広島(★1対10☆)DeNA =リーグ戦11回戦(2020.08.20)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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DeNA
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広島
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勝利投手:ピープルズ(1勝1敗0S)
敗戦投手:K.ジョンソン(0勝5敗0S)

本塁打
【DeNA】ソト(9号・8回表3ラン)
【広島】堂林 翔太(10号・5回裏ソロ)

  DAZN
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◆DeNAは4回表、嶺井の適時打と柴田の犠飛で3点を先制する。その後は7回に佐野と倉本の適時打、8回にはソトの3ランが飛び出すなど、終わってみれば14安打で10得点を挙げた。投げては、先発・ピープルズが5回1失点で来日初勝利。敗れた広島は、投打ともに振るわなかった。

◆広島堂林翔太内野手(29)が12年以来、8年ぶり2桁本塁打となる10号ソロを放った。3点を追う5回1死。DeNA先発ピープルズの高めに浮いた118キロのナックルカーブを豪快に振り抜き、左翼ポール際のスタンドに着弾。「いい反応で捉えることが出来ました」。2戦連発で追い上げを開始した。

◆序盤3回までは両軍無得点。広島K・ジョンソンは2安打された1回を切り抜け、DeNAピープルズは3回まで1安打。 DeNAが4回1死満塁から嶺井の二塁打と柴田の犠飛で3点先制。広島は5回に堂林が10号ソロも、6回にDeNAが1点追加。 DeNAが終盤に突き放した。先発ピープルズが来日初勝利。広島は3連敗で借金は最多タイの7。K・ジョンソンは5連敗。

◆「武士道」で来日1勝! DeNA先発マイケル・ピープルズ投手が初勝利を挙げた。多彩な変化球を低めに集め5回を3安打1失点。新渡戸稲造の名著「武士道」の考え方に共感し、左腕に「武」のタトゥーを彫り込む196センチの新助っ人は「非常に良かったと思います。楽しむことができました」と控えめに喜んだ。 「武」は3年前に施した。映画で「侍」の存在にひかれ、自ら調べるうちに「武士道」にたどり着いた。「日本では侍という生き方そのもの、存在があると知って、そこからさらに興味がわいた」という。「規律、細かな所作、ミスをおかさない精神。アメリカでは細かいことは気にしない傾向があるが、侍の考え方はすごく印象に残ったし、侍という生き方に興味を持ちました」と共感。「自分の考え方の根本」として「武士道」の本は来日時にも持参している。 エース今永が左肩違和感で離脱し、平良も背中の違和感で抹消。先発陣の両輪を欠く中、「侍魂」を持った助っ人が価値ある1勝をもたらした。【鈴木正章】   ▼DeNAラミレス監督(ピープルズの好投に)「すごく安定していたね。来週も(先発で)いく可能性が高いと思います」 ▼DeNA嶺井(4回に先制2点適時二塁打)「最低でも犠牲フライを打つ気持ちでいきました。うまく風に乗ってくれました。ピープルズを援護できよかったです」

◆広島は投打振るわずの大敗で、引き分けを挟み3連敗を喫した。 先発K・ジョンソンが昨年までコンビだった石原慶と今季初めてバッテリーを組んだ。だが6回途中8安打4失点と試合を作れず、開幕5連敗となった。 佐々岡監督は「流れを変えるために、いろいろやってみた中での今日だった。やってもらわないといけない選手。次も頑張ってもらいます」と左腕の巻き返しに期待した。中継ぎの中田も2失点し、矢崎も4失点の誤算。攻撃陣も得点は堂林の1発だけでつながらず、借金は今季ワーストタイの7。首位巨人とは今季最大の10ゲーム差が開いた。早ければ23日にも自力Vが消滅する危機に陥った。 ▽広島石原慶(今季初バッテリーの先発K・ジョンソンに)「まだ今年勝てていなかったので、少しでも力になってあげたい気持ちで臨んだんだけど、残念な結果になった」

◆DeNA新外国人のマイケル・ピープルズ投手(28)が、来日初勝利を挙げた。1カ月ぶりの先発で、5回を78球、3安打1失点の好投を見せた。 身長196センチの技巧派右腕が、持ち味の打たせて取る投球で広島打線を翻弄(ほんろう)した。エース今永が左肩違和感で戦線離脱。"右のエース"平良もこの日、登録抹消。先発ローテを支えてきた2人が不在の中で貴重な白星だ。 ピープルズは「チェンジアップ、スライダーの調子が良く、他の球種も交えながらボールの出し入れをして、ゴロアウトを取ることができました。野手の守備にも多く助けられ感謝しています。浮いてしまった変化球を捉えられることもありましたが、チームメートのおかげでリードした状態でリリーフ陣につなぐことができよかったです」と冷静に振り返った。

◆DeNAのアレックス・ラミレス監督が20日、広島戦(マツダ)前に取材に応じ、腰の張りを訴えていた中継ぎのパットンは「腰部捻挫」であることを明かした。  「そんなに大きな故障ではない。日々、様子を見ながら判断していきたい」と重症ではないと説明した。  パットンは18日の広島戦の八回に登板したが、先頭打者に7球投げて四球としたところで、腰の張りを訴えて降板。前日19日には広島市内の病院で検査していた。

◆広島・石原慶幸捕手(40)が20日、DeNA11回戦(マツダ)に「8番・捕手」で今季初スタメンを飾った。  プロ19年目のベテランは試合前時点で今季7戦未勝利(4敗)の先発のK・ジョンソンの復活を託される。2人がバッテリーを組むのは昨年9月27日の中日戦(マツダ)以来329日ぶり。リーグ3連覇(2016-18年)時のような輝きを取り戻せるか。

◆DeNAのネフタリ・ソト内野手(31)が20日、広島戦(マツダ)の八回1死一、二塁から左中間席へ飛び込む9号3ランを放ち、梶谷、宮崎、佐野とともにチームトップに並んだ。  昨年まで2年連続本塁打王のソトの一発は、8月1日の阪神戦(甲子園)以来43打席ぶりだった。「腎盂腎炎(じんうじんえん)」で8月7~14日まで6試合を欠場していただけに、「オヒサシブリデース!(日本語)』追い込まれていましたが、しっかり押し込むことができました」と笑顔をみせた。

◆DeNA・倉本寿彦内野手(29)が20日、広島戦(マツダ)で今季初の3安打1打点をマークし、チームの10-1の快勝に貢献した。  「コンパクトなスイングで捉えることができました。次の1点が大事になると思っていたので、ランナーをかえすことができよかったです」  5-1で迎えた七回2死三塁から放った右前適時打を振り返った。四回には中前打、六回には右越え二塁打を放っており、倉本の1試合3安打は、4打数4安打を記録した2018年5月9日の広島戦以来834日ぶりとなり、今季は27試合の出場ながら打率・333と貢献している。

◆チームを救った。DeNAのマイケル・ピープルズ投手(28)が広島を5回3安打1失点に抑え、4度目の登板で来日初勝利をマークした。  「グレート。ここからさらに勝ちを挙げていけると思います」  196センチの体から角度のある直球やツーシーム、カットボールなど、相手打線に的を絞らせなかった。今季インディアンス傘下3Aから加入。外国人枠の関係で登板機会が少ない中、「野球が大好き」と前向きに練習に励んだ成果を出した。  左腕に漢字で『武』とタトゥーが入っている。3年前に映画で知った侍の姿に感銘を受けた。調べるうちに「武士道」という言葉を知り、「侍の強さ、所作を大事にする細やかさにひかれた」という。一方で、登板前にはピザを食べる米国人らしいルーティンも大事にするが、今回は遠征中でメニューも限られており、「おいしいステーキを食べたよ」と笑った。  ラミレス監督は「体に問題なければ、来週も投げてもらうと思う」と評価を上げた。16日にエースの今永が左肩違和感、この日は平良が背中の違和感で出場選手登録から外れた。先発の軸の2人が離脱した中で、価値ある好投となった。(湯浅大)

◆14被安打10失点と投壊し、今季ワーストタイの本拠地4連敗を喫した佐々岡監督は「地元でこういう結果ならいろいろ言われる。選手は一生懸命やっている」とかばった。今季ワースト借金7となり、首位巨人とのゲーム差は最大の10に広がった。23日にも自力優勝の可能性が消滅する。

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
30173 0.638
(↑0.008)
-
(-)
70230
(+2)
161
(-)
71
(-)
28
(-)
0.250
(↓0.001)
3.170
(↑0.06)
2
(-)
DeNA
27233 0.540
(↑0.009)
4.5
(-)
67224
(+10)
199
(+1)
57
(+1)
10
(-)
0.273
(↑0.002
3.560
(↑0.06)
3
(2↑)
ヤクルト
22245 0.478
(↑0.011)
7.5
(-)
69225
(+7)
257
(+3)
42
(+3)
34
(+3)
0.250
(↑0.001)
4.600
(↑0.03)
4
(1↓)
中日
23274 0.460
(↓0.009)
8.5
(↓1)
66181
(+3)
222
(+7)
32
(-)
13
(-)
0.242
(-)
3.810
(↓0.03)
5
(1↓)
阪神
22263 0.458
(↓0.01)
8.5
(↓1)
69206
(-)
206
(+2)
45
(-)
37
(-)
0.238
(↓0.002)
3.640
(↑0.03)
6
(-)
広島
19266 0.422
(↓0.01)
10
(↓1)
69218
(+1)
239
(+10)
52
(+1)
22
(-)
0.268
(↓0.002)
4.270
(↓0.12)