西武(★2対12☆)日本ハム =リーグ戦3回戦(2020.06.21)・メットライフドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
日本ハム
010101162121513
西武
0000000202900
勝利投手:堀 瑞輝(1勝0敗0S)
敗戦投手:與座 海人(0勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(1号・2回表ソロ),大田 泰示(1号・4回表ソロ),清水 優心(1号・7回表ソロ)

  DAZN
チケットぴあ 西武戦チケット予約 日本ハム戦チケット予約
◆日本ハムは2回表、中田のソロで先制に成功する。4-0として迎えた8回には、渡邉、中島卓也の連続適時打など、打者一巡の猛攻で6点を挙げ、試合を決めた。投げては、3番手・堀が今季初勝利。敗れた西武は、打線が序盤の好機を生かせず、救援陣も崩壊した。

◆日本ハム中田翔内野手(31)に今シーズンチーム第1号の先制アーチが飛び出した。 2回先頭の第1打席で、初対戦の西武のアンダースロー右腕与座から、右中間席へと運ぶ第1号先制ソロ。「(打ったのは)真ん中の真っすぐ。少しこすったけど芯で打てた分、スタンドインしてくれてよかった。この後の打席も集中して入りたい」とコメントした。 前日20日の同戦では4回に決勝の逆転2点適時二塁打。開幕から3試合連続安打となった。

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が今季第1号を放った。 先頭で迎えた1点リードの4回。西武与座の2球目を振り抜き、中越えのソロ本塁打で追加点を挙げた。「ここまで1勝1敗できているので、勝ち越せるように集中して打席に入りました。緩いカーブに対してうまく止まって打てたのでよかったです」とコメントした。

◆日本ハム先発の杉浦稔大投手(28)が4回無失点でマウンドを降りた。 中田、大田の1発で2点の援護を受け迎えた4回、この日最大のピンチにも顔色ひとつ変えずに乗り切った。 先頭の中村から2者連続安打と死球で無死満塁のピンチを招いたが、踏ん張った。金子を遊飛とすると、続くスパンジェンバーグ、源田をともに内角低めへの変化球で空振り三振に封じた。 今季初登板の試合は4回打者20人に96球、4安打5奪三振という内容。降板後「ランナーを出して、かなり苦しいピッチングになりましたが、どんな抑え方でもいいからチームの勝ちを消さないよう必死に1球1球投げました。内容的に良いところはなく、とりあえずリードした状態を保てたことが唯一の救いです」とコメントした。

◆公式戦プロ初登板の西武与座海人投手が、6回を5安打3失点と、上々のデビューを果たした。 下手投げから低めに集め1、3、5回を3者凡退。反対に2、4、6回は先頭打者に打たれて失点を許した。右肘手術を受け、育成選手を経てプロ3年目での初登板初先発。援護なく初勝利こそ逃したが、及第点の投球内容で終えた。 登板後、「無観客だったせいか、ガチガチにはならずいい緊張感をもって試合に入っていけました。今まで支えてくれたトレーナーさんや周りの方々への感謝の思いを胸にマウンドに上がりましたが、やっぱり甘くないなと率直に思いました。もっと打者を見ながら投げていかないといけないと思いました。その反省点を生かして、次回登板ではもっと高いレベルでやっていくよう頑張ります」と振り返った。

◆日本ハム清水優心捕手(24)が今季第1号で貴重な追加点をもたらした。 3点リードの7回2死の場面で、西武2番手左腕浜屋の4球目を豪快に振り抜き左翼席へのソロアーチ。ベンチへと戻ると、満面の笑みをみせた。

◆日本ハム近藤健介外野手(26)が2本の適時打を放った。6回は西川と大田でつくった1死三塁の好機で右前適時打。 「遥輝さんが出て、泰示さんが進めてくれたチャンスで何とかかえすことができてよかった」。8回にも左前適時打を放ち、今季初の複数安打も記録。開幕3連戦は9打数3安打で打率3割3分3厘、4四球を選んで出塁率は5割3分8厘をマーク。上々のスタートとなった。

◆日本ハムは2回先頭の4番中田が、右中間へ1号ソロを放った。公式戦初先発の西武与座から、貴重な先制点を奪った。 日本ハムは4回先頭の大田がバックスクリーン左に運ぶソロを放ち追加点。6回には近藤の右中間適時打で3点にリードを広げた。 日本ハムは終盤に打線がたたみかけ、快勝で2連勝。投打がかみ合いカード勝ち越しを決めた。中継ぎ陣が崩れた西武は2連敗。 勝ち投手は堀で1勝目、敗戦投手は西武先発の与座で1敗。

◆下手投げの西武与座海人投手が、初登板初先発もホロ苦デビューとなった。 1、3、5回を3者凡退に抑える一方で2回に中田、4回に大田からそれぞれ先頭に本塁打を浴びた。6回5安打3失点と及第点の内容も援護なく黒星。プロの洗礼を受けた与座は「1球の失投。1球で仕留められた。甘くない世界ですし、そういうのは実感しました」。 右肘手術や育成契約を乗り越えた初マウンドに「特別な思いがあったので、まずは無事上がれたことはよかったけど、味方が点を取ってくれるまでは0でいきたかった」と悔しがった。 ▽西武辻監督(先発与座について)「よく投げたと思うよ。まあホームランはしょうがないでしょう。でも非常に今後つながるというか、いけるなという感じしました」

◆日本ハム大田泰示外野手(30)が2番打者としての理想像を体現した。今季1号を放った後の6回無死二塁の第3打席で二ゴロ。進塁打で好機を拡大させた。続く近藤に適時打が飛び出し追加点への足がかりをつくった。 試合後栗山監督は「本塁打を打った後でも何とか走者を進めようというね、そういうきちっとした野球をやりきるというのが今年1つ1つテーマになってくる」と大田をたたえた。

◆西武のベテランの36歳コンビが一矢報いた。 8回1死から6番中村剛也内野手が左中間二塁打で出塁。続く7番栗山巧外野手が中越えフェンス直撃の適時二塁打で、この試合初得点を挙げた。劣勢の展開でも、無得点負けを逃れた。上位打線が苦戦する中で、ベテランの2人が3安打猛打賞と気を吐いた。2連敗を喫し、開幕カードを1勝2敗で終えた辻発彦監督は「あの2人がね。5、6、7番、そこら辺しかヒット出ていなかったんで。とりあえず3試合終わって、来週からいよいよでしょうね」と、巻き返しを期待した。

◆粘りに粘った今季初マウンドだった。日本ハム杉浦稔大投手(28)が、西武3回戦(メットライフドーム)に先発。 4回を無失点に抑えたが、毎回走者を背負う内容に「良いところはなく、とりあえずリードした状態を保てたことが唯一の救いです」と反省が口をついて出た。 西武栗山に浴びた右前打と2つの四球で2死満塁とされた2回は、スパンジェンバーグの大飛球が右翼フェンス直前で失速し、難を逃れた。最大のピンチは4回。中村、栗山の連打と四球で再び満塁、それも無死の窮地に立った。 それでも開幕カードを託された杉浦は、自慢の直球とフォークのコンビネーションで踏ん張った。金子を143キロまっすぐで詰まらせて遊飛に打ち取ると、続くスパンジェンバーグ、源田は追い込んでからのフォークで連続三振。「ランナーを出して、かなり苦しいピッチングになりましたが、どんな抑え方でもいいからチームの勝ちを消さないよう必死に1球1球投げました」と、がむしゃらに腕を振った。 球数が96球に達し、リードを守って4回で降板。表情はさえなかったが、チームの勝利につながる粘投だった。

◆日本ハムの「レベチな大将」が一振りで開幕カード勝ち越しを呼び込んだ。中田翔内野手(31)が西武3回戦(メットライフドーム)の2回、西武与座から右中間へ決勝の先制1号ソロを放った。逆方向へのシーズン1号は、日本一となった16年以来4年ぶりで、チーム1号は2年連続。4番の吉兆弾が口火となり、今季初の2桁得点&安打の大勝で貯金1とし、23日からの楽天6連戦(楽天生命パーク)へ向かう。3児のパパである中田が、父の日に威厳を示した。「テレビ越しに(子どもたちが)応援してくれていたと思う。ホッとしています」。2回に右中間へ描いた大きな放物線は、無人の外野スタンドで大きくはねた。開幕3戦目での今季1号はチーム初アーチ、先制点、そして決勝点。「右中間方向への本塁打は欲しかった。すごくよかった」。内容と結果が伴った打撃に納得した。 2日からの練習試合では3本塁打も、打撃内容に不満があった。「フォーム、タイミングの取り方、間合いの駆け引き。あまりできていなかったというか、ちょっと打ち急いでいる自分がいた。少々ボール球でも強引に打ちにいってしまっていた。開幕するまで不安だった」。それでも、今季のレベチ中田はひと味違う。開幕3連戦ではチームでただ1人、3試合連続安打。20日に続く勝利打点もたたき出した。開幕に合わせる勝負強さは、さすがだ。 アンダースロー対策は、さらなる状態向上の予感も漂わせた。「引きつけて打とう」。不慣れなサブマリンに対して、長くボールを見ることを意識。「ボールを引きつけられているかを1球1球、確認しながら」と最初の3球は冷静に見逃し、4球目でのファーストスイングで仕留めた。どんな投手にも応用できる、逆方向への意識を持つ中での"1発回答"に「変に勘違いすることなく今の状態を1日でも長く伸ばせるように」と手応えを残した。 吉兆の本塁打でもある。逆方向へのシーズン1号は4年ぶり。チームが日本一に輝いた16年以来だ。打線も4番のアーチに呼応して、15安打12得点で大勝。栗山監督も「今日は全て、翔。(自分には)何にも聞かなくていいよ」とたたえた。当時から4番を務め続ける中田は「西武は本当にすごいチームですから、そのすごいチームに勝ち越せたのは、いいスタートを切れたと思う」。覇権奪回へ、上々の幕開けだ。【木下大輔】

◆日本ハム堀瑞輝投手が好救援で今季初勝利を挙げた。 出番は2点リードの5回2死一、二塁。「こういう場面で出番がありそうということは、想定できていました」。好調の西武栗山から空振り三振。続く6回も3者凡退で、わずか9球で4つのアウトを奪った。「きっちりと火消しができたところは成長した点かなと思います。(白星は)みんなの力ですし、たまたまですけれど、うれしいです」とほほ笑んだ。 20日の玉井に続き、回またぎのリリーバーに白星が付いた。栗山監督は開幕にあたり、ブルペン陣に「1人がチームのために、チームが1人のために。そういうものは大切にしながら、やっていきたい」という話をしたという。 準備期間が短かった分、先発がある程度の球数を投げられるようになるまでは、中継ぎ陣の力がより必要とする戦いが続く。堀は「どんな場面でも任せてもらえるように信頼を積み上げていきたい」と頼もしく話した。

◆日本ハム渡辺諒内野手に待望の今季初安打が飛び出した。8回1死二、三塁で2点中前適時打。今季12打席目での快音に「この1本で気持ちも楽になったので、明後日(23日)からの試合に向けて、さらに気持ちを高めていきたいです」。 開幕3連戦は1安打のみだったが、4つの四球を選ぶなど打撃状態は悪くない。スッキリした気持ちで、次カードの楽天6連戦へ臨む。

◆途中出場した日本ハム中島卓也内野手が打撃で大暴れした。7回の守備から今季初出場し、8回の打席では左中間へ適時二塁打。「初打席だったので初球から積極的に振っていこうと思っていました。いい形で捉えることができました」。 9回にも2打席連続となる適時二塁打でダメ押し。「(7回の)守備から入ってゲッツーが取れたので、いい感じでゲームに入れたと思います」と好守から流れをつかんで存在感を示した。

◆日本ハム清水優心捕手が攻守で奮闘した。7回に西武の新人浜屋から左中間へ1号ソロ。 リードを4点に広げる貴重なアーチに「投手陣が頑張ってくれていたので、何とか援護してあげたいという気持ちで打席に入りました。1点でも多くという気持ちの中で、結果的に本塁打を打つことができてよかったです」。守っては8回まで5投手を好リード。強力な西武打線を2得点に抑えて大勝を演出した。

◆日本ハムの「恐怖の2番」大田泰示外野手(30)が、西武3回戦(メットライフドーム)で、今季1号ソロ本塁打を含む3安打3打点と爆発。さらに凡退だった6回無死二塁でも、右方向を意識した二ゴロで走者を進めて得点に結びつけ、パワーと技術で理想の2番打者像を体現した。乾いた打球音を残し、バックスクリーン横まで、一直線に伸びた。大田は先頭打者の4回、持ち前の長打力を発揮した。「(前日まで)1勝1敗できているので、勝ち越せるように集中して打席に入った。緩いカーブに対してうまく止まって打てたのでよかった」。直球の直後の104キロ変化球に、体は反応した。 7、8回にも安打を放ち猛打賞を記録したが、内容が充実していたのは6回無死二塁で回った第3打席だった。2球で簡単に追い込まれたが、厳しい内角速球もファウルで逃げ、迎えた5球目の変化球を右方向へ転がして二ゴロ。走者は三塁に進み、大田は戻ったベンチ前で笑顔を見せた。 続く近藤の右前適時打で貴重な追加点。栗山監督は「本塁打を打った後(の打席)でも、何とか走者を進めようというね。素晴らしかったと思います。そういうきちっとした野球をやりきるというのが今年1つ1つテーマになってくる」と目を細めた。 開幕前の練習試合期間中、大田は「つなげられる、意味のあるアウトの取られ方、そういうのができていければなと思う」と話した。一振りで1点を奪うパワーと、自身が倒れても好機を広げる献身的な姿勢。他球団から恐れられる「2番大田」は、20本塁打を放った昨季以上にやっかいな存在になっている。

◆日本ハム野村佑希内野手のプロ初安打は23日からの楽天6連戦へお預けとなった。3試合連続で「8番三塁」でスタメン出場も、5打数無安打。 これで11打席連続無安打となったが、栗山監督は「いろんなことをあえて、それも経験だと思って行かせた。これが、いろんなものにつながっていくし、いいものもやっぱりあるので、生かしてくれると信じている」と話した。

◆西武辻発彦監督(6回3失点で敗戦投手となった先発与座について) 「よく投げたと思うよ。まあホームランはしょうがないでしょう。でも非常に今後つながるというか、いけるなという感じしました」

◆日本ハムが八回にビッグイニングを作り快勝。3番手で登板した堀が今季初勝利を挙げた。西武は失点直後のチャンスを生かせず、流れがつかめないまま救援陣が打ち込まれた。  日本ハムは二回先頭の中田が西武先発の與座から右中間スタンドへ1号ソロを放ち先制。四回には先頭・大田のバックスクリーン左への1号ソロで追加点を挙げた。  西武も二回に2死満塁とするが、スパンジェンバーグがポール際フェンス手前まで運ぶ大きな右飛に倒れ無得点。四回には無死満塁のチャンスでは金子が遊飛、スパンジェンバーグと源田が連続三振に終わった。日本ハムの先発・杉浦はこの回限りで降板し、勝利投手の権利を得られなかった。  日本ハムは六回に近藤の右前適時打、七回には清水の左翼席への1号ソロで小刻みに加点。八回は渡辺の中前2点打、中島の左中間適時二塁打、大田の右前2点打などで計6点を奪った。西武は八回に栗山、金子の連続適時打で2点を返したが、日本ハムは九回に2点を奪い差を広げた。

◆西武の与座が先発して3年目でプロ初登板を果たしたが、6回3失点で黒星を喫した。立ち上がりはテンポ良く投げた。二回、中田に甘く入った球を右中間席へ運ばれて先制を許すと四回には大田にソロを浴びた。「失投を仕留められた。甘くない世界だと実感した」と唇をかんだ。  それでも先発として試合はつくった。プロ入りから2年間、右肘のけがに苦しんできただけに待ち望んだデビュー戦だった。「特別な思いはあった。いいところも出せたと思う」と実感を込めた。

◆西武のドラフト2位ルーキー浜屋がプロ初登板し、1回1失点だった。七回にマウンドに上がると2死後に清水に甘い変化球を左翼席へ運ばれた。その後も2安打を浴びながらも守備に助けられて最少失点でしのぎ「すごく緊張した。本塁打を打たれてしまったが、球自体は良かったと思う」と振り返った。  鹿児島・樟南高から三菱日立パワーシステムズを経て入団した21歳。貴重な左投げとして開幕1軍を勝ち取った。「今後はもっと制球を意識して、ストライク先行で勝負していきたい」と教訓を得た初登板となった。(メットライフ)

◆日本ハムの堀が好救援で今季初勝利を挙げた。2-0の五回2死一、二塁で井口に代わって3番手で登板し、5打数連続安打中だった栗山を空振り三振に仕留めてピンチをしのぐなど、1回1/3を完璧に抑えた。  広島新庄高から2017年にドラフト1位で入団した22歳の左腕。「こういう場面で出番がありそうと想定できていた。きっちりと火消しができたのは成長した点」と満足そう。昨季に続いて今季もチームは細かい継投策に取り組む方針だけに「どんな場面でも任せてもらえるように信頼を積み上げていきたい」と気を引き締めた。(メットライフ)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
210 0.667
(↓0.333)
-
(-)
11711
(-)
6
(+4)
0
(-)
3
(-)
0.204
(↓0.042)
2.000
(↓1.05)
1
(1↑)
ロッテ
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
1179
(+5)
5
(+1)
2
(+1)
3
(+1)
0.219
(↑0.009)
1.630
(↑0.3)
1
(1↑)
日本ハム
210 0.667
(↑0.167)
0
(↓1)
11714
(+12)
6
(+2)
3
(+3)
1
(-)
0.224
(↑0.103
2.080
(↑0.04)
4
(2↓)
西武
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1176
(+2)
14
(+12)
1
(-)
2
(-)
0.211
(↑0.031
4.670
(↓3.67)
4
(2↓)
ソフトバンク
120 0.333
(↓0.167)
1
(-)
1175
(+1)
9
(+5)
2
(-)
2
(-)
0.233
(↑0.012)
2.890
(↓1)
4
(2↑)
ORIX
120 0.333
(↑0.333)
1
(↑1)
1176
(+4)
11
(-)
0
(-)
3
(+3)
0.237
(↑0.04)
0.000
(-)