ヤクルト(★1対4☆)広島 =リーグ戦7回戦(2020.08.05)・明治神宮野球場=
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広島
10001010141002
ヤクルト
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勝利投手:野村 祐輔(2勝0敗0S)
(セーブ:フランスア(0勝1敗3S))
敗戦投手:大西 広樹(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】堂林 翔太(8号・7回表ソロ),會澤 翼(3号・9回表ソロ)
【ヤクルト】宮本 丈(2号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆広島は1-1で迎えた5回表、長野の適時打で勝ち越しに成功する。その後は7回に堂林のソロ、9回には代打・會澤のソロが飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・野村が7回1失点の好投で今季2勝目。敗れたヤクルトは、打線が終盤の好機を生かせず、4連敗を喫した。

◆ヤクルト宮本丈内野手が2号ソロを放った。 1点を追う2回1死、3ボール1ストライクから広島野村の高め139キロを右中間席へ。「打ったのはシュートです。大西が初先発なので、少しでも力になれればと思い、必死で打ちました。入ってくれて良かったです」。ドラフト4位ルーキー大西を援護する同点弾となった。

◆広島長野久義外野手(35)が勝ち越しタイムリーを放った。3番左翼でスタメン出場。 同点で迎えた5回1死二塁から大西の初球、内角144キロ直球を左中間へ運び、二塁へ快足を飛ばした。「(野村)祐輔が頑張っているので、ランナーをかえすことができて良かったです」。これで3試合連続打点をマーク。3回先頭でも中前打を放ち、4試合連続マルチ安打と勢いは止まらない。

◆広島堂林翔太内野手(28)が約6年ぶりとなる8号ソロを放った。17年5月7日阪神戦(甲子園)以来3年ぶりの2番で先発出場。 1点リードの7回、カウント3-1からの5球目、ヤクルト星の145キロ直球を捉え、右中間スタンドへかっ飛ばした。貴重な追加点をたたき出した堂林は「割り切って思い切って打ちにいくことができました。(野村)祐輔さんを援護することができて良かったです」。自己最多本塁打は12年の14本。

◆プロ初先発を迎えたヤクルトのドラフト4位、大西広樹投手(22)は5回7安打2失点。1点ビハインドで降板し、初勝利はならなかった。 初回、広島松山に先制打を許した。2死満塁のピンチは、菊池涼に対して全球外角攻めで三ゴロに。走者を背負った3回、5回はともに松山を併殺に仕留めてしのいだ。だが同点の5回1死二塁、長野に初球の内角ストレートを左中間へ運ばれ、勝ち越しを許した。 4回は内外を投げ分け、下位打線を3者連続空振り三振に切った。「立ち上がりで少し制球に苦しみましたが、回を増すことに少しずつ修正することができました。長野さんへ投げた1球が悔いが残ります」と振り返った。

◆先発はヤクルト大西と広島野村。広島が1回2死一、三塁から松山の適時打で1点。ヤクルトは2回1死、宮本の2号ソロで同点。 広島が5回1死二塁、長野の左中間二塁打で1点勝ち越し。プロ初先発のヤクルト大西は5回2失点で降板。野村は好投を続ける。 広島が逃げ切り3連勝。7回に堂林が8号ソロ。野村2勝目。フランスアは3セーブ目。ヤクルトは1分け挟み4連敗。7月5日以来の貯金0で3位転落。大西は今季初黒星。

◆広島野村祐輔投手が通算175試合目の登板。野村はプロ入り以来リリーフ登板が1度もなく、175試合すべて先発。 デビューからの連続先発登板記録は98~04年ミンチー(ロッテ)の187試合があるが、日本人では05~12年涌井(西武)の175試合に並ぶ最長タイ。

◆ヤクルトは今季最長の1分け挟んで4連敗となり、貯金ゼロで7月9日以来の3位に転落した。 広島野村に対して3安打に沈黙。投手交代後の8回に1死満塁の好機をつくったが、5番山崎と6番西浦が連続三振に倒れた。直近7試合は先発が5回以上、3失点以下と粘っているだけに、高津監督は「点を取るゲームなのでね。取らないと勝てない」と打線の奮起を期待。6日は父年明さんの命日で「8月6日は思い入れがある。父の命日なので、明日勝ちます」と力を込めた。

◆広島堂林翔太内野手が2番起用に応えた。2安打1打点2得点で今季初の3連勝に貢献した。 中前打で出塁した1回に先制のホームを踏み、5回は走者を進める打撃で長野の決勝打をお膳立て。7回には1死からヤクルト星の145キロを捉え、右中間席に中押し弾をたたき込んだ。クリーンヒットあり、進塁打あり、1発あり。17年5月7日阪神戦以来の2番に、変幻自在の働きで広島打線を活性化させた。 開幕から2番には菊池涼を中心に起用され、バントを多用する攻撃が目立った。だが、佐々岡監督は「攻撃的に変わればいいと思った」と2番に置いた。1回の1打席目に攻撃の突破口を開くと、同点の5回無死一塁では1度もバントの構えなし。フルカウントからランエンドヒットの形で遊撃へのゴロで走者を進めた。「つなぐ意識でいた。後ろに返してくれる打者がいる。決めるという意識は消した」。 黒子として終わらない。7回は6年ぶり8号の豪快弾。13試合ぶりの複数安打で下降していた打率を3割4分8厘に上げた。攻撃的2番は他球団を見ても坂本(巨人)や糸井(阪神)など、今や珍しくはない。2番堂林がハマり、広島は7カードぶりの勝ち越しで勢いに乗った。【前原淳】

◆広島の夏男が止まらない! 長野久義外野手(35)が決勝打で、またもチームを勝利に導いた。4日の同戦で同点1号3ランを放った男が、この日もチームをバットでもり立てた。3試合連続打点に4試合連続マルチ安打で、打率も3割4分7厘に上昇。絶好調男がチームに今季初の3連勝、7カードぶりの勝ち越しをもたらした。またしても神宮球場に、長野の快音が響き渡った。1-1の5回、1死二塁からヤクルト大西の初球、内角144キロ直球を左中間へ運び、二塁まで快足を飛ばした。ベース上、ベンチの盛り上がりに「手裏剣ポーズ」で応えた。「(野村)祐輔が頑張っているので、ランナーをかえすことができてよかったです」と喜んだ。 「夏男」の快進撃は、とどまることを知らない。4日の同戦では、3点を追う終盤7回に起死回生の右越え同点1号3ランを放った。これで3試合連続打点をマーク。この日は決勝の快打に加え、3回に中前打を放ち、4試合連続マルチ安打。8月に入り全4試合にスタメン出場中で、8月の月間打率は4割4分4厘と大暴れだ。 オフには巨人時代の元同僚の内海と鹿児島・奄美大島で走り込み中心のトレーニングを行い、徹底的に下半身を鍛え上げた。さらに「みんなすごく練習するからね」と広島の若手の練習量に触発され、今季は例年以上に筋力トレーニングで追い込み、マッスルボディーへ進化を遂げた。開幕延期期間の練習中にも積極的に居残り練習に取り組んだ。開幕後も早出の打撃練習に参加し、黙々とバットを振って出番に備えてきた。まだ35歳。広島2年目の"若手"がチームに活気をもたらしている。 "お祭り男"のバットに導かれ、チームは今季初の3連勝、そして7カードぶりの勝ち越しを決めた。佐々岡監督は長野について「しっかり結果を出してくれている。よくやってくれていると思う」と絶賛。最大「7」あった借金も「4」に減らした。4位阪神に1ゲーム差に迫った。最下位争いから一転、怒濤(どとう)の猛追で上位を脅かす存在になってきた。破竹の勢いでヒットを打ち続ける男が、チームを押し上げていく。【古財稜明】

◆広島塹江敦哉投手が2試合連続で火消しに成功した。2点リードの8回、2番手一岡が連打を浴び、無死一、二塁のピンチで救援。 青木を三邪飛で1死。続く村上には四球で満塁としたが、山崎、西浦を連続三振で窮地を脱した。4日の同戦でも同点の7回2死一、二塁から登板し、ピンチを切り抜けた。「昨日(4日)を踏まえて、技術的にも反省を生かしながら、自分をコントロールできた。1球1球丁寧に投げられたと思います」と振り返った。

◆ヤクルトのドラフト4位、大西広樹投手の初先発は5回2失点で黒星が付いた。 初回に26球を要し、先制点を献上したが持ち直した。3回、5回はともに広島松山を併殺に仕留めて要所を締めた。4回は内外を投げ分け、下位を3者連続空振り三振に。「立ち上がりで少し制球に苦しみましたが、回を増すごとに少しずつ修正できた。長野さんへ投げた1球に悔いが残ります」と5回、勝ち越し打となった内角直球を悔やんだ。

◆広島野村祐輔投手が7回3安打1失点で2勝目を手にした。立ち上がりから根気強く両サイドを突いた。 「序盤は慎重になりすぎて、ボール球が多く四球も出してしまった。途中からストライク先行の攻めの投球ができたと思います」。2回に宮本に同点ソロを浴び、3回まで球数は60球。それでも4回以降は危なげない投球で、今季最多120球を投げ抜いた。神宮では16年9月2日以来の白星となった。

◆広島・堂林翔太内野手(28)が5日、ヤクルト7回戦(神宮)に「2番・三塁」で今季初スタメンを飾った。  2番でのスタメン出場は通算2度目で2017年5月7日の阪神戦(甲子園)以来、1186日ぶり。佐々岡監督は試合前時点でリーグトップの打率・346の鯉のプリンスを2番に置き、リーグ2位の得点力のさらなるアップを図った。

◆ヤクルト・宮本丈内野手(25)が5日、広島7回戦(神宮)に「7番・二塁」で先発出場。1点を追う二回1死から、右中間席への2号ソロを放った。先発右腕・野村が投じた高めのシュートを捉え「(D4位)大西(大商大)が初先発なので少しでも力になれればと思い、必死で打ちました。入ってくれて良かったです」とうなずいた。自身にとっては、7月28日の阪神戦(甲子園)でプロ1号を放って以来の一発。山田哲が上半身のコンディション不良で登録を外れる中、代役を務める25歳が輝きを放った。

◆ヤクルトのドラフト4位・大西広樹投手(22)=大商大=が5日、広島7回戦(神宮)でプロ初先発。5回87球を投げ7安打2失点で降板した。  粘り強く投げた。一回、2死一、三塁から松山に先制の左前適時打を許したが後続は抑えて最少失点で切り抜ける。四回には7番・菊池涼から田中広、野村を3者連続空振り三振に抑え、本拠地に詰めかけた燕党を沸かせた。  だが、1-1と同点の五回だ。先頭・西川に三塁内野安打を許すと、1死二塁から長野に適時二塁打を浴び、この回で降板した。プロ初勝利とはならなかったが、経験を次回に生かしていく。

◆広島が4-1でヤクルトに快勝し、今季初の3連勝を飾った。1-1の五回に長野が決勝点となる適時二塁打。七回に堂林が8号ソロ、九回に会沢が3号ソロを放ち、加点した。  一回に先制点の援護を受けた先発の野村は二回1死、宮本に同点ソロを被弾するも、その後は2安打しか許さず。7回3安打1失点の好投で、今季2勝目(0敗)を挙げた。

◆広島の長野が勝ち越し二塁打を放った。1-1の五回1死二塁で、大西の初球の速球を左中間へはじき返した。3試合連続打点をマークして野村を援護し「祐輔が頑張っているので、ランナーをかえすことができて良かった」と喜んだ。  三回には中前打を放ち、3番打者となった1日の巨人戦から4試合連続の複数安打をマーク。巨人から移籍した昨季は72試合の出場にとどまったが、35歳となった今季は好調を維持し、本領を発揮し始めた。(神宮)

◆ヤクルトは広島に1-4で敗れ、1分けを挟んで今季初の4連敗を喫した。貯金が7月5日以来のゼロとなり、同9日以来のリーグ3位に後退。高津臣吾監督(51)は「点が入らないですね...。点を取るゲームなので、点を取らないと勝てない。何とか点を取っていかないといけない」と渋面をつくった。  広島先発・野村を打ちあぐね、得点は二回に宮本が放った2号ソロの1点のみ。2点を追う八回には1死満塁と攻めたが、山崎、西浦が連続三振に倒れた。  勝利がない最近5試合は平均1・6得点。上半身のコンディション不良で出場選手登録を外れ、1軍に帯同して調整中の山田哲は、きょう6日から登録可能だが、指揮官は「今のところ予定はない」と説明した。  「(6日は)父の命日でもあるので勝ちたいと思います」と高津監督。総力を挙げ、白星を目指す。(赤尾裕希)

◆プロ初先発のD4位・大西(大商大)は5回7安打2失点と粘ったが、打線の援護がなく、初黒星を喫した。三回2死から4者連続三振を奪い、要所で2つの併殺を奪うなど持ち味を発揮。「立ち上がりは制球に苦しんだが、少しずつ修正することができた」と手応えをつかんだが、同点の五回1死二塁で長野に適時二塁打を浴び、「長野さんへ投げた1球は悔いが残ります」と唇をかんだ。

◆思い出のマウンドで躍動した。広島・野村が7回3安打1失点で今季2勝目。4年ぶりの燕斬りでチームを今季初の3連勝に導いた。  「ヤクルトに昨年は勝てなかった。何とか勝ちたいと思って、勝ててよかった」  二回1死で宮本に同点ソロを許したが、修正。直球を1割程度に封印し、カットボール、ツーシームなどの変化球主体の投球で三回以降はわずか2安打に封じた。  ヤクルト戦の白星は最多勝(16勝)&勝率第1位(・842)に輝いた2016年の9月24日のマツダ以来。神宮では同年9月2日までさかのぼる。明大時代に東京六大学史上7人目となる通算30勝&300奪三振を記録した右腕にとっては意外な相性の悪さだった。  「一人一人がやるべきことをすれば、勝っていけると思う」  チームは昨年8月以来3連勝で7カードぶりの勝ち越し。右ふくらはぎ痛から1軍復帰後3試合2勝0敗、防御率0・86と好投する31歳が、存在感を示している。(柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
24122 0.667
(↑0.01)
-
(-)
82192
(+4)
122
(+1)
56
(-)
24
(-)
0.260
(↓0.003)
3.150
(↑0.06)
2
(1↑)
DeNA
20182 0.526
(↑0.012)
5
(-)
80170
(+8)
143
(+2)
47
(+3)
7
(+1)
0.273
(↑0.003)
3.520
(↑0.04)
3
(1↓)
ヤクルト
17175 0.500
(↓0.015)
6
(↓1)
81170
(+1)
197
(+4)
35
(+1)
25
(-)
0.247
(↓0.002)
4.630
(↑0.01)
4
(-)
阪神
17192 0.472
(↓0.014)
7
(↓1)
82151
(+1)
157
(+4)
38
(-)
32
(+1)
0.245
(↓0.002)
3.650
(↑0.08)
5
(-)
広島
15194 0.441
(↑0.017)
8
(-)
82175
(+4)
177
(+1)
43
(+2)
15
(-)
0.283
(↑0.001
4.330
(↑0.09)
6
(-)
中日
15233 0.395
(↓0.01)
10
(↓1)
79122
(+2)
184
(+8)
19
(-)
7
(-)
0.240
(↓0.003)
4.140
(↓0.08)