ソフトバンク(☆6対1★)日本ハム =リーグ戦12回戦(2020.07.26)・福岡PayPayドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0100000001810
ソフトバンク
13010010X61000
勝利投手:二保 旭(3勝2敗0S)
敗戦投手:河野 竜生(1勝3敗0S)
  DAZN
チケットぴあ ソフトバンク戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆ソフトバンクは同点を許した直後の2回裏、今宮の適時打と柳田の犠飛で3点の勝ち越しに成功する。その後は4回に周東の適時打、7回には柳田の適時打が飛び出し、リードを広げた。投げては、先発・二保が今季3勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆2連勝を狙った日本ハムのドラフト1位ルーキー河野竜生投手(22)だったが、4回までに8安打5失点でマウンドを降りた。 前回19日ロッテ戦(札幌ドーム)では、力強い直球を主体に度胸満点の投球でプロ初勝利をマーク。この日は1回2死三塁から中村晃に先制の左前適時打を許し、味方が同点とした直後の2回には4長短打を浴びて3点を失った。76球で無念の降板となった左腕は「調子自体は悪くなかったと思います。勝負にいった真っすぐが甘くなり、それを1球で仕留められてしまいました」と肩を落とした。

◆ソフトバンクは初回に1点先制。同点の2回には今宮の2点適時二塁打、柳田の犠飛で3点を挙げ、突き放した。 ソフトバンクは4回にも周東の適時三塁打で1点を追加。日本ハムは6回2死一、三塁、代打の横尾が二飛に倒れ無得点。 ソフトバンクは7回にも1点を加え、勝負を決めた。チームは首位を堅持した。先発二保は3勝目。日本ハム河野は3敗目。

◆ソフトバンクの柳田悠岐外野手が通算1000安打に王手をかけた。 7回無死二塁で吉田侑から右中間フェンス直撃のダメ押しの適時打に「打ったのはフォークです。うまく打つことができました。昨日負けているし、点数は何点あってもいいと思うので追加点を取れて良かった」と納得顔だ。安打はこの1本だったが、これで通算999安打。28日から本拠地で行う西武6連戦でメモリアル打を放ちそうだ。

◆3勝目を挙げたソフトバンク二保旭投手は投球を反省した。 6回途中、101球で6安打1失点。「先制してもらってすぐに追いつかれてしまい、攻撃のいい流れを投球につなげることができなかった」。3者凡退は4回の1イニングだけ。毎回走者を背負い6回も無死一、二塁としたところで降板。「6回も、任せてもらったからには投げ切らないと」と引き締めた。

◆日本ハムのクリスチャン・ビヤヌエバ内野手が16日ロッテ戦以来、出場8試合ぶりの打点を挙げた。 1点を追う2回無死一、二塁で左前適時打。「バットが折れてしまったけど、いいところに転がってくれてよかった」。一時同点打となったが、直後に勝ち越しを許し、突き放された。

◆強気のまっすぐが、簡単に打ち返された。日本ハム河野竜生投手(22)が、ソフトバンク12回戦(ペイペイドーム)で4回8安打5失点(自責4)。「真っすぐ自体は悪くなかったんですけど...。(投球フォームの)バランスがちょっと合わなかった。制球が安定しなかったので、苦しかった」。プロ初勝利を挙げた前回19日ロッテ戦で光った直球の制球が甘くなり、3敗目を喫した。 初回2死三塁、4番中村晃に内、外と直球を投げ分け追い込みながら、真ん中に入った3球目、145キロ直球を左前へ運ばれ先制点を失った。3球勝負が裏目に出た形。栗山監督は「もったいなかったけど、新人のピッチャーにそこまで言うのは...」と擁護したが、2回も4長短打を集められ3失点。指揮官は「自分のリズムに持って行く前に(やられた)って言う感じ」と振り返る。許した8安打のうち5本が苦手としている右打者相手。1番に3出塁の今宮を配した敵将に、してやられた。 ロッテ戦でのプロ初勝利から中6日。スタミナを備え、先発ローテで奮闘中の左腕は「僕自身、きっちり、きっちりと投げるタイプではない。大胆にいった中でコントロールしていく。前回はそれがうまくできたけど、今日は甘くなってしまった」。4回を投げ終えてベンチに下がると、大きく息を吐き、悔しそうに口を真一文字に結んだ。 前日、6点差をはね返した逆転劇の勢いは消え、チームは開幕3連戦以来のカード勝ち越しを逃した。栗山監督は「昨日の流れを生かしていけなかったのが、ちょっと悔しかった」。28日から本拠地で始まるオリックスとの6連戦で、まずは最下位脱出を狙う。【中島宙恵】

◆日本ハム栗山英樹監督がおかんむりだ。 6回無死一、二塁の好機で迎えた清宮幸太郎内野手の打席。初球の145キロにバットを合わせたが二ゴロ併殺打に。指揮官は一塁のアウト判定にリクエストを要求したが、リプレー検証の結果、判定は覆らなかった。「甘い球だったよね、あれ。初球。頼むよ!って感じだよ」と、語気を強めた。

◆ソフトバンクが15周年記念ユニホームで、05年のソフトバンク球団発足から通算1200勝を決めた。今季初めて1番に入った今宮健太内野手(29)と2番周東佑京内野手(24)の新コンビが、6打数4安打3打点4得点とけん引。前日25日に逆転を許したリリーフ陣も踏ん張って首位をガッチリとキープした。今季12パターン目の新1、2番コンビがグラウンドを駆け回った。初回は今宮が内野安打、周東が犠打で1点先制をお膳立て。2回は今宮が決勝の2点適時打を放ち、周東もバント安打で攻撃をつないだ。さらに4回も2死から今宮が四球で出塁し、周東が適時三塁打。工藤監督は「今宮君は打撃の調子がよかったので1番にした。走者に出てホームにかえったり、走者をかえすことと両方やってくれた」とご満悦だった。ともに2安打で、今宮は2打点3得点、周東は1打点1得点の活躍だった。 初1番の今宮はここ3試合で13打数8安打と絶好調。「松田(宣)さんのバットを勝手に使ってから、いい感じになってます」。23日の日本ハム戦の第4打席に無許可で「試打」。中飛だったが、24日から安打は3、3、2と勢いに乗る。「少し長い松田さんのバットを短く持って、いいスイングになってるのかな。松田さんも柳田さんのを使ったり、バレンティンも明石さんのを使ってるし、今はやってます」と笑った。 黒を基調としたソフトバンク15周年記念のユニホーム姿のナインが躍動しての通算1200勝。試合前練習には、ダイエーから球団譲渡される変遷期の監督だった王球団会長の姿もあった。工藤監督は「これまでたくさんの監督さんの積み重ねがあって、その節目の勝利をファンの前に見せられてよかった。これからも伝統をつなげていきたい」と気持ちを引き締めた。 今年1月、09年ドラフト1位今宮は17年育成2位周東と自主トレを行い、守備でも打撃でも伝統をつないでいる。15年で「王国」を作り上げたソフトバンクが1201勝目からも強さを見せ続ける。【浦田由紀夫】 ソフトバンク周東(4回に左中間へ適時三塁打)「ストレート。次が柳田さんなので、つないでチャンスを広げられたらと思って打ちにいきました」

◆記念の勝利球を王監督から手渡された孫オーナーは満面の笑みだった。球団応援歌を口ずさみ、ドーム球場に響き渡る花火の大音響にさらに興奮度は増した。「一生の記念。本当にうれしかった。最高。ドキドキしながら見ていました。これほど興奮したのは初めてです」。15年前の2005年(平17)3月26日開幕戦。ダイエーからホークスを引き継いだソフトバンク初勝利の瞬間だった。

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が26日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で「6番・DH」で先発復帰。平石洋介打撃兼野手総合コーチ(40)が説明した。  「思ったよりも回復していると思っています」  24日の同戦で左足に自打球を受け、25日は試合前の練習にも姿を見せずに欠場。この日は練習から参加して汗を流し、スタメンに名を連ねた。

◆ソフトバンク・中村晃外野手(30)が26日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で「4番・左翼」で先発。一回2死三塁から左前に運び、先制点をもたらした。  「逆方向にいいバッティングができました。最初のチャンスで先制できてよかったです」  一回、先頭の今宮が遊撃内野安打。周東の犠打、柳田の二ゴロで2死三塁とすると、9試合連続で4番を任されている中村晃だ。2ストライクからの外角球を一閃。ライナーで左前に運び、先制に成功した。  中村晃は11日に1軍昇格。試合前の時点で打率・311。17日のオリックス戦(京セラ)から4番を託されているが「つなぎ」とは思えない存在感を見せている。

◆ソフトバンク・今宮健太内野手(29)が26日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で「1番・遊撃」で先発。二回1死二、三塁から勝ち越しの2点二塁打を放った。   「内野ゴロは打ちたくなかったので、外野に飛ばそうと思っていました。体が勝手に反応して打てたし、勝ち越せてよかったです」  同点の二回、先頭の松田宣が中前打。川島の右前打に失策が絡むなど1死二、三塁として今宮だ。初球の132キロチェンジアップを引っ張りこむと、打球は左翼線で弾んだ。2走者が生還し勝ち越しだ。  続く周東も三塁前にセーフティーバントで一、三塁とすると柳田は確実に左犠飛で4点目。先発の二保を頼もしく援護した。

◆ソフトバンク・周東佑京内野手(24)が26日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で「2番・二塁」で先発。四回2死一塁から今季初となる三塁打で、追加点を挙げた。  「次が柳田さんなので、つないでチャンスを広げられたらと思って打ちにいきました。追加点になりましたし、いい結果になってくれてよかったです」  4-1の四回1死、川島が内野安打で出塁も盗塁死。今宮が四球を選んで、周東が打席に立った。外角球にすっとバットを出すと、打球は左中間を真っ二つ。ぐんぐんとスピードに乗ると、一気に三塁にまで到達した。  試合前、取材に応じた平石打撃兼野手総合コーチは周東の機動力について「相手からすれば脅威だと思う。(塁に)出したくないと思いますよ」と評価。この日までに3試合連続スタメンで11打数4安打で打率・364。球界一の快足に加え、打撃の確実性もしっかりと増している。

◆ソフトバンク・二保旭投手(30)が26日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で先発登板。六回途中1失点で、3勝目の権利を持ったまま降板した。  「先制してもらってすぐに追いつかれてしまい、攻撃のいい流れをピッチングにつなげることができなかった。6イニング目も、任せてもらったからには投げ切らないといけない。野手の方、中継ぎ陣に感謝です」  1点の援護をもらった直後の二回。安打と四球で無死一、二塁とするとビヤヌエバに左前適時打。しかし続く宇佐美を二ゴロ併殺に斬るなど、ここをしのいだ。3者凡退は四回のみ。安定感を欠き、苦しんだ。六回、先頭の中田に四球。大田に左前打を浴びたところで降板となった。  バトンを受け取った川原が清宮を二ゴロ併殺。ビヤヌエバに死球を与えると代打・横尾を迎え、今度は右腕・泉にスイッチ。二飛にしのぎ、二保が残した走者の生還を許さなかった。  二保は前回登板の19日のオリックス戦(京セラ)でエース・山本と投げ合い、6回無失点で2勝目を手に入れていた。この日も101球と苦しんだが、何とか試合を作った。

◆ソフトバンク・柳田悠岐外野手(31)が26日、日本ハム戦(ペイペイドーム)に出場。七回無死二塁から右翼フェンス直撃の適時打を放ち、通算1000安打に王手をかけた。  「うまく打つことができました。きのう負けているし、点数は何点あってもいいと思うので追加点を取れてよかったです」  5-1の七回、先頭の周東が四球で出塁。二盗を決めチャンスが広がると、柳田が豪快に白球を運び去った。送球が本塁に転送される間に二塁を狙い、アウトとなってしまうも貴重な追加点を生み出した。この日の初安打で、通算999安打目だ。  試合前まで打率・367。堂々のリーグトップで、鷹打線の中心としてチームを引っ張っている。

◆ソフトバンクは1-1の二回に今宮の2点二塁打と柳田の犠飛で3点を勝ち越し。四回は周東の適時三塁打、七回は柳田の適時打で加点した。二保が六回途中1失点で3勝目。日本ハムは河野が4回5失点と踏ん張れなかった。

◆ソフトバンクが26日、日本ハム戦(ペイペイドーム)に6-1で勝利。2005年に福岡ソフトバンクホークスが誕生して以降、通算1200勝目を達成した。ダイエー時代も知る工藤公康監督(57)はほっと胸をなでた。  「私が監督をやらせてもらってありがたいと思います。たくさんの監督さんが築いてきたものを、またひとつ節目を迎えられて、ファンのみなさんに見せられてよかった。またひとつずつ積み重ねて、しっかりと伝統を築いていきたいと思います」  一回に9試合連続4番をまかされている中村晃が適時打。二回には今季初1番に座った今宮の2点二塁打で勝ち越すなど、采配が決まった。先発・二保は六回途中1失点。前日25日は6点差をひっくり返されたが、5人のリリーフ陣をつぎ込んでリードを守った。  ソフトバンクは2005年3月26日の日本ハム戦(当時ヤフードーム)で初勝利。15周年を迎える節目の年で、1200勝にまでたどり着いた。2位・楽天の試合が始まる前に、がっちりと首位を固めた。

◆ソフトバンクの投手陣は前日25日に6点差を逆転された嫌な流れを引きずらず、二回の1点だけに封じた。5-1の六回無死一、二塁で先発の二保を諦め、川原、泉と小刻みな継投で反撃をかわす。5点リードの八回にセットアッパーのモイネロを起用する慎重さだった。  下位の日本ハムに本拠地6連戦で3勝3敗と苦戦したが、4カード連続で負け越さず、首位を保った。工藤監督は「きのうの轍を踏まないように。投手がしっかり抑えてくれた」と安堵の表情を浮かべた。(ペイペイドーム)

◆クロスプレーをめぐるリプレー検証中、ソフトバンクの川島と日本ハムの杉谷が塁上でじゃんけん勝負を繰り広げた。  ソフトバンク3点リードの四回1死、川島が三塁への内野安打で出塁。次打者・今宮への4球目で二盗を仕掛けると、二塁手・杉谷とクロスプレーに。際どいタイミングでアウトの判定となったが、ソフトバンクの工藤監督がリクエストを要求した。  リプレー検証が行われる中、2人はじゃんけんを開始。パーの杉谷に対して、川島がチョキを出し、じゃんけんでは川島に軍配。川島がガッツポーズを決める中、実況も「いま一応、じゃんけんでは川島が勝ちましたね」と笑った。  しかし実際の判定は覆らずリクエスト失敗。実況は「じゃんけんでは負けた杉谷、判定では勝ちました」と伝えた。

◆節目にふさわしい漆黒の戦闘着で「1200」にたどり着いた。投打がかみ合ったホークスが、ソフトバンクとして通算1200勝。工藤監督はテレビカメラの前で、謙虚にうなずいた。  「監督をやらせてもらってありがたいと思います。たくさんの監督さんが築いてきたものを、また節目を迎えられて、ファンのみなさんに見せられてよかったです」  采配がズバズバと決まった。今季初1番の今宮が一回先頭、内野安打。中村晃の左前適時打でホームを踏んだ。同点の二回1死二、三塁では左翼線へ勝ち越し2点打。2打点&3得点のヒーローは22日から松田宣のバットを借りており「松田さんのおかげ」と笑った。  前日25日は6点差をひっくり返され逆転負け。同じ轍は踏むまいと、六回無死一、二塁のピンチではリリーフ2人を送り込み無失点。4点リードの八回も、迷うことなく勝ちパターンのモイネロを投入した。「きのうのことがないように、そこだけは何とかという思いで」。執念継投で、もぎ取った1200勝目だ。  ソフトバンクとして、2005年3月26日の日本ハム戦(当時ヤフードーム)が初勝利。王球団会長が監督だった。秋山氏が6年間監督を務め3度のリーグ優勝に導き、バトンは工藤監督に託された。「何とか(6連戦を)3勝3敗。最後に(日曜日に)勝つか負けるかで全然違うので」。ナイターの楽天戦が始まる前に白星をつかみ、がっちりと首位固め。3年ぶりのリーグ優勝に向けて、視界は良好だ。  「またひとつずつ積み重ねて、伝統を築いていきたいと思います」  胸にあるのは常勝軍団としてのプライドだけ。これからも白星を積み重ね、伝統を輝かせる。(竹村岳)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
18141 0.563
(↑0.015)
-
(-)
87149
(+6)
125
(+1)
37
(-)
20
(+2)
0.246
(↑0.003
3.650
(↑0.08)
2
(-)
楽天
17141 0.548
(↑0.015)
0.5
(-)
88177
(+5)
136
(+4)
33
(-)
24
(+1)
0.268
(↑0.001)
4.020
(-)
3
(-)
西武
16141 0.533
(↑0.016)
1
(-)
89138
(+4)
146
(+2)
26
(-)
18
(+2)
0.247
(↑0.003)
4.420
(↑0.08)
4
(-)
ロッテ
16160 0.500
(↓0.016)
2
(↓1)
88123
(+2)
140
(+4)
23
(-)
30
(-)
0.239
(↓0.001)
4.290
(↓0.01)
5
(-)
ORIX
13173 0.433
(↓0.015)
4
(↓1)
87131
(+4)
144
(+5)
29
(+1)
30
(-)
0.242
(↓0.003)
4.010
(↓0.05)
6
(-)
日本ハム
13182 0.419
(↓0.014)
4.5
(↓1)
87123
(+1)
150
(+6)
29
(-)
21
(-)
0.222
(↑0.001
4.130
(↓0.04)