日本ハム(★3対7☆)巨人 =交流戦3回戦(2019.06.16)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
巨人
05011000071010
日本ハム
3000000003700
勝利投手:菅野 智之(7勝3敗0S)
敗戦投手:杉浦 稔大(2勝2敗0S)
  DAZN
◆巨人は3点を先制された直後の2回表、炭谷と坂本勇の適時打などで5点を挙げ、逆転に成功する。6-3で迎えた5回には、若林が犠飛を放ちリードを広げた。投げては、先発・菅野が今季7勝目。敗れた日本ハムは、先発・杉浦が誤算で、打線も2回以降2安打無得点と沈黙した。

◆日本ハム杉浦稔大投手が中10日で16日巨人戦(札幌ドーム)に先発する。 「いい打者がいっぱいいる。特に上位打線が得点源なので、1人1人しっかり投げたい」と、抑えるイメージを膨らませた。登板間隔は今季最短となる。 「僕の中では中6日も見据えながらやっている。長い回を投げるに越したことはないけど、いけるところまでしっかり投げたい」と3勝目を狙う。

◆釧路市出身で女優の池端レイナ(31)が試合前にファーストピッチを行った。 日本のドラマや映画出演だけでなく、台湾でも女優として活躍する池端は試合前、日本ハム王柏融外野手(25)と対面。通訳を介さずに「(打席に)立てたら立って」とお願いし実現した。 両利きであることから「最初どっちにしようか迷ったのですけど、左の方がかっこいいんじゃない、とみんなに言われて左にしました」と左投げでボールを投じたが、わずかに届かずノーバウンド投球とはならなかった。「もうちょっと真ん中にいきたかったですけど、ボーロン選手が立ってくれたのでうれしかったです」と笑顔。交流戦ホーム最終試合を華やかに彩った。

◆日本ハム大田泰示外野手(29)が、先輩菅野から貴重な先制打を放った。 1回無死一塁、カウント2-2と追い込まれてから、抜け気味になった132キロスライダーをはじき返し、中堅フェンス直撃となる適時二塁打。二塁ベース上で手をたたき、ベンチに向かって左腕で大きくガッツポーズをとった。 東海大相模の1年先輩にあたる菅野とは、古巣巨人時代にもオフの自主トレをともにするなど、親交が深い。「いいピッチャーなので、どんなボールが来ても何とか食らいついていこうという気持ちでした。うまく打てましたし、大事な先制点を取ることができて良かったです」と話した。

◆巨人坂本勇人内野手(30)が、3点リードの4回に途中交代した。4回2死三塁から四球で出塁した直後、試合序盤にもかかわらず代走を送られた。 3点を追う2回には、同点に追い付いた直後の2死二、三塁から、左前に勝ち越し2点適時打を放った。 「打ったのはスライダー。みんなでつないでくれたチャンス。食らい付いていきました。逆転の一打になって良かった」とコメント。 西武、日本ハムと続くビジター6連戦の最終戦で、4回裏からは山本泰が遊撃の守備に就いた。

◆日本ハム-巨人の交流戦3回戦。巨人が7-3で勝ちこのカード2勝1敗で勝ち越した。菅野が1回に3点を失ったが逆転。菅野は7回を3失点で7勝目を挙げた。

◆日本ハムは1回、大田の先制適時二塁打など5安打で3点。巨人は2回に同点に追いつき、さらに坂本勇の2点適時打で勝ち越し。 巨人は4回に亀井の内野ゴロ、5回には若林の左犠飛で点差を4点に広げた。先発菅野は2回以降6回まで無失点投球。 巨人が逃げ切り、交流戦4カード連続で勝ち越した。菅野はリーグトップタイの今季7勝目。日本ハムは2連敗となった。先発杉浦が2敗目。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が、途中交代した12日広島戦以来4試合ぶりに出場した。 7回、先頭の代打で登場。菅野の前に空振り三振に倒れた。「日本を代表する投手の方と対戦できてうれしい。代打で1打席でしたけど、貴重な経験でした」と振り返った。13日以降回避してきた試合前のフリー打撃も再開した。

◆日本ハム中田翔内野手が菅野の投球をたたえた。先制した直後の1回無死一、三塁の第1打席で左前適時打。「追いこまれたらチャンスがない投手なので甘い球は積極的にいこうと」と貴重な1本を振り返った。 しかし2打席目以降は緩急にやられ無安打。「ギアを上げてきたかなという感じで、途中から別人のような感じだった。負けは負けで悔しいですけど、さすがだなと思った」と話した。

◆日本ハム大田泰示外野手の先制打も実らなかった。初回に東海大相模の1学年先輩、巨人菅野から適時二塁打。初対戦で出ばなをくじいた。 逆転を許した2回以降は立ち直った右腕を攻略できず「菅野さんに余裕ができて、逆にこっちが攻められた」と振り返った。チームは約3週間ぶりの連敗で6カードぶりの負け越しとなった。

◆巨人坂本勇人内野手が、勝ち越し2点適時打で勝利に貢献した。2回に追い付いた直後、2死二、三塁からスライダーを左前に運んだ。 「みんなでつないでくれたチャンス。食らい付いていきました」と喜んだ。4回に四球で出塁すると腰の張りで代走を送られた。原監督は「あの場面はスチールさせたかった。無理せずに代えようと。たいしたことありません」と18日のオリックス戦は出場の見通しだ。

◆元大洋(現DeNA)憲一さんを父に持つ巨人若林晃弘内野手が「父の日」に1安打1打点と活躍した。 5回1死一、三塁から左犠飛を放つなど、打率4割2分4厘と好調をキープ。「(父に)基本的なことは教えてもらった。プロなのでこれからは自分でもっと上のレベルを目指したい」と言った。原監督は「順調に前に進んでもらいたい」と期待した。

◆日本ハム杉浦稔大投手が今季ワーストの6失点でKOされた。味方打線から3点の援護を受けた直後の2回、同点とされてなお2死二、三塁から坂本勇の左前2点適時打で勝ち越しを許すなど、4回途中6安打6失点で降板となった。 「良い形で点を取ってもらった後、もっと粘らないといけない場面だった。実力不足としか言いようがない」と唇をかんだ。

◆日本ハムは巨人3回戦(札幌ドーム)で逆転負けを喫し、6カードぶりの負け越しとなった。初回に大田泰示外野手(29)の先制適時二塁打などで3点を先行したが、2回に5点を奪われて逆転されると、立ち直った巨人先発の菅野を攻略できなかった。約3週間ぶりの連敗で交流戦の順位は3位に、リーグではソフトバンクに並ばれて2位タイとなった。魂のこもった一打が、連敗阻止の号砲となるはずだった。初回無死一塁。大田が菅野の浮いたスライダーを捉えた。打球は中堅フェンスに直撃。一塁走者の西川が一気に生還し、二塁へ到達した大田は右拳を突き上げて「ヨッシャー」と叫んだ。昨季まで2年連続で沢村賞を受賞した球界NO・1右腕は、元同僚であり母校・東海大相模の1学年先輩。プロ初対戦で、成長した姿を示した先制打から打線は一気に3得点。「初回に攻略して点を取れたのはよかったけど...」。チームは勢いに乗り切れなかった。 直後の2回に逆転を許すと、打線は沈黙した。大田が「菅野さんに余裕が出来て、逆にこっちが攻められた」と話したように、修正力を発揮した難敵に打線は抑え込まれた。初回こそ、直球を中心に狙いを絞って安打を重ねたが、2回以降はカットボールやスライダーなどの変化球中心の組み立てに切り替えられた。城石打撃コーチも「2回からは変化球が多くなって、うまく逃げ切られた」と舌を巻いた。 チームは5月24、25日の西武戦以来、約3週間ぶりの連敗で、今季の交流戦では初めてのカード負け越しとなった。栗山監督は「相手のことは言いたくない。我々が点を取れなかっただけ。選手は何とかしたいという気持ちは出ていた。勝たせてあげられなくて申し訳ない」と振り返った。交流戦は残り2カード。前半戦のヤマ場となる5週連続6連戦も最終週だ。気持ちを切り替え、横浜と名古屋へ乗り込む。【木下大輔】

◆エースは簡単には倒れない。巨人菅野智之投手(29)が7回を107球6安打3失点でリーグトップタイの7勝目を挙げた。 初回に日本ハム打線に5安打を浴び、3失点と捕まったが、2回以降は1安打のみ。捕手の炭谷と組み立てを話し合い、フォークを有効に活用した。打線の援護もあり、これで腰の違和感から復帰後、自身2連勝。状態が万全ではない中でも大黒柱としての役割をしっかりと果たした。ベンチへ戻る前に伝えたかった。初回、菅野は3アウトを取るとすぐに捕手炭谷と言葉を交わした。「カーブとフォークは捉えられてなかった。続け球も打たれてないような気がした」。日本ハム打線に先頭から4連打を含む5安打と捕まった。速球、カットボール、スライダーと得意球を捉えられたが、頭の中には解決策が浮かんでいた。 2回以降はイメージを体現した。直球の最速は147キロ。高めに浮く場面が多いとみると左打者の外角へ微妙に逃げるツーシームを多投。130キロ台中盤のフォークを決め球だけでなくカウント球にも応用した。前回9日ロッテ戦で98球中7球(7・1%)だった落ち球が、この日は107球中19球(17・8%)。約2・5倍も多投し惑わせた。 オープン戦と合わせて4度目のコンビ。マスクをかぶる炭谷も菅野のポテンシャルを最大に引き出そうと思考を巡らせた。「智之はスライダーのイメージが強い。だからこそカーブとフォークを生かさないと。(小林)誠司と同じリードでは僕を使ってもらっている意味がないので」。菅野も思いに応えるように、バッテリーを組んだここ2戦で首を振ったのは1度だけ。効果てきめんのフォークに「新しい引き出しの中にしまっておきたい」と光を見いだした。 もちろん本調子ではないことを自覚している。「まだ内容も体も完璧じゃない。立ち上がりは永遠のテーマ。でもその日その日、ベストを尽くそうとマウンドに上がっている」と、培った技術、経験をフル回転させ、チームを交流戦開幕から4カード連続勝ち越しへ導いた。次回も中6日で交流戦最終戦となる23日ソフトバンク戦(東京ドーム)に臨む。「交流戦を優勝して、何とかリーグも優勝したい」。エースの復調に比例して、チームも上昇気流に乗っていく。【桑原幹久】 ▼巨人菅野がハーラートップに並ぶ7勝目。札幌ドームではプロ初勝利となった。今季、菅野が白星を挙げた試合の失点は2点→1点→3点→1点→5点→2点→3点。 3失点以上の白星は15~17年が1試合もなく、昨年も5月18日DeNA戦の1試合しかなかったが、今季はもう3試合目。防御率4点台で本調子にはない菅野だが、今季は打線の援護もあり、15勝で最多勝を獲得した昨年より1試合遅いだけのチーム63試合目に7勝目を挙げた。

◆巨人坂本勇人内野手が、勝ち越し2点適時打で勝利に貢献した。2回に追い付いた直後、2死二、三塁からスライダーを左前に運んだ。4回に四球で出塁すると腰の張りで代走を送られた。原辰徳監督のコメント。 「あの場面はスチールさせたかった。無理せずに代えようと。たいしたことありません」

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が16日の日本ハム戦(札幌ドーム)の四回に途中交代した。  原辰徳監督(60)が試合後、理由について「かちょっと腰が張っているということなので。あの場面ではスティールをさせたかったから。まあまあ無理せずに代えようと。たいしたことありません」と説明した。  この日は「2番・遊撃」で先発し、同点に追いついた直後の二回2死一、三塁で杉浦から勝ち越しの左前2点打を放ち、決勝点をマーク。だが四回の第3打席で四球を選んで一塁まで行ったところで、代走・山本と交代した。  チームは7-3で勝利し、交流戦4カード連続勝ち越しを決めた。あす17日の休養日をはさみ、18日からは本拠地・東京ドームでオリックスとの3連戦。主将の出場について指揮官は「まったく問題ないと思います」と話した。

◆日本ハムの清宮がコンディション不良から4試合ぶりに出場した。七回、先頭打者の代打で空振り三振に倒れたが「リラックスして打席に入れたかなと思う。感覚は悪くなかった」と振り返った。  エース菅野と初対戦した。「日本を代表する投手と対戦できてうれしい。テレビで見ていた存在。1打席だけだったが、貴重な経験だった」と話した。

◆巨人の坂本勇が二回に勝ち越しの2点適時打を放った。一回にエース菅野が失った3点を炭谷の適時打などで同点としてさらに2死二、三塁と好機を広げた場面で打席に入り「みんながつないでくれたチャンス、食らいついていった。逆転の一打になって良かった」と喜んだ。  ただ、腰の張りのために四回2死三塁で四球を選んだ後に代走が送られて退いた。原監督は「無理せず。大したことはない」と説明。18日からのオリックス戦の出場について「全く問題ない」と話した。 原監督(菅野に) 「立て直した。ストライクゾーンを広めに使っていた」 若林(四回に安打で追加点に絡んで五回には犠飛) 「自分のできることを最低限やった結果」

◆日本ハムは一回に菅野から3点を先制しながら、直後の二回に杉浦が5失点して逆転負けした。杉浦は変化球を痛打されて試合の流れを失い「最少失点で粘らないといけない場面だった。相手の予想を自分の投球が上回れなかった」とうなだれた。  二回以降は打線が沈黙。栗山監督は「われわれが点を取れなかったという話。(チームを)勝たせてあげられなくて申し訳ない」と話した。 大田(神奈川・東海大相模高の先輩の菅野から一回に適時二塁打) 「いい投手なので、どんな球が来ても何とか食らい付いていこうという気持ちだった」

◆巨人は16日、日本ハム最終戦(札幌ドーム)に7-3で逆転勝ち。先発の菅野が一回に3失点したが、直後に打線がつながり逆転。菅野も二回以降は立ち直って追加点を許さなかった。セ・リーグ首位の広島には0・5ゲーム差でピタリと2位につける。4カード連続で勝ち越した交流戦の順位は、首位のソフトバンクにゲーム差なしの2位に浮上した。原監督の試合後の主なやりとりは以下の通り。  --いい形で逆転した  「そうですね、よくつないでね。3点ビハインドという中でね、すぐ(逆転した)というのは大きいですね」  --坂本が四回に代走を送られて途中交代  「ちょっと腰が張っているということなので。あの場面ではスチール(盗塁)をさせたかったから。まあまあ、無理せずに代えようと。大したことありません。週明け? まったく問題ないと思います」  --菅野は  「立ち上がりがね。この前(9日、ロッテ戦)も0点に抑えたとはいえ(安定しなかった)ね。『立ち上がりをもう少ししっかりやろうな』と今日は言ったんですけど。今日はそういう点で、すぐ逆転してくれたというところがよかったと思いますね」  --炭谷と配球を変えながら、二回以降は切り替えられた  「立て直して、ちょっと変化球多めにしたのかな、という感じがありました。インサイドも、ちょっとツーシーム系のボールを使っているとかね。ストライクゾーンを広めに使ったということでしょうね」  --フォークも多かった  「その辺が特徴でしょうね。どちらかというとトモ(菅野)の場合は、まっすぐとスライダーという風にバッターサイドは思っているんではないかな。その辺のところを銀ちゃん(炭谷)と工夫したんだろうし」  --若林も結果を出している  「そうですね、本当に順調に前に進んでもらいたいなと思いますね。重信も触発されているのか、あるいはマイペースなのか、いい感じで試合に出て存在感を出していますね。山本も久しぶりに出て、しっかりと役割をこなせるんだというところを見せてくれましたね」  --交流戦は4カード連続で2勝1敗ペース。控え選手含め地力もついてきた  「その辺はまだ途上ではありますけど、西武の時もそうですけど、初戦を落としても2戦目、3戦目を取ったというのは大きいと思いますね」  --交流戦優勝も視野に  「そんなことはないでしょう。まだ終わったわけじゃないんだから。あと6試合もあるよ。まだまだ。一戦一戦ですよね」

◆プロ2年目の若林が「7番・二塁」で先発出場し、2打数1安打1打点。四回に右前打、五回は左犠飛を放って7点目をたたき出した。父・憲一さん(66)は元大洋の外野手。「基本的なことをいろいろと教えてもらったので、上のレベルに近づけるように頑張っていきたい」と父の日に決意を新たにしていた。

◆巨人・坂本勇人内野手(30)が16日、日本ハム最終戦(札幌ドーム)に先発出場したが、四回に四球を選んだところで代走を送られ、途中交代した。この日は3-3と同点に追いついた二回に左前への2点打を放つなど活躍していた。  原監督は「ちょっと腰が張っているということ」と説明。大事を取っての措置で18日からのオリックス、ソフトバンク戦(東京ドーム)については「全く問題ないと思います」と強調した。

◆菅野と日本ハム・清宮の対決が初めて実現した。清宮はコンディション不良で途中交代した12日の広島戦(札幌ドーム)以来、4試合ぶりに復帰。七回、代打で出場し、144キロの直球に空振り三振を喫した。それでも「日本を代表する投手と対戦できてうれしい。テレビで見ていた存在。代打で1打席だけだったが、貴重な経験だった」と前向きに振り返った。3日間回避していた試合前のフリー打撃も再開。栗山監督は「いろいろ確認しながらやっている」と説明した。

◆セ・リーグ2位の巨人は16日、日本ハム最終戦(札幌ドーム)に7-3で逆転勝ちし、2連勝を飾った。菅野智之投手(29)が、7回6安打3失点でセ・リーグトップに並ぶ7勝目(3敗)。一回に5安打3失点を喫したが、二回以降を1安打無失点に抑え、完全復活を印象付けた。チームは5カード連続で勝ち越し、首位・広島との0・5ゲーム差を維持した。  札幌ドームに歓声がこだましたのも序盤まで。菅野が、超一流の修正能力でチームを勝利に導いた。一回に5安打3失点を許したものの、二回以降は1安打無失点。ヒーローインタビューで涼しげな表情を浮かべた。  「立ち上がりを気を付けようと思ったんですけど、見事にやられちゃった。粘って長い回を投げられたのでよかった」  直球、スライダーを捉えられ、一回先頭の西川から4連打を浴びるなど、いきなり3点を献上した。それでもエースは冷静だった。ベンチで捕手・炭谷と「カーブとフォークは捉えられていなかった。続け球も打たれていない」と分析。配球を変化球主体に変えた。  すると二回以降は被安打1、1四球とほぼ完璧に相手を封じた。「早めにフォーク、カーブを使うことを見いだして、出し惜しみしないのも一つの手」と新たな修正方法のアイデアもつかんだ。  本来の姿を取り戻しつつある。5月15日の阪神戦(東京ドーム)で10失点を喫し、同21日に腰の違和感で出場選手登録を外れた。しかし、これで復帰戦となった6月9日のロッテ戦(東京ドーム)に続く2連勝。宮本投手総合コーチは「『エース復活!!』でいいんじゃないですか」と太鼓判を押した。  復活に導いた"教え"がある。「けがをしたときこそ、ご飯を食べろ」。自身と同じ東海大相模高を出て、法大で投手だった父・隆志さんの言葉だ。リハビリ期間中のある晩、菅野はステーキ店でボリュームある400グラムのステーキを頬張った。「父の日」に見せた元気な姿と白星は、最高の親孝行にもなった。  「トモ(菅野)の場合は、真っすぐとスライダーとバッターサイドは思っているのでは。その辺を銀ちゃん(炭谷)と工夫したんだろう」。原監督もエースをねぎらった。過去4年間勝ち越しがなかった交流戦で4カード連続の勝ち越しに導き、同2位に浮上させた。輝きを取り戻した絶対的エースが、チームをさらに加速させる。 (谷川直之) 前回に続いて菅野とバッテリーを組み、巧みなリードと二回の同点適時打などで援護した巨人・炭谷 「真っすぐ自体が、もうちょっと本来(の精度に)に戻ればなってとこですね」

◆復帰2戦目の菅野は、打線の援護に助けられて立ち直れたようなもの。内容的には、いまひとつだったね。  まず、ストレートの切れが戻りきっていない。加えて、今季の顕著な傾向も残ったまま。それは、頼みのスライダーを打たれること。  本人も分かっているだろう。スライダーの使い道を考えるのか、精度をより高めるのか、はたまた、切り捨てるのか...。どう取り組んでいくか、だよ。  ただし、巨人はこの3連戦も2勝1敗で乗り切り、5カード連続で勝ち越したのは大きい。その中で、打では4番・岡本、投ではエース・菅野、2人の完全復調が、今後のポイントとして鮮明に浮び上がったことも収穫といえるかな。  打線全体でいえば、点を取れる状態には、なっている。だから、投打の絡みがよくなればトップを走れる。その意味でも菅野の完全復調が待たれるね。  もうひとつ。これまで菅野には、好投しても援護がもらえないケースが多かった。今回は逆になった。そういうところも、流れをつかむきっかけになると思うよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
732 0.700
(-)
-
(-)
646
(+2)
38
(+2)
21
(+1)
13
(+2)
0.225
(↓0.007)
2.870
(↑0.16)
2
(1↑)
巨人
840 0.667
(↑0.031)
0
(↓0.5)
663
(+7)
42
(+3)
16
(-)
12
(+2)
0.273
(↑0.001
3.260
(↑0.02)
3
(1↓)
日本ハム
741 0.636
(↓0.064)
0.5
(↑0.5)
648
(+3)
49
(+7)
8
(-)
6
(-)
0.258
(↓0.005)
3.550
(↓0.31)
4
(1↑)
ORIX
641 0.600
(-)
1
(-)
741
(+5)
42
(+5)
5
(-)
12
(+1)
0.244
(↑0.006)
3.650
(↓0.01)
5
(1↓)
楽天
650 0.545
(↓0.055)
1.5
(↓0.5)
743
(+2)
45
(+4)
9
(-)
3
(+1)
0.258
(↓0.008)
3.950
(↓0.01)
6
(-)
DeNA
651 0.545
(-)
1.5
(-)
643
(+2)
43
(+2)
14
(+2)
3
(-)
0.250
(↓0.01)
3.530
(↑0.26)
7
(-)
西武
660 0.500
(↑0.045)
2
(↑0.5)
664
(+10)
60
(+6)
11
(+2)
11
(+1)
0.271
(↑0.003)
4.710
(↓0.12)
8
(1↑)
阪神
462 0.400
(-)
3
(-)
651
(+5)
48
(+5)
6
(-)
11
(+1)
0.226
(↓0.014)
2.980
(↑0.18)
9
(1↓)
中日
470 0.364
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
750
(+7)
45
(+8)
5
(-)
3
(-)
0.257
(↑0.007)
4.060
(↓0.43)
10
(-)
ヤクルト
470 0.364
(↓0.036)
3.5
(↓0.5)
754
(+6)
58
(+10)
12
(+3)
5
(-)
0.247
(↑0.009)
4.750
(↓0.28)
11
(-)
ロッテ
470 0.364
(↑0.064)
3.5
(↑0.5)
743
(+8)
63
(+7)
10
(+3)
6
(+1)
0.243
(↑0.015)
5.330
(↑0.03)
12
(-)
広島
371 0.300
(↑0.078)
4
(↑0.5)
736
(+4)
49
(+2)
7
(-)
9
(+3)
0.205
(↑0.007)
3.960
(↑0.19)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
36272 0.571
(↑0.006)
-
(-)
78271
(+4)
250
(+2)
62
(-)
46
(+3)
0.250
(-)
3.230
(↑0.02)
2
(-)
巨人
35271 0.565
(↑0.008)
0.5
(-)
80314
(+7)
255
(+3)
87
(-)
38
(+2)
0.266
(↑0.001
3.700
(↑0.01)
3
(-)
阪神
33304 0.524
(-)
3
(↓0.5)
76267
(+5)
273
(+5)
48
(-)
46
(+1)
0.246
(↓0.002)
3.400
(↑0.04)
4
(-)
DeNA
29341 0.460
(-)
7
(↓0.5)
79247
(+2)
259
(+2)
72
(+2)
19
(-)
0.246
(↓0.002)
3.700
(↑0.05)
5
(-)
中日
27360 0.429
(↓0.006)
9
(↓1)
80243
(+7)
247
(+8)
42
(-)
34
(-)
0.258
(↑0.001)
3.820
(↓0.07)
6
(-)
ヤクルト
26392 0.400
(↓0.006)
11
(↓1)
76300
(+6)
346
(+10)
75
(+3)
26
(-)
0.238
(↑0.001)
4.700
(↓0.04)

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
楽天
35281 0.556
(↓0.009)
-
(-)
79303
(+2)
285
(+4)
72
(-)
22
(+1)
0.257
(↓0.001)
4.260
(↑0.01)
2
(1↑)
ソフトバンク
34284 0.548
(-)
0.5
(↓0.5)
77268
(+2)
245
(+2)
88
(+1)
62
(+2)
0.250
(↓0.002)
3.320
(↑0.04)
2
(-)
日本ハム
34284 0.548
(↓0.009)
0.5
(-)
77288
(+3)
268
(+7)
45
(-)
28
(-)
0.259
(↓0.001)
3.690
(↓0.05)
4
(-)
西武
32311 0.508
(↑0.008)
3
(↑1)
79333
(+10)
336
(+6)
75
(+2)
75
(+1)
0.259
(-)
4.630
(↓0.02)
5
(-)
ロッテ
29331 0.468
(↑0.009)
5.5
(↑1)
80271
(+8)
283
(+7)
76
(+3)
44
(+1)
0.242
(↑0.002)
4.070
(↓0.02)
6
(-)
ORIX
25345 0.424
(-)
8
(↑0.5)
79216
(+5)
274
(+5)
45
(-)
57
(+1)
0.225
(↑0.002)
3.780
(-)