1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | 本 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 0 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 10 | 0 | 0 |
広島 | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 8 | 0 | 1 |
勝利投手:九里 亜蓮(2勝3敗0S) (セーブ:フランスア(4勝2敗1S)) 敗戦投手:松本 龍憲(0勝1敗0S) 本塁打 |
◆広島は1点を追う2回裏、鈴木がソロを放ち同点とする。その後は勝ち越しを許すも、4回に會澤の適時打と田中広の犠飛が飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・九里が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る10安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。
◆広島鈴木誠也外野手(24)が同点の17号ソロを放った。1点を追う2回先頭の場面で、ソフトバンク先発松本のカウント1-2からのストレートを左翼スタンドに運んだ。 「追い込まれていたので、コンパクトに打ちにいきました」と話した。
◆ソフトバンクは2回1死一、三塁から甲斐のスクイズで1点先制。広島はその裏、鈴木の17号ソロで同点に追いついた。 ソフトバンクは4回に甲斐の中前打で1点勝ち越し。広島はその裏、会沢の左前適時打で同点とし、田中広の中犠飛で勝ち越した。 広島は1点リードの7回から一岡、レグナルト、フランスアを投入。決定打を許さず逃げ切り、連敗を3で止めた。ソフトバンクは交流戦6戦目で初黒星。九里2勝目、フランスアは初セーブ、負け投手は松本で1敗目。
◆広島が1点差で競り勝ち、連敗を3で止めて交流戦の最下位を脱出した。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。 -投手が踏ん張った 緒方監督 接戦をものにできたのは非常に大きかった。ピッチャーもがんばってくれたし、野手もいいプレーがたくさんあった。粘り強く戦えた。全員で。 -九里が粘った 緒方監督 気持ちの部分で伝わってくるものはあった。ちょっと力入りすぎの部分も感じたけどね。来週がんばってもらいましょう。 -勝ちパターンの救援陣は新しい形 緒方監督 まだまだまだ。状態によって投げさせる位置は変えていくんで。 -後ろの3人もまだ固めない 緒方監督 今は、一番後ろ(フランスア)はそこに置いたばかり。その前は、状態を見ながらやっていきます。 -中崎の抑え復帰は 緒方監督 状態が上がったらね。
◆今季初登板で初先発のソフトバンク松本裕樹投手が4回途中3失点でKOされた。 初回こそ3者連続三振で最高の立ち上がりを見せたが、2回先頭の鈴木に同点ソロを献上。4回には制球を乱し先頭から3者連続四球。 2点を失い無念の降板となった。「2軍と1軍の打者はやはり違う。先発の役割を果たすことができなかった」と唇をかんだ。
◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が2打点を挙げて気を吐いた。 2回1死一、三塁から三塁前に絶妙のセーフティースクイズ。先制点を挙げると、4回には2死一、二塁から中前タイムリー。 「(スクイズで)あーいう点を取れてよかった」と納得顔だったが、先発松本が制球を乱し早期降板したこともあって「何とか食い止めてあげたかったんですが...」と責任を感じていた。
◆3連敗中の広島を九里が救った。ソフトバンクを5回2失点に抑え2勝目を挙げ、交流戦最下位を脱出。 1点リードの5回2死二、三塁ではグラシアルを低め直球で一邪飛に仕留めた。「1人ずつアウトを取ることを考えた」。緒方監督は「伝わってくるものはあった。ちょっと力入りすぎの部分も感じたけどね」と、次戦も先発で使う考えを示した。 8試合ぶりの先発だった。開幕ローテ入りしながら4戦で3敗し、4月30日に出場選手登録を抹消された。5月10日の復帰後は中継ぎに配置転換。先発再転向でも力を発揮できた要因は、全身のウエートトレーニングの継続だ。「先発も中継ぎも関係ない。1年間やると決めたんで」。ウエートトレを避ける投手もいる中、自分流のやり方でタフな肉体をつくってきた。 打席でも執念を見せた。3回先頭で一ゴロに倒れたが、ファウルで8球粘り、松本に13球投げさせスタミナを奪った。「簡単にアウトになりたくなかった」。昨年日本シリーズから6連敗中だった相手に一矢報いた意味は大きい。万能右腕が交流戦巻き返しのきっかけをつくった。【村野森】
◆広島・鈴木誠也外野手(24)が9日、ソフトバンク戦(マツダ)の0-1の二回に17号ソロを放った。先発・松本の直球を振り抜き、左翼側の「中国電力」と書かれた看板に直撃した。「追い込まれていたので、コンパクトに打ちにいきました」。昨年の日本シリーズでは6試合で打率・455(22打数10安打)、3本塁打、6打点で敢闘選手賞を受賞。鯉の若き主砲が今年の日本シリーズでも対戦する可能性のあるパ・リーグ首位のチーム相手に長打力を発揮した。
◆広島・九里亜蓮投手(27)が9日、ソフトバンク戦(マツダ)で先発し、5回5安打2失点で降板した。 中継ぎから先発に配置転換となった右腕は二回1死一、三塁で甲斐のスクイズで先制点献上。1-1の四回に甲斐に勝ち越し打を許したが、打線の援護もあって五回終了時点で3-2のリードで降板した。 バットでは、四回に先発・松本から8球ファウルを放つなど13球粘って一ゴロでアウトに。気迫あふれる打撃に凡打では異例のハッスルプレー賞が贈られることがアナウンスされると場内は盛り上がった。
◆ソフトバンクは9日の広島戦(マツダ)に2-3で敗れた。連勝は「5」で止まったが、工藤監督は「この一週間は交流戦のすばらしいスタート。集中してやってくれている」とナインをねぎらった。 この日は若手投手陣が接戦に持ち込んだ。四回に逆転を許したが、なおも1死満塁で登板した松田遼がピンチを切り抜けると、五回は甲斐野が三者凡退。六回は高橋純、七回と八回は椎野が無失点でつないだ。指揮官は「ピンチを作っても、よく粘ってくれた」と手応え。倉野投手コーチも「ステップアップできている」と個々の成長を実感した。
◆ソフトバンクの松本は今季初登板で先発し、四回途中5安打3失点で黒星を喫した。二回に鈴木に同点ソロを献上。2-1の四回は3連続四球から適時打と犠飛で逆転を許し、さらに左前打を浴びて1死しか取れずに降板した。突然、制球を乱し「フォームが修正しきれなかった」と悔やんだ。 一回は140キロ台後半の速球を軸に追い込み、3者連続空振り三振に仕留めるなど光るものはあった。倉野投手コーチは次回登板の起用法について「いろいろ考える」と説明した。
◆九里が5回5安打2失点で2勝目。今季5度目の先発で、ようやく先発勝利を手にした。開幕ローテーション入りしながら不調で中継ぎへの配置転換も味わった右腕は「ふがいない投球が続いた中でまた先発として投げさせてもらった。結果で恩返しできるようにマウンドに上がった」。救援4投手も無失点リレーで、昨秋の日本シリーズで負けたソフトバンクに交流戦3試合目で雪辱を果たした。
<交流戦順位表推移>
順位 | チーム名 | 勝数 | 負数 | 引分 | 勝率 | 首位差 | 残試合 | 得点 | 失点 | 本塁打 | 盗塁 | 打率 | 防御率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 (-) |
ソフトバンク |
5 | 1 | 0 | 0.833 (↓0.167) | - (-) |
12 | 29 (+2) | 18 (+3) | 12 (-) | 7 (-) |
0.286 (↑0.001) | 2.890 (↓0.09) |
2 (3↑) |
巨人 |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↑0.067) | 1 (↑1) |
12 | 27 (+11) | 19 (+3) | 11 (+3) | 5 (+2) |
0.282 (↑0.022) | 3.230 (↑0.04) |
3 (1↓) |
日本ハム |
4 | 2 | 0 | 0.667 (↓0.133) | 1 (-) |
12 | 26 (+3) | 23 (+4) | 5 (+1) | 4 (-) |
0.293 (↑0.007) | 3.290 (↑0.04) |
4 (1↓) |
ORIX |
3 | 2 | 0 | 0.600 (↓0.15) | 1.5 (-) |
13 | 18 (+4) | 18 (+9) | 3 (-) | 3 (+2) |
0.271 (↓0.021) | 3.680 (↓1.43) |
5 (1↑) |
阪神 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 2 (↑1) |
12 | 30 (+4) | 27 (+3) | 4 (-) | 8 (+2) |
0.272 (↓0.003) | 3.670 (↑0.33) |
6 (2↓) |
西武 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↓0.1) | 2 (-) |
12 | 28 (+4) | 30 (+6) | 7 (-) | 9 (+2) |
0.275 (↑0.003) | 4.910 (↓0.31) |
7 (-) |
DeNA |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 2 (↑1) |
12 | 20 (+6) | 22 (+4) | 4 (+1) | 2 (+1) |
0.277 (↑0.01) | 3.630 (↓0.07) |
8 (1↑) |
楽天 |
3 | 3 | 0 | 0.500 (↑0.1) | 2 (↑1) |
12 | 17 (+5) | 23 (+2) | 2 (-) | 1 (+1) |
0.231 (↓0.005) | 3.570 (↑0.32) |
9 (1↑) |
ヤクルト |
2 | 3 | 0 | 0.400 (↑0.15) | 2.5 (↑1) |
13 | 25 (+9) | 19 (+4) | 5 (+1) | 3 (-) |
0.221 (↑0.016) | 3.430 (↑0.1) |
10 (2↑) |
広島 |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↑0.133) | 3 (↑1) |
12 | 23 (+3) | 27 (+2) | 5 (+1) | 2 (-) |
0.209 (↑0.011) | 3.600 (↑0.31) |
11 (3↓) |
ロッテ |
2 | 4 | 0 | 0.333 (↓0.067) | 3 (-) |
12 | 23 (+3) | 39 (+11) | 3 (+1) | 5 (+1) |
0.239 (↓0.01) | 6.280 (↓1.08) |
12 (1↓) |
中日 |
1 | 5 | 0 | 0.167 (↓0.033) | 4 (-) |
12 | 26 (+2) | 27 (+5) | 4 (-) | 2 (-) |
0.245 (↑0.004) | 4.410 (↑0.3) |
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