ソフトバンク(★1対2☆)日本ハム =リーグ戦7回戦(2020.07.21)・福岡PayPayドーム=
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日本ハム
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ソフトバンク
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勝利投手:杉浦 稔大(2勝1敗0S)
(セーブ:秋吉 亮(1勝1敗5S))
敗戦投手:千賀 滉大(2勝1敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】バレンティン(6号・2回裏ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは1点ビハインドの7回表、西川の適時打で同点とする。なおも続く2死一三塁の好機で近藤が適時打を放ち、勝ち越しに成功した。投げては、先発・杉浦が6回1失点の好投で今季2勝目。敗れたソフトバンクは先発・千賀が好投するも、打線が1得点とつながりを欠いた。

◆ソフトバンク-日本ハム7回戦でHKT48松岡菜摘(23)が登場し、始球式を行った。 背番号48のユニホームに、ピンクのマスクをつけマウンドへ。マスクを外し、ゆったりとしたフォームから投球を披露した。投球後は再びマスクを着用し退場。松岡は球団を通じ「一瞬過ぎて夢の中のような、心臓が一気にジェットコースターみたいにガンっと上がって、今もそわそわしています」とコメントした。

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が2回1死に日本ハム杉浦の直球をジャストミートした。打球の行方を追いながら、スタンドインを確信。「オッシャー」と気合の声を発しながら両手をパチンと力強くたたき、一塁方向へ走りだした。バックスクリーン中段まで届く、特大の6号先制ソロ。「久しぶりに完璧な手応えだった。ここ何試合かは勝利に貢献できていなかった」。3日の日本ハム戦以来、実に15試合ぶりの1発に喜びをかみしめた。 極度の打撃不振に陥っている。15日オリックス戦から5試合連続で無安打。この間、5試合で5本の併殺打も打つなど再三の好機で打てなかった。ふがいなさ、打てない悔しさが表情に出ることも増えてきた。打順は本来の4番から5番、6番と徐々に下がっていった。この日も6番指名打者での先発だった。 実績もプライドも脱ぎ捨てて、復活のために必死になった。久々に本拠地に戻ったこの日の試合前、アーリーワークに直訴して参加。若手に交じってバットを振り込んだ。また、大阪遠征の後半からは試合前の打撃練習の順番を入れ替え、普段とは違う打撃投手を打つことも試している。工藤監督は「積極的に出てきてくれている。ルーティンを変えるのは難しいところもあると思う。意欲を持ってやってくれているのはいいこと」と前向きな姿勢を評価。「タイミングさえつかめば、結果も出てくるかなと思います」と信じて起用し続けた。 バレンティンにとっては、観客が見守る前では移籍後初の本塁打になった。間隔を取りながら見つめる地元福岡のスタンドからは、大きな歓迎の拍手が鳴り響いた。苦悩を知るからこそ、首脳陣もベンチも沸いた。みんなが大砲復活を待っている。【山本大地】

◆日本ハム杉浦稔大投手(28)が6回1失点と踏ん張った。 2回1死からバレンティンに146キロ直球をバックスクリーンへ先制の1発を献上。だが、その後は制球を乱すこともなく、要所を締める投球をみせた。 6回には2死一、三塁と追加点のピンチにも、バレンティンをフルカウントから外の変化球で空振り三振に抑えた。 強力鷹打線相手に、6回102球5安打1失点4奪三振。「ホームランで先制点は取られてしまいましたが、その後はずるずるいかないように心がけていました。相手投手が千賀ということもあり、次の1点が致命的になってしまうので、1人1人粘り強く投げようと思いました。変化球を大胆にストライクゾーンで攻めることと、勝負するところと、うまく宇佐見がリードしてくれたので感謝したいです」と振り返った。

◆ソフトバンク立花義家打撃コーチ(61)が日本ハム戦の試合前練習終了後に体調不良を訴え、ベンチ入りしなかった。 福岡市内の病院で受診し、静養に努めた。発熱、倦怠感などの症状はなし。

◆日本ハム近藤健介外野手(26)に勝負どころで大きな一打が飛び出した。 1-1の同点に追いついた直後の7回2死一、三塁で、エース千賀から交代したばかりの2番手嘉弥真の3球目を右前へとはじき返す勝ち越し打で試合をひっくり返した。 ▼日本ハム近藤(7回に勝ち越しとなる適時打)「1打席目、2打席目とチャンスをつぶしていたので、今日はそういうところで回ってくる日と思って打席に立ちましたけど、結果が出て良かったです」

◆キャプテンが試合を振り出しへと戻した。日本ハム西川遥輝外野手(28)が同点適時打を放った。 1点を追う7回2死三塁、ソフトバンクのエース千賀をとらえた。カウント1-2と追い込まれながらの5球目、156キロの速球を右翼フェンス直撃となる適時二塁打で三塁走者松本をホームへとかえした。 ▼日本ハム西川(7回に千賀から同点の適時二塁打)「今までの配球よりもまったく頭にない球だったので、僕も打って、ちょっとびっくりして1拍置いてから走ったくらいなので、自分でもびっくりでした」

◆ソフトバンクが先制した。2回、バレンティンが6号ソロ。日本ハムは3回1死満塁としたが、3番近藤が併殺打に倒れ無得点。 日本ハムは千賀の前に沈黙。5、6回も無安打ながら四球などで得点圏に走者を置くも無得点。先発杉浦も3回以降は無失点投球。 日本ハムは1点を追う7回に西川の適時二塁打、近藤の右前適時打で逆転し、2連勝。ソフトバンクの連勝は3でストップ。日本ハム杉浦が2勝目。ソフトバンク千賀が1敗目。日本ハム秋吉が5セーブ目。

◆日本ハム先発の杉浦稔大投手(28)が、丹念な投球で2勝目を挙げた。2回、ソフトバンク・バレンティンに先制ソロを浴びたが冷静だった。「ズルズルいかないように心がけていました」。6回2死一、三塁では再びバレンティンを迎え、スライダーで空振り三振。ピンチを断ち、大事な6連戦初戦で逆転勝利への流れをつくった。 休養を経て、前回登板から中13日で登板。身も心もリセットして臨み、6回5安打1失点の好投につなげた。「相手投手が千賀ということもあり、次の1点が致命的になってしまうので1人1人、粘り強く投げようと思いました」。7回に途中交代した千賀に対し、杉浦は6回まで丁寧に投げきった。 ソフトバンク戦は、昨季4試合に登板も未勝利。ヤクルトから移籍後、初対戦となった18年7月以来の勝利を手にした。栗山監督は「スギが本当に、今日みたいなピッチャー(千賀)の時は我慢してもらうしかないから。本当によく頑張ってくれた」と、たたえた。杉浦は「変化球を大胆にストライクゾーンで攻めることと、勝負するところと、うまく宇佐見がリードしてくれた」と、好リードの女房役に感謝した。

◆ソフトバンクがエースで負けた。千賀滉大投手(27)は今季3度目の先発で7回途中2失点。制球に苦しみ、6回まで4四死球などで毎回走者を背負いながら、粘って「0」を並べていた。「7回も任せてもらったのに投げ切ることができず、本当に申し訳ないです」。エースに託した7回が勝負の分かれ目になった。 リードはわずか1点。継投か続投か。微妙な場面だったが、工藤監督は「(7回から継投は)なかったです」と右腕を信頼。今季最長となる7回のマウンドに送り出した。1死から代打横尾に二塁打を許しても「7回のピンチで代える選択肢はなかった。最低でも同点までは代えないと決めていた」とエースを信じた。だが続く西川に右越え同点二塁打。さらに大田にも左前打を許し一、三塁とピンチを広げたところで降板となった。 2番手嘉弥真も近藤に勝ち越し打を許す。千賀は自身初の開幕3戦3勝とはならず、今季初黒星。「ランナーをためてばかりで、リズムの悪いピッチングになってしまった。何とか6回までは0点に抑えることができましたが、最後に粘ることが出来なかった」と責任を背負った。 同一カード6連戦。重要な火曜日を任せた千賀で初戦を落とした。この日は1ゲーム差で追う首位の楽天が敗れ、勝っていれば今季初めて首位で並ぶところだった。それでも工藤監督は「また明日から、頑張りましょう」と次戦に気持ちを向けた。【山本大地】

◆日本ハムの勝利の方程式が1点リードを守り切った。7回は公文がピンチを背負いながら無失点。8回は宮西がクリーンアップを封じ、最終9回は秋吉が盤石の投球で締めた。 プレッシャーがかかるマウンドで、きっちりと仕事を果たした救援陣に、栗山英樹監督は「公文のところからの3人。最後、(抑えることが)難しかったと思う。本当によく投げてくれた」とねぎらっていた。

◆日本ハムはソフトバンク7回戦(ペイペイドーム)で逆転勝利し、今季初めてカード初戦を制した。 3試合ぶりに2番でスタメン出場した大田泰示外野手(30)が今季2度目の3安打と固め打ち。同点とした直後の7回2死二塁では、左前打でつないで近藤健介外野手(26)の決勝打をアシストした。強打の2番が本領発揮で難攻不落の千賀攻略をけん引して、チームは1カ月ぶりに連勝だ。ここ一番の集中力と持ち前の積極性で、絶対エースをマウンドから引きずり降ろした。同点とした直後の7回2死二塁。大田が千賀の初球に、食らい付いた。外角へ逃げていく143キロのカットボールを左前へ運んだ。「1打席1打席、自分のやるべきことを全力でやろうと臨んだ結果だと思います」。一、三塁と好機を広げ、18年8月から19年にかけて6戦6勝を献上していた苦手の右腕を降板させた。 栗山監督の期待に、やっと応えた。3試合ぶりに戻った"定位置"の2番打者。指揮官の意図は「あんだけ強いピッチャーには、強くバットが振れないと勝負にならないわけだから」と明確だった。千賀攻略のキーマンとして指名され、初回は直球をたたいて中堅フェンス直撃の二塁打。3回1死一、二塁でも直球を右前にはじき返した。難敵にボディーブローを打ち続けてKO。最後は同点打の西川や、嘉弥真から決勝打を放った近藤と束になって千賀に黒星を付けた。 試合後の栗山監督は、打線の中で大田の名前を真っ先に挙げた。「タイシもね、これできっかけをつかんでくれたことが、ありがたい」。結果が出ずにもがいていた背番号5を、一番心配していたのが栗山監督だ。日本球界屈指の投手を相手に、スタメン復帰させたのも親心。「結果が欲しくて小さくなってほしくないと思っている。メッセージとかっていうのは、そういう風に伝えていってあげるしかない。オレが一番待っているわけだから」と背中を押し、会心の結果が待っていた。 大田の猛打賞は開幕3戦目の6月21日西武戦(メットライフドーム)以来、今季2度目となった。チームも、その時以来となる1カ月ぶりの連勝だ。大田は「自分にプレッシャーをかけすぎて空回りしていたので、今日は力みすぎず、自分の役割を全うしようと思っていました」と振り返った。投手陣が粘り、千賀を打ち崩して奪った、今季6カード目で初めての初戦勝利。チームも大田も、大きな波に乗る、起点としたい。【木下大輔】

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が21日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で「6番・指名打者」として出場。2回1死、先制の6号ソロをバックスクリーンに叩き込んだ。  「久しぶりに完璧な手応えだった。ここ何試合かは勝利に貢献できていなかったし、週の頭の試合なので、きょうの試合はもちろん、チームの勝利に貢献したいです」  杉浦の146キロを振り切ると、打った瞬間に歩を進めた。中段に着弾する140メートルの特大弾は、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)以来。本拠地では公式戦初アーチだ。最近3試合は4番からも外され、10打数無安打だった。この日もアーリーワークにも参加。王球団会長からも声をかけられていたが、周囲の心配をふと振りでなぎ払った。

◆ソフトバンク・千賀滉大投手(27)が21日、日本ハム戦(ペイペイドーム)で先発。6回2/3を2失点。最後の最後で踏ん張り切れなかった。  「ランナーをためてばかりで、リズムの悪いピッチングになってしまった。何とか六回まで0点に抑えることができましたが、最後に粘ることができなかった。七回を任せてもらったのに投げ切ることができず、本当に申し訳ないです」  三回、2安打と四球で1死満塁とされるも近藤を遊ゴロ併殺。分岐点は七回。1死から代打・横尾に三塁線を破る二塁打を浴びると、2死三塁となり西川に右翼フェンス直撃の適時二塁打を許した。  さらに大田にも左前打を浴びたところで、タオルが投げられた。嘉弥真に託すも、近藤に適時右前打を許し逆転された。

◆日本ハムが同一カード6連戦の初戦を今季初めて制した。0-1の七回に西川の適時二塁打で追い付き、近藤の適時打で勝ち越した。杉浦が6回1失点で2勝目を挙げ、救援陣が無失点でつないだ。ソフトバンクは連勝が3で止まった。

◆杉浦は二回にバレンティンにソロを許したが、6回を投げて5安打1失点で2勝目。「ホームランで先制点は取られたが、その後はずるずるいかないように心がけた」。日本球界を代表する右腕の千賀との投手戦で辛抱強く勝利。「相手投手が千賀ということもあり、次の1点が致命的になってしまうので一人一人粘り強く投げようと思った」と胸を張った。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
16110 0.593
(↓0.022)
-
(-)
93158
(+3)
107
(+10)
28
(+1)
22
(-)
0.276
(↓0.001)
3.780
(↓0.28)
2
(-)
ソフトバンク
15121 0.556
(↓0.021)
1
(-)
92127
(+1)
109
(+2)
34
(+1)
15
(-)
0.246
(↓0.001)
3.760
(↑0.07)
3
(1↑)
西武
13121 0.520
(↑0.02)
2
(↑1)
94127
(+8)
133
(+3)
24
(+1)
14
(-)
0.253
(↑0.002)
4.770
(↑0.08)
4
(1↓)
ロッテ
14130 0.519
(↓0.019)
2
(-)
93110
(+3)
129
(+8)
22
(-)
26
(+1)
0.240
(↑0.001)
4.640
(↓0.07)
5
(-)
日本ハム
11152 0.423
(↑0.023)
4.5
(↑1)
92107
(+2)
128
(+1)
25
(-)
19
(-)
0.225
(-)
4.100
(↑0.12)
6
(-)
ORIX
10162 0.385
(↑0.025)
5.5
(↑1)
92102
(+10)
125
(+3)
25
(+1)
24
(+1)
0.237
(↑0.006)
4.080
(↑0.05)