ロッテ(★0対2☆)楽天 =リーグ戦25回戦(2019.09.19)・ZOZOマリンスタジアム=
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楽天
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ロッテ
0000000000300
勝利投手:則本 昂大(4勝5敗0S)
(セーブ:松井 裕樹(2勝7敗36S))
敗戦投手:小島 和哉(3勝5敗0S)
  DAZN
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◆楽天は初回、銀次の適時打で幸先良く先制する。そのまま迎えた9回表には、島内の適時三塁打が飛び出し、貴重な追加点を挙げた。投げては、先発・則本昂が8回無失点の快投で今季4勝目。敗れたロッテは、先発・小島が5回1失点と試合をつくるも、打線が3安打無得点と沈黙した。

◆ロッテは9月の14試合で両リーグ最多の71得点と打撃陣が好調。特にレオネス・マーティン外野手(31)は今月はリーグ最多の6本塁打で、18打点もリーグ2位。3位を争う楽天との直接対決でも打てるか。

◆ロッテは19日、楽天25回戦(ZOZOマリン)の試合前に、台風15号の被災地支援のため、募金活動を行った。 井口監督、清田、鈴木、唐川、石川、中村奨、種市が参加。さらに楽天から平石監督、美馬、辛島の3人も加わりハイタッチを行った。 選手会長の鈴木は「被害に現在もあわれている人がいる中で、正直野球をやることがいいのか分からない時期もあったけど、野球を通じてこうやってたくさんのお客さんに募金もしていただきました。平石監督はじめ、楽天の方にも入ってもらったのはすごく大きい意味があると思う」と感謝し「僕らは野球をやることしかできないけど、一生懸命プレーして少しでも勇気を伝えることができれば」と話した。

◆ロッテ小島、楽天則本昂の両先発。楽天は初回、銀次の適時打で先制した。ロッテは3回まで2安打無得点に抑えられた。 ロッテは6回まで3安打に封じられた。楽天は5回2死一、三塁の好機で銀次が痛烈な打球を放つも、中堅荻野に好捕され無得点。 ロッテは楽天則本昂を打ち崩せず今季7度目の0封負けで4位転落。楽天が3連勝で3位浮上。則本昂が1カ月ぶりの4勝目。

◆楽天主将の銀次がエースを力強く援護した。 1回2死一、二塁でロッテ小島の外角129キロのスライダーを中前にはじき返した。先制適時打は自己最多タイの155安打目。初回から則本昂を助ける一打に「1番気合が入っていたのはノリ。相当集中していたのが、一塁で守っていて感じた」と振り返った。

◆ロッテは楽天則本昂大投手を打ち崩せず、今季7度目の0封負けを喫した。 散発の3安打で得点圏に走者を進めることもできなかった。守備では5回2死一、三塁の場面で、中前に落ちそうな打球を中堅荻野がスーパーキャッチ。8回1死二塁のピンチでも捕手田村が二塁走者をけん制で刺すなど随所にいいプレーが出たが、流れを攻撃につなげることはかなわなかった。井口監督は「則本を捉えきれなかった。低めを打たされている場面もありましたし、自分のバッティングをさせてもらえなかった」と悔しさをにじませた。 先発したドラフト3位ルーキー小島和哉投手は5回1失点と好投。厳しいコースを攻め5回までに109球を要したが、最少失点で大一番での起用に応えた。ルーキー左腕の力投もむなしく、自力でのCS進出の可能性が消滅。井口監督は「いい、悪いと言ってられないので残り5試合しっかりやっていきたい」。1つも落とせない。

◆エースの気迫に引っ張られ、大一番を勝ちきった。楽天がロッテとの今季最終戦に2-0で勝利し、3連勝。3位に浮上した。 初回に銀次内野手(31)が中前に先制打を放ち、先発則本昂大投手(28)を援護。9回には則本昂からマウンドを引き継いだ松井裕樹投手(23)が2奪三振、無失点の力投で36セーブ目を挙げた。敗れればCS進出が遠のく一戦を、総力戦でものにした。勝敗を分けたのは、勝利への渇望だった。初回2死一、二塁。銀次はじっとボールを見極めた。初球、ロッテ小島のスライダーは外角低めに外れた。2球目、同じ球種が続けざまに来た。1球目よりも甘く、高い。迷わずに振り抜いた。打球はお手本のようなセンター返しで二遊間を破った。これが自己最多タイのシーズン155安打目。試合を動かす先制適時打に「ボールが高かったんで。あれが低かったら凡打になっていた。ああいうところでヒットが出るのは、しっかり打ちに行けたから」とうなずいた。 マウンドから感じる気迫に、応えないわけにはいかなかった。勝てば3位浮上、敗れれば1・5試合差で自力CSが消滅する一戦。銀次の目には背番号「14」がいつも以上に大きく映った。「一番気合が入っていたのはノリ。相当集中していた。ファーストを守ってても感じました」。エースが力いっぱい腕を振り、チームを鼓舞する。引っ張られるように主将として、バットで結果を示した。 最終回を任された左腕も同じだった。松井はマウンドに上がる前に、バトンを渡された。「則本さんがこれぞエースというピッチングをしていたし、降板した後にベンチで平石監督と握手をしているのを見て気合が入りました。(9回の)島内さんのタイムリーも勇気をくれました」。投打で作り上げてきた緊迫した試合展開。エンディングをぶちこわすわけにはいかなかった。 だからこそ、力強かった。先頭の岡をオール直球で3球三振。2死からマーティンを外角低め147キロ直球で見逃し三振に斬った。自己最多を更新する36セーブ目。「あと6試合、全部投げるつもりでスタンバイしている。CSを勝ち取れるように」と残り試合全登板も覚悟する。 エースの力投でさらに一丸となったチーム。誰もが勝利しか見ていない。悲願のCS進出へ、止まらない。【島根純】

◆エースがシーズンの瀬戸際で最高の輝きを放った。楽天則本昂大投手(28)が、8回3安打無失点と二塁も踏ませぬ完璧な投球で1カ月ぶりの4勝目を挙げた。クライマックスシリーズ(CS)を争うロッテと最後の直接対決を制し、チームは3連勝で15日ぶりの3位に浮上。これ以上ない弾みをつけ、首位を走る西武との4連戦に向かう。マウンドで一切の隙を見せなかった則本昂の表情が一気に緩んだ。「いや~、しびれました」。エースの仕事に充実感がにじんだ。 出ばなをくじかれても、力まなかった。1回。先頭荻野に初球をはじき返された。「どんな形でもゼロに抑える。自分の仕事に集中した」。続く鈴木を二ゴロ併殺に仕留めた。8月28日のロッテ戦でも、初回先頭の荻野に打たれた。けん制で刺したが、リクエスト判定に時間がかかるうちにいら立ちを募らせた。心を乱し、2回4失点(自責1)で降板を命じられた後悔を繰り返さなかった。 丹念に低めに集めた。4回に計測したこの日最速153キロも、アウトローに突き刺した。7回、マーティンとの11球に及ぶ長丁場では、最後にカーブを選択して空振り三振。球数100球に達したが、わずか1点リードの8回も続投。「1つも落とせない。勝つためなら、どんな采配でもいいという気持ち」。3月の右肘手術後最長イニングを投げきり「自分らしい、術後の中では一番納得の投球ができた」とうなずいた。 7月の1軍復帰後、中6日の登板間隔を維持してきた一方、もどかしさもあった。「(手術の影響で)調整というより、体のメンテナンス的な部分で難しさがある。ただ、(1軍で)やっている以上は、その中でやる。休む選択肢もないので」。今回は前日に投げた美馬と順番を入れ替え、中7日。入念な準備で臨んだ、絶対に落とせない一戦。「自分が周りに気を使っていられるような状況ではない」。ストイックに、あえて自らの世界に集中し、投球は研ぎ澄まされた。 平石監督は「素晴らしかった。最高の投球」と賛辞を惜しまなかった。残り6試合のうち、5試合が西武戦。「状態のいいチームが相手。腹をくくって、ファイティングポーズを取って向かっていく」。エースのこん身の投球を受け、指揮官がラストスパートの号令をかけた。【亀山泰宏】

◆ロッテは19日、楽天最終戦(ZOZOマリン)の試合前に、台風15号被災地支援のための募金活動を実施。井口監督をはじめ、鈴木、清田、中村奨、石川、唐川、種市の6選手が参加した。  選手会長の鈴木は「今、現在もまだ被害に遭われている方もたくさんいる中で、正直、野球をやることがいいのかわからないときもあった。ただ、こうやって野球を通じてたくさんの方の募金もしていただき、本当にありがたい気持ちです」と感謝の言葉を述べた。  活動には練習時間にもかかわらず、楽天の平石監督をはじめ、美馬、辛島両投手も参加。鈴木は「楽天の方にも入っていただいたことには、すごく大きな意味がある。球団関係なくできたことはよかった」と語った。  台風15号被災後は、鈴木の元にSNSを通じて被災者から『ロッテの勝ちがすごく勇気つきます』といったメッセージが多く届いたことを明かし「より一層頑張らなくてはいけない」と決意を新たにした。  シーズン終盤、厳しい戦いは続く。「僕らは野球をすることしかできないけど、その野球を一生懸命することで少しでも勇気を伝えられたら、それはいいことだと思う。目の前の試合を全力で戦って、それがCSやその上につながれば、1試合でも多く千葉の方々にプレーを見てもらえる機会も増える」と鈴木。被災者の思いも胸に、歩みを進める。

◆ロッテは19日、台風15号での被災地を支援するため、ZOZOマリンスタジアムでの楽天戦の試合前に募金活動を行った。井口資仁監督、千葉県成田市出身の唐川侑己投手らが正面ゲート付近で募金箱の前に立ち、ファンとハイタッチを交わした。楽天からも平石洋介監督、美馬学投手らが参加した。  楽天の選手らが参加することは事前に案内されていなかったが、両チームのユニホームを着たファンが長い列をなした。ロッテの選手会長を務める鈴木大地内野手は「球団に関係なくやれたことは意味がある。僕たちは野球しかできないが一生懸命プレーする姿を一試合でも多く見せたい」とクライマックスシリーズ(CS)進出への強い意欲を示した。

◆千葉市に本拠地を置くロッテは19日、楽天最終戦(ZOZOマリン)前に、台風15号被災地への支援のために行った募金活動で集まった58万5516円と、株式会社千葉ロッテマリーンズならびに選手会からの義援金200万円を合わせて258万5516円を日本赤十字社千葉県支部を通じて被災地へ寄付することを発表した。  募金活動には井口監督をはじめ、鈴木、清田、中村奨、石川、唐川、種市の6選手が、楽天の平石監督、美馬、辛島両投手とともに参加。列をつくったファンをハイタッチで迎えた。  なお、募金箱は今季の本拠地最終戦まで、ZOZOマリンスタジアム球場内マリーンズ・カスタマーセンターに設置している。

◆楽天の銀次が先制適時打を放って勝利に貢献した。一回2死一、二塁で、小島の外角スライダーに食らい付いて中前へ運び「片手になったが、高めだったのでうまく打てた。チャンスでも平常心で積極的に臨めたのが良かった」と喜んだ。  クライマックスシリーズ(CS)進出を激しく争うロッテとの今季最終戦を制して3位に浮上した。平石監督は「一回の好機で点を取れたことが大きかった」と主将をたたえた。

◆ロッテのドラフト3位・小島和哉投手(23)=早大=が19日、楽天最終戦(ZOZOマリン)に先発。5回3安打1失点でマウンドを降りた。  「四球が多くなって五回までしか投げられず、先制点を与えてしまったのは反省点ではありますが、四球も攻めた結果ではあるので。最低限のピッチングは、というところです」  8月から2カ月で4度目の楽天戦登板。うち3度が球界を代表する右腕・則本昂投手との投げ合いだった。一回から慎重になり、2四球で一、二塁とされると、銀次に先制の中前打を浴びた。  それでも大事な一戦で際どいコースを攻め続け二回以降は粘ったが、5四球を与えるなど5回109球を要し降板となった。

◆ロッテは19日、楽天最終戦(ZOZOマリン)に0-2で今季7度目の零敗。再び貯金がなくなり、9月4日以来の4位に転落した。  先発のD3位・小島(早大)が一回、2四球で一、二塁とされ銀次に先制の中前打を許した。六回からはブルペン陣総動員で臨んだが、八回に2イニング目の岩下が島内に適時三塁打を打たれ、決定的な2点目を許した。  打線も則本昂の力のこもった投球の前に、八回までわずか3安打無得点。二塁すら踏めずに完敗を喫した。  3位を争う楽天との最後の直接対決に敗れ、対戦成績を13勝10敗(2分け)で終えた。勝ち越しているため、勝率で並んだ場合は有利になるが、残り5試合、負けられない戦いが続く。

◆ロッテはクライマックスシリーズ(CS)進出を争う楽天との最終戦に敗れ、自力でのCS進出の可能性が消滅した。打線は散発3安打に終わり、井口監督は「則本昂を捉え切れなかった。(選手たちが)自分の打撃をさせてもらえなかった」と悔しがった。  楽天よりも先に全日程を終了する予定で、一つでも多く勝って、重圧をかけたいところだ。井口監督は「良い、悪いと言っている場合じゃない。残り5試合、しっかりとやっていきたい」と気持ちの切り替えを強調した。

◆試合前に台風15号の被災地支援のための募金活動を実施した。井口監督、鈴木、清田、唐川ら6選手に加えて、楽天の平石監督らも参加。選手会長の鈴木は「すごく大きな意味がある。球団関係なくできたことはよかった」と感謝した。募金で集まった58万5516円と球団、選手会からの義援金200万円が日本赤十字社千葉県支部を通じて被災地へ寄付される。

◆打のヒーローは銀次。一回に決勝打となる中前適時打を放った。新人左腕・小島の129キロのスライダーをたたき、則本昂を援護する一打に「先制のチャンスだったので集中して打席に入った。いいセンター返しができたけど、まぐれです」。平石監督は「初回のチャンスに(走者)を返したのが大きかった」と主将を持ち上げた。

◆3位を争う楽天との最後の直接対決で今季7度目の零敗。4位に転落し、自力でのCS進出の可能性が消滅した。D3位・小島(早大)が一回に先制を許すと、打線は則本昂の前に3安打無得点。二塁すら踏めずに完敗を喫した。2試合続けて試合前の円陣に加わりナインを鼓舞した井口監督は「良い悪いを言っている場合じゃない。残り5試合をしっかり戦っていきたい」と前を向いた。

◆楽天・則本昂大投手(28)が、8回無失点で4勝目。3位を争うロッテとの直接対決を制し、チームを今月4日以来となる単独3位に押し上げた。  「一つ落としたら厳しくなる。しびれました。全員で勝つという気持ちで臨んだ」  150キロを超す直球を軸に変化球を際どいコースに投げ込み、ロッテ打線を散発3安打。112球で締め、敵地の3万316人の観衆に、ため息をつかせた。  前回8月26日の対戦(楽天生命パーク)で、今季最短の2回4失点で降板した借りを返した。この日初めて投げたカーブで七回先頭のマーティンから空振り三振を奪うなど、配球にも注意を払い「(右肘の)手術後、一番納得のいく投球ができた。状態をみながらバランスを修正できた」と胸を張った。  くしくも4年前(2015年)のこの日、ラグビーW杯イングランド大会1次リーグB組初戦で、日本が過去2度の優勝を誇る南アフリカに34-32で逆転勝ちし、大金星を挙げた。この一戦を見てラグビーに興味を持ち始めた右腕は、「あの壮絶な試合は鳥肌が立った。明日(20日)から大会が始まるんですよね。あの感動をもう一度見たい。時間がある限り、日本代表を応援したい」と刺激を受けていた。  平石監督は「いうことはない。最高の投球をした。こういう時こそ完璧な投球をしてくれると思っていた」と最敬礼。2017年以来、2年ぶりのクライマックスシリーズ進出へ、エースが弾みをつけた。 (広岡浩二)

DAZN

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
西武
77591 0.566
(↑0.003)
M5
(↑1)
6727
(+2)
665
(-)
168
(-)
130
(+1)
0.267
(-)
4.330
(↑0.03)
2
(-)
ソフトバンク
73594 0.553
(↑0.003)
2
(-)
7560
(+4)
539
(+3)
176
(-)
112
(+2)
0.252
(-)
3.650
(↑0.01)
3
(1↑)
楽天
67664 0.504
(↑0.004)
8.5
(-)
6584
(+2)
559
(-)
134
(-)
43
(-)
0.251
(-)
3.770
(↑0.03)
4
(1↓)
ロッテ
67674 0.500
(↓0.004)
9
(↓1)
5619
(-)
584
(+2)
156
(-)
75
(-)
0.247
(↓0.001)
3.860
(↑0.01)
5
(-)
日本ハム
62695 0.473
(↓0.004)
12.5
(↓1)
7543
(-)
567
(+2)
91
(-)
48
(-)
0.253
(-)
3.830
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
57716 0.445
(↓0.004)
16
(↓1)
9510
(+3)
602
(+4)
97
(+1)
113
(+1)
0.243
(↓0.001)
4.090
(↑0.01)