日本ハム(☆8対0★)ロッテ =リーグ戦11回戦(2019.05.30)・札幌ドーム=
このエントリーをはてなブックマークに追加

 123456789
ロッテ
0000000000420
日本ハム
20330000X81102
勝利投手:有原 航平(6勝2敗0S)
敗戦投手:種市 篤暉(3勝1敗0S)

本塁打
【日本ハム】中田 翔(11号・3回裏2ラン),清宮 幸太郎(1号・4回裏3ラン)

  DAZN
◆日本ハムは初回、近藤と渡邉の適時打で幸先良く先制する。その後は3回裏に中田の2ラン、4回には清宮の3ランで加点し、試合を優位に進めた。投げては、先発・有原が9回4安打無失点の快投で完封勝利。敗れたロッテは投打ともに振るわず、同一カード3連敗を喫した。

◆昨年のロッテ種市篤暉投手(20)は0勝4敗だったが、今年はここまで3勝0敗。開幕4連敗の翌年に開幕4連勝すれば、ロッテでは00年に4連敗、01年に9連勝した黒木以来となる。種市が開幕4連勝できるか。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、今季1号本塁打を放った。 4回1死一、二塁の場面で、ロッテ先発種市からバックスクリーンへ3ランを運んだ。これが球団通算8000号となるメモリアルアーチにもなった。 右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で開幕は出遅れたが、24日西武戦から1軍昇格。過去5試合の「7番DH」から「5番DH」でスタメン出場し、6試合、24打席目で待望のアーチを本拠地で放った。 ▽清宮の話「(打ったのは)真っすぐです。いい感じで打球も上がってくれて、打った感じも良かったので入るかな、とは思いました。(今季1号に)ホームランが出ていなかったのは、そんなに気にはしていなかったですけれど、1本出たのはうれしいです。まだ試合は終わっていないので、次の打席もチームの勝利に貢献できるようにしたいです」 ▽清宮が今季初、通算8本目の本塁打。過去7本はすべて右方向で、中堅方向は初めて。打順5番での本塁打は昨年5月9日オリックス戦のプロ1号以来2本目となった。札幌ドームで勝利に結びついた1発は初めて。中田とのアベック本塁打は昨年8月21日ソフトバンク戦以来2度目で、本拠地では初めてになる。

◆日本ハム近藤健介外野手(25)が先制打を放った。 1回1死二塁。フルカウントから、ロッテ種市の投じた6球目136キロのフォークを右中間へ運ぶ適時二塁打とした。 「早めに追い込まれたのですけど、カウントを整えて良い形で打つことができたと思います」と振り返った。 前日29日の同戦では4安打を放ち、チームの連勝に貢献。今季初の4連勝へ向け、チームを勢いづける一打となった。

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が今季1号本塁打を放った。この1本が球団通算8000号となるメモリアルアーチにもなった。 4回1死一、二塁の場面でロッテ種市からバックスクリーンへ3ランを運んだ。「(打ったのは)真っすぐです。いい感じで打球も上がってくれて、打った感じも良かったので入るかな、とは思いました。(今季1号に)ホームランが出ていなかったのは、そんなに気にはしていなかったですけれど、1本出たのはうれしいです。まだ試合は終わっていないので、次の打席もチームの勝利に貢献できるようにしたいです」とコメントした。 右手有鉤(ゆうこう)骨骨折で開幕は出遅れたが、24日西武戦から1軍昇格。過去5試合の「7番DH」から「5番DH」でスタメン出場し、6試合24打席目で待望のアーチを本拠地で放った。 ▼球団通算8000号=日本ハム 30日のロッテ11回戦(札幌ドーム)の4回、清宮が今季1号を放って達成した。球団初本塁打は46年6月2日の中部日本戦(西宮)で大下弘が記録している。8000号到達はプロ野球7球団目。 ▼清宮が今季初、通算8本目の本塁打。過去7本はすべて右方向で、中堅方向は初めて。打順5番での本塁打は昨年5月9日オリックス戦のプロ1号以来2本目となった。札幌ドームで勝利に結びついた1発は初めて。中田とのアベック本塁打は昨年8月21日ソフトバンク戦以来2度目で、本拠地では初めてになる。

◆日本ハム渡辺諒内野手(24)が5試合ぶりの打点を挙げた。1点を先制した後の1回2死一、三塁で、ロッテ先発種市から左前へ運ぶ適時打とし、24日の西武戦(メットライフドーム)以来となる打点をマークした。 「追い込まれていましたが、なんとか食らいつこうと粘っている中で、甘く入ってきたボールをしっかり打ち返すことができました。先輩方がつないでくれたチャンスで追加点を取ることができて良かったです」と話した。

◆日本ハムは初回、近藤の適時打などで2点を先制。3回に中田の11号2ランと相手の適時失策で3点を加えリードを5点に広げた。 日本ハムは4回、清宮が球団通算8000号となる1号3ランを放った。先発有原は6回まで無失点、10奪三振と好投を続けた。 日本ハム有原が今季初完封で6勝目。チームは今季初の4連勝で貯金1とした。ロッテは昨季から札幌ドームで8連敗となった。種市は1敗目。

◆ロッテは今季3度目の同一カード3連敗で昨季からの札幌ドームでの連敗が8に伸びた。 先発転向後3戦3勝の種市が4回11安打8失点と試合を作れず。打線も日本ハム有原に4安打無得点に抑え込まれた。井口監督は「(種市は)球自体は強かったがコントロールに苦しんでいる感じだった。(打線は)向こうのペースで最後までいってしまった」と悔やんだ。 ▽ロッテ種市(4回11安打8失点で今季初黒星)「初回から球が高かった。今日に関してはどの球種も打たれる気がしていたというか、操れてなかった」

◆日本ハム有原航平投手がリーグトップの6勝目を挙げた。序盤から味方打線の大量援護を受け9回を被安打4、自己最多となる13奪三振の快投をみせた。 16年6月14日のDeNA戦以来約3年ぶり、3度目の完封勝利に「うれしいですし、いい守備だったり、打線が早い段階で点を取ってくれたので、すごく楽に投げることができた」と喜んだ。

◆決勝打を放った日本ハム近藤健介が、今季15度目の複数安打をマークした。 初回1死二塁では「チャンスだったので積極的に甘い球を振るつもりだった」と右中間へ先制適時二塁打。3回は四球を選び、4回には左前打と29日ロッテ戦から8打席連続出塁をマーク。打率も3割2分8厘に上げ、リーグ2位に浮上した。「そこは意識しながら、でもチームが勝たないとつまらないので」と勝利に貢献する安打量産を誓っていた。

◆エースの快投がチームを今季初の4連勝に導いた。日本ハム有原航平投手(26)がロッテ戦(札幌ドーム)で今季最多119球で4安打に抑え、今季初完封勝利。自己最多13奪三振をマークし、リーグトップの6勝目を挙げた。完封勝利は16年6月14日(新潟ハードオフ)以来、通算3度目で本拠地では初めて。チームにとっても今季初完投だった。エースの貫禄を見せつけた。有原がロッテ打線を寄せ付けない完璧な投球で、本拠地初完封勝利を挙げた。「うれしいですし、いい守備だったり、打線が早い段階で点を取ってくれたので、すごく楽に投げることができた」。味方打線の大量援護もあり、3年ぶり、通算3度目のシャットアウトを素直に喜んだ。 序盤から三振の山を築いた。3回の3者連続に続き、4回も鈴木、清田から連続三振を奪い、5者連続で「K」を並べた。最速154キロを計測。スピンの効いた直球と変化球を効果的に使い、打者を次々と手玉にとった。「真っすぐがよかったので、変化球がうまくいきたのかなと思う。(捕手の)石川亮がうまく使ってくれたなと思う」と女房役をたたえた。 前回登板の悔しさをしっかりと晴らした。6日ロッテ戦(ZOZOマリン)では2本のアーチを許すなど、6回7安打5失点で2敗目を喫した。この日、完封がかかる9回のマウンドを前に、直前のベンチで首脳陣に「行かせてください」と自ら続投を志願した。「前回みたいに力まずにリラックスして、投げられたのがよかった」とほっとした表情を見せた。 救援陣に休養を与えるエースの仕事だった。前週から5週連続で、移動含む6連戦が組まれている日程の真っ直中。「連戦が続いていますし、いつも完投完封したいなという気持ちでいる。今日はたくさん点をとってくれたので、1イニングでも長くいきたいと思っていた」。チーム初完投で役割をまっとうした。 今季初の4連勝を飾った栗山監督は「有原航平らしいピッチングでよかった。でも(持っている)スケールは大きい選手だからまだまだ」と期待を込めた。両リーグトップ6勝目の有原は「このままどんどん勝ち続けたいと思う」と、さらなる高みを見据えている。【山崎純一】 ▽日本ハム木田投手チーフコーチ(今季初完封勝利の有原に)「今日はエースらしい投球だった」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手が今季1号本塁打を放った。この1本が球団通算8000号となるメモリアルアーチにもなった。2年目の清宮は、初めての後輩に頼もしい姿を見せている。リハビリ拠点となった2軍の千葉・鎌ケ谷では、寮の隣部屋に住む吉田輝の面倒をよく見ていた。特に、部屋のインテリアに関する話題に花を咲かせていた。ソファを買おうとしていた吉田輝は「清宮さんのを見て、いいな」と、黒い布張りのソファ購入を決めたという。 素直な言葉が、力を与えている。「どうやったら、あんな良い球投げられるの?」と、吉田輝の自慢の直球を褒めた。「最初は冷やかしだと思いました。うれしかったです」と吉田輝。清宮自身も、先輩の優しさが励みになっていた。リハビリをともにした3学年上の清水に対し「いい雰囲気でやらせてくれた」と感謝する。 1軍に上がれば、最年少の20歳。ロッカーに置いている荷物が多く、先輩たちに「片付けろ」と言われることも多い、弟キャラは健在。先輩、後輩どちらの側面も持ちながら、心身ともに一回り大きくなって帰ってきた。【日本ハム担当 田中彩友美】

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、メモリアルアーチをかけた。30日のロッテ11回戦(札幌ドーム)で5点リードの4回1死一、二塁でバックスクリーンへ今季1号3ラン。右手有鉤(ゆうこう)骨骨折から復帰し、6試合24打席目での1発で、球団通算8000号の節目を飾った。チームは4連勝で、貯金を1とした。 真骨頂を発揮した。5点リードの4回1死一、二塁。清宮が待望のアーチを描いた。内角低めを突く141キロ直球を、しなやかなスイングではじいた。弾道は高々と弧を描き、バックスクリーンに到達。今季1号に「一番は、ホッとしました。やっと出てくれたな、と」。ダイヤモンドを駆け抜け、はじけるような笑顔で先輩に迎え入れられた。 球団通算8000号のメモリアルアーチになった。お立ち台では「前(の回)に中田さんが1本打ってくれたおかげなので...」と小さく頭を下げた。「今までも、たくさんの先輩方が打ってきた中で記念すべき1発。恐縮です」。将来、チームを背負っていく主砲にふさわしい節目を飾った。 テーピングの長さが、本塁打へのカウントダウンになった。今年1月。かねて痛みを抱えていた右手首の衝撃を減らすため、バットのグリップにテープを巻き始めた。「本当は付けたくない」と抵抗があったのは、テーピングでバットを短く握ることを強いられたから。開幕を迎えるための、苦渋の決断だった。 手術に踏み切った後も、テープを3周ほど巻いて打撃再開。グリップを覆うほどのテーピングは自らの判断で減らしていき、今ではグリップの下に少し残す程度。本来の感触を取り戻し、持ち味の本塁打につなげた。9回には今季初めて一塁守備に就き、攻守で前進を示した。 チームを4連勝に導き、あらためて本塁打への思いをこぼした。「何がうれしいかって、歓声だったり僕以外の人が喜ぶこと。本塁打を追い求めるのも大事かな。やっぱり、気持ちいいから」。純真な思いで、次なる本塁打も生んでいく。【田中彩友美】 ▼球団通算8000号=日本ハム 30日のロッテ11回戦(札幌ドーム)の4回、清宮が今季1号を放って達成した。球団初本塁打は46年6月2日の中部日本戦(西宮)で大下弘が記録している。8000号到達はプロ野球7球団目。 ▼日本ハム栗山監督(清宮について)「遠くへ飛ばす人たちは、ホームランを打つと安心感が出る。でも、最初の打席の打ち取られ方とかは、まだまだ。オレは、すごくいろんなことが気になりながら見ている。今日のホームランが良かったねというバッターじゃない」

◆日本ハム清宮幸太郎内野手(20)が、メモリアルアーチをかけた。30日のロッテ11回戦(札幌ドーム)で5点リードの4回1死一、二塁でバックスクリーンへ今季1号3ラン。右手有鉤(ゆうこう)骨骨折から復帰し、6試合24打席目での1発で、球団通算8000号の節目を飾った。 ▼清宮が今季初、通算8本目の本塁打。過去7本はすべて右方向で、中堅方向は初めて。打順5番での本塁打は昨年5月9日オリックス戦のプロ1号以来2本目となった。札幌ドームで勝利に結びついた1発は初めて。中田とのアベック本塁打は昨年8月21日ソフトバンク戦以来2度目で、本拠地では初めてになる。

◆日本ハム清宮が今季1号。栗山英樹監督のコメント。 「遠くへ飛ばす人たちは、ホームランを打つと安心感が出る。でも、最初の打席の打ち取られ方とかは、まだまだ。オレは、すごくいろんなことが気になりながら見ている。今日のホームランが良かったねというバッターじゃない」

◆日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が今季1号となる3ランを放った。  右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で出遅れていた若きスラッガーに待望の一発が飛び出した。5点リードの四回、1死一、二塁のチャンスで打席に立つと、1ボールから種市の141キロ内角低め真っすぐをバックスクリーンに運んだ。  清宮は「いい感じで打球も上がってくれて、打った感じもよかったので入るかな、とは思いました」と振り返った。今季1号については「1本出たのはうれしいです。まだ試合は終わっていないので、次の打席もチームの勝利に貢献できるようにしたいです」と意気込んだ。

◆日本ハムは30日、札幌ドームで行われたロッテ11回戦の四回に清宮幸太郎内野手の1号3ランで球団通算8000本塁打を達成した。巨人、西武、中日、ソフトバンク、オリックス、広島に続いてプロ野球7球団目。  三回に中田翔内野手の11号2ランであと1本とし、四回1死一、二塁で清宮が種市篤暉投手から決めた。

◆ロッテは30日、日本ハム11回戦(札幌ドーム)に0-8で大敗。今季3度目の同一カード3連戦3連敗で、借金2となった。  先発転向後3戦3勝だった種市が4回を投げ、今季最多の8奪三振も、自己ワーストの11安打8失点で初黒星。  「初回からボールが高かった。低めを意識しても球が弱くなってしまった。きょうはどの球種も打たれる気がして、操れていなかった。しっかり次に生かしていきたい」と肩を落とした。  打線も相手先発・有原に4安打完封負け。"天敵"に早くも今季3敗目を喫した。これで日本ハムには今季3勝8敗。札幌ドームでは6戦全敗で、昨季から続く同球場での連敗は8となった。  井口監督は「(種市は)球は強かったと思いますが、コントロールに苦しんで、ちょっと真ん中に集まってしまっていた。一方的になってしまったので、向こうのペースで最後までいってしまった。あしたから対戦チームも変わるので、なんとかみんなで連敗を止められるように頑張りたい」と話した。

◆右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で出遅れていた日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が30日、ロッテ11回戦(札幌ドーム)の四回に今季1号となる中越え3ランを放った。  本塁打を放った後のベンチでは、3学年上の清水とともにメジャー流の新パフォーマンス「ハンドシェーク」で喜びを分かち合った。今年1月に「腰椎椎間板ヘルニアおよび嚢腫の手術」を受けた清水とは、互いに鼓舞しながらリハビリ生活を乗り切った。「リハビリの期間にやろうと決めていた。盛り上げてくれて、いい雰囲気でやらせていただいた」と4月末に戦列復帰した先輩に感謝。これからは1軍の舞台で切磋琢磨(せっさたくま)する。

◆今季3度目の同一カード3連戦3連敗で、借金2となった。先発転向後3戦3勝だった種市が4回を投げ、今季最多の8三振を奪ったが、自己ワーストの11安打8失点で初黒星。「初回から球が高く、どの球種も打たれる気がして、操れていなかった」と肩を落とした。打線も4安打零封負けで、有原に今季3敗目を喫した。

◆有原が3年ぶり3度目の完封でリーグトップの6勝目を挙げた。119球で無四球の4安打。今季のチームの完投一番乗りとなり「やはりうれしい。打線が点を取ってくれたので、1イニングでも長く投げたいと思っていた」と笑みを浮かべた。150キロを超える球威抜群の直球と切れのある変化球をコースに投げ分け、自己最多の13三振を奪った。

◆右手有鉤(ゆうこう)骨の骨折で出遅れていた日本ハム・清宮幸太郎内野手(20)が30日、ロッテ11回戦(札幌ドーム)の四回に今季1号となる中越え3ランを放った。今季初めて、「5番・DH」に入った2年目の若き大砲は、球団通算8000本塁打となるメモリアルアーチで、完全復活を予感させた。チームは8-0で大勝し、貯金1。今季初の4連勝を飾った。  道産子も清宮自身も待ち望んでいた美しい放物線を、北の大地に描いた。5-0の四回1死一、二塁。1ボールから、種市が投じた141キロの内角直球をバックスクリーン右に運んだ。  「ホームランを追い求めるのが大事。きょう打って改めて思いました。やっぱり気持ちいいから。歓声だったり、僕以外の方たちが喜んでくれる。きょうは打ってよかった」  待ちに待った今季1号が出た。昨年9月28日以来、244日ぶりの一発。25日に誕生日を迎えた20歳のスラッガーはファンの大声援を背中に浴びながら、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。  プロ1年目と同じく24打席目で飛び出した1号は、球団通算8000号(7球団目)のメモリアルアーチとなった。2試合ぶりのお立ち台に上がり「記念すべき一本を打てたのは恐縮ですけど、うれしいです」と声を弾ませた。  24日の1軍昇格から7番起用が続いていたが、今季初めて、主砲・中田の後ろを任された。三回の第2打席では右前打でチャンスメークするなど、中軸の役目を果たした。九回からは、今季初の一塁守備にも就いた。  3月3日のDeNAとのオープン戦(札幌ドーム)で右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。直後に骨片除去の手術を受け、2カ月半のリハビリ生活が続いた。回復を早めるために、手術直後からラグビー選手も取り入れる高気圧酸素治療に通った。  故障前は70キロ前後もあった右手の握力は30キロ以下まで落ちた。握力強化のために、バケツに入った米を握る「ライスグリップ」に励み、もともと強くなかったという体幹トレにも着手。3段階で最高のレベル3まで到達し、一緒に取り組んだD1位・吉田輝(金足農高)を「清宮さんはすごく強かった」と驚かせた。回復どころか、たくましく成長して1軍に戻ってきた。  チームは今季初の4連勝で貯金1。清宮を「令和を代表する選手に」と誓いを立てている栗山監督は「打ち取られ方を見て、まだやらなきゃいけないことがある」とさらなる飛躍を願った。  同期入団のヤクルト・村上は4番を任され、すでに14本塁打。同期でトップランナーとなることを目標に掲げる左の大砲は「刺激になる? もちろんです」とうなずいた。プロ2年目。主役の座を譲るつもりはない。 (中田愛沙美) 清宮について、自身は三回に球団通算7999号となる11号2ランを左越えに放った日本ハム・中田 「持っているということでしょう。同じけがをしたので(つらさは)知っているけれど、ここにいるのはしっかり努力したから。神様のご褒美」 ★怪物・清宮の本塁打アラカルト  ◆リトルリーグ時代は132発 東京北砂リトル時代は通算132本塁打。早実中1年在学中だった2012年のリトルリーグ世界選手権では3本塁打を放ち世界一に貢献した。大会史上最長の94メートル弾を放ち、投手でも活躍したことから"和製ベーブ・ルース"と呼ばれた。  ◆高校時代は111発 早実高時代は1年春の東京大会準々決勝・関東第一戦(神宮第二)で高校初本塁打。1年夏の甲子園では、3回戦の東海大甲府戦で2ラン、準々決勝の九州国際大付戦でソロを放った。3年時に出場したU-18W杯(カナダ)で2本塁打。2次リーグのカナダ戦で高校最多とされる通算111号を放った。  ◆プロ1年目は世界の王に並ぶ7発 18年5月9日のオリックス戦(京セラ)でディクソンから右越えにプロ初本塁打。出場7試合、24打席目の一発だった。計7本塁打で、高卒1年目では早実の先輩、王貞治(現ソフトバンク球団会長)と同数だった。

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
27222 0.551
(↑0.009)
-
(-)
92215
(+5)
194
(+4)
63
(+1)
48
(+1)
0.261
(↓0.001)
3.370
(↓0.01)
2
(-)
楽天
26231 0.531
(-)
1
(↓0.5)
93247
(-)
233
(-)
60
(-)
16
(-)
0.256
(-)
4.460
(-)
3
(-)
西武
25231 0.521
(-)
1.5
(↓0.5)
94258
(-)
258
(-)
61
(-)
61
(-)
0.258
(-)
4.610
(-)
4
(-)
日本ハム
25242 0.510
(↑0.01)
2
(-)
92220
(+8)
206
(-)
33
(+2)
21
(-)
0.258
(↑0.001
3.760
(↑0.07)
5
(-)
ロッテ
23251 0.479
(↓0.01)
3.5
(↓1)
94210
(-)
209
(+8)
61
(-)
37
(-)
0.240
(↓0.002)
3.820
(↓0.08)
6
(-)
ORIX
19283 0.404
(↓0.009)
7
(↓1)
93162
(+4)
212
(+5)
36
(+1)
44
(+4)
0.224
(-)
3.830
(↑0.01)