日本ハム(★2対5☆)オリックス =リーグ戦16回戦(2019.08.08)・スタルヒン球場=
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ORIX
10020000251002
日本ハム
0000011002421
勝利投手:張 奕(1勝0敗0S)
(セーブ:ディクソン(2勝0敗12S))
敗戦投手:村田 透(0勝2敗0S)

本塁打
【オリックス】ロメロ(10号・4回表ソロ),モヤ(5号・4回表ソロ)
【日本ハム】清宮 幸太郎(3号・6回裏ソロ)

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◆オリックスは初回、ロメロの適時打で幸先良く先制する。その後は、4回表にロメロとモヤの2者連続本塁打が飛び出すと、9回には代打・小島の2点適時打でリードを広げた。投げては、先発・張が6回1失点の好投でプロ初勝利。敗れた日本ハムは、投打ともに振るわなかった。

◆日本ハム中田翔内野手(30)の北海道内での地方球場成績は通算45試合で、171打数60安打、12本塁打、43打点で打率3割5分1厘。 昨季は旭川で本塁打、釧路と帯広で猛打賞を記録するなど、道内の地方球場では猛打を振るっている。

◆日本ハム玉井大翔投手(27)が試合前に、観戦に訪れた児童生徒たちと交流した。 旭川市内から試合観戦に訪れた施設の児童生徒たち約30人と、握手や記念撮影、質問に答えるなどして交流を図った。交流後には、子どもたちの姿に「かわいかったです」と笑顔を見せた。 玉井は北海道佐呂間町の出身で、中学卒業後旭川実業へと進学。高校3年の夏には甲子園出場の経験を持っている。高校時代を過ごした思い出の場所での試合に「懐かしいという思いもありますし、やってやろうという気持ちにもなる」。試合が開催される旭川スタルヒン球場について「高校の時に甲子園(出場)を決めた思い出の球場なので、いいイメージがある」と話した上で「僕はインコースを強気につく投球が持ち味なので、いつも通り旭川の地でも出せたらいいと思う」と試合へ向けて意気込んだ。

◆7月10日ロッテ戦(ZOZOマリン)以来の先発となった日本ハム村田透投手(34)が4回3失点で降板した。 1回2死三塁から、ロメロに中前適時打を許し先制点を献上。雨が降りしきる中、2回以降粘りの投球を続けてきたが、4回に先頭のロメロ、続くモヤに2者連続の1発を浴び、さらに2点を失う苦しい展開となった。 4回74球を投げ、6安打3失点(自責2)。リズムをつかみきれないままマウンドを降りた。 降板後「全体的にボール先行のカウントにしてしまったことが反省点です。ストライク先行でテンポよく投げることができませんでした。警戒しすぎてしまった部分もありましたし、もっと思い切って勝負していかないといけなかったと思います」と話した。

◆オリックスは1回、ロメロの適時打で先制。日本ハムはプロ初先発のオリックス張奕の前に3回まで無安打。 オリックスは4回、ロメロ、モヤの2者連続のソロで2点を追加した。日本ハムは6回に清宮の3号ソロで1点を返した。 オリックスは9回2死二、三塁、小島の中前適時打で2点を奪いダメ押し。張奕はプロ初勝利。日本ハムは3連敗となった。村田が2敗目。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が旭川の夜空に豪快な1発を打ち上げた。 3点を追う6回先頭の第2打席で、プロ初先発となったオリックス張奕の2球目変化球をバックスクリーン左へと運ぶ3号ソロとした。 清宮の本塁打は6月20日のDeNA戦(横浜)以来。「先頭で塁に出れば上位打線につながるので出塁することだけを考えてました。前の打席も1ボールから真っすぐを良い感じで捉えられていたので、ちゃんと考えながら打席に入れてると思います」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が約1カ月半ぶりのアーチを描いた。 3点を追う6回先頭。オリックス張奕から中堅へ3号ソロを放った。「いろいろ考えながら入れました。甘い球を打ち損じせず、そこは良かったです」。3回に直球を捉えて一直。前の打席を踏まえ、変化球の甘い球を1発で仕留めた。6月20日DeNA戦(横浜)以来、出場25試合64打席ぶりの快音で、旭川の日本ハムファンを喜ばせた。 悔しさも味わった。1点差に迫った7回2死二、三塁の場面。左腕山田が出てくると代打を送られた。「しょうがないと思いました。まだまだ、信頼を勝ち取らないといけない立場」と振り返った。今季は対左投手の打率が7分4厘。栗山監督も「そりゃ確率を求める」と勝負に出たが勝ち越せず、チームは今季4度目の同一カード3連敗。清宮は「しっかり準備して次の試合に臨みたい」と前を向いた。10日からは首位ソフトバンクとの3連戦。負けられない。

◆オリックスのステフェン・ロメロ外野手が張の初勝利をアシストした。 初回2死三塁から先制の中前適時打を放つと、4回先頭では村田の直球をバックスクリーン左に運んだ。来日3年連続2桁本塁打となる10号ソロ。6回にも右前打を放ちって3安打2打点。「早いカウントからアグレッシブにいこうと思っていた。甘いボールをしっかりとらえることができました」と会心の笑顔だった。

◆雨が降る中、5回から2番手で登板した日本ハム堀瑞輝投手が1イニングを無失点に抑えた。 先発登板し1回無失点に封じた6日のオリックス戦(札幌ドーム)から中1日での登板。先頭に安打を許したが後続を断った。ここ1週間で、先発2回、中継ぎで2度登板した左腕は「雨の中でしっかり投げられた。ストライク先行でいけた」と話した。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が出場25試合64打席ぶりのアーチを放った。3点を追っていたオリックス16回戦(旭川)の6回に中堅へ3号ソロ。6月20日DeNA戦(横浜)以来の1発で追い上げムードを演出したが、続く7回の勝ち越し機では対左腕で代打を送られた。 チームは追いつくことが出来ず、最後は守備でミスも出て、手痛い同一カード3連敗。首位ソフトバンクとは3・5差となった。49日ぶりの感触は、手応えがあふれた。清宮が3点を追う6回、初対戦で苦しめられていたオリックス張奕から中堅へ3号ソロを放り込んだ。「いろいろ考えながら入れました。甘い球を打ち損じせず。そこは良かったです」。3回に直球を捉えて一直。真っすぐに対応できていた前の打席を踏まえ、甘い変化球を1発で仕留めた。 雨を切り裂く大歓声が心地よかった。「やっぱり北海道の地方球場。この日を楽しみにしていた方が多かったと思う。ファイターズファンが多いところで打てたのは良かったです」。道内地方球場では2年目で初の本塁打。試合前から大きな声援を受けていただけに、期待に応えられたことがうれしかった。 長いトンネルを抜けたが、悔しさも味わった。1点差に迫った7回2死二、三塁の場面。左腕山田が出てくると代打を送られた。今季は対左投手の打率が7分4厘。栗山監督も「そりゃ確率を求める。山田の状態も見て右打者がいいと思った」と勝負に出たシーン。清宮は「しょうがないと思いました。まだまだ、信頼を勝ち取らないといけない立場。ここからですね」と現実を受け止めた。 チームトップの23本塁打をマークする中田が右手を痛めている影響で欠場し、最下位オリックスに同一カード3連敗。それでも、長打力を補える清宮の1発は明るい材料ではある。栗山監督は「打ち続けるかどうかが大事」とハッパを掛けた。清宮は「しっかり準備して次の試合に臨みたい」と前だけを向いた。移動日を挟み、10日からは首位ソフトバンクとの直接対決3連戦。もう負けられない。【木下大輔】

◆オリックス張奕(ちょう・やく)投手(25)がプロ初先発で初勝利を挙げた。 外野手として16年育成ドラフト1位で入団した右腕。育成野手出身での勝ち投手はプロ野球史上初で育成出身投手の初先発初勝利は球団初の快挙だ。右腕はお立ち台で「最高です! とにかく打者に集中して1球1球投げました」と振り返った。 最速148キロの切れ味鋭い直球を軸に、カーブ、スライダー、チェンジアップで緩急をつけ、日本ハムを4回までパーフェクト投球。3点リードの6回先頭の清宮に中越えの1発を浴びたが、後続を断ち切り、6回2安打1失点。巨人陽岱鋼のいとこが大仕事をやってのけた。 ▼オリックス張奕がプロ入り初勝利。張奕は16年育成ドラフト1位で外野手として指名され、1年目の17年は野手でプレー。昨年8月9日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)で投手デビューした(1回無失点)。05年から始まった育成ドラフトで野手として指名され、1軍試合で勝利を挙げたのは初めて。 ◆主な野手出身の投手 92年に内野手で入団した萩原(オリックス)は、00年途中から投手転向。02年に初勝利を含む3勝10セーブを挙げ、その後は日本ハム、ヤクルトでもプレーした。95年に外野手で入団した嘉勢(オリックス)は、二刀流として投手にも挑戦し、00年に初勝利。01年からは登録を投手に変更し、同年は70試合に登板した。内野手で入団したペルドモ(広島)は3年目の97年から投手転向。同年の2勝を含む通算3勝を記録した。

◆台湾出身のオリックス張奕(ちょう・やく)投手(25)が、プロ初先発で初勝利を挙げ、育成野手出身ではプロ野球史上初の勝ち投手となった。旭川での試合はイニングごとに雨脚が強くなったが、堂々の6回2安打1失点。お立ち台では「最高です!」と声高々に喜びを表した。 切れ味鋭い最速148キロの直球を軸に、カーブ、スライダー、チェンジアップで緩急を自在に操った。4回までは完全投球。3点リードの6回先頭の清宮に中越えの1発を浴びたが、後続はしっかり断ち切った。「緊張はしていたんですけど、自分の投球ができました。とにかく打者に集中して1球1球投げました」。 最愛の妻の故郷北海道で悲願の初勝利だ。プロ1年目の17年オフに大学時代の野球部の友人と食事にいった際、同じ店にいた女性に一目ぼれ。その後恋人となり、1歳年上の姉さん女房と昨年夏ごろに結婚した。「ちゃんと栄養とかも管理してくれている。ありがたいです」。5月2日に支配下選手登録されたことを連絡すると泣いて喜んでくれたという。「家族のためにここまで頑張ってきた。家族のおかげですね」。 昨年11月には第1子となる長男が誕生した。「落ち込んでいる時も家に帰って子どもを見て、その日の悩みとかがなくなりますね。癒やされています」。エネルギーももらっている。「子どもはあんなに成長しているのに、自分も成長しないといけないなと感じました」。育成からはい上がる原動力となった家族に贈る、感謝の1勝だ。 8日は台湾で父の日。ウイニングボールは父正昌さん(50)に贈る。「最高のプレゼントですね」。家族を思って腕を振り、白星を積み重ねる。【古財稜明】

◆オリックスのロメロが来日1年目から3年連続で10号本塁打を放った。1-0の四回、先頭打者で村田の高めへの直球を捉えて中越えに運び「甘めに入った球をしっかり捉えることができた」とうなずいた。  一回に中前へ先制打、六回には右前打をマークして3試合連続で複数安打を記録。今季は右脇腹を痛めて1軍と2軍を行き来することが多く「いいシーズンではない」と話すが、徐々に状態を上げてきた。

◆オリックス・張奕投手が8日、日本ハム戦(旭川)でプロ初先発。6回を2安打1失点の好投を見せ、プロ初勝利の権利を手に降板した。  「きょうここまでの投球ができるとは思っていなかったので、自分でも少しビックリしています。プロ初先発で少し緊張はありましたが、ここまでファームでやってきたことを信じて、自分らしい投球で楽しんで投げることができたと思います」  自己最速タイの152キロの直球とカーブを軸に、四回までパーフェクトピッチ。六回に清宮にソロを被弾したが、しっかりゲームを作った。  張奕は2017年に日本経済大から育成ドラフト1位で外野手として入団。昨年から投手に転向し、今季5月1日に支配下登録されていた。育成野手出身が勝ち星を挙げれば、プロ野球史上初となる。

◆日本ハムの清宮が6月20日のDeNA戦以来、約1カ月半ぶりとなる3号ソロを放った。0-3の六回、先頭打者でプロ初先発の張奕からバックスクリーン左へ運び「先頭で塁に出れば上位打線につながるので出塁することだけを考えていた」と振り返った。  三回1死の第1打席では、芯で捉えながらも打球が一塁手の正面を突き一直に倒れていた。迎えた六回の第2打席。1ボールから2球目の変化球を完璧に捉えると、打球は雨を切り裂いてスタンドまで届いた。「前の打席も1ボールから真っすぐをいい感じで捉えられていたので、ちゃんと考えながら打席に入れてると思う」とうなずいた。  実に64打席ぶりに出た待望の一発。高校出新人だった昨季7本塁打を放ったが、今季はオープン戦で右手首付近を骨折して出遅れ、5月24日に昇格した後も状態が上がらなかった。そんな中でも起用し続けてくれた栗山監督へ、ようやくアピールした。

◆日本ハムは2-3の九回に守備で2失策とミスが続いて突き放され、最下位オリックスに3連敗を喫した。首位ソフトバンクとの差は3・5ゲームに広がり、栗山監督は「ミスとか打たれるのはこっち(首脳陣)が悪い」と選手をかばった。  9日に福岡に移動し、10日から敵地でソフトバンクとの直接対決3連戦に臨む。大事な遠征へ「(気持ちを)切り替えるも何も、目いっぱいやるしかない。負けたからどうのこうのはない」とまくし立てた。

◆オリックスの左右の助っ人コンビが躍動した。ロメロが四回先頭で3年連続2桁弾となる10号ソロ。「甘めに入った球をしっかり捉えることができた」。さらにモヤもバックスクリーン右にたたき込む5号ソロと2者連続アーチで続いた。モヤは打った日本ハム先発の村田とマイナー時代に何度も対戦経験があり「打ったり、抑えられたりだったけどね」と振り返っていたが、モヤに軍配が上がった。

◆清宮が六回に6月20日のDeNA戦以来、出場25試合、64打席ぶりの3号ソロを放った。相手先発、張奕のフォークボールをバックスクリーン左に運び「地方球場でこの日を楽しみにしていた方も多い。一本打てたのは大きかったです」とうなずいた。待望の一発が飛び出したが、チームは同一カード3連敗。「信頼を勝ち取らないといけない立場。しっかり準備したい」と先を見据えた。 同一カード3連敗を喫し、首位・ソフトバンクとのゲーム差が3・5に広がった日本ハム・栗山監督 「この3つやられて後は目いっぱい、いくしかない」

◆下克上へ突き進む西村オリックスに、"新鮮力"が加わった。プロ初先発した張奕が6回1失点の快投を見せ、プロ初勝利。育成野手出身では史上初となる勝ち星だ。  「サイコーでーす! 打者集中、一球一球を大事に投げました!」  初のヒーローインタビューで声を張り上げた。  圧巻の内容だ。自己最速タイの152キロの直球にカーブを効果的に織り交ぜ、四回までパーフェクトピッチを披露した。右腕の力投で、チームは今季2度目の同一カード3連戦3連勝。西村監督も「素晴らしかったですね。張(奕)で勝ったのはチームにとっても大きい」とたたえた。  台湾出身の張奕は、2017年に外野手として育成ドラフト1位で入団。強肩強打の野手として期待されていたが伸び悩み、昨年6月から高校時代以来となる投手に挑戦した。実戦初登板で148キロを計測するなど才能を発揮し、今年5月に支配下登録。7月から先発にも挑戦した。  守るべき家族もできた。昨夏、1つ年上で北海道出身の一般女性と結婚。1年目のオフに飲食店で知り合い「一目ぼれでした」と猛アタックした相手だ。同年11月11日には第一子となる男の子が誕生。子育てをしながら食事面などでサポートしてくれる妻は、支配下登録決定の際、涙を流して喜んでくれた。わが子もぐんぐん成長。「最近は立ったりして、子供はあんなに成長するんだ。自分も成長しないといけない」と、パパとして、力に変えた。  「(記念球は)きょうは8月8日、台湾では父の日なので、父にプレゼントします」  ウイニングボールは台湾にいる父、正昌さん(50)に渡す。ここからがスタート。妻や子供の分も目指して、どんどん勝利を挙げていく。 (西垣戸理大)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
56454 0.554
(↑0.004)
-
(-)
38435
(+5)
405
(+3)
142
(+3)
85
(-)
0.250
(-)
3.510
(↑0.01)
2
(-)
日本ハム
52484 0.520
(↓0.005)
3.5
(↓1)
39436
(+2)
424
(+5)
72
(+1)
42
(-)
0.253
(↓0.001)
3.760
(↑0.02)
3
(1↑)
楽天
51493 0.510
(↑0.005)
4.5
(-)
40449
(+11)
430
(+7)
103
(+1)
37
(-)
0.251
(-)
3.950
(↓0.02)
4
(1↓)
西武
51501 0.505
(↓0.005)
5
(↓1)
41524
(+7)
512
(+11)
118
(+3)
104
(-)
0.258
(↑0.001)
4.460
(↓0.04)
5
(1↓)
ロッテ
50503 0.500
(↓0.005)
5.5
(↓1)
40472
(+3)
447
(+5)
127
(+1)
67
(+1)
0.248
(-)
3.980
(↓0.01)
6
(-)
ORIX
46525 0.469
(↑0.005)
8.5
(-)
40376
(+5)
447
(+2)
70
(+2)
95
(+1)
0.239
(-)
3.930
(↑0.02)