ロッテ(★5対8☆)西武 =リーグ戦5回戦(2020.07.12)・ZOZOマリンスタジアム=
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西武
01500200081102
ロッテ
02101000151110
勝利投手:平井 克典(2勝0敗0S)
敗戦投手:フローレス(0勝1敗0S)

本塁打
【西武】栗山 巧(3号・3回表3ラン),スパンジェンバーグ(3号・6回表2ラン)

  DAZN
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◆西武は1点を追う3回表、外崎の2点適時打と栗山の3ランで逆転に成功する。6-4となって迎えた6回には、スパンジェンバーグの2ランが飛び出し、リードを広げた。投げては、2番手・平井が今季2勝目。敗れたロッテは、先発・フローレスが3回6失点と誤算だった。

◆西武栗山巧外野手が、約束通りの先制打&中押し本塁打を放った。1回に右越え適時二塁打で先制すると、3回には左翼席へ3号3ランを運んだ。 先発与座海人投手を登板4試合目でのプロ初勝利を後押し。栗山は「今日はね、与座と約束しているんで。先に点とって、中押しするってね。だから良かったです」とコメントした。

◆ロッテのホセ・フローレス投手(31)の初登板は、3回7安打6失点に終わった。 1回は3者凡退の立ち上がり。2回に味方の失策も絡んで1点を失ったが、1死三塁から2者連続空振り三振でしのいだ。3回に悪い癖が出た。制球できず、球数がかさむ。1死から3連打、四球に暴投。2死後に西武栗山に3ランを浴びた。 71球を要し「今日の登板のために準備はしっかりできていたし、何も言い訳はない。こういう結果になって残念だ。またチャンスがきたときにはしっかり投げられるところを見せたいです」とコメント。 フローレスはベネズエラ出身の大型右腕。昨季はBCリーグ富山でプレーした。育成選手として入団し、3月末に支配下に昇格。2軍ではここまで3試合で計12回を投げ、防御率3・00の成績だった。

◆西武与座海人投手がプロ初勝利まであと1人の場面で降板した。 3点リードで5回2死まで打ち取りながら、ロッテ菅野を四球、レアードに右越え適時二塁打を打たれると交代。今季先発4試合目で、初勝利の権利獲得まで目前に迫りながら逃した。与座は「今日は自分から崩れてしまいました。せっかくいい形で味方、先輩が点を取ってくれたにも関わらず、その流れに乗っていくことができませんでした。やはり、甘くなる球がありましたし、相手打線に粘られて投げる球がなくなってしまいました。力不足と感じました。あと1つアウトを取れば、勝ち投手の権利があることは分かっていました。踏んばりきることができず(自分の)弱さが出てしまいました」とコメントした。

◆西武は2回、栗山が適時二塁打。3回も栗山の3号3ランなどで5点。ロッテは2回に安田の適時打などで2点。3回にも1点。 ロッテは5回にレアードの適時二塁打で反撃。2点差に迫ったが、6回に西武がスパンジェンバーグの3号2ランで突き放した。 西武が逃げ切って2位ロッテと0・5ゲーム差に縮めた。ロッテは反撃届かず、7月に入って2カード連続負け越し。西武平井が2勝目、ロッテ・フローレスは1敗目。

◆ロッテは本拠地での西武6連戦は2勝3敗(雨天中止1)となり、7月に入って2カード連続で負け越した。 3月末に育成から昇格したフローレスが、3回6失点と打ち込まれた。だがこの起用自体、日曜ローテだった美馬を次週に回すための策。3位と0・5ゲーム差で2位を維持しており、井口監督は「しようがない。また来週、頭からしっかり取っていきたい」。単独最下位に沈んだ日本ハムを敵地でたたき、再浮上のきっかけとしたい。

◆西武栗山巧外野手が4打点で勝利へ導いた。2回に先制適時二塁打を放つと、3回には中押しとなる3号3ラン。2四球含む2打数2安打4打点と打線の主役となった。 試合前には先発与座にタイムリーを約束。有言実行の打棒は、今季出場19試合で20安打となり「1日1本、しかもいいところで、ここぞの場面で仕事がしたいというのが常にありますので。与座に勝ち星をつけてあげたかったんですけど、次回また打てるように頑張ります」と誓った。

◆西武辻発彦監督(61)が"鬼采配"で2位ロッテから勝ち越しをつかみ取った。 先発与座海人投手が、3点リードのプロ初勝利目前の5回2死走者なしから四球と適時二塁打で1点を返されると交代の決断を下した。試合前練習では、声を掛けたコーリー・スパンジェンバーグ外野手が3号2ランを含む2安打の活躍。勝つためのタネを随所にまきながら、ロッテに0・5ゲーム差に詰め寄った。次カードの敵地での首位楽天6連戦に勢いをつけた。心を鬼にして、交代を命じた。先発与座が5回2死から四球を与え、4番レアードに右越え適時二塁打を浴びた直後だった。あと1人。点差はまだ2点ある。プロ初勝利のかかった右腕を降ろし中継ぎの大黒柱・平井克典投手を送った。「あそこのフォアボール。あそこが限界かなと。本当に、5回の頭から代えたいぐらい今日は落とせない試合だったからね」。平井、平良海馬投手、リード・ギャレット投手、増田達至投手とつなぐ盤石継投で勝利をもぎ取った。 親心で5回のマウンドへ送りだした。先頭から始まる3まわり目。「やっぱり与座に勝ち星をつけてあげたいというところで、5回もいったけど、(アウトを)2つまでとって、もう1つ、あのフォアボール、それからレアード...。ちょっと残念だった」。実際に与座は登板4試合のうち3巡目の失点が3試合。チームが勝利を挙げるための決断だった。 勝利のタネもまいていた。試合前練習では、直近4試合で9三振のスパンジェンバーグに身ぶり手ぶりを交えて指導。すると、2ラン含む2安打を放ち「スイングが強いバッターなんで。打てる球を打てばいいわけだからね。まだまだ慣れてないとこもある。まあ徐々に慣れてくれば、もっともっと打つと思いますよ」。3連覇のキーマンともいえる助っ人に好球必打のヒントを与えながら、腰を据えて開眼をじっくりと待っている。 次カードは2ゲーム差で追う首位楽天との仙台6連戦。2位ロッテに勝ち越しても、ぬか喜びは一切ない。「いい形もなにも普通ですよ。普通だけど、大きく負け越さないように。(勝率)5割、5割、それでずっとしつこく粘っていけたらいいかなと思います」。短縮シーズンの6分の1、20試合を消化して、10勝9敗1分け。誰よりも地に足つけて、采配を振るだけだ。【栗田成芳】 ▽西武スパンジェンバーグ(6回、3号2ラン) ストライクが入っていない状況だったので、甘い球を待っていた。それをしっかり仕留める意識できっちり打つことができた。

◆西武・栗山巧外野手(36)が12日、ロッテ戦(ZOZOマリン)の二回1死一、三塁で来日初先発のフローレンスのスライダーを捉えて先制の右越え二塁打。「もう今日はね、与座と約束しているんで。先に点を取って、中押しするってね。だから良かったです」。プロ初勝利を目指す与座との"男の約束"を明かした。3-2で迎えた続く三回2死二、三塁でも左中間のホームランラグーンに3号3ラン。「打ったのはストレート。何とか抜けてくれ!と思って打球を見ていました。約束通り?そうですね。まあ、どんな状況でもしっかり援護したいと思っています」と振り返った。

◆西武・与座海人投手(24)が12日、ロッテ戦(ZOZOマリン)で今季4試合目の先発。あと1死でプロ初勝利を逃した。毎回走者を許す苦しい内容ながら、粘りの投球を続けた。チームは6-3とリードし、五回2死無走者までこぎつけたが、菅野に四球。続くレアードに右翼フェンス直撃の適時二塁打を浴びて4点目を与えると、無念の降板となった。  3年目のサブマリンは「今日は自分から崩れてしまった。あと1つアウトを取れば、勝利投手の権利があることは分かっていましたが、踏ん張り切ることができず、自分の弱さが出てしまいました」と猛省していた。

◆西武は1-2の三回に外崎の2点二塁打と栗山の3号3ランで5点を挙げ逆転し、六回にスパンジェンバーグの3号2ランで差を広げた。五回途中から好救援した平井が2勝目。ロッテは初登板したフローレスが3回6失点と崩れた。

◆西武・辻監督が心を鬼にした。プロ初勝利まで、あと1死のところで先発・与座を交代。「本当は五回の頭から代えたいぐらい、落とせない試合だった」と言いながら五回も送り出してくれた指揮官の期待に応えられず、与座は6-3の2死から四球を与え、レアードに適時二塁打を浴びて降板となった。3年目右腕は「あと1つアウトを取れば勝利投手の権利があることは分かっていたが、自分の弱さが出てしまった」と唇をかんだ。(メットライフ)

◆プロ19年目。西武・栗山巧外野手(36)が名前に違わぬ"巧"みな打撃で2安打4打点と打線を牽引した。  「1日1本。しかも、ここぞの場面で仕事がしたいという気持ちは常にある」  二回無死一、三塁で、来日初先発のフローレスのスライダーを捉えて先制の右越え適時二塁打。続く3-2の三回2死二、三塁では145キロの直球を左翼ホームランラグーンに運んだ。  プロ2年目。当時の田辺徳雄2軍打撃コーチ(現3軍統括コーチ)から1年間、練習でも試合でも引っ張ることを禁止された。それが「ボールを長く見る」自身の打撃の礎となった。  コロナ禍に伴う新しい生活様式に「他人と距離を取るタイプなので"得意分野"が来たな」とクールを装うが、心は熱い。この日の試合前にはプロ初勝利を目指す与座に「先に点を取って、中押しもする。俺が打つから」と伝えた。  本拠地でロッカーが近く、過去3試合好投しながら白星が付かなかった失意の右腕を間近で見てきたからこその"男の約束"。与座の初勝利はまたお預けとなったが、有言実行の活躍だった。  ロッテとの6連戦(1試合は降雨ノーゲーム)に3勝2敗で勝ち越し、貯金を1とした辻監督も「やっぱり、栗山はさすが。今日は本当に落とせない試合だった」と最敬礼した。10日には同点2ラン&決勝の押し出し四球を選んでいたベテラン。打点は山川に次ぐチーム2位の15、ライオンズ歴代1位を誇る安打は1845本とした。球団生え抜き初の2000安打達成へ、愚直に一本一本積み重ねる。(東山貴実)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
1380 0.619
(↓0.031)
-
(-)
99123
(+1)
74
(+6)
19
(-)
19
(-)
0.277
(↓0.007)
3.380
(↓0.16)
2
(-)
ロッテ
1190 0.550
(↓0.029)
1.5
(-)
10083
(+5)
92
(+8)
18
(-)
19
(-)
0.234
(↑0.004
4.560
(↓0.19)
3
(-)
西武
1091 0.526
(↑0.026)
2
(↑1)
10096
(+8)
98
(+5)
19
(+2)
14
(-)
0.244
(↑0.005
4.370
(↓0.03)
4
(-)
ソフトバンク
10101 0.500
(↑0.026)
2.5
(↑1)
9992
(+6)
96
(+1)
26
(+1)
14
(+1)
0.238
(↑0.004)
4.390
(↑0.17)
5
(-)
ORIX
8112 0.421
(↑0.032)
4
(↑1)
9981
(+2)
88
(+1)
19
(-)
21
(+3)
0.246
(↑0.002)
3.770
(↑0.15)
6
(1↓)
日本ハム
7122 0.368
(↓0.021)
5
(-)
9976
(+1)
103
(+2)
18
(-)
11
(+1)
0.211
(↓0.003)
4.480
(↑0.16)