巨人(★1対2☆)阪神 =リーグ戦24回戦(2019.09.16)・東京ドーム=
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阪神
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巨人
0001000001510
勝利投手:ガルシア(3勝8敗0S)
(セーブ:藤川 球児(4勝1敗12S))
敗戦投手:桜井 俊貴(8勝5敗0S)
  DAZN
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◆阪神が接戦を制した。阪神は1-1で迎えた6回表、1死満塁から高山の押し出し四球で勝ち越しに成功する。投げては、先発・ガルシアが6回途中1失点。その後は4投手の継投でリードを守り、ガルシアは今季3勝目を挙げた。敗れた巨人は、打線が振るわなかった。

◆巨人小林誠司捕手(30)が、同点適時打を放った。1点を追いかける4回2死一、三塁、阪神ガルシアの変化球を中前にはじき返した。 好投する先発桜井をバットで援護し「打ててよかったです。勝てるように頑張ります」とコメントした。

◆阪神近本光司外野手(24)が今季通算149安打目を放ち、17年中日京田に並ぶプロ野球新人安打数5位に浮上した。 1-1の6回、桜井の143キロ直球をとらえて左翼へ二塁打。さらに1死二塁から4番マルテの3球目に三盗に成功。この日2個目の盗塁を決め、今季通算33盗塁とした。 ルーキーがチャンスを広げると、連続四球で1死満塁とし、高山への押し出し四球で勝ち越しに成功した。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が、6回表の守備からベンチに退いた。1回の第1打席は三ゴロ、3回の第2打席は右飛、5回の第3打席は左飛だった。 コンディションに何らかの異変が起きた可能性も考えられる。交代がコールされた瞬間、東京ドームのスタンドがどよめいた。

◆阪神近本光司外野手(24)が7回にこの試合2本目の安打を放ち今季通算150安打とし、17年中日京田を抜いてプロ野球新人安打数で単独5位となった。 1-1の6回は桜井の143キロ直球をとらえて左翼へ二塁打。さらに1死二塁から4番マルテの3球目に三盗に成功。この日2個目の盗塁を決め、今季通算33盗塁とした。 2-1の7回2死の第4打席では、田口の143キロ直球をとらえて中前打。バットの勢いは止まらず、セ・リーグ新人記録の58年長嶋茂雄(巨人)まであと3本に迫った。

◆阪神オネルキ・ガルシア投手(30)が、来季残留をアピールする106日ぶり白星を挙げた。巨人打線を相手に5回1/3を投げて4安打1失点。6月2日の広島戦以来、実に13試合ぶりとなる3勝目を挙げた。長いトンネルを抜けた左腕は「大事なところで投げミスも出たけど、野手のみんなが守ってくれてなんとか粘ることが出来た」と笑顔が戻った。 必死に粘った。3回は先頭桜井を四球で歩かせ、石川に右前打でつながれたが、坂本勇を右飛。1死一、三塁から迎えた丸を遊ゴロ併殺に仕留めてピンチを脱出した。4回には四球絡みで2死一、三塁とされ、小林にタイムリーを浴びて失点。6回は2四球で1死一、二塁とされ、降板となった。6四球の内容に矢野監督も「課題はある」としたが「球には力が出てきた」と評価ポイントも挙げた。 勝てなかった3カ月半で髪型も様変わり。トレードマークだった真っ赤なモヒカンは丸刈りになり、現在は短めの黒いモヒカンになった。野球以外でも現状を打破しようともがいてきた。助っ人勢のリーダー的存在であるメッセンジャーが今季限りの現役引退を決断。ガルシアも「すごく長い間、活躍された。自分も長く続けられるように頑張りたい」とさらなる奮闘を誓った。1年契約の助っ人左腕が、タテジマ2年目に望みをつないだ。【桝井聡】 ▽阪神福原投手コーチ(ガルシアについて)「低めに投げることができた。勝ちがついたのが一番良かった」

◆巨人は桜井、阪神はガルシアが先発。阪神は1回、福留の中前適時打で1点を先制した。巨人は3回まで毎回走者を出すも無得点。 巨人は4回、小林の中前適時打で同点に追い付くも、阪神が6回に押し出し四球で勝ち越し。巨人先発の桜井は6回2失点で降板。 阪神が継投で競り勝ち、連敗を2で止めた。ガルシアは6回途中1失点で3勝目。巨人は好機で1本出ず、先発桜井は5敗目。

◆巨人が阪神に1点差で敗れたが、2位DeNAも敗れ、優勝へのマジック4に減らした。初めて中4日で先発した桜井が6回2失点と踏ん張るも、打線の援護は1点止まりだった。試合前、15日に4回4失点で降板した菅野智之投手(29)が腰痛で登録抹消と発表。さらに、坂本勇人内野手(30)が足に張りを訴えて途中交代。ペナントレースの大詰めを迎え、不安が見え隠れした。同点の6回、守備前にスタンドがざわついた。原監督が球審に交代を告げた。場内アナウンスは坂本勇。15日に36号ソロを放っている最強2番打者がベンチに退いた。原監督は「正常ではないというところでしょう。でも、そんなに大したことはない」と軽症を強調。吉村打撃総合コーチは「足に張りがあった」と説明し、坂本勇本人も「水曜日から出られるように最善を尽くします」と18日中日戦の出場を見据えた。 優勝へのマジックを着実に減らす一方で、この先の戦いへの不安もちらつく。試合前にエース菅野が腰痛のため、再び登録抹消された。10日間の抹消明けだった15日阪神戦で、自ら申し出て4回4失点で降板。腰痛での抹消は今季3度目で、宮本投手総合コーチは「ペナント中は厳しいかなと。CS(クライマックスシリーズ)になると思います」と治療、回復優先のプランを強いられた。 深刻な先発の駒不足という窮地を救うべく、桜井が初めて中4日で登板。6回2失点と粘りの投球で田口、沢村、中川へつないだ。1点を勝ち越された直後6回1死満塁は小林、大城が凡退。原監督は「小林も大城も2ストライク目のストライクを打ちにいっていないところがね。本人たちも悔いが残るだろうし、我々が見ていても『なぜ』というものは感じますね」と勝負どころで効果的な一打が出なかった。 捕手炭谷を残し、ベンチ入り野手全員を使い切り、一丸で挑んだ。1点差での敗戦も優勝へは1歩前進。原監督は「みんなでやっている」とスクラムを再確認した。目前に迫る歓喜へ、一足跳びでは届かない。【為田聡史】 ▽巨人桜井(6回4安打2失点で5敗目)「中4日の割には球もいってたし、全然いけるかなと思った。(6回の押し出し四球に)慎重にというより攻めた結果がああいう形になった。詰まらせようという気持ちがあったので力が入った」

◆巨人宮国椋丞投手が投手ではチーム16年ぶりの代走で出場した。 1点を追う9回1死から代打阿部。残る野手は炭谷のみで、「1、2球投げた時に、電話より早いかなと思って」と宮本投手総合コーチがブルペンに直行。 「(代走が)あるかもしれない」と伝えられ、すぐに準備を進めた。6球目に阿部が四球で出塁すると、どよめきの中で一塁ベースに向かった。巨人では03年5月23日横浜戦の真田以来で「ビックリはしましたけど、人がいなかったので。ミスだけはしないようにと思った」と汗をぬぐった。

◆阪神ジェフリー・マルテ内野手が2戦連続のマルチ安打を記録した。 初回に左前打を放ったが、二塁も狙って憤死。4回には右前に流し打った。3打数2安打と好調で、打率は2割9分1厘にまで上昇。同点で迎えた4回2死一、二塁では右前へ抜けそうな打球を好捕。「2アウトだったので、これで終わりにしたいと思っていた」と胸を張った。

◆虎救援陣がまたも偉業に到達した。1点リードで迎えた敵地巨人戦の9回に守護神藤川が登板。1イニングを無安打投球で今季12セーブ目をあげた。 藤川は今季50試合目のマウンド。数字については「毎日1試合1試合が節目なので」と気にも留めなかったが、これでチームはプロ野球史上2度目の「6投手が50試合以上登板」を達成した。58試合登板の島本を筆頭にジョンソン、守屋、ドリス、能見、そして藤川が50試合登板をクリア。17年阪神救援陣以来の快挙となった。 1死から代打阿部に四球を与えたが、後続の大城、石川はフォークで2者連続空振り三振に仕留めた。「押し出しで取った1点を守るのは(展開的にも)難しいこと。その1点をみんながつないでくれた」と納得顔。逆転CS進出へ、藤川を先頭に虎自慢の救援陣が最後までフル稼働する。

◆阪神島本浩也投手が大仕事をやってのけた。1点リードの6回1死一、二塁でガルシアの後を受け、登板。 内野安打で満塁のピンチとなったが、8番小林をフォークで空振り三振。代打大城を二ゴロに抑え、無失点で切り抜けた。60試合登板まで残り1試合。「目標にしていたので、全部行くぐらいの気持ちで投げたい。ゼロで抑えることだけを考えた」と意気込んだ。

◆阪神ピアース・ジョンソン投手(28)が16日、コンディションニング不良のため、巨人24回戦(東京ドーム)の登板を回避した。 1点リードの8回に登板するとみられたが、ドリスがマウンドに上がった。矢野監督は「あんまり、ちょっと良くないみたいで」と説明した。ジョンソンは前日15日巨人戦で8回にゲレーロから逆転2ランを浴びて敗戦投手になった。36球の球数や体の張りを考慮された。

◆今季限りでの退団を表明している阪神鳥谷敬内野手は、レギュラーシーズン最後の東京ドームで持ち前の選球眼を披露した。 1点リードの9回無死、大歓声を浴びながら代打登場して四球を選んだ。 「先頭だったので(出塁を、と)」。阪神では最後となる可能性がある東京ドーム戦を終え、残り8試合に向けて「自分ができることをしっかりやっていきたい」と静かに誓った。

◆甲子園でのミスター超えに王手だ! 阪神近本光司外野手(24)が、マルチ安打でG倒に貢献した。今季150安打とし、セ・リーグ新人記録の1958年(昭33)長嶋茂雄にあと3本。 18日のヤクルト戦からは甲子園開催が5試合続き、聖地での快挙達成が濃厚になった。マルチ安打41回も98年坪井智哉超えの球団新人最多記録。さらに2盗塁でヤクルト山田哲に並ぶリーグトップの33盗塁を決めるなど、記録&タイトルラッシュにカウントダウンだ。近本 今日は一番いい仕事ができたかなと思います。 今季レギュラーシーズン最後の東京ドームは、近本も満足、ファンも満足。打って走って、背番号5が首位巨人を倒す意地の勝利を導いた。 同点の6回先頭で、先発桜井の直球をはじき返した。打球は左翼ではずみ、一気に二塁へ到達。高山の決勝押し出し四球を呼ぶ、最高のチャンスメークを果たした。7回には田口から中前打。マルチ安打は今季41回目で、98年坪井智哉の球団新人記録を塗り替えた。 近本 ヒットが出たら気持ち的に楽な部分がある。ヒットの数というよりは、自分の気持ちが楽になるようにと毎日思っています。 積み上げた安打は150本。長嶋茂雄が持つセ・リーグ新人安打記録まであと3本に迫った。18日のヤクルト戦からは5試合連続甲子園でゲームがある。聖地でのミスター超えがぐっと近づいた。 もうひとつの頂点も見えた。初回1死から四球出塁すると、4番マルテへの3球目に二盗を決めた。二塁打で出塁した6回も、果敢に走って三盗に成功。今季33盗塁とし、ヤクルト山田哲に並んでリーグトップに立った。01年赤星憲広以来の新人盗塁王もいよいよ現実的だ。試合もその2盗塁が得点にからんだ。矢野監督も「1個先の塁に行くだけじゃない部分で、プレッシャーもバッテリーに与えた結果だと思う。本当に近本の足は大きいですね」と勝利の立役者をたたえた。 前夜の反省を糧にした。15日の巨人戦は何度も盗塁を仕掛けたが、スタートを切れなかった。打者や相手投手との間合いを測りつつ、あと少し勇気が足りなかった。だがすぐ前向きに切り替えられるのも強みだ。 近本 昨日走れなかったので、アウトとか試合の展開を意識するよりは、しっかり走ることで投手にも捕手にも影響を与えられるなと思った。とりあえずスタートを切ろうという感じで、スタートを切りました。 巨人との接戦を制し、3位広島とのゲーム差も3・5差に縮めた。さあ快挙の瞬間は甲子園で。セ界最高新人誕生へ、いよいよカウントダウンだ。【磯綾乃】   ▽阪神清水ヘッドコーチ(近本について)「よくがんばってくれている。(長嶋さんを)超えてほしい。三盗も大きかった」 ▽阪神筒井外野守備走塁コーチ(近本の盗塁に)「今日なんかは最高じゃないですか。本人も納得しているし、満足していると思いますよ。いい時の状態を持続出来ているので、このまま盗塁王を取れるように頑張らせたいと思います」 ▼阪神近本が2安打で今季通算150安打とし、17年京田陽太(中日)の149安打を抜いてプロ野球新人シーズン安打数の単独5位に浮上した。最終的に158安打となるペースで、56年長嶋茂雄(巨人)のセ記録153安打の更新も濃厚だ。また、近本のマルチ安打回数は41回となり、新人のマルチ安打回数で98年坪井智哉の球団記録40回を更新し、プロ野球単独9位につけた。 ▼近本は2盗塁も記録。今季33個目で山田哲人(ヤクルト)と並びリーグトップに躍り出た。残り8試合で、01年赤星憲広(阪神=39個)以来の新人盗塁王をつかめるか。なお、プロ野球の新人最多盗塁は97年小坂誠(ロッテ)の56個。

◆巨人-阪神戦(東京ドーム)が16日、行われ、阪神が先制。ドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が二盗でチャンスを作り、福留孝介外野手(42)の中前打で生還した。  「2番・中堅」で先発し、一回1死。四球を選ぶと、福留の4球目にスタート。捕手の小林がボールをこぼし送球できず、悠々と二盗に成功。6球目の133キロフォークを福留が弾き返し、先制に成功した。  近本はこれが32個目の盗塁。2001年に赤星憲広氏が残した球団新人記録の39盗塁まで、残り「7」とした。

◆阪神・近本光司外野手(24)が16日の巨人戦(東京ドーム)の六回先頭で左中間フェンス直撃の二塁打を放ち、今季149安打目。セ・リーグ2位の京田(中日)に並んだ。  1-1の六回。先頭で打席に入り、カウント2-2からの5球目143キロを捉えた。打球は失速することなく伸びて左中間フェンスに直撃。二塁打で一気に勝ち越しの好機を演出した。  これで球団新人記録をさらに更新する149安打目。セ・リーグの新人記録でも2位タイとし、1位の長嶋茂雄(巨人)の持つ153安打の記録までもあと「4」に迫った。

◆阪神・近本光司外野手(24)が16日の巨人戦(東京ドーム)の六回先頭で左中間二塁打で出塁。1死後、マルテの打席の3球目で三盗を成功させた。  カウント1-1からの3球目で果敢にスタート。盗塁阻止率・444でリーグトップの小林から三盗を悠々成功させた。今季7度目の1試合2盗塁で33盗塁に到達。2001年に赤星憲広氏が残した球団新人記録の39盗塁まで、あと「6」に迫った。

◆阪神・高山俊外野手(26)が六回1死満塁で押し出し四球を選び、勝ち越し点を挙げた。  六回、先頭の近本が二塁打と三盗で好機をつくると、マルテ、糸原と連続四球で満塁に。ファウルで粘りながらボールを見極め、7球目の内角低めを見切った。押し出し四球となり、2-1と勝ち越しに成功した。

◆阪神のオネルキ・ガルシア投手(30)が先発し、5回1/3を4安打1失点。3勝目の権利を手にして降板した。  1-0の四回に小林に同点の適時打を献上したが、失点はその1点のみ。ピンチを背負いながらも粘り強く丁寧に投げた。勝ち投手となれば、6月2日の広島戦(マツダ)以来107日ぶり。2番手・島本にマウンドを託し、ベンチ最前列から祈るように戦況を見つめた。

◆阪神・近本光司外野手(24)が16日の巨人戦(東京ドーム)の七回2死で中前打を放ち、セ・リーグ新人単独2位の150安打に到達した。  2-1の七回。2死で打席に入ると、カウント2-1からの4球目、田口の外角143キロ直球をとらえて中前へ運んだ。球団新人最多となる41度目のマルチ安打で、150安打に到達。1位の長嶋茂雄(巨人)の持つ153安打の記録までもあと「3」に迫った。

◆阪神は16日、巨人に2-1で競り勝ち、東京ドームでの連敗を「5」で止めた。  一回に福留の中前適時打で先制すると、1-1の六回に高山が押し出し四球を選んで勝ち越した。D1位・近本は六回に二塁打、七回に中前打を放ち、今季150安打目。セ・リーグ新人単独2位となり、長嶋茂雄(巨人)が持つ153安打のセ・リーグ記録まであと「3」に迫った。

◆巨人の桜井は初めて中4日で先発登板し、6回2失点と粘ったが、5敗目を喫した。1-1の六回1死満塁で高山に押し出し四球を与え「攻めた結果。詰まらせようという気持ちもあった。力が入ってしまった」ともどかしそうに話した。  ただ、二~五回は直球を軸に打たせて取った。登板間隔を短くした中でも疲労は感じさせず「中4日の割には真っすぐが行っていた。全然、行けるかなと思う」と収穫もあった様子だった。 小林(バッテリーを組んだ桜井に) 「しっかり粘って投げてくれた。勝たせたかったけど申し訳ない」

◆巨人の坂本勇が下半身に張りがあるために六回の守備から交代した。試合後に「次の試合から出られるように最善を尽くします」とコメント。吉村打撃総合コーチは移動日を挟んで行われる18日の中日戦の出場について「出てくれると思う。けがしたわけじゃない」と話し、軽症を強調した。

◆阪神の島本が好救援で勝利を呼び込んだ。2-1の六回、ガルシアが二つの四球で招いた1死一、二塁のピンチで登板。内野安打で満塁とされたが、小林を空振り三振、代打大城を二ゴロに仕留めて得点を許さず「ゼロで抑えることだけ考えた」と誇らしげだった。  これがチーム最多の59試合目の登板。厳しい場面で投げる機会も多いが「動揺せずに自分の投球をすれば抑えられる」と頼もしい。育成出身の9年目。矢野監督は「ああいう場面でも堂々と投げている。成長している」とたたえた。 ガルシア(5回1/3を投げて1失点で6月2日以来の3勝目) 「下を向かずに全力でやって来た。何とか粘ることができた」 福留(一回に先制打) 「追い込まれていたのでコンパクトに打ちにいった」

◆「♪もっともっと、近本ヒット、打ってちょ~だい!!」  ウヒョ~、近本が2安打して長嶋茂雄さんのセ・リーグ新人最多安打記録にあと3本。150本目を放ったから、思わずタケモトピアノのCM風に浮かれちゃったよー!!  残り8試合。3本でタイ記録、4本であのミスタープロ野球の長嶋さん超え!! これはもう間違いなく達成されるでしょう!!  そこで、阪神ファンというより、一野球としてお願いがありまーす!!  近本が新記録を達成したときには長嶋さん、グラウンドに登場して154本のバラの花束を贈ってくださーい!!(野球ファンの皆さん、長嶋さんといえばバラですよねー)  今年も肩を落とすことの多かった虎党に、そんなプレゼントがあったらいいな~!!  あ、ヒットだけでなく、近本は本日の2盗塁で33盗塁。ヤクルトの山田哲に並んだのだ。ヤクルトより、残り試合が1つ多い。絶対に盗塁王&新人王や!!

◆(TVインタビュー)  --久々にスタメンマスクの坂本が好リード  矢野監督 「インサイドワークは落ち着いたキャッチャー。誠志郎(坂本)らしく、しっかりやってくれたと思います」  --東京ドームでの今季ラストゲームだった  「ファンを喜ばしたいということでスタートして、そういう試合は多くできなかったかもしれないですけど、まだまだ先を見てやっていくことしかできない。しっかり取り返せるように頑張っていきます」  (囲み取材)  --継投のタイミングが難しかった  「あそこ(六回)で(走者を)出したら(リリーフが)行くというのは決めていたんで」  --ガルシアにようやく勝ちがついた  「ボール自体は良くなってきたのかなと思うけど、あのピッチングでは苦しい。きょうは勝てたけど、これからどうかは、ちょっと分からない。先頭打者のフォアボールとか、そういうのは勝ちが付きにくい。そういうのは課題は残ると思う」  --きのう(15日)、優勝を逃して、次の日にこうして勝てたのは大きい  「うん、いやまあ、うちの勝ちはこういう勝ちなんだけど。やっぱり成長していくためには、やっぱりもっともっと点取らないとダメだと思うし。そこは残りの試合でも、ちょっとでも良い方向に持っていけるように、僕らも全力尽くして戦っていきます」

◆久しぶり~名が出ないまま じゃあまたね~という句が生命保険会社の「サラリーマン川柳」で一番になったことがありますが...皆さまだって、急ぎ足で冷蔵庫の前にいってから...アレ、俺は何をしに冷蔵庫を開けたのかしらん...となった経験がおありでしょう。  昨日は敬老の日でした。その日に東京ドームで久しぶりに勝ちました! いつ以来だと思います? 7月27日以来ですぞ。ソラーテという期待のスーパーマンがやってきて...初スタメンでデビューしたのが7月26日の東京ドームの巨人戦でして、ここから阪神は2試合連続で巨人に4-2、3-2と連勝。もう日本列島がそこからドンチャン騒ぎ(そんなことはないけど)...われわれも狂喜乱舞して「おい、今年の優勝パレードはどこでやるんや! え、コラ、聞いてんのか...」なんてフワフワどした。  そしたらその次の7月28日は1-7で完敗。ここから東京ドームの巨人戦は9月15日の5-6、そう、バッキーさんが亡くなられたつい前日まで全然勝てませんどした。ソラーテさんは「モチベーションがあがらない」とまぁこの「虎ソナ」が5000回の記念すべき日にサッサと退団していきはりました。  もはやクライマックスシリーズ(CS)どころではなくなってきて...俺の青春を返せ! 夢を戻してくれ! 原点に戻ろう! とかなんとかドコやらの若者のようにデモをやりたくなりました。  この日、9月16日の夕方のカンテレのニュースワイド「報道ランナー」にサンケイスポーツ専属評論家の江本孟紀氏、運動部デスク阿部祐亮が出演いたしまして「まだまだ希望がある」と明るい話題のピックアップをそれぞれにさせていただきました。ごらんになった方はおわかりでしょうが、近本選手の「新人王の可能性」とか「CS出場の可否」などが分析されていて、珍獣図鑑のようなサンスポでも二枚目の上位の2人が登場して、ソノ気になるような楽しいコーナーでございました。早い話がどこまでも"青春"を持ち続けよう! というわけですヮ。  だけどサ、東京ドームでの今季最後のGT戦を見ましたか...原監督のとても切なそうな顔...ハッとしました。そうです。16年前の2003年の同じ9月16日に何が起きていたか...。前日の9月15日午後7時33分、阪神18年ぶりの優勝! 甲子園で星野監督7度の胴上げ。  その翌日が9月16日で第1次の原監督の巨人はナゴヤドームで中日戦にナント2-19の球団ワーストタイ記録で大敗。9連敗して好漢原監督は辞任を決意するのです。そして10日後の26日に球団に申し出る...。その4日後にパは王ダイエーが優勝...そこから黄金期を迎える...が今や、西武の後塵を拝して苦しんでいる。そして10月7日、甲子園のTGラストゲームで星野監督は原監督に花束を贈り、抱き寄せ「くじけるなョ。必ず帰ってこい」と涙の激励。  それが今では星野革命が築いた「阪神」の夢は無残に崩壊...。  この日、ナゴヤ球場では2軍戦に藤浪晋太郎が登板。取材した普段はアマチュア野球担当の須藤佳裕記者は「6回8安打で自責2でした。でも、四球は1だけ(死球0)。藤浪投手は何かをつかんだと思いましたッ」という報告をくれた。  息をのむ"貧打戦"なのか...し烈を極めた"攻防の妙"なのか。それとも...「もえ出(いづ)るも枯るゝも同じ野辺の草 いづれか秋にあはではつべき...」(平家物語)なのか...2-1。

◆首位・巨人が阪神に敗れたが、2位・DeNAも中日に負けたため、巨人の優勝へのマジックナンバーが1つ減って「4」となった。現日程での最短優勝決定は20日に延びた。

◆前日15日に逆転2ランを被弾したジョンソンは、この日は"登板回避"となった。1点リードの八回にドリスを送り込んだ矢野監督は、ジョンソンについて「また...ちょっとあんまり良くないみたい」と表情を曇らせた。今季55試合目、4度目のイニングまたぎとなった前日は、36球を投じた末にゲレーロに逆転2ラン。状態に不安があったもようだが、ジョンソン自身は「コンディションどうこうじゃなく、シーズン序盤とやることは変わらない」と闘志を燃やした。

◆1点を追う九回1死から代打・阿部が四球で出塁すると、投手の宮国が自身初の代走で出場した。控えの野手は炭谷しか残っておらず、宮本投手総合コーチが呼びに行った際、スコアを付けていた宮国は慌てて準備。「ビックリしたけど、人がいなかったので」。後続が倒れ、同点のホームを踏むことはできなかった。

◆自身初の中4日で先発した桜井は6回2失点と粘ったが、5敗目を喫した。六回は2四球などで2死満塁とし、高山に押し出し四球を与えて勝ち越しを許し「攻めた結果がああいう形になった。力が入ってしまった」と反省した。あす18日からの7連戦は先発投手が不足。ヤングマンやメルセデス、D6位・戸郷(聖心ウルスラ学園高)らが候補に挙がる。 バッテリーを組んだ桜井に巨人・小林 「しっかり粘って投げてくれた。勝たせたかったけど申し訳ない」

◆岩崎は1点リードの七回を0封。41球を投じて3四死球1被弾と精彩を欠いた前日の悔しさを、連投で晴らした。前日に特大の一発を浴びていた石川と先頭で向かい合ったが、空振り三振に斬った。三者凡退での堂々たる復活に矢野監督も「きのうやられたところで、同じバッターに対して三振取って。本当に頼もしい」と激賞した。

◆福留は近本の一回の二盗をきっちりとモノにした。一回1死二塁となった直後に中前へ先制打。「ひとつの四球で得点圏に行ってくれると、また変わってくる。かえせてよかった」とうなずく。今季、東京ドームでは打率・442(43打数19安打)、3本塁打、7打点と大暴れしてフィニッシュだ。42歳シーズンも残り8試合。最後までチームを引っ張り続ける。

◆今季最後の東京ドームでの巨人戦で、阪神・近本光司外野手(25)が2安打2盗塁の活躍で2-1の勝利に貢献した。33盗塁でリーグトップの山田哲(ヤクルト)に並び、150安打で長嶋茂雄(巨人)の持つセ・リーグ新人記録にもあと3。  近本は33盗塁となり、山田哲(ヤクルト)に並びリーグトップに。球団新人記録は2001年赤星憲広の39。盗塁王となれば球団では05年赤星以来  150安打は1958年長嶋茂雄(巨人)の153に続くセ新人2位。プロ野球では5位  マルチ安打41度は、98年坪井智哉(40)を抜き球団新人新記録。プロ野球では9位  2リーグ分立後ではセ・リーグの新人新記録の605打席に到達。これまでは2017年の京田陽太(中日)の602が最多だった  77得点は1999年の福留孝介(中日)の76を抜き、セ・リーグ新人3位。1位は長嶋の89

◆マルテは攻守でハッスルだ。1-1と一時同点とされた直後の四回2死一、二塁の守備で、桜井が放った一、二塁間へのゴロをダイビングキャッチ。倒れ込んだまま一塁ベースカバーのガルシアへと送球し、アウトにした。リプレー検証も行われたが判定は変わらず。「2アウトで、これで終わりたいという気持ちだった。全力でやるということを大事にしていきたい」。打っても2試合連続マルチ安打で9月は打率・349。頼もしく最後まで4番に座る。

◆高山が押し出し四球で貴重な決勝点をもぎ取った。1-1の六回1死満塁で桜井にオール直球勝負を挑まれたが、フルスイングで応戦。フルカウントからの7球目を、冷静に見極めた。「よかったです。ずっと(変化球は)頭にはありました。前の打席のこともあったので」。四回はカウント3-1からチェンジアップに遊飛に倒れていた。しっかりと結果を出し、桜井との2016年ドラ1対決も制した。 決勝の押し出し四球を選んだ高山について阪神・浜中打撃コーチ 「インコースの厳しいところをつかれていたけど、手を出さなくなってきている。強引さもなくなってきた。1年目のような状態になってきているんじゃないかな」

◆「阪神・鳥谷」が、プロ初安打を放った東京ドームでプレーするのは最後。九回先頭で代打で登場すると、G党も声援を送る中、四球を選び、割れんばかりの拍手を浴びた。「自分ができることを、しっかりとやっていきたい」。2004年の開幕戦、4月2日の巨人戦。「7番・遊撃」でスタメン出場し、八回に前田幸長から左前打を放った。その話題に触れることなく、球場を去った。

◆超満員の東京ドームがどよめいた。同点の六回、巨人・坂本勇人内野手(30)の交代を告げるアナウンスが流れた。直後に先発の桜井が押し出し四球を与え、惜敗。原監督は主将のコンディションを、「正常ではないということでしょうな」と説明した。  8月27日の広島戦(東京ドーム)でも同様のケースがあり、今回も大事を取ったもようだ。吉村打撃総合コーチは「足の張りがあった。けがをしたからではない」と強調した。  前日15日は阿部が右手に死球を受け、この日の先発メンバーから外れた。エース・菅野も腰痛で今季3度目の登録抹消。リーグVが目の前のチームは、満身創痍(そうい)で戦っている。坂本勇は「次の試合に出られるように最善を尽くします」と語った。  DeNAが敗れたため、優勝へのマジックナンバーは「4」。最短Vは1日延びて、20日のDeNA戦(横浜)だ。原巨人は最後の力を振り絞る。 (伊藤昇)

◆最後は藤川が締めた。2-1の九回、代打・亀井を遊邪飛に。代打・阿部には四球を与えたが、大城、石川を直球ではなくフォークで連続空振り三振に仕留めた。  「押し出しの1点を守るのは難しい。それをみんながつないでくれたのでね」  1-1の六回、高山の勝ち越しの押し出し四球。六回途中で降板したガルシアの後を受けた島本、岩崎、ドリスが虎の子の1点を守り、守護神も続いた。これで今季、巨人戦は9試合に登板して1勝0敗、1ホールド、5セーブで防御率0・00と完璧な内容だ。  3年連続の50試合目となる節目のマウンドでもあった。「毎日が節目。1試合1試合が大事」と過去は振り返らない。リーグ制覇の可能性はなくなったが、3位広島とは3・5ゲーム差。奇跡を起こすべく残り8試合、ブルペンで待機する。 (三木建次)

◆チームを救い、ガルシアに久々の3勝目を届けた。絶体絶命のピンチで島本が好救援。わずか1点のリードを死守した。  「ゼロで抑えることだけ考えました。自分の投球をすれば大丈夫だと思って、投げました」  2-1と勝ち越した直後の六回。1死一、二塁でガルシアの後を受け、マウンドに立った。代打・陽岱鋼に不運な遊撃内野安打を浴びて満塁となったが、動じない。四回に適時打を放っていた小林はフォークで空振り三振。代打・大城もフォークで二ゴロに仕留めた。  「流れをピシャッと止めてくれたのは大きかった。今年は本当に自信をつけてね。ああいう場面でも堂々と投げてくれる姿が成長している。よくやってくれました」と矢野監督。いまやベンチからの信頼感は、絶大だ。  これで8月1日の中日戦(甲子園)から17試合連続無失点。チーム最多の59試合に登板し「60試合」の大台にも王手をかけた。育成で入団して9年目。2014年11月に支配下登録されたが、キャリアハイは16年の23試合。17年は登板なし、昨年わずか1試合だった26歳が強力救援陣に欠かせない存在となった。  実質、初めてのフルシーズン。体のキレを保つためブルペンで自主的に行っているのがティー打撃だ。時間を見つけて裏方さんに頼み、ボールを上げてもらう。投げる、走るに加え、スイングすることで体のバランスも維持。「福原(投手コーチ)さんが中継ぎの時にやっていたと聞いて、取り入れました。夏場もいい感じに保てていたかなと思います」。努力と研究、自己管理が確実に結果となって現れている。  「(60試合は)目標にしていた。残り全部いくくらいの気持ちで投げたいです」  クライマックスシリーズ進出へ、ひとつも負けられない。残り8試合。島本が全力で投げ抜き、希望をつなぐ。 (堀啓介)

◆大事そうにウイニングボールを握りしめ、両手を振って歓声に応えた。ガルシアが106日ぶりの白星。走者を出しながらも粘って耐えて、最少失点で試合をつくった。  「先頭に四球を出す機会が多くて苦しい展開でしたけど、併殺をとったり、低めに集める投球ができたと思います」  5回1/3を4安打1失点。4イニングで先頭に四死球を与える苦しい投球ながら、そのうち3度は併殺を完成させてしのいだ。唯一失点を許したのは四回。2死一、三塁から小林に同点の中前打を許したが、勝ち越しは許さず。なおも一、二塁では桜井の一、二塁間を抜けそうな打球を一塁・マルテが横っ飛びで好捕。ベースカバーに入って一ゴロに仕留めると、笑顔でグラブを叩いた。「きょうは仲間と中継ぎの方に勝ちをいただいた。本当に感謝しています」。後押ししてくれた仲間たちに頭を下げた。  来日1年目で13勝(9敗)を挙げた昨季から一転、今季はなかなか勝ち星に恵まれない日々が続いた。6月2日の広島戦(マツダ)で2勝目を挙げてから、12戦連続白星なし。「もちろん心が痛かったんですけど。下を向かず、毎日毎日全力でやることの方が大事」。懸命に前を向き、汗を流してきた。  どんなときも明るく努力を続けた助っ人は、食事の違いも"らしい"工夫で乗り越えた。「しょうゆをかければ何だっておいしくなるんだ!」。ワサビやからしはあまり口に合わなかったというが、しょうゆは別物。食べにくい日本食にも、好きなメニューにも、好きなだけしょうゆをかけてかき込んだ。"しょっぱい"思いをたくさん乗り越えて、やっとつかんだ3勝目。喜びもひとしおだ。  「練習が好きなので、そうやって続けてきたことがきょうの日につながったかなと思います」  残すところ8試合。次の登板機会は未定だが、来季もほぼ残留する見通しの左腕にとっては、今後につながる勝ち星になったはず。この3勝目を確かな手応えに、チームのために腕を振る。 (箭内桃子) ガルシアについて阪神・福原投手コーチ 「真っすぐに角度があって、低めに集めることができていた。勝ちがついて、それが一番よかったと思います」

◆ついに並んだ!! 今季最後の東京ドームでの巨人戦で、阪神・近本光司外野手(25)が2安打2盗塁の活躍で2-1の勝利に貢献した。33盗塁でリーグトップの山田哲(ヤクルト)に並び、150安打で長嶋茂雄(巨人)の持つセ・リーグ新人記録にもあと3。チームは3位広島に3・5ゲーム差として、クライマックスシリーズ進出へ望みをつないだ。  伝統の一戦を、自慢の快足がさらに熱くした。滑り込み汚れたユニホームは、積み上げてきた勲章。ついに近本が「頂点」にたどり着いた。今季最後の東京ドームでの巨人戦。2盗塁&2得点で虎を勝たせ、盗塁数はリーグトップに並んだ。  「一番いい仕事ができたかなと思います。(三盗は)プレッシャーを与えることが仕事なので」  1-1の六回先頭。左翼フェンスを直撃する二塁打で出塁すると、ここからが真骨頂だ。1死後、マルテへの3球目にスタートを切った。三塁に左足を突き刺し、間一髪のセーフ。その後、高山の押し出し四球で決勝のホームを踏んだ。  一回1死でも四球を奪うと、すかさず二盗。福留の先制打で生還した。プロ7度目の1試合複数盗塁で今季33盗塁。山田哲(ヤクルト)に並び、ついにリーグトップ。矢野監督も「バッテリーに(プレッシャーを)与えた結果。ホント、近本の足は大きいですね」とうなるしかなかった。  七回2死にも中前打で今季150安打目とし、2017年の京田陽太(中日)を抜きセ・リーグ新人2位に浮上。セ界記録の長嶋茂雄(巨人、1958年)の153安打は目の前だ。マルチ安打41度目は、98年坪井智哉の40度を更新する球団新人記録。新人王争いは2年目ながら35発を放つ村上(ヤクルト)とほぼ一騎打ちの様相で、争いは熱い。目標の「新人王&盗塁王」まで、残り8試合で全てが決まる。  誰かを喜ばせること。それは近本の心の奥に染みついている。8月22日のDeNA戦(京セラ)に地元の淡路島から約110人の子どもたちが観戦に訪れた。近本はうちわを人数分、用意するなどして"おもてなし"。サインを記したユニホームも2着、準備した。抽選でプレゼントする予定だったが、引率した関係者が「母校に飾るのはどう?」と提案すると、近本らしい答えを返した。  「今回は子どもにあげてください。母校のものは、また別で用意しますから」  東浦中学校時代の野球部監督で、当日の引率も務めた巽文明先生(46)=現津名中勤務=も「彼らしい。素直だし、かわいらしいです」と目を細めた。球場を訪れた子どもたちが近本のユニホームを買おうと売り場にいくと、ほとんどが売り切れだったという。今度は「新人王&盗塁王」という吉報で、地元の人々を喜ばせたい。  「ヒットが出たら、気持ち的に楽な部分があるので。自分の気持ちが楽になるようにと毎日、思っています」  3位広島とは3・5ゲーム差。逆転クライマックスシリーズの灯は消させない。掲げた理想に向かって、近本がラストスパートをかける。 (竹村岳) ルーキーイヤーの2017年に149安打を記録した中日・京田 「まわりから注目されて、重圧のかかる中でヒットを打ち続けるのはすごい。入団した年は違うけど、同級生。長嶋(茂雄)さんの数字を上回ってほしい」 2盗塁を決めた近本について阪神・筒井外野守備走塁コーチ 「日々ミーティングで修正点を確認している。きょうは最高じゃないですか。本人も納得していると思いますよ。このまま盗塁王をとれるように頑張らせたいと思います」 150安打目の近本について阪神・清水ヘッドコーチ 「よく頑張ってくれている。(セ最多まで)あと3本? 超えてほしいな」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
73592 0.553
(↓0.004)
M4
(↑1)
9630
(+1)
536
(+2)
170
(-)
78
(-)
0.259
(-)
3.740
(↑0.01)
2
(-)
DeNA
69643 0.519
(↓0.004)
4.5
(-)
7568
(+1)
574
(+8)
156
(+1)
38
(-)
0.246
(↓0.001)
3.890
(↓0.02)
3
(-)
広島
69673 0.507
(↓0.004)
6
(-)
4576
(+4)
579
(+6)
136
(+1)
79
(-)
0.254
(-)
3.630
(↓0.01)
4
(-)
阪神
62676 0.481
(↑0.004)
9.5
(↑1)
8507
(+2)
551
(+1)
89
(-)
92
(+2)
0.251
(-)
3.560
(↑0.01)
5
(-)
中日
63692 0.477
(↑0.004)
10
(↑1)
9521
(+8)
519
(+1)
82
(-)
63
(+1)
0.265
(↑0.001)
3.790
(↑0.02)
6
(-)
ヤクルト
56782 0.418
(↑0.004)
18
(↑1)
7627
(+6)
697
(+4)
161
(+4)
58
(-)
0.245
(-)
4.710
(-)