広島(★1対4☆)中日 =リーグ戦25回戦(2019.09.27)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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中日
0100003004801
広島
0000100001800
勝利投手:小笠原 慎之介(3勝1敗0S)
(セーブ:岡田 俊哉(3勝2敗13S))
敗戦投手:ジョンソン(11勝8敗0S)

本塁打
【中日】堂上 直倫(12号・7回表2ラン)

  DAZN
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◆中日は2回表、平田の適時打で先制する。その後同点となって迎えた7回には、木下拓の適時打と代打・堂上の2ランで勝ち越しに成功した。投げては、先発・小笠原が6回1失点の好投で今季3勝目。一方の広島は、赤松が9回からセンターの守備につき、現役最後の試合を終えた。

◆広島が相手の暴投で同点に追いついた。 1点を追う5回1死一、三塁で、石原慶幸捕手(40)の打席。中日先発小笠原のカウント1-2からの4球目がワンバウンドとなり、捕手が捕球しそこねる間に三塁走者が生還した。

◆広島は中5日のジョンソン、中日は小笠原が先発。中日が2回、1死一、三塁から平田の中前適時打で1点先制した。 広島は5回1死一、三塁から相手の暴投で同点に追いついた。先発ジョンソンは6回まで1失点と粘りの投球を続けた。 中日は7回、木下拓の適時二塁打で勝ち越し、堂上の12号2ランで突き放した。勝てばCS決定の広島は痛い星を落とした。小笠原3勝目、岡田13セーブ目、ジョンソン8敗目。

◆中日のドラフト1位根尾昴内野手の1軍デビューはお預けとなった。 27日の広島戦(マツダスタジアム)で1軍に初合流したが、ベンチスタート。9回2死走者なしの場面で、ネクストサークルで待機したが、木下拓が左飛に終わり、プロ初出場は次戦に流れた。「ファンの声援、グラウンドの雰囲気が格別でした。初めて(1軍の試合を)生で見られて、気持ちが高ぶった。(9回は)ベンチも何とかまわそうとしてくれました。何とかチームに貢献したかった」。前日26日まで2軍戦に出場していた根尾は日焼けした顔で感想を語った。 デビュー戦は29日からの阪神2連戦に持ち越し。舞台は昨夏に大阪桐蔭の一員として春夏連覇を決めた甲子園だ。「どんな状況でも自分のプレーができるように準備していきたい」。初体験の1日を終えた根尾は、聖地での初出場へ目を輝かせていた。【伊東大介】

◆引退試合のため出場選手登録された広島赤松真人外野手(37)が3年ぶりに1軍ベンチ入りし、9回の守りから中堅に入った。「センター赤松」とコールされると、満員の本拠地から大きな声援が湧いた。守備機会はなかったが、ベンチに戻る際にはナインに出迎えられ、さらに大きな声援に包まれた。17年に胃がんの摘出手術を受けてから3シーズン目。赤松の戦いが終わった。試合後のセレモニーでは言葉につまりながら、感謝の言葉を並べた。 赤松 25年ぶりに優勝した2016年、最高のシーズンを終えた年末に病気が見つかりました。最高の気持ちから一転、どん底に落とされました、こんなにも好きな野球ができなくなるのかと、正直、何度もあきらめてきました。しかし、そんな僕に勇気や元気を与えてくれたのは家族、チームメート、そして全国から送られてくる折り鶴や手紙などの応援でした。こらからもカープ、そして、プロ野球うの応援をよろしくお願いします。 悔いはなかった。試合前のミーティング。仲間たちに「僕は最後の試合ですけど、みんなには大事な試合です」と語りかけた。最後にいいところを見せたいが、CS進出をかけた真剣勝負に水を差したくない。そんな思いを伝えた。その分、始球式では最愛の家族との時間を楽しんだ。長男慶馬くんが投手。次男郁馬くんが打席に入り、赤松が捕手。寛子夫人が見守る中、ワンバウンドを捕り損ねて苦笑いした。 今後は未定。区切りをつけ、第2の人生に踏みだす。【村野森】

◆中日打線が防御率のタイトルを争う大野雄大投手を援護した。リーグトップの広島ジョンソンから7回途中で4点を奪った。 これで2位大野雄と0・04差に接近。7回に12号2ランを放った堂上は「代打だったので、積極的に振っていこうと思ったことが良かった。(大野雄の援護は)気付かなかったです」と笑った。 大野雄は30日の阪神戦(甲子園)に先発予定で、初タイトル獲得は射程圏内だ。

◆痛恨の一打だった。1-1の7回2死三塁。広島クリス・ジョンソン投手が8番木下拓に勝ち越しの左中間二塁打を許した。次打者の代打堂上には12号2ランを被弾。さらに大島に左前打を浴びたところで交代となった。 プロ初救援の床田寛樹投手が後続を断ったが、そのまま敗戦。赤松真人外野手の引退試合を勝利で飾ることもできず、CS進出に黄信号がともった。 大型連勝、大型連敗をくり返したペナント争いは、勝率ジャスト5割で終えた。CS進出は、3試合を残す阪神の結果次第。阪神が1試合でも引き分けるか負けた時点で、広島3位=CSが決まる。 緒方孝市監督は試合後のあいさつで4連覇を逃したことについて「ファンのみなさんの期待に応えられなかったのは監督としての責任」とざんげ。「来シーズンは、ペナントを奪還できるよう、チーム一丸となってがんばってまいります」と話した。

◆引退セレモニーに臨んだ広島赤松真人外野手に、菊池涼介内野手が花束を渡した。涙でぬれた顔を赤松の肩に埋め「お疲れさまでした」と声をかけた。 闘病中はロッカールームから病室に何度も電話をかけ、明るい笑顔で励ましてきた。「ありがとう」と応じた赤松は「お互いにくさいことはあまり言わない。2人でご飯を食べながら言いたい」と感謝した。

◆今季限りで現役を退くプロ野球広島の赤松真人外野手(37)が27日、広島市のマツダスタジアムで行われた中日とのレギュラーシーズン最終戦で九回から中堅守備に就き、胃がんから3年ぶりの1軍戦出場を果たした。引退セレモニーでは「僕は幸せ者です」と声を詰まらせ、感謝した。  25年ぶりにリーグ優勝した2016年の12月に胃がんが発覚し、翌年1月に胃の半分を切除する手術を受けた。抗がん剤の副作用やリハビリに耐え、16年の日本シリーズを最後に遠ざかっていた1軍でのプレーを目指していた。力の衰えなどを理由に引退を決めた。  3万1837人が集まったこの日、ファンが待ちわびた勇姿を届けた。「少しでも元気になってもらえたらと頑張ってきたが、引退試合となってすみません。少しでも元気になった方がいたら本望です」とあいさつ。胴上げで宙を舞い「恩を返し切れていないので、またどこかで返せたらと思う」と話した。  京都・平安高(現龍谷大平安高)から立命館大を経て05年にドラフト6巡目で阪神入団。08年に移籍した広島で俊足好守を武器に活躍し、10年にはゴールデングラブ賞に輝いた。この日で通算出場868試合となった。

◆先発の小笠原が6回6安打1失点で今季3勝目。広島先発のジョンソンに投げ勝ち、昨秋の左肘手術で大きく出遅れた4年目のシーズンを白星で締めくくった。左腕から繰り出す140キロ台後半の直球は威力抜群で、チェンジアップも効いた。「野手の皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです」と笑みを浮かべた。

◆勝てばCS進出が決まる大事な最終戦で、痛すぎる黒星を喫した。試合後にファンの前であいさつに立った緒方監督は謝罪の言葉を繰り返した。  「監督の責任。最終戦で勝てず、順位が確定できず、本当に申し訳ございません」  1点を追う五回に相手の暴投の間に追いついたが、先発・ジョンソンが踏ん張れなかった。七回2死三塁で木下拓に勝ち越しの左中間二塁打、なお二塁で代打・堂上に左翼へ2号2ランを浴び、今の広島には重すぎる3点ビハインドとなった。  この日は赤松の引退試合だった。代走、守備固めで2016年のセ・リーグ優勝に貢献したベテランは九回守備から3年ぶりの1軍出場を果たしたが、打席に送り出すことはできず...。リーグ4連覇を目指したが、田中広の不振が長引き、途中離脱。大型連勝すれば大型連敗と狂った歯車はなかなかかみ合わなかった。  「来季はペナント奪回できるように、またチーム一丸となって頑張っていきたい」  勝率5割で終え、まさかの自力CSが消滅した。虎の敗北をひたすら祈るのみ。あまりにも苦しい日々が続いていく。 (柏村翔)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
77632 0.550
(↑0.003)
優勝
(-)
1662
(+6)
571
(+4)
183
(+3)
82
(-)
0.257
(-)
3.790
(↓0.01)
2
(-)
DeNA
71683 0.511
(↓0.003)
5.5
(↓1)
1596
(+4)
604
(+6)
163
(+2)
40
(+1)
0.246
(↓0.001)
3.920
(↓0.02)
3
(-)
広島
70703 0.500
(↓0.004)
7
(↓1)
0591
(+1)
601
(+4)
140
(-)
81
(-)
0.254
(-)
3.680
(-)
4
(-)
阪神
66686 0.493
(-)
8
(↓0.5)
3522
(-)
563
(-)
92
(-)
99
(-)
0.250
(-)
3.510
(-)
5
(-)
中日
68712 0.489
(↑0.003)
8.5
(-)
2560
(+4)
535
(+1)
90
(+1)
63
(-)
0.264
(-)
3.710
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
58822 0.414
(-)
19
(↓0.5)
1654
(-)
738
(-)
167
(-)
61
(-)
0.245
(-)
4.810
(-)