日本ハム(☆9対1★)西武 =リーグ戦13回戦(2019.07.02)・札幌ドーム=
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西武
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日本ハム
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勝利投手:加藤 貴之(4勝4敗0S)
敗戦投手:髙橋 光成(7勝5敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(15号・7回表ソロ)

  DAZN
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◆日本ハムは2回裏、5本の適時打を含む8連打が飛び出すなど、打者11人の猛攻で一挙8点を先制する。そのまま迎えた4回には、2死満塁の好機で宇佐見が適時打を放ち、リードを広げた。投げては、先発・加藤が今季4勝目。敗れた西武は、先発・高橋光が大誤算だった。

◆日本ハム大田泰示外野手(29)が2日西武戦のスタメンを外れ、2試合連続でベンチスタートとなった。 練習では、グラウンドに姿を現さず別メニューで調整。練習前のアップにも参加しなかった。6月30日ソフトバンク戦は疲労などから欠場。吉村ゼネラルマネジャー(GM)は「遠因として考えられるのは、多分、名古屋でフェンスにぶつかった時から」と、体の状態が思わしくないことを示唆した。

◆6連敗中の日本ハムが、鬱憤(うっぷん)を晴らすように得点を重ねた。 2回の攻撃。先頭の4番中田が9球粘って左前打で出塁。5番王柏融も中前打で続き、6番渡辺が左翼線へ先制の適時二塁打。7番宇佐見も移籍後初安打となる右越え適時二塁打。8番清水は右前適時打、9番石井は左前適時打で4者連続タイムリーで、まず4点と奪った。 まだ、止まらない。1番西川が左前打で無死満塁とし、2番杉谷が中堅フェンスに直撃する走者一掃の適時二塁打。3番近藤は遊ゴロで連続安打は8で止まったが、1死三塁から4番中田の遊ゴロの間に8点目を奪った。   ▼日本ハムが西武13回戦(札幌ドーム)の2回に8連続安打などで8連続得点した。1イニングの球団記録は9連続安打(87年10月1日西武戦5回)9連続得点(79年6月17日近鉄戦1回)で、プロ野球記録は11連続安打(過去19回あり)14連続得点(ロッテ09年6月11日広島戦6回)。   以下は適時打を放った各打者のコメント。6番渡辺 無死一、二塁の場面で「打て」のサインが出たので、ファーストストライクを思い切り、振りにいきました。期待に応えることができて良かったです。7番宇佐見 DHで使ってもらっていたので、打つ方で貢献しないといけないと思っていました。何とか打てて良かったです。内野が前進守備ではなかったので、内野ゴロでもいい、と気楽に打席に立ちました。(移籍後初安打に)安心しましたし、うれしいです。8番清水 ナベさん(渡辺)が先制の場面で打ってくれましたし、自分はランナーをかえすことだけを考えていたので、結果的にヒットになってくれて良かったです。まだ序盤なので、このあとも1点でも多く点を重ねてピッチャーに楽に投げてもらえるよう頑張ります。9番石井 連打で回ってきたので、みなさんに続けて良かったです。流れに乗って打たせてもらいました。まだ序盤なので最後まで頑張ります。2番杉谷 ずっとファイターズらしい野球ができず、歯がゆい思いがありました。みんなが反対方向を意識して打ってつないでいく姿を見て、自分も後ろへつなごうと強く思いました。会心の当たりでしたし、チーム一丸となって得点できて良かったです。

◆日本ハム宇佐見真吾捕手(26)が移籍後初安打、初打点を記録した。7番DHで2試合ぶりに先発出場。 先制した直後に迎えた2回無死二、三塁の第1打席で、西武先発高橋光の高め直球を振り抜き、右翼手の頭を越す適時二塁打とした。 6月26日にトレードが発表され巨人から移籍。同28日のソフトバンク戦(札幌ドーム)で代打として途中出場するも2打数無安打、同29日の同戦では、移籍後初めて先発出場を果たしたが2打数無安打だった。 試合前に「結果を出さないと上には残れない」と話していた新戦力は「DHで使ってもらっていたので、打つ方で貢献しないといけないと思っていました。何とか打てて良かったです。内野が前進守備ではなかったので、内野ゴロでもいい、と気楽に打席に立ちました。(移籍後初安打に)安心しましたし、うれしいです」と喜んだ。 3回1死で迎えた第2打席では左前安打、4回2死満塁の第3打席では右前適時打を放ち、3安打を記録した。

◆自身5連勝中の西武高橋光成投手(22)が、大炎上した。 2回先頭の中田からまさかの8連打を浴びた。この回、アウトを1つもとれないまま降板。2回途中8失点でプロ入りワースト、最短でのKOとなった。 今季、試合前の時点でホームで3勝3敗、防御率5・19だが、ビジターでは4勝1敗、防御率2・33と好成績。札幌ドームでもプロ入りから3戦2勝と負けがなかった。好相性の敵地で最悪の結果となり「どの打者に対しても同じテンポで投げてしまいました。相手打線の勢いを止める投球をすることができず、ズルズルといってしまいました。僕の実力不足です」とうなだれた。

◆日本ハムは2回に8者連続安打などで8得点を挙げ、西武高橋光をKO。日本ハムの先発加藤は3回まで3安打無失点に抑えた。 日本ハムは4回、宇佐見の適時打で9点目。先発加藤は5回まで3安打無失点と好投し、6回からは継投に入った。 日本ハムは投打がかみ合い、連敗を6で止めた。先発の加藤が4勝目を挙げた。西武は先発した高橋光の大乱調が誤算だった。

◆日本ハム大田泰示外野手(29)が、2日の西武13回戦(札幌ドーム)を欠場した。6月30日ソフトバンク戦に続き2試合連続の欠場。練習ではグラウンドに姿を現さず別メニューで調整した。 吉村ゼネラルマネジャー(GM)は「遠因として考えられるのは、多分、名古屋でフェンスにぶつかった時から」と説明した。

◆西武が屈辱的な大敗を喫した。先発高橋光成が2回に8連打を浴び8失点で降板。自己ワーストで最短KOとなった。 大量失点になすすべなく、序盤に大勢を決した。 チームにとっても被安打18は今季ワーストとなり、辻監督は「手に汗も握らなかった。8点はきついよ、いくら何でも。今日は完敗です。また明日から頑張るしかない」と切り替えた。 ▽西武高橋光(2回に8連打を浴びKO)「調子自体は悪くなかった。(問題は)連打を食らったときにどうやって切り抜けるか」

◆新戦力がチームの窮地を救った。巨人からトレード移籍した日本ハム宇佐見真吾捕手(26)が大暴れ。2回の移籍後初安打初打点となる適時二塁打から、3打席連続安打で初の猛打賞を決めた。球団記録の1イニング9連続安打に迫る8連続安打をきっちりつなぎ、4回にも適時打をマーク。交流戦から続いていたチームの連敗は6でストップ。先発全員の18安打で9点を奪って3位西武に大勝し、勝率を5割に戻した。新天地で待望の1本が飛び出した。先制した直後の2回無死二、三塁。宇佐見は西武高橋光の高めの直球に反応した。「転がせば1点入るくらいの気持ちで(打席に)入った。素直にうれしかった」。打球は右翼手の頭を越えた。この適時二塁打で打線に着火。8連続安打とつながり、一挙に8点を奪う猛攻で、序盤に試合を決めた。 6月26日に日本ハムへのトレード移籍が発表された後、巨人原監督からメッセージをもらった。「思いきり暴れてこい」。前チームの指揮官からの熱い激励。「シーズン中、このタイミングでトレードで移籍することは必要とされている中での移籍」と己に言い聞かせた。移籍後の2試合では4打数無安打も、3試合目にして初の猛打賞をマーク。「原さんからもファイターズに行って、自分の持ち味を存分に発揮してくれと言われていた。今日結果が出てよかったなと思う」と笑顔でうなずいた。 休日となった今月1日には、札幌市内へと出かけた。「半袖しかもってきていなかった...」。約3日分の洋服しか手元になかったことから、1人買い物へ出た。札幌駅直結の商業施設で洋服を、ドラッグストアではバス用品などの日用品を購入した。夜には同学年井口、石川亮とともに食事へ出かけ、焼き肉を食べて英気を養った。 新たなユニホームで躍動した。途中出場した6月28日ソフトバンク戦、初先発した同29日の同戦では試合までにユニホームの用意が間に合わず、背番号「90」の実松2軍育成コーチ兼捕手のものを借りた。この日は自身の新背番号「30」のユニホームに袖を通し、大暴れをみせた。試合後のヒーローインタビューでファンの前でしっかりとお披露目。大歓声を浴びた。「自分のユニホームが着られるのはうれしい。30番は宇佐見と印象づけられるようにしたい」。ニューヒーローがチームを波に乗せる。【山崎純一】

◆日本ハム加藤貴之投手(26)が大量援護をしっかり守り、今季4勝目を挙げた。立ち上がりからテンポよく内外角を突き、強力な西武打線を翻弄(ほんろう)。5回3安打無失点と大勝の流れを確かなものにする好投で、約1カ月ぶりの白星を手にした。故障離脱した上沢にも届けたかった最高の結果を残して、チームの連敗ストップに貢献した。加藤は臆することなく、攻めた。2回に8点の援護をもらっても、姿勢は変わらない。キレのある直球で、西武打線の懐をえぐった。4回2死で対戦した山川には、内角への136キロ直球で詰まらせて遊直。「清水としっかり話し合って、こういう結果になって良かった」。すさまじい援護だけでなく、攻守にも助けられた。「楽な気持ちで投げることができた」と野手に感謝した。 やっと、故障離脱したエース右腕に、先発の白星を届けられた。「一番悔しいのは、上沢。しっかり上沢の分は(カバーしたい)という気持ちはあります」。大黒柱の穴を埋める気概を持って、マウンドに上がっていた。実は、都内の病院に入院していた上沢とは、電話やSNSでも連絡を取り合っていなかった。「連絡を取っていないのは(投手陣で)僕だけかもしれない。連絡しても、変に(気を使われて)返されても困るし」と加藤なりの気遣いで、あえてコンタクトは取らなかった。 その代わりに「結果で示したい」。6月18日DeNA戦で上沢が負傷して以降、苦しんでいた先発陣は8試合連続で白星なしだった。心配をかけまいとチーム全体が気合十分も空回りする試合が続いたが、好漢のサウスポーが負の連鎖を止めた。「上沢を優勝旅行に連れて行けたら。みんな気持ちは一緒です」。この日から2軍本拠地の千葉・鎌ケ谷でリハビリを開始した上沢にも勇気を与えるような、最高のゲームメークだった。【木下大輔】

◆バットで、守備で、日本ハム渡辺諒内野手が試合の主導権をつかんだ。 1回の二塁守備。先頭秋山の安打性の打球を好捕し先発加藤の立ち上がりを助けると、攻撃では2回無死一、二塁の先制機で「ファーストストライクを思い切って振り抜いた」と、2球目の変化球を左翼線へ適時二塁打。「ミーティングでも、何とか連敗を止めようとみんなで話していた。9連戦の初戦で止められたのは良かった」と、胸を張った。

◆西武・高橋光成投手(22)が2日、日本ハム13回戦(札幌ドーム)に先発。二回無死から8連続長短打を浴び、1回0/3、8安打8失点でKOされた。  降板後は「二回はどの打者に対しても同じテンポで投げてしまいました。相手打線の勢いを止める投球をすることができず、ズルズルといってしまいました。僕の実力不足です。札幌のライオンズファンの方やチームに申し訳ない気持ちでいっぱいです」と反省の言葉を並べた右腕。  前日1日には監督推薦でオールスター初出場を決めていたが、選出した全パの指揮官でもある辻監督に恩返しの投球をすることはできなかった。

◆日本ハムが二回に猛攻を仕掛けた。先頭打者として打席に入った4番中田の左前打を皮切りに、2番の杉谷まで8者連続で長短打を記録した。プロ野球記録の10者連続には届かなかったが、一挙に8点を奪った。  トレードで巨人から加入したばかりの宇佐見は右越えの適時二塁打を放って移籍後初安打初打点をマーク。「安心したし、うれしい。指名打者で使ってもらったので、打つ方で貢献しないといけないと思った」と胸をなで下ろした。  杉谷は無死満塁で中堅フェンス直撃となる3点二塁打を放った。「ずっとファイターズらしい野球ができず歯がゆい思いがあった。会心の当たりだったし、チーム一丸となって得点できて良かった」と喜んだ。

◆西武の外崎が0-9の七回に2試合連続本塁打となる15号ソロを放ち、大敗の中で一人気を吐いた。一回に中前打、九回には右中間二塁打と2戦連続で3安打をマークした。  序盤で大量リードを奪われた中でも気持ちを切らさず快打を連発した。「こういう展開だったけど、一打席一打席大事に入れた。これからも一本打ったら、その次の一本を大事にやっていきたい」と意欲的に話した。

◆西武の高橋光が自己ワーストの8失点を喫し、1回0/3で降板した。一回は無安打で終えたが、二回はことごとく甘いコースに集まり、先頭打者の中田の左前打を皮切りに8連続長短打。悪い流れを断ち切れずに降板を告げられ「ストライクゾーンの中で勝負しすぎた。淡泊だった」とうなだれた。  5敗目で自身の連勝は5でストップ。序盤で試合の大勢が決まり、辻監督は「8連打は初めて見たよ。修正能力がないのかな。8点はきついよな」と嘆くしかなかった。 西武・小野投手コーチ(8失点の高橋光に) 「防ぐ策を講じていない。投げ方なり、何か工夫がほしい」

◆日本ハムの加藤は5回無失点で6月6日以来の勝ち星となる今季4勝目を挙げた。チームが連敗中で重圧のかかるマウンドだったが、二回に打線が8得点したこともあり、テンポ良く打たせて取った。  「打線が点を取ってくれたので気持ち的にも楽に投げさせてもらった。守備でもいいプレーに助けられ、自分の投球ができた」と振り返った。いまでは先発としてチームに欠かせない存在となっている。 石井(二回に左前適時打) 「連打で回ってきたので続けて良かった。流れに乗って打たせてもらった」 渡辺(二回に先制二塁打)「無死一、二塁の場面で打てのサインが出たので、ファーストストライクを思い切り振りにいった」

◆先発の高橋光が二回に一挙8失点と大炎上し、5敗目(7勝)を喫した。先頭の中田から8連打を浴び、「ボールはそこまで悪くなかったけど、勢いを止めることができず、ズルズルといってしまった。(ストライク)ゾーンの中で勝負しすぎた」と猛省。辻監督は「8連打は初めてみた。修正能力がない。8点はきついね」と肩を落とした。

◆先発の加藤が5回3安打無失点で6月6日のヤクルト戦以来となる4勝目を挙げた。打線の大量援護を受けて、持ち前のテンポのいい投球を披露。「打線が点を取ってくれたので、気持ち的にも楽に投げさせてもらった」と感謝した。開幕投手を務めた上沢が離脱する中、カードの初戦を任された4年目左腕が、きっちりと仕事を果たした。

◆連敗を6で止めた。巨人からトレードで加入した日本ハム・宇佐見真吾捕手(26)が、二回に移籍後初安打、初打点となる右越え適時二塁打など3安打2打点をマークし、チームを救った。  「(6月28日の)合流初日から使ってもらって、何とか監督の期待に応えたかったです」  チームは二回、先頭の中田の左前打から2番・杉谷まで8者連続安打で相手を圧倒した。球団では1987年10月1日の西武戦の「9」に次ぐ記録で、ロッテとオリックスが2010年6月7日にマークしたプロ野球記録の「10」には届かなかったものの、打者11人で一挙8点を先取し、序盤に試合を決定付けた。  光ったのが「7番・DH」で起用された宇佐見だ。1-0の二回無死二、三塁で高めの直球を捉えて右越え適時二塁打を放つと、計3安打をマークし移籍4試合目でお立ち台に上がった。  トレード決定時、巨人・原監督からは「思い切り暴れてこい」と声を掛けられた。千葉出身で幼少期から巨人ファン。北の大地で新たな野球人生を始めた強打の捕手は「一つでもチームの力になりたい」と誓った。 (中田愛沙美)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
42304 0.583
(↑0.006)
-
(-)
67321
(+8)
286
(+6)
103
(+1)
68
(+2)
0.253
(↑0.003)
3.410
(↓0.04)
2
(-)
楽天
39332 0.542
(↓0.007)
3
(↓1)
69346
(+6)
327
(+8)
80
(+2)
25
(+1)
0.254
(↓0.001)
4.240
(↓0.03)
3
(-)
西武
38351 0.521
(↓0.007)
4.5
(↓1)
69387
(+1)
371
(+9)
86
(+1)
83
(-)
0.262
(↓0.001)
4.470
(↓0.07)
4
(-)
日本ハム
36364 0.500
(↑0.007)
6
(-)
67330
(+9)
317
(+1)
52
(-)
32
(-)
0.259
(↑0.003
3.870
(↑0.04)
5
(-)
ロッテ
34372 0.479
(↓0.007)
7.5
(↓1)
70328
(+5)
326
(+6)
92
(+2)
50
(-)
0.247
(↓0.001)
4.030
(↑0.01)
6
(-)
ORIX
32385 0.457
(↑0.008)
9
(-)
68261
(+6)
319
(+5)
50
(+1)
68
(-)
0.233
(↑0.001)
3.800
(↑0.02)