1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 4 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 12 | 0 | 0 |
ソフトバンク | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 0 |
勝利投手:ロドリゲス(4勝2敗1S) 敗戦投手:大竹 耕太郎(5勝3敗0S) |
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◆日本ハムは初回、近藤と渡邉、田中賢介の適時打で幸先よく4点を先制する。そのまま迎えた5回表には、石井の適時打でリードを広げた。投げては、先発・堀が3回1安打無失点。その後は4人の継投で1失点に抑えた。敗れたソフトバンクは、投打ともに振るわなかった。
◆日本ハムが速攻をみせた。初回、長短5安打を浴びせ4点を先制した。ソフトバンクは先発堀の前に3回まで1安打無得点。 日本ハムは5回にも2死から3連打で1点を追加した。ソフトバンクは5回に無死満塁としたが併殺崩れの1点どまり。 日本ハムが継投で4点差を守りきった。対ソフトバンクの連敗を6で止めた。2番手ロドリゲスが4勝目。ソフトバンクは2連敗。
◆首位を走るソフトバンクが後半戦黒星スタートとなってしまった。先発の大竹耕太郎投手(23)がいきなり初回につかまった。 先頭西川から3連打など長短5安打を許し4失点。5回途中116球を投げ、10安打5失点。「初回から自分の投球がまったくできなかった」と、唇をかんだ。 大竹にとっては5月22日の西武戦(沖縄セルラー)以来の黒星で3敗目。自身の連勝も4で止まった。5回には中田、渡辺を連続三振に切りながら田中賢の四球をきっかけに1失点。毎回走者を出す投球に「自分の投球ができない中でも試合をつくらないといけないと思う」と猛省していた。
◆日本ハム石川直也投手が、アドレナリン全開でソフトバンク打線の戦意を喪失させた。 4点リードの7回に登板。初球から真っすぐは154キロを計測。グラシアルの4球目には自己最速タイの156キロもマークした。 「打順も打順で首位との試合。前も打たれているし、最初から飛ばしました」。2死二塁の場面では、6月29日ソフトバンク戦(札幌ドーム)で逆転のランニング本塁打を浴びた上林から空振り三振を奪った。「2回、やられたくはない。点差もあったし、しっかり打者に集中できた」。リベンジを果たした。 14日の全体練習中には、栗山監督から呼び止められた。「失敗してもいいから。それで、しっかり前に進んでくれればいい」と熱いメッセージが送られた。背中を押してもらった若きセットアッパーは結果を恐れず、しっかり腕を振ることだけを考えてマウンドに上がり「流れにもしっかり乗れて投げられました」。逆転優勝だけを見据えて、23歳の豪腕が突っ走る。
◆日本ハムがプラン通りの試合運びで、後半戦の初戦を取った。初回の攻撃は5安打を集中して4点を先行。 栗山英樹監督は「流れを作る。苦しい時は攻撃的にという原理原則がある」と無死一塁でエンドランを仕掛けて成功。速攻での先制劇につなげた。先行逃げ切りの試合展開に持ち込むのが理想の中で、積極的なタクトに選手が呼応した。 投手陣も盤石のリレーだった。初回の援護を受け、ショートスターター堀と第2先発のロドリゲスが余裕を持って6回まで1失点と試合を作った。4点リードの7回からは石川直→宮西→秋吉という勝利の方程式を投入して逃げ切った。栗山監督は「点差は関係ない。この試合がどういうものか、メッセージを送ったつもり」とホールドやセーブがつかない展開でも、死にもの狂いで勝利をもぎ取った。首位ソフトバンク戦の連敗を6で止めたが、まだ6ゲーム差。指揮官は「今こそ必死に」と今カード残り2戦も取って、逆転Vへの道筋をつける。
◆敵地で幕を開けた首位ソフトバンクとの3連戦は、日本ハムが5-1で先勝した。 1回、地元福岡出身の田中賢介内野手(38)が走者一掃の2点三塁打を放つなど、5長短打を集めて、苦手にしていた大竹耕太郎投手(24)を攻略。田中賢は今季2度目の3安打猛打賞でソフトバンク戦の連敗を6で止めた。後半戦白星スタートで、逆転優勝した16年のミラクル再現へ弾みを付けた。生まれ育った福岡で、スタンドから飛ぶ声援に笑顔で手を振った。敵地でヒーローインタビューのマイクを向けられた日本ハム田中賢は、照れくさそうに言葉を紡いだ。「高校生まで福岡で育ちましたので、両親の前でしっかり結果を残せて良かったです」。現役ラストイヤー。応援に駆けつけた家族の前で今季2度目の3安打猛打賞を記録し、これ以上ない恩返しとなった。 約1カ月ぶりにスタメンに名を連ねた38歳は、ベンチの期待を裏切らなかった。近藤の左前適時打などで2点を先行して迎えた、1回の第1打席。1死一、二塁から、ソフトバンク大竹の初球、外寄り135キロ直球を流し打った。左翼手が打球処理に手間取る間に、一気に三塁へ。爆笑に包まれた味方ベンチに「僕の足が動いてなさすぎて、みんな笑っていたんだと思います」。チームが苦手にしていた相手左腕に、初対決で先制パンチを浴びせた。「どうやったら(打線が)つながるのかというところで、賢介がうまくつないでくれた」と、栗山監督も感謝しきりだ。 これで、首位ソフトバンクとのゲーム差は6に縮まった。2位から逆転優勝した16年も、後半戦初戦を白星で飾っている。当時も前半戦終了時点で、首位ソフトバンクとのゲーム差は6もあった。背中はまだまだ遠いが、決して追いつけない距離ではないことを、多くの選手が経験済みだ。ミラクルを演じた3年前と重ね「すごく雰囲気がいい。ソフトバンクは強いですけど(逆転優勝のためには)この3連戦3連勝が、まずは一つのハードルになる。明日、明後日の試合も取れるように頑張っていきたい」と田中賢。奇跡の再現で、現役生活の花道を飾れるか。運命の後半戦が、始まった。【中島宙恵】
◆日本ハム栗山英樹監督の積極的な采配が勝利のスパイスとなった。 初回無死一塁の攻撃ではエンドランを成功させて4得点につなげた。4点リードの7回からはホールドやセーブが付かない展開でも石川直→宮西→秋吉という勝利の方程式を投入。完勝に導いた指揮官は「苦しい時は攻撃的にという原理原則がある。この試合がどういうものか、メッセージを送ったつもり」と必死のタクトで大事なソフトバンクとの3連戦初戦を白星に導いた。
◆ソフトバンク先発大竹耕太郎投手が4回2/3、5失点でKOされ後半戦黒星スタートとなった。 初回、先頭西川から3連打で先制されると、田中賢の2点適時三塁打など、この回5安打を集中され4失点。本来の低めへ集める投球ができなかった。「初回から自分の投球ができなかった。チームに迷惑をかけてしまっている。よくなる努力をすることが一番の責任の取り方」と4試合続けて4失点以上していることを反省した。 工藤監督は「しっかり腕を振るというところが足りなかった。できている部分もある」と、前半戦、離脱することなく先発ローテーションを守った2年目左腕に変わらぬ期待をかけた。 打線は日本ハムのオープナーからの左右ジグザグ継投の前に4安打1点に抑え込まれた。連敗は6月9日広島戦から12日阪神戦(1分け含む)以来、約1カ月ぶり。対日本ハムの連勝は6でストップし6ゲーム差となった。
◆1回に先制の左前適時打を放った日本ハム近藤健介は「大きな先制点につなげることができました。後半戦最初の打席で、いい感じで打つことができて良かったです」と、胸を張った。 3回の第2打席でも、右中間二塁打で出塁した。12、13日の球宴では5打数無安打に終わったが、心配は無用。後半戦でも、ヒットメーカーぶりを発揮してくれそうだ。
◆後半戦の"開幕投手"を務めた日本ハム堀瑞輝投手が、役割を完璧に全うした。 ショートスターターとして3回1安打無失点、打者9人で投げきった。「緊張感はいつもよりあったけど、その中で冷静にいけた」。第2先発のロドリゲスへ最高のバトンを渡して勝利への流れを作った。
◆高卒2年目のソフトバンク田浦文丸投手が2試合目も2回無失点と好投した。 3番手で7回から登板。8回には無死一塁から、スリーバントを試みた清水をチェンジアップで空振りさせた。「あの球はよかった。抑えられてよかった」と納得の表情だった。初登板の映像を見たカブスのダルビッシュが「俺がこんなんやったら1球で肩もげる」と絶賛した魔球がこの日もさえた。工藤監督も「臆することなく向かっていっていい結果を残してくれた。どんどん続けられるように頑張ってほしい」と目を細めた。国際大会参加のため24日から離脱するモイネロの代役左腕に名乗りを上げた。
◆ソフトバンク松田遼馬投手(25)が2番手で登板し、1回1/3を無安打無失点に抑えた。先発大竹が5点目を奪われたところで登場。2死一、三塁のピンチで清水を投ゴロに仕留めた。 続く6回は1番西川からの上位打線を3者連続直球で空振り三振を奪った。「直球の感覚はよかったので、思い切って腕を振った。前回登板で打たれていたので抑えられてよかった。チームは負けてしまったが個人的には後半戦いいスタートが切れました」と無失点で首脳陣の期待に応えた。 球宴では元同僚の阪神青柳が松田遼らの上から投げてほしいというリクエストに応え、初球に腕の位置を上げて投げたことを知り「投げたらしいですね。ちょうど家族と食事をしていたので、見られなかったんです。見たかったですね」とうれしそうに笑った。 移籍2年目の今季はここまで27試合に登板し0勝1敗2ホールド、防御率3・34の成績で、首位のチームに貢献している。
◆日本ハムの栗山監督は、腰の張りで離脱していた大田が16日から1軍に合流することを明言した。大田は3日に出場選手登録を外れ、後半戦スタートから出場できるように千葉県鎌ケ谷市の2軍施設で調整していた。
◆6月13日以来、約1カ月ぶりの先発出場となった田中賢が、一回の2点三塁打など4打数3安打2打点と活躍。今季限りでの現役引退を発表している38歳は、出身地の福岡でヒーローインタビューを受け、「両親の前で結果を出せてよかった。(ソフトバンクとの)3連戦に3連勝して、優勝を目指して頑張りたい」と誓った。
◆6月12日以来の連敗となった。2年目左腕、大竹は一回に4点を失い、5点目を与えた五回途中で降板。3敗目を喫し「初回から自分の投球が全くできなかった」とうつむいた。開幕から先発枠を守るが、3試合連続で4失点して迎えた今回も復調できず。工藤監督は「腕をしっかり振るところが足りなかったかな。修正して次につなげてもらえれば」と奮起を促した。
◆いよいよ頭角を現してきた。後半戦の開幕投手を任された日本ハムの3年目左腕、堀瑞輝投手(21)が3回1安打無失点。先発が打者一巡をメドに交代する「ショートスターター」の起用に応え、ソフトバンク打線を封じ込んだ。 「いつもより緊張感があったけれど、冷静に投げることができた。後半戦の1発目。しっかり3イニングを投げられてよかったです」 予定通りの3イニングを打者9人で抑えて、2番手のロドリゲスにバトンタッチ。日本ハムは5投手のリレーで強打の相手を1点に抑えた。 今季から栗山監督は、救援投手を先発で起用する米大リーグの「オープナー」に独自のアレンジを施したショートスターター制を導入。指揮官の新戦術に、3年目左腕は中継ぎ、先発、ワンポイントで獅子奮迅の活躍で対応している。7月は6試合で9回無失点だ。 2017年のドラフト1位。広島新庄高3年時に出場した夏の甲子園では3回戦に進出し、今井(作新学院高、現西武)、藤平(横浜高、現楽天)らとともに高校日本代表に選出された。 昨オフは高校の先輩、巨人・田口の米ハワイ自主トレに同行。ハードな体幹トレーニングやランニングメニューをこなし、体重は約3キロ減の78キロ。体脂肪率も3%減った。スタミナ面の強化が、フル回転につながっている。 21歳の奮闘で首位・ソフトバンクと6ゲーム差に縮めた。勝負はここから。逆転優勝へ、反撃のキーマンが出現した。 (中田愛沙美)
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
48 | 33 | 4 | 0.593 (↓0.007) | - (-) |
58 | 360 (+1) | 323 (+5) | 115 (-) | 76 (-) |
0.254 (↓0.001) | 3.460 (↓0.02) |
2 (-) |
日本ハム |
42 | 39 | 4 | 0.519 (↑0.006) | 6 (↑1) |
58 | 359 (+5) | 348 (+1) | 58 (-) | 36 (-) |
0.258 (↑0.001) | 3.800 (↑0.03) |
3 (1↑) |
楽天 |
41 | 40 | 2 | 0.506 (↑0.006) | 7 (↑1) |
60 | 373 (+6) | 360 (+2) | 86 (-) | 28 (+1) |
0.253 (↑0.002) | 4.170 (↑0.03) |
4 (1↓) |
西武 |
41 | 41 | 1 | 0.500 (↓0.006) | 7.5 (-) |
60 | 428 (+5) | 410 (+6) | 94 (-) | 89 (+2) |
0.259 (↑0.001) | 4.380 (↓0.02) |
4 (1↑) |
ロッテ |
40 | 40 | 2 | 0.500 (↑0.006) | 7.5 (↑1) |
61 | 374 (+6) | 356 (+5) | 100 (+1) | 53 (-) |
0.247 (↑0.001) | 3.930 (↓0.02) |
6 (-) |
ORIX |
36 | 43 | 5 | 0.456 (↓0.006) | 11 (-) |
59 | 295 (+2) | 365 (+6) | 55 (-) | 77 (-) |
0.234 (-) | 3.890 (↓0.02) |
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