楽天(★7対11☆)オリックス =リーグ戦5回戦(2020.07.22)・楽天生命パーク宮城=
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ORIX
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楽天
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勝利投手:吉田 一将(1勝0敗0S)
敗戦投手:森原 康平(1勝1敗4S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(6号・5回表ソロ)
【楽天】太田 光(1号・2回裏3ラン),ロメロ(6号・3回裏ソロ),島内 宏明(3号・5回裏ソロ)

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◆オリックスは5点を追う8回表、吉田正とジョーンズの適時打などで3点を返す。続く9回には、1死二三塁の好機で大城に2点適時打が飛び出すなど、一挙6点を奪って試合をひっくり返した。投げては、4番手・吉田一が今季初勝利。敗れた楽天は、5番手・森原が大誤算だった。

◆4連勝中の楽天涌井秀章投手を援護しているのが、同じロッテから移籍した鈴木大地内野手(30)。涌井先発時の鈴木大は4試合で3度の複数安打を記録するなど、17打数9安打、5打点で打率5割2分9厘。今日も涌井を援護できるか。

◆楽天太田光捕手(23)が1号3ランで先発涌井を援護した。 1点リードの2回1死一、三塁。オリックス鈴木の初球、真ん中低め124キロスライダーを左中間席へ運んだ。 「打ったのはスライダーです。甘いボールがきたら初球から打とうと決めてましたし、最低限の仕事はしたいと思って打席に入りました。それが最高の結果になって良かったです」と振り返った。

◆オリックス鈴木優投手(23)が3回1/3を5安打6失点でKOされた。 2回に太田に1号3ラン、3回にはロメロに6号ソロを浴びた。5四球と制球も定まらず、楽天打線に捕まった。

◆楽天島内宏明外野手(30)が3号ソロで追加点を挙げた。 3点リードの5回先頭、オリックス荒西の直球を右中間席へはじき返した。試合前練習中に三木監督から受けた熱心な指導を3戦ぶりの1発につなげ「今日、監督からの熱いご指導が実りました。ありがとうございます」と感謝の気持ちを述べた。 また21日から自身の後ろの6番に座る内田を愛称で呼び「後ろにゴリラがいるので良い形でつなぐことができて良かったです」と真剣な表情で振り返った。

◆楽天は初回鈴木大の遊ゴロの間に先制。2回に太田の1号3ラン、3回にロメロのソロで加点。先発涌井は3回まで無安打投球。 楽天は4回に押し出し四球、5回に島内の3号ソロで追加点。オリックスは5回に吉田正の6号ソロ、若月の適時打で2点。 オリックスは8回に4安打で3点。9回に大城の逆転打などで5安打で6点を奪い、序盤の6点差をひっくり返した。オリックス吉田一が今季初勝利、楽天森原は初黒星。

◆楽天涌井が今季最多131球の熱投も、自身初の開幕5戦5勝とはならなかった。 立ち上がりから飛ばした。4回まで1人の走者も出さない完璧投球。最速149キロの直球、スライダー、シンカーなどで的を絞らせなかった。7回途中4安打10奪三振2失点で勝ち投手の権利を持って降板。だが、今季から守護神を務める森原が2点リードを守りきれず逆転負け。降板する森原の背中をたたいて迎えた涌井は「勝ちが消えてしまったことは全然気にしていない。森原には今日のことを糧にして、また明日から切り替えて頑張ってもらえれば」とフォローした。 自身も反省を忘れない。6回を終え116球。7回もマウンドに上がったが先頭ジョーンズに四球。天を仰いだ。続くT-岡田を空振り三振としたところで交代を告げられた。「7回を投げ切れなかったというのがこういう結果につながったかなと思います」と振り返った。

◆仲間がつないだ思いをバットに乗せた。1点を追う9回1死二、三塁。オリックス大城滉二内野手が試合を決めた。開幕から9試合連続無失点だった楽天守護神の森原から逆転適時打。一塁側ベンチはお祭り騒ぎだった。 「どうにかランナーを返そうと。スクイズもあるかなと思って(打席に)行きましたけど、サインは出なかったので、思い切っていきました」 カウント2-1からの4球目、真ん中低め149キロ直球をセンターへはじき返した。「良い当たりではなかったけど、野手が前進していたので...」とお立ち台では照れ笑い。今季初めての3番起用に結果で応えた。 どん底を味わった男が、状態をあげてきた。開幕から21打席連続無安打...。6月は10試合で打率3分6厘だった。「下半身が使えてなかった。だから打球に力が伝わっていなかったのかな」と自己分析。7月は19試合で打率3割4厘と、本来の姿を取り戻してきた。 最大6点差を逆転し、今季最多11得点で首位楽天に2連勝。大城は「デカイと思います。これで乗っていける。良い雰囲気で試合ができているので、こういう試合ができる。まだ借金が(5)あるので、どんどん勝って上を目指したい」。大城の復調が、チームを支えている。【真柴健】

◆オリックス吉田正尚外野手が6号ソロを含む2安打2打点で、逆転勝利に導いた。「こういうゲームを勝てたことは、チームにとって次につながる勝ちだと思う」。 開幕から29試合目で今季初めて4番に座った。「走者がいなければ好機をつくる、チャンスで回ってくれば走者を返す。やることは変わらない」。昨年7月17日の楽天戦以来、約1年ぶりの4番起用にバットで応えた。

◆楽天今季から守護神を担う森原康平投手が初めてセーブに失敗した。2点リードの9回、自身の野選、2本の適時打などで6失点。開幕から10試合目で初失点し「申し訳ないです」と悔やんだ。 三木監督は「残念な情けない試合。負けたのは僕の責任。森原には調子うんぬんではなく9回を託している。次の登板に期待したい」と話した。

◆楽天が2試合連続の逆転負けで今季3度目の2連敗を喫し、ソフトバンクにゲーム差なしの首位で並ばれた。 今季から守護神を務める森原康平投手がつかまった。2点リードの9回、オリックス先頭宗をフライに打ち取ったが、左翼手島内がつかめず二塁打に。続く若月に中前適時打を許し今季10試合目で初失点を許した。続く代打山足の投手前への送りバントを二塁へ送球もセーフ(記録は犠打野選)。ピンチを広げ、がっくりとひざに手をついた。 犠打を挟み、1死二、三塁から大城に中前2点適時打を打たれ逆転を許した。2死一、二塁からジョーンズに2点適時打を打たれたところで降板。初めてセーブに失敗した。「これまでうまくできすぎていたとも思う。結果オーライな部分もあった。涌井さんが今までで一番球数を投げているところをずっと見ていましたし、リリーフのために頑張ってくれている試合だったので、これまでに投げていたピッチャーと、点をとってくれた打者陣の活躍が僕が逆転されることによって全部なくなってしまう。責任は感じます。本当に申し訳ないです」と振り返った。 伊藤投手チーフコーチは森原について「去年初めて1年間通して投げられて、今年からはじめて9回を任されるピッチャー。経験不足は否めない。ただ、そこは経験を積んで素晴らしいピッチャーになってほしい。細かいミスも彼自身のミスもたくさんある。それを勉強、糧にしてやっていくしかない」と変わらぬ信頼を口にし、さらなる成長に期待を込めた。

◆楽天涌井秀章投手が今季最多131球の熱投も、自身初の開幕5戦5勝とはならなかった。 立ち上がりから飛ばした。4回まで1人の走者も出さない完璧投球。最速149キロの直球、スライダー、シンカーなどで的を絞らせなかった。7回途中4安打10奪三振2失点で勝ち投手の権利を持って降板。だが、今季から守護神を務める森原が2点リードを守りきれず逆転負け。降板する森原の背中をたたいて迎えた涌井は「勝ちが消えてしまったことは全然気にしていない。森原には今日のことを糧にして、また明日から切り替えて頑張ってもらえれば」とフォローした。 自身も反省を忘れない。6回を終え116球。7回もマウンドに上がったが先頭ジョーンズに四球。天を仰いだ。続くT-岡田を空振り三振としたところで交代を告げられた。「7回を投げ切れなかったというのがこういう結果につながったかなと思います」と振り返った。

◆仲間がつないだ思いをバットに乗せた。1点を追う9回1死二、三塁。オリックス大城滉二が決めた。開幕から9試合連続無失点だった楽天守護神の森原から、逆転の2点適時打。一塁側ベンチはお祭り騒ぎだ。 「どうにかランナーをかえそうと。スクイズもあるかなと思って行きましたけど、サインは出なかったので思い切っていきました」 カウント2-1からの4球目、真ん中低め149キロ直球をセンターへはじき返した。「いい当たりではなかったけど、野手が前進していたので...」とお立ち台では照れ笑い。今季初めての3番起用に結果で応えた。 どん底を味わった男が、状態を上げてきた。開幕から21打席連続無安打。6月は10試合で打率3分6厘だった。「下半身が使えてなかった。だから打球に力が伝わっていなかったのかな」と自己分析。7月は19試合で打率3割4厘と、本来の姿を取り戻してきた。 最大6点差を逆転し、今季最多11得点で首位楽天に2連勝。大城は「デカイと思います。これで乗っていける。いい雰囲気で試合ができているので、こういう試合ができる。まだ借金があるので、どんどん勝って上を目指したい」。大城の復調がチームを支えている。【真柴健】

◆意外だった。「指笛、吹けないんだよね...」。2本の指をくわえて「フゥー」と息を吐くも、音は鳴らず...。オリックス大城滉二内野手(27)は照れ笑いだった。 沖縄出身。勝手ながら「イーヤーサーサー」とノリノリに躍るイメージがあった。ただ、考えてみれば「指笛」を練習することのない人生だった。10年に興南で史上6校目の「甲子園春夏連覇」を達成。立大でも入学直後から遊撃のレギュラー。スタンドから応援したことなんてない。常にグラウンドで躍動した。 打撃も守備も、センス抜群。研ぎ澄ませた嗅覚で、エリート街道を突き進む野球人生だ。 そんな大城も今季は不振にあえいだ。開幕から21打席無安打...。6月は10試合で打率3分6厘。思うような結果が出なかった。立ち止まって考えると「下半身が使えてなかった。だから打球に力が伝わっていなかったのかな」と反省。そこから、自分の感覚を信じて、打撃練習に取り組んだ。「少し重心を下げて打つように修正した」と話すように、打席で膝を折った。すると、復調に成功。徹底した自己分析の結果、7月は22日までの19試合で打率3割4厘と、本来の姿に。「(状態は)少しずつ良くなっているので、維持できるように頑張ります」。どん底を味わった男が、はい上がってきた。 開幕戦は6番に座ったが、主に1番を務めることが多くなった。「相手ピッチャーのここまでの試合、プレーボールの入り方を見て、狙い球を絞っていくようにしてます。ヒットじゃなくても塁に出られれば、得点圏でクリーンアップに回る。そういう意識で」。西村監督が好む「ヨーイドン」でのヒットも目立った。22日には今季初の3番起用で9回に逆転打。首脳陣の期待に応えたが「僕は変わらない」と役割を強く意識する。「(打順が)後ろの(吉田)正尚や外国人選手にどうにかつなげたらと。チャンスで1人が打ったらつながっていく試合。そういう雰囲気でできている」。大城が笛を吹けば、ナインも躍る。得点力アップは、背番号9の復調が理由のひとつだ。 大城の魅力は「広い守備範囲」にもある。セカンドの守備位置は「僕が(考えて)動いています」と一任されている。「相手バッターの打球方向の傾向とか、カウントなどを考えながら。あとは(味方の)ピッチャーのその日の球威などを観察して動いてますね」。センターに抜けそうな打球、ライトに抜けそうな当たりでも、そこには大城がいる。攻守で欠かせない存在が、覚醒のときを迎える。【オリックス担当 真柴健】

◆楽天・涌井秀章投手(34)が22日、オリックス戦(楽天生命パーク)に先発し、6回1/3を4安打10三振2失点(自責点1)で、マウンドを降りた。  最速149キロ、計131球の熱投。一-四回まで、三者凡退に抑えた。五回は先頭の吉田正に右越え6号ソロ、同2死一、二塁から若月に中前適時打を喫した。  伊藤投手チーフコーチは、球団広報を通じて「ボールに力があるし、いろいろな球種でストライクがとれている。仙台にきて初めて、良い天気の中で投げられて、うれしそうだね」とコメントした。

◆楽天は6点リードを守り切れず、ソフトバンクに同率で首位に並ばれた。7-2の八回にシャギワが踏ん張れず3点を失うと、九回には抑えの森原が大量6失点で力尽きた。三木監督は「負けたのは僕の責任。申し訳ない」と悔しさをにじませた。  好調だった救援陣が連日打ち込まれ、11失点は今季ワースト。森原は開幕から10試合目で初めて失点を記録して今季初黒星を喫し「同じ失敗は繰り返さないようにしたい」と雪辱を期した。

◆逆転のオリックスだ。今宵のヒーローは大城。九回、打線のいけいけムードに乗り、中前へ決勝の2点打を放った。最大6点差をひっくり返し、首位の楽天相手に2日連続の逆転勝ちだ。  「いい当たりではなかったんですけど、前進していた分、野手の間を抜けていったのでよかったです」  昨年7月3日のロッテ戦(京セラ)以来、今季初めて「3番・二塁」で出場すると、大一番で仕事を果たした。九回、6-7と1点差に迫り、なおも1死二、三塁の好機。楽天守護神、森原の直球にバットを出すと、打球は前進守備の二遊間を抜けた。同点どころか一気に逆転。打線はその後も手を緩めず、この回打者一巡の猛攻で一挙6点を奪った。  首脳陣による2日連続の4番変更も効いた。前日は開幕から4番で使い続けた新助っ人、ジョーンズ(ダイヤモンドバックス)に代わり、ロドリゲス(前パドレス3A)を起用。この日は吉田正を今季初めて「4番・右翼」で出場させた。その和製大砲は反撃のノロシとなる6号ソロを含む、4打数2安打2打点の活躍で、2018年9月1日の西武戦(京セラ、最大7点差)以来の大逆転勝ちにつながった。  代打に代走、打順変更とタクトが冴えわたった西村監督は「ナイスゲームですよね。最後まであきらめない気持ちがよかった」と選手をたたえた。  今季11勝のうち、7勝が逆転勝ち。昨年までとは違う粘りが出てきた。大城も「チャンスで打ったらみんなつながる雰囲気、そういう雰囲気で出来ている」と力を込める。  連勝で単独最下位を脱し、日本ハムと並び5位。ここから順位も大逆転を狙っていく。(西垣戸理大)

◆楽天は逃げ切れず、延長十回の末に引き分けた。六回にロメロの犠飛と浅村の適時打で2点を先制。だが好投していた弓削が八回に3四死球で1死満塁として降板。2番手のブセニッツがジョーンズに2点適時打を浴びて追い付かれた。

◆楽天は今季初めて引き分け、並んでいたソフトバンクが敗れて単独首位に立った。八回に2点差を追い付かれる苦しい展開で、九回に前日22日の試合で敗戦投手となった抑えの森原を投入。延長十回も辛島、牧田とつないで勝ち越しは許さなかった。  過去2試合で打ち込まれていた救援陣が意地を見せた。三木監督は「森原は良く頑張った。状態のいいオリックス打線に何とか食らい付いて引き分けに終われた」とほっと息をついた。

◆先発した弓削は七回まで無失点だったが、八回に1死満塁とされて降板。救援したブセニッツが2点打を浴び、同点にされた。弓削は「八回だけです。体力面で課題が残った」と唇をかんだ。悔しい引き分けとなったものの、並んでいたソフトバンクが敗れたことで単独首位に。三木監督は左腕を「テンポよく投げて、ボールもベースの上で動いていた」とねぎらった。

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
16121 0.571
(↑0.015)
-
(↓1)
91130
(+3)
111
(+2)
34
(-)
16
(+1)
0.244
(↓0.002)
3.700
(↑0.06)
1
(-)
楽天
16120 0.571
(↓0.022)
0
(-)
92165
(+7)
118
(+11)
31
(+3)
22
(-)
0.273
(↓0.003)
4.000
(↓0.22)
3
(1↑)
ロッテ
15130 0.536
(↑0.017)
1
(↑1)
92112
(+2)
130
(+1)
23
(+1)
28
(+2)
0.242
(↑0.002)
4.510
(↑0.13)
4
(1↓)
西武
13131 0.500
(↓0.02)
2
(-)
93128
(+1)
135
(+2)
24
(-)
16
(+2)
0.251
(↓0.002)
4.670
(↑0.1)
5
(-)
日本ハム
11162 0.407
(↓0.016)
4.5
(-)
91109
(+2)
131
(+3)
25
(-)
19
(-)
0.226
(↑0.001)
4.080
(↑0.02)
5
(1↑)
ORIX
11162 0.407
(↑0.022)
4.5
(↑1)
91113
(+11)
132
(+7)
26
(+1)
24
(-)
0.241
(↑0.004
4.180
(↓0.1)