中日(2対2)巨人 =リーグ戦9回戦(2020.08.09)・ナゴヤドーム=
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巨人
00000020002510
中日
20000000002601
勝利投手:-
敗戦投手:-

本塁打
【中日】阿部 寿樹(4号・1回裏2ラン)

  DAZN
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◆中日は初回、阿部の4号2ランが飛び出し、幸先良く先制する。一方の巨人は7回表、ウィーラーの適時二塁打と代打・亀井の犠飛で、試合を振り出しに戻した。試合はそのまま延長戦に突入するも、10回の攻防はともに無得点に終わり、規定により引き分けに終わった。

◆中日は今季初の巨人戦3連勝へ、3日に育成契約から支配下登録したばかりの新外国人ヤリエル・ロドリゲス投手(23)をプロ入り初の先発マウンドに送った。 ロドリゲスはウエスタン・リーグで5試合登板(3先発)、防御率0・51の好成績を残している。また先発マスクは7月23日巨人戦(ナゴヤドーム)以来、15試合ぶりに加藤がスタメンで出場した。2試合連続で出場機会のない2年目根尾は3試合連続でのベンチスタートになった。

◆不調に苦しむ巨人坂本勇人内野手が、第4打席でセーフティーバントを試みたが、17打席ぶりの安打とはならなかった。 同点に追い付いた直後の8回無死から打席に立ち、1ボールからの2球目。三塁線を狙ったバントは中日福への投ゴロになった。 前カードの阪神戦以降安打はなく、この日も中日先発のロドリゲスに対して二塁ゴロ、四球、三振と3打席目まで無安打。何とか塁に出ようとトライしたが結果にはつながらなかった。

◆中日は1回、阿部の4号2ランで先制。来日初登板初先発の中日ロドリゲスは3回まで巨人打線を無安打無失点に抑えた。 中日は4、5回に無死で得点圏に走者を置くが追加点を奪えず。ロドリゲスは6回まで無安打無失点で巨人打線を抑え続けた。 巨人は7回、ロドリゲスを攻略して2点を奪い同点。中日は8回、巨人は9、延長10回の得点機に勝ち越せず、引き分けた。

◆中日は1回、阿部の4号2ランで先制。来日初登板初先発の中日ロドリゲスは3回まで巨人打線を無安打無失点に抑えた。 中日は4、5回に無死で得点圏に走者を置くが追加点を奪えず。ロドリゲスは6回まで無安打無失点で巨人打線を抑え続けた。 巨人は7回、ロドリゲスを攻略して2点を奪い同点。中日は8回、巨人は9、延長10回の得点機に勝ち越せず、引き分けた。

◆巨人はこの日も5安打しか打てず、これで5日阪神戦からの安打が4本→3本→5本→5本→5本。巨人の5試合連続5安打以下は57年10月8日広島戦~16日阪神戦(5本→4本→5本→5本→2本)以来、63年ぶり2度目の球団ワーストタイ記録だ。 この5試合は坂本が18打数1安打、丸が20打数0安打、岡本が19打数2安打と、2~4番を打つ3人が合わせて57打数3安打、打率5分3厘でさっぱり。

◆巨人ゼラス・ウィーラー内野手が、流れを引き寄せた。2点を追う7回1死二塁。好投を続けてきた中日ロドリゲスのスライダーを引っ張り、左翼への適時二塁打とした。 「相手投手も好投が続いていて、リズムに乗っていた。何とかみんなで1本出そうとしていたし、打ち崩したかった。追いつけたのは良かったね!」と同点への布石を打った。

◆巨人打線が、初対戦の中日ヤリエル・ロドリゲス投手を攻略しきれなかった。6回まで無安打。7回に適時打と犠飛で同点としたが、序盤は苦戦した。 元木大介ヘッドコーチは「前半、やっぱりつないでいかないと。最近、前半に点がとれてないからね」。不調の坂本勇人内野手、丸佳浩外野手についても「この(試合のない)2日間でどうにか調子をリフレッシュして、調子を戻してほしいな」と踏ん張りに期待した。

◆中日の新外国人ヤリエル・ロドリゲス投手(23)が、来日初登板初先発で結果を残した。 巨人打線を6回まで無安打無得点。7回1死から大城、ウィーラーに連打を浴び降板したが、7回途中2安打2失点と梅津が抜けてできた先発の穴をしっかり埋めた。 キューバ出身で今春来日し、3日に育成契約から支配下契約を勝ち取ったばかり。そんな右腕が、鮮烈なデビューを決めた。坂本、丸、岡本ら主砲に仕事をさせなかった。最速155キロの速球に変化球を織り交ぜ、8奪三振。降板後に同点に追いつかれ初勝利はお預けになったが、存在感は見せつけた。 6回までは巨人打線を2四球、無安打と沈黙させた。この日は87年に近藤真一(現真市=中日スカウト)が巨人戦で初登板初先発でノーヒットノーランの快挙を決めた日。「(ノーノーは)意識してなかった。1人、1人に集中して投げた。初登板だったけど、悪くない投球だった。チームの勝利に貢献したかった。0点でベンチに戻りたかった」と振り返った。 与田監督は「何とか勝たせたかったが、素晴らしかった」と助っ人を称賛。巨人戦3連戦3連勝は逃したが、A・マルティネスに続く頼もしい助っ人が加わった。【伊東大介】

◆巨人原辰徳監督(62)が今季初の「オープナー」を採用し、延長10回引き分けに持ち込んだ。中継ぎが本職の宮国椋丞投手(28)を先発させ、2番手に本来の先発候補、今村信貴投手(26)を投入。宮国は2失点したが、その後7投手が無失点でつないだ。6連戦の3試合目だった6日の阪神戦では11点ビハインドの8回1死から野手の増田大を登板させ、勝ちパターンの救援陣を温存。打撃陣が7試合連続1ケタ安打と苦しむ中、リリーバーたちがキラリと存在感を発揮した。6連戦から、次週は5連戦に移行するタイミングで原監督が初の「オープナー」に踏み切った。10日からは開幕後初めて2日間試合(雨天中止を除く)がない。リリーフ陣を惜しみなくつぎ込める日曜日に、目まぐるしく試合を動かした。 先制2ランを許した先発宮国を2回で降板させると、2番手に今村を送り込む。今村が3イニング目の5回に無死一、二塁のピンチを招き、鍵谷にスイッチ。2死後左打者の高橋を迎え、左腕の大江を送り込んだ。宮本投手チーフコーチは「今日は全員使うと監督から言われていたので。企業の人事部にいた感じですね。どう配属しようかと。頭の中を一生懸命グルグル回転させていた」とプランを練り込んだ。 打線が7回に追い付くと、勝ちパターンの継投に転じる。楽天からトレードで加入した高梨が10試合連続無失点でつなぎ、8回、9回はともに「中3日」の大竹、中川が抜群の安定感を披露。6日の阪神戦、11点を追う8回に野手の増田大をマウンドに送り、勝ちパターンの投手の負担を減らした。勝利がなくなった延長10回は、7月に育成から支配下登録した田中豊が締めた。ブルペンに1人残しただけでの総力戦に、原監督は「よく我慢してたね。2点でね。よく我慢できたと思う」とねぎらった。 それだけに2点止まりだった打撃陣には奮起を促した。1番吉川尚、2番坂本は18打席、3番丸は23打席安打がない。同点打は代打に立った38歳のベテラン亀井の技あり犠飛。指揮官は「亀ちゃんは脚が本調子ではない。なかなか亀ちゃんの代わりの選手、超える選手が出てこない。1番バッターでクルクル三振してるようじゃ話にならない」と言った。「オープナー」から粘り、今季初の同一カード3連敗は免れたが、投打がかみ合う本来の姿を求めている。【前田祐輔】 ◆オープナー事情 18年、レイズのキャッシュ監督がクローザーのロモを1イニング限定の先発として起用。その後、当初の予定通り、先発ローテの投手を2番手として投入したことから広まった。相手球団の上位打線が強力で初回の失点率が高かったためで、立ち上がりが不安定な先発が登板する際に多用された。 その後は、雨天による試合日程変更などで先発投手が不足した場合、ブルペンデーと呼ばれる救援投手だけによる継投も見られるようになった。メジャーの場合、基本的に予告先発である一方で、オープナーは試合直前まで未定。相手としては対策を練りづらく、機先を制する策としても広く定着した。 60試合の短期となった今季はダブルヘッダーが多く、過密日程でもあり、オープナーの起用法も拡大。打者が一巡する3回前後まで救援投手が先発として投げるパターンも増え始めるなど、オープナーの定義はないに等しい。【MLB担当=四竈衛】

◆巨人原辰徳監督(62)が今季初の「オープナー」を採用し、延長10回引き分けに持ち込んだ。中継ぎが本職の宮国椋丞投手(28)を先発させ、2番手に本来の先発候補、今村信貴投手(26)を投入。宮国は2失点したが、その後7投手が無失点でつないだ。6連戦の3試合目だった6日の阪神戦では11点ビハインドの8回1死から野手の増田大を登板させ、勝ちパターンの救援陣を温存。打撃陣が7試合連続1ケタ安打と苦しむ中、リリーバーたちがキラリと存在感を発揮した。6連戦から、次週は5連戦に移行するタイミングで原監督が初の「オープナー」に踏み切った。10日からは開幕後初めて2日間試合(雨天中止を除く)がない。リリーフ陣を惜しみなくつぎ込める日曜日に、目まぐるしく試合を動かした。 先制2ランを許した先発宮国を2回で降板させると、2番手に今村を送り込む。今村が3イニング目の5回に無死一、二塁のピンチを招き、鍵谷にスイッチ。2死後左打者の高橋を迎え、左腕の大江を送り込んだ。宮本投手チーフコーチは「今日は全員使うと監督から言われていたので。企業の人事部にいた感じですね。どう配属しようかと。頭の中を一生懸命グルグル回転させていた」とプランを練り込んだ。 打線が7回に追い付くと、勝ちパターンの継投に転じる。楽天からトレードで加入した高梨が10試合連続無失点でつなぎ、8回、9回はともに「中3日」の大竹、中川が抜群の安定感を披露。6日の阪神戦、11点を追う8回に野手の増田大をマウンドに送り勝ちパターンの投手の負担を減らした。勝利がなくなった延長10回は、7月に育成から支配下登録した田中豊が締めた。ブルペンに1人残しただけでの総力戦に、原監督は「よく我慢してたね。2点でね。よく我慢できたと思う」とねぎらった。 それだけに2点止まりだった打撃陣には奮起を促した。1番吉川尚、2番坂本は18打席、3番丸は23打席安打がない。同点打は代打に立った38歳のベテラン亀井の技あり犠飛。指揮官は「亀ちゃんは脚が本調子ではない。なかなか亀ちゃんの代わりの選手、超える選手が出てこない。1番バッターでクルクル三振してるようじゃ話にならない」と言った。「オープナー」から粘り、今季初の同一カード3連敗は免れたが、投打がかみ合う本来の姿を求めている。【前田祐輔】 ◆オープナー事情 18年、レイズのキャッシュ監督がクローザーのロモを1イニング限定の先発として起用。その後、当初の予定通り、先発ローテの投手を2番手として投入したことから広まった。相手球団の上位打線が強力で初回の失点率が高かったためで、立ち上がりが不安定な先発が登板する際に多用された。 その後は、雨天による試合日程変更などで先発投手が不足した場合、ブルペンデーと呼ばれる救援投手だけによる継投も見られるようになった。メジャーの場合、基本的に予告先発である一方で、オープナーは試合直前まで未定。相手としては対策を練りづらく、機先を制する策としても広く定着した。 60試合の短期となった今季はダブルヘッダーが多く、過密日程でもあり、オープナーの起用法も拡大。打者が一巡する3回前後まで救援投手が先発として投げるパターンも増え始めるなど、オープナーの定義はないに等しい。【MLB担当=四竈衛】

◆中日根尾がナゴヤドームでの1軍デビューを果たした。 2-2の10回裏2死走者なしで、代打A・マルティネスが田中豊の初球を空振りしてベンチに下がるアクシデントで緊急出場。フルカウントまで粘ったが、151キロの直球を空振りして試合が終わった。「あのような形で代打で出るのは初めてです。どんな状況でも結果を出さなければならないので、何とか出塁したかった」と悔しがった。

◆巨人・宮国椋丞投手(28)が9日の中日9回戦(ナゴヤドーム)に「オープナー」として先発し、2回2安打2失点だった。  10、11日に試合がないこともあり、リリーフ投手を短いイニングで先発させるオープナーという戦略を初めて導入した巨人。3連敗で迎えた一戦で、何とか悪い流れを断ちたかったが、一回に先制を許してしまった。  一回1死から大島に四球を与えると、続く阿部に右翼席へ2ランを浴び、無失点で2番手の今村につなぐことはできなかった。  宮国の起用について宮本投手チーフコーチは「立ち上がりのいい、リリーフに慣れている、制球力のいい、宮国を。(今季)いいでしょう? 三振率も一番高いんじゃないか」と説明していた。今季は中継ぎで13試合に登板し、0勝0敗、防御率2・81と安定していた。2017年9月5日の中日戦(松本)以来となる先発マウンドだったが、快投披露とはいかなかった。三回からは今村が登板した。

◆今月3日に育成から支配下登録された中日の新助っ人右腕のヤリエル・ロドリゲス投手(23)が9日、巨人9回戦(ナゴヤドーム)で来日初登板。六回まで無安打投球を続けていたが、七回1死で大城に左翼線二塁打を浴び、大記録達成を逃した。  二回に最速の155キロを計測するなど、序盤から力ある直球で攻めた。変化球も縦と横のスライダーが切れ味十分。中日・近藤真一が1987年8月9日の巨人戦(ナゴヤ球場)で達成した、唯一の初登板無安打無得点の達成も予感させたが、大城に続いて、ウィーラーにも左翼への適時二塁打を浴び、交代。それでも6回1/3を2安打2失点の好投だった。  救援陣が同点とされ、初勝利も逃したが、「1軍で初めての登板だったけれど、練習の成果が出て、いいピッチングができたと思うよ。2軍でやってきたことを1軍でも出すことができた。一人一人に集中して投げることができたよ」と振り返った。

◆首位・巨人と最下位・中日の一戦は延長を戦い抜き、引き分けとなった。巨人は延長十回に2死満塁で代打・中島が空振り三振に倒れ、勝ち越し機を逃した。  先制したのは中日。一回1死から大島が四球で出塁すると、続く阿部が右翼席へ4号2ランを放ち、試合の主導権を握る。投げては今季初登板の先発・ロドリゲスが巨人打線を六回まで無安打に封じた。  再び試合が動いたのは七回。1死から巨人・大城が左翼線二塁打を放ち、チーム初ヒットを記録すると、続くウィーラーも左越え適時二塁打。さらにロドリゲスに代わって登板した岡田、祖父江を攻めたて1死満塁の好機を作ると、代打・亀井の中犠飛で同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。  その後は両チーム、チャンスを作るもあと1本が出ず。延長戦に突入したが、決着はつかなかった。

◆中日は9日、巨人9回戦(ナゴヤドーム)で2-2で引き分け。来日初登板のヤリエル・ロドリゲス投手(23)は白星こそ逃したが、6回1/3を2安打2失点と好投した。  「初登板で悪くなかったけど、もう少しチームに貢献できる投球がしたかった」  二回には最速の155キロを計測するなど、序盤から力ある直球が光った。縦と横のスライダー、チェンジアップなど切れ味十分の変化球も制球は安定していた。首位の巨人打線を、七回1死までは無安打に抑え、大城、ウィーラーの連続二塁打で交代したが、ファンからはあたたかい拍手を送られた。  8月9日の1軍初登板-。中日では1987年に近藤真一が任され、この日と同じ巨人を相手にナゴヤ球場のマウンドに立っている。そこで達成したのがプロ野球史上唯一の「初登板ノーヒットノーラン」。「ノーヒットノーランのことは意識していない。バッター一人一人に集中して投げていた」と振り返るロドリゲスは"33年ぶりの快挙"はあとアウト8個の場面で逃したが、初登板で十分すぎるほどの投球内容だった。  「今日みたいに集中して、元気よく投げることを心がけてマウンドに上がりたい。チームに貢献していきたい」  育成出身では同じキューバ出身のA・マルティネスが外国人捕手としてブレーク中。竜党に、セ界に衝撃を与えるデビューを果たした。

◆中日のダヤン・ビシエド内野手(31)が9日、巨人9回戦(ナゴヤドーム)に「4番・一塁」で出場。四回の第2打席で左前打を放った。  「神様が一本、打たせてくれた」  7月31日のヤクルト戦(同)で2安打3打点の活躍。3打席目に左前適時打を放ったが、続く4打席目(二ゴロ)から快音が止まった。来日1年目の2016年に記録した自己ワーストの24打席連続無安打を、前日8日の第1打席(死球)で更新。この試合の第1打席で左翼に倒れて29打席連続となっていたが、実に30打席ぶり、8月は初めての安打だった。  「状態もよくなってきている感覚がある。また明日からもいいバッティングをみせられるように頑張っていくよ」  昨年8月は打率・381(97打数37安打)、4本塁打、20打点と好成績を残した。与田監督も「よくなってきていると思いますよ。やっぱり4番の調子が上がってくるとチームも(上がる)。どんどんよくなってくると期待しています」と主砲の復調を願った。

◆中日・根尾昂内野手(20)が9日、巨人9回戦(ナゴヤドーム)の延長十回2死で代打の代打として出場。結果は空振り三振で最後の打者となった。  「あのような形で代打で出るのは初めてです」  突然の出番だった。十回2死、代打で登場したA・マルティネスが初球をスイングした際に苦悶の表情を浮かべ、トレーナーとともにベンチへ戻った。助っ人を待っていた4993人の観客の目に飛び込んできたのは、ヘルメットをかぶった背番号7。この日一番の歓声が沸き起こった。  昨季出場した2試合は敵地の甲子園で、今季も3試合連続でスタメン出場した4-6日のDeNA戦の舞台は横浜だった。1軍公式戦でのナゴヤドームは初登場。持ち前のフルスイングを見せたが、悔しい結果となった。  「僕はどんな状況であろうと結果を出さなければいけないので、何とか出塁したかったです」。悔しさを次のチャンスで好結果につなげる。

◆中日のアリエル・マルティネス捕手(24)が9日、巨人9回戦(ナゴヤドーム)の延長十回2死走者なしの場面で代打で登場。初球をフルスイングしたあと、交代した。  苦悶(くもん)の表情を浮かべ、一塁側ベンチから出てきたトレーナーとともにベンチへ退いていった。その後、再びグラウンドに姿を見せることなく、根尾が代打で出場した。  試合後、与田監督は「これから詳細を全部、確認してからにします。まだはっきりと、今は分からないので。(病院に行ったかどうかは)何も報告を受けていないので。さっきのことなので」と話し、痛めた箇所などは明かさなかった。  A・マルティネスは7月1日に支配下登録され、同4日の巨人戦でデビュー。翌5日の同戦では「8番・捕手」で、1991年のマイク・ディアズ(ロッテ)以来、29年ぶりとなる助っ人のスタメンマスクを務めた。ここまで30試合に出場して打率・296(71打数21安打)、2本塁打、10打点。攻守両面で活躍を続けている。

◆巨人の亀井が七回、代打で同点犠飛となる中飛を放った。1点差として、なお1死満塁。内角低めの球を打ち返し「何とかしようという気持ちだけだった。超最低限の打撃です」と振り返った。  脚が本調子でない中、一振りで役割を果たしたベテラン。原監督は「亀ちゃんらしい。非常に大きかった。なかなか亀ちゃんの代わりをする選手が出てこないね。あれを超えるような選手が出てこないと」と話した。

◆3日に育成から支配下登録されたロドリゲスが来日初登板初先発で6回1/3を2安打2失点。七回1死から連続二塁打で失点するまでは無安打投球だった。「ノーヒットノーランのことは意識していなかった。バッター一人一人に集中して投げていた」。梅津が故障離脱し、巡ってきた出番。「元気よく投げることを心がけてマウンドに上がりたい。チームに貢献したい」と、次回は来日初勝利をつかむ。

◆巨人は今季3度目のドロー。中日3連戦は計4得点と打線に覇気がなく、原辰徳監督(62)は「きょうのチームで2点取ったのが最高なんじゃないかな」と自虐的だった。  七回1死から大城が左翼線二塁打を放つまで、来日初登板となったロドリゲスに無安打に封じられた。この回にウィーラーの適時二塁打と代打・亀井の中犠飛で同点としたが、十回2死満塁では代打・中島が空振り三振に終わった。1-4番に快音なく、計5安打に終わった。  5日の阪神戦から5試合連続で5安打以下(4→3→5→5→5)。これは1957年以来63年ぶり2度目で、球団のワースト記録に並んでしまった。  原監督は「中軸の2人に、なかなかいい結果が出ていない状況」と、打線のブレーキとなっている2、3番の坂本と丸の奮起を促した。  この日はともに4打数無安打(1四球)。坂本は4試合で18打席、丸は5試合で23打席連続無安打。八回に坂本がセーフティーバントを試みて投ゴロに倒れるなど、もがいている。  次戦は2日空いて12日のヤクルト戦(東京ドーム)。過密日程の今季では珍しい連休に、指揮官は「矯正、休養、栄養も含めて、この2日間を大事に使いたい」と心機一転を期待した。(谷川直之)

◆巨人は危険水域に入った。確かに、打線全体は不振が続いている。同時に、投手陣のレベルも全体的に上げていかないとチームバランスは崩れる一方だよ。  なにしろ、先発からリリーフまで、あまりにも走者を出しすぎる。リズムもテンポもあったものではない。これでは、攻撃に移行しろといっても無理な話。ただでさえ、猛暑でまいっている中、延々と守らされては、たまらない。  もっといえば、新型コロナ禍の影響で、自宅やホテルにこもり、もんもんとする毎日。集中と発散、緊張と解放のバランスをとりにくい。  生活では公私を切り替え、グラウンドでは攻守を切り替える。そのリセットがないと、いい仕事はできないんだ。  ブルペン総動員で戦う以前に、根本的な問題は投手陣のレベルダウン。あまりコロナに関連付けたくはないけど...。今こそ"Gアラート"の黄信号であることを自覚すべきだね。(本紙専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
24153 0.615
(-)
-
(-)
78196
(+2)
145
(+2)
58
(-)
24
(-)
0.249
(↓0.002)
3.390
(↑0.05)
2
(-)
DeNA
23192 0.548
(↑0.011)
2.5
(↑0.5)
76184
(+4)
155
(-)
52
(+1)
8
(-)
0.274
(↓0.001)
3.410
(↑0.08)
3
(-)
ヤクルト
19195 0.500
(↓0.014)
4.5
(↓0.5)
77191
(-)
213
(+4)
37
(-)
29
(-)
0.251
(↓0.003)
4.570
(↑0.01)
4
(-)
阪神
19212 0.475
(↑0.013)
5.5
(↑0.5)
78174
(+5)
171
(+1)
41
(+1)
35
(-)
0.244
(↓0.001)
3.630
(↑0.07)
5
(-)
広島
17214 0.447
(↓0.012)
6.5
(↓0.5)
78194
(+1)
198
(+5)
48
(-)
17
(+1)
0.279
(↓0.004)
4.360
(↓0.02)
6
(-)
中日
17244 0.415
(-)
8
(-)
75134
(+2)
191
(+2)
22
(+1)
9
(-)
0.236
(↓0.001)
3.920
(↑0.06)