日本ハム(☆9対8★)ソフトバンク =リーグ戦3回戦(2020.07.02)・札幌ドーム=
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ソフトバンク
3200102008903
日本ハム
211010202X91313
勝利投手:秋吉 亮(1勝0敗2S)
敗戦投手:森 唯斗(0勝1敗2S)

本塁打
【ソフトバンク】バレンティン(3号・1回表3ラン),栗原 陵矢(2号・2回表2ラン),バレンティン(4号・7回表2ラン)
【日本ハム】中田 翔(6号・1回裏2ラン),野村 佑希(1号・2回裏ソロ),清宮 幸太郎(1号・7回裏2ラン)

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◆日本ハムが劇的な逆転サヨナラ勝利。日本ハムは5-8で迎えた7回裏、清宮の2ランで1点差に迫る。9回には2死二三塁の好機をつくると、野村が2点適時二塁打を放ち、試合を決めた。投げては、6番手・秋吉が今季初勝利。敗れたソフトバンクは、6番手・森が踏ん張れなかった。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(29)が来日2度目の先発。 初登板だった6月25日楽天戦は6回2失点で勝利投手になっており、日本ハムの外国人投手では02年シールバック以来2人目の来日初登板から2戦2勝を狙う。

◆日本ハム野村佑希内野手(20)がプロ初本塁打を放った。 3点を追う2回1死無走者の場面。ソフトバンク・バンデンハークの148キロ直球を左翼席中段へ運んだ。出場10試合、通算35打席目でのプロ1号となった。 直前の守備でのミスを取り返すアーチだ。2回2死無走者の場面で、三森の痛烈な三ゴロを弾いて失策。続く栗原に2ラン本塁打を許していた。 野村 同じイニングにエラーをしてしまい、なんとか塁に出ようと思って打席に入りました。難しいボールでしたが、うまく打つことができたと思います。この後も、逆転にしっかりと貢献できるように頑張りたいです。 ミスの直後の打席は初球からフルスイング。追い込まれてもファウルで粘り、6球目の真っすぐを完璧に捉えた。

◆日本ハム清宮が、待望の今季初アーチを生み出した。 3点を追う7回1死一塁。カウント3-1からの5球目、外角攻めが続いていた中、ど真ん中に飛び込んできた147キロの直球を捉えた。右中間席に飛び込む1号2ラン。快音とともに、笑顔が戻り「いろいろな方がアドバイスをくださる。決して僕だけの力ではなかった」と謙虚に受け止めた。 今季出場8試合、21打席目での初アーチ。この日の前3打席は無安打1三振。5回、1点差に迫った2死一、二塁では遊飛に倒れるなど悔しい打席が続いてきた。「楽しくもないけど、苦しくもない。思い詰めても、しょうがなかった」と持ち前のポジティブさは健在。栗山監督には恩返しの1発になった。「計算しにくい選手ですけど使ってくださる。感謝しかないです」と感謝した。 1点を追う9回1死一、二塁。一発逆転の好機では一ゴロに倒れた。ヒーローの座は年下の野村に譲る形になったが「今日は野村の日になって、うれしかったです」と素直に喜んだ。「僕が打つときは、野村も打っている。もしかしたらな...と。もっとこういう日が増えればいいかな」。吉兆の予感漂う、若手2人が呼び込ぶ勝利になった。【田中彩友美】 ▼日本ハム栗山監督(清宮に)「後輩の活躍も含め、幸太郎が頑張んなきゃいけないと思ってくれたら、それでいいので。決して活躍したとは思っていないです。ホームランバッターなので1本出たら安心するだろうし、ここから地に足を付けて必死になって野球やってほしい」

◆ソフトバンクの主砲ウラディミール・バレンティン外野手(36)が、今季2度目の1試合2本塁打で復活の兆しを見せた。日本ハム戦で5試合ぶりに4番に復帰。初回に弾丸ライナーで運んだ3号先制3ランは、6試合、24打席ぶりの安打だった。さらに7回は4号2ラン。守護神森が打たれて逆転サヨナラ負けを喫したが、自らの誕生日を「5ラン」で祝った大砲のバットは明るい材料だ。打てなかった1週間分の鬱憤(うっぷん)を晴らすように、バレンティンは感情をあふれさせ豪快にガッツポーズした。初回1死一、三塁の第1打席。バーヘイゲンの外角直球に目いっぱい腕を伸ばし、弾丸ライナーで左中間席へ運んだ。「最近良くない打席が続いていたので打てて良かった」。6試合ぶり安打は先制の3号3ラン。ベンチ前で陽気に両手をクルクル回し「ピーポーポーズ」で喜ぶ主砲の姿に、苦しみを知る仲間たちも一緒になって盛り上がった。 1点リードの7回1死一塁では左翼席へ4号2ラン。「少しバットの先だったけど、打った瞬間にスタンドには入ると思ったよ」。バレンティンらしいパワーあふれる一撃。移籍後初めて、ユニホームの裾を上げる「オールドスタイル」で臨んだことも気分転換になったか。今季2度目の1試合2発と気を吐いた。 2日は36歳の誕生日だった。オフには現地観戦するほどNBA好きの大砲は、自身のSNSに昨季MVPのバックス・アデトクンボのユニホームを着た姿で「ハッピーバースデートゥーミー」と感謝の言葉をアップした。13年に日本記録60本塁打でMVPを獲得した輝きを取り戻さんとばかりに、バスケット界のスーパースターにあやかった。 工藤監督は試合前に「(誕生日を)いいきっかけにしてもらえたら。よし、これからだという切り替えの日にしてほしい」と願っていた。首脳陣は、1日にバレンティンの打順をヤクルト時代の16年以来となる6番に下げるなど、復活の道を模索して待っていた。誕生祝いのようにプレゼントされた「4番起用」にバットで「1発回答」。逆転サヨナラ負けを喫した中で、大砲復活への兆しは明るい材料となった。【山本大地】

◆ソフトバンクは1回、バレンティンの3ランで先制。日本ハムは2回に野村がプロ1号。3回までに計4本塁打と空中戦になった。 ソフトバンクは5回に明石の犠飛で加点したが、日本ハムはその裏、中田の犠飛で1点差に。6回2死満塁も好守に阻まれた。 日本ハムは1点を追う9回、野村が中越えのサヨナラ2点適時打を放った。ソフトバンクが抑えの森がつかまった。

◆日本ハム中田翔内野手(31)が、初回2死一塁の場面で、左翼席へ6号2ランを放った。 「ここ最近、インコースばかり攻められていたので、なんとかしようという気持ちで打席に入った。少し詰まってしまったけど、スタンドまで届いてくれてよかった」と今後の対戦の布石となりそうな打席となった。

◆ソフトバンク・バンデンハーク投手が15年の来日初登板から通算81試合すべて先発で途中降板。 初登板からの連続先発完投なしの記録は01~05年ホッジス(楽天)がマークした81試合で、最長記録に並んだ。

◆日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手(29)が開幕2連勝を逃した。 初回はバレンティンに左中間へ先制3ランを浴び、2回には栗原に右越え2ランを被弾。5回1死一塁から、この日2個目の四球を与えたところで降板した。4回1/3を7安打6失点(自責4)。「全体的に強い球を投げられていた感触はありました。大事な場面で高めに球が浮いてしまい、そこを相手打線に痛打されてしまったのが悔しいです。逆転を信じて、チームを最後まで応援します」。勝てば、日本ハムの外国人投手では02年シールバック以来2人目、北海道移転後は初の来日初登板から2戦2勝だったが、チャンスをものにできなかった。

◆伸び盛りの若武者が、ドラマチックな夜の主役になった。日本ハム野村佑希内野手(20)が2日、ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)で、自身初のサヨナラ打。7-8の9回2死二、三塁で、リーグを代表する守護神ソフトバンク森唯斗投手(28)から、中堅フェンス直撃の逆転2点二塁打を放った。第1打席では、プロ1号となるソロ本塁打。記録ずくめの1日で、チームの連敗を阻止した。打った瞬間に、勝利を確信した。1点を追う9回2死二、三塁。高卒2年目の日本ハム野村は「相手は真っすぐが強い投手。小笠原さん(ヘッド兼打撃コーチ)に『タイミングを早めに取って、しっかり見るように』と言われていた」。マウンドの上には、リーグを代表するストッパー森。初球からバットを振った。カウント0-1からの2球目。真ん中の149キロに反応し、122メートル先の中堅フェンスに直撃する逆転サヨナラ二塁打に。思わず、右拳を天に突き上げた。「サヨナラは初めてなので、とてもうれしい。喜びながら走っていました」。先輩たちから手荒い祝福で迎えられると、普段は生真面目で大人びた表情を、くしゃくしゃに崩した。 この日は、第1打席でもプロ1号を記録。2回、バンデンハークの148キロ直球を、左翼席中段まで運んだ。直前の三塁守備でゴロをはじく痛恨のミスが失点につながり「バット返すしかないと思っていた」という"ごめんなさい弾"。第2打席でも左前打を放ち、3安打3打点。無観客の中で経験した初のヒーローインタビューでは「思い切ってやることが、自分の長所。すごくいい投手から打てて、自信になりました」と、胸を張った。 花咲徳栄高(埼玉)時代に、高校通算58本塁打を誇った飛ばし屋だ。典型的な"弟キャラ"の清宮に対して、落ち着いた雰囲気で先輩たちに溶け込んでいる。主将の西川は「物おじしない。10歳くらい違うのに、どの球種を狙ったらいいかとか、聞いている」と感心。思い切りの良い性格は、そのまま打撃に表れている。サヨナラ打の記念ボールをプレゼントされた栗山監督は「かわいいよね。今日に関してはスケールを感じさせてくれる打球だった」と、メロメロだ。今季、ブレークが期待される20歳。スターのオーラが、ぷんぷん漂う。【中島宙恵】

◆ソフトバンク栗原陵矢捕手が2号2ランを放った。 2回2死二塁。バーヘイゲンに2球で追い込まれたが3球目のツーシームを右翼席に運び去った。「すぐに追い込まれてしまったので、何とか粘ろうと思っていました。2死走者なしから点を挙げられたのは大きい」。1打席目には先制を呼ぶ右翼越え二塁打。好調打撃を維持しリードオフマンも定着してきた。

◆日本ハム中田翔内野手が初回に12球団トップの6号2ランを放った。「シンプルに目付けをせず、甘いところに来たら自分のスイングをしようと思った」という1発が起点となり、最後はサヨナラ勝利。 試合を決めた野村にはヘルメットをもぎ取って手荒い祝福を敢行。「野村の満面の笑みを初めて見た。すごくうれしそうな顔をしていた。こっちまでうれしくなっちゃう。今日は野村がいて、勝てた試合」と後輩を称賛していた。

◆日本ハム栗山英樹監督の執念の継投が劇的勝利への導線となった。1点ビハインドの8回に宮西、9回は守護神の秋吉を投入。追加点を許さなかった。 「今日のゲームは、こっちにとって大きかった。若い人たちが打つ中で、こういうゲームになって本当によかった。(宮西、秋吉は)素晴らしかった」と、ギリギリのところでうっちゃって得た、今季の本拠地初勝利を喜んだ。

◆ソフトバンクが今季2度目のサヨナラ負けを喫した。打線が3本塁打などで奮起したが、3点リードの7回にルーキー津森が清宮に2ランを被弾。1点リードの9回は抑えの森が2死二、三塁から野村に中越えのサヨナラ打を許した。 工藤監督は「ピッチャーが打たれることもありますし、そういうときこそ切り替えることが大事。まだまだ先はある。とにかく1試合1試合、選手を信じてやっていきたいと思います」。連投していたモイネロが休養日で、普段とは違う継投になった。過密日程特有の厳しい戦いが続いている。

◆ソフトバンク先発リック・バンデンハークが5回5失点の内容に猛省した。 「最初から最後まで修正できずにズルズル行ってしまった」。3点先制の初回に中田に6号2ランを被弾。2回にも野村にプロ1号を許すなど、4回を除き毎回失点。「何とかできる限りのことはしようと思ったがうまくいかなかった」。味方打線の奮起でリードを守ってマウンドを下りたものの、チームはサヨナラ負け。最後まで厳しい表情だった。

◆日本ハム西川遥輝外野手が今季初の猛打賞&複数盗塁を決めた。 3回は中前打で出塁後に二盗に成功。最初はアウト判定もリクエストをベンチに志願して、リプレー検証の末、判定が覆った。 「点につながる盗塁になってよかったです」と近藤の犠飛を誘発した。6回にも二盗に成功し、通算250盗塁まで、あと2個とした。

◆伸び盛りの若武者が、ドラマチックな夜の主役になった。日本ハム野村佑希内野手(20)が2日、ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)で、自身初のサヨナラ打。7-8の9回2死二、三塁で、リーグを代表する守護神ソフトバンク森唯斗投手(28)から、中堅フェンス直撃の逆転2点二塁打を放った。第1打席では、プロ1号となるソロ本塁打。記録ずくめの1日で、チームの連敗を阻止した。約1年前の野村は、自らを「邪魔者」扱いしていた。全治5カ月の左股関節後方亜脱臼のため、昨年9月は入院生活。最初はベッドの上から動けず、寝返りは禁止。座ることはできても立ち上がれないため、座骨神経痛のように尻がしびれた。松葉づえで動けるようになり、病院にあるコンビニに行く時も「人がいない時を見計らって行きました。動き回れないので、超邪魔なんです」。他人に迷惑をかけないことだけ、気を付けていた。 退院後も、同じだった。2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に戻って大変だったのは風呂。「みんなが入る時間とずらして、トレーナーの誰かと一緒に入っていました。タイヤが付いているイスに乗って滑りながら移動してました。裸で丸いイスみたいな」。つらいリハビリ生活で人前を避けて「邪魔者」と切り捨てた野村は、もういない。チームに欠かせない存在になろうとしている。【日本ハム担当 木下大輔】

◆ソフトバンク工藤公康監督(今季2度目のサヨナラ負け) 「ピッチャーが打たれることもありますし、そういうときこそ切り替えることが大事。まだまだ先はある。とにかく1試合1試合、選手を信じてやっていきたいと思います」

◆伸び盛りの若武者が、ドラマチックな夜の主役になった。日本ハム野村佑希内野手(20)が2日、ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)で、自身初のサヨナラ打。7-8の9回2死二、三塁で、リーグを代表する守護神ソフトバンク森唯斗投手(28)から、中堅フェンス直撃の逆転2点二塁打を放った。第1打席では、プロ1号となるソロ本塁打。記録ずくめの1日で、チームの連敗を阻止した。打った瞬間に、勝利を確信した。1点を追う9回2死二、三塁。高卒2年目の日本ハム野村は「相手は真っすぐが強い投手。小笠原さん(ヘッド兼打撃コーチ)に『タイミングを早めに取って、しっかり見るように』と言われていた」。マウンドの上には、リーグを代表するストッパー森。初球からバットを振った。カウント0-1からの2球目。真ん中の149キロに反応し、122メートル先の中堅フェンスに直撃する逆転サヨナラ二塁打に。思わず、右拳を天に突き上げた。「サヨナラは初めてなので、とてもうれしい。喜びながら走っていました」。先輩たちから手荒い祝福で迎えられると、普段は生真面目で大人びた表情を、くしゃくしゃに崩した。 この日は、第1打席でもプロ1号を記録。2回、バンデンハークの148キロ直球を、左翼席中段まで運んだ。直前の三塁守備でゴロをはじく痛恨のミスが失点につながり「バット返すしかないと思っていた」という"ごめんなさい弾"。第2打席でも左前打を放ち、3安打3打点。無観客の中で経験した初のヒーローインタビューでは「思い切ってやることが、自分の長所。すごくいい投手から打てて、自信になりました」と、胸を張った。 花咲徳栄高(埼玉)時代に、高校通算58本塁打を誇った飛ばし屋だ。典型的な"弟キャラ"の清宮に対して、落ち着いた雰囲気で先輩たちに溶け込んでいる。主将の西川は「物おじしない。10歳くらい違うのに、どの球種を狙ったらいいかとか、聞いている」と感心。思い切りの良い性格は、そのまま打撃に表れている。サヨナラ打の記念ボールをプレゼントされた栗山監督は「かわいいよね。今日に関してはスケールを感じさせてくれる打球だった」と、メロメロだ。今季、ブレークが期待される20歳。スターのオーラが、ぷんぷん漂う。【中島宙恵】

◆日本ハムは2年目の野村が逆転サヨナラ打。第1打席ではプロ1号も。サヨナラ打の記念ボールをプレゼントされた栗山英樹監督のコメント。 「かわいいよね。今日に関してはスケールを感じさせてくれる打球だった」

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が2日の日本ハム戦(札幌)に「4番・指名打者」で先発。一回にいきなり先制の3号3ランを左中間席に運び去った。  「最近よくない打席が続いていたので打ててよかった。得点圏にランナーがいるときは、常に返そうと思っているし、まず先制できてよかったよ」  先頭の栗原が右翼線二塁打。柳田の右前打などで1死一、三塁としてバレンティンが打席に立った。2球目の153キロツーシームを見逃さなかった。6月25日の西武戦(メットライフ)で2発を放って以来の快音。今季の3発は全て、ともにオランダ代表として戦った経験のあるバンデンハークの登板日だ。  この日がバレンティンにとって36歳の誕生日。ウオーミングアップを終えると球団トレーナーが「ハッピーバースデー! ココ!(バレンティンの愛称)」と張り上げるなど、松田宣や高谷らチームメートも声をかけてくれた。日本球界10年目のバレ砲にとってバースデーアーチはシーズン60発を放った2013年のDeNA戦(平塚)以来2度目。最高の36歳が札幌から始まった。

◆日本ハム・中田翔内野手(31)が2日、ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)でリーグ単独トップの6号本塁打を放った。  0-3の一回2死一塁から、ソフトバンク先発・バンデンハークの投じた149キロ直球を左翼席へ2点本塁打。試合前の時点で中田、ロッテ・レアード、西武・山川、楽天・浅村の4選手が5本塁打で並んでいた。

◆日本ハム・野村佑希内野手(20)が2日、ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)でプロ初本塁打を放った。プロ35打席目。2-5の二回1死から、ソフトバンク先発・バンデンハークの投じた148キロ速球を左翼席へ1号ソロをたたきこんだ。  野村は花咲徳栄高(埼玉)時代に高校通算58本塁打をマークした右の長距離砲。プロ2年目の今季は開幕1軍でスタートし、6月25日の楽天3回戦(楽天生命パーク)でプロ初安打を記録していた。

◆ソフトバンク・栗原陵矢捕手(23)が2日、日本ハム戦(札幌)で「1番・左翼」で先発。貴重な追加点となる2号2ランを右中間席に叩き込んだ。  「すぐ追い込まれてしまったので、何とか粘ろうと思いました。2アウトランナーなしから点を取れたのは大きいし、追加点になってくれてよかったです」  一回にバレンテインの3号3ランで先制するも、その裏に中田に6号2ランを浴びて1点差。落ち着かない展開の中、二回2死から三森が敵失で出塁。2死二塁でとなり、栗原だ。2ストライクから156キロを振り抜くと、白球は無人の右中間席に着弾した。この打席を終えた時点で得点圏打率・600(10打数6安打)。11打点はチームトップと勝負強い打撃で鷹を救っている。  栗原の一発は6月27日の西武戦(メットライフ)以来。シーズンでは2019年の1本塁打が最多だったため、開幕12試合目にしてキャリアハイを更新した。

◆ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手(35)が2日、日本ハム戦(札幌)で先発。5回4失点で、勝利投手の権利を持って降板した。  「最初から最後まで修正できずにズルズルいってしまった。何とか自分のできることをしようとは思ったけど、うまくいかなかった。もう少し何とかしたかった」  バレンティンの3ランで援護点をもらうも、一回2死一塁から中田に6号2ラン。二回1死では高卒2年目の野村にプロ初本塁打となる1号ソロを献上。五回には無死満塁をまねくなど、最後まで落ち着かない投球だった。  バンデンハークは前回登板となった6月25日の西武戦(メットライフ)で7回2/3を投げ2失点。七回を終えて無安打投球と、抜群の安定感を見せていた。  六回からは2番手・岩崎。2死から連打と四球で近藤を迎えると、ソフトバンクは左腕・川原にスイッチ。最後は左翼・栗原が転びながらも飛球をもぎとり、最大のピンチを脱した。

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(21)が2日、ソフトバンク3回戦(札幌ドーム)で今季初本塁打を放った。  5-8で迎えた七回1死一塁からの4打席目で、ソフトバンク4番手のドラフト3位・津森(東北福祉大)の147キロ直球を右中間へ2点本塁打。清宮は1日のソフトバンク2回戦(同)で、二回の1打席目に今季初安打となる右翼線二塁打で出塁しており、本塁打は今季2本目の安打だった。

◆ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が2日の日本ハム戦(札幌)に「4番・指名打者」で先発。七回1死一塁から、この試合2本目のとなる4号2ランをほうり込み、リードを広げた。  「チームにとっても大きな追加点だと思うし、いいバッティングだったね。少しバットの先だったけど、打った瞬間にスタンドに入ると思ったよ」  取って取られてのシーソーゲーム。6-5の七回1死、日本ハムの井口を相対した。低めの146キロ直球を救い上げると、ゆっくりと歩を進めた。今季2度目の1試合2ホーマーは、6月25日の西武戦(メットライフ)以来。主砲としての役割を果たし、自身の36歳の誕生日を最高の形で祝った。  日本ハムも七回1死一塁から清宮の今季1号2ランで、またしても1点差に詰め寄られた。両チーム合わせ6発というノーガードのどつき合いに、NPB通算292本塁打のバレ砲が中心に立った。

◆ソフトバンク・高橋礼投手(24)が2日、日本ハム戦(札幌)でプロ初の3連投。充実の17球で1点差を守り切った。  8-7の八回に登板。先頭の中島を右飛。西川を一ゴロ。大田には3ボールとするも、最後は二ゴロと難なく3者凡退で切り抜けた。  高橋礼はシーズン前、第2先発の位置づけで開幕1軍入り。しかし先発ローテーションの6人が固まっていたことと、セットアッパーを託されていた岩崎の不調もあり、勝ちパターンに配置転換。前日1日に工藤監督は「ずっと(勝ちパターン)というわけではないと思う。岩崎君が復調すれば(岩崎に勝ちパターンを)任せたい」と一時的な処置であることを強調していた。

◆ソフトバンクは2日、日本ハム戦(札幌)にのぞみ8-9でサヨナラ負け。守護神の森唯斗投手(28)がリードを守り切れず、連勝とはならなかった。  1点リードの九回に森が登板。先頭の近藤に四球、中田に左前打。渡辺の犠打は三塁に転送し封殺。清宮は一ゴロで2死二、三塁となり、迎えるは高卒2年目の野村。直球をとらえられると、白球は前進守備の外野を大きく超えて中堅フェンスに直撃。2走者が生還し、今季2度目のサヨナラ負けを喫した。

◆日本ハムがサヨナラ勝ち。7-8の九回2死二、三塁で野村が中越えに二塁打を放ち、試合を決めた。九回を三者凡退とした秋吉が今季初勝利。ソフトバンクはバレンティンの2本塁打などで得点を重ねたが、最後に森が打たれた。

◆日本ハム・野村佑希内野手(20)は、打った瞬間に逆転サヨナラ勝ちを確信し、一塁へ走り出した。  「チームの勝利に貢献できました。サヨナラ打も含めて、とてもうれしいです!」  7-8の九回2死二、三塁で、森の直球を強振した。打球は中堅後方のフェンスに直撃する2点二塁打。自身初のサヨナラ打で、勝利の立役者となった。  初物づくしの大活躍。3点を追う二回1死ではプロ初本塁打を放った。バンデンハークの148キロの直球を左翼席へたたきこんだ。「エラーをバットで返すしかないと思った」と意地の一打。直前の三塁守備で失策を犯したが、へこたれずに逆襲した。  米ミシガン州出身。日本ハムの先輩にはミドルネーム「ジェームス」で呼ばれている。花咲徳栄高(埼玉)では通算58本塁打。高校2年夏の甲子園では2年生4番として全国優勝も経験した。  プロ2年目の今季、球団では2014年の大谷(現エンゼルス)以来となる10代での開幕スタメンを勝ち取った。この日は5打数3安打3打点と活躍したが、打率・216(37打数8安打)とプロの厳しさにも直面している。  同じ三塁手のビヤヌエバが、イースタン・リーグの西武戦(鎌ケ谷)で5月下旬に受けた虫垂炎手術から復帰し、いきなり左越え本塁打を放った。1軍復帰すればメジャー通算24発の長距離砲がライバルとなる。  「ビヤさんの方が上。力不足は分かっている。まず自分のできることをしっかりやっていく」と謙虚な野村だが、レギュラーの座を簡単に渡すつもりはない。未来の4番候補が、北の大地で強烈なアピールに成功した。(山口泰弘)

◆日本ハム・野村佑希内野手(20)は、7-8の九回2死二、三塁で、森の直球を強振。打球は中堅後方のフェンスに直撃する2点二塁打。自身初のサヨナラ打で、勝利の立役者となった。  東京・大手町のサンスポ編集局⇔埼玉県内で花咲徳栄高・岩井隆監督(50)  (電)1号本塁打が出ました  「テレビを見られなくて...。本塁打は早すぎるのではないですか」  (電)プロ2年目で  「最後まで守らせてもらったり、いい使い方をしていただいている。実は、1軍の投手を相手に打率を残せるものじゃないと思っていました。昨日(1日)夜のメールに『ボールは見えています』と返ってきていたけど、まさか...」  (電)サヨナラ打も  「どんなに結果や状態が悪くても、ぶれないでルーティンは必ずやる子。もう少し先に結果がついてくるとみていた。うち(花咲徳栄)は先攻を取ることが多いので、野村のサヨナラ打は記憶にないですね」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
930 0.750
(↑0.023)
-
(-)
10855
(+8)
50
(+5)
14
(+2)
14
(+1)
0.252
(↑0.005)
4.010
(-)
2
(1↓)
楽天
840 0.667
(↓0.06)
1
(↓1)
10879
(+5)
42
(+8)
12
(+1)
14
(+1)
0.298
(↑0.001)
3.330
(↓0.33)
3
(-)
西武
750 0.583
(↑0.038)
2
(-)
10856
(+9)
57
(+5)
12
(+3)
5
(-)
0.244
(↑0.018)
4.170
(↑0.1)
4
(-)
日本ハム
561 0.455
(↑0.055)
3.5
(-)
10845
(+9)
62
(+8)
13
(+3)
5
(+3)
0.216
(↑0.014
4.760
(↓0.12)
5
(1↓)
ソフトバンク
471 0.364
(↓0.036)
4.5
(↓1)
10848
(+8)
57
(+9)
14
(+3)
10
(+2)
0.220
(↑0.004
4.680
(↓0.41)
6
(-)
ORIX
2100 0.167
(↓0.015)
7
(↓1)
10839
(+5)
54
(+9)
9
(+1)
6
(-)
0.219
(↑0.009)
4.110
(↓0.42)