ヤクルト(★0対4☆)DeNA =リーグ戦9回戦(2020.08.09)・明治神宮野球場=
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DeNA
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ヤクルト
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勝利投手:平良 拳太郎(3勝2敗0S)
敗戦投手:山中 浩史(0勝1敗0S)

本塁打
【DeNA】倉本 寿彦(1号・1回表満塁)

  DAZN
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◆DeNAは初回、倉本のグランドスラムが飛び出し、先制に成功する。投げては、先発・平良が7回4安打無失点の好投。その後はパットン、エスコバーの継投で相手打線を完封し、平良は今季3勝目を挙げた。敗れたヤクルトは、打線がわずか4安打と振るわなかった。

◆DeNA倉本寿彦内野手が、今季1号となる先制の満塁本塁打を放った。 「6番遊撃」で先発。1回2死満塁、ヤクルト先発山中の6球目を右越えにたたき込んだ。チームを勢いづける1発に「最高です! 集中して打席に立つことができました。チャンスだったので後ろにつなぐ気持ちでいきました」と興奮気味に話した。

◆DeNAは1回、ヤクルト先発山中を攻め、倉本の1号満塁弾で4点。先発平良が丁寧な投球で3回まで無安打無失点に抑えた。 ヤクルト打線は5回に初安打を放ち、1死一、二塁の好機をつくるも無得点。DeNA平良は6回まで無失点と好投を続けた。 DeNAが無失点リレーを決めて逃げ切り、貯金を4とした。平良が3勝目。連敗のヤクルトは貯金がなくなった。ヤクルト山中が1敗目。

◆「右のエース」が真骨頂! DeNA平良拳太郎投手(25)が、7回4安打無失点の好投で1カ月ぶりの3勝目を挙げた。得意のシンカーとスライダーを丁寧に投げ分けて相手打線に的を絞らせず、防御率1・72でリーグ1位に再浮上した。チームは2連勝で今季最多の貯金4。引き分けた首位巨人とのゲーム差を2・5に縮めた。1カ月前と同じ神宮で、ようやく3つ目の白星を手にした平良が冷静に喜びを語った。 「うれしいです。試合は作れていても後半に点を取られ、相手の流れでリリーフに託していたので。どうにか後半粘っていきたいと思っていました」。 高卒7年目の右サイドハンド。球種を多く見せる投球術が好投を支える。最速148キロの直球以外は主にシンカーとスライダーの2種類が武器だが、工夫を凝らすことで球種が2倍に増える。右にすべり落ちるシンカーは「右打者に投げる時は少し速めにツーシーム系の感じで。左バッターは抜くようなイメージ」。対となる左に曲がり落ちるスライダーは「(指に)かける、抜くみたいに、スライダーで緩急をつける感じ」という。 警戒する4番村上に対し、4回2死の第2打席は外角低め129キロスライダーで空振り三振。「引っ張りにかかっていたので、シンカーよりスライダーがいいかなと。しっかり腕を振って投げられた」。6回2死一塁の第3打席は、同じ外角低めに138キロシンカーを沈めて二ゴロに仕留めた。「すごいバッターなので、見せていないボールなどをしっかり考えながら。いいゴロアウトが取れたと思います」と納得の表情だ。 規定投球回以上では12球団でただ1人、開幕から登板全試合でクオリティースタート(6回以上、自責点3以内)を達成。防御率は巨人菅野を抜いて1位となった。「うれしいですけど、もう1度、自分のピッチングを見つめ直し、改善していきたい」。急成長の25歳が、さらなる向上を目指す。【鈴木正章】

◆DeNA平良拳太郎投手(25)が、7回4安打無失点の好投で1カ月ぶりの3勝目を挙げた。DeNAアレックス・ラミレス監督(平良について)「集中力が高い。毎回毎回、エキサイティングな投球を見せてくれるね」

◆ヤクルトはDeNA平良の前に手が出ず、3カード連続負け越しで貯金ゼロとなった。 7月5日の対戦でも7回無得点だったが、5回に塩見がチーム初安打を放つも、この日も7回で0点。高津臣吾監督は「左打者が二ゴロを打つ。横投げの投手はあれを目指して投げるけど、右打者にはフライを打たせるのが理想。そういう投球内容をされた」と同じ横手投げとして左打者の計16打席で6個の二ゴロ、右打者の計9打席で4個のフライアウトに脱帽した。

◆「右のエース」が真骨頂! DeNA平良拳太郎投手(25)が、7回4安打無失点の好投で1カ月ぶりの3勝目を挙げた。得意のシンカーとスライダーを丁寧に投げ分けて相手打線に的を絞らせず、防御率1・72でリーグ1位に再浮上した。 チームは2連勝で今季最多の貯金4。引き分けた首位巨人とのゲーム差を2・5に縮めた。沖縄・今帰仁(なきじん)出身の平良だが、暑さは「多分、苦手だと思います」という。対策として水風呂を活用し「毎日、試合後もなるべく早く回復できるように入ります。3回くらい交代浴をします。トータルで15分くらい」。ローテーション投手として疲労回復に努め、体調を維持して毎週日曜の出番に備える。 酷暑の中で汗を流しながらも終盤まで球威は落ちず体力面の成長も見せた。勝利後、あらためて暑さ対策について問われ「なるべく太陽を浴びないことを心掛けています...って、野球選手としていいんですかね」と苦笑いを浮かべた色白の右腕。日光には当たらずとも、夜の神宮でまばゆいばかりのカメラのフラッシュを浴びた。【鈴木正章】

◆DeNAの倉本がプロ6年目で初の満塁本塁打を放った。0-0の一回2死で下手投げの山中に対し、フルカウントから121キロの球を思い切りよく振り抜くと、打球は右翼席への2年ぶりの本塁打となった。右手でガッツポーズしながらダイヤモンドを一周し「最高。集中して打席に立てた。後ろにつなぐ気持ちだった」と興奮気味に振り返った。  2016年に遊撃で定位置を獲得し、17年には全143試合に先発出場したが、その後は出場機会が減り、昨季はわずか24試合の出場で打率1割2分1厘と低迷した。再起を期し、持ち前のパンチ力を示した。

◆DeNAがヤクルトに競り勝ち、2連勝。首位・巨人とのゲーム差を「2・5」に縮めた。  DeNAは一回、ヤクルト先発・山中の立ち上がりを攻めたて、2死満塁のチャンスで倉本が、フルカウントからの直球を右翼席へ運び、プロ6年目で初の満塁本塁打。本塁打も2018年7月16日のヤクルト戦以来、約2年ぶりとなった。  大きな援護をもらった先発・平良は安定した投球でヤクルト打線を抑えた。7回4安打無失点とつけ入る隙も与えなかった。  その後もパットン、エスコバーの投手リレーで逃げ切り、序盤のリードを最後まで守り切った。

◆ヤクルトの山中は立ち上がりを悔やんだ。一回1死から神里、ロペスに詰まった当たりで安打を許し、2死満塁で倉本にフルカウントからの直球を右翼席へ運ばれた。  主導権を奪われて4回4失点で今季初黒星を喫し「いい流れをつくれず申し訳ない」と肩を落とした。高津監督は「相手は平良だし、ロースコアで競って終盤に持っていきたかった。一回に4点取られては苦しい」とため息をついた。

◆DeNA先発の平良に7回無失点、今季2試合で計14イニング無失点に抑えられ、ヤクルト・高津臣吾監督(51)は「左打者が二ゴロを打ってしまう。右打者には飛球を打たせるというのが横投げ投手の理想なんですが、そういう投球をされたかな」と自身の現役時代と同じサイドスローの右腕を評した。  先発した5人の左打者全員が引っかけた二ゴロに打ち取られ、右打者のエスコバーと西田は2つずつ飛球を打ち上げた。4番・村上=写真=は二回に四球で出塁し、38試合連続出塁で球団歴代3位の記録を樹立したが、得点に結びつかず。今季4度目の零封負け、3カード連続の負け越しで貯金が底をついた。  指揮官は「来週も(対戦が)あるかもしれないので対策を練らないと。このままでは、やられっぱなしになってしまう」と逆襲を誓った。(横山尚杜)

◆DeNA・倉本寿彦内野手(29)が一回、先制の1号満塁弾を放った。2018年7月16日のヤクルト戦(横浜)以来2年ぶりとなる本塁打が、この試合の両軍全得点をたたき出す「人生初」のグランドスラムとなり「最高です! チャンスだったので後ろにつなぐ気持ちで、集中して打席に立つことができた」と笑みを浮かべた。  2死満塁、フルカウントから山中の121キロの内角直球を捉え、右翼席最前列に運んだ。山中からは16年にも、その年の1号を放っており"サブマリンキラー"ぶりを発揮した。  横浜高では1年後輩の筒香とともに08年夏の甲子園で4強入り。創価大を経て15年D3位で入団し翌年に遊撃で定位置を獲得したが、阪神からFAで加入した大和、高い守備力を持つ柴田の台頭もあり、昨季は24試合の出場にとどまっていた。  巻き返しに燃えるプロ6年目。ラミレス監督は「素晴らしい本塁打。期待した通りの結果」とたたえた。

◆右のエースだ!! DeNAは9日、ヤクルト9回戦(神宮)に4-0で快勝した。平良拳太郎投手(25)が7回無失点の好投で、12球団でただ一人の8試合連続クオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)を達成。約1カ月ぶりの3勝目を挙げ、防御率1・72でリーグトップに浮上した。先発陣が安定したチームは、2連勝で今季最多の貯金4とし、首位・巨人に2・5ゲーム差に迫った。  両手を高く掲げ、平良はとびきりの笑顔を見せた。七回無死一塁。二塁手・柴田の華麗なプレーで併殺を取ると、続く宮本を二ゴロに仕留めた。7回を4安打無失点。約1カ月ぶりの白星となる3勝目を手にした。  「試合はつくれていたけど、相手に流れがいってリリーフに託すことが多かったので、きょうはどうにか、後半に粘ることを意識した」  四回まで無安打投球。7年目の今季、12球団トップとなる8試合連続のクオリティースタート(先発で6回以上、自責点3以下)を達成。防御率1・72は巨人・菅野(1・81)を抜いてリーグトップに躍り出た。  ヤクルトの4番・村上を無安打(1四球)に封じた。四回、布石を打った。内角を攻め続け、フルカウントからの8球目にスライダーを選択。空振り三振に仕留めた。  六回。今度はスライダーと逆方向に変化するシンカーで一ゴロに打ち取った。「素晴らしい打者なので、しっかり考えて投げないといけない。結果、いいゴロアウトを取れた」と喜んだ。  巨人へFA移籍した山口俊(現ブルージェイズ)の人的補償で2017年に入団。昨季まで計11勝(13敗)だった右腕の躍進の秘けつはシンカーにある。 「(右打者に)外一辺倒だと相手にも対応される」。今季は右打者に対し、130キロ台後半の速いシンカーを投げ始めた。すると「ファウルを取れるようになった」。持ち味のスライダーも威力を増した。  沖縄県北部、今帰仁村(なきじんそん)の北山(ほくざん)高出身。平良が入学した年の新入部員が7人、新人戦には陸上部に助っ人を頼む県立校のチームだったが、3年春の県大会で全6試合に完投して初優勝に貢献。九州大会で選抜大会出場の長崎・創成館戦で16三振を奪い、注目を集めた。3年夏は県大会初戦で敗れ、甲子園出場経験はないが、プロに入って躍進を遂げた。  南国育ちでも、実は暑さが「あまり好きじゃない」。真夏日が続く現在の暑さ対策は一日3度の水風呂。疲労を回復させる効果があり、さらに「なるべく太陽を浴びないようにしています」と珍対策も披露。「とにかく疲れをためないように、1週間でしっかり回復できることを意識している」と自覚十分だ。  チームは貯金4。首位・巨人とのゲーム差を2・5に縮めた。先発5投手が3勝以上を記録しており「先輩方がすごい投球をされるので、何とか自分もリズムを乱さないように投げている」。謙虚なウチナーンチュ(沖縄の人)が敵地・神宮のマウンドで輝いた。(浜浦日向)

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
24153 0.615
(-)
-
(-)
78196
(+2)
145
(+2)
58
(-)
24
(-)
0.249
(↓0.002)
3.390
(↑0.05)
2
(-)
DeNA
23192 0.548
(↑0.011)
2.5
(↑0.5)
76184
(+4)
155
(-)
52
(+1)
8
(-)
0.274
(↓0.001)
3.410
(↑0.08)
3
(-)
ヤクルト
19195 0.500
(↓0.014)
4.5
(↓0.5)
77191
(-)
213
(+4)
37
(-)
29
(-)
0.251
(↓0.003)
4.570
(↑0.01)
4
(-)
阪神
19212 0.475
(↑0.013)
5.5
(↑0.5)
78174
(+5)
171
(+1)
41
(+1)
35
(-)
0.244
(↓0.001)
3.630
(↑0.07)
5
(-)
広島
17214 0.447
(↓0.012)
6.5
(↓0.5)
78194
(+1)
198
(+5)
48
(-)
17
(+1)
0.279
(↓0.004)
4.360
(↓0.02)
6
(-)
中日
17244 0.415
(-)
8
(-)
75134
(+2)
191
(+2)
22
(+1)
9
(-)
0.236
(↓0.001)
3.920
(↑0.06)