ソフトバンク(★0対6☆)西武 =リーグ戦9回戦(2020.07.30)・福岡PayPayドーム=
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西武
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ソフトバンク
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勝利投手:與座 海人(2勝2敗0S)
敗戦投手:板東 湧梧(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】スパンジェンバーグ(4号・2回表ソロ),森 友哉(3号・3回表ソロ),森 友哉(4号・5回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は初回、山川の適時打で先制に成功する。続く2回表にはスパンジェンバーグのソロ、5回には森に2打席連続本塁打となる2ランが飛び出し、小刻みに追加点を挙げた。投げては、先発・與座が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、先発・板東が試合をつくれなかった。

◆西武が先手を取った。初回に1点を先制。2回にはスパンジェンバーグの4号ソロ、3回には森の3号ソロで加点した。 西武は5回に森の4号2ラン、6回にも源田の適時打で3点を加えた。ソフトバンクは4回、無死二、三塁としたが無得点。 西武が完勝、連敗を2で止めた。ソフトバンクは今季初の完封負け。西武先発の与座が2勝目。ソフトバンク板東はプロ初黒星。

◆「魔の木曜日」にソフトバンクの連勝が3でストップした。プロ初先発の板東が西武打線に3本塁打を浴びるなど5回途中5失点。打線も西武先発のサブマリン与座を打ちあぐね、今季初の無得点負けとなった。 工藤公康監督(57)は「(板東は)硬さはありましたかね。これで西武打線に勢いがつかないように。生かせるところは生かして、明日にどうつなげていくかが大事だと思います」と淡々と振り返った。 これで木曜日は7月に入って5戦全敗。運の巡りなのか、単なる偶然なのか。嫌なデータを今後も引きずるわけにはいかないが、1つはっきりとした課題が浮き彫りになっている。先発ローテーションの谷間だ。 今月最初の木曜日だった2日の日本ハム戦からは、コンディションが万全ではなかったバンデンハークが3週続けて先発。最後の登板となった16日オリックス戦では試合前から背中の張りを訴え、3回途中KOで翌日に出場選手登録を抹消された。バンデンハークの離脱後はプロ2度目の先発だった笠谷、そしてこの日の板東と若手を抜てきした。だが経験の少ない2人は力を発揮することができず、首脳陣の期待に応えられなかった。 チームはまだ2位楽天に0・5差で首位のまま。指揮官は「負けたときにどう切り替えるかが大事。明日は逆の形で勝てるように、みんなで頑張るしかないですね」と前向きだった。【山本大地】

◆長いこと悩まされ続けてきた長雨が終わって、ようやく梅雨が明けた。待ちに待った真夏の太陽を浴びてソフトバンクも首位街道を快走? と思いきや、やはり「山賊打線」は手強かった。 プロ初先発となった2年目の板東が洗礼を浴びた。初回1死二塁から山川に先制打を許すと、2回にはスパンジェンバーグ、続く3回には森にソロ本塁打を許した。「本塁打を打たれてから、気持ちが後手後手になってしまった。もっと攻めていかないと、いいバッターは抑えられない」。広報に託したコメントには悔しさがにじんだ。 5回には再び森に2打席連続となる4号2ランを被弾。5回途中78球を投げ、7安打5失点KO。降板まで毎回走者を背負い、無失点で終えたのは4回の1イニングだけ。好調チームの勢いも削ぐ格好になった。「自分の投球をしっかりと見直して、次回以降の登板に生かしていかないといけない。試合をつくることができずに申し訳ありません」と唇をかんだ。西武与座(沖縄尚学)、森(大阪桐蔭)のバッテリーとは同学年。母校鳴門のエースとして2013年の夏の甲子園では2人と同じ土を踏んだ。負けたくない気持ちは誰より強かったはずだ。 新外国人のムーア、バンデンハークの故障もあって先発チャンスが巡ってきたものの、生かしきれなかった。ただ、挽回のチャンスは必ず巡ってくるはず。18年まで活躍した元エース摂津の背番号「50」を受け継いだ右腕のリベンジに期待したい。 【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆西武のコーリー・スパンジェンバーグ外野手(29)が30日、ソフトバンク9回戦(ペイペイドーム)に「7番・左翼」で先発出場。二回に4号ソロを放った。  ソフトバンク先発・板東の147キロの直球を捉え、左中間のホームランテラスに運んだ。  「打ったのはストレート。狙っていたストレートをしっかりとらえることができたよ。ホームランになってよかったね」と振り返った。

◆西武・森友哉捕手(24)が30日、ソフトバンク9回戦(ペイペイドーム)に「2番・捕手」で先発出場。三回にバックスクリーン右に飛び込む3号ソロを放った。  「打った瞬間、手応えバッチリでした。与座を援護できてよかったです」と振り返った。  7月8日のロッテ戦(ZOZOマリン)以来の一発となった。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が30日の西武戦(ペイペイドーム)で「3番・中堅」で先発出場。継続中の連続安打と連続出塁を伸ばした。  一回2死、7球粘ってフルカウントから四球。7月10日の楽天戦(同)からの連続試合出塁を「18」にまで伸ばした。2018年には36試合連続出塁も経験している。  四回、先頭では2ストライクを追い込まれるも、高めの球を中前に弾き返した。7月18日のオリックス戦(京セラ)からの連続試合安打も「11」とした。   柳田は試合前の時点で打率・387でリーグトップ。出塁率・507と圧倒的な打棒で、自身3度目の首位打者に向かってひた走る。

◆ソフトバンク・板東湧梧投手(24)が30日、西武戦(ペイペイドーム)でプロ初先発。4回1/3を投げて5失点。白星をつかむことはできなかった。  「ホームランを打たれてから、気持ち的に後手後手になってしまった。もっと攻めていかないと、いいバッターは抑えられない。自分の投球をしっかりと見直して、次回以降の登板に生かしていかないといけない。試合を作ることができずに申し訳ありません」  一回1死から森に左中間を破る二塁打。山川の左前打であっさりと先制を許した。二回にも1点を失うと、三回1死にも森にバックスクリーンに3号ソロ。五回1死二塁でも右翼テラスに4号2ランをくらった。昨年パ・リーグMVPに輝いた24歳にプロの洗礼を浴びる結果となり、続く山川に四球を与えたところでタオルが投げられた。  今季、ここまで木曜日は4連敗中。バンデンハークから始まり笠谷、板東と先発投手を固定できずにいる。23日の日本ハム戦(同ドーム)で敗れた後、工藤監督は「たまたまだと思います」と振り返っていたが...。この日も六回を終えて6点ビハインドと、木曜日の呪いが鷹の連勝街道に立ちふさがっている。

◆西武の森が2打席連続で本塁打を放った。まずは2-0の三回に板東の速球を完璧に捉え、中越えの3号ソロ。8日以来のアーチに「打った瞬間、手応えばっちりでした」と満足そうに語った。  さらに五回には1死二塁からカットボールを持ち前のフルスイングで高々と打ち上げ、右翼にせり出すホームランテラス席への2ランとした。「うまく狙い通りに打つことができた」と自賛する一打で、今季初めて複数本塁打をマークした。  昨季はパ・リーグの首位打者に輝いたが、今季は勝負強さが鳴りをひそめ、試合前の時点で打率2割4分6厘と精彩を欠いていた。辻監督も「火が付いてほしい」と心配していた主軸が一回にも左中間への二塁打と、広角に快音を響かせ、復調ぶりを強く印象付けた。

◆西武は一回に山川の適時打で先制。三回と五回に森が2打席連続本塁打を放つなど小刻みに加点した。5回無失点の与座が2勝目。ソフトバンクはプロ初先発の板東が五回途中5失点で初黒星。拙攻が続き、今季初の無得点に終わった。

◆ソフトバンクは30日、西武戦(ペイペイドーム)に臨み、0-6で完敗。今季初の完封負けで、木曜日は5連敗となった。工藤公康監督(57)はすぱっと前を向いた。  「ずっと勝つのは無理なので。負けたときにどう切り替えるか。あしたは逆の形で勝てるようにみんなで勝てるように」  プロ初先発となった2年目右腕の板東。一回1死二塁から山川に左前打を浴び、あっさり先制。三回1死には森にバックスクリーンにソロ。五回1死二塁には右翼テラスに2ランと3安打3打点の活躍を許してしまった。  打線も四回無死から柳田、中村晃の連打で二、三塁の絶好機。しかし栗原、上林がともに初球に手を出して内野ゴロ。松田宣も中飛と無得点に終わった。得点圏に走者を進めたのは2度だけ。連勝は「3」で止まった。

◆西武の与座が5回4安打無失点の力投で、2勝目を挙げた。コーナーを突いて三回まで二塁を踏ませない。3-0の四回に無死二、三塁のピンチを迎えたが、栗原、上林を1球ずつで仕留め、松田宣は中飛でしのいだ。6度目の登板で初めて点を与えず「危ない場面もあったが、何とかゼロで抑えられたので良かった」と安堵した。  プロ初勝利を挙げた23日に続く2連勝。それでも「勝ちが付く、付かないということよりも、自分の投球をして、試合をつくることが大事。そこを心掛けていきたい」と慢心はなかった。

◆ソフトバンクは今季初の零敗。下手投げの与座に苦しめられた。四回は無死二、三塁の絶好機に栗原、上林がいずれも初球を内野ゴロ、松田宣は中飛に倒れて好機を生かせず、工藤監督は「もうちょっと冷静に対処はできたと思う」とくぎを刺した。  不調が続くバレンティンが、今季2度目の欠場。工藤監督は「今はフォームもいろいろ直してもらっている。緩急を使ってくる投手のときにそこを崩したくなかった」と説明した。

◆プロ初先発だった2年目右腕の板東は4回1/3を5失点で初黒星。「打たれたくない」と話していた同級生の森に2発3打点の活躍を許してしまった。木曜日は5連敗。バンデンハーク、笠谷、板東と先発投手を固定できずにいる。

◆今季初の完封負け。3点を追う四回無死二、三塁で栗原、上林がともに初球を手を出して内野ゴロ。松田宣は7球目にくらいつくも中飛に終わった。工藤監督は「投手の心理、バッテリーの心理を理解できるとまた全然違う結果になる」と、投手心理を理解し打席に立つことを求めた。バレンティンは相手先発の与座との相性を考慮して今季2度目の欠場。「今はフォームを直している。崩されたくないのがあった」と説明した。

◆昨季の首位打者がお目覚めだ!! 西武・森友哉捕手(24)が30日、ソフトバンク9回戦(ペイペイドーム)で2打席連発を含む3安打3打点と活躍。6-0の勝利に貢献した。若き選手会長が打線を活気づけ、チームの連敗は2でストップ。再び貯金を1とした。  真ん中付近の甘い球は逃さない。三回。森が豪快に振り抜いた打球は大きな弧を描き、ペイペイドームのバックスクリーンに突き刺さった。  「手応えは完璧でした。自分のスイングした中で、しっかり打球を飛ばすことができた」  同じ1995年生まれの右腕・板東から22日ぶりの本塁打となる3号ソロ。続く五回は右中間のホームランテラスに飛び込む2打席連発の4号2ランだ。  主に2番を務めていた源田に体の張りがあるため、森は前日29日から2試合連続で「2番・捕手」で出場(源田は9番)。2番ではプロ通算11試合目で初の本塁打を記録した。  昨季は打率・329で首位打者とMVPに輝いた。だが、今季は厳しいマークもあり、不振に悩まされていた。試合前の時点で打率・246。試行錯誤をする中、ある気づきがあった。  「数え切れないほどいろいろ試した中で、原点に戻るというか、(打席での意識を)逆方向に戻してからよくなった」  前日29日の最終打席と、この日の一回に左中間への二塁打が出た。逆方向の打球は調子のバロメーター。「久しぶりに打席の中で少し余裕があって、何となく打てるんちゃうかな」。この予感が現実となり、2本塁打を放った。  3安打3打点の選手会長がけん引した打線は11安打6得点。連敗を2で止めて貯金を1とし、単独3位に。首位・ソフトバンクを2ゲーム差で追う。  24歳は攻守の要らしく「打てたことももちろんうれしいけど、ゼロに抑えられたことの方がうれしい」。大阪桐蔭高時代にバッテリーを組んだ1学年上の阪神・藤浪は今季、白星を挙げられていないが、森はトンネルを脱出した。(樋口航)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
20151 0.571
(↓0.017)
-
(-)
84162
(-)
137
(+6)
40
(-)
20
(-)
0.248
(↓0.002)
3.680
(↓0.07)
2
(-)
楽天
19151 0.559
(↑0.014)
0.5
(↓1)
85198
(+4)
153
(+3)
39
(+2)
26
(-)
0.269
(↓0.003)
4.140
(↑0.07)
3
(-)
西武
17161 0.515
(↑0.015)
2
(↑1)
86150
(+6)
159
(-)
31
(+3)
19
(+1)
0.246
(↑0.002
4.440
(↑0.14)
4
(1↓)
ロッテ
17180 0.486
(↓0.014)
3
(-)
85140
(+3)
161
(+4)
30
(+1)
32
(+2)
0.238
(↓0.003)
4.530
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
16182 0.471
(↑0.016)
3.5
(↑1)
84141
(+7)
156
(+3)
32
(+1)
21
(-)
0.231
(↑0.004)
3.950
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
13203 0.394
(↓0.012)
6
(-)
84137
(+3)
162
(+7)
30
(+1)
31
(-)
0.241
(-)
4.190
(↓0.07)