ヤクルト(★1対6☆)中日 =リーグ戦10回戦(2019.05.24)・明治神宮=
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中日
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ヤクルト
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勝利投手:野本 圭(1勝1敗0S)
敗戦投手:小川 泰弘(1勝6敗0S)

本塁打
【ヤクルト】バレンティン(11号・7回裏ソロ)

  DAZN
◆中日は3回表、ビシエドと高橋の連続適時打で2点を先制する。その後、7回には高橋のこの日3本目となる適時打、8回には大島の2点適時打でリードを広げた。先発・勝野が7回途中1失点の好投でプロ初勝利。敗れたヤクルトは打線がつながりを欠き、泥沼の9連敗を喫した。

◆中日大島洋平外野手(33)が今季初の4安打で、区切りの記録に花を添えた。 5回1死一、三塁の一塁走者で二盗を決め、プロ野球76人目の200盗塁を達成。4-1の8回無死一、二塁では2点適時二塁打でダメを押した。打って走っての大仕事に「200盗塁は1つの区切り。少しでも長くやれるように努力します」と語った。今季13盗塁となり、トップのヤクルト山田哲、阪神近本に並んだ。 ▼通算200盗塁=大島(中日) 24日のヤクルト10回戦(神宮)の5回に二盗を決めて達成。プロ野球76人目。初盗塁は10年4月28日の巨人5回戦(ナゴヤドーム)。

◆ヤクルトは小川、中日はドラフト3位勝野が先発。中日は3回、ビシエドと高橋の適時打で2点先制。ヤクルトは3回まで1安打。 中日は5回、敵失と高橋の適時打で1点を追加した。ヤクルトは6回まで2安打のみで無得点。小川は6回3失点で降板した。 ヤクルトは7回のバレンティンの11号ソロによる1点のみ。9連敗となった。勝野は7回途中1失点でプロ初勝利を挙げた。ヤクルト小川は6敗目。

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手が、11号ソロを放った。 0-4で迎えた7回先頭で、カウント2-2から中日先発勝野の129キロ変化球を左翼席の中段まで運んだ。チームは連敗中。打線は6回まで2安打無失点と苦しんでいたが、この1発でベンチも盛り上がった。「チームの流れを変えたいと思いながら、打席に立ちました」と話した。

◆中日の初回先制はならなかった。2死から大島が二塁打で出塁。続くビシエドの打球をさばいた三塁・村上の一塁送球がそれた。 その間に二塁から大島はホームを踏んだが、一塁・坂口が打者走者のビシエドにタッチしたとして、一塁塁審はアウトを宣告した。ここで中日与田監督がリクエストを要求。その結果、判定はセーフに覆るも、二塁走者は三塁進塁までで「2死一、三塁」からの試合再開となった。続く高橋は左飛に倒れ、中日は先制機を逃した。

◆ヤクルトは拙守も響き、17年9月6日以来の9連敗となった。 5回に先頭福田のゴロを、三塁手村上が悪送球。無死二塁で、続く大野の犠打を先発小川がファンブルして投げられず。ピンチを広げ、追加点につながった。9連敗で計16失策。無失策で終えたのは19日DeNA戦だけだった。小川監督は「ああいうミスが出る以上、連敗を止めるのは難しくなる」と険しい表情だった。 打線を組み替えたが、得点はバレンティンの11号ソロのみ。先発陣は4試合連続でクオリティースタートを達成しているが、10試合連続で先制点が奪えていない。借金は今季最多の4となり、指揮官は「なんとか開き直ってやるしかない。ゲームに集中するだけ」と淡々と話した。

◆中日高橋周平内野手が3安打3打点の活躍で、勝野のプロ初勝利を援護した。3回、ビシエドの先制打に続いて2点目の適時二塁打。5回には中押し、7回にはチーム4点目をたたき出し「追加点が取れてよかったです」と、喜んだ。 16日DeNA戦以来の猛打賞で、3打点は11日阪神戦以来で今季2度目の大当たりだった。

◆中日のドラフト3位、勝野昌慶(あきよし)投手(21=三菱重工名古屋)が、プロ2度目の登板で初勝利を挙げた。 7回、先頭のバレンティンに11号ソロを浴び、2死から中村を歩かせて降板。完投は逃したが、7回途中1点に抑えた。チームの連敗を2で止め、先発ローテーション定着へ結果を出した。 「自分の自信のあるボールをどんどんストライクゾーンに投げ込むことができました」。プロ1勝につながった112球を勝野は満足感とともに振り返った。 ヤクルト打線との対決を翌日に控え「意思のあるボールを投げる」と、課題を挙げていた。変化球の失投を防ぐ。カウントを取るのか仕留めに行くのか、考えて投げる。この日、細心の集中力で直球、スライダー、フォークを投げ分けた。神宮では昨年の社会人東京大会準決勝で登板しホンダ熊本に苦杯をなめたが、プロでは初勝利。思い出の地になった。 昨秋、中日が"圧勝ドラフト"と言われたのは、高校球界のNO・1スター、大阪桐蔭・根尾昂と同時に、即戦力の勝野獲得に成功したためだ。三菱重工名古屋を日本選手権王者に導き「日本で1番の投手になる」と大志を抱いて中日へ。背負ったのは、セットアッパーで一時代を築いた浅尾拓也(中日2軍投手コーチ)の41番だ。その背番号に恥じない投手になる。 昨年のクリスマスイブには第1子の長女も生まれた。記念の勝利球は「両親に贈ります」と家族を思う右腕。「(初勝利は)うれしいですけど、始まったばかりなので。次、また勝てるように気持ちを切り替えて」と、視線を次回登板に向けた。【堀まどか】

◆ヤクルトのウラディミール・バレンティン外野手(34)が24日、中日10回戦(神宮)に「4番・左翼」で先発し、0-4の七回に左翼席へ11号ソロを放った。  チームとしては16イニングぶりの得点で大砲は「チームの流れを変えたいと思いながら打席に立ちました」と振り返った。

◆ヤクルトは連打のなかった拙攻と4失策の拙守が響いた。球団ワーストの96敗で最下位に沈んだ2017年以来、2年ぶりの9連敗。小川監督は「ミスが出る以上は連敗を止めるのは難しくなる。何とか開き直ってやるしかない」と淡々と話した。  0-2の五回は先頭打者だった福田のゴロを処理した三塁手の村上が一塁に悪送球し、小川も続く大島のバント処理を誤って傷口を広げ、失点した。6回3失点(自責点2)で6敗目を喫した小川は「新しい流れを、と思ったが...。悔しい」と肩を落とした。

◆中日の大島が通算200盗塁を達成した。犠打失策で出塁した五回に二盗を決め、リーグ最多に並ぶ今季13個目。「200盗塁はいつか出るだろうと思っていた。一つの区切りと思って、少しでも長くやれるように努力したい」と力を込めた。この日は4安打2打点と打撃でも活躍した。  ヤクルトの山田哲や、阪神の近本らと盗塁王を争っている。大島は2012年以来、2度目のタイトルに向けて「盗塁王は取れるなら取りたい。(山田哲などは)どんどん決めてくるので、自分もいけるときにいきたい」と意欲を示している。

◆中日の高橋が好機で3安打3打点と躍動した。三回は二塁打で追加点をもたらし、五回は中前打、七回も右前打でそれぞれ打点を記録した。殊勲の活躍に「ランナーをかえせて良かった」と淡々と話した。  5試合連続安打と存在感を示す主将。打率も3割2分7厘まで上がってきた。「普通にやります。普通が一番」と平常心で連勝を目指す。

◆D3位右腕・勝野(三菱重工名古屋)が6回2/3を1失点でプロ初勝利。17日の巨人戦は打球がベースに当たる不運な安打もあって敗戦投手になったが、2度目の登板で好投した。岐阜・土岐商高出身の21歳は「前回に続いて自分の投球ができた」。直球を軸にカーブやスライダーなどをリズムよく投げ、与田監督は「直球の威力があるし、制球もある程度しっかりしていた」と評価した。

◆本拠地・神宮に戻っても、呪縛が解けなかった。ヤクルトは、96敗した2017年の8-9月以来となる9連敗。小川監督は「2死からの四球だから、もったいない失点だった。ああいう(守備の)ミスが出ている以上、連敗を止めるのは難しくなる」と厳しい表情で振り返った。  エース小川でも止められなかった。三回2死から福田に四球を与え、3連打で2失点。五回は三塁・村上と自身の失策が絡んで失点し、流れを呼び込めなかった。最近3試合で9失策と、拙守が失点に直結している。  力みが感じられた打線も5安打1得点と沈黙した。「(力みは)プラスには働かない。開き直ってやるしかない。ゲームに集中するだけ」と指揮官。試合前には青木を中心に選手ミーティングを開いた。5位・中日に0・5ゲーム差と迫られる中、底力が問われている。 (長崎右) 小川についてヤクルト・田畑投手コーチ 「(三回の)2死からの四球はよくなかった。守備のミスもあったし、反省してやっていかないと」 4失策にヤクルト・宮本ヘッドコーチ 「ああいうミスが出ている間は流れがこない」

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
広島
27181 0.600
(↑0.009)
-
(-)
97184
(+8)
171
(+3)
45
(+4)
27
(+2)
0.247
(↑0.002)
2.970
(-)
2
(-)
巨人
24191 0.558
(↓0.013)
2
(↓1)
99223
(+3)
176
(+8)
57
(+3)
24
(-)
0.268
(-)
3.670
(↓0.08)
3
(-)
阪神
25212 0.543
(↑0.01)
2.5
(-)
95181
(+3)
199
(+2)
32
(-)
29
(-)
0.245
(-)
3.590
(↑0.03)
4
(-)
ヤクルト
21252 0.457
(↓0.01)
6.5
(↓1)
95218
(+1)
230
(+6)
53
(+1)
20
(-)
0.243
(↓0.001)
4.280
(↓0.01)
5
(-)
中日
20250 0.444
(↑0.012)
7
(-)
98158
(+6)
169
(+1)
28
(-)
29
(+2)
0.258
(↑0.002
3.680
(↑0.06)
6
(-)
DeNA
18270 0.400
(↓0.009)
9
(↓1)
98176
(+2)
195
(+3)
55
(+1)
13
(+1)
0.243
(↑0.001)
3.970
(↑0.03)