日本ハム(☆5対3★)西武 =リーグ戦14回戦(2019.07.03)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:玉井 大翔(1勝1敗0S)
(セーブ:石川 直也(1勝2敗3S))
敗戦投手:十亀 剣(3勝3敗0S)
  DAZN
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◆日本ハムは3回裏、2死一二塁から中田の適時打が飛び出し、先制に成功する。逆転を許した直後の4回には、石井と西川の連続適時打などで4点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、2番手・玉井が今季初勝利。敗れた西武は、先発・十亀が誤算で、打線も6回以降1安打と沈黙した。

◆日本ハムは3回2死一、二塁から中田の中前適時打で先制した。今季初先発の村田は3回まで3安打無失点投球。 西武は4回に中村の適時二塁打で逆転。その裏、日本ハムは石井、西川の適時打などで4点を奪い、再び勝ち越した。 日本ハムが継投で反撃をかわし、2連勝で貯金を1とした。2番手で登板した玉井が今季初勝利。西武は2連敗となった。西武十亀は3敗目。

◆西武は2夜連続で先発がKOされ、連敗を喫した。十亀剣投手が4回までに5失点。 前夜の高橋光の2回途中8失点に続き、序盤に大量失点を許す展開で、流れを持っていかれた。首位ソフトバンクとは今季最大タイの5・5ゲーム差。4位日本ハムには0・5差に迫られ、辻監督は「ウチは上にくっついていくだけ。下も近づいている。ここから(真価を)問われるし気合入れていく」と引き締めた。

◆西武中村剛也内野手が数十センチのフェンスに阻まれ、400号リーチを逃した。4回無死一、二塁の場面で左中間スタンドへ伸びていったと思われたが、フェンス最上部にあたり通算399号本塁打とはならず、2点適時二塁打。本人の感触も「2ベースと思って走っていた。打球が低かったんで。ちょっと詰まった感じもあった」と、あと2本と迫る歴代20人目の400号まで、6試合連続ノーアーチで足踏みした。

◆日本ハム2番手で登板した玉井大翔投手が今季初勝利を挙げた。 逆転された直後の4回無死二塁のピンチで登板も「相手に流れがいきかけていたけど、いつも通り自分の投球を」と後続を抑える好リリーフ。5回内野ゴロの間に1失点も、最少失点に抑え味方の反撃につなげた。 昨年9月28日楽天戦(楽天生命パーク)以来の勝利を挙げた右腕はヒーローインタビューで「5回に1点を取られたのでここにいるのは気まずいですけど、うれしいです」と喜んだ。

◆日本ハムが5カードぶりの勝ち越しで、5日ぶりに貯金1とした。1点を追う4回、石井の中前適時打で同点とし、無死満塁から西川が勝ち越しの2点二塁打を放った。 右翼フェンス直撃の一撃に「角度も良かった。今年、あまり本塁打が出ていないので、入っていたらな~と」。わずかにスタンドに届かなかった一撃を悔やんでいた。

◆日本ハム杉谷拳士内野手が攻撃の起点となった。3回2死から二塁内野安打で出塁し、二盗を決め中田の先制打をお膳立て。 4回無死二、三塁では逆方向にきっちりと二ゴロを放つなど、2安打1打点1盗塁の活躍を見せた。「良い形で振れている。(4回の場面は)走者を返すことだけを考えて打席に立った。状況判断がしっかりできて、思い通りのゴロが打てた」と納得の表情を見せた。

◆日本ハムが西武を5-3で退け、2連勝で5カードぶりの勝ち越しを決めた。2-2に追いついた直後の4回無死満塁から、西川遥輝外野手(27)が右翼フェンスを直撃する勝ち越し2点二塁打。得点圏打率3割6分9厘、満塁では8割3分3厘の勝負強さを発揮した。チームは5日ぶりに「貯金生活」に戻り、3位西武に0・5ゲーム差。4日の同カードに勝てば、約2週間ぶりに3位に浮上する。スタンドまで、わずかに届かなかった。2-2で迎えた4回無死満塁、勝ち越しの2点二塁打を放った日本ハム西川は、首をかしげ、悔しそうな表情を浮かべた。「角度は良かった。若干、詰まったかな」。お立ち台では「外野の頭を越えたのは分かったんですけど、あそこまで行ったら入って欲しかった」と、笑顔はナシ。いつもなら「僕はホームランバッターじゃないから」とクールに受け流すはずなのに、この日は、珍しく色気を出した。 カウント2ボール2ストライク。追い込まれてからの5球目だった。真ん中高めに入った142キロ直球を、見逃さなかった。西武十亀には、近年、苦しめられている。16年からの通算打率は1割4分3厘。「相性が良くなかったので、なんとか犠牲フライを打てればと。自分なりに対策はありました」。"マル秘"の攻略法で苦手を克服したが、あと少しで満塁弾だっただけに心残りも。「今年はあまり本塁打が出ていないので。本塁打を打てるに越したことはないし、欲しがってはいます」と苦笑いだ。 休養日の24日、東京都内の病院に入院中だった上沢を見舞った。「暇やろ、と思ってね」と冗談めかしたが、志半ばで戦線離脱した後輩を思いやる、優しさがある。この日、開幕から右中間を組んできた大田も、腰の張りで1軍登録を外れた。「(大田)泰示さんにしても、本人が一番悔しいと思う。この時期になったら、けが人が多くなってくるので、カバーしながらやっていけたら」。リードオフマンは、チームの思いを代弁した。 前日2日に泥沼の連敗を脱出。6月12日ぶりの2連勝で、5カードぶりの勝ち越しを決めた。再び貯金生活に戻り「6連敗したので、6連勝したいと思います」。ヒーローインタビューで、本拠地ファンにしっかりと誓った。【中島宙恵】

◆日本ハムの村田が先発で今季初登板を果たしたが、試合をつくれなかった。1-0の四回に先頭打者から2者連続で四球を出して無死一、二塁のピンチを招き、中村に左翼フェンス直撃の2点二塁打を浴びたところで交代を告げられた。  右肘痛などで開幕から2軍での調整が続き「遅れを取り戻したい」と意気込んでのマウンドだった。「悪くはなかったが、四回の四球ですね。それ以外は良かったので、長いイニングを投げられるようにしたい」と反省した。

◆西武の十亀は四回途中5失点と崩れ3敗目を喫した。味方が逆転して2-1となった四回、連打で無死一、二塁から、力ないゴロを捕球できず満塁のピンチを招き、ここから4失点。「自分で首を絞めて流れを切れず、試合を決めてしまった。詰めの甘さが出ている」と肩を落とした。  前日2日に二回途中でKOされた高橋光に続き、2試合続けて先発が早い回に降板。「先発が仕事をできないと中継ぎに負担がかかる。チームに迷惑をかけてしまった」と反省した。

◆日本ハムの玉井が2番手で投げ、2回1失点で今季初勝利を挙げた。1-2の四回無死二塁で登板して後続を打ち取ると、その裏に味方が逆転して白星が付き「相手に流れが行きかけていたので、いつも通りの自分の投球をしたいと思った」と笑顔で話した。  上沢やマルティネスら主力先発投手が不在で救援陣に負担が掛かっている。「投手陣が一丸となって、できる限り最少失点でいきたいと思ってやっている」と言葉に力を込めた。

◆西武の中村が11試合連続安打となる2点二塁打を放った。0-1の四回無死一、二塁で初球の内角球を捉えると、打球は左翼フェンス最上部を直撃。もう少しで本塁打という当たりだったが「二塁打と思って走った。打球が低かったので。ちょっと詰まった」と淡々と振り返った。  これで今季60打点目。同僚の山川に次いでリーグ2位と堂々の数字を残している。交流戦終了後に本塁打こそ出ていないが好調を維持。「早く達成したい」と話す、残り2本の通算400本塁打達成も遠くはなさそうだ。

◆6連敗後に2連勝して貯金1。1番・西川が2-2の四回無死満塁で、右翼フェンスを直撃する勝ち越しの2点二塁打を放った。あと少しで本塁打という一打に「最低でも犠飛と思っていた。角度も良くて(スタンドに)入ったかなと思ったんですけど」と、はにかんだ。昨季から1、2番コンビを組む大田が腰の張りで離脱し「本人が一番悔しいし、帰ってきたときにいい位置にいられるようにしたい」と決意を新たにした。 西川について日本ハム・栗山監督 「ずっと試合に出続けて、チームを引っ張ってくれている。感謝しかない」

◆先発の十亀が四回途中5失点で3敗目を喫した。味方が逆転した直後の四回に自らの失策が絡んで再逆転を許し、「自分で首を絞めて流れを切れず、試合を決めてしまった。詰めの甘さが出ている」。前日2日に二回途中でKOされた高橋光に続き、2試合続けて先発が早い回に降板。「先発が仕事をできないと中継ぎに負担がかかる。チームに迷惑をかけてしまった」と反省した。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
43304 0.589
(↑0.006)
-
(-)
66325
(+4)
287
(+1)
104
(+1)
69
(+1)
0.254
(↑0.001)
3.380
(↑0.03)
2
(-)
楽天
39342 0.534
(↓0.008)
4
(↓1)
68347
(+1)
331
(+4)
81
(+1)
25
(-)
0.254
(-)
4.240
(-)
3
(-)
西武
38361 0.514
(↓0.007)
5.5
(↓1)
68390
(+3)
376
(+5)
86
(-)
84
(+1)
0.261
(↓0.001)
4.470
(-)
4
(-)
日本ハム
37364 0.507
(↑0.007)
6
(-)
66335
(+5)
320
(+3)
52
(-)
33
(+1)
0.260
(↑0.001
3.860
(↑0.01)
5
(-)
ロッテ
35372 0.486
(↑0.007)
7.5
(-)
69340
(+12)
332
(+6)
94
(+2)
50
(-)
0.249
(↑0.002)
4.060
(↓0.03)
6
(-)
ORIX
32395 0.451
(↓0.006)
10
(↓1)
67267
(+6)
331
(+12)
51
(+1)
68
(-)
0.235
(↑0.002)
3.910
(↓0.11)