巨人(★1対4☆)中日 =リーグ戦12回戦(2020.08.16)・東京ドーム=
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中日
0100300004801
巨人
0100000001211
勝利投手:大野 雄大(3勝3敗0S)
敗戦投手:畠 世周(0勝2敗0S)

本塁打
【中日】阿部 寿樹(5号・2回表ソロ)
【巨人】丸 佳浩(10号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆中日は2回表、阿部のソロが飛び出し、先制する。直後に同点とされるも、5回に京田と木下拓の連続適時打で3点を奪い、勝ち越しに成功した。投げては、先発・大野雄が9回1失点10奪三振の快投で今季3勝目。敗れた巨人は、打線が2安打で1得点と振るわなかった。

◆中日大野雄大投手(31)は7月31日ヤクルト戦が3失点、8月7日巨人戦は1失点で完投勝利。 中日で3試合以上続けて完投勝利をマークすれば、06年5月25日~6月28日に5試合連続で記録した佐藤充以来になる。

◆巨人丸佳浩外野手(31)が、広島時代の13年から8年連続の2桁本塁打をマークした。 1点を追う2回1死。中日大野雄大の変化球を右翼席へ運ぶ10号ソロとした。「コンパクトに振れました。すぐに追いつけてよかったです」とコメントした。

◆中日大野雄大投手(31)が3試合連続完投勝利を挙げた。2試合連続で巨人戦に登板したが、2回、丸にソロ本塁打を許しただけ。8回には若林から10個目の三振を奪い、今季4試合目の2ケタ奪三振も達成した。自身3連勝で3勝3敗と勝率を5割とした。3度目の開幕投手を務めた今季は、6試合連続で白星がつかず黒星が先行したが、調子を上げていた。 登板後、大野雄は「(開幕から)勝つことができなかったが、自分の投球はできていた。今日は逆球もあったが、強い球を投げられたので完投につながった。次も1イニングでも多く長い回を投げられるように準備していきたい」と、話した。 3試合連続完投勝利は中日では06年の佐藤充(現中日職員)以来、14年ぶり。

◆巨人は畠、中日は大野雄が先発。中日が2回に阿部の5号ソロで先制したが、巨人はその裏、丸の10号ソロで同点に追いついた。 中日は5回、京田の勝ち越し2点適時二塁打、木下拓の右前適時打で3点を奪った。巨人畠は6回4失点で降板した。 中日大野雄が9回1失点で、3試合連続となる完投勝利を挙げた。巨人は打線が沈黙。6回4失点の畠は今季2敗目を喫した。

◆巨人畠世周投手の2年ぶりの白星は、お預けとなった。5回に4連打を浴び3点を失うなど6回を4失点。 「(5回は)変化球が高めに抜けてしまいました。ランナーを背負った状況でしっかり粘れなければいけません」と反省の言葉を並べた。原監督は「ピッチャーとして今年成長している人だと思います。一級品のボールにはなっている。ただ本番に弱い。粘り強く投げるというものは必要でしょうね」と次回に期待した。

◆巨人が、2週連続で中日大野雄に9回1得点で完投負けを喫した。 左腕攻略に向け、試合前時点で対左の打率3割超えの石川、北村をスタメンに起用。右打者7人を並べたが、丸のソロアーチのみの2安打10三振と沈黙した。原監督は「我々の策の甘さというのがあるのかもしれませんね。コーチがどういう指示、正しい指示を出していたのかというところをコーチに問いたいね」と厳しかった。 守備のミスにも苦言を呈した。同点の5回無死一塁で、右翼手・石川が右前打で三塁へ向かった一走を刺そうとダイレクト送球。打者走者の二進も許して二、三塁とし、京田、木下拓に連続適時打を浴びた。原監督は「1人でいけると思ったとしても『カットだ』と。これはもう『焼きゴテつけてやっとけ』というふうに言った」と注意した。大野雄とは28日からの3連戦でも対戦が予想され「やられたらやり返す! それがプロ野球だから」と"倍返し"を誓った。

◆中日京田陽太内野手が8試合ぶりのタイムリーで大野雄の3連続完投勝利を援護した。 5回無死二、三塁で巨人先発畠のチェンジアップを右翼線へ運ぶ2点二塁打。「打った瞬間はファウルになるかと思いましたが、なんとか抜けてヒットになってくれた。完投すると信じて守っていたし、球もすごく良かった」と、話した。

◆巨人が、2週連続で中日大野雄に9回1得点で完投負けを喫した。 左腕攻略に向け、試合前時点で対左の打率3割超えの石川、北村をスタメンに起用。右打者7人を並べたが、丸のソロアーチのみの2安打10三振と沈黙した。▽巨人元木大介ヘッドコーチ(大野は)「いいピッチングだった。(パーラが抜け、2番に石川を置いたが)空回りしちゃったね。(2番は)固定できればいいけど」

◆先代ノーノー左腕も負けじと快投を演じた。中日大野雄大投手(31)が巨人打線を10奪三振1失点に抑え、球団初となる3戦連続完投勝利&2ケタ奪三振を達成した。自身に続き、史上82人目のノーヒットノーランを達成したヤクルト小川に刺激を受け、チームを今季初の3カード連続勝ち越しに導いた。最後の打者を三ゴロに打ち取ると、大野雄はバンザイをして表情を緩めた。「味方が4点も取ってくれた。この点差で、最後まで投げ抜きたいと思った。投げ抜けて良かった」。初回に巨人坂本から149キロ直球で三振を奪い、勢いに乗った。10三振のうち、7個を武器と公言するストレートで奪った。この日は最速151キロを計測。「真っすぐが良かった。甘めでもファウルが取れた。逆球もあったけど強い球が投げられたので完投につながった」。これぞエースの投球で、球団史上初の3戦連続2ケタ奪三振&完投勝利を成し遂げた。 前日15日のヤクルト小川のノーヒットノーランにも刺激を受けた。昨年9月に自ら達成したノーノー以来となる快挙を宿舎の自室でテレビ観戦。味方の失策から8回無死一、二塁のピンチを切り抜けた姿にうなった。「野手が『やってもうた』という場面をしのいだ。同じ投手としてすごいなと思った。そういう場面があったらと思っていたが、そういう場面はなかったですね」。味方の守備にも支えられ、許した得点は丸のソロ本塁打だけ。巨人打線を2安打1失点に抑えた。 9回表2死一、二塁。打席に向かう大野雄に敵地・東京ドームで自然と拍手が起こった。「得点圏だったし、1点でも多く欲しかった」。ビエイラの159キロの直球に食らいつき、カットする場面もあった。遊ゴロに終わったが、投打とも全力を尽くし、9回を駆け抜けた。 これでチームは今季初の3カード連続勝ち越し。与田監督は「スピードも制球も本当に安定していた。何も言うことがない」と絶賛した。巨人戦は8月に9試合組まれており、左腕の2戦連続完投勝利を含め4勝1敗1分け。下位からの逆襲へ、大野雄がチームを引っ張る。【伊東大介】

◆中日大野雄大投手(31)が巨人打線を10奪三振1失点に抑え、球団初となる3戦連続完投勝利&2ケタ奪三振を達成した。 ▼大野雄が10奪三振の完投勝ちで3勝目。これで大野雄は7月31日ヤクルト戦から3試合連続で2桁奪三振の完投勝利。中日で3試合連続完投勝ちは06年佐藤充以来となるが、2桁奪三振を3試合続けたのは球団史上初めてだ。また、3試合以上続けて「完投勝利&2桁奪三振」をマークしたのは、94年紀藤(広島)以来5人目で、左投手では71年江夏(阪神)に次いで49年ぶり2人目。シーズン初勝利から3試合続けたのは史上初のケースとなった。次回の登板で90年野茂(近鉄)がマークした4試合連続のプロ野球記録に挑む。 ▼大野雄は最近2度の登板が巨人戦で、巨人を相手に2試合連続で「完投勝利&2桁奪三振」は、99年5月27日、7月30日の佐々岡(広島)以来。球団では94年4月21日、5月8日の今中以来26年ぶり。

◆巨人・石川慎吾外野手(27)が16日、中日12回戦(東京ドーム)で「2番・右翼」で先発した。この日、出場選手登録を外れたヘラルド・パーラ外野手(33)の代わりの抜擢(ばってき)となった。石川の2番での先発は2017年6月11日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来、約3年ぶり。  石川はここまで打率・273だが、対左投手の打率が・385の"左腕キラー"。中日は左腕の大野雄大が先発する。

◆中日が連勝で同一カード勝ち越しを決めた。先発・大野雄が9回2安打1失点で3試合連続の完投。今季3勝目を挙げた。  中日は二回、2死から阿部が巨人先発・畠の変化球を捉え、左翼へ5号ソロを放って先制する。巨人はその裏、1死から丸に10号ソロが飛び出し、すぐさま同点に追いついた。  中日は五回、先頭の高橋、阿部の連打で無死二、三塁の好機を作ると、京田の一塁線を破る2点二塁打で勝ち越し。続く木下拓も右前適時打を放ち、4連打で3点を奪い、リードを広げた。  中日の先発・大野雄は丸に浴びた一発の後は立ち直り、最後まで球威が衰えず。九回2死、117球目で、ウィーラーを三ゴロに打ち取ると、笑顔を見せ、嬉しそうにナインと言葉を交わした。

◆中日が連勝で同一カード勝ち越しを決めた。先発・大野雄が9回2安打1失点で3試合連続の完投。今季3勝目を挙げた。  球団史上14年ぶりの3連続完投勝利となった大野雄は、お立ち台で「味方が4点取ってくれたので長い回投げたいなと思っていました。僕の場合はゲームの中でできそうであれば(完投を)狙っていくという形。ピンチをつくるまでは行けるところまで行こうと思っていた」と笑顔で語った。  「強い球をしっかり投げることができた結果が完投につながったと思います」と今回の勝利を喜んだ。インタビュアーの「疲れてますか?」の問いに「疲れてます」と本音を漏らしたが、「次回も頑張っていきます」と意気込んだ。  中日・与田監督は大野雄について「うちのエースとして頑張ってくれています」と絶賛。序盤チームは低迷していたが、「選手たちがよく期待に応えてくれている。やっと自分たちの形が見えてきたと思う」と追い上げを誓った。

◆巨人は打線が今季最少の2安打に終わり、丸の本塁打による1点だけで敗れた。5安打1点に抑えられた7日の試合に続き、大野雄に2戦連続で完投勝利を許した。原監督は「かなりいい投球をされた。なかなか見せ場がなかった」と脱帽した。  0-1の二回1死で丸が右越えに同点の10号ソロを打ち込んでからは、六回2死から坂本が四球を選ぶまで13者連続で凡退した。1死から岡本が二塁打を放った七回も、丸と中島がともに速球でゴロに打ち取られた。  速球に押される場面が目立った。監督は「何かわれわれの策の甘さがあるのかもしれない。やられたらやり返す」と雪辱を期した。(東京ドーム)

◆巨人・原辰徳監督(62)が16日、中日12回戦(東京ドーム)に「2番・右翼」で先発した石川慎吾外野手(27)の返球に苦言を呈した。1-1と同点の五回無死一塁で中日・阿部が右前打し、石川が三塁へノーバウンドで返球。一走・高橋がセーフになっただけでなく、打者走者の二進も許した。この後に先発・畠が2本の適時打を許して3点を失い、1-4で敗れた。  原監督はこのプレーについて「自分が一人でいけると思ったとしても、カットだ、と。カットマンにボールだ、と。これはもう(首の辺りを指しながら)焼きごてをつけてやっとけっていう風に言ったんだけどね、慎吾には。外野手の基本中の基本だしね」と指摘。「焼きごて」は「しっかり記憶しなさい」という際に使う指揮官のフレーズ。これまで代打での起用が多かった石川に対して守備面での改善を求めた。

◆巨人・丸佳浩外野手(31)が16日、中日戦(東京ドーム)の二回に10号ソロを放ち、8年連続2桁本塁打を記録した。  中日・大野雄の内角低めへの変化球を右翼席中段に運び、「コンパクトに振ることができました」とコメント。この通算184本目のアーチで、広島時代から8年連続2桁本塁打となった。  打撃不振を理由に3番を外れた今週は、5試合で20打数9安打3本塁打3打点と復調した。

◆巨人は中日の大野雄に今季ワーストの2安打に封じられ、7日の前回登板(ナゴヤドーム)に続く完投勝ちを許した。原監督は「かなりいい投球をされた」と脱帽。試合時間2時間22分は、球団では今季最短だった。  先発・畠と拙守の石川にも苦言。6回4失点の畠には「ボールはいいが本番に弱い」。1-1の五回無死一塁で右翼から三塁に直接返球し、打者走者の二進まで許した石川には「一人でいけると思ったとしてもカットマンにボールだ、と。これはもう焼きごてをつけてやっとけと言った」。その後の3失点につながっただけに、厳しかった。  この3連戦は1勝2敗で、今季の中日には5勝6敗1分けと唯一の負け越し。大野雄には2016年にも2戦連続で完投負けを喫していた。2週間後には再び同じローテーションの投手と当たるだけに「やられたらやり返す。それがプロ野球」。半沢直樹ばりの"倍返し"に向けて策を練り直す。 (伊藤昇)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
27173 0.614
(↓0.014)
-
(-)
73219
(+1)
161
(+4)
68
(+1)
27
(-)
0.250
(↓0.004)
3.370
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
25232 0.521
(↓0.011)
4
(-)
70208
(+4)
193
(+7)
56
(+1)
10
(-)
0.270
(-)
3.670
(↓0.07)
3
(-)
阪神
22233 0.489
(-)
5.5
(↑0.5)
72206
(+2)
195
(+2)
45
(-)
36
(-)
0.245
(↓0.002)
3.620
(↑0.06)
4
(-)
ヤクルト
21225 0.488
(↑0.012)
5.5
(↑1)
72213
(+7)
235
(+4)
39
(+1)
30
(+1)
0.252
(↑0.003)
4.490
(↑0.01)
5
(1↑)
中日
21264 0.447
(↑0.012)
7.5
(↑1)
69159
(+4)
210
(+1)
25
(+1)
13
(+1)
0.238
(-)
3.830
(↑0.06)
6
(1↓)
広島
19245 0.442
(-)
7.5
(↑0.5)
72212
(+2)
223
(+2)
49
(-)
21
(-)
0.272
(↓0.001)
4.210
(↑0.1)