広島(☆3対2★)ソフトバンク =交流戦3回戦(2019.06.09)・MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ソフトバンク
01010000021000
広島
01020000X3801
勝利投手:九里 亜蓮(2勝3敗0S)
(セーブ:フランスア(4勝2敗1S))
敗戦投手:松本 龍憲(0勝1敗0S)

本塁打
【広島】鈴木 誠也(17号・2回裏ソロ)

  DAZN
◆広島は1点を追う2回裏、鈴木がソロを放ち同点とする。その後は勝ち越しを許すも、4回に會澤の適時打と田中広の犠飛が飛び出し、逆転に成功した。投げては、先発・九里が今季2勝目。敗れたソフトバンクは、打線が相手を上回る10安打を放つも、2得点とつながりを欠いた。

◆広島鈴木誠也外野手(24)が同点の17号ソロを放った。1点を追う2回先頭の場面で、ソフトバンク先発松本のカウント1-2からのストレートを左翼スタンドに運んだ。 「追い込まれていたので、コンパクトに打ちにいきました」と話した。

◆ソフトバンクは2回1死一、三塁から甲斐のスクイズで1点先制。広島はその裏、鈴木の17号ソロで同点に追いついた。 ソフトバンクは4回に甲斐の中前打で1点勝ち越し。広島はその裏、会沢の左前適時打で同点とし、田中広の中犠飛で勝ち越した。 広島は1点リードの7回から一岡、レグナルト、フランスアを投入。決定打を許さず逃げ切り、連敗を3で止めた。ソフトバンクは交流戦6戦目で初黒星。九里2勝目、フランスアは初セーブ、負け投手は松本で1敗目。

◆広島が1点差で競り勝ち、連敗を3で止めて交流戦の最下位を脱出した。緒方孝市監督(50)の談話は以下の通り。   -投手が踏ん張った 緒方監督 接戦をものにできたのは非常に大きかった。ピッチャーもがんばってくれたし、野手もいいプレーがたくさんあった。粘り強く戦えた。全員で。 -九里が粘った 緒方監督 気持ちの部分で伝わってくるものはあった。ちょっと力入りすぎの部分も感じたけどね。来週がんばってもらいましょう。 -勝ちパターンの救援陣は新しい形 緒方監督 まだまだまだ。状態によって投げさせる位置は変えていくんで。 -後ろの3人もまだ固めない 緒方監督 今は、一番後ろ(フランスア)はそこに置いたばかり。その前は、状態を見ながらやっていきます。 -中崎の抑え復帰は 緒方監督 状態が上がったらね。

◆今季初登板で初先発のソフトバンク松本裕樹投手が4回途中3失点でKOされた。 初回こそ3者連続三振で最高の立ち上がりを見せたが、2回先頭の鈴木に同点ソロを献上。4回には制球を乱し先頭から3者連続四球。 2点を失い無念の降板となった。「2軍と1軍の打者はやはり違う。先発の役割を果たすことができなかった」と唇をかんだ。

◆ソフトバンク甲斐拓也捕手が2打点を挙げて気を吐いた。 2回1死一、三塁から三塁前に絶妙のセーフティースクイズ。先制点を挙げると、4回には2死一、二塁から中前タイムリー。 「(スクイズで)あーいう点を取れてよかった」と納得顔だったが、先発松本が制球を乱し早期降板したこともあって「何とか食い止めてあげたかったんですが...」と責任を感じていた。

◆3連敗中の広島を九里が救った。ソフトバンクを5回2失点に抑え2勝目を挙げ、交流戦最下位を脱出。 1点リードの5回2死二、三塁ではグラシアルを低め直球で一邪飛に仕留めた。「1人ずつアウトを取ることを考えた」。緒方監督は「伝わってくるものはあった。ちょっと力入りすぎの部分も感じたけどね」と、次戦も先発で使う考えを示した。 8試合ぶりの先発だった。開幕ローテ入りしながら4戦で3敗し、4月30日に出場選手登録を抹消された。5月10日の復帰後は中継ぎに配置転換。先発再転向でも力を発揮できた要因は、全身のウエートトレーニングの継続だ。「先発も中継ぎも関係ない。1年間やると決めたんで」。ウエートトレを避ける投手もいる中、自分流のやり方でタフな肉体をつくってきた。 打席でも執念を見せた。3回先頭で一ゴロに倒れたが、ファウルで8球粘り、松本に13球投げさせスタミナを奪った。「簡単にアウトになりたくなかった」。昨年日本シリーズから6連敗中だった相手に一矢報いた意味は大きい。万能右腕が交流戦巻き返しのきっかけをつくった。【村野森】

◆広島・鈴木誠也外野手(24)が9日、ソフトバンク戦(マツダ)の0-1の二回に17号ソロを放った。先発・松本の直球を振り抜き、左翼側の「中国電力」と書かれた看板に直撃した。「追い込まれていたので、コンパクトに打ちにいきました」。昨年の日本シリーズでは6試合で打率・455(22打数10安打)、3本塁打、6打点で敢闘選手賞を受賞。鯉の若き主砲が今年の日本シリーズでも対戦する可能性のあるパ・リーグ首位のチーム相手に長打力を発揮した。

◆広島・九里亜蓮投手(27)が9日、ソフトバンク戦(マツダ)で先発し、5回5安打2失点で降板した。  中継ぎから先発に配置転換となった右腕は二回1死一、三塁で甲斐のスクイズで先制点献上。1-1の四回に甲斐に勝ち越し打を許したが、打線の援護もあって五回終了時点で3-2のリードで降板した。  バットでは、四回に先発・松本から8球ファウルを放つなど13球粘って一ゴロでアウトに。気迫あふれる打撃に凡打では異例のハッスルプレー賞が贈られることがアナウンスされると場内は盛り上がった。

◆ソフトバンクは9日の広島戦(マツダ)に2-3で敗れた。連勝は「5」で止まったが、工藤監督は「この一週間は交流戦のすばらしいスタート。集中してやってくれている」とナインをねぎらった。  この日は若手投手陣が接戦に持ち込んだ。四回に逆転を許したが、なおも1死満塁で登板した松田遼がピンチを切り抜けると、五回は甲斐野が三者凡退。六回は高橋純、七回と八回は椎野が無失点でつないだ。指揮官は「ピンチを作っても、よく粘ってくれた」と手応え。倉野投手コーチも「ステップアップできている」と個々の成長を実感した。

◆ソフトバンクの松本は今季初登板で先発し、四回途中5安打3失点で黒星を喫した。二回に鈴木に同点ソロを献上。2-1の四回は3連続四球から適時打と犠飛で逆転を許し、さらに左前打を浴びて1死しか取れずに降板した。突然、制球を乱し「フォームが修正しきれなかった」と悔やんだ。  一回は140キロ台後半の速球を軸に追い込み、3者連続空振り三振に仕留めるなど光るものはあった。倉野投手コーチは次回登板の起用法について「いろいろ考える」と説明した。

◆九里が5回5安打2失点で2勝目。今季5度目の先発で、ようやく先発勝利を手にした。開幕ローテーション入りしながら不調で中継ぎへの配置転換も味わった右腕は「ふがいない投球が続いた中でまた先発として投げさせてもらった。結果で恩返しできるようにマウンドに上がった」。救援4投手も無失点リレーで、昨秋の日本シリーズで負けたソフトバンクに交流戦3試合目で雪辱を果たした。

<交流戦順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
510 0.833
(↓0.167)
-
(-)
1229
(+2)
18
(+3)
12
(-)
7
(-)
0.286
(↑0.001
2.890
(↓0.09)
2
(3↑)
巨人
420 0.667
(↑0.067)
1
(↑1)
1227
(+11)
19
(+3)
11
(+3)
5
(+2)
0.282
(↑0.022)
3.230
(↑0.04)
3
(1↓)
日本ハム
420 0.667
(↓0.133)
1
(-)
1226
(+3)
23
(+4)
5
(+1)
4
(-)
0.293
(↑0.007)
3.290
(↑0.04)
4
(1↓)
ORIX
320 0.600
(↓0.15)
1.5
(-)
1318
(+4)
18
(+9)
3
(-)
3
(+2)
0.271
(↓0.021)
3.680
(↓1.43)
5
(1↑)
阪神
330 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
1230
(+4)
27
(+3)
4
(-)
8
(+2)
0.272
(↓0.003)
3.670
(↑0.33)
6
(2↓)
西武
330 0.500
(↓0.1)
2
(-)
1228
(+4)
30
(+6)
7
(-)
9
(+2)
0.275
(↑0.003)
4.910
(↓0.31)
7
(-)
DeNA
330 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
1220
(+6)
22
(+4)
4
(+1)
2
(+1)
0.277
(↑0.01)
3.630
(↓0.07)
8
(1↑)
楽天
330 0.500
(↑0.1)
2
(↑1)
1217
(+5)
23
(+2)
2
(-)
1
(+1)
0.231
(↓0.005)
3.570
(↑0.32)
9
(1↑)
ヤクルト
230 0.400
(↑0.15)
2.5
(↑1)
1325
(+9)
19
(+4)
5
(+1)
3
(-)
0.221
(↑0.016)
3.430
(↑0.1)
10
(2↑)
広島
240 0.333
(↑0.133)
3
(↑1)
1223
(+3)
27
(+2)
5
(+1)
2
(-)
0.209
(↑0.011
3.600
(↑0.31)
11
(3↓)
ロッテ
240 0.333
(↓0.067)
3
(-)
1223
(+3)
39
(+11)
3
(+1)
5
(+1)
0.239
(↓0.01)
6.280
(↓1.08)
12
(1↓)
中日
150 0.167
(↓0.033)
4
(-)
1226
(+2)
27
(+5)
4
(-)
2
(-)
0.245
(↑0.004)
4.410
(↑0.3)