日本ハム(★1対4☆)ソフトバンク =リーグ戦4回戦(2020.07.03)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
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日本ハム
1000000001600
勝利投手:東浜 巨(1勝0敗0S)
(セーブ:モイネロ(0勝0敗1S))
敗戦投手:有原 航平(0勝3敗0S)

本塁打
【ソフトバンク】バレンティン(5号・6回表2ラン)

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◆ソフトバンクは1点を追う6回表、柳田の適時打とバレンティンの2ランで逆転に成功する。続く7回には、栗原が犠飛を放ちリードを広げた。投げては、先発・東浜が5回1失点で今季初勝利。敗れた日本ハムは、2回以降は散発4安打で無得点と打線が精彩を欠いた。

◆日本ハム有原航平投手が三度目の正直を狙う。3日ソフトバンク戦(札幌ドーム)に先発。 開幕投手は2試合に先発し2連敗中で「なんとしてもチームが勝てるようにしたい。思っているところに投げられていないということが多い。そういうのがないように、調整してきたつもり」。気合十分で、今季初勝利を目指す。

◆日本ハム渡辺諒内野手(25)が、初回に先制点をもたらした。 2死一、二塁の場面で左越えに先制適時二塁打。「初回からチャンスで回ってきたので、積極的に打ちにいこうと思い、打席に入りました。早い段階で有原さんに援護点を与えることができてよかったです」。開幕投手を務めながら2連敗中の先発有原に、打線が今季初めて先制点をプレゼントした。

◆ソフトバンク今宮健太内野手(28)が史上7人目の通算300犠打を達成した。 1点を追う6回無死一塁で投前に送りバントを成功。続く柳田が同点適時打を放ち、バレンティンが勝ち越し5号2ランと続き、節目の犠打は大きな1本になった。 ▼通算300犠打=今宮(ソフトバンク) 3日の日本ハム4回戦(札幌ドーム)の6回、投手前に送りバントを決めて達成。プロ野球7人目。初犠打は12年4月29日のロッテ5回戦(QVCマリン)。1067試合で達成は95年川相(巨人)の910試合に次いでスピード2位、28歳11カ月での達成は川相の30歳7カ月を抜く最年少。

◆日本ハムは1回2死一、二塁から渡辺の左越え二塁打で先制。ソフトバンク先発の東浜は、3回無死満塁のピンチをしのいだ。 ソフトバンクは6回1死二塁で、柳田が同点の左前適時打。続くバレンティンが2戦連続の5号2ランを左翼席へ運び勝ち越した。 ソフトバンクは東浜の後を受けた救援陣が、6回以降を0封。東浜は今季初勝利、モイネロが初セーブ。我慢比べに負けた日本ハム有原は開幕3連敗。

◆日本ハムが12残塁の拙攻で逆転負けを喫した。ソフトバンク4回戦(札幌ドーム)は初回に1点を先制したが、2点目が遠かった。2度の満塁のチャンスを逸するなど、好機にあと1本が出なかった。5回まで無失点投球のエース有原も6回に崩れて開幕3連敗。投打がかみ合わず、借金は再び2となった。もどかしい攻撃の連続だった。日本ハム打線は6安打で6四球を選びながら、今季ワーストの12残塁で1得点。有原を援護できるチャンスを再三、逃した。栗山監督は「次は必ず、勝たせてあげないといけない。すまん」とエースの心中をおもんぱかった。 敗戦へと向かう潮目は、1点リードで迎えた5回の攻撃だった。無死一、三塁で清宮は三ゴロ、野村は空振り三振。追加点を奪えなかった。前夜にサヨナラ打を放った野村にとっては、この試合で3度目の好機だった。初回と3回は満塁機で凡退。試合後に「やはり1軍は甘くないなと肌で感じた試合でした」とコメントした。清宮も含めて相手バッテリーの攻め方も厳しさが増していた。 若手2人に好機が何度も巡りながら、奪えなかった1点が試合の流れも失う一因となった。栗山監督は常に「大事なゲームほど主役が活躍するかどうか」と話すが、この日は主役になれなかった清宮と野村について「彼らのところにチャンスがいくという現実がある」とベンチから見ていた。だからこそ、厳しく言った。 栗山監督 若いとか、経験がないとか、初めての対戦だとか、そんな言い訳はプロ野球選手はしてはいけない。 近い将来、主役になるべき2人への叱咤(しった)激励だ。札幌ドームでの本拠地開幕6連戦は4試合を終えて1勝2敗1分け。「やられたら、やり返す。それだけ」。切り替えて、カード勝ち越しを目指すだけだ。【木下大輔】

◆ソフトバンク今宮健太内野手(28)が得意のバントで逆転劇をお膳立てした。 1点を追う6回無死一塁から犠打を記録。史上7人目の通算300犠打でチームの勝利に貢献した。「ここまで決めてきた自信はあるし、練習はやり続けていきたい。バントは少ないのが理想だが、大事なところでもしっかり決めないといけない」と気持ちを引き締めた。元巨人・川相昌弘が持つ日本記録533犠打の更新に期待がかかる。

◆ソフトバンク東浜巨投手が粘りに粘って今季初勝利を手にした。5回4安打1失点。2回以外はすべて走者を置いての投球で、顔が大粒の汗でいっぱいになりながら踏ん張った。6回に味方打線の逆転で白星。「この投球で勝ちをつけてもらったチームに感謝したい」と野手陣に頭を下げた。 苦しかったが、109球にエースとしての意地を込めた。1回に1点を許したが、3回は無死満塁、4回は1死一、二塁、5回は無死一、二塁と、ピンチの連続にもくじけなかった。「綱渡り状態だった。(捕手の)高谷さんにうまく引っ張ってもらった」とこの日今季初スタメンマスクのベテラン捕手にも感謝した。 初体験の開幕戦から3試合目。まだ本来の投球ではないが、白星がついた。「次はボクの投球で勝ったと言われるようにしたい」。来週こそ、大きく胸を張るつもりだ。 ▽日本ハム小笠原ヘッド兼打撃コーチ(2回以降無得点だった打線に) (東浜に)なかなかいいところに投げられたり、うまくとらえることができなかった。

◆ソフトバンク14年目のベテラン高谷裕亮捕手が今季初スタメンマスクで勝利に貢献した。 甲斐に変わって8番捕手で出場。制球に苦しむ東浜をリードして勝ちにつなげた。打席では2点リードの7回1死から、右翼フェンス最上部直撃の二塁打。頭から滑り込む気迫も見せ、その後ダメ押しのホームも踏んだ。「積極的にスイングをしていけたのが良かった。自分の安打が追加点につながって良かった」と笑みをこぼしていた。

◆ソフトバンクが王貞治球団会長(80)の電撃激励に応え、逆転勝利を収めた。この日は今季初めて、王会長がビジター戦の球場を訪れチームを鼓舞。王会長を尊敬するウラディミール・バレンティン外野手(36)が2戦連発となる決勝5号2ランを放ち、前夜の逆転サヨナラ負けの悪夢を払拭(ふっしょく)した。主砲が試合を決めた。同点に追いついた直後の6回1死一塁。バレンティンが日本ハム有原の変化球を左翼席にたたき込んだ。「ギータ(柳田)に続くことができたし、完璧に打つ事ができた。ピッチャーも粘って頑張ってくれているし、逆転出来て良かった」。2本塁打した前日に続く、2戦連発の5号2ランは決勝弾。「昨日は悔しい試合を落としてしまったけど、これが野球。きょうは1本でも勝つことができて良かった」と分厚い胸を張った。 試合前のグラウンドに、苦戦続きのチームを勇気づける存在がいた。今季ビジターでは初めて、球場まで王球団会長が激励に訪れた。試合前には工藤監督と向き合い「まだまだこれから。今までに経験のないことをしているんだから。ここからなんとか、チームをいい方向に導いてくれ」と助言。就任当初はBクラス続きだったダイエーを率いていた王会長の実感こもったメッセージだった。 王会長は練習中にはマスク姿で選手と距離を保ちながら、励ましの声をかけ続けた。先週の西武戦から2週間続けての遠征だったことも気遣ってか、福岡名物のお菓子「博多通りもん」も100個差し入れした。森ヘッドコーチも「いても立ってもいられずに足を運んでいただいた。なんとしても勝ちたい」と力が入った。何よりうれしい王会長からの激励が、チームを前夜の逆転サヨナラ負けの悪夢から立ち直らせた。 快勝を見届けた王会長は「よかったよかった。これでチームも勢いがつくだろうね」と上機嫌で球場を後にした。8回にも左中間方向の天井を直撃する衝撃の二塁打を放ったバレンティンは、「尊敬する王さんの目の前で打つことができて良かった」と感激の面持ち。工藤監督も、王会長の前での勝利に「うれしいです。ご心配してくださっていたのでね。ありがたいと思います」と喜んだ。日本ハムとの6連戦は残り2つ。このまま一気に勝ち越しを決める。【山本大地】

◆ソフトバンク柳田悠岐外野手が技ありの一打で勝利を呼び込んだ。 1点ビハインドの6回1死二塁で、外角への変化球をリーチとリストを生かしたスイングで、左前への同点適時打を放った。「打ったのはツーシーム。外に落ちるような球でしたが、引っかけないで丁寧に打てました」。持ち前の豪快なフルスイングではなく、まずは走者を迎え入れる打撃に徹し、バレンティンの勝ち越し弾につなげた。

◆昨季最多勝の日本ハム有原航平投手は、8回4失点で開幕3連敗。1点リードの6回1死二塁から、柳田に同点打を許し、続くバレンティンには初球を左翼席へ運ばれた。 再三のピンチをしのぎ、逆転劇を呼んだ東浜とは対照的。粘り負けに「最少失点で投げていくのが僕の仕事。今日は、それができなかった」と、悔しがった。 ▽日本ハム武田投手コーチ(先発有原の投球に) エースの投球といいますか、頑張りはみせてくれたと思う。勝ちにはつながりませんでしたが、中継ぎを休ませたりという仕事はしてくれたので、今後この投球が生きると思う。

◆日本ハム渡辺諒内野手が8試合連続安打となる先制打など2安打も、勝利どころでの凡退を悔やんだ。 1回2死一、二塁で、東浜の147キロの内角球を捉え左越え二塁打を放ち「まっすぐを狙って1発で仕留められたのでよかった」。ただ、3回無死満塁では中飛に倒れ「1点取れていたら、流れも変わったと思いますし、試合展開もガラッと変わったかなと思う」と、唇をかんだ。

◆日本ハムが12残塁の拙攻で逆転負けを喫した。栗山英樹監督のコメント。 今季ワーストの12残塁で1得点。有原を援護できるチャンスを再三、逃した。 「次は必ず、勝たせてあげないといけない。すまん」 清宮、野村の若手2人に好機が何度も巡りながら、奪えなかった1点が試合の流れも失う一因となった。 「大事なゲームほど主役が活躍するかどうか。彼らのところにチャンスがいくという現実がある。若いとか、経験がないとか、初めての対戦だとか、そんな言い訳はプロ野球選手はしてはいけない」

◆ソフトバンク・今宮健太内野手(28)が3日の日本ハム戦(札幌ドーム)で通算300犠打を達成。歴代7人目の大記録は20代での達成は史上初。鷹の職人が、偉大な記録が生み出した。  1点を追いかける六回、先頭の栗原が右前打で出塁。バットを寝かせると、2球目を難なく投前に転がして成功させた。続く柳田の左前適時打で同点。バレンティンは初球の132キロのスライダーを左翼席にかっ飛ばし、逆転に成功。今宮の大記録が、鷹に息を吹き返させた。

◆日本ハムの渡辺が先制の適時二塁打を放った。一回2死一、二塁で、東浜の初球の甘い速球を逃さず左翼越えにはじき返した。「初回からチャンスで回ってきたので、積極的に打ちにいこうと思って打席に入った」と話した。  6月28日の楽天戦以来4試合ぶりの打点で、安打は8試合連続でのマークとなった。派手さはないものの、中軸として堅実な仕事が光っている。

◆ソフトバンクは0-1の六回に柳田の適時打で同点とし、バレンティンの2試合連続の5号2ランで勝ち越した。七回には栗原の犠飛で加点。東浜が5回1失点で昨年5月以来の白星。日本ハムは12残塁と好機を生かせなかった。

◆日本ハムのエース有原は8回を投げて9安打4失点。開幕から自身3連敗となった。五回まで無失点と好投していたが、1-0の六回に制球が甘くなったところで一発を浴びるなどし、逆転を許した。「ホームランでの失点は一番やってはいけないパターンだった。悔いが残る」とうなだれた。  昨季は開幕から4連勝して最多勝に輝いたが、今季は苦しいスタートとなった。チームの浮沈を左右する存在だけに「点を取られないようにするのが僕の仕事。次回はできるようにしたい」と挽回を誓った。 野村(得点圏で3度打席が回ってきたが凡退) 「やはり1軍は甘くないと肌で感じた試合だった。しっかり対応していけるようにならないと、コンスタントに結果は出していけない」

◆ソフトバンクのバレンティンが同点の六回に、勝ち越しの2ランを放った。高めの変化球を振り抜き、スタンド中段へ特大の一発。前日は2本塁打をマークしながら、チームは敗れただけに「今日はその1本で勝つことができた。こういう時は倍、気持ちいい」と満面の笑みだった。  尊敬する王球団会長が、急きょ札幌を訪れ球場で観戦した。試合前にはグラウンドで言葉を交わしたといい「公式戦で彼の目の前で打てたのは非常に良かった」と声を弾ませた。 工藤監督(東浜に) 「苦しんだ中で勝てたという結果が何より」 柳田(六回に同点適時打) 「外に落ちるような球だったが、引っ掛けないように丁寧に打てた」 高谷(今季初先発で好リード) 「ピンチはつくったけど、投手陣が粘ってくれたおかげ」

◆ソフトバンクの今宮が0-1の六回、無死一塁で投犠打を記録し、プロ野球史上7人目となる通算300犠打に到達。1ボールからの2球目を危なげなく転がして、直後の柳田の同点打につなげ「1軍に上がったときからバントは大事にしてきた。それだけ決めてきた自信はある」と涼しげに言った。  「打てるショートが目標」と、犠打を積み重ねてきたことに複雑な思いもあると言う。それでも「シーズンの中で大事な場面もあると思うし、一発で決められるように」と職人の心意気を語った。

◆一番憧れるアーティストの目の前で、4番として鷹を勝たせた。ソフトバンクのバレンティンが決勝の5号2ラン。札幌まで激励にきてくれた王会長に勝利を届けた。  「公式戦で彼(王会長)の目の前で打つことができて非常によかったです」  試合前時点で借金「3」。波に乗れないチームのために王会長が姿を見せた。六回に同点に追いつき、なお1死一塁でバレ砲だ。有原のスライダーを捕まえ、打った瞬間、確信。「鷹のバレンティン」として初めて、王会長の前で公式戦での一発を披露できた。  前日2日は36歳の誕生日。家族も連絡をくれたといい、空砲にこそなったが2ホーマーと完全に目を覚ましていた。王会長が「これでチームも勢いづく」とうなずけば、御前試合での勝利に工藤監督も「ご心配をおかけしていた。このまま勝ち越して福岡に帰れたら」と胸をなで下ろした。  「尊敬する王さん。試合前にも、いろんな話をさせてもらいました」  2戦3発の量産モードに突入した。背筋を伸ばしてくれた王会長のためにも、バレ砲のバットはもう止まらない。(竹村岳)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
楽天
940 0.692
(↑0.025)
-
(↓1)
10782
(+3)
43
(+1)
14
(+2)
14
(-)
0.299
(↑0.001)
3.080
(↑0.25)
1
(-)
ロッテ
940 0.692
(↓0.058)
0
(-)
10756
(+1)
53
(+3)
14
(-)
14
(-)
0.243
(↓0.009)
3.970
(↑0.04)
3
(-)
西武
751 0.583
(-)
1.5
(↑0.5)
10760
(+4)
61
(+4)
13
(+1)
6
(+1)
0.248
(↑0.004)
4.120
(↑0.05)
4
(1↑)
ソフトバンク
571 0.417
(↑0.053)
3.5
(↑1)
10752
(+4)
58
(+1)
15
(+1)
11
(+1)
0.224
(↑0.004
4.400
(↑0.28)
4
(-)
日本ハム
571 0.417
(↓0.038)
3.5
(-)
10746
(+1)
66
(+4)
13
(-)
6
(+1)
0.213
(↓0.003)
4.700
(↑0.06)
6
(-)
ORIX
2101 0.167
(-)
6.5
(↑0.5)
10743
(+4)
58
(+4)
10
(+1)
8
(+2)
0.221
(↑0.002)
4.060
(↑0.05)