西武(☆4対3★)楽天 =リーグ戦13回戦(2019.08.07)・メットライフドーム=
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楽天
2000010003801
西武
10020010X41012
勝利投手:平井 克典(5勝1敗0S)
(セーブ:増田 達至(3勝1敗17S))
敗戦投手:ハーマン(4勝3敗0S)

本塁打
【楽天】浅村 栄斗(24号・1回表2ラン)
【西武】森 友哉(14号・1回裏ソロ),栗山 巧(5号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆西武が接戦を制した。西武は1点ビハインドで迎えた4回裏、栗山に2ランが飛び出し、逆転に成功する。その後同点を許すも、7回には中村が適時打を放ち、再びリードを奪った。投げては、2番手・平井が今季5勝目。敗れた楽天は、3番手・ハーマンが誤算だった。

◆楽天が初回に先制した。死球の走者を置いて、浅村が右翼へ24号2ラン。西武はその裏、森が14号ソロを放った。 西武は4回、栗山が5号2ラン。楽天は6回に茂木が二塁打で出塁。島内の三ゴロを中村が一塁へ悪送球する間に生還し同点。 西武は同点の7回2死満塁で中村が投手左前にボテボテの決勝内野安打。楽天と入れ替わり、3位に再浮上した。 西武平井が5勝、増田が17セーブ、楽天ハーマンが3敗目。

◆2日オリックス戦の走塁中に右足甲を痛め、ここ2試合欠場していた西武中村剛也が「5番三塁」で戦列復帰。同点の7回2死満塁で長距離砲らしからぬ三塁線へのボテボテ決勝投安打を放って楽天を競り落とし、チームの3位再浮上に貢献した。 相手の3点目が自分の送球エラーによるものだったこともあり「それ(決勝打)についてはちょっとコメントしづらすぎる」と苦笑いで球場を後にした。 言葉少なだった中村に、感謝の言葉を述べたのが同じベテランの栗山。栗山自身、4回に通算99号となる一時逆転の5号2ランを放つ活躍をみせ、お立ち台でインタビューを受けた。それでも「おかわり(中村)が400号を打ったばかりですから。まだ100かと」と報道陣を笑わせ「今日はおかわりのボテボテでしょ。あれがなかったら僕、お立ち台に上がれてないし。後で礼を言っておきます」と笑顔で振り返った。

◆昇格して即「9番遊撃」で出場した西武永江恭平内野手が攻守に活躍した。 3回に則本昂相手に12球粘った末、2年ぶり安打となる左二塁打。7回には左前打で出塁し、決勝のホームを踏んだ。8回1死二塁の守備で左前打を打たれた場面では、左翼栗山-永江-捕手中田とつないで本塁アウトに。「栗山さんがストライクを投げてくれて。中村さんも『永江投げろ!』ってめちゃくちゃ叫んでいたんで。思い切って(本塁に)投げました」と笑顔で話した。

◆楽天は一瞬の判断が明暗を分けた。同点の7回2死満塁の守備。西武中村の三塁線への打球は、ファウルになるかギリギリの勢い。 フランク・ハーマン投手が捕球するも、どこにも投げられず勝ち越しの適時内野安打にした。8回1死二塁の攻撃では、茂木の左前打で走者田中が本塁を狙うも完璧な中継でタッチアウト。追いつけずに4位タイに転落した。平石監督は「(ハーマンは)本塁も一塁も投げられる打球じゃなかった。ジャッジミスだった」と振り返った。

◆西武・栗山巧外野手(35)が7日、楽天13回戦で逆転となる5号2ランを放った。  「逆転のホームランになってよかったです。よくのびてくれました!」  1点を追う四回1死一塁で、則本昂の148キロの直球をはじき返し、右中間席まで運んだ。チームは8月に入り、故障者が続出。1勝4敗と波に乗れない中、チーム最年長野手が、効果的な一発を楽天にお見舞いした。

◆楽天の浅村が昨季まで所属した西武の本拠地メットライフドームで移籍後初本塁打を放った。0-0の一回1死一塁で榎田の速球を右越えへ運ぶ24号2ラン。「後ろにつなぐ意識だった。逆らわずに打つことができた」とうなずいた。  西武戦では今季5本目と相性がいいが、昨季まで10シーズンを過ごした古巣の本拠地での一発は格別のようだった。

◆西武の栗山が攻守で活躍した。打撃では1-2の四回1死一塁で則本昂の直球を完璧に捉え、右中間席へ逆転の5号2ランを運んだ。「外野の間を抜けてくれればと思ったけど、歓声で入ったと分かってうれしかった」と喜んだ。  左翼の守備では4-3の八回1死二塁で茂木の左前打を素早く遊撃手の永江へ返球。完璧な中継プレーで走者を本塁で刺し、生還を許さなかった。今季は指名打者での出場がほとんどだったが、主力にけが人が相次ぎ、守備にも就いている。「シーズンではあること。みんなが力を合わせてやっていくことが大事」と言葉に力を込めた。 辻監督(3位浮上に) 「何はともあれ勝って良かった。やっぱり中村、栗山がいると打線が強くなる」 榎田(33歳の誕生日に2軍からの復帰登板で六回途中3失点) 「いつも通りの気持ちで臨もうと思ったが、久しぶりのマウンド、誕生日ということもあって意気込み過ぎてしまった」

◆楽天は接戦を落とし、西武に抜かれて4位タイに転落した。ロッテにも並ばれて5チームが勝ち越して争うだんごレースの状態に、平石監督は「しっかり準備して勝ちにいくだけ」と前を見据えた。  勝ち越し点はやや不運なものだった。七回2死満塁でハーマンは中村を三塁ファウルライン際へのぼてぼてのゴロに仕留めながら、あまりに打球が弱く内野安打となって失点した。見送ってファウルになる可能性に賭けることもできたが、ハーマンは捕球してしまい、平石監督は「打ち取っただけにかわいそう。ジャッジミスだったかな」と首をひねった。 ハーマン(七回2死満塁で三塁ファウルライン際への内野安打で勝ち越し点を許し) 「ファウルになるスピンには見えず捕球してしまった。こういうことも起きるのが野球」

◆先発の則本昂が5回までに106球を費やして7安打3失点で降板した。味方が六回に追い付いて黒星は免れたものの、リズムをつくれなかった。三回は先頭の永江に7球もファウルで粘られて12球目を左越え二塁打。2-1の四回1死一塁では栗山を1ボール2ストライクと追い込みながら外角直球を右中間席へ運ばれた。「球数が多かった。もう少し長く投げないといけない」とエース右腕は唇をかんだ。

◆4試合ぶりに「5番・三塁」で出場した中村が、七回2死満塁で決勝の適時内野安打を放った。三塁線へのボテボテの当たりで、楽天3番手・ハーマンが処理に手間取る間に三走が生還。ラッキーな一打に「それについては、ちょっとコメントしづらすぎる...」と苦笑い。六回に自らの悪送球で同点に追いつかれていただけに、安堵(あんど)の表情だった。

◆ビッグプレーで、西武が白星を死守した。  「栗山さんからストライクで(送球が)来た。中村さんの『永江投げろ!』という声が聞こえて思い切りいけました」  1点リードの八回1死二塁。左翼・栗山が茂木の安打を処理すると、この日1軍に昇格したばかりの8年目遊撃手・永江がカットし、本塁へ送球。間一髪のタイミングも12年目捕手の中田が俊足・田中の左手をミットで払い、同点となるホームを死守。辻監督は「栗山は取ってからが速かったし、永江もほうりやすかったと思う。見事な2人の中継」とたたえた。  チームは8月に入り、故障者が続出。前日6日に2番手捕手の岡田が左手親指の靱帯損傷で抹消され、6勝を挙げている今井も腰痛で離脱。正遊撃手の源田も左太もも裏の張りでベンチを温めている中、代わった選手が役割を果たした。  西武は今季から野生ライオンの保全を目的とするプロジェクトを開始。この日は"SAVE LIONS"キャップをかぶってプレーした。文字通り、手負いの獅子を救った永江は「苦しい状況だけど、新しい風を吹かせたい」。首位・ソフトバンクとは4ゲーム差。獅子は簡単には滅びない。 (花里雄太)

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<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
55454 0.550
(↓0.006)
-
(-)
39430
(+3)
402
(+5)
139
(-)
85
(-)
0.250
(↑0.001)
3.520
(↓0.02)
2
(-)
日本ハム
52474 0.525
(↓0.006)
2.5
(-)
40434
(+4)
419
(+6)
71
(+1)
42
(+1)
0.254
(-)
3.780
(↓0.02)
3
(1↑)
西武
51491 0.510
(↑0.005)
4
(↑1)
42517
(+4)
501
(+3)
115
(+2)
104
(+1)
0.257
(-)
4.420
(↑0.03)
4
(1↑)
ロッテ
50493 0.505
(↑0.005)
4.5
(↑1)
41469
(+5)
442
(+3)
126
(+3)
66
(-)
0.248
(-)
3.970
(↑0.01)
4
(1↓)
楽天
50493 0.505
(↓0.005)
4.5
(-)
41438
(+3)
423
(+4)
102
(+1)
37
(-)
0.251
(-)
3.930
(-)
6
(-)
ORIX
45525 0.464
(↑0.006)
8.5
(↑1)
41371
(+6)
445
(+4)
68
(-)
94
(+1)
0.239
(↑0.002)
3.950
(-)