンザのため静養し、同15~17日に川相昌弘代行が3連勝しているが、成績不振による監督交代で初戦から3連勝したのは84年に中西太代行(ヤクルト)が武上監督の後を受けて3連勝して以来だ。

◆プロ2年目のオリックス漆原大晟投手が初登板初セーブ。 初登板初セーブは19年クック(巨人)以来だが、日本人投手では03年永川(広島)以来7人目。球団では74年石田、82年山沖、93年金田に次いで27年ぶり4人目となった。また、育成出身では史上初めてで、2年目以降に記録したのは83年中条(巨人=3年目)以来37年ぶり。 ◆漆原大晟(うるしはら・たいせい)1996年(平8)9月10日生まれ、新潟県出身。新潟明訓では1年夏に背番号18で甲子園出場(登板なし)。新潟医療福祉大では、1年秋の関東学園大戦でリーグ新の11連続奪三振。18年育成ドラフト1位でオリックス入団。昨季はウエスタン・リーグでセーブ王(23セーブ)。今季2軍成績はすべて先発で6試合1勝2敗、防御率2・12。今年2月25日に支配下登録された。182センチ、85キロ。右投げ左打ち。

◆オリックス・吉田正尚外野手(27)が23日、西武戦(京セラ)に「3番・左翼」で出場。一回に左中間2階席へ先制ソロ本塁打を放った。  「打ったのは真っすぐ。初球からしっかりと自分のスイングをすることができましたし、先取点を取ることが出来てよかったです」  2死走者なし。西武先発・松本が投じた初球、146キロのボールをフルスイングし、スタンドまで運んだ。試合前の時点で11試合連続安打中、打率は・373とパ・リーグ首位打者の吉田正だが、本塁打は、7月26日の楽天戦(楽天生命パーク)以来、23試合ぶりの8号ソロとなった。

◆西武・栗山巧外野手(36)が23日、オリックス12回戦(京セラ)に「6番・DH」で先発出場。1点リードの六回に右越え7号ソロを放った。  オリックス先発・アルバースの初球を捉え、右翼席に突き刺した。  貴重な追加点となる一打に「打ったのはスライダー。いい振り抜きができましたので、飛んでくれると思いました」と振り返った。  8月16日の楽天戦(メットライフ)以来の一発となった。

◆オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(35)=前ダイヤモンドバックス=が23日、西武戦(京セラ)で来日初の3試合連発となる勝ち越しの9号ソロを放った。  「カットボールをしっかりととらえることが出来たよ! ピッチャーがいいピッチングをしていたし、アグレッシブにスイングしたことがいい結果につながったね!」  3-3の八回1死の第4打席。西武・ギャレットが投じた151キロの変化球をとらえ、左翼2階席まで運んだ。来日初のお立ち台となった21日の同戦で放った同点弾から3試合連続のアーチとなった。

◆オリックスが逆転勝ちで3連勝。1-3の六回に杉本の2点適時打で追い付き、八回にジョーンズのソロ、T-岡田と伏見の適時二塁打で3点を勝ち越した、吉田凌が2勝目。漆原がプロ初登板でセーブ。西武は救援陣が崩れ、3連敗。

◆"中嶋マジック"炸裂だ。オリックス・中嶋聡監督代行が2軍監督時代に指導してきた若手選手が次々と躍動した。  新指揮官が6-3の九回、マウンドに送り出したのはプロ初登板の漆原(うるしはら)。大卒2年目の育成出身右腕は2点を失うも同点、勝ち越しは許さず、球団では27年ぶりの初登板初セーブで、チームを約1カ月ぶりの3連勝に導いた。  「プロ初登板なんでね。緊張すると思っていたんですけど、ちょっとこう3点あいて、本来、腕振って思い切って投げるタイプ。ちょっとだけ腕の振りが優しかったかなとは思いますね」  中嶋監督代行は、少し苦笑いしながら漆原を思いやった。3連投していた守護神ディクソンの代役に、この日、プロ初昇格の23歳を抜擢。ルーキーイヤーの昨季は、ウエスタンでセーブ王(23S)に輝き、今春キャンプ中に支配下登録された。1軍デビューがいきなりしびれる場面となったが、「いつでも僕はいけると思っています」とキッパリ。勝利と育成の両立を掲げる新指揮官だけに「そういうところで投げておいた方がいい」と成長にもつなげた。  プロ初登板初セーブは1993年の金田政彦以来。必死に結果で応えた漆原は記念球を手に、「両親に届けられたらいいな」と笑った。  攻撃でも起用がずばりと的中した。1-3の六回先頭で、就任初日の21日から4番で起用している中川が中前打。2死二、三塁となったあと、杉本が右前へ同点の2点打だ。監督代行の初陣から1軍に昇格した29歳のパワーヒッターは「使ってくれた監督のおかげです」と感謝した。  3連勝でチームの雰囲気はいい。吉田正の先制8号アーチにジョーンズの3戦連発、そして"中嶋チルドレン"の奮闘。盛り上がる新生オリックスの中心に、中嶋監督代行がいる。(西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
31232 0.574
(↑0.008)
-
(-)
64242
(+6)
211
(+4)
64
(+3)
37
(-)
0.242
(↑0.002)
3.480
(↑0.01)
2
(1↓)
ロッテ
30242 0.556
(↓0.01)
1
(↓1)
64248
(+4)
254
(+6)
49
(-)
46
(-)
0.248
(-)
4.380
(↓0.03)
3
(-)
楽天
29243 0.547
(↓0.011)
1.5
(↓1)
64297
(-)
254
(+11)
59
(-)
40
(+3)
0.271
(↓0.002)
4.310
(↓0.13)
4
(-)
日本ハム
27263 0.509
(↑0.009)
3.5
(-)
64245
(+11)
244
(-)
49
(+1)
27
(-)
0.248
(↑0.002)
3.950
(↑0.08)
5
(-)
西武
23292 0.442
(↓0.009)
7
(↓1)
66236
(+5)
252
(+6)
54
(+1)
32
(-)
0.250
(↑0.002
4.530
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
19334 0.365
(↑0.012)
11
(-)
64201
(+6)
254
(+5)
40
(+2)
41
(+1)
0.246
(↑0.001
4.290
(↓0.01)