1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 4 | 0 |
ロッテ | 0 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | X | 5 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:チェン・グァンユウ(1勝0敗0S) 敗戦投手:村田 透(0勝1敗0S) |
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◆ロッテは2回裏、角中の犠飛で先制に成功する。そのまま迎えた4回には、角中と井上の連続適時打で2点を追加し、リードを広げた。投げては6人の継投で完封リレーを飾り、2番手のチェン・グァンユウが今季初勝利をマーク。敗れた日本ハムは、打線が5安打無得点と沈黙した。
◆ロッテはここまで80試合を消化して99本塁打。前半戦(球宴前)までにチーム100本塁打以上は今季ソフトバンク、巨人、DeNAがマークしているが、ロッテでは80年を最後に出ていない。 前半戦最終試合で1発を放ち、チーム39年ぶりの記録なるか。
◆ロッテは2回、角中の犠飛で先制。日本ハムはロッテのブルペンデーによる継投の前に、3回まで無安打に抑えられた。 ロッテは4回に角中と井上、5回にはレアードの適時打で計4点を追加。日本ハムはロッテの継投策に好機をつくるも得点できず。 ロッテは「中継ぎデー」を6投手の継投で完封勝ち。日本ハムは打線が沈黙し村田が1敗目。ロッテはチェンが今季初勝利。
◆ロッテ角中勝也外野手が序盤に2打点を挙げた。ボルシンガーの右足首捻挫により、中継ぎ陣の継投によるブルペンデーを敢行。 2回1死三塁に犠飛で先制点を奪うと、4回2死二塁では左前適時打で追加点。厳しい状況の投手陣を早々に援護した。「復帰して初のタイムリーなので、ただただうれしいです。以上です」とケガ明け6戦目での適時打を喜んだ。
◆日本ハム清宮幸太郎内野手が自己ワーストを更新し25打席連続無安打となった。 その間17三振と絶不調。この日も5回無死二塁で空振り三振に倒れるなど2打数無安打。5回には守備で清田が放った飛球を取り損ねプロ初失策も記録した。 7回の第3打席で代打を送られ途中交代となった。「スイング自体は(最近の中で)一番よかった。初戦からホークス戦ですし、落とせない試合ばかりなので、最初から飛ばしていけるように」と後半戦を見据えた。
◆日本ハムが守乱で前半戦最終戦を落とした。5回までに今季ワーストの1試合4失策を記録。 試合の流れを手放し、打線も今季4度目の0封負けと節目は締まらない内容だった。それでも、故障者が続出するなど波に乗りきれなかった前半戦は貯金2の2位でターン。栗山監督は「苦しむ中でも、そういう状態で後半戦にいける」と逆転Vへ向けて気持ちを切り替えた。
◆日本ハム村田透投手の今季初白星はまたもお預けとなった。 2回に先制犠飛を許すと、4回2死から角中に左前適時打を打たれるなど3連打され、4回途中3失点(自責1)で降板した。「連打を食らってしまった場面は、何としても止めないといけなかったと思います。ピンチでボールが先行してしまったし、もっと丁寧に投げていかないといけなかったです」と反省ばかりが口をついた。
◆日本ハムの正二塁手に定着した渡辺諒が、チーム唯一の2安打を放ち、気を吐いた。 「(前半戦)最後の試合で2本打てたのは後半戦につながると思う。しっかり体のケアをしながら、(後半戦)1試合目から結果を出せるようにしていきたい」と意気込んだ。
◆日本ハムが前半戦最終戦を守乱で落とした。ロッテ14回戦(ZOZOマリン)は今季ワーストの1試合4失策で試合の流れを手放し、打線も振るわず今季4度目の0封負けで節目を飾れなかった。 故障者が続出するなど波に乗れなかった前半戦だが、41勝39敗4分けと貯金2の2位、首位ソフトバンクとは7ゲーム差で折り返した。勝って締めたかった前半戦ラストは、締まらない内容で完敗した。日本ハムが決勝点を与えた起点は、デジャヴ(既視感)のようなプレーだった。2回先頭のレアードは平凡な三ゴロも、三塁手の杉谷が悪送球。一塁手の清宮もカバーできず、記録は杉谷の失策で無死二塁。続く清田の一ゴロで1死三塁となり、角中に先制犠飛を打たれた。無安打で献上した先制点が、試合の展開を重くした。 1回裏の守備に入る前から、守乱の予感は漂っていた。イニング間に内野手が行うボール回し。一塁手の清宮からゴロを送られた杉谷が一塁へ送球したが、ここでも悪送球。清宮が止めきれなかったボールはカメラマン席へ飛び込んでいた。初回先頭の荻野の三ゴロはきっちりさばいたが、2回先頭では不用意なプレーが再現され、先発村田の足を引っ張ってしまった。 他にも4回の谷口は送球ミスを犯して失点につながり、同じく4回の清水、そして5回の清宮は邪飛を落球。1試合4失策は今季ワースト。チームでは14年8月9日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)以来、5年ぶりの珍事で前半戦は連敗フィニッシュに。栗山監督は「すいません...すいません。ちゃんとやっていきます」と頭を下げた。 前半戦はエース上沢が故障離脱するなど、主力に故障者が続出。その中でショートスターターなどの新戦術や大胆な守備シフトなども駆使して貯金2の2位でターンした。首位とは7差だが、優勝をあきらめる数字ではない。指揮官は「みんなが一生懸命やってくれた。苦しむ中でも、そういう状態で後半戦にいける」。この日、うみは出し切ったはずだ。逆転Vだけを目指して、後半戦を駆け抜ける。【木下大輔】
◆ロッテ吉井理人投手コーチが西野勇士投手の先発転向プランを明かした。この日は登板はなかったがチェン、石川を除いて「複数回投げられるのは西野だけ」という判断で延長戦に備えブルペン待機していた。 「西野は先発させたいと思っていて、明日から2軍に行ってもらう。後半追い上げるには先発投手が必要なので」と期待した。
◆ロッテが、吉井理人投手コーチ(54)もしてやったりの継投プランで、前半戦最終戦を勝利で飾った。今季ショートスターターを多用する日本ハム相手に6投手の継投で完封勝ち。先発予定のボルシンガーが右足首捻挫で登板を回避する中、「ブルペンデー」で乗り切った。右肘の違和感で抹消されていた石川が中継ぎで復帰し登板するなど、総力戦で白星を勝ち取った。吉井コーチが試合前に思い描いたプランが、現実になった。1番手を任せたのは唐川。「どんな状況でも普段通り投げてくれる。四球を連発することなく大崩れもない」。期待通りの無失点で、まず流れを作った。 肝と位置づけたのは2番手だ。「オープナーは2番手が崩れると終わってしまうので、チェンか石川かと思った。石川は病み上がりなので」。2番手はチェン、3番手に石川を選択。石川は9日にファームで3回程度の登板を予定していたが、緊急事態ということで中継ぎに入った。「乱暴ですけど、2回くらい投げれたらと。ボルシンガーがケガしていなかったらこういうことはなかった」。 就任1年目の前半戦を「リリーフ陣は益田、松永以外は素人だったのでほんとに頑張った」と振り返る。そんな投手陣を支えたのは「チームB」と呼ばれる中継ぎ陣だ。決して負けパターンというわけではなく、チームに勢いを取り戻す重要なピースと位置づけた投手だ。この日登板したチェン、田中はシーズン当初、勝ちパターンの投手ではなかった。「何回もゲームを立て直すために投げてもらって、勝ちを拾ったり、負けのゲームでも最後まで投げてくれた。彼らのおかげで正直手薄な中でやってこられた」と感謝した。 緊急事態と思われた球宴前の最終戦で、前半戦を総括するような中継ぎ陣フル回転の勝利を挙げた。「監督も『いつかこういう日が来るでしょうね』と言っていた。それが今日でよかった。月に1度あってもしんどい」。言葉とは裏腹に晴れやかな笑顔だった。【久永壮真】 ◆ロッテ井口監督 今日はブルペンデーだったんですけど、ブルペン全員でしっかり守り抜いてくれたと思います。
◆ロッテは先発唐川からチェン-石川-松永-田中-益田の継投で完封勝ち。 6人以上での完封リレーは、ロッテでは13年9月7日西武戦(3-0=松永-中郷-○服部-内-ロサ-S益田)17年7月18日オリックス戦(4-0=唐川-東條-○有吉-南-大谷-内)に次いで3度目の球団タイ記録。
◆日本ハムの村田は四回途中まで投げて4安打3失点でKOされた。二回に先頭打者の打ち取った当たりを三塁手の杉谷が一塁へ悪送球して出塁を許し、犠飛で先取点を許すなど味方の守備に足を引っ張られる不運もあったが「ピンチでボールが先行してしまったし、もっと丁寧に投げていかないといけなかった」と肩を落とした。 四回には2死無走者から球が甘くなり、3者連続で長短打を浴びて2点を失い交代を告げられた。「連打を食らってしまった場面は、何としても止めないといけなかった」と唇をかんだ。 今季初登板だった3日の西武戦は四回途中まで2失点で降板。「フォームを修正してきた。長いイニングを投げられるようにしたい」と挽回を期して臨んだマウンドだったが、2試合続けて試合をつくれなかった。
◆ロッテは6投手による無失点リレーで交流戦明け初の連勝を飾り、前半戦を締めくくった。ボルシンガーが右足首の捻挫のために前日9日に登録を外れたため細かな継投で乗り切った。井口監督は「何とか全員で守り抜いてくれた。要所要所で抑えてくれた」と満足そうだった。 中継ぎの唐川を先発させて1回で交代させ、右肘の違和感のために約1カ月ぶりの登板となった石川を3番手でマウンドに上げるなど総力戦だった。2番手で3回無失点と好投し、2年ぶりに白星を挙げたチェンは「抑えられて良かった」と笑みを見せた。 井上(四回に適時二塁打) 「とにかく走者をかえしたいという気持ちだった」 レアード(五回に2点打) 「ランナーをかえすことができて良かった」
◆日本ハムは投打でいいところなく、守備でも4失策と散々な内容で完敗した。2連敗で前半戦を終えた栗山監督は「二つ負けて終わったのは事実。しっかりやっていく」と険しい顔つきで話した。 首位ソフトバンクに7ゲーム差に引き離されたが、2016年に最大11・5ゲーム差を逆転して優勝した経験がある。「本当はもうちょっとくっついておきたかったが、チャンスがある中で後半戦に行けるのは感謝しないと」と気持ちを切り替えた。 清宮(25打席連続無安打でその間17三振の不振) 「スイング自体は最近の中では一番良かった。休みをちょっとしたきっかけにできれば」
◆ロッテが日本ハムに、初の「ブルペンデー」による6投手の零封リレーで白星。借金を「1」に減らし、前半戦を終えた。 逆境を全員で乗り越えた。この日登板予定だったボルシンガーが、右足首捻挫で前日9日に登録を外れた。急きょ決まった戦略に、ブルペンが一丸となった。 「一番初めに立つ人は経験がないと不安になる」と井口監督は、先発経験も豊富で今季は勝ちパターンの一角を担う唐川を一回のマウンドに送った。右腕は「中継ぎと同じつくりかたで、しっかり腕を振って、ストライク先行を考えた」と、予定通り1回を投げ、無安打無失点でつないだ。 二回からはチェンが3回を1安打無失点。「ロングリリーフが自分の仕事。いつも先発が緊急降板したときのために、始めから準備しているから、チェンチェン大丈夫。きょうはむしろ二回からいくと決まっていたので、投げやすかった」と、好投した左腕には2年ぶりの白星がついた。 右肘の炎症から復帰し、一度2軍で調整登板する予定だった石川も、6月9日以来のぶっつけ登板で「微妙。すべて良くなかった」と苦しみながらも2回を無失点。後半戦も再び中継ぎで登板する予定だ。 最後は前半戦を支えた松永、田中、益田とつないで貴重な1勝を守り抜いた。 井口監督は「ブルペン全員でしっかり投げてくれた。(ブルペンデーは)はやりにはなってきていますけど、基本は先発がしっかり投げて、抑えにつなぐこと。きょうはボルシンガーにアクシデントがあってこうなっただけで、今後はプレーオフとかに入らない限り、おそらくないと思う。中継ぎ陣がよく投げてくれた」と締めくくった。
◆2戦連続の「9番・一塁」で出場した清宮は三飛と空振り三振で2打数無安打。七回に代打を送られ、交代した。6月22日の中日戦から25打席連続無安打の大不振で前半戦を終えた20歳は「いい終わり方ではなかったけれど、(球宴中の)休みをきっかけにできれば」と前を向いた。後半戦は首位・ソフトバンクとの3連戦からスタート。「最初から飛ばしていきたい」と巻き返しを誓った。 四回途中4安打3失点で今季初黒星を喫した日本ハム・村田 「(四回の)連打を食らった場面は、何としても止めないといけなかった。ピンチでボールが先行してしまった」 今季3度目の零敗、守備も4失策と乱れた日本ハム・栗山監督 「すみません。しっかりやります」
◆角中が二回に先制の左犠飛、四回に左前適時打で2打点。左太ももの肉離れから5日に1軍復帰したばかりの2012、16年の首位打者が5月24日以来の打点をマークした。復帰後は6試合中5試合で安打を放ち、「体に痛いところがないので自分のスイングができている。仕事ができて良かった」と手応えを口にした。
◆ロッテが今季初めて救援陣が短いイニングをつなぐ「ブルペンデー」を導入し、6投手による継投で完封リレー。借金1で前半戦を終えた。 逆境を全員で乗り越えた。この日、登板予定だったボルシンガーが右足首捻挫で前日9日に出場選手登録を外れた。急きょ決まった戦略に、救援陣が一丸となった。 2017年7月18日以来となる6人継投の完封リレー。当時と同じく唐川が先発し、1回を無失点。二回からは左腕・チェンが3回を1安打無失点に抑え、2年ぶりの白星を挙げた。「ロングリリーフが自分の仕事。(試合の)始めから準備しているからチェンチェン(全然)、大丈夫」。自身の名前を使ったギャグで笑わせた。 右肘の炎症を抱えていた石川は2軍で調整登板する予定を変更し、2回ゼロ封。6年目でプロ初ホールドを記録し「後半戦、また頑張ります」と決意を新たにした。石川の後は松永、田中とつなぎ、最後は益田が三人でピシャリ。総力戦でつかんだ1勝だ。 (浜浦日向) ブルペンデーについてロッテ・井口監督 「流行になっていますが、基本は先発がしっかり投げること。中継ぎが頑張ってくれた」 先発で1回無失点のロッテ・唐川 「中継ぎのつもりで調整して、しっかり腕を振った」
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
48 | 32 | 4 | 0.600 (↓0.008) | - (-) |
59 | 359 (+3) | 318 (+7) | 115 (-) | 76 (+3) |
0.255 (-) | 3.440 (↓0.04) |
2 (-) |
日本ハム |
41 | 39 | 4 | 0.513 (↓0.006) | 7 (-) |
59 | 354 (-) | 347 (+5) | 58 (-) | 36 (+1) |
0.257 (↓0.001) | 3.830 (-) |
3 (1↑) |
西武 |
41 | 40 | 1 | 0.506 (↑0.006) | 7.5 (↑1) |
61 | 423 (+7) | 404 (+3) | 94 (+4) | 87 (+1) |
0.258 (-) | 4.360 (↑0.02) |
4 (1↓) |
楽天 |
40 | 40 | 2 | 0.500 (↓0.006) | 8 (-) |
61 | 367 (+6) | 358 (+7) | 86 (+1) | 27 (-) |
0.251 (↑0.002) | 4.200 (↓0.03) |
5 (-) |
ロッテ |
39 | 40 | 2 | 0.494 (↑0.007) | 8.5 (↑1) |
62 | 368 (+5) | 351 (-) | 99 (-) | 53 (+1) |
0.246 (-) | 3.910 (↑0.05) |
6 (-) |
ORIX |
36 | 42 | 5 | 0.462 (↑0.007) | 11 (↑1) |
60 | 293 (+7) | 359 (+6) | 55 (-) | 77 (+5) |
0.234 (↑0.001) | 3.870 (↓0.02) |
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