巨人(☆7対3★)中日 =リーグ戦2回戦(2020.07.04)・東京ドーム=
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中日
0000030003500
巨人
31002010X71003
勝利投手:鍬原 拓也(1勝0敗0S)
敗戦投手:吉見 一起(1勝2敗0S)

本塁打
【巨人】丸 佳浩(2号・1回裏3ラン),坂本 工宜(3号・2回裏ソロ),丸 佳浩(3号・5回裏2ラン)

  DAZN
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◆巨人が一発攻勢で勝利。巨人は初回、丸の3ランで先制に成功する。その後は2回裏に坂本のソロが飛び出すと、5回には丸が今度は2ランを放ち、リードを広げた。投げては、4回から登板した2番手・鍬原が今季初勝利。敗れた中日は、先発・吉見が試合をつくれなかった。

◆中日吉見一起投手(35)の巨人戦は通算14勝12敗。 ナゴヤドームの巨人戦は11勝しているが、敵地の東京ドームでは2勝5敗で、最後の勝利が11年7月1日(他に秋田で1勝)。東京ドームで9年ぶりの白星を目指す。

◆巨人坂本勇人内野手(31)が2試合連続アーチとなる3号ソロを放った。 2回2死走者なし、中日吉見の初球、内角への138キロシュートを左中間スタンドへ運んだ。「一振りで仕留めることができた。しっかり振り抜けましたし、追加点がとれてよかった」と笑顔をみせた。

◆巨人丸佳浩外野手(31)が先制の2号3ランを放った。 初回無死一、二塁から、中日吉見の134キロフォークに体勢を崩されながらも右手1本で拾い上げた。「うまく拾うことができました。先制点をとることができてよかったです」とコメント。本塁では一塁走者の坂本が、ベンチでは原監督やナインが「丸ポーズ」で出迎えた。

◆巨人先発の田口麗斗投手(24)が3回32球を投げ、1安打無失点で降板した。 4回から2番手で鍬原拓也投手(24)がマウンドに上がった。

◆巨人丸佳浩外野手(31)が、第1打席に続く3号2ランを放った。 4点リードの5回無死一塁、中日鈴木博の151キロを右中間スタンドへ運んだ。「打ったのはストレート。しっかりと振り切れました。いいスイングができましたね!」とコメントした。 初回無死一、二塁の第1打席では、中日吉見の134キロフォークに体勢を崩されながらも右手1本で拾い上げ、先制の2号3ランとしていた。

◆中日アリエル・マルティネス捕手(24)が4日、捕手デビューを果たした。4日の巨人戦(東京ドーム)で、6回先頭で加藤に代わって代打出場。6回裏からそのままマスクをかぶった。 NPBでは00年7月19日ヤクルト戦で中日ディンゴがマスクをかぶって以来の外国人捕手出場となった。1軍初バッテリーを組んだのはゴンサレスで、球団史上初の外国人バッテリーでの捕手デビュー戦になった。同回には1死一塁から吉川尚の二盗を阻止。こちらも球団史上初の外国人捕手による盗塁阻止になった。 同捕手は1日に育成枠から支配下登録されたばかり。2日の阪神戦で左内腹斜筋の筋損傷を起こしたアルモンテに代わり、3日に1軍初合流。同日に代打出場したが、巨人菅野の前に三振に倒れていた。 支配下登録の記者会見に同席した与田監督は「(アリエルを支配下登録したのは)打撃であり、日本人投手とのコミュニケーションが問題ないから」と話していた。

◆巨人原辰徳監督(61)が、ミスターに肩を並べた。中日2回戦に勝利し、長嶋茂雄終身名誉監督(84)が持つ球団歴代2位の監督通算1034勝に到達した。同1位の1066勝の川上哲治氏超えを視界にとらえる。原監督は長嶋監督の後を継ぎ、02年に監督の座に就いた。同年から2年間の第1次政権で157勝、黄金期を迎えた06年から10年間の第2次政権では795勝を挙げ、19年の昨季から第3次政権に入り、今を迎える。 今季で監督14年目の指揮官は、これまでリーグ優勝8回、日本一3回を達成。メモリアルな勝利にも多く携わってきた。5000勝(07年5月2日の中日戦)、5500勝(13年5月25日のオリックス戦)、そして今季の開幕戦(6月19日の阪神戦)では、プロ野球史上初となる球団通算6000勝をマークした。

◆巨人は1回に丸の2号3ランで先制。2回には、坂本の2戦連発の3号ソロで加点した。先発田口は3回まで1安打無失点。 巨人は5回に丸のこの日2発目となる3号2ランで追加点。中日は6回に大島、ビシエドの適時打で3点差とした。 巨人が快勝し、開幕から5カード連続で負け越しなしとした。丸がキャリア3度目の6打点の活躍。中日は打線が振るわなかった。 巨人の鍬原が1勝目、中日の吉見は2敗目。

◆巨人長嶋茂雄終身名誉監督(84)が、自身の持つ監督通算1034勝に、肩を並べた原辰徳監督(61)について、球団を通じてコメントを寄せた。 長嶋終身名誉監督のコメントは以下の通り。 「原監督の指揮官としての力量を考えれば、驚くことではないと思います。むしろ私がそんなに勝利数を残していたことに驚きました。原監督とは、私が2度目の監督に就任した際、現役で3年間、コーチとして3年間、共にジャイアンツを支えましたが、果たして彼の役に立てたかどうかは甚だ疑問です。ただ『自分の後は原しかいない』『将来のジャイアンツ魂を受け継ぐことが出来るのは原しかいない』と考え、2001年後半戦から最終戦までヘッドコーチだった彼に、こっそり指揮を執らせ、実戦経験を積ませたことは、私の心の中ではひそかな自慢となっています。原監督の采配の最も優れているところは、攻めるところは徹底的に攻め、守る所は徹底的に守るという姿勢です。メリハリがあるということです。実はこれはとても大切な概念で、物事に緩急や強弱を付けることは、新たなパワーを生む言動力につながります。原ジャイアンツの試合内容に爆発的な展開が多いのは、選手たちにその思いが伝わっているからでしょう。私は15年間で1034勝をさせてもらいましたが、原監督は14年目で1034勝、私は65歳までジャイアンツの監督をやらしてもらいましたから、原監督の61歳は、まだまだ若い。未来永劫(えいごう)、ジャイアンツの地盤がしっかりと固まるまで、チームをけん引してもらいたいと思います」

◆巨人原辰徳監督(61)が、ミスターに肩を並べた。 中日2回戦に勝利し、長嶋茂雄終身名誉監督(84)が持つ球団歴代2位の監督通算1034勝に到達した。 試合後、報道陣の取材に対応し「だから(9回に登板した)沢村がボールをくれたのかな。何かボールをくれたんですけど。そういうことか。まああの監督という部分では、選手に素晴らしい選手たちに恵まれたという、まあコーチも含めてですね。まあなんていうか本当の意味で裏方の中でね、やったというその通過点だと思うんですが、まあそれは感謝感謝ですね」と話した。

◆前回登板からの2連勝を目指した中日吉見一起投手は、4回6安打4失点で2敗目を喫した。 初回無死一、二塁から丸の2号先制3ラン、2回にも坂本に3号ソロと失点は全て被弾。「課題の立ち上がりでやられた。投げている感じは悪くないが、結果が全て」と話した。11年7月1日以来の東京ドームでの巨人戦白星は、またも持ち越しになった。

◆大雨に見舞われた熊本県の玉名市出身の中日溝脇隼人内野手(26)が6回無死一塁から代打で出場し、今季初安打となる右翼線二塁打でチャンスを広げた。 大島の右前打でA・マルティネスとともにホームを駆け抜け、2試合連続完封負けを阻止。「走者はいましたが、深く考えすぎないで自分のできることをやろうと思いました。早く1本打ちたかったのでうれしいですが、チームが負けたので、次はチームを勝ちに導く1本を打ちたいです」と話した。

◆13年目の巨人丸佳浩外野手が、キャリア3度目の6打点をマークし、原監督の節目の勝利を祝福した。 第1打席に先制の2号3ランで口火を切ると、4点リードの5回には3号2ラン。7回にも適時二塁打を放つなど、開幕から9打席連続無安打と苦しんでいた姿がうそのよう。原監督から試合前練習で、直接打撃指導を受けたこともあった。「打ちに行きすぎちゃっていた。今は行かないように我慢をしながらやっている」。指揮官も「100点満点ですね」とご満悦だった。 広島から移籍後、初の6打点。FA交渉に直接出馬した原監督の下で、2年目を迎える。 丸 勝負どころの作戦面、選手の起用法とか、すごく展開が早い。いきなり動かれたりするので、そういった意味でもやっている僕たちも、しっかりと気持ちの面でも準備をしておかなくてはいけないと思う。 原監督が現役時代に背負っていた背番号「8」を授かった男は、今季も打線の核を担う。

◆巨人先発の田口麗斗投手(24)が4日、中日2回戦(東京ドーム)の3回を投げ終えたところで、左太腿の張りのため降板した。 3回まで32球を投げ、1安打無失点と好投していた。原監督は「練習から足が張ってるということでしたので。本人は大丈夫だという状況だったんですけど、万が一ね、悪くさせるわけにはいかない」と説明。次回登板には影響はない見込み。

◆2番手で緊急登板した巨人鍬原拓也投手が、18年以来2年ぶりの白星を手にした。田口の後を継ぎ、3回途中を2安打3失点。 3四死球と制球に苦しんだが、打線の援護もあり、プロ2勝目を挙げた。「自信を持って投げ込むことだけを考えました。ただ点差があったのに、不用意な四死球で点を与えてしまいました。そこはしっかり反省し、改善しないといけないと思っています」と先を見据えた。

◆スタメン捕手もあり得る!? 中日アリエル・マルティネス捕手(24)が、球団外国人として20年ぶり2人目となる捕手デビューを果たした。 プロ野球でも00年7月19日ヤクルト戦の中日ディンゴ以来となる外国人捕手は、見せ場を作った。6回先頭で、代打出場。6回裏からそのままマスクを被った。3番手で登板したゴンサレスと球団史上初の外国人バッテリーを結成。1死一塁からの巨人の揺さぶりにも、動じなかった。カウント1-0からの2球目に一塁走者の吉川尚が二塁を狙うも、A・マルティネスは二塁カバーの京田にストライク送球。余裕で、球団史上初の外国人捕手による盗塁阻止を決めた。ワンバウンドの球も止め、捕球技術の高さも披露した。 「捕手として出場できてとてもうれしい。(盗塁阻止は)練習でやってきたことができた。たくさん活躍して外国人捕手を(さらに)日本に呼んでもらえるくらい活躍したい」。キューバ人捕手は、後進へのメッセージも込めた。 与田監督も「盗塁阻止も非常に素晴らしいボールだった。投手に対してのジェスチャーも(いい)。どんどん経験をして、使っていけるメドが立つんじゃないか。心強い戦力だと思っている」と称賛した。1軍での現在地は捕手3番手。1日に支配下登録され、アルモンテの故障で3日に1軍に初合流した。今季2軍で3試合2本塁打の打撃が爆発すれば、正捕手争いに加わる可能性も十分だ。【伊東大介】

◆中日が今季2度目の連敗。与田剛監督は「今日は投手が打者のインコースをうまく使えなかった。両サイドを使えなかったのが敗因」。

◆巨人原辰徳監督(61)が、恩師の長嶋茂雄終身名誉監督(84)に並ぶ、監督通算1034勝目をつかんだ。ヘッドコーチだった01年秋に長嶋監督の後任として監督就任。14年目で球団歴代2位タイの勝利を積み上げた。節目の一戦は1番に今季初めて重信を配して打線を活性化させ、背番号「8」の後継者丸が2本塁打を含む6打点と爆発。首位をがっちりキープし、巨人歴代1位の川上哲治氏の1066勝に32勝と迫った。ミスターが4打席4三振でプロデビューした58年に産声を上げた原監督が、ゆっくりベンチから歩み出た。恩師に並ぶ、記念のウイニングボールを受け取る。「1年1年の積み重ね。1勝、2勝...と。長くやろうとか、何勝とかではなく、その1年に勝つ。その積み重ね」。まだシーズン半ば。個人の記録より、次の1勝に神経を研ぎ澄ませた。 ヘッドコーチだった01年秋、東京ドームの監督室で直立不動で待ち構えていた長嶋監督に右手を差し出された。直接監督就任を伝えられてから、通算14年目で1034勝に到達。恩師は「攻めるところは徹底的に攻めて、守るところは守る姿勢」と原采配のストロングポイントを評した。 ミスターの言葉通り、節目の一戦でも変化は恐れない。1番には今季初めて重信を起用。1回に右前打で出塁すると「攻めの姿勢」で二盗を決め、丸の先制3ランにつなげた。連覇を目指すキャンプ前、6~7人のレギュラー固定を理想に掲げた。だが開幕直前の練習試合で状態を見極めると、迷わず前言撤回。課題の1番は重信が今季6人目。相手投手に合わせて14試合で14通りの打線を組んで、チームを動かしてきた。 ベンチでは攻撃時は立ち上がり、守備の時は精神を沈めるように腰を下ろす。「ミスターもそうだったんだ」。試合中、時折ユニホームのポケットからメモ帳を取り出してペンを握る。「カッとしている時に100%思っていることを言ってしまうと、言わなきゃ良かったという時がある。書く時は絶対に下を向く。こうべを垂れる。謙虚になるんだな」 心を整え、長嶋監督の後を継ぐ重圧を乗り越え、球団歴代2位タイまで白星を積み上げた。「一足飛びに語ることはできない。平たんな道でなかったということは言わせていただけるかな」。3月上旬の遠征時、外出自粛期間には首脳陣やスタッフで「すべらない話」を開催。松本人志役の指揮官が司会者を務め、食事会場は笑いに包まれた。リーグ10勝一番乗りは4年ぶり。ミスター直伝の「陽」の精神も受け継ぎ、厳しい戦いに挑んでいく。【前田祐輔】

◆中日アリエル・マルティネス捕手(24)が4日、捕手デビューを果たした。外国人選手が捕手で出場は00年7月19日ディンゴ(中日)以来、20年ぶり。 ディンゴは7番左翼で先発したヤクルト戦の途中からマスクをかぶり、捕手はこの1試合だけだった。6回裏の投手はゴンサレスで、「外国人バッテリー」は91年6月8日荘勝雄-ディアズ(ロッテ)以来となり、セ・リーグでは55年10月8日西田-広田(巨人)以来、65年ぶり。セ・リーグの外国人バッテリーは52、55年西田-広田、54年松岡-広田の巨人日系コンビに次いで3組目だった。

◆巨人原辰徳監督(61)が、恩師の長嶋茂雄終身名誉監督(84)に並ぶ、監督通算1034勝目をつかんだ。ヘッドコーチだった01年秋に長嶋監督の後任として監督就任。14年目で球団歴代2位タイの勝利を積み上げた。節目の一戦は1番に今季初めて重信を配して打線を活性化させ、背番号「8」の後継者丸が2本塁打を含む6打点と爆発。首位をがっちりキープし、巨人歴代1位の川上哲治氏の1066勝に32勝と迫った。ミスターが4打席4三振でプロデビューした58年に産声を上げた原監督が、ゆっくりベンチから歩み出た。恩師に並ぶ、記念のウイニングボールを受け取る。「1年1年の積み重ね。1勝、2勝...と。長くやろうとか、何勝とかではなく、その1年に勝つ。その積み重ね」。まだシーズン半ば。個人の記録より、次の1勝に神経を研ぎ澄ませた。 ヘッドコーチだった01年秋、東京ドームの監督室で直立不動で待ち構えていた長嶋監督に右手を差し出された。直接監督就任を伝えられてから、通算14年目で1034勝に到達。恩師は「攻めるところは徹底的に攻めて、守るところは守る姿勢」と原采配のストロングポイントを評した。 ミスターの言葉通り、節目の一戦でも変化は恐れない。1番には今季初めて重信を起用。1回に右前打で出塁すると「攻めの姿勢」で二盗を決め、丸の先制3ランにつなげた。連覇を目指すキャンプ前、6~7人のレギュラー固定を理想に掲げた。だが開幕直前の練習試合で状態を見極めると、迷わず前言撤回。課題の1番は重信が今季6人目。相手投手に合わせて14試合で14通りの打線を組んで、チームを動かしてきた。 ベンチでは攻撃時は立ち上がり、守備の時は精神を沈めるように腰を下ろす。「ミスターもそうだったんだ」。試合中、時折ユニホームのポケットからメモ帳を取り出してペンを握る。「カッとしている時に100%思っていることを言ってしまうと、言わなきゃ良かったという時がある。書く時は絶対に下を向く。こうべを垂れる。謙虚になるんだな」 心を整え、長嶋監督の後を継ぐ重圧を乗り越え、球団歴代2位タイまで白星を積み上げた。「一足飛びに語ることはできない。平たんな道でなかったということは言わせていただけるかな」。3月上旬の遠征時、外出自粛期間には首脳陣やスタッフで「すべらない話」を開催。松本人志役の指揮官が司会者を務め、食事会場は笑いに包まれた。リーグ10勝一番乗りは4年ぶり。ミスター直伝の「陽」の精神も受け継ぎ、厳しい戦いに挑んでいく。【前田祐輔】

◆中日・吉見一起投手(35)は4日の巨人戦(東京ドーム)に先発する。この日は試合前にランニングなどで最終調整を行った。前回登板した6月27日の広島戦(ナゴヤドーム)では5回1失点と試合を作り、1年ぶりの勝利を挙げた。巨人からの勝利は2017年7月18日(ナゴヤドーム)、東京ドームに限れば11年7月1日から9年も遠ざかっており「王者・ジャイアンツを倒せるように頑張ります」と意気込んだ。

◆巨人・丸佳浩外野手(31)が4日、中日戦(東京ドーム)の一回に先制の2号3ランを放った。  一回、中日・吉見から1番・重信が右前打、坂本が四球と続いて無死一、二塁とし、丸が3球目のフォークボールを右翼席へ運んだ。3連勝を目指す一戦で、初回から主導権を奪った。  広島から移籍2年目の丸は、開幕から9打席連続無安打と苦しみ、試合前の時点で打率・188だったが、豪快な先制アーチで復調気配を漂わせた。

◆巨人・田口麗斗投手(24)が4日の中日戦(東京ドーム)に先発し、三回までを無失点としていたが四回のマウンドには上がらず。3回1安打無失点で降板した。何らかのアクシデントがあったとみられる。  前日3日には「長いイニングをしっかり投げられるようにしたい」と話していた左腕だったが、大事ではないことを祈るばかり。2番手には鍬原が登板した。

◆中日・吉見一起投手(35)が4日、巨人2回戦(東京ドーム)に先発し、2本塁打を浴びて4回4失点だった。  「最近の課題である立ち上がりでやられてしまった。しかも複数失点。同じことを繰り返してしまった」  一回無死一、二塁で丸に右翼への先制3ランを浴びると、二回には坂本に2試合連続となるソロを左中間へ運ばれた。  今季初登板で黒星を喫した6月20日のヤクルト戦(神宮)でも一回に山田哲、村上に一発を浴びて3失点。「初回からの大量失点はダメ」と話していたが、二回に坂本に浴びた2試合連続となるソロも含め、またしても序盤の一発攻勢で主導権を渡す投球となってしまった。  2試合連続で勝利投手となったのは2016年8月23日のヤクルト戦(静岡)、同31日の阪神戦(ナゴヤドーム)が最後。対巨人においても17年7月18日(ナゴヤドーム)から白星がなく、東京ドームでの登板に限れば11年7月1日以来、9年間も勝てていない。完全復活を証明するマウンドとしたかったが、早々にマウンドを降りることとなり「投げている感じは悪くないが、結果がすべて。次にやり返せるように、今日からまた準備したい」とコメントした。

◆中日の助っ人、アリエル・マルティネス捕手(24)が4日、巨人2回戦(東京ドーム)の六回に加藤の代打で途中出場。そのままマスクをかぶった  育成契約だった4日前までの背番号「210」の入ったレガースを着用し、この回から3番手で登板したゴンサレスをリード。先頭の吉川尚を四球で歩かせたが、1死後には企画された二盗をストライク送球で刺し、早速、強肩を見せつけた。 NPBで外国人が捕手としてプレーしたのは2000年のディンゴ(中日)以来、20年ぶりとなった。

◆試合前の時点で打率・188と好調な打線の波に乗り切れていなかった巨人・丸が、2発を含む計6打点で、復調をアピールした。  巨人は一回無死一、二塁の場面、丸の右翼席への3点本塁打で先制。二回、坂本が2試合連続となるソロ本塁打で追加点を挙げると、五回には再び丸が右中間席にたたき込む3号2ランを放ち、6-0と中日を突き放した。丸は七回にも無死二塁のチャンスで右中間への適時二塁打を放ち、この日6打点と大暴れ。  巨人・先発の田口は三回まで無失点としていたが、四回のマウンドには上がらず、3回1安打無失点で降板。六回に中継ぎ陣が打ち込まれて3失点したが、その後は無失点に抑えた。巨人の原監督は長嶋茂雄氏に並ぶ球団歴代2位タイとなる監督通算1034勝を挙げた。  巨人・丸「(一回の本塁打について)僕としてはどうかなという思いだったんですけど、なんとか越えてくれてよかったです。(五回の本塁打は)力強いストレートに振り負けることがなかった。状態的にはわからない。足を引っ張ってきた分、取り返せるように一日一日頑張っていきたい」

◆中日の助っ人、アリエル・マルティネス捕手(24)が4日、巨人2回戦(東京ドーム)の六回からマスクをかぶり、2000年のディンゴ(中日)以来20年ぶりとなる外国人の捕手出場を果たした。  「キャッチャーとして出場できたことはとてもうれしい。少ないチャンスの中で出場機会をもらえたこともうれしい」  育成契約だった4日前までの背番号「210」が入ったプロテクターを着用した。六回は四球で出塁した吉川尚がスタートを切ると二塁へ好送球。「いままで練習でやってきたことを出すことができた」と見事に盗塁を阻止し、早速、強肩を見せつけた。  七回には1点を追加されたが、祖父江、橋本と計3投手をリード。イニング終了後には通訳を介することなく投手と意見交換を交わすシーンも見られた。  打撃は加藤の代打で出場した六回に四球で来日初出塁を果たしたが、七回の第2打席は投ゴロに倒れ、初安打はおあずけとなった。

◆巨人の原辰徳監督(61)が4日、東京ドームで行われた中日2回戦に7-3で勝ち、監督通算1034勝として長嶋茂雄元監督に並んで巨人の歴代2位となった。プロ野球歴代12位。巨人の監督勝利数1位は川上哲治元監督の1066勝で、プロ野球最多は南海(現ソフトバンク)の鶴岡一人元監督の1773勝。  1995年、巨人で現役を引退した原監督は2002年に初めて監督に就任し、2シーズンで退任。06~15年にも再び指揮を執った。3度目の就任となった昨季はリーグを制した。  今季が監督通算14年目でリーグ優勝は8度、日本一は3度。通算成績は1034勝779敗59分け。 巨人・長嶋茂雄元監督の話 「(原監督の勝利数球団歴代2位は)力量を考えれば驚くことではない。2001年の後半戦から最終戦まで、ヘッドコーチだった彼にこっそり指揮を執らせて実戦経験を積ませたのは私の心の中でのひそかな自慢。 最も優れているところは攻めるところは徹底的に攻め、守るところは徹底的に守る姿勢です。めりはりがある。試合内容に爆発的な展開が多いのは選手にその思いが伝わっているからでしょう。ジャイアンツの地盤がしっかりと固まるまでチームをけん引してもらいたい」 巨人・原監督 「素晴らしい選手たちに恵まれた。(勝利数巨人歴代2位は)通過点だと思うんですが、感謝です。一年一年の積み重ね。とにかく一年一年というシーズンのことしか考えていない。まだ志半ば」

◆坂本が二回、2試合連発となる3号ソロを放った。「ひと振りで仕留めることができた。しっかりと振り抜けましたし、追加点がとれてよかった」。七回先頭では中前打し、今季5度目のマルチ安打をマーク。原監督は「中心打者がああいう形でいってくれると非常にいい」とほめた。

◆1日に支配下登録されたA・マルティネスが六回からマスクをかぶり、2000年のディンゴ以来20年ぶりとなる外国人としての捕手出場を果たした。「少ないチャンスの中で出場機会をもらえてうれしい」。吉川尚の二盗を阻止するなど強肩も披露し「練習でやってきたことを出せた」と胸を張った。打撃では四球と投ゴロで、来日初安打はお預けとなった。(東京ドーム)

◆セ・リーグ首位の巨人は4日、中日2回戦(東京ドーム)に7-3で勝ち、3連勝で首位をキープ。原辰徳監督(61)は監督通算1034勝とし、長嶋茂雄終身名誉監督(84)に並んだ。監督14年目での達成で、巨人の監督としてはV9を指揮した川上哲治の1066勝にあと32勝と迫る2位、プロ野球では歴代12位の記録。名将がまた一つ、大きな節目を迎えた。  九回を締めた沢村からウイニングボールを渡されると、原監督は驚くようなしぐさを見せた。偉大な監督に並んだ喜びだけではない。教え子の配慮がうれしかった。  「感謝、感謝ですね。大変光栄。一年一年の積み重ねで、今日まで来ている。(ボールは)大事にしたい」  試合は一回に、自身の現役時の背番号「8」を継承した丸の3ランで先制。坂本の一発や丸の2本目などで得点を重ね、主導権を渡さなかった。  長嶋監督より110試合早い、1872試合での監督通算1034勝目。その長嶋茂雄が巨人入りした1958年に生を受け、幼少期から巨人、それも長嶋に憧れた。プロ入り時には「ボクの後継者」と伝えられ、栄光の巨人軍で同じ「4番・三塁」を守った。引退後は直々に指導者としての英才教育を施され、2002年に監督のバトンを受け継いだのもミスターからだった。  試合中の立ち居振る舞いも自然と似通う。原監督は攻撃時にはベンチで立って戦況を見守るが、守備の時にはどっかりと腰を下ろす。これは2人に共通する"作法"だ。  「ミスターも守りの時は座っていた。(頭にきて)カッカするのは守備。立っていると闘争本能が出るから、守備は座って見よう、とね。攻撃は自分で動かせるから、立っていてもいいけど」  95年に引退し、長嶋政権下の99年に野手総合コーチとして入閣。翌年から監督就任までの2年間はヘッドコーチとして支え、いろはを学んだ。毎日監督室を訪れては自ら練ったプランをぶつけたが、嫌な顔ひとつせずに迎えてくれたという。時には指導者としての在り方や、組織論にまで話が及んだ。だからこそ「俺はミスターをすごく理解しているつもり」と原監督は言う。  監督就任から18年。60歳を超えた今だからこそ、分かることもある。「俺は(コーチ陣に)全部答えを言っちゃう。だけどミスターは細かいことを言わなかった。『うーん』とか『うん?』とか。それが『NO』だと気付いてからは、話が早くなった」と懐かしむ。  3度目の指揮となった今では、ミスターの「うーん」が「もう一度考えてごらん」という意味だったと理解できる。だから自分もコーチ陣に再考を促し、それを待つ時間を楽しめるようにもなった。作戦は元木ヘッドコーチや宮本投手チーフコーチに任せる場面が増え、阿部2軍監督の成長も見守っている。  原監督は昨年までの通算13年でリーグ優勝8度、日本一3度。通算15年で優勝5度、日本一2度のミスターは球団を通じて「力量を考えれば驚くことではない。原監督の采配の最も優れているところは、攻めるところは徹底的に攻め、守るところは徹底的に守る姿勢です」と称え、「未来永劫、ジャイアンツの地盤がしっかりと固まるまで、チームをけん引してもらいたい」とさらなる積み重ねを望んだ。  現役の指揮官として戦っている最中の原監督は「平坦な道ではなかった」とだけ話し、多くは振り返らなかった。まだ志半ば。歴史のページを繰るのは、先でいい。(伊藤昇)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
1031 0.769
(↑0.019)
-
(-)
10679
(+7)
43
(+3)
19
(+3)
11
(+1)
0.277
(↑0.002
3.070
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
860 0.571
(↓0.044)
2.5
(↓1)
10668
(+8)
56
(+10)
15
(+3)
3
(+2)
0.293
(↑0.009)
3.730
(↓0.29)
3
(-)
ヤクルト
760 0.538
(↑0.038)
3
(-)
10764
(+10)
65
(+8)
17
(+2)
9
(+2)
0.257
(↓0.003)
4.270
(↓0.22)
4
(-)
広島
561 0.455
(↓0.045)
4
(↓1)
10854
(+3)
49
(+9)
15
(-)
3
(-)
0.288
(↑0.001)
3.980
(↓0.47)
5
(-)
中日
680 0.429
(↓0.033)
4.5
(↓1)
10646
(+3)
61
(+7)
7
(-)
1
(-)
0.250
(↓0.006)
4.310
(↓0.25)
6
(-)
阪神
3100 0.231
(↑0.064)
7
(-)
10733
(+9)
70
(+3)
11
(+2)
12
(+1)
0.220
(↑0.019)
5.180
(↑0.2)