西武(☆11対3★)オリックス =リーグ戦12回戦(2019.06.30)・メットライフドーム=
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ORIX
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西武
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勝利投手:松本 航(4勝1敗0S)
敗戦投手:K-鈴木(1勝5敗0S)

本塁打
【西武】外崎 修汰(14号・8回裏2ラン),森 友哉(7号・8回裏2ラン)

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◆西武は同点で迎えた4回裏、源田の適時二塁打と外崎の犠飛で2点を挙げ、勝ち越しに成功する。1点差とされて迎えた7回には、中村の3点適時二塁打でリードを広げた。投げては、先発・松本航が今季4勝目。敗れたオリックスは、打線が相手を上回る16安打を放つも、つながりを欠いた。

◆今季の西武秋山翔吾外野手(31)はデーゲームで好成績を残す。ナイターでは打率2割6分8厘だが、デーゲームは打率3割9分4厘。 規定到達者の中では最も高い打率で、デーゲームは4月29日オリックス戦から21試合続けて安打を記録中。

◆オリックスK-鈴木投手(25)が5回持たずにマウンドを降りた。 初回、秋山に安打を打たれ、源田にも四球を与えてそこから1死二、三塁の大ピンチを招くも、山川を空振り三振。さらに2死満塁から中村を151キロ速球で見逃し三振に抑え、無失点で切り抜けた。味方打線は3回、小島の適時打などで2点を援護した。 だが3回裏、秋山、源田、外崎に3連打を浴び、西武に重盗も決められて2失点。なおも無死一、二塁では追加点を許さず、同点で踏ん張ったが、4回に先頭・愛斗への四球から1死一、二塁のピンチを招き、力つきた。5月18日に6回途中まで1失点の好投でプロ初勝利を挙げた相手だったが、1カ月半ぶりの2勝目には届かなかった。「点を取った直後のイニングに失点してしまったこともそうですし、先発投手として長いイニングを投げることができず、申し訳ないです」と悔やんだ。

◆オリックスは3回無死一、三塁で小島の右前先制適時打など2点リード。その裏、西武は外崎の中前適時打などで同点に追いつく。 西武は4回、源田が右越え適時打で勝ち越し。外崎の犠飛で2点差に広げた。オリックスは5回、吉田正の適時打で1点返す。 西武は7回に3点、8回に外崎の14号などで4点を奪って突き放した。松本航は4勝目。オリックスは投手陣が振るわず2連敗。K-鈴木は5敗目。

◆オリックスは西武を上回る16安打を放ちながら3-11で敗戦。延長戦を除き、パ・リーグで16安打以上で3点以下は01年4月18日ロッテ以来5度目の珍記録。 すべて16安打で3点のケースで、9回試合で17安打以上して3点以下はパ・リーグではない。ちなみに、セ・リーグでは61年6月18日中日が阪神戦で17安打放って2-7で敗れている。

◆西武ドラフト1位ルーキー松本航投手が苦しみながら4勝目を挙げた。初回こそ3者凡退で終えたが、2回以降は毎回得点圏に走者を許す苦しい展開。 5回10安打3失点も援護を受けて勝利投手となった。セットポジションに課題を残した松本航は「テンポが悪くなり、無駄な球が多くなってしまったことが反省点」と振り返った。

◆西武外崎修汰内野手(26)が、七変化で大きな存在感を示した。2点を追う3回無死一、二塁で中前へ適時打。さらに一塁走者として塁に出れば機動力を生かす。「バッターは山川さん。変化球が多くなるし、投手も打者に集中している。金子(侑)さんよりは警戒されていない」と2球目で仕掛ける。捕手の送球が浮き、好判断の三走源田も生還。「ゲンがうまく走ってくれた」と重盗を成功させた。 山賊打線の3番を張る外崎の思考回路は、シンプルだ。「まずは最低限の仕事を考える。そこに向けて確率の高い方、失敗の少ない方を選んで、投手に合わせて打席に入る」。この試合の全5打席は犠打、適時打、犠飛、先頭安打、そして8回のダメ押し14号2ランで3安打4打点。さらに塁上では足を生かして走り、守備では源田との二遊間で鉄壁をつくる。役割はコロコロ変化した。 梅雨の6月もバットは湿らない。チーム打撃を考えすぎるあまり、置きにいくことがあれば、指揮官が背中を押す。凡退でベンチに戻ると、辻監督から「安全にいくなよ!」「思いっきり引っ張っていけよ!」とハッパを掛けられるからだ。積極的かつチーム打撃を見失わなず、6月は打率3割2分6厘で30安打をマークした。 5月下旬から担う3番は定位置になりつつある。でも「難しいっすね。他のチームの3番とは違う。ファンの方は山川さんの本塁打に期待しているので、つなぎに徹します」。上位浮上を見据える山賊打線で、外崎が多種多様な色の輝きを放つ。【栗田成芳】

◆オリックスが今季最多16本安打を打ちながら走塁死などで3点に終わり、投手陣の乱調も絡んで連敗した。先発のK-鈴木が3回に2点の援護をもらいながら、すぐに2失点。4回も2四球から2失点し、4回途中4失点で降板。「点を取った直後のイニングに失点してしまったこともそうですし、先発投手として長いイニングを投げることができず、申し訳ないです」と悔やんだが、誤算は先発右腕だけで終わらなかった。 3試合ぶりにスタメン復帰した吉田正の5回の適時打で1点差に迫り、3-4の7回を託した増井が西武打線につかまった。安打、連続四球後の無死満塁で中村に走者一掃の適時二塁打を浴び、終盤の反撃意欲は一気にしぼんだ。 打者4人から1死も取れず交代した守護神に対し、西村監督は「もう1度、下で調整してもらいます」と今季2度目の2軍降格を決めた。期限を設けず、復調が最優先になる。増井は「(球が)甘い、弱い、絞りやすいのが打たれた要因でしょう。本来のピッチングを取り戻してきてくれ、と伝えられました」と"無期限調整"で復調に取り組む。【堀まどか】 ▼オリックスは西武を上回る16安打を放ちながら3-11で敗戦。延長戦を除き、パ・リーグで16安打以上で3点以下は01年4月18日ロッテ以来5度目の珍記録。すべて16安打で3点のケースで、9回試合で17安打以上して3点以下はパ・リーグではない。ちなみに、セ・リーグでは61年6月18日中日が阪神戦で17安打放って2-7で敗れている。

◆西武は30日、オリックス12回戦(メットライフ)の三回、ダブルスチールを成功させて2-2の同点に追いついた。  1-2で迎えた三回無死一、三塁で、オリックス先発のK-鈴木が山川へワンボールから2球目を投じたとき、一塁走者の外崎が二盗。捕手飯田の二塁送球を受けて、三塁走者の源田が本盗を試みた。外崎はクロスプレーの末に二盗成功。この間に源田が生還し、西武が2-2の同点とした。

◆オリックスのK-鈴木は先発としては2年目で自己最短となる3回1/3で降板し、5敗目を喫した。序盤から制球に苦しみ、5四球を与えて5安打4失点と振るわなかった。味方が三回に2点を先制したその裏に同点とされたことを悔やみ「テンポの悪い投球」と反省した。  西武には4月28日に7回無失点と好投し、5月18日には5回2/3を投げて1失点でプロ初勝利を挙げた。相性の良かった相手に苦戦し「長いイニングを投げられず申し訳ない」と唇をかんだ。

◆オリックスは今季最多の16安打を放ちながら3点しか奪えなかった。三回、小島の適時打などで2点を先制。その後も毎回のように複数安打をマークしたが、追加点は五回の1点のみで残塁は11に上った。  3-4の七回、先頭打者で右前打して出塁した大城がけん制に引っ掛かって盗塁死となり、反撃のチャンスを生かせなかった。その裏にリードを広げられ、西村監督は「ああいうミスは流れが向こうに行ってしまう」と悔しがった。

◆西武の松本航が苦しみながらも5回3失点にまとめ、3連勝で4勝目を挙げた。セットポジションでの投球になると制球がやや乱れ、三回に2失点。五回も1死からの3連打で1点を奪われた。それでも援護に恵まれて白星を手にし「無駄な球が多くなってしまった。打線に助けられた」と感謝した。  7試合目の登板で一度も六回を投げ終えることができていない。球数が多くなる課題を克服できていないが、勝ち運に恵まれており「勝ちながら反省できているのはありがたい」と話した。

◆西武・栗山巧外野手がオリックス12回戦(メットライフ)に小児がんの子供とその家族30人を招待し、試合前にサイン会と記念撮影を行った。14年から支援を続け、今季は4度目の招待。

◆源田が2日連続でお立ち台に上がった。1-2の三回無死一、三塁の場面では一走・外崎が二盗を仕掛け、捕手が送球する間に本塁を陥れて同点のホームを踏んだ。四回には勝ち越し二塁打。「つなぐ気持ちでいきました。ホームでの勝ち越しは大きい」と充実感を漂わせた。前日29日には4安打と活躍。源田の勢いが止まらない。

◆D1位・松本航(日体大)が10安打を許しながら5回3失点にまとめ、自身3連勝で今季の新人トップタイの4勝目(1敗)を挙げた。それでもセットポジションでの投球になると制球がやや乱れ、「無駄な球が多くなってしまった」と反省。「勝ちをつけてもらった。勝ちながら反省できているのはありがたい」と強力打線に感謝した。 6月を白星で終えた西武・辻監督 「良かったり悪かったりしている中、投手陣も必死に投げてくれた。いい形で終われた」

◆駄目押しのアップルパンチだ!! 西武・外崎修汰内野手(26)が30日、オリックス12回戦(メットライフ)で3安打4打点と活躍。八回にリードを6点に広げる中越え14号2ランを放つなど、11-3の勝利に貢献した。中前適時打で出塁した三回には三走の源田壮亮内野手(26)と重盗を仕掛け、同点劇を演出した。  フルスイングから放たれた打球がバックスクリーン右に飛び込んだ。外崎が7-3の八回、代わったばかりの右腕・吉田凌から14号2ラン。初球の直球を狙った。  「どんどん、いこうと思っていた。いいイメージで打席に入れました」  青森・弘前市出身で実家が「外崎りんご園」を営むことから、外崎の本塁打は"アップルパンチ"としてレオ党の間で浸透。お立ち台では「スリー、ツー、ワン、アップルパンチ!!」の決めぜりふで、メットライフに詰め掛けた3万1187人の観客を沸かせた。  雄たけびと同様に3段階の活躍だった。『スリー』は3安打。2点を先制された直後の三回に中前適時打、七回先頭で中前打し、駄目押し弾につなげた。  『ツー』は三回一、三塁で決めたダブルスチール。一塁走者の外崎が二盗を仕掛け、捕手が送球する間に三塁走者の源田が本塁を陥れた。「行けるときに行こうとスタートした」と外崎。この走塁で同点とした。  『ワン』は8試合ぶりの一発。6月最後の試合で14号を放ち、キャリアハイだった昨季の18本塁打の更新は確実だ。  四回の犠飛を含め4打点を記録したが「日によって波が激しい」と浮かれる様子はない。2日からは9連戦。自身を「つなぎの3番」と呼ぶ26歳が、積極的なプレーでチームに白星を呼び込む。 (山口泰弘)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
41304 0.577
(↑0.006)
-
(-)
68313
(+4)
280
(+3)
102
(-)
66
(-)
0.250
(↓0.001)
3.370
(↑0.02)
2
(-)
楽天
39322 0.549
(-)
2
(↓0.5)
70340
(-)
319
(-)
78
(-)
24
(-)
0.255
(-)
4.210
(-)
3
(-)
西武
38341 0.528
(↑0.007)
3.5
(-)
70386
(+11)
362
(+3)
85
(+2)
83
(+4)
0.263
(↑0.001
4.400
(↑0.02)
4
(-)
日本ハム
35364 0.493
(↓0.007)
6
(↓1)
68321
(+3)
316
(+4)
52
(-)
32
(+1)
0.256
(↓0.001)
3.910
(↓0.01)
5
(-)
ロッテ
34362 0.486
(-)
6.5
(↓0.5)
71323
(-)
320
(-)
90
(-)
50
(-)
0.248
(-)
4.040
(-)
6
(-)
ORIX
31385 0.449
(↓0.007)
9
(↓1)
69255
(+3)
314
(+11)
49
(-)
68
(+1)
0.232
(↑0.003
3.820
(↓0.11)