1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 5 | 7 | 0 | 0 |
西武 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:種市 篤暉(3勝1敗0S) 敗戦投手:本田 圭佑(0勝2敗0S) |
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◆ロッテは0-0で迎えた7回表、安田が適時打を放ち、試合の均衡を破る。続く8回には、鳥谷と井上の連続適時打などで4点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・種市が9回無失点10奪三振の快投で今季3勝目。敗れた西武は、打線が散発の4安打で無得点と振るわなかった。
◆ロッテ鳥谷敬内野手(39)が今季初打点を挙げた。 途中出場した8回1死一、二塁。西武宮川から左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放った。「(直前に)2点目が入った状態だったので、何とかつなごうと。どんどんいこうという気持ちでした」とファーストストライクを捉えた。 これがプロ17年目で通算349本目の二塁打。過去44人が達成している通算350二塁打まで、残り「1」となった。
◆西武本田、ロッテ種市の両先発が上々の立ち上がり。種市は2回に2人走者を出したが、3アウトをすべて空振り三振で記録した。 中盤戦も両投手が好投。本田は4~6回に安打を許さず、種市も4回に山川に二塁打を打たれた以外はピンチはなかった。 ロッテは種市がプロ初完封をマークし、自身今季3連勝。チームの連敗を2で止めた。西武は3連勝とはならなかった。西武の本田は0勝2敗。
◆西武は打線の援護にも恵まれず、先発本田の今季初勝利はならなかった。 降雨ノーゲームとなった9日ロッテ戦以来となる1軍でのマウンドで、種市と堂々投げ合った。6回まで2安打無失点。7回に四球と盗塁でピンチをつくり、安田に先制の右前適時打を打たれて降板となった。次回登板へ手応え十分の内容だったが「7回の先頭打者にフォアボールを出してしまったのが悔やまれます。7回を投げ切って(今季)1番良い試合でしたって言いたかった」と悔しがった。
◆ロッテは種市篤暉投手がプロ初完封をマークし、自身今季3連勝。チームの連敗を2で止めた。西武は3連勝とはならなかった。西武の本田圭佑投手は0勝2敗。西武辻発彦監督(ロッテ種市について)「前回(11日、ZOZOマリン)も10個くらい三振とられて。ウチのチームはよく三振とられるよね。コントロールが良くてストライク先行するし、バッティングカウントでも平気で変化球でストライクが取れる。そういうコントロールであったり、緩急をうまく使う。良いピッチャーですよね」
◆ロッテの種市篤暉投手がプロ初完封で、チームを負け越しの危機から救った。9回4安打10奪三振で、今季リーグ完封一番乗り。「完封したいなと去年の最終戦から思っていました」。高め直球と低めのフォークを、いつも以上に空振りさせた。 直球を速くしたい-。その一心で肉体を鍛え、見合うフォーム作りに苦心した。「早くトップを作るイメージで。いつもは腕が遅れて開きながら投げる印象なんですが、今日はそれがうまくできました」。直球の角度の源になった。 フォーム固めに、味方の攻撃中も投げまくる。1死後にはもうベンチを出る。6回表は22球、7回表も22球、4得点した8回表は41球。「いろいろな投げ方をしてみて。いつも多いですけれどね」。完封を決めた136球目が、この日最速149キロ。「あれだけの球数を投げられる自信にもなりました」と胸を張る。 エースの階段を上る。今季開幕から6戦連続QS(先発で6回以上、自責点3以内)達成は、リーグで1人だけだ。「次回も気を引き締めて登板したい」と話す。これだけの投球をしても、理想のフォーム追究はまだ道半ば。若き求道者は「終わらないと思います」と口にした。【金子真仁】
◆ロッテの種市篤暉投手がプロ初完封で、チームを負け越しの危機から救った。9回4安打10奪三振で、今季リーグ完封一番乗り。「完封したいなと去年の最終戦から思っていました」。 ▼青森県出身投手の完封 種市は青森県三沢市出身。八戸工大一から16年ドラフト6位で入団した。青森県出身投手では三浦方義(五戸-巨人ほか=4完封)太田幸司(三沢-近鉄ほか=7完封)らが完封しているが、最近では92年6月9日中日戦で弘前市出身の葛西稔(弘前二中-東北-法大-阪神)がマークして以来。 ▼種市が10奪三振でプロ初完封。ロッテの投手が2ケタ奪三振で完封勝ちしたのは、15年6月30日楽天戦の石川以来5年ぶり。西武の本拠地に限れば92年8月30日に当時の西武球場で園川が延長10回完封、15奪三振を記録して以来になる。
◆ロッテの鳥谷が阪神から移籍後初打点をマークした。七回から三塁の守備に入り、2-0の八回1死一、二塁で宮川の外角直球を巧みに捉え左中間フェンス直撃の2点二塁打を放った。「チャンスだったので、どんどん振っていこうと思った。いい結果になった」と貴重な追加点を喜んだ。 試合終盤での守備固めや代走での出場が多い中、ベンチでは若手選手と積極的にコミュニケーションを図っている。「年が離れていて、野球観の違いもある。自分も勉強になるし、経験から話せることもある」とすっかりチームに溶け込んでいる。
◆西武の本田は七回途中まで1失点と好投したが、今季初勝利はつかめなかった。七回に先頭打者へ四球を与えると盗塁で二塁に進まれ、安田に変化球を右前適時打された。速球を武器に六回までは散発2安打で二塁すら踏ませなかっただけに「思うように投げられなかったことを考えると、多少スタミナ不足かな」と肩を落とした。 内容は今季では最も良かった。ただ、種市との投げ合いに敗れ「七回を投げ切って、今年一番いい試合だったと言いたかった」と悔しさばかりが残った。
◆西武は散発4安打で零敗を喫した。一、二回に好機で得点できず、種市を波に乗せてしまった。0-5の九回2死満塁ではスパンジェンバーグが空振り三振に倒れ、本塁が遠かった。 連戦を考慮し、ベテランの中村、栗山を先発から外した打線は種市にプロ初完封を許した。辻監督は「制球が良く、緩急もうまく使う。いい投手ですよね」と相手を褒めるしかなかった。
◆ロッテは七回に安田の適時打で先制し、八回に鳥谷の2点二塁打などで4点を加えた。4年目の種市が散発4安打でプロ初完封を飾り、3連勝で3勝目。西武は本田が七回途中まで1失点と好投したが、打線が援護できなかった。
◆ロッテの4番安田が均衡を破る適時打を放った。両チーム無得点で迎えた七回無死二塁で、フルカウントから本田のカーブを右前に運んだ。チームがこの試合で初めて得点圏に走者を進めた好機をものにし「(先発の)種市さんが頑張っていたので、いいところで打てて良かった」とうなずいた。 高校出3年目の21歳。21日から4番を任されている。打率こそ2割8厘にとどまっているが、4番で出場した5試合のうち4試合で適時打をマークし、首脳陣の起用に応えている。
◆鳥谷が阪神から移籍後初打点をマークした。七回から三塁の守備に入り、2-0の八回1死一、二塁で宮川の外角直球を巧みに捉え、左中間フェンス直撃の2点二塁打。クールな39歳は、ベース上で一瞬笑みを浮かべ「チャンスだったので、どんどん振っていこうと思った。いい結果になった」と貴重な追加点を喜んだ。井口監督は「やっぱりベテランが打つとチームも盛り上がる」と目を細めた。
◆渾身(こんしん)の136球目。九回2死満塁、ロッテ・種市篤暉投手(21)が、149キロの外角直球でスパンジェンバーグを空振り三振に斬った。西武の強力打線を4安打無失点。力強いガッツポーズで雄たけびを上げた。 「やっぱりピッチャーとして完投はしたいし、去年の最終戦から完封したいなって思っていたのでよかった」 プロ4年目で初の完封勝利。パ・リーグの先発投手では今季の完封一番乗りだ。 昨季はチーム最多タイの8勝をマーク。「とにかく今シーズンはストレートが速くなりたい、磨きたいという一心で取り組んでいます」と語る。昨オフは米シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」に派遣され、科学的なトレーニングを学んだ。1月にはソフトバンク・千賀らも参加する鴻江スポーツアカデミーの合同自主トレで刺激を受けた。 新型コロナウイルスの感染拡大でチームの活動休止中は、さいたま市の選手寮でネットに向かった投球を欠かさず、改善点をノートに書き込んだ。目標は5~8キロの球速アップ。オフの成果で最後まで球速は衰えなかった。 自身3連勝で、チームの連敗を止めた。井口監督は「素晴らしいピッチングだった。最後は球数が多くなったが振り絞って投げてくれた」と称賛した。「あれだけ球数を投げて、九回を投げ切れるという自信にもなった」と種市。今季から背番号16を託された21歳が、ロッテ浮上の鍵を握る。(石井孝尚)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
17 | 14 | 1 | 0.548 (↓0.019) | - (-) |
88 | 143 (+7) | 124 (+9) | 37 (+2) | 18 (-) |
0.243 (↑0.003) | 3.730 (↓0.14) |
2 (-) |
楽天 |
16 | 14 | 1 | 0.533 (↓0.019) | 0.5 (-) |
89 | 172 (+3) | 132 (+6) | 33 (+1) | 23 (+1) |
0.267 (↓0.002) | 4.020 (↓0.03) |
3 (-) |
西武 |
15 | 14 | 1 | 0.517 (↓0.019) | 1 (-) |
90 | 134 (-) | 144 (+5) | 26 (-) | 16 (-) |
0.244 (↓0.003) | 4.500 (↓0.02) |
4 (-) |
ロッテ |
16 | 15 | 0 | 0.516 (↑0.016) | 1 (↑1) |
89 | 121 (+5) | 136 (-) | 23 (-) | 30 (+2) |
0.240 (↓0.001) | 4.280 (↑0.15) |
5 (-) |
ORIX |
13 | 16 | 3 | 0.448 (↑0.019) | 3 (↑1) |
88 | 127 (+6) | 139 (+3) | 28 (+2) | 30 (+4) |
0.245 (↑0.001) | 3.960 (↑0.03) |
6 (-) |
日本ハム |
13 | 17 | 2 | 0.433 (↑0.019) | 3.5 (↑1) |
88 | 122 (+9) | 144 (+7) | 29 (+3) | 21 (+1) |
0.221 (-) | 4.090 (↓0.1) |
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