ロッテ(☆6対5★)オリックス =リーグ戦1回戦(2020.06.23)・ZOZOマリンスタジアム=
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ORIX
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ロッテ
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勝利投手:田中 靖洋(1勝0敗0S)
敗戦投手:ディクソン(0勝1敗0S)

本塁打
【オリックス】ジョーンズ(1号・5回表ソロ)
【ロッテ】清田 育宏(1号・1回裏2ラン),レアード(2号・1回裏ソロ),中村 奨吾(1号・6回裏ソロ)

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◆ロッテは1点を追う6回裏、中村奨にソロが飛び出し同点とする。その後勝ち越しを許すも、9回に井上の適時打と荻野の押し出し死球で2点を挙げ、サヨナラ勝利を収めた。投げては、5番手・田中が今季初勝利。敗れたオリックスは、守護神・ディクソンが誤算だった。

◆オリックスの新助っ人アダム・ジョーンズ外野手(34)が、来日初アーチを描いた。 「打ったのはファストボール。しっかりと捉えることができたけど、入るかどうかは分からなかったから、フェンスを越えてくれてよかった。WELCOME TO JAPAN!」 3点を追う5回無死、ロッテ二木の初球139キロ直球を捉えた。三塁側ベンチの「ジョンジー! 」の声とともに打球は伸び、バックスクリーン右に着弾。打った瞬間は全力ダッシュしたが、スタンドインを確認すると、ゆったりとダイヤモンドを一周した。

◆ロッテは初回、今季初打席の清田の2ランで先制すると、レアードが連続本塁打で3得点。試合の主導権を一気に握った。 オリックスはロッテ二木の前に4回まで無得点も、ジョーンズの来日1号などで逆転。ロッテは6回、中村奨のソロで追いついた。 オリックスは8回、吉田正の二塁打から野選で勝ち越し。ロッテは9回に井上の適時打、荻野の押し出し死球でサヨナラ勝ちした。ロッテ5番手の田中が今季初勝利。オリックス・ディクソンが今季初黒星。

◆おばぁちゃん、日本でも打ったぞ! メジャー通算282発を誇るオリックスの新助っ人アダム・ジョーンズ外野手(34)が来日初アーチを放った。 「WELCOME TO JAPAN! 真芯で捉えたので手の感触は全く感じなかった。(来日初本塁打は)新しいスタート。どんどん続けていきたい」 3点を追う5回無死、ロッテ二木の初球、外角高めの139キロ直球を捉えた。三塁側ベンチから響く「ジョンジー! 」の声とともに打球は伸び、バックスクリーン右に飛び込んだ。来日13打席目での1発。ゆっくりとダイヤモンドを一周すると、夜空を見上げて左肩をポンポンと2度たたいた。「母と祖母のことを想って。祖母は00年に亡くなったんですが...」。左肩には2人の名前をタトゥーで刻んでいる。海を渡っても祖母が恋しかった。常々「人生で最も大切な人の一人」と想う。そんな天国のおばあちゃんに異国の地での「第1号」を報告した。 ジョーンズが本塁打を放つまで、チームは無安打だった。「自分としては日本で最初のホームランで打点をスコアボードに刻めたことがよかった。たくさん本塁打を打って、何回も(祖母に報告を)できることを期待しています」。記念球は「手元に届きました。アメリカの自宅に、メジャーで打った(本塁打)のと一緒に飾りたいと思う」とAJコレクションにする。 ただ、チームは悔しいサヨナラ負け。「W(勝利)が付けばよかったけど...。こういう形で終わってしまったけど、いい試合だった」。大物助っ人が「勝利」へのマインドを植え付けていく。【真柴健】

◆オリックスは抑えのディクソンが背信投球で今季初のサヨナラ負けを喫した。 1点リードの9回1死三塁で井上に同点適時打を浴びた。その後は満塁から荻野に押し出し死球で逆転サヨナラ負け。西村徳文監督は「9回で抑え(ディクソン)の投手を使って、こういう形になった。選手を責めたりすることはないです。また明日やるしかないですね」と前を向いた。

◆ロッテが誇る代走2人が爽快に、同点、サヨナラのホームを駆け抜けた。劇的勝利で本拠地開幕戦を制し、3連勝。井口監督は「負けている展開で足で追いつける。普段ならバントだけれど、走れてつなげる」。苦手オリックスとの6連戦に先勝し、ご満悦だ。 1点を追う9回無死一塁。ベンチは惜しみなく2枚のカードを切った。まずは岡だ。サインで初球から走り、二盗に成功。「スタートに集中し、後は思い切って行くだけでした」。続く中村奨の二ゴロで三進。7番井上の三塁線への適時打で、頭から同点のホームに滑り込んだ。 その井上と入れ替わったのは売り出し中の和田。8番田村の初球が暴投となると、球が転々とする隙に一目散に二塁を回った。スピードに乗っての三塁到達タイムは7秒65。かき回された相手守護神ディクソンは、その後四球、申告敬遠、サヨナラ死球と乱れた。 昨季は岡が代走で多く起用されたが、今季はベンチ入り枠が1増。指揮官も「1人増えたことで(和田)康士朗が入ってこれましたし、ここ一番のところで使えることは大きいですよね」。戦術が増え、期待通りの結果を残していることに手応えを感じている。 ベンチでは、スタメンも代走もない。9回、同点適時打の井上が言う。「(スタメンの)僕らも、彼らも、みんな"頼む、行ってくれ"と期待を受けてベンチから送り出されている。みんなで勝つことを意識しています」。無人の右翼席から響く、愛するチャンステーマに勢いづけられての勝利は、チーム全員に爽快だった。【金子真仁】

◆ロッテ中村奨吾内野手が値千金の"クーリッシュ弾"を放った。 6回、左翼席への同点1号ソロはロッテ製アイス「クーリッシュ」のバナーを直撃した。中村奨と、予想的中のファン5人に、クーリッシュひと夏分が贈られる。「本塁打の時は、なるべく(バナーに)当たってくれたら、ファンの皆さんにもたくさんアイスを届けられますね」とうれしそうだった。

◆白星こそつかなかったものの、ロッテ二木康太投手(24)が今季に期待を抱かせる投球を繰り広げた。 初回、オリックスの1番T-岡田をいきなり3球三振。初球はフォークで入り、空振りに。直球を大ファウルにされた後の3球目。臆せずに外角いっぱいに直球を決め、見逃し三振で滑り出した。 「試合の入りはすごく良くて、序盤は良い投球ができました」。直球もフォークも低めに決まり、4回までは打者12人に1人の走者も許さない。5回に先頭ジョーンズにソロを浴びるも、5回1失点。まだ試合開始から1時間もたっていなかった。 6回2死、フルカウントからT-岡田に四球を出した。「あの四球から始まったので、詰まった安打もありましたが、あの四球かなと思います」。不運も重なり、この回3失点。勝利投手の権利は失ったが、井口監督も「二木がしっかり投げてくれた」と、大事な本拠地開幕戦での投球を高く評価していた。【金子真仁】

◆ZOZOマリンの右翼席では、開幕前に応援団が録音したチャンステーマなどを、試合展開に応じて球団職員が流し、雰囲気を盛り上げた。 「このマリンで共に勝利の喜びを分かち合える時を信じて」と書かれた横断幕も張られ、6回表終了時には医療従事者たちに感謝の意を伝える青い花火が打ち上げられた。

◆これが、メジャーリーガーの一撃だ。幕張の夜空に白球が高々と舞い上がる。バットに軽く当てた打球が、グングン伸びてバックスクリーン右に着弾。オリックスの新助っ人、ジョーンズ(前ダイヤモンドバックス)が、来日第1号&初打点をマークした。  「日本で最初の本塁打、打点をスコアボードに刻むことができてよかった。ダブリュー(勝利)が付けば、一番だけど。結果として負けたけど、チームとしてはいい試合をした」  悲劇的な今季初のサヨナラ負けも、大砲は前を向いた。広報コメントで「welcome to japan!」と自ら英語で祝った一発は、0-3の五回だ。四回までパーフェクトに封じられていたロッテ先発・二木の初球を一閃。139キロの直球をとらえ、無人のスタンドに運んだ。今季4試合目でのチーム1号。西村監督も「本塁打で(チームの)雰囲気が変わった。(ジョーンズは)ここのところ状態はいい」とうなずいた。  日米通算283発目。ずっと続けてきたパフォーマンスがある。ダイヤモンドを一周し、ホームベースを踏む際にそっと左肩をたたく。「母と祖母を思い浮かべてやっているんだ」。最愛の母、2000年に亡くなった祖母への感謝を忘れず、数字を積み重ねてきた。  「新しいスタート。これからもどんどん続けていきたい」  記念球は手元にわたり、米国の自宅に飾る。超大物助っ人が異国の地で踏み出した確かな一歩。そのバットで、チームを引っ張っていく。(西垣戸理大)

◆体を張った殊勲の男を中心に、歓喜の輪ができた。九回、1点ビハインドを追いついた後の1死満塁で、ディクソンの投球は荻野の背中を直撃。意外な形で、本拠地開幕戦の勝利を手にした。  「2人の走力を生かせた」と井口監督。「2人」とは、岡と和田だ。  九回、先頭のマーティンが中前打で出ると、指揮官は岡を代走に送った。岡は続く中村奨の初球に二盗を決め、二ゴロの間に三塁へ。次の井上の三塁線を抜く適時打で生還して同点とした。  さらに井上への代走に、今月1日に支配下選手登録されたばかりの和田を起用。暴投で一塁から迷わず二塁を蹴って三塁に到達した。その後2四球で満塁となり、逆転勝ちにつながった。  ロッテの押し出し死球でのサヨナラ勝ちは、2009年4月17日のソフトバンク戦(十一回にサブローの死球)以来11年ぶりだ。この日始まった同一チームとの6連戦初戦に勝利。選手起用がはまった井口監督は「絶対取りたかった初戦をしっかり取れた」と笑顔だった。(石井孝尚)

◆オリックスの新外国人、アダム・ジョーンズ外野手(前ダイヤモンドバックス)が23日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に「4番・右翼」で出場。第2打席に来日第1号を放った。 「しっかりととらえることができたけど、入るかどうかは分からなかったから、フェンスを越えてくれてよかった。welcome to japan!」  0-3の五回。先頭打者として打席に入ると、その初球。ロッテ先発・二木が投じた139キロの直球をとらえ、バックスクリーン右にソロを放った。悠々とダイヤモンドを一周し、三塁ベンチ前ではナインからエアハイタッチで迎えられた。来日13打席目での初アーチとなった。  ジョーンズは今季メジャー通算282本塁打の実績を携え、初来日。オープン戦や練習試合では結果が伴わなかったが、20日の開幕2戦目に初安打&初マルチをマークするなど、状態を上げてきていた。

◆ロッテがサヨナラ勝ちで3連勝を飾った。4-5の九回に井上の適時打で追い付き、さらに2四球で1死満塁から荻野の押し出し死球で勝負を決めた。九回を抑えた田中に勝利が付いた。オリックスは抑えのディクソンが乱調だった。

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
310 0.750
(↑0.083)
-
(-)
11615
(+4)
6
(-)
2
(+2)
4
(+1)
0.242
(↑0.038)
1.500
(↑0.5)
1
(-)
ロッテ
310 0.750
(↑0.083)
0
(-)
11615
(+6)
10
(+5)
5
(+3)
4
(+1)
0.219
(-)
2.450
(↓0.82)
3
(1↑)
西武
220 0.500
(↑0.167)
1
(-)
11617
(+11)
17
(+3)
2
(+1)
3
(+1)
0.238
(↑0.027)
4.250
(↑0.42)
3
(2↓)
日本ハム
220 0.500
(↓0.167)
1
(↓1)
11614
(-)
10
(+4)
3
(-)
1
(-)
0.208
(↓0.016)
2.650
(↓0.57)
5
(1↓)
ソフトバンク
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
1168
(+3)
20
(+11)
2
(-)
2
(-)
0.215
(↓0.018)
4.500
(↓1.61)
5
(1↓)
ORIX
130 0.250
(↓0.083)
2
(↓1)
11611
(+5)
17
(+6)
1
(+1)
3
(-)
0.222
(↓0.015)
0.000
(-)