西武(☆9対5★)オリックス =リーグ戦3回戦(2020.07.02)・メットライフドーム=
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ORIX
20100020051111
西武
01201122X91523
勝利投手:平井 克典(1勝0敗0S)
敗戦投手:山田 修義(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】吉田 正尚(2号・3回表ソロ)
【西武】スパンジェンバーグ(2号・3回裏ソロ),森 友哉(1号・3回裏ソロ),栗山 巧(1号・6回裏ソロ)

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◆西武が一発攻勢で勝利。西武は2点を追う3回裏、スパンジェンバーグと森のソロで同点とする。5-5となって迎えた7回には、森の適時二塁打で2点を挙げ、勝ち越しに成功した。投げては、4番手・平井が今季初勝利。敗れたオリックスは、投手陣が振るわなかった。

◆オリックスが「珍打」でラッキーな先制点を奪取した。1番に入った宗佑磨外野手(24)がライナーで左前に運ぶ。ここまではありふれた光景だ。だが、左翼を守るスパンジェンバーグがバウンドに合わせ損ね、高くはずんだ白球は無情にもふわりと頭上を越えていった。これを見て宗は二塁へ。だが、スパンジェンバーグはフェンスに向かって転がっていく白球をあわてたのか捕り損ねる失策で、これを見て宗は一気に三塁を陥れた。本来なら無死一塁だったはずが、期せずして無死三塁になった。 直後に、打撃不振の大城が一塁線を破る適時打で先制。今季初打点をマークした大城も「先制点のチャンスでしたし、ランナーをかえすことだけ考えて打席に入っていました。外寄りの変化球でしたが、なんとかタイムリーになってくれてよかったです」と話した。「棚からぼた餅」の勢いに乗って、さらにT-岡田の犠飛で加点し、初回から幸先よく2点を先制した。

◆オリックス吉田正尚外野手(26)が2試合連続本塁打を放った。 1点差に迫られた3回2死走者なし。西武先発本田のカーブを完璧に振り抜くと、右翼席へ。前日1日に続いて追加点となる今季2号アーチを懸けた。「しっかりと自分のスイングができました」と会心のコメントだった。

◆オリックスは大城の先制適時打などで3回までに3得点。西武もスパンジェンバーグ、森のソロなどで3回までに3点を挙げた。 西武は5回無死三塁で、源田が勝ち越し犠飛を放った。6回には栗山の1号ソロで2点差とし、継投で逃げ切りに入った。 7回に追いつかれた西武はその裏、森が勝ち越しの2点適時打。貯金を2とした。平井初白星。オリックスは連勝を逃した。山田は初黒星。

◆西武森友哉捕手が、悪球打ちで"生みの苦しみ"から解放された。3回に1点差に詰めよると、高めの直球にバットを出した。明らかなボール球を、右中間スタンドまで運ぶ1号同点ソロ。 「見逃せばボールでした。最初センターフライかと思ったけど伸びてくれた」。再び追いつかれた7回1死一、三塁では左中間へ2点適時二塁打を放ち勝ち越し。8回にも適時打を放ち、3安打4打点で勝利をたぐり寄せた。 今季46打席目にしてようやく生まれたアーチ。シーズン1号に要した打席数は、高卒2年目だった15年の49打席目に次ぐ遅さだった。昨季首位打者でMVPの森にとって難産の1発。「2本目のヒットが理想。逆方向にしっかりとした打球が飛んだので。自分の調子のいいときのバロメーターが逆方向に強い打球を打てること」。森の解放とともに安打の量産態勢に入った山賊打線は、今季最多15安打で打ち合いを制した。

◆西武1番スパンジェンバーグが、拙守をバットで取り返した。初回の守備で先頭宗の左前への打球を、大きくバウンドさせて後逸。さらに捕球の際に球を"キック"する失策で先制点を与えていた。 すると3回に2号ソロ、5回には右越え三塁打、7回に右前安打。二塁打でサイクル安打という8回の打席は四球を選んだ。試合前には栗山の助言に耳を傾けており「長い間、日本球界で活躍している選手なので、いろいろ聞くならやっぱり彼かなと」と即結果に結びつけた。

◆西武栗山巧外野手が、今季1号ソロを放った。1点リードの5回に、バックスクリーンへリードを広げるアーチを放った。ダイヤモンドを1周すると、ベンチ前で控えめな「どすこいポーズ」を披露。1発を「グッドスイングできました! アグー(山川)からどすこいポーズを借りることもできましたし。いったんアグーから借りたものはお返ししますので(笑い)。また借りられるように明日からも頑張ります」と手応え十分に振り返った。 試合前練習では、スパンジェンバーグから直接質問を受け、助言をしていた。すると、2号ソロを含む3安打で、二塁打が出ればサイクル安打という活躍を見せた。 光景を見つめていた辻発彦監督は「練習の時にティーチャー栗山が、日本の野球であるとか攻め方とか同じ左バッターとしていいアドバイス送っていて、それを堅実に守って。やっぱ球を追っかけない、ボール球振らないためにはという話をトントンとしていた。それを見事に試合で実践できて、対応力あるなあ」と、相乗効果に目を細めた。

◆必死の攻めも実らず、オリックスがリーグ最速の今季10敗目を喫した。同点の5回1死一、三塁。打撃不振の大城が打席に入ると、西村監督は動く。2度のけん制が入った直後だ。スクイズを敢行するが、投前に転がり、三塁走者広沢が本塁憤死...。勝ち越し点を奪えなかった。 指揮官は「とれるところでしっかり点を取らないといけない」と渋い表情だ。7回も1点差に迫り、1死二、三塁で大城だ。初球スクイズを試み、森の前に転がした。山足が本塁に滑り込んで深谷球審はセーフのジェスチャー。同点かと映ったが、審判団が協議を開始した。大城が死角になって球審がインプレーか見極められなかったとして、結局、ファウルになった。 指揮官の今季初抗議も覆らない。その直後、3度目のスクイズ敢行も失敗...。一ゴロで追いついたがドタバタだ。将は「あそこの前のスクイズを決めてもらいたかった。7回だけでなく、その後もチャンスはあった」と指摘した。2点差の8回は無死二、三塁の絶好機で代打攻勢が空転した。 前日1日に鈴木がプロ初勝利を挙げ、7連敗で止めた。だが、拙攻やジョーンズの拙守などで勢いは出ない。指揮官は「点の取り方はたくさんある。また明日、しっかりやっていく」と前を向いた。【酒井俊作】

◆オリックス山崎福也投手は17年7月以来、3年ぶりの先発白星をつかめなかった。 3回にスパンジェンバーグと森に浮いた速球を痛打される2被弾で同点に追いつかれ、5回には源田の中犠飛で勝ち越された。5回4失点降板を「投球の力配分や打者との駆け引きなど考えなければいけませんでした」と反省した。西村監督も「入りは良かったが、球が高い。もう少し低めを意識しないと。最初、球威があるだけに」と注文。来週の次回登板で再挑戦する。

◆リーグ最速の今季10敗目を喫したオリックス西村徳文監督のコメント。 同点の5回1死一、三塁でスクイズを敢行も失敗。 「とれるところでしっかり点を取らないといけない」 7回も1点差に迫り、1死二、三塁で初球スクイズを試みたがファウル。その直後、3度目のスクイズ敢行も失敗。 「あそこの前のスクイズを決めてもらいたかった。7回だけでなく、その後もチャンスはあった」 「点の取り方はたくさんある。また明日、しっかりやっていく」

◆西武・森友哉捕手(24)が2日、1点を追う三回の第2打席。オリックス先発の山崎福の142キロを捉え、中越えに待望の今季第1号ソロを放った。  「打ったのはストレート。見逃せばボールでした。本田さんを援護することができてよかった」と振り返った。

◆オリックス・吉田正尚外野手が2日、西武戦(メットライフ)に「3番・左翼」で出場。三回に2試合連続となる2号ソロを放った。  「打ったのはカーブです。しっかりと自分のスイングができました」  2-1の1点差とされた直後の三回2死。西武先発・本田が投じた109キロのカーブをとらえ、右翼席まで運んだ。  前日1日の同戦で放った今季1号から2試合連発で、昨年9月27日の日本ハム戦(札幌ドーム)、同28日のソフトバンク戦(京セラ)以来、今季初となった。

◆西武は5-5の七回に森の2点二塁打で勝ち越し、八回に金子の適時二塁打と森の適時内野安打で2点を加え、突き放した。平井に今季初勝利が付いた。オリックスは救援陣が踏ん張れず、七回に2点差を追い付く粘りが実らなかった。

◆西武のスパンジェンバーグが3安打と固め打ちした。三回に左中間への2号ソロを放ち「しっかり自分のスイングをすることができた」と話すと五回に右中間三塁打、七回には右前打をマークした。  あと二塁打が出ればサイクル安打だったが、八回2死二塁ではフルカウントから冷静に四球を選んだ。快挙を逃しても「二塁打が出ればサイクル安打と分かっていたけど、特に意識はしていなかった」と意に介さなかった。

◆攻守にミスが出てリーグ最速の10敗目。開幕から12試合目での10敗は2015年以来、5年ぶりだ。3-3の五回1死一、三塁でスクイズを試みた大城が一塁線へ絶妙なゴロを転がしたが、三走・広沢のスタートが遅れ、本塁憤死。西村監督は「そういうところ。取れるところで取っておかないと」と指摘した。  守備では新外国人、ジョーンズ(前ダイヤモンドバックス)が来日初失策。二回2死二塁から木村の右前打をグラブで弾いて後逸(適時失策)した。指揮官は「次からはちゃんとやってくれると思う」と話した。(メットライフ)

◆西武・森友哉捕手(24)が2日、オリックス3回戦(メットライフ)の七回に勝ち越しの2点打を放ち、チームを9-5の逆転勝利に導いた。今季1号を含む3安打4打点と大暴れ。試合前まで打率・231(39打数9安打)と不振だった昨季首位打者が、いよいよお目覚め。"獅子おどし打線"を力強く引っ張る。  前日2安打に封じ込まれた"獅子おどし打線"が、森とともに目覚めた。5-5に追いつかれた七回1死一、三塁。森は、1ボールからの山田のスライダーを見逃さなかった。左中間を破る勝ち越しの2点二塁打に「とりあえず前に飛ばそうと。何とか1点を取りたい気持ちだった」と息をついた。  三回には待望の今季1号ソロ、八回2死満塁では駄目押しとなる遊撃への適時内野安打も放った。3安打4打点。この日の試合前まで・231と低迷していた打率を・279と大きく上げた。  本調子ではなかった一因に同一カード6連戦が続く変則日程があった。同じ打者との対戦が続く中、正捕手として「打撃面より、配球面をどうするか」に気が向いていたという。ただ、6月28日のソフトバンク戦でサヨナラ打を放つなど徐々に復調。辻監督は「きっかけなのでね」と、さらなる上昇に期待した。  新選手会長は、自身の活躍がチームのためにも、社会のためにもなると自覚している。今季から山川と環境保全活動を開始。山川は1本塁打につき1万円、森は1安打につき2500円を埼玉県と、それぞれの出身地(山川は沖縄、森は大阪)に寄付する計画を立てた。開幕延期で試合数が減ったことを受け、森は1打点につき実質増額の1万円にすることを発案。この日は4万円の寄付を積み上げた。  オリックスとの6連戦を2勝1敗で折り返した。「本来ならちょっとホッとしたいけど」と笑う森だが、すぐに「引き続き勝ちにいきたい」と表情を引き締めた。(樋口航)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
930 0.750
(↑0.023)
-
(-)
10855
(+8)
50
(+5)
14
(+2)
14
(+1)
0.252
(↑0.005)
4.010
(-)
2
(1↓)
楽天
840 0.667
(↓0.06)
1
(↓1)
10879
(+5)
42
(+8)
12
(+1)
14
(+1)
0.298
(↑0.001)
3.330
(↓0.33)
3
(-)
西武
750 0.583
(↑0.038)
2
(-)
10856
(+9)
57
(+5)
12
(+3)
5
(-)
0.244
(↑0.018
4.170
(↑0.1)
4
(-)
日本ハム
561 0.455
(↑0.055)
3.5
(-)
10845
(+9)
62
(+8)
13
(+3)
5
(+3)
0.216
(↑0.014)
4.760
(↓0.12)
5
(1↓)
ソフトバンク
471 0.364
(↓0.036)
4.5
(↓1)
10848
(+8)
57
(+9)
14
(+3)
10
(+2)
0.220
(↑0.004)
4.680
(↓0.41)
6
(-)
ORIX
2100 0.167
(↓0.015)
7
(↓1)
10839
(+5)
54
(+9)
9
(+1)
6
(-)
0.219
(↑0.009
4.110
(↓0.42)