中日(★4対19☆)広島 =リーグ戦5回戦(2020.07.11)・ナゴヤドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
広島
109000360192301
中日
10200000141001
勝利投手:床田 寛樹(1勝1敗0S)
敗戦投手:勝野 昌慶(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】ピレラ(3号・1回表ソロ)
【中日】平田 良介(1号・1回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 中日戦チケット予約 広島戦チケット予約
◆広島は1-1で迎えた3回表、坂倉の適時打など打者14人の猛攻で一挙9点を奪い、勝ち越しに成功する。その後も攻撃の手を緩めず、終わってみれば23安打で19得点を挙げた。投げては、先発・床田が6回3失点の好投で今季初勝利。敗れた中日は、投手陣が崩壊した。

◆広島の新助っ人ホセ・ピレラ外野手(30)が3号ソロを初球先頭打者弾で決めた。 1回表、今季初登板初先発の右腕勝野が投じた初球、真ん中149キロ直球を強振。弾丸ライナーのまま左中間フェンスをオーバーさせた。 「初球から積極的にいきました。いい結果につながって良かったです。チームに勢いをつけられるように次も頑張ります」 前日10日中日戦は延長10回サヨナラ負け。嫌な流れを試合開始直後、いきなり吹き飛ばした。

◆広島が3回、1イニング11安打で34年ぶりに球団最多記録に並んだ。86年6月3日の大洋戦で9回に記録して以来の集中打となった。 先頭の4番鈴木誠也外野手(25)が三遊間を抜いて口火を切ると、ここから5連打をマーク。7番坂倉将吾捕手(22)、8番田中広輔内野手(31)の連続適時打で3点を勝ち越すと、9番投手床田寛樹投手(25)の空振り三振後、再び3連打で4点を追加。2死一塁から3連打に2点を追加した。 1イニングで2本の適時打を放った坂倉は「いい波に乗れて、しっかり対応することができました。追加点につながって良かったです」と喜んだ。 この回だけで先発野手全員安打。阪神が1969年(昭44)5月27日アトムズ戦で記録したセ・リーグ記録、1イニング12安打にあと1本まで迫った。

◆広島床田寛樹投手(25)が6回8安打3失点と粘り、今季初勝利の権利を持って降板した。 1点リードした1回裏、2番平田に同点ソロを献上。味方打線が1イニング9得点を記録した直後の3回裏にも2失点したが、なんとか試合を作った。 前回6月27日のナゴヤドームでは中日相手に2回3失点で黒星を喫していた。同じ舞台で及第点の投球を見せた。

◆1-1で迎えた3回、広島は無死満塁から田中広の左前打など1イニング11安打で9点。中日は3回に2点をかえした。 広島は4回から6回まで中日リリーフ陣にパーフェクトに抑えられた。広島先発の床田は6回8安打3失点で降板。 広島が終盤にも得点を重ね、23安打19得点で大勝した。6回3失点の床田が今季初勝利。中日は投手陣が崩れた。勝野初黒星。

◆広島は3回に11安打を集中させ、23安打で19得点を挙げた。1イニングの最多安打記録は92年7月15日西武の13安打で、11安打以上はプロ野球16度目。 広島の1イニング11安打は86年6月3日大洋戦の9回に並び2度目の球団タイ記録だ。3回の広島は本塁打や四死球がなかったため、得点は9点止まり。1イニングに11安打以上してその回に1桁得点は初めてのケースだった。なお、広島の1試合23安打以上は10年9月18日横浜戦の24安打以来となり、1試合19得点以上は04年5月23日ヤクルト戦の19点以来、16年ぶり。

◆中日は前夜のサヨナラ勝ちの余韻が一気に吹き飛んだ。今季初先発の勝野が3回に先頭鈴木誠から5連打を浴びてKO。2番手三ツ間も広島の勢いを止められない。この回だけで2リーグ制後球団ワーストの1イニング11安打を浴びて9失点。8回は5番手の鈴木博も6失点するなど、ナゴヤドームでの最多失点を3点も更新する「19」がスコアボードに刻まれた。 3番手佐藤以外の4投手が全て失点する火だるま状態。与田監督もため息をつくしかない。「投手交代のタイミングもうまくいかなかった。私のミス。いい結果につなげるられるように(選手を)使っていくのが監督の仕事。選手を一方的に責めることはしたくない」。負のデータのオンパレードに加え、主将高橋が6回に内野安打を放った際に左太ももを痛めて途中交代。全治3週間から1カ月と診断された。開幕20試合で大きな試練に見舞われた。

◆中日高橋周平内野手(26)が広島5回戦(ナゴヤドーム)の6回に遊撃への内野安打で一塁を駆け抜けた際、左太ももを痛めて交代。 名古屋市内の病院で「左ハムストリングス(太もも裏)の1度損傷」と診断された。復帰まで3週間から1カ月程度かかる見込み。

◆広島床田寛樹投手は6回3失点で今季初勝利を手にした。1点リードした1回裏は2番平田に同点ソロを献上。味方打線が1イニング9得点を記録した直後の3回裏にも2失点したが、なんとか試合を作った。 「あれだけ点を取ってもらって6回でおりるのは正直情けない」と反省したが、前回6月27日に2回3失点だった中日相手に同じ舞台で白星。「なんとかローテに食らいつきたい」と前を向いた。

◆広島の新助っ人ホセ・ピレラ外野手(30)が中日戦(ナゴヤドーム)で大暴れし、記録的大勝を導いた。 1回表に来日初の初球先頭打者弾で打線を活気づけると、球団34年ぶりの1イニング11安打を記録した3回にも左前適時打で一挙9得点を呼び込んだ。最下位転落危機にあったチームを23安打19得点と勢いづけ、自身も一気に上昇気配だ。ピレラは三塁ベースを回ると、ドヤ顔で両手をすり合わせて頭上に向けた。カープファンの拍手音をBGMに、謎の「手裏剣ポーズ」を何度も決めた。 「あれは長野さんがやり始めて、それがはやったから自分もやっている。意味? 把握していないよ」 ポーズ完成の背景なんて気にしない。仲間と、ファンと1つになれるだけで満足だ。「米国時代に3A、2Aで経験したことがあるよ」と明かした得意の!? 初球先頭打者弾を放ち、打線を一気に活性化させた。 前日10日は大黒柱の大瀬良を先発に立てて延長10回サヨナラ負け。ナイター明けのデーゲーム。冗談抜きで目が覚める弾丸ライナーだった。「初回は塁に出ることだけを考えている。そういう思いで積極的にいったんだ」。1回、右腕勝野が投じた真ん中149キロを強振。左中間席に先制の3号ソロを突き刺した。負ければ最下位転落の可能性もあった一戦。嫌な流れをひと振りで吹き飛ばし、チームを23安打19得点の大勝に導いた。 本能のままプレーしている様に見せて、実は「野球偏差値」が高い。7月1日の神宮ヤクルト戦。頭脳が際立つシーンがあった。4回の攻撃。1死から9番K・ジョンソンが凡退して2死になると、時間稼ぎに入った。1度入りかけた打席から離れ、バットにスプレーをかけ、スイングしてゆったり。主審に促されて打席に立った後も、ジョンソンがキャッチボールを再開するまでスイングしなかった。自分を犠牲にしてでも投手に休養を-。類いまれな状況判断は大きな武器だ。 この日は相手先発が今季初登板初先発と見るや、ストライクを欲しがる可能性が高かったゲーム初球を一閃(いっせん)した。打線がつながりを見せていた3回は1死一、二塁から丁寧に振り抜き、左前適時打で5点目をゲット。34年ぶりに球団最多に並ぶ1イニング11安打も呼び込んだ。「アグレッシブに打席を積み重ねて、打つべき球を打つ。それが結果につながる」。情熱と冷静を巧みに使い分けられる。カープの新1番は頼もしい。【佐井陽介】

◆最下位転落の危機にあった広島が11日、記録的な猛攻で息を吹き返した。敵地の中日戦で同点の3回、1986年(昭61)6月3日の大洋戦以来、球団34年ぶりとなる1イニング11安打で一挙9得点。23安打19得点で大勝した。前夜は大黒柱の大瀬良を先発に立てたが延長10回サヨナラ負け。苦しい状況でナインがつなぎを徹底し、1本の線になった打線が完全に勢いを取り戻した。鳴り響く拍手の渦にも舞い上がらない。堂林は迷わずバットを寝かせた。 同点の3回無死一、二塁。首位打者をひた走る28歳は初球、当然のごとくセーフティーバントを試みた。「つなぐ場面だったので」。ボール球でバットを引く。手の内を明かした後も「つなぐ意識」は揺るがなかった。今度は外角スライダーを拾い中前へ。3連打で無死満塁。直後に7番坂倉の勝ち越し打が飛び出した。 もう止まらない。8番田中広の2点打で5連打を完成させ、先発勝野をKO。1番ピレラから3者連続適時打、5番松山からも再び3連打が飛び出し、2番手三ツ間も餌食にした。打者一巡の猛攻で9得点。34年ぶりに球団最多の1イニング11安打に並んだ。この回だけで先発野手全員安打。佐々岡監督は「理想的というか...。よくつないでくれた。みんなが意識した結果」とナインをたたえた。 前日10日は延長10回サヨナラ負け。この日負ければ最下位転落の可能性もあった。窮地に立たされ、指揮官は小さな変化に救いを求めた。前夜までの長袖を半袖に。「験担ぎ?そういうこと!」。祈りが通じたのか、8回にもこの日2度目の打者一巡。球団16年ぶりの19得点、10年ぶりの23安打に思わず破顔した。 走者をためてもホームベースが遠い。開幕から続く負のスパイラルから総力をあげて脱出した点に光を感じる。勝野の低めフォークを捨てて好球必打。全員がエゴを排除し、つなぎに徹した。3回の11安打のうち長打は2本だけ。記録的な猛攻は必然の結果だった。 先輩勢に引っ張られ、22歳坂倉はともに自身最多の4安打5打点。1イニング適時打2本まで記録した。経験と若さがミックスされ、コイは勢いを取り戻した。それでも4安打2打点の堂林は浮かれない。「1日1日、1打席1打席、極端な話、1球1球必死にやるだけです」。仲間を信じて謙虚につなぐ。役者ぞろいのメンバーが一致団結すれば、カープはやはり怖い。【佐井陽介】

◆最下位転落の危機にあった広島が、記録的な猛攻で息を吹き返した。敵地での中日戦の3回に1986年(昭61)6月3日大洋戦以来、球団34年ぶりとなる1イニング11安打で一挙9得点。23安打19得点で大勝した。前夜は大黒柱の大瀬良を先発に立てたが延長10回サヨナラ負け。苦しい状況でナインがつなぎを徹底し、1本の線になった打線が完全に勢いを取り戻した。鳴り響く拍手の渦にも舞い上がらない。堂林は迷わずバットを寝かせた。同点の3回無死一、二塁。首位打者を走る28歳は初球、当然のようにセーフティーバントを試みた。「つなぐ場面だったので」。ボール球でバットを引く。手の内を明かした後も「つなぐ意識」は揺るがなかった。2球目の外角スライダーを拾って中前へ。3連打で無死満塁とし、直後に7番坂倉の勝ち越し打が飛び出した。 もう止まらない。8番田中広の2点打で5連打を完成させ、先発勝野をKO。1番ピレラから3者連続適時打、5番松山からも再び3連打が飛び出し、2番手三ツ間も餌食にした。打者一巡の猛攻で9得点。34年ぶりに球団最多の1イニング11安打に並んだ。この回だけで先発野手全員安打。佐々岡監督は「理想的というか...。よくつないでくれた。みんなが意識した結果」とナインをたたえた。 前日10日は延長10回サヨナラ負け。この日敗れれば最下位転落の可能性もあった。窮地に立たされ、指揮官は小さな変化に救いを求めた。前夜までの長袖を半袖に。「験担ぎ? そういうこと!」。祈りが通じたのか、8回にもこの日2度目の打者一巡。球団16年ぶりの19得点、10年ぶりの23安打に思わず破顔した。 走者をためてもホームベースが遠い。開幕から続く負のスパイラルから、総力をあげて脱出した点に光がある。勝野の低めフォークを深追いせずに好球必打。全員がエゴを排除し、つなぎに徹した。3回の11安打のうち長打は2本だけ。記録的な猛攻は必然の結果だった。 先輩たちに引っ張られ、22歳坂倉はともに自身最多の4安打5打点。1イニング適時打2本まで記録した。経験と若さがミックスされ、コイは勢いを取り戻した。それでも4安打2打点の堂林は浮かれない。「1日1日、1打席1打席、極端な話、1球1球必死にやるだけです」。仲間を信じて謙虚につなぐ。役者ぞろいのメンバーが一致団結すれば、カープはやはり怖い。【佐井陽介】 ▼広島は3回に11安打を集中させ、23安打で19得点を挙げた。1イニングの最多安打記録は92年7月15日西武の13安打で、11安打以上はプロ野球16度目。広島の1イニング11安打は優勝した86年6月3日大洋戦の9回に並び2度目の球団タイ記録。3回の広島は本塁打や四死球がなかったため得点は9点止まり。1イニングに11安打以上してその回に1桁得点は初のケースだった。なお、広島の1試合23安打以上は10年9月18日横浜戦の24安打以来となり、1試合19得点以上は04年5月23日ヤクルト戦の19点以来、16年ぶり。

◆中日・平田良介外野手(32)が11日、広島5回戦(ナゴヤドーム)に「2番・右翼」で出場。第1打席で左翼席上段へ今季第1号となるソロ本塁打を放った。  「打ったのはストレート。思い切り振ることだけを考えて打席に入りました。完璧にとらえることができました」  スタメン出場は5日の巨人戦(東京ドーム)以来、5試合ぶり。2日の阪神戦(ナゴヤドーム)の第2打席以降、17打席無安打が続いていた中、0-1の一回に打席は回ってきた。左腕・床田の投じた真ん中への142キロ直球を一閃。打った瞬間にスタンドインを確信し、悠々とダイヤモンドを1周した。  6月27日の広島戦(ナゴヤドーム)でも「1番・右翼」で4試合ぶりとなる先発出場し、床田から2安打1打点だった。有観客再開となった前日10日は出場がなく、久々となるファンの前でのプレー。得意な相手から放った同点弾でスタンドを大いに沸かせた。

◆広島のホセ・ピレラ外野手(30)が11日、中日5回戦(ナゴヤドーム)に「1番・左翼」で出場。一回に先頭打者初球本塁打を放った。  「打ったのはストレート。初球から積極的にいった。いい結果につながってよかった」  今季初登板初先発となる中日・勝野の初球、真ん中に入った149キロをとらえ、ライナーで左翼席にたたき込んだ。6月28日にもこのナゴヤドームで一発を放っており、それ以来の第3号。「チームに勢いをつけられるように次も頑張ります」とグラウンドに飛び出した。

◆中日・勝野昌慶投手(23)が11日、広島5回戦(ナゴヤドーム)で今季初登板初先発。三回途中8安打6失点でKOされた。  「甘く入った球を逃さず打たれてしまいました」。全体的に低めへの制球に苦しみ、直球、変化球ともに高めに浮く球が目立った。  一回に1番・ピレラにいきなり初球を左翼席へと運ばれるスタート。その後と二回はともに三塁に走者を背負いながら得点を許さなかったが、三回は先頭の4番・鈴木誠から怒とうの5連打。7番・坂倉の右前適時打と続く田中広の左前2点打でこの回3点を献上したところで、マウンドから引きずり降ろされた。

◆広島は11日、中日5回戦(ナゴヤドーム)の三回に11安打を集めて9得点と打線が爆発した。  1-1の同点で迎えたこの回、4番・鈴木誠から単打で5連打。8番・田中広が左前2点打で4点目をとったところで相手先発・勝野をマウンドから引きずり下ろした。  2番手・三ツ間に代わっても勢いは止まらず、その後も1死後に1番・ピレラから3連打、2死後も5番・松山から3連打。一挙9得点で中日を引き離した。  坂倉は勝ち越し打について「チャンスだったので後ろにつなぐ気持ちでとにかく食らいついていきました」。9-1で再び回ってきたこの回2度目の打席では、2ケタ10点目となる左前適時打を放ち「いい波に乗ってしっかりと対応することができた」と胸を張った。  1イニング11安打は1986年以来となる球団最多タイ記録。なお、プロ野球記録は92年に西武が記録した「13」。

◆中日・高橋周平内野手(26)が11日、広島5回戦(ナゴヤドーム)で途中交代した。  六回の第3打席で三遊間へはじき返すと、遊撃・田中広がダイビングキャッチ。すぐさま起き上がって一塁へ送球されたが懸命に駆け抜け、安打をもぎ取った。  しかし、右足で一塁ベースを踏んだあと、駆け抜けた先のファウルゾーンで顔をしかめた。ベンチから飛び出したトレーナーと話した高橋はそのままベンチに退き、間もなく代走・石川駿がアナウンスされた。痛めた箇所は不明。  高橋は試合前時点でチームトップ、リーグでも8位の打率・333。打点もビシエドに次ぐ「10」と好調だった。

◆広島が今季最多の23安打で圧勝した。1-1の三回に11安打の猛攻で9点を勝ち越した。終盤もさらに9点を加えた。床田は6回3失点で今季初勝利。中日は先発の勝野が早々と崩れ、救援の三ツ間も集中打を浴びた。

◆中日は11日、同日の広島戦(ナゴヤドーム)の試合中に左脚(ハムストリングス)を痛めて途中交代した高橋周平内野手(26)が、名古屋市内の病院で診察を受け、「左ハムストリングスI度損傷」と診断されたことを発表した。復帰には3週間から1カ月程度、要する見込みとした。   高橋は六回の第3打席で三遊間へ鋭い当たりをはじき返し、ダイビングキャッチした遊撃・田中の送球との競争で先に一塁ベースを踏み、内野安打をもぎ取った。  しかし、右足で一塁ベースを踏んだあとに駆け抜けた先のファウルゾーンで顔をしかめ、ベンチから飛び出したトレーナーともに足を引きずりながらベンチに退いた。間もなく代走・石川駿がアナウンスされ、高橋は病院へ向かった。  高橋はこの試合前の時点でチームトップ、リーグでも8位の打率・333。打点もビシエド(17)に次ぐ「10」と好調だった。

◆広島の床田は大量援護に守られ、6回3失点で今季初勝利を挙げた。毎回のように走者を出す苦しい展開だったが、徐々に球が低めに集まり「悪い中でも、点を取ってもらって楽に投げられた」と打線に感謝した。  球数がかさみ、7点リードの六回限りで降板したことにはふがいなさを感じた様子。「あれだけ点を取ってもらったのに、六回で降りるのは正直情けない」と自らを戒めることを忘れなかった。

◆前夜のサヨナラ負けの鬱憤を豪快に晴らした。鯉打線が23安打19得点。とりわけ、"首位打者"の堂林翔太内野手(28)が4安打2打点と暴れた。  「思い切っていった結果、何とかヒットゾーンに飛んでくれてよかったです」  1-1の三回に単打9本と二塁打2本を集め、一挙9点で大勢を決めた。1イニング11安打は球団タイ記録。その後も攻撃の手を緩めず、八回はこの日2度目の打者一巡で6点と最後まで打ち続けた。  怒濤(どとう)の攻撃を見せた三回に2安打を放った堂林。プロ11年目で覚醒の予感だ。  愛知・中京大中京高3年だった2009年夏の甲子園大会をエース兼4番で制覇。野手として指名された翌10年の広島入団後は『鯉のプリンス』と呼ばれて期待されたが、シーズンで100試合以上に出場したのは過去10年間で2度(12、13年)。昨季は28試合に出場に終わった。  それが今季は絶好調。もともとリーグトップだった打率を・388から・418に上げ、両リーグでただ一人の4割打者だ。  「(首位打者は)気にしていません。自分はレギュラーでも何でもない。どんなときでもヒットを積み重ねていくだけ。必死です」  本人は謙遜したものの、負ければ最下位転落の可能性もあった一戦で大活躍。好調を維持し、チームを浮上させる。(須藤佳裕)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1061 0.625
(↓0.042)
-
(-)
10388
(+4)
60
(+9)
21
(+1)
12
(-)
0.263
(-)
3.490
(↓0.28)
2
(-)
ヤクルト
1071 0.588
(↑0.025)
0.5
(↓1)
10289
(+9)
89
(+4)
18
(+1)
16
(-)
0.250
(↑0.002)
4.360
(↑0.02)
3
(-)
DeNA
1180 0.579
(↑0.023)
0.5
(↓1)
10190
(+4)
69
(+2)
20
(+1)
3
(-)
0.292
(↓0.002)
3.560
(↑0.09)
4
(1↑)
広島
791 0.438
(↑0.038)
3
(↑1)
10385
(+19)
72
(+4)
19
(+1)
7
(+2)
0.285
(↑0.016
4.100
(-)
5
(1↓)
中日
8111 0.421
(↓0.023)
3.5
(-)
10071
(+4)
101
(+19)
12
(+1)
3
(-)
0.261
(↑0.002
4.960
(↓0.75)
6
(-)
阪神
6110 0.353
(↓0.022)
4.5
(-)
10348
(+2)
80
(+4)
18
(+1)
13
(-)
0.228
(-)
4.580
(↑0.1)