楽天(☆7対1★)日本ハム =リーグ戦4回戦(2020.06.26)・楽天生命パーク宮城=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
0100000001420
楽天
11020120X71201
勝利投手:則本 昂大(2勝0敗0S)
敗戦投手:有原 航平(0勝2敗0S)

本塁打
【楽天】ロメロ(2号・2回裏ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 楽天戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆楽天は1-1で迎えた2回裏、ロメロのソロで勝ち越しに成功する。その後は6回に鈴木大の適時打、7回には太田の適時打が飛び出すなど、着実にリードを広げた。投げては、先発・則本昂が7回1失点10奪三振の好投で今季2勝目。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆楽天は1回、敵失で1点を先制。日本ハムは2回に野村の適時打で同点としたが、楽天はその裏、ロメロの2号ソロで勝ち越した。 楽天は4回2死満塁、茂木の内野安打と押し出し死球で2点を追加。6回には2死一、三塁から鈴木大の適時打で5点目を挙げた。 楽天は7回、日本ハム2番手金子から太田の適時打などで2点を追加。7回4安打10奪三振の則本昂は開幕2連勝、有原は2連敗。

◆白星が、遠い。昨季のリーグ最多勝右腕が、苦しんでいる。開幕投手の日本ハム有原航平投手(27)が26日、楽天4回戦(楽天生命パーク)で今季2度目の先発。強力な中軸を完璧に抑えながらも、要所での制球に苦心し、6回を投げて2年ぶりの2桁被安打となる10安打を許し5失点。開幕から2連敗となった。チームは今季初の同一カード6連戦で、4戦目にして勝ち越しがなくなった。杜(もり)の都で降り注ぐ小雨は、冷たかった。6回までに100球を投げた日本ハム有原は、2年ぶりの2桁被安打となる10安打5失点(自責4)で今季2敗目。「ランナーを背負って投げる場面が多く、リズムになかなか乗れない投球になってしまった結果、大量失点してしまい、チームに迷惑をかけてしまいました。真っすぐも変化球も、制球面で課題を残す形になった」と、反省の言葉を並べた。 立ち上がりから、不運が重なった。1回、先頭の茂木に外角低めの変化球を片手1本で拾われ二塁打にされると、続く鈴木の打球は詰まったおかげで内野安打に。これが、一塁を守る中田の失策を誘い、先制点を失った。4回は2死満塁のピンチで、再び茂木。チェンジアップを打たせたが、これがボテボテの適時内野安打となり、鈴木には押し出しの死球で4点目を失った。 奪った7三振は、ぎりぎりのコースに決まったり、うまく変化球でかわしたりと、目を見張るようなものばかり。3番ブラッシュ、4番浅村の中軸は、内角球を有効に使って完璧に抑えた。それだけに、昨季から相性の悪い1番茂木、2番鈴木大の左打者コンビに許した5安打が悔やまれてならなかった。 開幕戦の19日西武戦(メットライフドーム)では、4回に崩れて6回3失点。開幕から2連敗と苦戦が続くエースだが、栗山監督は「全然、心配ないでしょ。打たれているわけじゃないし」と、まったく悲観はしていない。「この前も、そうだよね。悪くないんだけど...。我慢の時だろうな。打ち取った球が、あんな風に(内野安打に)なったりとか。必ず内容的にひっくり返る時がある」と、信じているからだ。 次回登板は、30日から始まるソフトバンク6連戦中が濃厚だ。舞台は、今季初となる札幌ドーム。昨季15勝を積み上げた右腕は、本拠地で"勝ち運"を取り戻せるか。【中島宙恵】 日本ハム宇佐見(開幕戦に続いてバッテリーを組んだ有原について)「打たれたボールは全て高かったので、もっと自分が低めを要求するジェスチャーを大きくするなど、やれることはあったと思います」

◆楽天茂木栄五郎内野手が早大時代の先輩有原を打ち、2戦連続の猛打賞を決めた。 1、2打席目はいずれも先頭で二塁打。1点リードの4回2死満塁の第3打席では二塁適時内野安打で貴重な追加点を挙げた。昨季対戦打率4割超えの右腕から3安打を放ち「有原さんはいい投手なので少ないチャンスをものにできてよかった」と喜んだ。

◆楽天則本昂が原点に立ち返った。最速149キロの力のある直球を左右外角いっぱいへ決め込み、日本ハム打線を相手に7回10奪三振1失点。リーグ唯一の開幕2連勝を挙げた。セットポジションの新フォームも完成度を高め、簡単には崩れなかった。 マウンドでスイッチを入れ替えた。先制直後の2回1死一、二塁。日本ハムの2年目野村に変化球を5球続け、スライダーを中前適時打とされた。直後に駆け寄った伊藤投手チーフコーチから「切り替えよう」と声をかけられた。「ブルペンからよかった」と手応えのあった直球主体に切り替えた。後続の宇佐見、中島をいずれも直球で空振り三振。3回以降の7奪三振中4個を外角いっぱいの直球で決めた。「序盤は慎重になりすぎた。真っすぐが四隅の外角低めに決まっていたし(太田)光も感じ取ってくれて決め球として配球できた」とバッテリーの意思疎通もスムーズにまとまった。 先発ローテも2周目に入り、チーム初の110球超えで7回を締めた。「練習試合の最後で課題が見つかって開幕に合わせられた。無駄をなくして狙ったところにバランスよく投げられている」と新フォームも手応え十分。貫禄満点のピッチングで着々と白星を重ねていく。【桑原幹久】 ▽楽天伊藤投手チーフコーチ(則本昂に)「全ての球種をしっかり操れていたね。特に真っすぐの球威、制球がともに素晴らしかった。ほぼ完璧の投球内容だったね。言うことナス!」

◆日本ハム宇佐見真吾捕手が有原をリードしきれず、反省した。開幕戦に続いてエースとバッテリーを組んだが、再びチームは黒星。 「打たれたボールは全て高かったので、もっと自分が低めを要求するジェスチャーを大きくするなど、やれることはあったと思います」と悔やんだ。打撃では5回に今季初安打を放ったが、「自分が打ったことより、試合に負けたことのほうが悔しいです」と振り返った。

◆オリックスから新加入の"恐怖の6番"楽天ステフェン・ロメロ外野手(31)が決勝2号ソロを含む4打数3安打猛打賞の活躍で今季4度目のマルチ安打を記録した。 同点に追いつかれた直後の2回裏、先頭で打席に入ると日本ハム有原を相手に2ストライクから外角128キロスライダーを捉えた。バックスクリーン左へ放り込み、貴重な勝ち越し弾。「イニングの先頭バッターだったからとにかく強く打って出塁することを考えていたよ。そこでたまたま、打った感触がないぐらいすごくいいスイングができて、打った瞬間は入るか分からなかったんだけど、走っているときに入ったと確信できた。いい投手から打てて良かったよ」と振り返った。 2、3打席目も単打を放ち、4打席目は11球粘って四球を選んだ。ここまで全7試合に6番でスタメン出場し、打率4割7分8厘。オリックス若月の3割8分1厘を抑え、リーグ首位打者と絶好調だ。「まだ7試合しかしていないからね。でも本当に運がいいと思っているよ。今やろうとしていることは、強いスイングをしてボールを強くたたくこと。今はこれができていれば、ヒットになる確率が高いと感じている。打った先で結果がどうなるかは誰にもわからないけど、やろうとしていることができているからいい状態を維持できているんじゃないかな」と自己分析した。 三木監督も「状態もいいんでしょうけど、味方でよかったなと思います。僕たちもしっかりサポートしていきたい」と信頼を示した。

◆楽天茂木栄五郎内野手(26)が4回までに猛打賞と大暴れだ。早大の1年先輩、日本ハム先発の有原に対し、1回に先頭で二塁打を放ちチャンスを作ると、敵失で先制のホームを踏んだ。 3回にも二塁打、4回2死満塁では、二塁適時内野安打で3点目をもたらした。全力疾走で貴重な追加点に「チェンジアップですかね。追い込まれていたのでバットに当てれば何か起こると思った。一塁まで必死に走りました」。

◆オリックスから移籍の楽天ステフェン・ロメロ外野手(31)がバックスクリーンに2号本塁打を放った。 同点とされた直後の2回裏、0-2と追い込まれながら日本ハム・有原の3球目をとらえた。「打ったのはカットボールかな。高めに浮いてきたボールをうまく反応できたね」と満足げ。試合前の時点で、ただ1人4割を超え、パ・リーグ打率首位に立つなど絶好調だ。

◆20歳の誕生日を迎えた日本ハム野村佑希内野手が、楽天のエース則本昂からバースデー適時打だ。2試合連続で「8番三塁」でスタメン出場。1点を追う2回1死一、二塁の場面で中前へ一時同点となる、適時打を運んだ。「追い込まれていましたが食らいつく気持ちで打ちました。昨日からいい状態をキープできているので、この調子で集中してプレーしたいです」とコメントした。 初球から3球目までの120キロ台後半のスライダーは見逃し、空振り、ファウル。全て外角低めへ制球され、追い込まれた。4球目はボールゾーンに沈む137キロのフォークを冷静に見逃し、カウント1-2からの5球目は128キロのスライダー。外角低めに制球された勝負球に食らいつき、徹底された変化球攻めを攻略した。 25日楽天戦(楽天生命パーク)ではプロ初安打から一気に波に乗って猛打賞となる3安打3打点の大活躍で10代最後の試合を飾った。20代初戦も幸先よく、スタートした。

◆楽天の新主将、茂木栄五郎内野手(26)が、2日連続の3安打と調子を上げてきた。初回先頭で、早大の1年先輩、日本ハム有原から二塁打。 敵失で先制のホームを踏む速攻で、一気に流れを引き寄せた。オリックスから新加入のステフェン・ロメロ(31)も、2号を含む3安打で打率トップの4割7分8厘に。エース則本昂大(29)が7回4安打1失点と貫禄の投球を見せ、投打がガッチリかみ合い2位をキープした。エースを攻略するには、最高の先制パンチだった。1回、ファウルが3球続いた後の7球目。茂木は有原の127キロスライダーを左翼へはじき返し二塁打。続く鈴木大の一ゴロを中田が一塁悪送球した間に、一気に先制のホームを踏んだ。3回にも先頭で二塁打、4回2死満塁では二塁へのボテボテの当たりだったが、懸命に走り内野安打で追加点とした。 開幕からなかなか調子が上がらなかったが、2日連続の固め打ちで、一気に打率を3割に乗せた。「今日は有原さんで、何とか少ないチャンスをものにしたかったので、チャンスメークすることだけを考えて打席に立った」。早大の先輩有原には、昨季も18打数8安打3打点1本塁打と好相性だったが、「相性がいいという印象はない。いいピッチャーなので、どこか割り切って打席に入らないと結果が出ない。今年もいいピッチャーなのは変わりがない。今日も腹をくくって球種やコースを絞るなりしたのが結果につながったと思う」と客観的だった。 今季から主将に就任した。強い意気込みとは裏腹に、シーズン前にはコンディション不良で2軍調整が続いた時期があった。開幕は2カ月以上遅れたが、地道な調整で戦列に戻ってきた。三木監督は「キャプテンとしてもいろんなことを頑張ってやってくれている。茂木らしい力強いスイングで、しっかり結果、ヒット数も増えて本人もよかったんじゃないかと思う」と喜ぶ。首位ロッテに1ゲーム差の2位にも浮かれムードはない。「自分の間合い、タイミングで振れているようになってきたので、少しずつよくなっていると思う」。謙虚な主将のもと、常に足もとを見つめながら、戦いを続ける。【野上伸悟】

◆日本ハム有原の誤算 左打者への制球に苦しんだ。特に外角を狙ったツーシームとチェンジアップは抜け気味になることが多かった。あきらかなボール球が19球もあり、カウントを悪くした。5人の左打者に対し、14打数で8安打を浴び、ストレートの四球と押し出しの死球もあった。らしくない投球になってしまった。

◆楽天則本昂大の外角直球 要所で外角にビタッと決まる直球が生命線だった。右打者にも左打者にも外への直球をミリ単位で制球した。チェンジアップ、カーブとの緩急も効果的で、ストライクゾーンの中で勝負できる球威を高めた。真ん中から真ん中高めへの失投は皆無で、丁寧さと力強さが同居した内容だった。

◆日本ハム・野村佑希内野手(20)が26日、楽天4回戦(楽天生命パーク)に「7番・三塁」でスタメン出場し、自身初の2試合連続安打をマークした。  0-1の二回無死一、二塁で、楽天先発の則本から中前適時打。25日の楽天3回戦(同)でプロ初安打を記録した高卒2年目の成長株は、25日の3打席目から数えて3打席連続安打と勢いを持続させている。

◆楽天は1-1の二回にロメロのソロで勝ち越した。四回に茂木の適時内野安打などで2点を加え、その後も着実に加点した。則本昂が10三振を奪い、7回1失点で2勝目。日本ハムは有原が6回5失点と乱れ、打線も低調だった。

◆日本ハムの有原は変化球が決まらず6回10安打5失点と乱れて2連敗を喫した。一回に2安打されるなどあっさり先制されると、同点にしてもらった二回は先頭打者のロメロにソロを浴び、勝ち越された。リズムに乗れず「チームに迷惑を掛けてしまった」とうなだれた。  変化球を意識しすぎたのか中盤は直球も乱れた。「制球面で課題を残す形になったので、次回登板に向けてこういうことがないように修正したい」と気持ちを切り替えた。

◆楽天・則本昂大投手(29)が26日、日本ハム4回戦(楽天生命パーク)で7回4安打1失点で今季2勝目を挙げた。2年ぶり6度目となる開幕投手を務めたエースは10奪三振をマークし、通算38度目の2桁奪三振で田中将大(現ヤンキース)を抜いて、球団新記録を達成。チームは7-1で快勝し、首位ロッテとの1ゲーム差をキープした。  尊敬する先輩に並んでいた2桁奪三振の球団記録をあっさりと更新した。七回2死。則本昂は日本ハムの高卒2年目、野村をズドンと147キロの内角直球で見逃し三振に斬り、静かにマウンドを降りた。  「三振を取らないといけない場面や、三振がほしいときは、取れるように狙っていきたい」  7回4安打1失点で10奪三振。自身が入団した2013年に獅子奮迅のの活躍で球団初の日本一に導いた田中将大の37度を抜いて、38度目の2桁奪三振を達成した。  試合前は曇り空も"雨男"は五回途中から雨を呼んだ。「周囲から"雨男"といわれ、確かに雨中の登板が多い。試合が中止にならなくてよかった」と安堵(あんど)の表情だ。  二回1死一、二塁で野村に中前適時打を許したが、三回以降は二塁を踏ませず、許した安打は1本のみ。大田、近藤、中田の中軸から計4三振を奪い、無安打に封じた。  「直球(最速149キロ)が左、右打者の四隅に投げられたので、それをベースに配球できた」  自宅では「中田敦彦のYouTube大学」にはまり中で、鑑賞中は野球も忘れるという。「歴史、現代社会、人物などさまざまな分野を、分かりやすく教えてくれるから、ものすごく勉強になる」と息抜きも功を奏した。  エースの力投で、チームは貯金3。三木監督は「エースで勝てたことに価値がある」と絶賛した。伊藤投手チーフコーチも「全ての球種を操り、ほぼ完璧の投球内容だった。言うことナス(無し)」とジョークで褒めちぎった。頼れる新選手会長が、先発陣を引っ張る。(広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ロッテ
610 0.857
(↑0.024)
-
(-)
11332
(+6)
19
(+5)
8
(+1)
9
(-)
0.247
(↑0.015)
2.690
(↓0.39)
2
(-)
楽天
520 0.714
(↑0.047)
1
(-)
11332
(+7)
17
(+1)
4
(+1)
8
(-)
0.260
(↑0.016
2.430
(↑0.24)
3
(2↑)
西武
340 0.429
(↑0.096)
3
(-)
11332
(+7)
34
(+4)
6
(+3)
4
(-)
0.233
(↑0.007)
4.570
(↑0.43)
3
(-)
ソフトバンク
340 0.429
(↓0.071)
3
(↓1)
11325
(+4)
35
(+7)
8
(-)
6
(+3)
0.235
(↓0.002)
4.790
(↓0.46)
3
(-)
日本ハム
340 0.429
(↓0.071)
3
(↓1)
11325
(+1)
27
(+7)
6
(-)
1
(-)
0.216
(↓0.011)
3.660
(↓0.48)
6
(-)
ORIX
160 0.143
(↓0.024)
5
(↓1)
11320
(+5)
34
(+6)
4
(+2)
3
(-)
0.220
(↑0.005)
4.500
(-)