1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 0 | 1 |
楽天 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 8 | 0 | 0 |
勝利投手:塩見 貴洋(3勝0敗0S) (セーブ:松井 裕樹(1勝2敗20S)) 敗戦投手:原 樹理(3勝6敗0S) 本塁打 |
◆楽天は3回裏、ブラッシュの適時打で2点を先制する。そのまま迎えた5回には、1死三塁の好機から浅村の適時打で追加点を挙げた。投げては、先発・塩見が7回5安打1失点の力投で今季3勝目。最後は守護神・松井が締めた。敗れたヤクルトは、打線がつながりを欠いた。
◆地元の郡山高出身でソロユニット「ORIGINAL LOVE」でも活動するミュージシャンの田島貴男(53)が"三度目の正直"となる始球式を行った。 17、18年も始球式を予定していたが、2年連続で雨天中止に泣かされていた。 「ウオーミングアップが3年と十分過ぎるほどありましたからね。緊張しましたけど、ノーバウンドで、ボールになりましたけど、3年の雪辱を果たせて良かったです。ずっと練習して、だいぶ肩が温まっていたので、投げることができて良かったです。郡山で年に1回試合があるというのは郡山の皆さんも楽しみにしていると思うので、今日は試合ができるとなって、郡山の皆さんにとっても良かったと思います。イーグルスは今年調子がいいので、このままいって優勝していただけるように祈っています」 思いを込めたノーバウンド投球にスタンドから拍手が注がれた。
◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)が先制適時打を放った。3回に茂木と浅村の安打で2死二、三塁のチャンスをつくると、食い込んでくるシュートを左前へはじき返す2点適時打。 「(ヤクルト先発の原は)インコースに攻めてくるイメージがあったね。厳しいところだったけど、うまく打つことができたよ。何とかチャンスで打つことができて良かったね」と笑顔で振り返った。 初めて4番に入った9日の中日戦でもタイムリー。2試合連続となる4番で存在感を示した。
◆楽天ジャバリ・ブラッシュ外野手(29)が先制適時打を放った。 3回に茂木と浅村の安打で2死二、三塁のチャンスをつくると、食い込んでくるシュートを左前へはじき返す2点適時打。「(ヤクルト先発の原は)インコースに攻めてくるイメージがあったね。厳しいところだったけど、うまく打つことができたよ。何とかチャンスで打つことができて良かったね」と笑顔で振り返った。 初めて4番に入った9日の中日戦でもタイムリー。2試合連続となる4番で存在感を示した。
◆ヤクルト山田哲人内野手が、反撃の15号ソロを放った。 3点を追う6回2死、カウント1-1からの3球目、楽天先発塩見の138キロ高めの直球を、バックスクリーン横芝生席の最上部まで運んだ。「ここから反撃したいと思います」と話した。
◆ヤクルト・ドラフト2位の"きんに君"こと中山翔太外野手が、プロ初スタメン出場した。2回の守備では、ブラッシュの左翼への当たりを捕球できず、二塁打としピンチを招いた。 「失敗を恐れずに、思い切っていく」と力強く話していたが、打撃では2回1死二塁で左飛。4回2死一塁も遊ゴロ。いずれも走者がいる場面で打席が回ってきたが、持ち味のパワーを見せつけられなかった。
◆楽天は3回2死二、三塁から4番ブラッシュの2試合連続適時打で2点を先制。先発塩見は毎回走者を背負うも3回まで無失点。 楽天は5回に浅村の適時打で1点を追加。ヤクルトは6回に山田哲の15号ソロで1点を返した。楽天塩見は6回まで4安打1失点。 楽天は3連勝で今季最多に並ぶ貯金7。塩見が7回1失点で負けなしの3勝目。松井が20セーブ目。ヤクルト原は6敗目。
◆ヤクルトは楽天塩見貴洋投手を打ち崩せなかった。ドラフト2位中山翔太外野手をプロ初のスタメンで起用したが、走者を置いた場面で3回凡退。 中山は「そう簡単にいかなかった」と悔しがった。7回まで5安打に抑えられ、打線がつながらず。小川淳司監督は「(塩見は)キレもコースも良かったのかと思う。振りにいけなかった。崩すことができなかった」と振り返った。
◆楽天の4番にジャバリ・ブラッシュ外野手がはまった。3回2死二、三塁で2球内角を厳しく突かれ「ギャンブル的に(イン)コースを張っていた」。胸元に食い込んでくるようなヤクルト原のシュートを左前にはじき返す先制適時打。初めて4番に入った9日の中日戦に続き、2試合連続タイムリーで3連勝と今季最多に並ぶ貯金7を呼び込んだ。 試合前のシートノックは基本的に免除。全体のウオーミングアップ参加も判断を任されている。前カードは下半身の張りで大事を取って2試合欠場した。「万全な状態で試合に臨んでくれればいい」。平石洋介監督はじめ、チームは手厚くバックアップするが、孤高ではない。先頭打者だった2回、ピンチで踏ん張った塩見をベンチ前で出迎えてから打席へ向かった。「メンタルも体もコンディションがいい。4番は茂木、浅村と出塁率の高い打者が前にいる。得点圏、打点を稼ぐチャンスで回ってくるのはうれしいね」と感謝する。 交流戦のチーム打率は2割3分5厘にとどまる中、ブラッシュの前に座る浅村栄斗内野手も適時打を含む猛打賞。「全員が1年を通していいことはあり得ない。その間は、他の選手がカバーする」。平石監督の言葉を、不動の3番と新たな4番が体現する。【亀山泰宏】 ▽楽天塩見(7回5安打1失点で負けなしの3勝目)「ブルペンから走っていないと感じた真っすぐは見せ球にして、変化球を多めにした」 ▽楽天浅村(5回に追加点となる適時打を含む猛打賞)「(適時打は)何とか追加点という気持ち。いいところに飛んでくれました」
◆楽天塩見貴洋投手(30)が「日本生命セ・パ交流戦」のヤクルト戦(ヨーク開成山スタジアム)に先発。7回を5安打1失点にまとめ、腰手術から復帰後負けなしの3勝目を挙げた。 ブルペンから物足りなかった直球は見せ球で生かしつつ、変化球で料理。3試合連続で7回以上を自責点2以内の「ハイクオリティースタート」をクリアし、安定感が光る。チームは3連勝で、貯金は今季最多に並ぶ7。単独首位に浮上した。塩見は速やかにプランを変更した。「ブルペンから直球が走っていないと感じていた。真っすぐは見せ球にして、変化球を多めに。(変化球は)どの球種でもストライクが取れたので」。3者連続空振り三振の5回を除いて毎回走者を背負っても粘った。 致命傷を避ける危機管理も徹底している。6回に山田哲に浴びた1発を含め、今季4被弾はいずれもソロにとどめている。 名伯楽のひと言でウイニングショットに磨きがかかった。2試合前の登板では落ち方が鈍く「チェンジアップみたいになってしまう」と不満を漏らしていたフォークボール。遠征に同行しない残留組として仙台で調整中、佐藤義則投手テクニカルコーチから指摘を受けた。「ちょっと、手首が寝てるぞ」。わずかな修正を施すだけで、前回登板の巨人戦では自己最多タイ10三振を量産する決め手になった。この日も5回に9球粘られた奥村のバットを空を切らせるなど、勝負どころで威力を発揮した。 ヘルニア発症時に悩まされた右足のしびれはなくなっても、不安が消えることはない。巨人戦では、手術後初めて試合の中でバントを処理。無難にアウトを取った裏で、マウンドから駆け降りて捕球するために止まる瞬間は、恐怖心が首をもたげた。「2年間、仕事をしていないのでね。うかうかしていられない」。葛藤を使命感で上書きし、4戦3勝。5月の盛岡に続き、6月の郡山でも年に1度しかない開催地へ白星を届けた。【亀山泰宏】
◆ヤクルトの高卒2年目村上宗隆内野手(19)が、17号2ランを放った。 3点を追う4回無死一塁、楽天先発熊原の2球目カーブの落ち際をすくい上げ、右翼席に運んだ。「崩されることなく、しっかり自分のポイントで打つことができました」。高卒2年目での17号到達は、60年の王(巨人)、15年の森(西武)の記録に並んだ。
◆ヤクルト・山田哲人内野手(26)が11日、楽天1回戦(郡山)で追撃の15号ソロを放った。 0-3で迎えた六回二死。カウント1-1から、塩見の外角高めの直球を振り抜き、左中間に運んだ。山田哲は「打ったのはストレート。ここから反撃したいと思います」とコメントした。
◆ヤクルトは打線がつながらなかった。雄平を1番に置き、ドラフト2位新人の中山を初めて先発で起用したが、組み替えは実らなかった。小川監督は「打線が機能しなかった」と残念そうに話した。 連打がなく、得点は六回に山田哲が放った15号ソロだけ。八回2死二、三塁では山田哲が四球を選んだものの、続くバレンティンが三ゴロに倒れた。山田哲は「あと一本が出ればというところまではきているが、そこで打つのが僕らの役目。責任は感じている」と悔しさをにじませた。
◆D2位・中山(法大)が「6番・左翼」で初先発した。打っては二回1死二塁で左飛に倒れるなど4打数無安打。守っては二回先頭のブラッシュの打球が照明と重なって後逸し、二塁打にするなど悔しい結果に。「何とか打とうと思ったが、そう簡単にはいかなかった。また元気を出して頑張れるようにしたい」と前を向いた。
◆先発の塩見が7回5安打1失点で無傷の3勝目。一回先頭の雄平に四球を与える立ち上がりだったが、「直球がブルペンから走っていなくて、変化球を中心にして、直球は見せ球にした」と適応力の高さが光った。六回に山田哲にソロを許した以外は、5三振を奪うなど好投。平石監督は「状態はよくなかったけど、丁寧によく投げた」と目を細めた。
◆郡山の夜風が冷たかった。見せ場を作れず2時間48分で試合終了。ヤクルト・小川淳司監督(61)は「何と言っていいのか。今日は(相手先発の)塩見を崩せなかったということになるかな。何とも言いようがない」と渋い表情を浮かべた。 青木に休養を与え、雄平を1番、初先発のD2位・中山(法大)を6番に置いた打線が6安打1得点と沈黙した。二回1死二塁では中山、大引が凡退。八回2死満塁ではバレンティンが三ゴロと決定打を欠いた。 先発の原も流れを呼び込めなかった。三回2死二、三塁。二回に二塁打を浴びたブラッシュに内角に3球続けたが、左前に先制の2点打を浴びた。「1打席目、2打席目と偏り過ぎたと言えるところはあるかもしれない」と小川監督。噛み合わない状況が続いている。 (長崎右)
◆楽天の守護神、松井裕樹投手(23)が両リーグ一番乗りで2年ぶりとなる20セーブに到達し「まだまだ通過点です。セーブは一人で挙げられない。つないでくれる投手、点を取ってくれる野手のおかげです」と頬を緩めた。 最速148キロの直球がうなりを上げた。2点リードの九回に3番手で登板。19歳ながら16本とアーチを量産する村上を見逃し三振、D2位・中山(法大)を右飛、大引を一ゴロと、計9球で三者凡退に仕留めた。 観衆1万2250人の前でスポットを浴びた。福島・郡山での試合は2年連続雨天中止となっていたが、この日は雨が午前中で止み、献身的な球場整備もあり試合開催にこぎ着けた。松井は「球場関係者の方にも感謝しています。これからも、泥臭くセーブを積み上げていけたらいいですね」と感謝の言葉を連ねた。 昨季は5セーブにとどまり、2軍落ちも経験した。"復活"への原動力は昨年12月に結婚した女優、石橋杏奈さん(26)の存在だ。料理が得意で、食卓をオリジナルのエビ入り餃子、約25センチの大皿いっぱいの特製ハンバーグなどが彩る。サラダにかける手作りのオニオンドレッシングも絶品だという。 「家に帰れば大切な人がいるからモチベーションになる。力が湧いてくる」という松井に、平石監督は「一番後ろに松井がいるのは心強い」と最敬礼した。チームは3連勝でパ・リーグ単独首位。復権を果たした左腕が、これからも頼もしく試合を締めくくる。 (広岡浩二)
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
5 | 1 | 1 | 0.833 (-) | - (-) |
11 | 31 (+2) | 20 (+2) | 13 (+1) | 8 (+1) |
0.264 (↓0.022) | 2.630 (↑0.26) |
2 (1↑) |
日本ハム |
5 | 2 | 0 | 0.714 (↑0.047) | 0.5 (↓0.5) |
11 | 31 (+5) | 27 (+4) | 5 (-) | 4 (-) |
0.285 (↓0.008) | 3.250 (↑0.04) |
3 (1↓) |
巨人 |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↓0.096) | 1.5 (↓0.5) |
11 | 27 (-) | 23 (+4) | 11 (-) | 5 (-) |
0.262 (↓0.02) | 3.250 (↓0.02) |
4 (2↑) |
西武 |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↑0.071) | 1.5 (↑0.5) |
11 | 32 (+4) | 30 (-) | 7 (-) | 9 (-) |
0.282 (↑0.007) | 4.220 (↑0.69) |
5 (2↑) |
DeNA |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↑0.071) | 1.5 (↑0.5) |
11 | 26 (+6) | 25 (+3) | 6 (+2) | 2 (-) |
0.278 (↑0.001) | 3.540 (↑0.09) |
6 (2↑) |
楽天 |
4 | 3 | 0 | 0.571 (↑0.071) | 1.5 (↑0.5) |
11 | 20 (+3) | 24 (+1) | 2 (-) | 1 (-) |
0.235 (↑0.004) | 3.190 (↑0.38) |
7 (2↓) |
阪神 |
3 | 3 | 1 | 0.500 (-) | 2 (-) |
11 | 32 (+2) | 29 (+2) | 4 (-) | 9 (+1) |
0.250 (↓0.022) | 3.270 (↑0.4) |
8 (4↓) |
ORIX |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 2 (↓0.5) |
12 | 19 (+1) | 20 (+2) | 3 (-) | 3 (-) |
0.247 (↓0.024) | 3.400 (↑0.28) |
9 (-) |
ヤクルト |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 3 (↓0.5) |
12 | 26 (+1) | 22 (+3) | 6 (+1) | 3 (-) |
0.216 (↓0.005) | 3.420 (↑0.01) |
10 (2↑) |
中日 |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↑0.119) | 3.5 (↑0.5) |
11 | 28 (+2) | 28 (+1) | 4 (-) | 2 (-) |
0.234 (↓0.011) | 3.900 (↑0.51) |
11 (1↓) |
広島 |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↓0.047) | 3.5 (↓0.5) |
11 | 27 (+4) | 32 (+5) | 6 (+1) | 3 (+1) |
0.213 (↑0.004) | 3.860 (↓0.26) |
12 (1↓) |
ロッテ |
2 | 5 | 0 | 0.286 (↓0.047) | 3.5 (↓0.5) |
11 | 26 (+3) | 45 (+6) | 4 (+1) | 5 (-) |
0.231 (↓0.008) | 6.240 (↑0.04) |
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