DeNA(☆3対1★)広島 =リーグ戦15回戦(2019.07.17)・横浜スタジアム=
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広島
1000000001300
DeNA
00020010X31101
勝利投手:濵口 遥大(4勝3敗0S)
(セーブ:山﨑 康晃(1勝1敗17S))
敗戦投手:ジョンソン(6勝6敗0S)

本塁打
【DeNA】ロペス(20号・4回裏2ラン)

  DAZN
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◆DeNAは1点を追う4回裏、ロペスの2ランで逆転に成功する。そのまま迎えた7回には、1死三塁から相手の暴投の間に走者が生還し、リードを広げた。投げては、先発・濱口が今季4勝目。最後を締めた守護神・山崎は通算150

◆DeNA浜口遥大投手(24)の横浜スタジアム成績は17年5勝0敗→18年0勝5敗→19年0勝2敗。1年目は無敗だったが、2年目からは白星なしの7連敗中。この間、敵地は7勝1敗なのに、本拠地ではなぜか勝てない。

◆DeNAロペス内野手が節目の1発を放った。 1点を追う4回1死一塁。ジョンソンの速球を捉え、左翼スタンドへ逆転2ランをマークした。「自分のスイングで完璧に捉えることができました」。これで巨人在籍の14年から6年連続となる20号本塁打を記録した。

◆DeNA山崎康晃投手(26)が、プロ野球史上最年少で、史上15人目の通算150セーブを達成した。 2点リードの9回に登板し、先頭の松山を中飛、三好を二ゴロ、最後は代打高橋大をフルカウントから見逃し三振の3者凡退で締めくくった。 お立ち台では「チームメイトとたくさんのサポーター、コーチの方々に恵まれて、ここまで数を積み重ねることができました。仲間に出会えて感謝します。もっと頑張ります」と喜びをかみしめた。 また5年目での到達も、元巨人クルーンに並び、プロ野球史上最速タイのスピードとなった。 山崎は「忘れられない試合は、いい試合よりも多い。年間通したら5試合、10試合くらいある。いい結果じゃなくて」と言う。特に記憶に残る一戦に、17年日本シリーズを挙げる。11月4日、ソフトバンクとの同シリーズ第6戦。ヤフオクドームだった。1点リードの9回1死から、内川に痛恨の同点ソロを浴びた。 結果的にチームは延長戦の末に敗れ、日本一を逃した。「自分の成長につながる試合だったし、忘れてはいけない1球だった」と今も胸に刻む男が、快挙を達成した。 ▼通算150セーブ=山崎(DeNA) 17日の広島15回戦(横浜)で今季17セーブ目を挙げて達成。プロ野球15人目。初セーブは15年3月31日の広島1回戦(横浜)。26歳9カ月での達成は09年永川(広島)10年馬原(ソフトバンク)の28歳7カ月を抜く史上最年少。登板275試合は、09年クルーン(巨人)250試合、10年馬原267試合に次ぐ3位のスピード。5年で達成は09年クルーンに並ぶ最速記録で、日本人投手では初めて。

◆広島が先制。1回2死満塁で、楽天からトレード移籍の三好が押し出し四球を選んだ。先発はジョンソン。DeNA先発は浜口。 DeNAは、1点を追う4回にロペスの左翼スタンドへの20号2ランで逆転。試合はDeNA1点リードで7回に入った。 DeNAが勝利。先発浜口が17年以来の横浜スタジアム勝利。山崎が史上15人目の150セーブを史上最年少で達成した。広島ジョンソンは6敗目。

◆DeNA山崎康晃投手(26)が、プロ野球史上最年少で、史上15人目の通算150セーブを挙げた。入団1年目から守護神に抜てきされ、5年目で節目に到達した。初セーブは15年3月31日の広島1回戦(横浜)。いくつもの修羅場を乗り越えてきた身長179センチのハマの小さな大魔神。高い女子力? が、大記録を支えたのかもしれない。 山崎は「プロに入って、風呂の時間が長くなったと思います。試合の日は、多い時で、4、5回入ります」と驚きの生活を送る。「まず球場に来て、1回。そして練習後に、1回入ります。治療が始まる前にも、2回入るんですよね。シャワーで体を流して、風呂に入っているだけなんですけど。何かしている時間の方が、時間忘れていたりする。あ、それで、試合終わってからも入るので。下手したら、5、6回かも」と笑う。 きっかけは、初セーブを挙げた後の、何げないバスタイムだった。「試合後、湯船で体を休めている時、ピッチングを思い出して、こんなことあったり、こんな歓声あったな、という優越感に浸る時があった。自分へのご褒美というか、いい時間だなと思って、そこから多くなったと思います」。守護神だからこそ味わう独特の緊張感、孤独感を浴槽で洗い流してきた。 もともと、ルーティンは作らない主義だった。「ルーティンを作ると、それに左右されてしまう。あれを食べないといけないとか...。大きいルーティンは作らないようにしていたけど、風呂の時間だけは長くなりましたね」。極上の時間もあれば、悔しさで涙を流す日もあった。ただ今日は「い~い、湯・だな・アハハ」と、声が聞こえてきそうだ。【栗田尚樹】 ▼通算150セーブ=山崎(DeNA) 17日の広島15回戦(横浜)で今季17セーブ目を挙げて達成。プロ野球15人目。初セーブは15年3月31日の広島1回戦(横浜)。26歳9カ月での達成は09年永川(広島)10年馬原(ソフトバンク)の28歳7カ月を抜く史上最年少。登板275試合は、09年クルーン(巨人)250試合、10年馬原267試合に次ぐ3位のスピード。5年で達成は09年クルーンに並ぶ最速記録で、日本人投手では初めて。

◆DeNA浜口遥大投手が2年ぶりとなる横浜スタジアムでの勝利をマークした。ルーキーイヤーの17年以来の白星。 初回に四球が絡み、先制点を献上したが、以降は修正。7回途中を1失点にまとめた。「こうしてここに立てて、すごくうれしい」とお立ち台で喜んだ。

◆広島は1回に押し出し四球で先制しながら追加点を奪えず、好投していた先発ジョンソンが4回にロペスに逆転2ランを浴びた。後半戦最初のカードを負け越し、借金は6となった。広島緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -先発ジョンソンはロペスへの1球が悔やまれる 緒方監督 失投はあるからね。その前の空振りもストレートにタイミングが合っていなかったし、前の打席もインサイドのカット気味の球で三振を取れていたから。でも、その後のノーアウト二、三塁は粘りきった。あそこで1回流れが来るかなと(期待した)。実際チャンスもあったしね。代打がはまらず、悔しい結果になった。 -序盤に攻略できなかった 緒方監督 (DeNA浜口は)昨年と違って左打者にはカット系の球が少し多くなっていた。しっかり入っていった中で「強引にならず」というのは打撃コーチからもあった。センター中心に、逆方向もと。(1回1死満塁から二飛の松山は)ちょっと先っぽで泳がされて打点につながらなかった。 -3回のリクエストは松山選手が一塁ベースを踏み切れていなかったように見えた 緒方監督 (穏やかな表情でゆっくりと)ベースを踏まないとダメでしょう。つま先が当たっているかもしれないけどね。何て言うか、そういう微妙なところが試合にも出た。

◆移籍後2度目の先発出場となった広島三好匠内野手が、移籍後初打点をマークした。 1回2死満塁から3球で追い込まれるも、粘って四球を選んで先制点をもぎ取った。「何とか先制点をと思った。つなげて良かった」。無安打も、押し出しを含む2四球。守りでは慣れない三塁を無難にこなし、試合途中からは遊撃にも付いた。移籍後初フル出場となった。

◆広島がDeNAに2試合連続逆転負けを喫し、後半戦カード負け越しスタートとなった。3試合連続先制も、追加点が奪えない。ミスも重なった。先発ジョンソンは6回2失点と好投しながら援護なく6敗目。停滞感を打破できないまま、19日から首位巨人との3連戦に臨む。後半戦に入っても、広島の空気は重い。不安定な立ち上がりのDeNA浜口から押し出しで先制するも、攻略できずに立ち直らせた。強力DeNA打線を相手に1点で逃げ切るのは厳しい。ジョンソンは4回、ロペスにやや甘くなった直球を被弾。その後のピンチも粘りながら6回を投げ切るも、今の広島には1点のビハインドはとてつもなく重い。7回1死二塁からの代打攻勢はDeNAの継投策の前に無得点。その裏の1失点で勝負は決まったような空気だった。 序盤に追加点を奪えなかったことが試合を重くした。2度の好機で試合を左右するプレーに絡んだ松山は「自分のせいで負けたようなもの」と敗戦の責任を背負った。1回は2四球で得た1死満塁でカウント1-1からボール気味の球に手を出して二飛。「犠牲フライでも良かった。それくらいしないとクリーンアップを打たせてもらっている資格はない」。状況に応じた打撃ができなかった。 1点リードの3回2死二塁では、一、二塁間への当たりで1度はセーフと判定され適時内野安打と思われたが、リクエストにより判定が覆った。タイミングはセーフも、走路上にいた一塁ロペスをよけるようにブレーキをかけたことで一塁ベースをきっちり踏み切れていなかった。「ちゃんと踏んどけば良かった。危ないと思って(足を)引いてしまった」。試合後は唇をかんだ。 緒方監督は「ベースを踏まないとダメでしょう」と指摘しながらも責めなかった。ただ「つま先が当たっているかもしれないけどね。そういう微妙なところが試合にも出た」とうまくかみ合わないチーム状況を重ねた。後半戦に入っても投打の歯車はかみ合わず、カード負け越し発進。借金は6に膨らんだ。首位巨人が敗れたことで自力優勝の可能性は残り、19日から本拠地で巨人と3連戦。王者として、このままズルズルと終わるわけにはいかない。【前原淳】

◆DeNA山崎康晃投手(26)が、プロ野球史上最年少で、史上15人目の通算150セーブを達成した。ロッカールームにも振動は響く。試合終了後も、横浜スタジアムは激しく揺れた。「ヤスアキジャンプ」は止まらない。お立ち台の山崎は「感謝」と繰り返した。母も来ていた。「感慨深かった」と9回のマウンドに上がった。 2点リード。簡単に2死を奪うと、記録達成を願うファンの静寂が球場を包んだ。フルカウントからの6球目、ど真ん中へ149キロ直球が捕手のミットに収まった。拍手、悲鳴、興奮のハマスタのボルテージは最高潮となった。通算150セーブ。男の仕事場のロッカーに潜入した。1冊の本が置いてある。「クローザー」というタイトルの元ヤンキース・リベラの自伝だ。伝説の守護神とまで称された男のルーツに興味を抱き、手に取った。読み始めると、自身に重なる部分もあった。 山崎 僕も環境的には、他の人たちとは違う。ひとり親で。金銭的にもあまり恵まれていない環境で育って。いい生活もしてなくて。高校もよくお母さん、私学に入れてくれた。 リベラは高校卒業後、父の漁を手伝いながら、野球を続けた。山崎は大先輩の生き様を目に焼き付け、自身の"バイブル書"としている。 ロッカーの上部、ハンガーラックにはいつも2枚のTシャツが掛けてある。三浦投手コーチの現役引退セレモニーTシャツ、もう1つは18年までDeNAに在籍した加賀繁の引退セレモニーTシャツだ。 山崎 自分が入る前から活躍されていた先輩。たくさんの勇姿見せてもらったし、いろんなものを教えてもらって。あれだけ素晴らしい引退式があって、引退セレモニーも感動した。同じピッチャーとしてあの姿勢を見られたというのは、忘れてはいけないと思って、ロッカーにかけています。夢は名球会入り-。伝説の守護神と呼ばれる日を夢見て、球団が誇る投手へ。これからも試合を締め続ける。【DeNA担当 栗田尚樹】 ▽DeNA三浦投手コーチ 苦しんだこともあったけど、自分で乗り越えてきた。本当に大したもの。常に感謝の気持ちを持ってマウンドに上がっている。これからも、どんどん大きくなってほしい。

◆DeNA山崎康晃投手(26)が、プロ野球史上最年少で、史上15人目の通算150セーブを達成した。入団1年目から守護神に抜てきされ、5年目で節目に到達。苦しかった時期、ハマの小さな守護神はDIYを始めた。物作り以外で気付いた試合を作る喜び。そんな思い思いを、日刊スポーツに手記でつづった。3年前の夏かな。すごく苦しい時期がありました。家に帰っても、モヤモヤして。寝れない日が続きました。朝の4時、5時になっても目は覚めたまま。眠気が来たと思ったら6時。外はもう明るくて。球場に行きたくないという日もあった。どのポジションも大変だけど、他のポジションだったら、少しは気持ちが楽になるのかなと思ったこともありました。 ちょうどそのころ、細かな作業をするようになりました。何かに没頭すると時間を忘れたりするんですよ。DIY、プラモデル、レゴ、パズルが好きで。 この間は嶺井さんの折れたバットで、靴べらを作ってみました。ベッドサイドの棚も作ったことありましたね。ホームセンターで、木材を買って、ヤスリで削って、色を塗って。自分で何かを作るって、面白いですよ。レゴでは東京スカイツリーを作ったこともありますね。下からライトを照らせるタイプのやつで。ステンドグラスのパズルも作りました。裏がスケルトンの額を買って。そんなプロ野球選手いないかもしれませんけど(笑)。僕、変ですかね?  DIYはこの間、家のベランダに人工芝を敷いたんですよ。自分でやってみたら楽しくなって。デッキブラシで、ベランダを奇麗にして。ネットで1メートル×10メートルのマットを買いました。切って、貼り合わせる地味な作業ですけど(笑)。ベランダって配管とかあるじゃないですか? あの丸いところも、定規で測って、余りのないように芝を敷いて。細かいところに気を使って、きっちり仕上げないと。完成したものを見ると、気持ちいいもんですよ。ストレス発散でやっている趣味も、なんだか僕の野球人生に似ていますね(笑)。 最初は「試合を作る」立場でしたから。もともと、先発で入団して。まさかクローザーになるとは思っていなかった。最初の方は、先発に対して、少し嫉妬や、うらやましい気持ちはありました。同級生の石田とか。ただ自分は、先発に挑戦したけど、うまくいかなった。先発を経験したから、どれだけすごい仕事か分かるし、同じくらい試合の仕上げの重要さが分かるようになって来ました。最後を失敗したら、積み重ねてきたことをぶち壊すことになる。僕は守護神を外された時にもう1回やりたい、戻ってやろうと思っていた。日に日に守護神、クローザーに対しての思いは強くなって来ました。 今は胸を張って言えます。試合の最後に投げ、抑えて、勝利投手にウイニングボールを渡すというところにもやりがいがあるんです。抑えも試合を作るということだなって。もう1度、人生をやり直して、プロ野球選手になれるなら、クローザーやりたいと思いますかね。 今後の大きい目標としては、歴史に名を刻みたいです。横浜と言えば、大魔神・佐々木さんがいて。そういう愛称で呼んでもらって。自分も比較されることが多い。ただ、いつかは超える存在になりたい。 今の目標は、何とかチームのために、勝ちたい気持ちと、ウイニングボールを多くの人に渡したい。「Delight In the Yokohama(横浜に喜びを)」。僕なりのDIYを作れるように、これからも頑張ります。応援よろしくお願いします。(DeNA投手) ▽DeNAラミレス監督 リーグ、日本でも一番安定しているクローザー。まだ150セーブなのか、200なのかと思った。それくらい、素晴らしい仕事をしている。

◆DeNAの山崎康晃投手が17日、横浜スタジアムで行われた広島15回戦で今季17セーブ目を挙げ、プロ野球史上15人目の通算150セーブを達成した。  26歳9カ月での到達は永川勝浩(広島)の28歳7カ月18日を抜く最年少記録。通算275試合目はクルーン(巨人)の250試合、馬原孝浩(ソフトバンク)の267試合に次ぐ3番目のスピード達成だった。  3-1の九回に5番手で登板し、三者凡退に抑えた。  山崎は亜大からドラフト1位で入団した2015年に37セーブを挙げ、新人最多記録を25年ぶりに更新。昨季まで133セーブを積み上げた。

◆DeNAの山崎康晃投手(26)が17日の広島戦(横浜)でプロ野球史上15人目の通算150セーブを達成した。26歳9カ月での達成は最年少記録。  一回2死満塁から先発・浜口が先制の押し出し四球を与えるも、四回に1死一塁からロペスの20号2ランで逆転。七回にも1点を追加した。九回にマウンドに上がった守護神は松山を中飛、三好を二ゴロ、代打・高橋を見逃し三振で斬り、今季17セーブ目を挙げた。  入団5年目で快挙を達成した山崎のお立ち台での一問一答は以下の通り。  --今の気持ちは  「チームメートとたくさんのサポーターの方々、コーチの方々に恵まれて、ここまで数を積み重ねてこれたので、本当に仲間に出会えて感謝します。ありがとうございます」  --きょうの投球を振り返って  「よくランナーを出して3人で終われないことが続いているので、これからは3人でしっかり抑えられるようにまたここから、イチから頑張りたいと思います」  --26歳9カ月での通算150セーブ達成は最年少の大記録  「本当に環境に恵まれたと思っているので。これは自分だけの結果じゃないと思っていますし、本当に仲間に恵まれました」  --通算150セーブ達成はわずか5人目  「どうなんですかね。すごいのかわかんないですけど、もっと頑張ります」

◆DeNAの浜口が横浜スタジアムでの連敗を7で止めた。立ち上がりの乱調を修正し、七回途中まで3安打1失点で6月11日以来の4勝目。本拠地では2年ぶりの勝利で、お立ち台で「ここに立つのは2017年以来。すごくうれしい」と感慨に浸った。  本拠地では昨季0勝5敗で今季も2連敗を喫した。6月2日のヤクルト戦では一回に失策絡みで3失点すると相性の悪さもあり、すぐに交代させられていた。ようやくトンネルを抜け、ラミレス監督は「彼がここで勝てたことは大きい」とほっとしていた。

◆広島は1-2の七回に代打攻勢が実らず競り負けた。1死二塁で代打の磯村が三振。続くジョンソンの代打の会沢は四球を選んだが、続く西川が三邪飛に倒れた。エスコバーの速球を捉えきれなかった西川は「打てると思ったけど打ち損じた」と悔やんだ。  六回無死二、三塁のピンチをしのいだ直後に反撃ムードを生かせず、七回に1点を追加され突き放された。緒方監督は「あそこで1回流れが来るかなと。代打がはまらず、悔しい結果になった」と唇をかんだ。

◆DeNAは17日、広島15回戦(横浜)に3-1で勝ち、2連勝を飾った。抑えの山崎康晃投手(26)が、九回を三者凡退に仕留めて今季17セーブ目を挙げ、プロ野球史上15人目の通算150セーブを達成した。  DeNA・山崎が史上15人目の通算150セーブを達成。初セーブは2015年3月31日の広島戦(横浜)で記録。  26歳9カ月での達成は09年の広島・永川勝浩の28歳7カ月を抜く最年少記録。275試合目での到達は09年の巨人・クルーンの250試合、10年のソフトバンク・馬原孝浩の267試合に次ぐ3番目のスピート。

◆ラミレス監督の采配もさえた。試合前まで2試合で防御率0.82と封じ込められていた広島・ジョンソンの攻略を狙い、逆転勝ちした前日の「2番・筒香」はそのままに、今季初めて「8番・投手」を採用。「7番」に今季13打数無安打だった関根を起用した。筒香は3安打をマークし、四回の逆転を演出。関根は2-1の七回に中越え二塁打で出塁し、三進後に暴投で貴重な3点目のホームを踏んだ。「やっと1本出てよかった」という関根に、指揮官は「大きな1点。効果的だった」とうなずいた。

◆浜口が七回途中まで3安打1失点で4勝目を挙げた。2017年10月4日の中日戦で挙げた勝利を最後に11戦7敗と鬼門だった本拠地で白星を手にした。「また、この場所(お立ち台)に立てて、うれしく思います。(1安打3四球の)一回にしょうもない投球をしてしまいましたが、頼もしい野手、リリーフの方々に助けてもらいました」と笑みが弾けた。

◆松山が痛恨のベース踏み損ねで追加点を逃がした。1-0の三回2死二塁で一、二塁間に打球を転がし、間一髪で「セーフ」に。その間に二走の鈴木が生還したが、DeNAのラミレス監督がリクエスト。リプレー検証の結果、一塁を踏んでいないことが確認され、判定が覆った。ロペスとの衝突を避けようとした走塁で得点機を逸し、「ちゃんと踏まないといけなかった。自分のせいで負けたようなもの」と猛省した。

◆DeNAは17日、広島15回戦(横浜)に3-1で勝ち、2連勝を飾った。抑えの山崎康晃投手(26)が、九回を三者凡退に仕留めて今季17セーブ目を挙げ、プロ野球史上15人目の通算150セーブを達成した。26歳9カ月での到達は最年少記録。守護神が感謝の思いを込めた力投で勝利に貢献した。チームは首位巨人に9・5ゲーム差をつけられているが、単独2位を維持。4位とのゲーム差を2に広げた。  渾身(こんしん)のストレートで決めた。山崎が投じた149キロの直球は、糸を引くように内角に構えた伊藤光のミットに吸い込まれた。勝利と偉業を祝う大歓声に包まれたハマスタで、守護神は感慨に浸った。  「チームメートや、たくさんのサポーター(裏方)、コーチ、監督に恵まれて積み重ねてこれました。環境に恵まれていると思います」  おなじみとなった登場曲(ケルンクラフト400)とファンの「康晃ジャンプ」に迎えられ、3-1の九回にマウンドに立った。リリーフカーからはフィリピン出身の母・ベリアさんの姿もスタンドに確認した。感謝の気持ちを込め、9球で2死を奪うと、最後は高橋大を見逃し三振に仕留めた。  150セーブは過去に14人しか成し得ていない偉業だが、26歳9カ月での達成は史上最年少の記録だ。上位進出への激しい争いの中で「チームは大事な時期だし、記録にフォーカスしないようにしました」としながら「ただ、早い段階でこの機会を迎えられたのはうれしい」と息をついた。  亜大を経て入団した1年目から抑えを任され、新人記録の37セーブを挙げて新人王に輝いた。新人からの4年連続20セーブ以上もプロ野球記録。切れのある直球と鋭く落ちるツーシームのほぼ2種類の球種で勝負に挑み続けている。  クローザーは心身をすり減らす過酷な役割だが「体は大きくないし、球種も多くない。僕のストロングポイントは少ないと思う。でも、九回を抑えたい、勝って締めたい気持ちは他の投手に勝っていると思う」。2年目に4試合連続で救援に失敗し、ベンチで涙を流したこともある。苦境を迎えるたびに、強い気持ちではい上がってきた。  「まだ150セーブ。もっと増やして記録をつくることで(感謝の気持ちを)還元できると思っているし、チームも上位に上がる」。来夏の東京五輪では日本代表の抑えとしても期待される山崎。首位巨人とは9・5ゲーム差あるが、そのセーブの数だけ、チームの白星が積み重なっていく。 (湯浅大) 山崎についてDeNA・ラミレス監督 「すばらしいの一言。ルーキーから結果を出し続けて"まだ150セーブなのか"というくらい」 DeNA・三浦投手コーチ 「まだまだ通過点。康晃には『やっと半分にきたな』と話しました」

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<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
50321 0.610
(↓0.007)
-
(-)
60406
(+4)
322
(+5)
113
(+2)
51
(+2)
0.264
(-)
3.570
(↓0.02)
2
(-)
DeNA
41422 0.494
(↑0.006)
9.5
(↑1)
58350
(+3)
344
(+1)
104
(+1)
26
(-)
0.247
(↑0.001
3.700
(↑0.03)
3
(-)
中日
40430 0.482
(↑0.006)
10.5
(↑1)
60319
(+6)
318
(+4)
49
(+2)
43
(-)
0.262
(-)
3.710
(-)
4
(1↓)
阪神
39444 0.470
(↓0.006)
11.5
(-)
56321
(+4)
351
(+6)
57
(+1)
62
(+1)
0.247
(-)
3.440
(↓0.03)
5
(-)
広島
39453 0.464
(↓0.006)
12
(-)
56331
(+1)
357
(+3)
75
(-)
51
(-)
0.243
(↓0.001)
3.530
(-)
6
(-)
ヤクルト
35502 0.412
(↑0.007)
16.5
(↑1)
56380
(+5)
442
(+4)
94
(+2)
35
(+1)
0.241
(↑0.002)
4.610
(↑0.01)