楽天(★3対11☆)ヤクルト =交流戦3回戦(2019.06.13)・楽天生命パーク宮城=
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ヤクルト
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楽天
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勝利投手:マクガフ(3勝1敗0S)
敗戦投手:青山 浩二(1勝3敗0S)

本塁打
【ヤクルト】雄平(5号・4回表2ラン)

  DAZN
◆ヤクルトは2-3で迎えた8回表、中村の適時二塁打などで3点を挙げ、逆転に成功する。続く9回にはバレンティンと荒木が適時打を放つなど、打者一巡の猛攻で一挙6点を奪い、試合を決めた。投げては、3番手・マクガフが今季3勝目。敗れた楽天は、救援陣が終盤に崩れた。

◆楽天先発は石橋。強気に内角を攻め、3回まで無失点。ヤクルト先発小川も丁寧な投球で、3回まで0点に抑えた。 ヤクルトは4回、6番雄平の2ランで2点を先制。楽天は5回、2死満塁から島内の2点適時打などで3点を挙げ逆転した。

◆ヤクルトが雄平外野手の5号2ランで先制した。 4回1死一塁、カウント2-2から楽天先発石橋の136キロの膝元へのカットボールを右翼席へ運んだ。笑顔でチームメートとハイタッチをかわした。5月5日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の本塁打で「追い込まれていたので、コンパクトに打ちにいきました。久しぶりに打ててよかったです」と話した。

◆ヤクルト広岡大志内野手が9回に三振に倒れ、開幕から41打席無安打。2リーグ制後、野手のシーズン連続打席無安打は93年トーベ(オリックス)の53打席が最長だが、開幕からでは69年浜村(西鉄)の41打席に並ぶ最長タイ。セ・リーグの野手では初めてとなった。 ちなみに投手の開幕からの連続打席無安打は、66年佐々木(近鉄)の63打席で、セ・リーグは55年大石(大洋)の57打席。   ▽広岡(開幕から41打席連続無安打に)「アカン。情けないです」

◆ヤクルト小川監督の勝負手が光った。連敗を2で止め、今季13度目の逆転勝利を飾った。1イニングに4人の代打攻勢で、流れを引き寄せた。 1点を追う8回。3打数無安打の塩見に、前日まで2割4分1厘の山崎を代打へ。楽天3番手の青山から左前打を放ち、反撃ののろしとなった。2死三塁、暴投で山崎が生還し同点。さらに2死一、二塁、先制2ランを放っている雄平に代打荒木を送った。しぶとく四球を選び、チャンスを拡大。2死満塁となり、中村の2点適時打が生まれた。 9回にも山崎、荒木、大引と代打から出場した選手がつないだ。指揮官は「山崎がよく打ってくれた。終盤、途中から出た選手がいい働きをしてくれた。中村もよく打った」と手放しで喜んだ。 チームワーストの16連敗から脱出後、連勝はなし。なかなか打線の調子が上がらず、指揮官は「投打がかみあわない状況で、どうしたら打線が機能するのか」と思案。日替わりの打順で臨んでいた。終盤7回以降の逆転勝利は、4月13日巨人戦(東京ドーム)以来。2ケタ得点は4月25日巨人戦(神宮)以来40試合ぶりと、燕打線もお目覚め。大勝を、浮上のきっかけにする。【保坂恭子】

◆楽天は中継ぎ陣が崩れ連勝が4でストップ。2位日本ハムが引き分けたため首位から陥落した。 1点リードの8回、青山の暴投で同点とされ、なお2死満塁で高梨が中村に2点適時二塁打を浴びた。9回は西宮が6失点。平石監督は「(暴投は)なんとか(捕手)堀内が止めてやれれば。(高梨は)誤算と言えば誤算です」と厳しい表情だった。

◆ヤクルト小川監督が、代打攻勢で勝負をかけた。連敗を2で止め、今季13度目の逆転勝利。8回に4人の代打を送り、流れを引き寄せた。「山崎がよく打って、走ってくれた。終盤、途中から出た選手がみんな、いい働きをしてくれた」とたたえた。 1点を追う8回先頭。3打数無安打の塩見に、山崎が代打に送られた。楽天青山から左前打を放ち、反撃のムード。2死ながら三塁に進み、暴投で生還し同点。その後打線がつながった。9回にも先頭で中前打を放ち、盗塁もマーク。さらに2死二、三塁で回ってきた1イニング2度目の打席も右前打を放ち、3打数3安打。「いつかはチャンスがくると思っていた。今日はたまたま。生き残れるように、アピールをしていきたい」と話した。 7回以降の逆転勝利は、4月13日巨人戦(東京ドーム)以来。2ケタ得点は4月25日巨人戦(神宮)以来40試合ぶりと、燕打線もお目覚めだ。大勝を浮上のきっかけにする。【保坂恭子】

◆ヤクルト・雄平外野手(34)が13日、楽天3回戦(楽天生命パーク)で先制の5号2ランを放った。  四回1死一塁。カウント2-2から、石橋の内角のカットボールを右越えに運んだ。5月5日の中日戦(ナゴヤドーム)以来の本塁打に「追い込まれていたので、コンパクトに打ちにいきました。久しぶりに打てて良かったです」とコメントした。

◆楽天は救援陣が打ち込まれて連勝が4で止まり、首位から転落した。3-2の八回に登板した青山が暴投で追い付かれると、代わった高梨が中村に2点二塁打を浴びて勝ち越された。九回には西宮が6点を失った。  セ・リーグ最下位のヤクルトに逆転されて大敗。平石監督は「終盤にああなってしまい申し訳ない。しっかり準備して(次のカードの)初戦を取れるようにやる」と気持ちを切り替えた。

◆八回に代打で左前打を放った山崎が、試合の流れを呼び込んだ。青木の一ゴロで併殺を狙った送球が背中に当たる幸運もあり、2死三塁から相手の暴投で生還。九回には中前打、右前打を放ち、出場2イニングで3安打をマークした。1番打者の固定に苦しむチーム状況の中、「(八回は)出塁を最優先に振っていこうと思った。生き残れるようにしたい」と存在感を見せた。

◆連勝が4で止まり、首位から転落した。先発の石橋は6回4安打2失点で勝利投手の権利を持って降板したが、救援陣が崩れて大敗した。平石監督は「石橋はよく投げた」とねぎらい「しっかり準備して(次のカードの)初戦を取れるようにやる」と気持ちを切り替えた。

◆ヤクルトは13日、楽天最終戦(楽天生命パーク)に11-3で勝利し、連敗を2で止めた。同点に追い付いた八回2死満塁から、選手会長の中村悠平捕手(28)が左翼線に2点二塁打で勝ち越した。七回以降の逆転劇は4月13日の巨人戦(東京ドーム)以来、2カ月ぶり。4月25日の巨人戦(神宮)以来となる2桁得点を挙げるなど、不屈の闘志が戻ってきた。  仙台の地で不屈の燕が蘇った。相手の暴投で同点とした八回2死満塁。中村が変則左腕・高梨のスライダーを捉えた打球は、左翼線を抜けていった。  「(カウント1-2と)追い込まれていたので必死に食らいついた。良い形に引っかかって、良いところに飛んでくれた」  昨季は代名詞だった七回以降の逆転勝ちは、4月13日の巨人戦以来、実に2カ月ぶり。九回は打者一巡の猛攻で6点を加え、2桁得点も4月25日の巨人戦以来だった。  選手会長として苦しいシーズンを送っている。5月14日-6月1日はセ・リーグ記録に並ぶ16連敗を喫した。自身は下半身の状態が万全ではなく、投手の風張を代走に送られたこともあった。「できることはやろうと思って」と数カ所の治療院を駆け回った。  今季開幕前。中村は夫人の愛美さんに一通の手紙を書いた。「恥ずかしい話ですけど、初めて家族に手紙を書きました。野球選手は家にいられないことが多い。遠征の時は子供を任せきりになってしまう。こんな時にしか言えないので『いつもありがとう』という言葉を書きました」。一緒に戦うのは家族も同じ。どんなときも明るく振る舞う家族の姿に突き動かされている。  八回は代打・山崎が左前打で突破口を開き、代打・荒木が四球で好機を広げた。「終盤、途中から出ていった選手たちが良い働きをしてくれた」と小川監督。チーム一丸となった逆転劇は再浮上への明るい材料となる。  「一度逆転されたけど、再逆転できた。(連敗中は)逆転されて落ち込みがちだった。苦しいゲームは選手ではね返していかないといけない」と中村。連敗は2でストップ。最下位からの逆襲がいよいよ始まる。(長崎右) 八回に代打で四球を選び、九回に2点打を放ったヤクルト・荒木 「九回は点が入っていたので楽な気持ちで打席に入った。(楽天に)2つ負けていたので、1つ勝てたのは大きい」

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(1↑)
ソフトバンク
621 0.750
(↑0.036)
-
(↓0.5)
936
(+3)
28
(-)
15
(+1)
9
(+1)
0.242
(↓0.007)
2.930
(↑0.35)
2
(1↓)
日本ハム
621 0.750
(-)
0
(-)
935
(+2)
30
(+2)
6
(-)
4
(-)
0.269
(↓0.014)
2.660
(↑0.31)
3
(-)
巨人
630 0.667
(↑0.042)
0.5
(↓0.5)
944
(+8)
29
(+2)
14
(+2)
8
(+2)
0.272
(↑0.007)
3.080
(↑0.26)
4
(-)
DeNA
540 0.556
(↓0.069)
1.5
(↓0.5)
933
(+1)
33
(+3)
9
(+1)
3
(-)
0.268
(↓0.013)
3.690
(↑0.04)
5
(-)
楽天
540 0.556
(↓0.069)
1.5
(↓0.5)
930
(+3)
39
(+11)
2
(-)
2
(-)
0.250
(↑0.009
4.160
(↓0.86)
6
(-)
阪神
441 0.500
(↓0.071)
2
(↓0.5)
940
(-)
34
(+3)
6
(-)
9
(-)
0.246
(↓0.017)
3.040
(↓0.04)
7
(1↑)
ORIX
440 0.500
(↑0.071)
2
(↑0.5)
1027
(+6)
31
(+5)
4
(+1)
8
(+4)
0.237
(↑0.002)
3.930
(↓0.16)
8
(1↓)
西武
450 0.444
(↓0.056)
2.5
(↓0.5)
938
(+2)
47
(+8)
8
(+1)
10
(+1)
0.265
(↓0.013)
4.940
(↓0.26)
9
(1↑)
ヤクルト
350 0.375
(↑0.089)
3
(↑0.5)
1041
(+11)
32
(+3)
8
(+1)
5
(+2)
0.229
(↑0.017
3.490
(↑0.07)
10
(1↓)
中日
360 0.333
(↓0.042)
3.5
(↓0.5)
939
(+5)
36
(+6)
4
(-)
2
(-)
0.257
(↑0.006)
3.940
(↓0.29)
11
(1↑)
ロッテ
360 0.333
(↑0.083)
3.5
(↑0.5)
934
(+3)
52
(+1)
6
(-)
5
(-)
0.232
(↓0.007)
5.630
(↑0.58)
12
(1↓)
広島
261 0.250
(-)
4
(-)
930
(+2)
36
(+2)
6
(-)
5
(+2)
0.198
(↓0.009)
3.360
(↑0.32)