ソフトバンク(☆8対6★)楽天 =リーグ戦12回戦(2019.07.02)・福岡ヤフオクドーム=
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楽天
0010003206812
ソフトバンク
31000103X81401
勝利投手:モイネロ(1勝1敗3S)
(セーブ:甲斐野 央(1勝1敗4S))
敗戦投手:ブセニッツ(1勝2敗0S)

本塁打
【楽天】茂木 栄五郎(9号・7回表3ラン),銀次(2号・8回表2ラン)
【ソフトバンク】グラシアル(17号・1回裏3ラン)

  DAZN
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◆ソフトバンクは初回、グラシアルが3ランを放ち、幸先良く先制する。逆転を許して迎えた8回裏には、グラシアルの適時打とデスパイネの犠飛で3点を挙げ、再びリードを奪った。投げては、3番手・甲斐野が今季4

◆J1サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレス(35)が、ヤフオクドームでソフトバンク-楽天の始球式を行った。 この日はソフトバンクと鳥栖のコラボ企画「スポーツキッズプロジェクト」として6年目の開催。軽快なフォームからノーバウンド投球だったが、大きく一塁側にそれ「カーブを練習しないといけない」と苦笑い。試合前にともに会見した内川は「並ばせてもらい光栄。朝から緊張していました」と感動していた。なお、鳥栖は13日広島戦でも、ソフトバンク「鷹の祭典」と同じモデルの特別ユニホームを着用する予定。

◆ソフトバンクは初回、グラシアルの17号3ランで先制。2回にも1点を加点した。楽天は3回、浅村の内野ゴロの間に1点。 ソフトバンクは6回、1死満塁からグラシアルの右犠飛で1点を追加した。楽天は4回以降、なかなか好機を作れない。 ソフトバンクが乱戦を制した。終盤に計5失点で逆転を許したが、8回にグラシアルの2点適時打など3点を挙げ勝負を決めた。モイネロが今季初勝利、甲斐野が4セーブ目。楽天はブセニッツが2敗目。

◆ソフトバンク高橋礼投手が8勝目を逃した。4点リードの7回、茂木に3ランを被弾。何とか1点リードを保って8回からモイネロにバトンタッチ。 だが、助っ人左腕が銀次に2ランを浴びた。「変化球をうまく使った投球ができたのはよかったけど、勝負どころでボールが真ん中に集まった。せっかく援護してくれたのに悔しい」。7回105球を投げ7安打4失点。白星を逸したことより痛恨の1発を猛省した。

◆逆転の楽天が再逆転を許し、引き分けを挟む4連敗でソフトバンクとのゲーム差が3に開いた。 7回に茂木の3ランで1点差に迫り、8回に銀次の2号2ランで勝ち越した。チーム打率、本塁打数、得点数といずれも9イニングで最高の数字をマークする8回。今季21度の逆転勝ちをしてきたチームの「形」に持ち込んだはずだったが、セットアッパーのブセニッツが4安打を浴びるなど3失点。 「よくひっくり返してくれたんですけどね...。悔しい」と唇をかんだ平石監督は、2試合連続でリードを守れなかった助っ人に「カーブの制球が良くないから、1球種減ってしまっている状態。修正しないといけない」と指摘した。 1死一、二塁からこの日初めて投げたカーブは、ベースのかなり手前にたたきつけた。リードした山下は「カーブで(ストライクを)取れないと、真っすぐとカットの速い系統でまとまってしまう」と思案に暮れる。本人も「カーブが決まっていれば、このような結果にはならなかった」と悔しがった。 伊藤投手コーチは起用について「基本的には」と、今後も8回を任せる方針を示した。3点を失い、最後はこの日2球目のカーブで松田を見逃し三振に仕留めた。復調への1球にしたい。【亀山泰宏】

◆ソフトバンクが逆転勝利で交流戦から続く連勝を5に伸ばした。2位楽天との直接対決で8回に試合をひっくり返されたが、その直後再び主導権を奪い返す白星で、同カードの連敗を5で止めた。8回に逆転打を放ったジュリスベル・グラシアル内野手(33)は来日最多の1試合6打点。楽天とは3ゲーム差となり、独走気配が漂い始めた。最後に決めたのもグラシアルだった。「相手は2位のチーム。ゲーム差はそこまでない。勝たなきゃいけない試合ではあったが、自分の中では特別な意識はなかった」。楽天との首位攻防戦の重みを理解しつつ、気負いはなかった。最大4点あったリードをひっくり返された直後の8回。1死満塁で右前打。再逆転の一打で勝負を決した。 口火を切ったのもグラシアルだ。初回無死一、三塁。高めボール球を強引に右翼席へ運ぶ17号3ランで先制した。「野球には自分でも信じられないプレーがある。練習でしているわけではない。反射的に打って、芯でとらえることができた」。自身もビックリの一打。日本では「大根斬り」とも表現される悪球打ち。キューバでは「カーニャという植物があって、斜め上から切るんだ。ああいう打ち方をすると『お前はカーニャを切っているのか』と言われるね」と笑った。6回にも犠飛を放ち、チームの8点中6点をたたき出す大車輪の活躍だった。 グラシアルは7月末にペルーで予定されている国際大会に出場するため前半戦終了後から一時離脱する。「残っている試合を全力でやることは変わらない。戻ってきたときに1位でいられるように貢献したい」と力強く言った。 球宴まで勝負の9連戦。首位ターンを狙うためにも、工藤監督は2位楽天との直接対決を重要視していた。好調の明石を今季初めて1番起用。6回には左腕高梨に対し、その明石に代え、代打塚田を投入した。「もう1点ほしいところ。少し早いかな、というのはあったが塚田くんにいってもらった」。明石の腰の不安も考慮し、次戦以降への備えも含めて思い切った采配だった。1点を追う8回には、途中出場の高谷に代走を送った。ベンチに捕手は若手の栗原だけだったが迷いはなかった。 4試合連続の逆転勝利で、連勝は5に伸びた。選手の集中力と、指揮官の勝負手も決まり、3試合連続で8回以降の逆転劇でもある。V奪回へ、頭1つ抜けつつある。【山本大地】

◆ソフトバンクのドラフト1位右腕、甲斐野央投手(22)が本拠地初セーブを挙げた。 8回に逆転され、その裏に味方が再逆転。めまぐるしい展開の中で出番がやってきた。しかも甲斐、高谷は交代済で初コンビの同い年、栗原がマスクをかぶることになった。甲斐野は「(栗原は)緊張していましたね。ぼくも緊張してましたけど。調子が良かったので自分のボールを信じて、栗原のリードを信じて投げました」。先頭山下はフォークを3球続けて空振り三振。続く辰己も打ち取り、最後は茂木をフォークで空振り三振に仕留めた。 プロ4セーブ目にしてヤフオクドームでは初セーブ。「栗原と初ということで頭がいっぱいでした。気がつけば本拠地初でしたね。楽天戦は良くなかったですし、抑えられて良かった」。5月には3試合連続失点したこともあった天敵を封じ、満足そうだった。

◆チャンスは突然やってくる。終盤の逆転劇で今季4度目の5連勝を飾ったソフトバンクの最後を締めたのは甲斐野と栗原の同学年バッテリーだった。 「めちゃくちゃ緊張しました。今日は甲斐野に引っ張ってもらいました。本当は僕の方が引っ張らなくちゃいけないのに...」。主戦マスクの甲斐、そして8回に抑え捕手としてマスクをかぶったベテラン高谷に次いで3番手捕手として栗原はストッパー甲斐野と最終9回にコンビを組んだ。甲斐野の球を受けたのは春のキャンプ以来。実戦マスクも5月1日の楽天戦(ヤフオクドーム)だから、2カ月ぶりの"実戦登板"だった。「甲斐野の投球を信じるだけでした」。先頭山下を3連続フォークボールで空振り三振。続く辰己は直球で押して、フォークで投ゴロ。茂木はカウント1-2と追い込むと最後はフォークで空振り三振。12球であっさり切り抜けた。 プロ5年目。パンチ力ある打撃は首脳陣も期待大。だが、甲斐、高谷に次ぐ「3番手の捕手」としては、どうしてもマスク越しの出番は限られる。この日も試合後、資料室に直行してチャートに目を通したが、好リードという自己評価はない。「甲斐野は堂々としているし、もっともっと頑張らないと」。サファテ、森が離脱している中で、新人ながら「抑え」の大役を務める甲斐野の姿に自らの成長をあらためて誓った。 多くのケガ人を抱えながらも、チームは首位に立つ。だが、この日のように終盤乱戦になれば、栗原にも数少ないチャンスは巡ってくる。まだまだ細いクモの糸かもしれないが、しっかりつかみ取ることができれば、プロ人生の視界も広がっていく。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

◆サッカーJ1鳥栖のFWフェルナンド・トーレス(36)がソフトバンク-楽天戦(ヤフオクドーム)で始球式を務めた。投球は左打者の背中の後ろを通過して、制球の乱れに「カーブを練習しないといけない」と苦笑い。それでも球威十分の速球で場内がわいた。ソフトバンクが鳥栖とともに実施する少年少女にスポーツの楽しさを伝える「スポーツキッズプロジェクト2019」のPRで来場。今季限りで引退を発表しており「こういう機会に感謝している。引退までにいろいろ経験をしたい」と語った。

◆楽天の銀次は4-5の八回に逆転の2号2ランを放った。2死一塁でモイネロの甘く入った152キロを豪快に右翼スタンドへたたき込んだ。6月29日に続く2戦連発となり「いい対応ができた」とうなずいた。  ただ直後に再びひっくり返され、敗戦。主将を務めるだけに「悔しいけどこういう試合ができたのはいい。(相手は)首位のチーム。いい試合ができた」と前向きに話した。 楽天・伊藤投手チーフコーチ(ブセニッツに) 「長いシーズン。こういうこともある」 茂木(9号3ラン) 「後ろにつなぐ意識で打席に入った」

◆不振で2軍落ちしていたソフトバンクの牧原が復帰し、八回に逆転を呼ぶ安打を放った。途中出場して迎えた最初の打席だった。1死一塁から中前へ運んでつなぎ、グラシアルの2点適時打で生還。「結果が出て良かった」と胸をなで下ろした。  今季は正二塁手として期待されたが、打率が2割台前半と低迷し、1カ月前に降格。「バットも振れるようになって来た」と手応えをつかんで戻ってきた。「一本打てたことに自信を持って、気楽に打っていきたい」と次戦を見据えた。 工藤監督(3試合連続終盤での逆転勝ち) 「追い越されても集中力を保って打席に入れている」

◆大事な首位攻防の初戦を落とした。4点ビハインドの七回に茂木の3ラン、八回に銀次の2ランで逆転したが、直後に5番手のブセニッツが計4安打などで3失点。1分けを挟んだ連敗が4に伸び、首位・ソフトバンクとのゲーム差は3に広がった。平石監督は「良く粘ってくれた。悔しい」と唇をかんだ。ソフトバンク戦の連勝も5で止まった。 八回に2号2ランを放った楽天・銀次 「いい対応ができた。悔しいけどこういう試合ができたのはいい。(相手は)首位のチーム。いい試合ができた」 八回に登板し、1回3失点で2敗目を喫した楽天・ブセニッツ 「(調子は)変わりなくいつも通り」

◆キューバ出身の助っ人は力強くチームを5連勝に導いた。ソフトバンクのユリスベル・グラシアル内野手(32)が来日2年目で最多の1試合6打点を記録した。  「今振り返ってもすごいバッティングをした。難しい球だったけど、しっかり芯を捉えて力強く打つことができた」  一回無死一、三塁の先制3ランは肩に近い高さの149キロを右翼席へ。日本では"大根切り"だが、キューバにカーニャという植物があり「ああいう打ち方をすると『カーニャでも切っているのか』といわれることがあるよ」と笑顔で明かした。  八回1死満塁では逆転の2点右前打。交流戦でも両リーグで1位タイの7本塁打をマークしたグラシアルは「去年よりとても体の状態はいい。今までの経験が生きている」と胸を張った。楽天戦の連敗を5で止め、大事な首位攻防戦で3ゲーム差をつけた。  グラシアルの先制3ランにソフトバンク・王球団会長 「あの本塁打はすごかった。完全にボール。顔の高さの球」 5連勝で楽天戦の5連敗も止めたソフトバンク・工藤監督 「負けられない試合。前の日本ハム戦から逆転勝ちができるようになったし、追い越されても集中力を保ってくれている」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42304 0.583
(↑0.006)
-
(-)
67321
(+8)
286
(+6)
103
(+1)
68
(+2)
0.253
(↑0.003
3.410
(↓0.04)
2
(-)
楽天
39332 0.542
(↓0.007)
3
(↓1)
69346
(+6)
327
(+8)
80
(+2)
25
(+1)
0.254
(↓0.001)
4.240
(↓0.03)
3
(-)
西武
38351 0.521
(↓0.007)
4.5
(↓1)
69387
(+1)
371
(+9)
86
(+1)
83
(-)
0.262
(↓0.001)
4.470
(↓0.07)
4
(-)
日本ハム
36364 0.500
(↑0.007)
6
(-)
67330
(+9)
317
(+1)
52
(-)
32
(-)
0.259
(↑0.003)
3.870
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
34372 0.479
(↓0.007)
7.5
(↓1)
70328
(+5)
326
(+6)
92
(+2)
50
(-)
0.247
(↓0.001)
4.030
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
32385 0.457
(↑0.008)
9
(-)
68261
(+6)
319
(+5)
50
(+1)
68
(-)
0.233
(↑0.001)
3.800
(↑0.02)