日本ハム(☆2対1★)西武 =リーグ戦9回戦(2020.08.09)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
10100000X2800
勝利投手:バーヘイゲン(4勝1敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(1勝1敗10S))
敗戦投手:本田 圭佑(0勝4敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(2号・1回表ソロ)

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◆日本ハムが接戦を制した。日本ハムは先制を許した直後の1回裏、大田の適時打で同点とする。そのまま迎えた3回には、中田が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・バーヘイゲンが7回1失点の好投で今季4勝目。敗れた西武は、打線が5安打と振るわなかった。

◆今日9日に日本ハム近藤健介外野手(27)が27歳を迎える。近藤が誕生日に出場は過去3度。14、18年は無安打だったが、15年はバースデーアーチを記録。好調の近藤が自身の誕生日を祝う安打を打てるか。

◆西武ベンチが一時騒然とした。 1回、3番外崎修汰内野手が先制ソロを放った。4番山川穂高内野手の打席だった。カウント1-2から日本ハム・バーヘイゲンのカーブをフルスイングも空振り。勢いのあまり右足を軸に1回転した際、足首を痛めた模様。苦悶(くもん)の表情を浮かべ、座り込んだ。辻発彦監督らコーチ、トレーナーらもベンチから飛び出し心配の表情。山川は両脇を抱えられながらベンチ裏で治療を受けると、グラウンドに戻り守備についたが、ときおり右足首を気にするそぶりを見せていた。 4回の第2打席では4球続けてバットを振らずカウント2-2と追い込まれると、最後は低めの球に中途半端なスイングで空振り三振。第3打席となった7回にも、カウント1-2から空振り三振に打ち取られた。9回には代打メヒアを送られ交代した。 辻監督は状況について「上(上半身)が回って、引っかかったような感じだから。最後はちょっと無理させたくなかったんで。代えようと思ったんだけど、本人が大丈夫だと強く言い張るんで、まあいかせたんだけど。今のところアイシングしてるので、病院にいくまではないと思うけど」と説明した。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が同点適時打を放ち、試合を振り出しに戻した。 1点を先制された直後の1回2死一、二塁で、フルカウントから先発本田の6球目を中前へ落とし、二塁走者の渡辺をホームへとかえした。「(打ったのは)高めの真っすぐ。昨日、試合には勝ちましたが、初回のチャンスで凡退していたので、今日はしっかりとものにすることができてよかったです」。 8日西武戦では3打数無安打と振るわなかったが、この日は初回からしっかりと快音を響かせた。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が勝ち越しタイムリーで先発バーヘイゲンを援護した。 1-1の3回1死二塁で先発本田の2球目を引っ張り、左翼線に運ぶ適時打。「(打ったのは)カットボールかフォーク。先制はされたけどバギー(バーヘイゲン)も頑張っていて、序盤にしっかりと勝ち越すことができたのはよかった。もっと楽に投げさせてあげられるように、バットで貢献したい」と話した。 これで自身4試合連続安打をマーク。今季初の4連勝へ向けて大きな一打となった。 ▽日本ハム・バーヘイゲン(チーム最多タイの4勝目。直球は自己最速に並ぶ157キロ)「楽しく投げられた」

◆日本ハム先発はバーヘイゲン、西武は本田。西武は1回、外崎の2号ソロで先制。日本ハムはその裏同点とし3回に中田が適時打。 バーヘイゲンは中盤も安定した投球で、4~6回を内野安打1本。本田も中盤を締め、1点差のまま7回に入った。 日本ハムが逃げ切り4連勝。貯金を2とした。西武は4連敗で借金4。3戦連続で1点差ゲームを落とした。日本ハムバーヘイゲンが4勝目。秋吉が10セーブ目。西武本田が4敗目。

◆西武が4連敗を喫し、辻監督就任4年目で最多を更新する借金5となった。1回に外崎が先制ソロを放つも、直後の山川が空振り三振の際、右足首を負傷する不穏な立ち上がり。強行出場も3打席連続空振り三振でチームも散発5安打で接戦を落とした。3試合連続1点差負けに辻監督は「1点差だから、悔しいのは悔しい」。主将の源田も「我慢するしかない」と現状を受け止めた。 福岡と札幌での敵地11戦2勝9敗と大きく負け越して、2週間ぶりに本拠地に戻る。昨季8月は17勝11敗と反撃の夏だった。しかし今季は特別な日程。完全ドームでの2カードを終えた直後とあり、同監督は「心配だよ余計に心配。(所沢は)すごい暑いらしいから。例年ならずっと経験した中での8月だったけど、ここ2週間ずっと涼しいところでやったから」と不安なままホームへ帰る。 ▼西武外崎(40試合ぶりの2号先制ソロも空砲)「チームはいま悪い流れの中にありますが、1試合1試合切り替えて、気持ちで負けないように、来週からも頑張ります」

◆頼れる主砲が長男のバースデーにヒーローになった。日本ハム中田翔内野手(31)が9日、西武9回戦(札幌ドーム)の同点の3回に左翼線へ決勝適時打を放った。 語呂合わせで野球の日のこの日は、第3子となる男の子の1歳の誕生日。今季8度目の勝利打点で4番として仕事をきっちりと果たし、父としてしっかり記念日を祝った。チームは今季初の4連勝で、貯金を最多の2とした。主砲の野球人生の中に特別な1日が加わった。中田が長男の1歳の誕生日を自らのバットで祝った。ヒーローインタビューでは今季最多4964人の観衆を前に「今日はこんちゃん(近藤)の誕生日でしたし、僕の息子も誕生日なのでヒーローになれてよかった。ファンのみなさんの声援のおかげで1本出たと思う」と感謝の言葉を口にした。 1-1の同点で迎えた3回1死二塁。1ストライクから西武本田の変化球に反応した。「早い段階で追加点を取りたいと思っていたので、気持ちで打った。自分のスイングをしようと心掛けて、いいところに落ちてくれてよかった」。打球は左翼線への適時打となり、塁上で何度も手をたたき右手でガッツポーズをつくった。 昨年8月9日の「野球の日」に、第3子となる男の子が誕生した。お立ち台でファンに直接報告しようと考えていたが、長男誕生の直後に右手の負傷で登録抹消。再登録後もヒーローになることはなくシーズンを終えていた。今年は新型コロナウイルスの影響で開幕は遅れたが「いろんな成長を家で見ることもできましたし」と、息子の存在が気持ちの支えでもあった。その愛する長男の記念日での活躍に「僕個人的にもそうですし、家族にとっても特別な1日になったのじゃないかなと思います」と喜んだ。 4番として、また父としての姿をみた栗山監督は「野球の日に生まれたっていうのは、ものすごく感じるものがあるし、やっぱり人が頑張れる時って自分のことより人のためにっていうのが感じられた」と評した。主砲の活躍で今季初の4連勝で貯金は最多の2となった。「今はチームの状態もいいですし、とにかく1番は勝ち続けること。もっともっと勝ちを伸ばしていきたい」とチームの、そして家族の中心として力を込めた。【山崎純一】

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(29)が、7回を5安打1失点でチーム最多に並ぶ4勝目を挙げた。最速157キロの直球に加えて、大きく割れるカーブが効果的で、リーグ2連覇中の山賊たちを翻弄(ほんろう)した。 その球速差は、実に約20キロ。1回2死走者なしから外崎に1発を浴びたが、以降は三塁を踏ませず。「楽しく投球ができた。制球が安定したのが今日の勝因」。今季初の無四球。自在な緩急で、力自慢の相手打線から10三振を奪った。 メジャー時代の制球難を、日本で見事に克服した。「日本のストライクゾーンは、メジャーより、ちょっと広いのかなという風に思っている」。制球難から大崩れする姿はなく、現在3連勝中だ。米国に置いてきた彼女やおいっ子と頻繁に連絡を取って、孤独を埋めてきた。「もし日本にいれば、毎登板、球場に足を運んでくれたと思う」。想定外のウイルスにも負けず、今や新天地で欠かせない戦力だ。 栗山監督が「1番大きく変化している、どんどんプラスになっている投手」と成長を認める助っ人右腕が、V戦線の旗手となる。【中島宙恵】

◆日本ハム大田が攻守に大ハッスルした。1点を先制された直後の1回2死一、二塁で本田から同点の適時打。「(カウント)2-3までもっていったのも大きかったと思うし、そこでしっかり結果として安打になって、点も入ってよかった」。 守備では7回2死一塁の場面で、森の放った右中間への大飛球にフェンスにぶつかりながら好捕。「しっかりとやれたと思う」と振り返った。

◆通算最多ホールドの日本記録を持つ日本ハム宮西尚生投手が、今季12ホールド目を挙げ、通算350ホールドへ王手をかけた。 8回に2番手でマウンドへ上がり、打者3人をピシャリ。すでに今季20試合で登板し「年を取ったなって感じます」と言いながらも「疲れてないし」。連戦が続く中「苦しかったけど、前回、前々回くらいから手応えをつかんできた」と頼もしかった。

◆日本ハムの守護神秋吉亮投手がリベンジを果たした。1点リードの9回に登板。源田、外崎、代打メヒアを3者凡退で抑え今季10セーブ目を挙げた。 7日の試合では9回から登板し、2失点を喫するなどして、途中交代と苦汁をなめていた。「代えられたのはすごい悔しかったし、そのリベンジとして今日はしっかり抑えられたのでよかった」とほっとした表情をみせた。

◆西武・外崎修汰内野手(27)が9日、一回に先制となる2号ソロを放った。  日本ハム先発のバーヘイゲンの153キロの捉え、左翼席まで運んだ。  「うまくさばけました。先制できてよかったです。アップルパンチ!!」と笑顔で振り返った。  6月20日の日本ハム戦(メットライフ)以来の一発。2試合連続で先制点を挙げた。

◆日本ハムが今季初の4連勝。0-1の一回に大田の適時打で追い付き、三回に中田の適時打で勝ち越した。バーヘイゲンが7回1失点で10三振を奪い4勝目、秋吉は10セーブ目。西武は外崎の本塁打の1点止まりで今季初の4連敗。

◆西武は今季初の4連敗を喫した。一回に外崎のソロで先制したが、得点はこれだけ。バーヘイゲンに散発5安打に抑えられた。3試合続けて1点差で敗れ、辻監督は「1点差だから悔しいのは悔しい。やっぱりなかなかいい投手は打てない」とため息をついた。  不安要素も増えた。山川が一回の打席で空振り三振に倒れた際にバランスを崩し、右足首を痛めた。試合に出続けたものの、力が入らない様子は明らかで、九回に代打を送られた。辻監督は「病院に行くまでではないと思うけど」と心配そうだった。

◆「野球(8月9日)の日」。日本ハム・中田翔内野手(31)が同点の三回に決勝打。左前へ運び、チームを今季初の4連勝に導いた。  「早い段階で追加点を取りたいと思っていたので、気持ちで打ちました。いいところに落ちてくれてよかった」  今季は勝負強さが際立つ。開幕から全試合で4番を担い、44試合目で44打点。2014、16年に打点王のタイトルを獲得した主砲は「打点は塁に出てくれる人、自分を犠牲にしてつないでくれる人がいる。打点に価値を感じている」と、こだわりを口にした。  どうしても打ちたかった。この日は第3子となる長男・力翔(りきと)君の1歳の誕生日。今年の「こどもの日」には50万円超の、よろいかぶとを購入するなど溺愛。記念日にヒーローとなり「試合も勝てて、家族にとっても特別な一日になった」と喜んだ。  高校球児のプレーにも刺激を受けていた。大阪桐蔭高時代は春夏合わせて3度、甲子園大会に出場。この日の試合前には南北海道大会の決勝をテレビ観戦。札幌第一高が8-3で札幌国際情報高に勝った試合で「甲子園がない中でも、試合に勝つために素で野球を楽しんでいるのを、見ていて感じた。悔いのないように野球を楽しんでほしい」とエールを送った。  チームの借金は最大で6あったが、本拠地で過ごした2週間で9勝2敗と大きく勝ち越し、貯金を2に。「状態のいい選手も多いので、もっともっと勝ち(星)を伸ばしたい」。上位浮上を狙うファイターズの中心に中田がいる。(樋口航)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
24191 0.558
(↑0.01)
-
(↓1)
76191
(+5)
166
(-)
47
(+2)
26
(+2)
0.243
(↓0.002)
3.640
(↑0.08)
1
(-)
楽天
24191 0.558
(↓0.013)
0
(-)
76241
(-)
185
(+5)
48
(-)
31
(+1)
0.271
(↓0.004)
4.000
(↓0.03)
3
(-)
ロッテ
23201 0.535
(↑0.011)
1
(↑1)
76189
(+4)
194
(-)
39
(+1)
36
(-)
0.246
(↓0.001)
4.280
(↑0.1)
4
(-)
日本ハム
22202 0.524
(↑0.012)
1.5
(↑1)
76176
(+2)
187
(+1)
37
(-)
23
(-)
0.237
(-)
3.890
(↑0.07)
5
(-)
西武
18231 0.439
(↓0.011)
5
(-)
78177
(+1)
198
(+2)
40
(+1)
25
(+1)
0.239
(↓0.002)
4.560
(↑0.05)
6
(-)
ORIX
15254 0.375
(↓0.01)
7.5
(-)
76160
(-)
204
(+4)
32
(-)
36
(+1)
0.246
(↓0.002)
4.340
(↑0.01)