日本ハム(☆11対0★)楽天 =リーグ戦12回戦(2020.08.23)・札幌ドーム=
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楽天
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日本ハム
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勝利投手:バーヘイゲン(5勝1敗0S)
敗戦投手:福井 優也(0勝3敗0S)

本塁打
【日本ハム】清宮 幸太郎(4号・7回裏3ラン)

  DAZN
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◆日本ハムは両軍無得点で迎えた6回裏、渡邉と清宮の連続適時打が飛び出し、試合の均衡を破る。続く7回には、清宮の3ランなどで一挙6点を奪い、試合を決めた。投げては、先発・バーヘイゲンが6回無失点の好投で今季5勝目。敗れた楽天は打線が振るわず、救援陣も崩壊した。

◆日本ハム堀瑞輝投手(22)がバット直撃のアクシデントを乗り越えて、快投した。 2点リードの7回に登板。先頭の太田への4球目、146キロ直球でバットをへし折ったが、折れたバットが自身の元へ飛んできた。「バットは避けようとしたんですけど、イレギュラーというか、予想してない方向に飛んできて、びっくりしました」とバットの折れた側が、みぞおちに直撃した。「その時は一瞬『うっ』となりましたが、その後は問題なかったです」。幸いにも直撃だけで済み、ボテボテのゴロとなった打球も飛んできていたため、衝撃と痛みに耐えながら捕球。一塁へ転送して投ゴロとした。 アクシデント直後は、みぞおち付近を手で何度もさすった。1度、ベンチ裏へ引き揚げて治療後に再びマウンドへ戻り、辰己は三邪飛、小深田は右飛に打ち取った。「ピッチングにも影響なかったですし、3人で抑えられてよかったです」。 勇気あるプレーと3者凡退で切り抜けた左腕に、場内からは大きな拍手が送られた。栗山監督も「よかったよね、バットの折れた方が刺さってしまっていたら...怖いよね。本当によかったです」と安堵(あんど)していた。

◆直球破壊王子が、しぶとく直球系を破壊した。日本ハム渡辺諒内野手(25)が6回に二塁への内野安打で先制点をもたらした。 2死二、三塁の場面でシャギワの153キロのツーシームをとらえた。バットの芯は外されたが、打球はシャギワの足元を抜けて二遊間のど真ん中へ転がり、適時内野安打となった。「(先発の)バギー(バーヘイゲン)が粘っていたので、なんとか援護したいという気持ちでした。いいところに飛んでくれてよかったです」と振り返った。 ▽日本ハム・バーヘイゲン(6回無失点でチームトップの5勝目)「個人の勝利より強い楽天に勝てたのが自分の中で大事なことだった。チームに貢献できてよかった」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が約1カ月半ぶりとなる本塁打を放った。 7回2死2死一、三塁の場面で、楽天安楽の146キロの直球をとらえ、右翼席へ4号3ランを運んだ。 渡辺の先制適時内野安打が飛び出した直後の6回2死一、三塁の場面では、楽天シャギワが投じた154キロのツーシームを右前へはじき返して右前適時打。これで1試合4打点と大暴れだ。 15日ロッテ戦(ZOZOマリン)に続く、今季2本目の適時打に「ナベさん(渡辺)が先制打を打ってくれたおかげで、楽な気持ちで打席に入ることができました。追加点を取ることができてよかったです」とコメントした。

◆日本ハム・バーヘイゲンは3回まで1安打3奪三振。楽天福井も3回に王柏融に二塁打を許しただけで、ともに無失点投球。 日本ハムは6回、渡辺の適時内野安打で先制、清宮の適時打で1点追加した。先発バーヘイゲンは6回5安打無失点で降板。 7回には清宮に4号3ランも飛び出し、日本ハムが大勝。バーヘイゲンが5勝目を挙げ、福井は3敗目を喫した。

◆楽天が今季3度目の完封負けを喫した。0-0の6回2死一、二塁。三木監督自ら歩み寄り、ロメロへ今季初の代打で銀次を起用。四球を挟み内田の代打藤田が空振り三振。好機を逃した直後に先発福井が1死二、三塁とピンチを招き、2番手シャギワが日本ハム渡辺に先制の二塁内野適時安打を許した。 終盤に大量失点で2連敗。ただ今季初の2週連続ビジター戦を5勝5敗2分けで乗り切り、25日ロッテ戦から楽天生命パークへ戻る。三木監督は「選手たちが頑張ってくれた結果。ホームでもほっとせず態勢を整えたい」と話した。 ▽楽天福井(6回途中2失点も2敗目)「全体的には良い投球ができた。6回を粘れなかったのが悔しい」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が1発を含む3安打で、プロ初の4打点と大暴れした。 6回に右前適時打。続く7回2死一、三塁でまわった打席では、安楽の146キロ直球を4号右越え3ラン。「良い感触でした。打撃練習からも徐々に(当たりが)戻ってきていたので、そのうちかなとは思っていましたけど出てよかったです」とほっとした表情をみせた。

◆連勝で貯金1とした日本ハムの立役者は、松本剛外野手(27)だった。試合後には清宮とともにヒーローインタビューを受け「何で僕がヒーローなんだろう...」と謙遜したが、誰も異論はない。0-0で迎えた6回1死で中前打で出塁して先制点の起点となり、7回には2点適時三塁打。2試合連続でスタメン起用された男の活躍は、際立っていた。 同期入団の同学年で外野レギュラーの近藤が右ふくらはぎの打撲で連日の欠場。そんな中で、穴を埋めるように22日の3安打2得点に続いて勝利に貢献した。 松本 コンちゃん(近藤)の代わりは、できるものではないと自負しているので。でも、レギュラー陣にアクシデントが起きた時に行ける準備は、僕を含め、後ろで行く選手はみんな、それを考えてやっている。 立ち位置は外野手の控えだが、気持ちは常に前向きだ。ベンチで控えていても「試合の流れを自分なりに読む」。常に集中を高め、心の準備ができているから、好結果を呼ぶ。11試合目となったスタメン出場時の打率は、3割9分5厘。8月はスタメン起用された8試合全てで安打を記録している。 松本 今は『楽しくやる』と自分の中で決めている。結果を求めないといけないけど、野球を楽しむということを絶対に忘れない。 元気に明るく、そして自らの仕事を果たすべく準備も怠らない。チームは昨年8月は、5勝20敗1分けと苦しんだが、今季は11勝7敗1分けと好調。上げ潮ムードを生んでいるのは、自己表現の術を確立し、主力にもなれる最強のバイプレーヤーの存在なくして、語れない。【木下大輔】 ▽日本ハム栗山監督(2番起用の松本が連日の活躍)「それがゴウの特長なので。自分のことより、チームのために何ができるかというところからスタートする選手」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(21)が楽天12回戦(札幌ドーム)で1発を含む今季初の猛打賞に、プロ初の4打点と大暴れした。 6回に右前適時打を放つと、7回には7月16日ロッテ戦以来となる4号3ランを右翼席へ突き刺した。若き大砲の活躍でチームは楽天6連戦を勝ち越し。再び貯金を1とし、25日からの敵地西武戦へと弾みをつけた。清宮らしい滞空時間の長い、高い放物線を描いた。7回2死一、三塁。安楽の146キロ直球を鋭く振り抜くと乾いた快音を残した。「良い感触でした」。打った瞬間、手応え十分の打球を右翼席へと突き刺した。7月16日本拠地ロッテ戦で放って以来約1カ月ぶりとなる4号3ラン。「打撃練習からも徐々に(当たりが)戻ってきていたので出てよかったです」と喜びをかみしめながらダイヤモンドを1周した。 チームのいい流れにしっかりと乗った。6回に前を打つ渡辺が均衡を破る先制の適時内野安打。「おかげで打席の中で楽に臨むことができました」と2死一、三塁から右前適時打。第1打席の中前打と合わせ3安打猛打賞と存在感を示した。 1回の守備では手痛いミスを犯していた。内野安打で出塁した楽天田中を一塁に置いた場面。先発のバーへイゲンが投じた何の変哲もないけん制球を後ろへそらし、二塁進塁を許した。幸い失点にはつながらなかったが、緩慢と言われても仕方のないプレー。「最近はもうミスばっかで、本当にたくさん迷惑かけている。その中でも本当にずっと使ってくださっているので、そこはもう感謝しかない」。下は向かず得意のバットで取り返した。 前日までの出場5試合で6打数無安打とバットは湿っていた。だが試合前練習から自分のスイングを、という意識だけは忘れなかった。小笠原ヘッド兼打撃コーチの身ぶり手ぶりを交えた熱の入った指導のもと、連日早出で練習をするなど振り込んだ。「日々積み重ねることで、だんだん身についてくるものでもあると思う。本当に地道にやるだけ」と少しずつ手応えを感じている。 栗山監督は「本当にこれは普通なので、普通にやれば、こういうふうな結果になると信じてやっている」と今以上の活躍へ期待を込めた。清宮も「今シーズンまだまだ貢献できていないので、こういう試合をもっと増やしていければ」とさらなる活躍を誓った。【山崎純一】 ○...清宮が異色のコンビでカメラ目線を決めた。本塁打を放った打者がベンチ前で祝福を受けた後、真顔でカメラに写り込むチームで恒例となったパフォーマンス。これまでは控えの選手とコンビを組むことが多かったが、そこにいたのはブルペン担当で普段ベンチにはいない武田投手コーチ。「後ろ姿でよくわからなくて。近づいていったら勝さんでした。誰かな?と思っていたんですけどまさか...」と笑いをこぼした。 ◆日本ハム清宮の猛打賞と打点 清宮が初めて1試合3安打を放ったのはプロ1年目の18年8月25日の楽天18回戦(札幌ドーム)。6番指名打者で出場して5打数3安打。あと二塁打が出ればサイクル安打だった。翌26日の同19回戦でも2試合連続の猛打賞を記録しており、今回が約2年ぶり3度目となる。これまでの1試合最多打点は3。18年8月22日のソフトバンク21回戦(東京ドーム)を始め、過去4度ある。最近では19年9月24日オリックス23回戦(京セラドーム大阪)。

◆日本ハム・バーヘイゲン投手がチームトップの5勝目を挙げた。 走者を許しても、150キロ台中盤のツーシームを軸に、粘りのパワー投球で6回無失点と好投した。「調子はよかった。ツーシームをホームベースの両側に力強く投げられた」と楽天打線を力で、ねじ伏せた。「個人の勝利より、チームの勝利。強い楽天にカード勝ち越しできたことが、自分の中では大きい」と喜んだ。

◆来日初の1番に座った日本ハム王柏融外野手が快音を響かせた。 3回2死、楽天先発の福井から右中間を破る二塁打。出場9試合ぶりの安打に「甘いコースを狙って振っていこうと思っていた。すごいうれしかったです。久々に安打が出て自分にとっても大事な1本でした」と喜んだ。第1打席ではファウルとはなったものの、初球から果敢に振りにいくなど、トップバッターとしての積極性もみせた。

◆日本ハムが快勝した。六回に渡辺の内野安打と清宮の右前打で2点を先制。七回には松本の2点適時三塁打や清宮の4号3ランで6点を奪って突き放した。バーヘイゲンが6回無失点で5勝目。楽天は投打に精彩を欠いた。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
31232 0.574
(↑0.008)
-
(-)
64242
(+6)
211
(+4)
64
(+3)
37
(-)
0.242
(↑0.002)
3.480
(↑0.01)
2
(1↓)
ロッテ
30242 0.556
(↓0.01)
1
(↓1)
64248
(+4)
254
(+6)
49
(-)
46
(-)
0.248
(-)
4.380
(↓0.03)
3
(-)
楽天
29243 0.547
(↓0.011)
1.5
(↓1)
64297
(-)
254
(+11)
59
(-)
40
(+3)
0.271
(↓0.002)
4.310
(↓0.13)
4
(-)
日本ハム
27263 0.509
(↑0.009)
3.5
(-)
64245
(+11)
244
(-)
49
(+1)
27
(-)
0.248
(↑0.002
3.950
(↑0.08)
5
(-)
西武
23292 0.442
(↓0.009)
7
(↓1)
66236
(+5)
252
(+6)
54
(+1)
32
(-)
0.250
(↑0.002)
4.530
(↓0.04)
6
(-)
ORIX
19334 0.365
(↑0.012)
11
(-)
64201
(+6)
254
(+5)
40
(+2)
41
(+1)
0.246
(↑0.001)
4.290
(↓0.01)