西武(★2対14☆)楽天 =リーグ戦17回戦(2019.08.25)・メットライフドーム=
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楽天
200041052141301
西武
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勝利投手:石橋 良太(6勝6敗0S)
敗戦投手:十亀 剣(4勝5敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(28号・5回表2ラン)
【西武】木村 文紀(10号・6回裏ソロ)

  DAZN
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◆楽天が大勝。楽天は初回、ブラッシュが2点適時打を放ち、幸先良く先制する。その後は、5回表に浅村の2ランなどで4点を奪うと、8回には和田と堀内の適時打などで5点を挙げ、相手を突き放した。投げては、先発・石橋が6回2失点の好投で今季6勝目。敗れた西武は、投手陣が崩壊した。

◆楽天浅村栄斗内野手(28)が、古巣西武から今季8本目となる28号2ランを放った。 4点リードの5回2死二塁、西武先発十亀の2球目を逆らわずに右翼席へ運んだ。今季西武戦17試合目にして8本目の柵越え。「しっかり振れました。打てて良かったです」と淡々と話した。

◆楽天は1回1死二、三塁のチャンスに、ブラッシュが右翼線2点適時二塁打で先制。西武は2回無死一、二塁も無得点に終わる。 楽天は5回、浅村の2ランなどで4点奪い6点リードに広げる。西武はその裏、森が適時打を放ち、6回に木村が10号ソロ。 逃げ切った楽天は連敗を2でストップさせ、貯金1とした。石橋が6勝目。敗れた西武は4カードぶりのカード3連勝を逃した。十亀が5敗目。

◆西武木村文紀外野手が5年ぶりに2桁本塁打をマークした。劣勢の展開で6回、2死から甘く入ったスライダーをとらえ左翼スタンドへ10号ソロを運んだ。 14年の10本以来。ただ2点を追う4回2死一、三塁で抜けたカーブに手が出ず見逃し三振に終わり「裏をかかれた」と後悔。「とりあえず2桁を目標にしていたから、次はキャリアハイ目指してもう1本打ちたい」と11本目を狙う。

◆主砲の1発が楽天打線に火を付けた。3番浅村栄斗内野手(28)が、西武17回戦(メットライフドーム)の5回2死二塁、今季同カード8本目となる28号2ランを放って流れを引き寄せた。負ければ5月17日以来、3カ月ぶりの借金生活となる正念場を脱して3位を死守。首位ソフトバンクが敗れたため、自力優勝の可能性も復活した。 逆らわずに振り抜いた。4点リードの5回2死二塁、浅村が西武十亀の2球目、低めのシンカーをきっちり捉えた。楽天ファンの待つ右翼席に弾む2ランでリードは6点に拡大。「しっかり振れました。あと1点欲しい場面で打てて、今日はチームに貢献できたかな」と振り返った。この一撃が着火剤となり、8回に5点、9回にも2点を追加。終わってみれば「山賊打線」のお株を奪う13安打14得点で3タテを阻止。「ここにきて3連敗はできない。勝てて良かった」と少しだけ表情を緩めた。 今季西武戦17試合で66打数20安打の打率3割3厘、8本塁打、21打点。古巣に無類の強さを誇る。各投手の特徴をよく知るが、相性の良さを問われても「結果的に打っているだけ。本当に意識していないです」とあくまで自然体を強調。「東京ドーム(22日ロッテ戦で2二塁打)あたりから自分の良さが出てきたと思う」と自己分析する。 残り30試合を切り、CS圏内死守へ負けられない戦いが続く。「負けていい試合はない。西武だろうが下位だろうが、とにかく1試合1試合、戦っていきたい」。冷静な主砲が、熱い打撃でチームをけん引する。【鈴木正章】

◆西武が投壊による13安打14失点で大敗を喫した。初回から先発の十亀がつかまり、2点を許す立ち上がり。5回にも4失点。結局、5回2/37失点で降板した。 決め手は8回。7回途中から登板したマーティンが2四球1失策で自滅の一途をたどり、この回だけで5失点。辻発彦監督(60)は「(十亀は)若い投手じゃないんだから、考えて投げないと」と苦言を呈した。 首位と2・5ゲーム差に近づけるチャンスだった。首位ソフトバンクが敗れたため、ゲーム差は変わらず3・5差のまま。立ちはだかったのは、元同僚の浅村だった。この試合も5回に8被弾目となる2ランを浴び、対西武最多本塁打の難敵。同監督も「(浅村に)投げ切れていないだけ」と嘆いた。救いはリーグトップの打撃力と、2桁失点直後の試合は3連勝中という引きずらないチームカラー。指揮官は「投手も野手も一生懸命やった結果。明後日(27日)に向けてやるしかない」と切り替えた。

◆強気投球で山賊退治! 楽天石橋良太投手(28)が、西武17回戦(メットライフドーム)で先発。6回5安打2失点の好投で6勝目(6敗)を挙げた。 最速152キロの直球を軸に内角を攻めて相手強力打線を翻弄(ほんろう)。チームの3連敗を阻止し、3位キープに大きく貢献した。「強気」と「切り替え」で白星をたぐり寄せた。敵地でヒーローインタビューを受けた石橋が、冷静な表情で無数のフラッシュを浴びた。 石橋 とにかく強気で自分らしく。腕を振ることを意識しました。反省すべき点もありますが、何とか粘ることができてよかったと思います。 立ち上がりから制球に苦しんだ。2回には連続四球で無死一、二塁のピンチ。ここで7番山川を151キロ直球の1球で仕留めると、続く木村、金子侑も力で抑え込み、なんとか無失点で切り抜けた。3回以降は「ソロならOKのつもりで、気持ちを切り替えた」。適度な"荒れ球"は自らの持ち味。計4四球は与えたが、内角を「強気」に突く攻めの投球を貫き、リーグ屈指の山賊打線を封じて見せた。 前回登板となった今月18日の日本ハム戦(札幌ドーム)では5回途中9安打4失点で降板。自らに勝敗はつかなかったが、先発投手としての責任は痛感していた。この日は敗れれば、5月17日以来、3カ月ぶりの借金生活となる正念場。「自分の中の感覚ですが、直球がシュート回転していた」と、生命線となる直球の感覚を微調整していた。平石監督も「ストライクばっかり放っても仕方ない。ボールカウントが増えても相手に(内角の)イメージを植え付ける、いいピッチングだった」と右腕を評価した。 「とにかくキレイな投球はせず、泥臭く、粘り強く投げていきたい」と石橋。上位を見据え、最後まで強気に投げ抜く決意だ。【鈴木正章】

◆西武の十亀が先発して六回途中まで7失点で5敗目を喫した。一回に3長短打で2点を先制されると、五回には浅村に2ランを浴びるなど4失点。大量失点で試合を壊し「立ち上がりから失点してしまい、いい流れをつくることができなかった」とうなだれた。  辻監督は「若い投手じゃないんだから、もうちょっと考えないと。何より浅村の2ラン。あれが全て」と苦言を呈した。それでも9連戦を5勝4敗で終えたチームには「よく粘っている方でしょう」と及第点を与えた。

◆西武の木村が六回2死でソロ本塁打を放ち、5年ぶりに10号に到達した。2ボール1ストライクから石橋の変化球を捉え、鋭い打球を左翼席へ運び「打った瞬間に行ったかなと思った。高めに浮いてきたのでうまく反応できた」とうなずいた。  13年目の今季は右翼の定位置を獲得し、既に104試合に出場している。パンチ力を見せつけ「2桁は目標にしていた。キャリアハイ(自己最多)更新まであと1本なので、そこは超えたい」と意気込んだ。

◆楽天の石橋が6回2失点で6勝目を挙げた。5安打4四球と走者を背負いながらも150キロ台の直球が決まるなど要所で踏ん張り「試合をつくれて良かった」とホッとした表情で振り返った。  2位西武との3連戦。23、24日と先発投手が強力打線につかまり黒星を重ねていたが、自らの力投で3連敗を阻止した。「各打者に対して攻めることができた。一つ自信になる」と手応えを口にした。

◆楽天の和田が6年目でプロ入り後初めて1試合4安打をマークした。五回に中前打で出塁して堀内の二塁打で3点目のホームを踏んだ。この一打で勢いに乗ると六回に左翼線二塁打、八回には左前打を放った。九回にはプロ初の三塁打まで記録し「頑張って走れた。(4安打を)打てたのはたまたま。うれしい」と控えめに喜んだ。  今年7月にトレードで巨人から移籍し、持ち味の打撃で存在感を示している。「考えている余裕はない。一打席一打席が勝負」と浮かれる様子はなかった。

◆和田が6年目で初の1試合4安打をマークした。五回は中前打。六回は左翼線適時二塁打。八回は左前適時打。九回はプロ初の三塁打が右中間への適時打となり「足が遅いので頑張って走った」と苦笑いを浮かべた。7月に巨人からトレードで加入した23歳の奮闘に平石監督は「レン(和田)の三塁打はなかなか見られない」と笑いを誘った。 一回に2点二塁打を放った楽天・ブラッシュ 「先制のチャンスだったから、何とか食らいついた」

◆楽天は25日、西武17回戦(メットライフ)に14-2で勝ち、連敗を2で止めた。浅村栄斗内野手(28)が、4-0の五回2死二塁で28号2ラン。古巣・西武を相手に球団別で最多となるシーズン8本塁打目をマークし、今季最多の14得点での大勝に導いた。チームは2位とのゲーム差を2・5に縮め、自力優勝の可能性が復活した。  古巣の本拠地・メットライフドームで、ど派手な一発を見舞った。4-0の五回2死二塁、浅村は十亀の135キロの変化球を流し打ち、観衆2万9497人で埋まったスタンドに28号2ランを突き刺した。  「上のチーム相手に、ここにきて3連敗はできない。残り30試合を切って、負けていい試合は一つもない」  2位を争う相手で昨季まで所属した古巣でもある西武から、今季はこれで球団別最多となる8本目のアーチ。九回先頭でも右中間フェンス直撃の二塁打を放ち、西武戦では6試合目の複数安打をマークした。対戦時の打率は・303で打点は21と相性の良さが光るが「結果的に打っているだけだと思います。特別な意識はしていません」と淡々と振り返った。  九回の一打で通算1294安打。平成生まれのプロ野球選手の中では最多を誇る。少年時代は西武ファンではなかったが「(松井)稼頭央さん(現西武2軍監督)の大ファンでした。スピードはあるし、打つし。なにせ華があるじゃないですか」と憧れの先輩の背中を追い続けてきた。  主軸の活躍で、チームは5月17日以来となる借金生活突入を免れ、自力優勝の可能性も復活した。「打撃の内容がよくなった。これから上がっていく」と平石監督も信頼を寄せる平成生まれのスラッガーとともに、さらなる上位進出を狙う。 (広岡浩二) 6回5安打2失点で6勝目を挙げた楽天・石橋 「各打者に対して攻めることができた。ソロならOKくらいのつもりで投げたのがよかった」

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
64514 0.557
(↓0.004)
-
(-)
24501
(+3)
468
(+4)
156
(+1)
103
(+2)
0.252
(-)
3.590
(-)
2
(-)
西武
61551 0.526
(↓0.004)
3.5
(-)
26624
(+2)
603
(+14)
145
(+1)
118
(-)
0.264
(-)
4.570
(↓0.04)
3
(-)
楽天
57564 0.504
(↑0.004)
6
(↑1)
26515
(+14)
499
(+2)
119
(+1)
39
(-)
0.253
(↑0.001
3.980
(↑0.02)
4
(-)
ロッテ
57583 0.496
(↑0.004)
7
(↑1)
25531
(+4)
505
(+3)
139
(+1)
70
(-)
0.249
(↑0.001)
3.940
(↑0.02)
5
(-)
日本ハム
56575 0.496
(↑0.005)
7
(↑1)
25488
(+6)
492
(+1)
83
(-)
44
(-)
0.253
(↑0.001)
3.820
(↑0.02)
6
(-)
ORIX
53595 0.473
(↓0.004)
9.5
(-)
26452
(+1)
517
(+6)
82
(-)
103
(-)
0.245
(↑0.001)
4.020
(↓0.01)