広島(★1対4☆)阪神 =リーグ戦17回戦(2019.08.03)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
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阪神
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広島
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勝利投手:西 勇輝(5勝7敗0S)
(セーブ:藤川 球児(4勝1敗4S))
敗戦投手:床田 寛樹(6勝6敗0S)

本塁打
【阪神】近本 光司(8号・3回表ソロ)
【広島】菊池 涼介(8号・1回裏ソロ)

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◆阪神は1-1で迎えた3回表、近本のソロで勝ち越しに成功する。その後は8回にマルテの犠飛などで2点を挙げ、リードを広げた。投げては、先発・西が6回1失点の好投で今季5勝目。敗れた広島は、先発・床田が6回2失点の投球を見せるも、打線が援護できなかった。

◆阪神西勇輝投手(28)は広島戦に通算7試合登板して3勝1敗、防御率1・73。今季は鈴木を9打数0安打に抑えるなど、オリックス時代から対広島の4番打者は21打数2安打で、まだ打点を許していない。

◆広島菊池涼介内野手(29)が先制の8号ソロを放った。1回1死走者なしで、阪神先発西の1ストライクからの2球目を左翼スタンドに運んだ。これで15試合連続安打とした。

◆阪神糸原健斗内野手(26)が同点打を放った。1点を先制された直後の2回1死一、二塁。 左腕床田のチェンジアップを引っ張り、一、二塁間を抜いた。 「追い込まれていたので、食らいついていきました。抜けてくれて良かったです」。すぐさま試合を振り出しに戻した。

◆阪神ドラフト1位の近本光司外野手(24)が勝ち越し弾を放った。 同点の3回無死、左腕床田の内角直球を強引を振り抜き、8号ソロを右翼ポール際の中段席まで届かせた。 「先頭バッターだったので、塁に出ることを意識していました。バッティングカウントなったので、思い切って打ちにいった結果がホームランとなってくれて良かったです」と振り返った。

◆阪神西勇輝投手(28)が6回4安打1失点と好投し、今季5勝目の権利を持って降板した。 1回、2番菊池に先制ソロを浴びたが、無四球投球と安定。「連敗しないことだけを考えてマウンドに上がりました。梅野が自分のいい所をしっかり引き出してくれたことで、ピンチの場面も切り抜けることができ、最少失点で投げることができました」と女房役に感謝した。

◆広島は1回、菊池涼の8号ソロで先制。阪神は2回に糸原の右前適時打で同点に追いつき、3回に近本の8号ソロで勝ち越した。 中盤は両先発が踏ん張った。広島床田は6回2死一、二塁でマルテを遊ゴロに打ち取った。阪神西は6回まで1失点。 阪神は8回にマルテの犠飛などで2点を加え逃げ切り。先発西が5勝目を挙げた。広島はあと1本が出ず、連勝は3で止まった。 阪神藤川が4セーブ、広島床田が6敗目。

◆広島床田寛樹投手が6回自責1と好投しながら6敗目を喫した。 1-0の2回に失策絡みで同点とされ、3回、近本に勝ち越しソロを被弾。6回裏の打席で代打を送られた。7月7日の前回対戦で決勝打を打たれた大山を3打数0安打に抑えて意地を見せたが、援護に恵まれなかった。「真っすぐが来ていないと自分でも自覚していた。体を大きく使ってしっかり投げないと」と反省の言葉を並べた。

◆阪神が西勇輝投手(28)の6回4安打1失点の好投で5勝目を挙げた。試合後の西のヒーローインタビューは以下の通り。 -見事5勝目の西投手です。今日も持ち味のコントロールが光ってました 西 先制点を取られてしまったんですけど、そこからなんとかリズムよく行くことができましたし、相手の床田君もすごくリズムがよかったので、それに乗せてもらってなんとかしのいでいった感じですね。 -調子がよかったように見えました 西 捻挫してしまったんで、足首の状態が悪かったんですけど、なんとか治療して最低限できるようにトレーナーの人にやってもらって、なんとか6回までいくことができてよかったなと思います。 -6回、ピンチの場面では強気で勝負に出ました 西 仲間のミスから始まってしまったので、なんとかゼロに抑えたいなという気持ちが強かったので、本当にゼロに抑えることができてよかったです。 -打者陣、リリーフ陣も勝利に貢献してくれたと。ベンチで見ていて? 西 中継ぎの方には毎日準備してもらって、投げていただいて、疲れているところなんですけど、なんとかゼロにしのいでもらって勝ちをつけてもらってうれしかったですし、野手のみんなも、なんとか1点という気持ちがすごく伝わってきたので、本当に無事に勝ててよかったです。 -夏本番、これから巻き返し。ファンへメッセージを 西 こうして無事勝つことができたので、明日も連勝できるように頑張っていきたいと思います。

◆ピアース・ジョンソン投手は阪神の助っ人1年目では初となる30ホールドに早くも到達した。 1点リードの7回に登板。1死から不運な安打も絡んで一、二塁とされたが、ピンチを迎えて本領発揮だ。8番小園には6球ファウルで粘られながら、最後は10球目のカーブで左飛に仕留める。代打坂倉からはカーブ3球であっさり空振り三振を奪った。ゲームの流れを強く引き寄せ、「暑くてジメジメしていて大変だったけれど、必要なところではいい投球ができたと思うよ」と胸を張った。 42試合目のマウンド。30ホールドはセ・リーグ最多の数字となっている。30ホールドの価値を伝え聞くと「もっと行きましょう!」とニッコリ。真夏のフル稼働に向けて「米国南部も暑いからね。暑いところで投げるのは大丈夫だよ」と力強かった。

◆阪神藤川球児投手が広島打線相手に仁王立ちした。9回、先頭の4番鈴木にオール直球勝負で空振り三振を奪うと、松山には右中間二塁打を許したが会沢にも力勝負で空を切らせた。 安定感のある投球で今季4セーブ目をマーク。「打線に迫力がある。簡単じゃない。9回は疲労度が全然違う。まだまだ数を踏んでいかないといけない」。ドリスが2軍調整するなか、かつてのリリーフエースが奮闘。矢野監督も「経験が球児は一番大きい。球児には、抑えが似合う」と信頼を寄せた。

◆阪神岩崎優投手が必勝リレーで存在感を示した。3点リードに広げた直後の8回に登板。 1番西川からの攻撃だったが3人で片づけた。バティスタには低め速球で見逃し三振に抑えるなど、重量感のある速球の質や安定した制球が光る。7月26日巨人戦から無傷の登板5戦連続ホールド。矢野監督も「ドリスが枠の兼ね合いで現状いないなかで優がハマってくれるのは、落ち着く。優の内容もすごく良かった。チームとしても安心感出てくる」と絶賛した。

◆阪神近本光司外野手(24)が新人王猛アピールの8号決勝弾を放った。同点の3回に広島床田から右越えの勝ち越しソロ。プロ最長125メートルの"ポパイ弾"だ。新人では、1980年(昭55)の岡田彰布を抜く球団6位の112安打とし、猛打賞10回はセ・リーグ記録の58年長嶋茂雄の14回に迫る勢い。ヤクルト村上らと新人王を争う背番号5の大活躍で、3位広島との差を再び3・5に縮めた。クルッと近本は回った。真芯で捉えた打球は、右翼ポール際へ一直線。フェアかファウルか...。立ち止まって打球の行方を見つめた。打球はポールの内側ギリギリを通過してスタンド中段に着弾した。80年岡田彰布を抜く球団新人6位の110安打目。一塁塁審が大きく右手を回すのを確認し、背番号5が歩き出した。 「(打球が)切れるか切れないか、わからなかったので、見ておこうと思って。自分では出塁を考えていた。結果から見れば最高の形になりました」 同点の3回に"驚弾"を描いた。「スラ、スラときていたので、1球(直球を)狙ってもいいかなと」。カウント2-0からの141キロ直球を強振した。勝ち越し決勝の8号ソロは自身プロ最長、推定125メートルを飛ばした"ポパイ弾"だ。 しっかりした体の軸回転が、長距離砲並みの飛距離を生んだ。170センチと小柄でも、遠くにボールを飛ばす技術は一級品。そのルーツは淡路島での東浦中学軟式野球部時代にある。全体練習終わりの「強振ロングティー」だ。右足を高く上げる一本足スタイル。軸ができ、その場でクルリと回る。バットに体重をうまく乗せて解き放つことで、打球が飛ぶ。内角球にも対応できる。常々「野球の基本は強く振ること」と話すように、フルスイングの信念は少年時代からある。 1本では満足しない。「勝っている展開でも、負けている展開でも、出塁してホームにかえってくること」。1番として強い役割意識がある。勝ち越し弾の後も8回に二塁打、9回にも安打を放って10度目の猛打賞。セ・リーグ新人記録の58年長嶋茂雄の14回も射程圏にとらえた。 主に1番のレギュラーで打率2割8分1厘、8本塁打、30打点、21盗塁。ヤクルト村上らと新人王争いで猛アピールを続ける。特にここ5試合は20打数12安打の打率6割と絶好調だ。矢野監督は「内容もよくなってきている。(本塁打は)もちろんうれしいけど、数多く塁に出ることが相手にとって嫌。そういう状態が上がってきた」と評価。ツボにハマればアーチストの弾道も描ける。負ければ5・5に広がっていた3位広島との差を再び3・5に詰めた。ヒットマン近本が逆襲を引っ張る。【真柴健】

◆広島菊池涼介内野手が好守連発で諦めない姿勢を示した。1点ビハインドの4回にジャンプ一番、マルテのハーフライナーをつかみ取り、5回には梅野の中前に抜けようかという当たりをスーパープレーでアウトにした。 緒方監督から「本当にピッチャーを助けるプレー。相手に流れを渡さないというところで辛抱してくれるから、途中まで僅差の締まったゲームなる」と絶賛された。打っては1回、先制8号ソロを放った。

◆広島の連勝が3で止まった。7回まで1点差の接戦だったが、8回に失策絡みで致命的な2失点。中崎翔太投手(26)が1カ月半ぶりの復活登板で1イニングを0封したことが収穫だった。 緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -どちらに転んでもおかしくない試合 緒方監督 床田も粘って2失点。エラーもあった中で、粘って投げてくれた。中盤に2回ほどチャンスがあった中で追いつけなかった流れの中で、8回の2点はかなり重かった。 -(8回の)失策が痛かった 緒方監督 1つのアウトでいいんだろうけどね。2つ取ろうとしないで。そういうふうにはやっていないと思うけど、1つのプレーをしっかり意識すれば2つ取れる。 -中崎が戻った 緒方監督 落ち着いた投球をしてくれた。早いうちに投げさせたかったけど、ゲームがずっとこういう形で、なかなか投げられるチャンスがなかった。球筋も見られたし、落ち着いてキレのいいボールが来ていたと思うし、また、試合の流れを見ながら起用を決めていきたい。 -徐々にステップアップ 緒方監督 経験のあるピッチャーだからね。久しぶりの登板で落ち着いただろうし、それなりのポジションのところというか、僅差のところ。勝ち(の展開)でも負け(の展開)でも、中継ぎ陣もきついだろうし、1枚加わってもらってと思います。 -菊池涼が好プレー連発 緒方監督 本当にピッチャーを助けるプレー。昨日も体張ったプレーがあったし、相手に流れを渡さないというところでしっかり辛抱してくれるから、途中までこういう僅差の締まったゲームになる。暑い中、連戦が続く。あした何とか勝ち越したい。

◆待望の鯉キラー誕生だ。阪神先発の西勇輝投手(28)が、アクシデントをはね除けて6回4安打1失点。強力カープ打線を封じて5勝目を挙げた。 初回1死から菊池涼に左翼越えのソロアーチを浴びたが、2回以降はテンポのいい投球でゼロ行進。 「連敗しないことだけを考えてマウンドに上がりました」。チームの勝利を最優先に腕を振った。 阪神ベンチが騒然となったのは、3回無死一塁で西川を右飛に打ち取った直後だ。「(左足が)止まって動かなくなって曲がった」。踏み込んだ左足首を痛めてしゃがみ込むと、トレーナーがマウンドに駆けつけた。数分間の治療と応急処置を終えると、何事もなかったかのように再びマウンドへ。捻挫にも降板することなくボールを投げ続けた。 最後まで強気だった。1点リードの6回には、味方の失策から先頭安部の出塁を許し、2死一、三塁のピンチを迎えたが、4番鈴木を外角ツーシームで三ゴロ。7回の打席で交代した。矢野監督は「アクシデントもありながら、あそこまで投げてくれたのが1番。西の頑張りだと思う」と絶賛。これで今季の広島戦は移籍初勝利も含め、4試合で2勝1敗、防御率1・50。特に主砲の鈴木は14打席ノーヒットと完璧に抑えている。 若きリーダーとして投手陣を支える。若手投手とも積極的にコミュニケーションを図り、悩みにも耳を傾ける。7月30日中日戦でプロ初勝利を挙げた浜地には、欲しがっていたスーツケースをプレゼント。後輩の節目を祝った。チームにとって先発に白星が付いたのは西が勝った7月21日ヤクルト戦以来。厳しい戦いが続くが、「しっかり明日につながれば」と最後に口にしたのもチームを思ってこそ。頼れる男が真夏の逆襲をけん引する。【桝井聡】

◆広島中崎翔太投手(26)が6月18日ロッテ戦以来、1カ月半ぶりのマウンドで復活を証明した。3点ビハインドの9回に4番手で登板。近本に1安打を許したが、1イニングを無失点に抑えた。緒方孝市監督(50)は今後は僅差のゲームで起用していくことを予告。連勝は3で止まったが、3年連続胴上げ投手の元守護神が戻り、3ゲーム差の首位巨人を追い詰めていく。 中崎の名前がコールされると、マツダスタジアムに大きな拍手が湧き起こった。背番号21の復帰登板に、3点のビハインドを背負う重いムードは吹き飛んだ。元守護神は、トレードマークだったあごひげのない、すっきりとした顔でマウンドへ。梅野をこの日最速145キロの直球で見逃し三振。植田は左飛。2死から近本に左前打を許したが、続く代打高山を落ち着いて遊ゴロに打ち取った。1カ月半ぶりの復活だった。 開幕から苦しんだ。走者を出しながら、何とかセーブを拾う試合が続いたが、失敗も重ねた。6月2日阪神戦で初めてビハインドの展開で登板。守護神の座を剥奪された。「どんな役割でも与えられたところで貢献するのが自分の仕事」。そう話したが立ち直れず、6月18日ロッテ戦で延長11回に4失点。防御率が4点を超え、ついに同20日、出場選手登録を抹消された。 2軍では強いストレートを取り戻そうと投球フォームを一から見直した。7月5日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦で初出場。6試合1勝0敗、防御率3・00の成績を残し、同26日に1軍に合流した。それでも、登録の兼ね合いがあり、再登録は31日になってから。この日、ようやくチャンスが巡ってきた。 3年連続胴上げ投手。巨人、DeNAとの三つどもえの優勝争いに向け、絶対に必要な戦力だ。緒方監督は「久しぶりの登板で落ち着いただろうし、それなりのポジションというか、僅差のところの勝ちでも負けでも、1枚加わってもらって」と期待を寄せた。佐々岡投手コーチも「今日のような投球を続ければ(勝ちパターンに)入ってきてくれる。入ってもらわないと困る」と話した。広島が大きな武器を手にした。【村野森】

◆阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が3日、広島戦(マツダ)で勝ち越しの8号ソロを放った。  「先頭バッターだったので、塁に出ることを意識していました。バッティングカウントになったので、思い切って打ちにいった結果がホームランとなってくれてよかったです」  1-1の三回、先頭で打席に立つと2ボールから3球目、真ん中にきた141キロ直球を強振。右翼スタンドへと運んだ。チームは一回、菊池にソロを浴びて先制されるも、二回1死一、二塁から糸原の右前適時打で同点に追いついていた。

◆阪神は3日、マツダスタジアムで広島に4-1で逆転勝ち。先発の西は一回に菊池涼に先制ソロを浴びたが、6回4安打1失点で5勝目を挙げた。以下、試合後のヒーローインタビュー。  --ナイスピッチングでした  「ありがとうございます」  --持ち味のコントロールが光った  「先制点をとられたんですけど、なんとかリズムよくいくことができましたし、相手もリズムがよかったので、なんとかしのいでいった感じですね」  --調子がいいように見えた  「(三回に)捻挫してしまったので足首の状態が悪かったんですけど、なんとか治療して最低限できるようにトレーナーにやってもらって、6回までいくことができてよかったです」  --六回、ピンチの場面でも強気だった  「仲間のミスから始まってしまったのでなんとか抑えようという思いが強かったですし、よかったです」  --きょうはバッター陣、リリーフ陣もよくやってくれた  「中継ぎの人には毎日準備してもらって、疲れているところでもゼロにしのいでもらってうれしかったですし、野手のみんなもなんとか1点という気持ちが伝わってきた。無事に勝てることができてよかった」  --ファンにメッセージ  「なんとかきょう勝つことができたので、連勝できるようにがんばっていきたいです」

◆阪神は3日、マツダスタジアムで広島に4-1で逆転勝ち。一回に1点を先制されたが、二回に糸原の適時打で追いつくと、三回にはドラフト1位・近本の8号ソロで勝ち越した。  試合後、矢野監督は猛打賞の近本について「内容もよくなってきてるしね。やっぱり近本が、ホームランっていうのはもちろん嬉しいけど、数多く塁に出るってことが相手にとっても嫌なこと。そういう状態に上がってきたなっていう感じに見える」と目を細めた。  「(前日の2番から1番に打順を戻したが)はっきりこれだって感じはまだまだ分からんけど。(1番は)今年も一番多く立ってる打順やから、本人的にもリズム的には合うと思うんだけど。それがチームにとってベストなのかは分からない。でも昨日とかに比べると、やっぱりいいリズム」  また、6回1失点で5勝目の西については「(三回に)足首やったときは交代かなと思ったけど。そういうアクシデントもありながらあそこまで投げてくれたっていうのは、きょうの勝ちは一番ね。西のがんばりだと思う」と奮闘を称えた。

◆「西虎」と書いて、「サイコー(最高)!」と読む。  猛暑の到来とともに、上昇のカープ打線を西勇輝が6回4安打、菊池涼の一発による得点だけに封じて圧巻の白星。しかも三回に左足首を捻挫していたってんだから、もう一度叫ぶのだ! 西虎(サイコー)!!  矢野監督もついに100試合目を迎え、中継ぎ再編の勝負に出たでェ!! 守護神ドリスを失い、本日のように七回をジョンソン、八回を岩崎、九回を藤川で挑む? 中継ぎ陣も疲れがたまっているし、ここは最後の3回を守屋、島本を加えた「中継ぎクインテット」で考えるべきでは?  そして、勝ったのに、さらなる悩みも浮上したー! 緊急来日でいきなり3本塁打を放って虎党をわかせたソラーテが、7月30日の中日戦で3号を打った後は16打数1安打。しかも4三振に3併殺打と、いきなりの夏バテか? まさかスピード・ホームシックじゃないよねェ?  首位・巨人がまたまた4連敗ともたつき、好調のDeNAにわが阪神は10勝7敗1分けと勝ち越しているし、ここで一気に借金を返したら必ず何かある!! 暑い、熱い虎の夏が来るー!!

◆やがて死ぬ けしきは見えず 蝉の声...(芭蕉)  暑さがジワッとしみ出してくるようなせみ時雨を聞きながら社の近くの公園の横を歩きながら...フッと先日、天国に旅立たれた阪神の名二塁手鎌田実さんの顔が浮かんだ...。  実は2カ月ほど前だったか、突然、鎌田実さんから電話をもらった。「ちょっと近くのお医者さんにいって...どないしとるんや...と思ってな」  不覚にも、まさかガンにかかっているとはツユとも思わないから...とりとめのない話をして...「また電話をしますョ」そやな...と電話をおいた。  ピヨピヨのトラ番の頃に安芸キャンプなどで実に丁寧に「野球」を教えていただいた。  モノ静かなジェントルマン。吉田義男-鎌田実の二遊間の見事さは2人とも現役を退いてかなり経過してから、沖縄の奥武山球場でOB戦が行われたとき、筆者はパ・リーグのOBチームのベンチ裏からのぞいていたら、ボテボテの打球が鎌田さんの前に飛んだ。どうみても内野安打...と誰もが思ったときにバックトスが出て、そこに牛若丸吉田が横っ跳びでフォローしてアッという間にゲッツー。その時、全パのベンチで歓声が飛んだ。  「なんや現役より完ぺきやないか!」  実は、試合前のシートノックだけで...吉田-鎌田の呼吸はドンピシャだったし、現役の連中が思わず口笛を吹き鳴らしたほどだった。  それを紹介するのが本意ではない。  1972年4月21日、阪神投手兼監督3年目の村山実(36)は、甲子園の広島戦の直前に難しい顔をしていた。まだ練習中だったが参謀役の鎌田コーチ兼内野手は一塁ベンチ横に筆者を呼び「監督の発表ものってまさか...『投手専念』やないやろな」という。血気盛んな青年がユニホームを着ているような監督は「自ら投手専念でしばらくは指揮権を金田正泰ヘッドに任せたい」と腹を決めていたのだ。  それが何を意味するのか...鎌田さんはわかっていたのだ。が...強引に浅野内匠頭を羽交い締めにして「殿中でござりまするぞ」と江戸城松の廊下ではない...アノ時、鎌田コーチがもう少し強引な性格の方だったら...青年監督の"血気"は止められたと思う。だが、時の球団社長は苦笑しながら「わざわざ発表せんでもエエのんと違うか...」と言うにとどめた。  これがタイガースの歴史で「時間を止めたかった一瞬」である。その時、阪神は開幕してから2勝6敗(その夜に広島に黒星で最下位)  それから投手専念した村山の力投によって阪神はグイグイ勝ち進み最終的には2位となるが...村山に「監督」は戻らなかった。  鎌田さんは「アノとき、俺が止めていたら...」といつも悔やんでいた。  それを思い出しながら...この夜、また矢野監督は近本-ソラーテという1、2番コンビに戻している。日替わり打順と守備位置だが、それはこの助っ人がどこにピシャリと当てはまるのか...。そんな悩みが矢野オーダーに露呈している。  トラ番キャップ大石豊佳は「ソラーテに注目してください。家族と平和公園を見学したそうです。何かを感じてくれたかも...」という。  それにしても暑い!もうすぐ広島は『8・6』がくる。午後7時をすぎても熱帯夜...あの夜、広島には黒い雨が降った。  だが、令和の夏では西が力投し、近本がアーチをかけた...。その近本の長打から追加点が産まれて...。  うつせみの声聞くからに物ぞ思ふ...か。

◆--近本は昨日は2番だった。打順については  「昨日とかに比べると、やっぱりいいリズムで。嘉男も1番で打ってなかったから。そういう部分でね、そういうリズムで入れなかったのかもしれないから」  --西の足の状態は  「まぁまぁ、きょうの段階で何か大丈夫っていう感じではないけど、様子見ながらっていうことになると思う」  --3点目も大きかった  「ああいうゲームで次の1点ていうのはどちらにとっても、もちろん大きいし。結果エラー? なったけどうちにとっては大きな1点になったと思う」  --岩崎も安定してる  「優もすごくね。こういう風にしっかり、ある程度パターンがね。ドリスが枠の兼ね合いでいない中でピタっとはまってくれるのは落ち着くし。内容もすごく良かったので。チームとしても安心感出てくると思うのでね。優のピッチングもすごくよかったと思います」  --ジョンソンと岩崎の継投は今後も打順などの兼ね合いで  「もちろんもちろん。そこは流動的に行こうかなと思ってる」

◆床田は6回2失点と粘ったものの6敗目。味方の拙守にも泣かされたが、「自分で勝ちを逃している」と反省した。1-0の二回、先頭打者の三ゴロをメヒアが失策。四球を挟み、1死後に糸原に同点打を喫した。三回は近本に逆球となった内角球を右翼ポール際へ運ばれ「(カウントを)取りにいった。たまたまいいコースに行ったけど、打たれても仕方ない」と肩を落とした。 連勝が3で止まった広島・緒方監督 「七回のチャンスで追い付きたかったけど、八回の2失点が大きかった」 6月18日以来の登板で1回無失点の中崎に広島・佐々岡投手コーチ 「角度もあったし、いい球が行っていた」

◆勝ちきることの難しさも、喜びも、誰より知っている。藤川が締めた。まとわりつく敵地の熱気と汗の粒を振り払って、新守護神就任から登板4戦連続セーブだ。  「点差があっても打線の迫力はあるので、簡単ではない。勝ってつないでくれたので。目指すところは(ファンに)喜んで帰ってもらうことなので。とにかく結果」  新たな勝利の方程式に導かれ、最後に"間違った答え"を出すわけにはいかなかった2-1の七回からジョンソンの救援を仰いで、八回は岩崎がきっちり3人で封じた。こうなれば、3点リードの九回は、ドリスが出場選手登録抹消となった7月26日以降、新守護神となった藤川しかいなかった。  先頭で4番・鈴木と対峙し、空振り三振に斬った。続く松山には右中間二塁打を許したが、一筋縄ではいかないことなど分かりきっていた。会沢も三振で退け、暴投で二走の三進を許しながらも、最後はメヒアを三ゴロに打ち取った。重量級打線と真っ向から向き合って、今季4セーブ目、通算229セーブ目をつかんだ。  矢野監督も藤川にすべてを託している。「経験が一番大きいと思うし、点差、状況に合わせてできる投手。そういうのは球児を出した時点で任せているし。球児には抑えが似合うというか、そこにいるっていうのは、俺自身もいいと思うんだけど」と大きくうなずいた。  チームは今季、五回終了時にリードしていると28勝0敗4分けの勝率10割。それもこれも、開幕からどんな場面でも投げ、支え続けてきた藤川の力によるところが大きい。ここからは一番後ろで、チームを勝たせる。藤川もいっそう熱く投げていくつもりだ。  「九回は疲労度が全然違う。まだまだ、数を踏んで行かないと」。一丸でつないでいく虎投の一番後ろに、収まるべき男が収まった。 (長友孝輔)

◆湿度85%と蒸し暑いマツダスタジアムで演じた熱投に、駆けつけた虎党も熱狂した。西が鯉打線を4安打に封じ、チームトップタイの5勝目。六回を投げきると、ガッツポーズを決めた。  「球数もそこまで多くなく、自分のなかではなんとか粘れたと思う。しっかりゲームを作ることができてよかった」  唯一招いたピンチは六回。味方の失策で走者を背負うと、バティスタの打球は、遊撃・糸原と外野の間に落ちて2死一、三塁。それでも4番・鈴木を143キロのシュートで三ゴロにしとめて、危機を脱した。  アクシデントにも屈しなかった。三回、西川への3球目を投げた後、左足首を痛めて、一時ベンチへ。「捻挫してしまったので足首の状態が悪かったんですけど、なんとか治療して最低限できるようにトレーナーにやってもらって、6回までいくことができた」。数分後、マウンドに戻り、1死一塁からプレーを再開。一回に先制ソロを浴びた菊池涼を、低めの変化球で投ゴロ併殺に料理し、ド根性を見せた。  前夜2日の完敗ムードをがらりと変え、チームの今季100試合目を白星で飾る力投。矢野監督も「もう足首やったときは交代かなと思ったけど、そういうアクシデントもありながらあそこまで投げてくれたっていうのは、きょうの勝ちは西の頑張りだと思うし」と最敬礼だ。  入念な準備を怠らないから、安定した投球を続けられる。オリックス時代から遠征試合では、3種類のゴムチューブと「トリガーポイント」と呼ばれる背中の筋肉をほぐす筒状の器具を必ず持参している。「ホテルの部屋でも使ってストレッチをしています」。球場に入る前から体の柔軟性を高めて、心身ともに状態を整えているから、どんな状況でも自分の投球ができる。  先発投手に白星がつくのは、西自身が7回2失点で4勝目を挙げた7月21日のヤクルト戦(甲子園)以来、実に11試合ぶりだ。  「中継ぎの人には毎日準備してもらって、疲れているところでも0にしのいでもらってうれしかった。無事に勝てることができてよかった」  これで100試合を消化。残りもメッセンジャー不在の先発ローテの柱として腕を振っていく。 (織原祥平) 西を好リードした阪神・梅野 「スライダーがよかったので、大事なところで振らせることができた。本当に粘ってくれた」

◆虎の夏男や! 阪神のドラフト1位・近本光司外野手(24)=大阪ガス=が三回に決勝打となる8号ソロを放つなど3安打の大暴れだ。ここ5試合の打率6割と絶好調。3位広島との直接対決で、再び3・5ゲーム差。夏の長期ロードを頼もしいルーキーが先頭で引っ張っていく。  まるで、時が止まったようだった。ここが勝負の分水嶺。鋭く振り抜いた近本が、高々と舞い上がる白球の行方をみつながらしばらく静止。そして、真っ赤に染まる右翼席へと吸い込まれる弾道を追いながら走り出した。三回に値千金の勝ち越しアーチをかけ、絶好調の夏男が長期ロード初勝利に大貢献だ。  「切れるか切れないかわからなくて、(打席で)見ておこうって感じでした。自分のなかでは出塁を考えていたので、本当に結果からみれば最高の形だったと思います」  巧打と快足に加え、パンチ力も大きな魅力。汗を光らせながら、勝利を引き寄せる一撃に胸を張った。一回に西が菊池涼に先制ソロを浴び、すぐさま二回1死一、二塁で糸原が同点打で食らいつく。そして、1-1の三回先頭。2ボールから広島先発・床田の内角141キロ直球を、まさに一閃した。  打球は鮮やかな弧を描いて、右翼席に着弾。7月21日のヤクルト戦(甲子園)以来、11試合ぶりの8号勝ち越しソロで粘る西の背中を力強く押した。八回には右翼線二塁打を放ち、福留の一ゴロ失策の間に貴重な追加点のホームを踏んだ。  「試合が終わるまで何が起こるかわからない」と油断なく、九回2死からは左前打で3安打1打点と打線をけん引。今季10度目の猛打賞でシーズン換算では14・3度。これは、新人記録の長嶋茂雄(1958年)の14度超えも狙えるハイペースだ。  しかも、直近5試合打率6割(20打数12安打)! 猛暑に負けない体を支えるのは「水素水」。疲労の軽減に効果があるとされ、「(飲み始めたのは)1週間前くらいからですかね。暑さ対策というより、疲れをとるためですね」と狙いを明かす。たゆまぬ努力が夏男たる秘けつだ。  矢野監督は「(近本は)ホームランっていうのはもちろんうれしいけど、数多く塁に出るってことが相手にとっても嫌なこと。そういう状態に上がってきたなっていう感じに見える」と目を細めた。  前日に2番を任せ、1試合で1番に戻した打順については「一番多く立ってる打順やから、本人的にもリズム的には合うと思うんだけど。それがチームにとってベストなのかは分からない」と再考する意向だが、どの打順でも背番号5の勢いはそう簡単に止まりそうにない。  「自分のできることは決まっているので。勝っている展開でも負けている展開でも出塁して、ホームにかえってくること。きょうはそれもできて、チームも勝てたのでよかった」と近本。鯉倒で3位と3・5ゲーム差に接近。首位巨人とも6・5差と視界に入ってきた。気温の上昇とともに、虎の夏男がチームも上へと引き上げる。 (新里公章)

◆改めて、西の投球術に唸らされる試合だった。技巧派である自分をよく知っている。相手の心理を探って、押したり引いたりで打ち取っていく。「野球脳」「投手脳」が並外れて素晴らしい。コースギリギリで勝負できる投球は、往年の阪神のエース江夏豊を思い起こさせる。  西の真骨頂は相手の4番・鈴木との対戦。この試合の前まで9打数無安打3奪三振だった相性の良さがあったが、この日も1、2打席で連続三振を奪う。  そしてポイントとなったのは六回。1点リードの2死一、二塁からの3打席目。初球に際どいコースへのスライダー。これまでの対戦からスライダーはミエミエなのだが、それでも厳しいコースに投げるから空振りを奪える。2球目の高め真っすぐは、唯一の危ない球だったが、相性に救われ、3球目に再びスライダー(見逃し)で追い込んで、最後はシュート気味の球で内野ゴロ。決して甘く入らない。計算通りだ。  救援陣の安定と、夏場を考えれば六回での交代も当然。西のフル稼働が浮上の最低条件であることは間違いない。 (サンケイスポーツ専属評論家)

DAZN

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
53431 0.552
(↓0.006)
-
(-)
46465
(+5)
395
(+6)
124
(+1)
58
(+1)
0.265
(↓0.001)
3.810
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
52453 0.536
(↑0.005)
1.5
(↑1)
43418
(+6)
391
(+5)
113
(+2)
30
(+1)
0.248
(↓0.001)
3.570
(↓0.01)
3
(-)
広島
51473 0.520
(↓0.006)
3
(-)
42414
(+1)
401
(+4)
102
(+1)
56
(-)
0.251
(-)
3.410
(↑0.03)
4
(-)
阪神
46495 0.484
(↑0.005)
6.5
(↑1)
43364
(+4)
410
(+1)
67
(+1)
67
(-)
0.249
(↓0.001)
3.480
(↑0.02)
5
(-)
中日
45530 0.459
(↑0.005)
9
(↑1)
45374
(+6)
388
(+4)
60
(+2)
51
(-)
0.261
(-)
3.890
(-)
6
(-)
ヤクルト
38602 0.388
(↓0.004)
16
(-)
43435
(+4)
512
(+6)
109
(+3)
39
(-)
0.239
(-)
4.670
(↓0.01)