1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
楽天 | 6 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 1 | 0 | 11 | 13 | 0 | 1 |
DeNA | 7 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 7 | 0 | 0 |
勝利投手:青山 浩二(2勝3敗0S) (セーブ:松井 裕樹(1勝2敗24S)) 敗戦投手:三嶋 一輝(2勝3敗0S) 本塁打 |
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◆楽天が乱打戦を制した。楽天は6-9で迎えた5回表、渡邊佳の2点適時二塁打で1点差とする。そのまま迎えた7回には、2死一塁から山下が2ランを放ち、逆転に成功した。投げては、4番手・青山が今季2勝目。敗れたDeNAは、先発・大貫が1死も奪えず降板するなど大誤算だった。
◆楽天が1回から打者一巡の猛攻を仕掛けた。 先頭の茂木が右翼への二塁打でチャンスメークすると、島内が右中間を破る適時二塁打で続き、わずか6球で1点を先制。 浅村が四球、ブラッシュが三塁線を破る適時二塁打、銀次が四球、ウィーラーが右前適時打と勢いは止まらず、辰己が押し出し四球を選んでDeNA大貫を早々にKOした。 代わった2番手進藤から太田も右前適時打を放ち、1回から8者連続出塁。先発の古川が3球で見逃し三振となり、ようやく1死。茂木が二飛、島内が押し出し四球を選んで6点目を奪い、最後は浅村が遊ゴロ。いきなり33分の攻撃で主導権を握った。
◆楽天古川侑利投手(23)が1死しか奪えずKOされた。 1回から9番の古川にも打席が回るなど、味方がいきなり打者一巡の猛攻で6点を先行。十分な援護をもらってマウンドに上がったが、先頭の神里に二塁打を打たれると、続く乙坂を中飛も、ソト、筒香、宮崎に3者連続四球で失点。ロペスには3球ボールが先行してからフェンス直撃の適時二塁打となり、伊藤光には4つ目の四球。8番大和に中前適時打を許したところで戸村の救援を仰いだ。 「点差があったので攻めの投球をしようと思っていました。野手の皆さんに申し訳ないです」と唇をかんだ。 代わった戸村も2死満塁から神里に走者一掃の適時二塁打を浴び、まさかの7失点でいきなり逆転を許した。
◆珍事が起きた。両先発がともに1回を投げきれずに降板。1回表で楽天が挙げた6点リードを、DeNAが裏の攻撃で7点を奪い、ひっくり返した。 波乱の幕開けはDeNA先発の大貫晋一投手(25)。茂木、島内に連続で二塁打を浴びて先制を許すと、断ち切れない。押し出しを含む3四球と4安打、1死も取れずに4点目を失った時点で降板した。2番手の進藤も適時打、押し出し四球を許して大貫は6失点が記録された。 1回表の攻撃が33分費やされ、6点のリードをもらった楽天古川もピリッとしない。ストライクが入らずに1死三塁から3連続四球で押し出し。なおも1死満塁でロペスが左翼フェンス直撃の2点適時二塁打を放ち、3点差に迫る。続く伊藤光にこの回4つめの四球を与え、再び1死満塁とすると大和が適時打を放ち2点差。ここで平石監督は古川をあきらめ、2番手に戸村を投入した。 代打楠本を空振り三振に仕留めるも、再び先頭に戻った神里が走者一掃の逆転3点適時二塁打を放ち、試合をひっくり返した。 3番のソトが三振に倒れて3アウトになり、1回が終了したのはプレーボールがかかった午後2時15分から1時間7分後の午後3時22分。 1回表に楽天が6点リードを奪うも、直後のDeNAの攻撃で7点を挙げる大逆転劇。1イニングだけで1時間以上かかる大荒れの試合展開となった。
◆ボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)が22日、プロ野球の交流戦、横浜DeNAベイスターズ-東北楽天イーグルス戦(横浜)の始球式に臨み、内角高めにノーバン投球をみせた。 会場入りしてから投球練習場でDeNAの三浦大輔投手コーチから指導を受け「ど真ん中を狙っていた」(井上)ものの、予想よりもインハイになってしまったという。「練習では真ん中にいっていた。練習通りに投げたんですけど。これが練習と本番の差ですね。結構、いい球がいっていたんですけど、本番に弱かった」。ボクシングのリングでみせ続ける"本番の強さ"を披露できずに苦笑いを浮かべた。 初めて世界王座を獲得(WBC世界ライトフライ級王座)した14年5月のDeNA-中日戦以来、5年ぶり2度目の始球式だった。当時の日本最速6戦目での世界王座奪取にあやかり、今回も背番号6の特製シャツを着用。球場で名前がコールされるとどよめきが起こると「前回よりも人は入っていて。野球ファンの方から声をもらえることはうれしいことですね。緊張しました。楽しめたので良かったです」とほっとした表情をみせた。 先月18日に英グラスゴーでワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝を制した井上は、今月18日からジムワークを再開した。年内に開催される予定のWBAスーパー王者ノニト・ドネア(36=フィリピン)との決勝に向け、動きだした。WBSS決勝の開催国、場所は未定。野外スタジアムの開催は「雨で1発で終わってしまうので」と消極的だったが「ドームでやりたいですね」と期待していた。
◆DeNA先発の大貫晋一投手(25)が1死も取れずにKOされた。初回、茂木、島内に連続で二塁打を浴びて、わずか6球で先制点を献上。浅村に四球を与えて、無死一、二塁とすると、ブラッシュに左翼線へ適時二塁打を浴びた。 なおも無死二、三塁で迎えた銀次には四球を与えて、満塁。ウィーラーに一、二塁間を破られて3点目を失い、満塁で辰己に押し出しの四球。無死のまま4失点目を喫した時点でベンチからラミレス監督が飛び出し、無念の降板となった。 2番手には進藤が上がったが、太田に適時打、島内への押し出しの四球を与えるなど流れを止められず。残した走者が生還したため、大貫は0/3回を投げ、4安打3四球6失点(自責6)となった。 午後2時15分にプレーボールがかかり、1回表が終了したのは午後2時48分。33分の長い攻撃で、DeNAはいきなり6点のリードを許した。
◆初回から異例の乱打戦。DeNA先発大貫は1死も取れず4安打6失点。楽天古川も4四球7失点。1死しか取れず逆転を許した。 DeNAは4回にソト、宮崎の適時打でリードを3点に広げる。楽天は5回、代打渡辺佳の2点適時打で1点差に迫り終盤に入る。 楽天は7回に山下の3号2ランで逆転し、8回にブラッシュの適時打で加点。そのまま逃げ切り、乱打戦を制した。青山が2勝目。松井が24セーブ目。DeNA三嶋は3敗目。
◆珍事が起きた。両先発がともに1回を投げきれずに降板。1回表で楽天が挙げた6点リードを、DeNAが裏の攻撃で7点を奪い、ひっくり返した。
◆楽天平石洋介監督(39)は包み隠さずに言った。「今日負けたら、ダメでしょう。初回6点取って負けたら、シーズンがガタガタいく。そのくらい大きな意味を持っていた」。 先頭から8者連続出塁の1回に6得点でDeNA大貫をKOも、その裏に先発古川が1死しか奪えず3安打4四球で7失点。指揮官が「僕もそうだし、ほとんどの人が初めて見たと思う」という異様な立ち上がりで始まった乱戦を、今季21度目の逆転で制した。 最大の立役者は2回の守備からマスクをかぶった山下。「最初からコーナーを狙わず、ストライクを先行させてからゾーンを広げて使っていくイメージ」。テンポを上げる狙いがはまり、試合を引き締めた。7回の逆転弾は左翼への追い風に乗せた。前日の練習から左翼ポール付近は特に打球が伸びることを把握。6回にブラッシュの右飛が押し戻されるのを見て「いつもの引っ張りスタイルじゃダメだ」と腹を決めていた。 救援陣も5回以降を無失点。四球後の3者連続三振で自己最多に並ぶ月間10セーブ目の松井は代弁する。「森原さんは連投で青(山)さんも3連投明け。ブセ(ニッツ)も昨日(サヨナラ負け)のリベンジをした。みんながつないだものを受け取って勝てた。(古川)侑利だって、次頑張ってくれるはず。助け合いなんで」。総力戦で交流戦Vの可能性を残した。【亀山泰宏】
◆大乱調だったDeNA大貫晋一投手は登録抹消される。12日のロッテ戦から中10日で楽天戦に臨んだが、1死も取れずに6失点で降板。 試合後、ラミレス監督は「大貫は抹消。次、いつ投げるかは考える」と話した。
◆ボコボコの殴り合いだった。DeNAが楽天に9-11で敗れた。先発の大貫晋一投手(25)が初回に1死も取れず、6失点でKO。 試合の大勢が決まったと思われたが、直後の1回裏の攻撃で打者12人の猛攻で7得点して一時逆転を果たした。1回だけで両軍合わせて異例の1時間7分の攻防戦。始球式を行ったボクシングWBA・IBF世界バンタム級王者井上尚弥(26=大橋)のように、真っ向から打ち合った。最後は逆転負けを喫したが、球団創設70周年の記念試合日に底力を示した。ノーガードの殴り合いで、最後は競り負けた。ラミレス監督は「あきらめず、しっかりファイトができた」と振り返った。 試合開始のゴング、いやプレーボールとともに繰り広げられたのは、壮絶な打ち合いだった。 まず、先発大貫が楽天の猛ラッシュにつかまった。先頭打者の茂木、島内と連続で二塁打を浴びて、先制のポイントを許した。ブラッシュに適時二塁打、続く銀次に四球を与え、無死満塁。もはやグロッギー状態の中、ウィーラーにど真ん中の直球を一、二塁間にはじき返されて3失点目。最後は辰己に押し出しの四球を与え、ラミレス監督が交代を告げた。1死も取れぬままのタオル投入。「ストライクゾーンに集めすぎてしまいました」と初回に6失点を喫した。 試合開始から33分間、殴られっぱなしでKO寸前。しかし、カウント9から打線が立ち上がった。楽天古川の乱れを突いた。1死三塁から3連続四球で1点を返し、なお満塁。ロペスの左翼フェンス直撃の2点適時打、大和の適時打で右腕をKO。2死満塁から、この回2打席目の神里が2番手戸村の147キロストレートに強烈なカウンターを食らわせた。左中間を真っ二つに割って、走者一掃の3点適時二塁打。「積極的に打っていきました」と今度は32分間打つ手を緩めずに7得点でひっくり返した。 奇跡のような逆転劇も、最後は5番手三嶋が回またぎの7回に山下に逆転2ランを浴び、敗れた。 この日は球団創設70周年記念の試合日。球場では大洋時代を振り返る特別VTRが放映。大洋ファンの子どもが大勢の巨人ファンの子どもに気おされ「W」のマークの野球帽を隠す場面があった。そのまま「心が折れそうになったこともあった。それでも-」とナレーションは続いた。15日にプロ野球史上初の球団通算5000敗に到達。弱さを味わってきたから、1勝の喜びをどの球団よりも知っている。だからこそ、ファンも選手も、最後まで諦めない。敗れたが、劣勢を跳ね返した力に、70年のDNAが見えた。【島根純】
◆DeNA-楽天戦は1回表に楽天が6点、その裏にDeNAが7点を挙げ、楽天の先発古川は打者8人、大貫は打者7人で降板。 両軍が1回に6点以上挙げたのは89年10月7日中日-ヤクルト戦で、1回表にヤクルトが8点、1回裏に中日が6点を記録して以来、30年ぶり。両軍の先発投手が1回を投げきらずに降板は99年6月16日広島-阪神戦の紀藤(広島=2/3回)と井川(阪神=2/3回)以来。
◆ドラフト6位ルーキーが代打の切り札に名乗りを上げた。楽天渡辺佳明内野手(22)が「日本生命セ・パ交流戦」DeNA2回戦(横浜)の5回、代打で貴重な2点適時二塁打を放ち、大逆転勝利に貢献した。 19日の阪神戦でも代打で適時打をマーク。横浜高時代に祖父で元監督の渡辺元智氏とともに甲子園切符をつかんだこともある横浜スタジアムで確かな成長を示した。渡辺佳への信頼度は、平石監督の言葉が物語っている。「あそこは『とりあえずの(渡辺)佳明』じゃなく『勝負にいっての佳明』でした」。1回に6点を先行しながら、その裏に7失点で逆転を許した。さらに4回に2点を追加された直後、5回2死一、二塁からDeNA平田の変化球に食らいついて左中間を割った。 代打としての心構えを確立しているのが頼もしい。「『自分のバッティング』より『自分のスイング』を意識しています。『自分のバッティング』をしようとすると、崩されることが多い。素振りと同じような感じで打っていますね」。ただでさえ初対戦の投手ばかりの1年目。交流戦の代打となればさらに難度は上がるが、事前に頭に入れる情報は「球種と(左右や上手、横手など)どこから投げるか」程度の最低限にとどめる。「(相手)投手というより『自分のスイング』なので」と繰り返す。 横浜高時代、監督である祖父とともに甲子園をかけて戦ったハマスタ。「地元でベイスターズファンの人からも声援をもらってうれしかった。(高校時代は)プロとしてここに立てるなんて思ってもみなかったけど、帰ってきたな、という感じがあった」と笑う。使用する「美津和タイガー」のバットは、かつて松坂大輔とともに春夏連覇を達成し、当時唯一の2年生レギュラーだった松本勉さんがメーカーの担当者だった縁もあって大学時代から使い始めたもの。相棒にも「横高」の血が通っている。 指揮官が寄せる打撃への信頼を伝え聞き「うれしいです」と照れた後で表情を引き締めた。「『とりあえずの佳明』に戻らないように頑張ります」。右の代打として勝負どころで存在感を示してきた渡辺直が、右足首の脱臼で登録を抹消された。ここまで4打数2安打3打点と代打成功率5割の22歳は、イーグルスの新たな勝負手となれる可能性を秘めている。【亀山泰宏】
◆22日のDeNA-楽天2回戦(横浜)がまれに見る大荒れの試合展開となった。 DeNA先発の大貫が初回から崩れ、茂木、島内の連続適時二塁打で失点。ブラッシュにも適時二塁打を浴び、押し出し四球で4点を失ったところで1死も奪えず降板した。緊急リリーフの二番手・進藤も太田に右前適時打を浴びるなど6-0と楽天の大量リードから試合が始まった。 ところがここから波乱の展開が待っていた。その裏のDeNAの攻撃。先頭打者の神里が二塁打で出塁し、1死三塁となったところから楽天の先発・古川が大乱調。制球を乱し、3者連続四球で押し出し。 さらにロペスに中越え適時二塁打、大和に中前適時打を浴びて6-4とされたところでKO。二番手の戸村が2死満塁から神里に走者一掃の適時二塁打を浴びて、DeNAが7-6と大逆転を果たした。この日は降雨で試合開始が15分遅れの午後2時15分。一回終了時は同3時22分で、一回の表裏の攻撃に1時間以上という稀に見る展開となった。
◆DeNAの大貫が立ち上がりから4安打と3四球で6点を失い、1死も奪えずにKOされた。味方打線の奮起で黒星は免れたが、試合後に2軍降格が決定。「積極的に振ってくる打者が多い中でストライクゾーンに集め過ぎた」と悔やんだ。 新人ながら3勝を挙げてチームに貢献してきたが、サヨナラ勝ちした前夜(21日)からの勢いに水を差した形になった。ラミレス監督は「今日は彼の日ではなかった」とばっさり。その上で一回に7点を奪い返した野手陣を「諦めずにしっかりファイトした」とねぎらった。
◆楽天の松井が九回を無得点に抑え、リーグトップのセーブ数を24に伸ばした。先頭打者を四球で出したが、後続を3者連続三振に仕留め「最後は冷静に投げられた」とうなずいた。 6月は10セーブ目で、自身が2017年4月につくった球団月間記録に並んだ。残り5試合で更新が期待される。「チームの好調が一番。試合に出たところで自分の仕事をしたい」と頼もしかった。
◆DeNAのアレックス・ラミレス監督(44)は「あれだけの点差になると苦しい展開になるが、諦めずにいいファイトができた」と一回に6点差を逆転した野手陣をたたえた。 一回に口火を切る一打と3点打を放ち、プロ野球タイ記録の1イニング2二塁打で大逆転劇の"主役"を務めた神里は「結果として打てたことはよかった」としながら敗戦に唇をかんだ。 1死も奪えず6失点KOされた先発のD3位・大貫(新日鉄住金鹿島)は、出場選手登録抹消が決まり「ストライクゾーンに集めすぎてしまった」とガックリ。エスコバーが4連投中、国吉が20日に4回65球を投げ、ともに休養日。中継ぎ陣を注ぎ込めないチーム事情も響いた。 (佐藤春佳)
◆楽天は22日、日本生命セ・パ交流戦のDeNA2回戦(横浜)に11-9で逆転勝ち。交流戦勝ち越しを決め、優勝の可能性を残した。一回を終えるのに1時間7分を要し、両軍計13得点、両軍先発野手全員出塁、両軍先発投手ノックアウトが記録された試合。両リーグ最多となる21度目の逆転勝ちで"世紀の大乱戦"を制した。また、パがこの日3勝を挙げ、10年連続の交流戦勝ち越しを決めた。 横浜スタジアムは大観衆が発する歓声、悲鳴、どよめきに包まれっぱなしだった。雨で遅れて午後2時15分に始まった試合。そこから1時間7分にわたり、とんでもない光景が繰り広げられた。 「ほとんどの方が初めて見たのでは。初回に6点を取って負けたら、シーズン中にガタガタいってしまう」 平石監督は「いろいろ語ると間違った形で伝わってしまうから」と前置きしたが、その慎重な言葉が前代未聞の事態を浮き彫りにしていた。 まさに"ノーガードの打ち合い"。ボクシングWBA&IBF世界バンタム級王者、井上尚弥が務めた始球式でゴングは鳴った。 先頭・茂木の二塁打で始まり、島内の先制二塁打、D1位・辰己(立命大)の押し出し四球などで4得点。相手先発のD3位・大貫(新日鉄住金鹿島)に1死も取られずKOした。その後も手を緩めず8者連続出塁。33分間の猛ラッシュで6点を挙げ、試合の大勢を決めた...かに思われた。 しかし、その裏にカウンターパンチが待っていた。1死満塁でロペス、大和に連打を浴びて今度は古川が1死でKOされ、戸村が神里に左中間へ3点二塁打を許して6-7。32分間の反撃で一気にひっくり返された。 一回が終わったのは午後3時22分。1イニングで両軍計13得点、先発野手全員出塁が記録され、両軍の先発投手が降板した。両軍が一回に6点以上挙げるのは、ヤクルトが8点、中日が6点を挙げた1989年10月7日の中日-ヤクルト(15-11、ナゴヤ球場)以来の珍事だった。 ただ、ダウンしても不屈のボクサーのように立ち上がるのが今季の楽天だ。D6位・渡辺佳(明大)が五回に代打で2点打を放って1点差に迫ると、プロ9年目の山下が七回に逆転2ラン。相手をマットに沈め「チームが勝てたことがすごくプラス」とほほ笑んだ。 山下は、捕手としてもD2位・太田(大商大)に代わり二回から救援陣を好リード。平石監督は「一回の守備でああなった時点で(山下に)託そうと思った。大きな大きなホームラン」とたたえた。3安打1得点の銀次も「こんな試合は初めて」と振り返る大乱戦。逆転での交流戦初Vへ"逆転の楽天"が真骨頂を発揮した。(広岡浩二) 先発して1/3回で7失点の楽天・古川 「攻めの投球をしようと思っていた。野手の皆さんに申し訳ない」 ★楽天のV条件 楽天が交流戦に初優勝するには、首位・ソフトバンクが23日の巨人戦に引き分けることが絶対条件。その上で、雨天順延となった24日を含む残り2戦に連勝する必要がある。巨人と12勝6敗で並んだ場合でも、当該対戦で負け越していることから、楽天は巨人を上回れない。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
10 | 5 | 2 | 0.667 (↓0.047) | - (-) |
1 | 70 (+2) | 60 (+7) | 30 (-) | 15 (-) |
0.233 (↓0.003) | 3.290 (↓0.25) |
2 (-) |
巨人 |
11 | 6 | 0 | 0.647 (↑0.022) | 0 (↓1) |
1 | 84 (+7) | 61 (+2) | 22 (-) | 15 (+2) |
0.262 (↑0.004) | 3.360 (↑0.09) |
3 (1↑) |
楽天 |
10 | 6 | 0 | 0.625 (↑0.025) | 0.5 (↓1) |
2 | 73 (+11) | 66 (+9) | 13 (+1) | 5 (-) |
0.262 (↑0.006) | 4.010 (↓0.33) |
4 (1↑) |
ORIX |
9 | 6 | 1 | 0.600 (↑0.029) | 1 (↑1) |
2 | 58 (+3) | 59 (+2) | 6 (-) | 17 (+1) |
0.254 (↓0.002) | 3.560 (↑0.11) |
5 (2↓) |
DeNA |
9 | 7 | 1 | 0.563 (↓0.037) | 1.5 (-) |
1 | 69 (+9) | 70 (+11) | 21 (-) | 7 (+3) |
0.241 (↓0.001) | 4.090 (↓0.44) |
6 (-) |
西武 |
9 | 8 | 0 | 0.529 (↓0.034) | 2 (-) |
1 | 92 (+2) | 76 (+6) | 18 (+2) | 14 (+1) |
0.270 (↓0.006) | 4.200 (↓0.14) |
7 (-) |
日本ハム |
8 | 8 | 1 | 0.500 (↓0.033) | 2.5 (-) |
1 | 65 (+1) | 73 (+6) | 13 (-) | 9 (-) |
0.252 (↓0.006) | 3.940 (↓0.09) |
8 (-) |
ロッテ |
8 | 9 | 0 | 0.471 (↑0.033) | 3 (↑1) |
1 | 85 (+8) | 87 (+4) | 23 (+4) | 12 (+1) |
0.270 (↑0.009) | 4.740 (↑0.05) |
9 (-) |
中日 |
7 | 10 | 0 | 0.412 (↑0.037) | 4 (↑1) |
1 | 70 (+6) | 75 (+1) | 7 (-) | 7 (+1) |
0.260 (↑0.012) | 4.400 (↑0.22) |
10 (-) |
阪神 |
6 | 9 | 2 | 0.400 (↑0.043) | 4 (↑1) |
1 | 71 (+6) | 70 (+2) | 9 (-) | 16 (+4) |
0.242 (↑0.006) | 3.200 (↑0.07) |
11 (-) |
ヤクルト |
5 | 11 | 0 | 0.313 (↓0.02) | 5.5 (-) |
2 | 73 (+4) | 92 (+8) | 18 (-) | 5 (-) |
0.240 (↑0.002) | 5.350 (↓0.18) |
12 (-) |
広島 |
4 | 11 | 1 | 0.267 (↓0.019) | 6 (-) |
2 | 54 (+2) | 75 (+3) | 12 (-) | 11 (-) |
0.219 (↑0.003) | 3.800 (↑0.24) |
<セ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
巨人 |
38 | 29 | 1 | 0.567 (↑0.006) | - (-) |
75 | 335 (+7) | 274 (+2) | 93 (-) | 41 (+2) |
0.263 (↑0.001) | 3.690 (↑0.03) |
2 (-) |
広島 |
37 | 31 | 2 | 0.544 (↓0.008) | 1.5 (↓1) |
73 | 289 (+2) | 276 (+3) | 67 (-) | 48 (-) |
0.250 (-) | 3.250 (↑0.04) |
3 (-) |
阪神 |
35 | 33 | 4 | 0.515 (↑0.008) | 3.5 (-) |
71 | 287 (+6) | 295 (+2) | 51 (-) | 51 (+4) |
0.248 (↑0.001) | 3.420 (↑0.02) |
4 (-) |
DeNA |
32 | 36 | 1 | 0.471 (↓0.007) | 6.5 (↓1) |
74 | 273 (+9) | 286 (+11) | 79 (-) | 23 (+3) |
0.244 (-) | 3.830 (↓0.11) |
5 (-) |
中日 |
30 | 39 | 0 | 0.435 (↑0.009) | 9 (-) |
74 | 263 (+6) | 277 (+1) | 44 (-) | 38 (+1) |
0.258 (↑0.002) | 3.930 (↑0.04) |
6 (-) |
ヤクルト |
27 | 43 | 2 | 0.386 (↓0.005) | 12.5 (↓1) |
71 | 319 (+4) | 380 (+8) | 81 (-) | 26 (-) |
0.237 (-) | 4.830 (↓0.04) |
<パ・リーグ順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
楽天 |
39 | 29 | 1 | 0.574 (↑0.007) | - (-) |
74 | 333 (+11) | 306 (+9) | 76 (+1) | 24 (-) |
0.258 (↑0.001) | 4.250 (↓0.07) |
2 (-) |
ソフトバンク |
37 | 30 | 4 | 0.552 (↓0.009) | 1.5 (↓1) |
72 | 292 (+2) | 267 (+7) | 97 (-) | 64 (-) |
0.250 (↓0.001) | 3.390 (↓0.05) |
3 (-) |
日本ハム |
35 | 32 | 4 | 0.522 (↓0.008) | 3.5 (↓1) |
72 | 305 (+1) | 292 (+6) | 50 (-) | 31 (-) |
0.257 (↓0.002) | 3.780 (↓0.02) |
4 (-) |
西武 |
35 | 33 | 1 | 0.515 (↓0.007) | 4 (↓1) |
74 | 361 (+2) | 352 (+6) | 82 (+2) | 78 (+1) |
0.260 (↓0.001) | 4.510 (↓0.02) |
5 (-) |
ロッテ |
33 | 35 | 1 | 0.485 (↑0.007) | 6 (-) |
74 | 313 (+8) | 307 (+4) | 89 (+4) | 50 (+1) |
0.249 (↑0.002) | 4.040 (-) |
6 (-) |
ORIX |
28 | 36 | 5 | 0.438 (↑0.009) | 9 (-) |
74 | 233 (+3) | 291 (+2) | 46 (-) | 62 (+1) |
0.228 (-) | 3.750 (↑0.03) |
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