中日(★1対5☆)巨人 =リーグ戦7回戦(2019.05.18)・ナゴヤドーム=
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巨人
0230000005901
中日
0000000101900
勝利投手:メルセデス(4勝2敗0S)
敗戦投手:柳 裕也(3勝2敗0S)

本塁打
【巨人】ゲレーロ(5号・2回表2ラン)

  DAZN
◆巨人は2回表、ゲレーロに2ランが飛び出し、幸先よく先制する。続く3回には、丸、岡本の連続適時打などで3点を追加し、リードを広げた。投げては、先発・メルセデスが7回5安打無失点の力投で今季4勝目。敗れた中日は、先発・柳が5失点と試合をつくれなかった。

◆巨人アレックス・ゲレーロ外野手(32)が、先制の5号2ランを放った。2回無死二塁、カウント1ボールからの内角直球を左翼席に運んだ。 打撃不振から6日に2軍に降格し、17日の中日戦から1軍に昇格。2日の中日戦以来の1発に「内角の球にうまく腕をたたんで、いいスイングができました。バモス!」とコメントした。

◆巨人の「マルオカ」が2者連続適時打を放ち、リードを広げた。 2点リードの3回無死一、二塁、3番丸佳浩外野手(30)が右翼フェンス直撃の適時二塁打。4番岡本和真内野手(22)は中前適時打で続いた。 丸は「追い込まれていたので、くらいついていきました。追加点をとれて良かったです」とコメント。 岡本は「打ったのはカーブ。うまくタイミングをとり、センターに打ち返すことができました」とコメントした。

◆中日は柳、巨人はメルセデスが先発。巨人は2回ゲレーロの5号2ランで先制、3回に3点を追加した。メルセデスは3回無失点。 巨人は4、6回に得点圏に走者を置くが追加点は挙げられず。メルセデスは4回以降も無失点。6回4安打無失点と好投を続けた。 中日は8回、ビシエドの適時二塁打で1点を返した。巨人は継投で逃げ切り連勝。メルセデスは4勝目を挙げた。 中日柳が2敗目。

◆巨人が快勝した。2回にゲレーロの5号2ランで先制。3回も丸、岡本の連続適時打などで3点を加えた。メルセデスが7回無失点で4勝目。中日は柳が5失点と誤算。打線も10残塁と攻め切れず、借金は今季最多タイの5に増えた。

◆巨人岡本和真内野手が"一善"の活躍に胸をなで下ろした。3点リードの3回無死一、三塁、中日柳のカーブを中前にはじき返した。 2戦連続の適時打に「(凡打の内容も含めて)全体的に良かった。続けていければ」。原監督からは「一日一善。よく分からないけど(笑い)。まだ手放しで褒める時期じゃない。まだまだ大志を望んでいるわけですから」と期待された。

◆巨人丸佳浩外野手が3戦ぶりの適時打で追加点を奪った。 2点リードの3回無死一、二塁、右翼フェンス直撃の適時二塁打。「なんとか前に飛ばして最低限、走者を進めようと思っていた。いい形になって良かったです」と4戦連続安打で主軸の役割を果たした。

◆中日ビシエド内野手が8試合、35打席ぶりのタイムリーを放った。5点を追う8回2死二塁から左翼線への適時二塁打で完封負けを阻止。「インコースの球を、いいスイングでしっかり打つことができた」と復調への手応えを口にした。 この日、ともに打線をけん引してきた平田が左ふくらはぎの肉離れで出場選手登録を抹消。ビシエドのバットに期待がかかる。

◆巨人の先発のクリストファー・クリソストモ・メルセデス投手が、7回無失点の好投で4勝目を挙げた。テンポよく、ストライク先行で攻め、危なげない投球だった。 4月17日の中日戦では7回3失点も1発に泣き、チームも敗戦。「前回は負けて悔しかったので、勝てて非常にうれしいです」とリベンジに笑顔だった。原監督は「非常に安定した投球をしてくれた」と評価した。

◆巨人沢村拓一投手(31)が、2試合連続の好リリーフで勝利に貢献した。 4点リードの9回に登板。2安打で2死一、三塁とされたが、冷静に後続を断ち、試合を締めた。「チームに求められたところで、しっかり勝ちに貢献できるように頑張ります」とコメント。原監督は「まだ、本当の意味でのクローザーではなく、流動的にいく。左打者、右打者、その中で責任の一端を担ってくれるようなスタートを沢村もしてくれている。ありがたいですね」と評価した。

◆中日柳裕也投手が、本拠地でまたも敗戦投手になった。2回、かつての僚友・ゲレーロに先制の5号2ランを被弾。3回には丸の適時二塁打などで3点を失った。6回7安打5失点。今季最多の3万6521人が詰めかけたナゴヤドームで、今季2敗目を喫した。 今季、本拠地では4試合で0勝2敗、防御率6・56。昨年5月16日の広島戦で勝って以来通算5試合、白星から遠ざかる。「しっかり投げ切れず、厳しいゾーンで勝負できなかった。(本拠地未勝利は)受け止めて、次に向け考えたい」と肩を落とした。 与田剛監督も苦言を呈した。「走者が出たときに、テンポが間延びする。捕手の加藤の悩んでいるしぐさが、投手にも伝わる。考え過ぎている」。打線のけん引役だった平田が、故障で出場選手登録を登録抹消された。借金も今季最多タイの5に逆戻り。監督のため息は尽きない。【伊東大介】

◆巨人の"ゲレーロ先生"が、昇格2戦目に1軍で結果を示した。2回無死二塁、1ボールからの内角直球に対し、ポイントを前に置き、コンパクトにスイング。 左翼席に先制の5号2ランを運んだ。「うまく腕をたたんで、いいスイングができたよ」。2日の中日戦以来の1発で中日戦の勝ち越しに導いた。 不振で降格した2軍では、村田ファーム打撃兼内野守備コーチから先生役を任された。「若い選手に(ポイントを)前で打つ指導をしてるから(元)メジャーリーガーが見本を見せてくれないか。そうすれば、若い子が手本にする」。村田コーチの言葉に応えるように、2軍で3試合連続アーチを放ち、17日の中日戦での1軍昇格を決めた。 同じ右の大砲で、本塁打王2度の村田コーチの言葉で本来の打撃を取り戻した。同コーチは「少しボールにさされているように感じた」と分析したが、本塁打王の実績、プライドも踏まえ「『前で打て』とか、直接的なアドバイスは送ってません。実績のある選手なので、自分で感じられる」と説明。"先生役"任命の裏に隠された小粋なメッセージを自ら感じ取った。 原監督から、降格時に与えられた課題もクリアした。「ポイントゲッターという中で、2割8分ぐらいはほしい」と指摘された得点圏打率は、試合前の時点で1割9分2厘。得点圏では4月16日の広島戦を最後に13打席連続無安打だったが、結果を残した。原監督は「練習から非常にいいです」と評価。"ゲレーロ先生"が、教壇ならぬ打席でお手本を示した。【久保賢吾】

◆巨人・アレックス・ゲレーロ外野手(32)が18日の中日戦(ナゴヤドーム)の二回、左翼席へ先制の5号2ランを放った。  前夜に続いて「6番・左翼」で先発。中日の先発、柳の143キロの直球を完璧に捉え、「内角の球にうまく腕をたたんでいいスイングがきました。バモス!」とコメントした。  中日から移籍して2年目の大砲は、不振で2軍調整していたが、イースタン・リーグで3試合連続本塁打をマークし、17日に出場登録されていた。

◆巨人のクリストファー・クリストモ・メルセデス投手(25)が18日の中日戦(ナゴヤドーム)に先発し、7回112球、5安打無失点と好投した。  クリーンアップには5番・福田に許した1安打のみ。三回までに味方から5点の援護を受け、テンポよくアウトを積み重ねた。今季4勝目(2敗)の権利を手にして、救援陣にバトンを託した。

◆先発左腕のメルセデスが7回無失点で4勝目(2敗)。テンポよく投げ込んで相手に流れを渡さず、「自分のピッチングに自信を持って投げられた」とうなずいた。今季7試合の先発でクオリティースタート(6回以上で自責点3以下)はチームトップの6度。112球の力投に「100球を超えてもしっかり投げられるように取り組んでいる」と胸を張った。

◆沢村が、前日17日の昇格から2試合連続で九回に登板。この日の最速152キロの直球を主体に無失点で抑え、「チームの勝ちに貢献できるようにしたい」と汗をぬぐった。原監督は、上位打線に対しては左腕・中川を優先的に起用する方針で、2日連続で八回・中川、九回・沢村の継投。指揮官は「クローザーは流動的だが、責任の一端を沢村が担ってくれるのはありがたい」と目を細めた。

◆セ・リーグ首位の巨人は18日、中日7回戦(ナゴヤドーム)に5-1で勝ち、2連勝。3カードぶりの勝ち越しを決めた。「6番・左翼」で先発したアレックス・ゲレーロ外野手(32)が二回、左越えに先制の5号2ランを放ち、勝利に貢献。一時は2軍で調整していた不振からの脱却を印象づけた。  本塁打を確信して一塁へ歩きながら、巨人ファンの待つ左翼席へ吸い込まれる打球を見届けた。ゲレーロが豪快な一発で息を吹き返した。  「難しいボールだったけど、得点圏だったので、コンパクトに振り抜いた。ランナーをかえすことだけ考えた」  0-0の二回、今季3勝の3年目右腕、柳が投じた内角低めの143キロの直球を、バットが体に巻き付くようなスイングで完璧に捉えた。35発を放って本塁打王に輝いた2年前の2017年、そのうち17本のアーチをかけた古巣・中日の本拠地、ナゴヤドームの左翼席へほうり込んだ。  リフレッシュを経て、息を吹き返した。5月5日まで30試合に出て打率・226、4本塁打、13打点と不振で、同6日にビヤヌエバとともに2軍降格した。それでも1軍が移動日だった翌7日には、吉村打撃総合コーチら1軍コーチ陣がそろってジャイアンツ球場を訪問。その指導を受け、自身が背負う期待と使命を感じ取った。  実績のある村田打撃コーチらと積極的に打撃議論を交わし、「打撃は失敗することもあるけど、それをいかに次の打席に生かすか」と、凡退でも前向きな気持ちを保つように思い直した。イースタン・リーグでは出場した全3試合で本塁打を放ち、今回の名古屋遠征から1軍に昇格。前日17日は3打数無安打ながら、復帰2戦目で2日の中日戦(東京ドーム)以来となる5号アーチ。きっちりと結果を出した。  「非常にこう、流れがどっちにいくんだろうというときに、いいホームランを打ってくれました。もう打った瞬間でしたね」と原監督もニンマリ。チームはこれで貯金「7」。首位を快走する巨人に、頼もしい大砲が戻ってきた。 (谷川直之)

◆不調の菅野に代わり、投手陣の柱になれるか。十分、その資質はある。メルセデスだよ。  投手の基本である、コントロールが何よりの持ち味。投げた後、下半身がグラつくことなく、両足がピタッと着地する。安定したフォームが、安定した制球を生んでいる。  ストレートと変化球、どちらでもカウントを稼げるし、打ち取ることもできる。これだけの制球力があると、組み立ても楽というもの。  引っ張りにかかっている打者には、外角から入る。スイングが遅れ気味で合わせてくる打者には、内角から。自在なコンビネーションだね。  課題は完投能力。そこが向上すれば、信頼度はがぜん、アップする。昨季は13試合に登板して、2完投。もっと増やせれば、菅野に復活への時間を、じっくり与えることにもなるんだ。  この日は7回、112球で降板した。原監督には、中川→沢村の勝ちパターンを早く確立したいという思惑もあったんだろうけど、メルセデスの完投能力を磨くことも、重要だと思うよ。 (サンケイスポーツ専属評論家)

<セ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
巨人
23161 0.590
(↑0.011)
-
(-)
103208
(+5)
154
(+1)
51
(+1)
22
(+1)
0.266
(-)
3.500
(↑0.06)
2
(-)
広島
23181 0.561
(↑0.011)
1
(-)
101165
(+4)
164
(-)
40
(+2)
24
(-)
0.242
(↓0.001)
3.090
(↑0.07)
3
(-)
ヤクルト
21202 0.512
(↓0.013)
3
(↓1)
100213
(+6)
210
(+11)
50
(+2)
18
(-)
0.249
(-)
4.350
(↓0.13)
3
(-)
阪神
21202 0.512
(↓0.013)
3
(↓1)
100170
(-)
188
(+4)
31
(-)
26
(-)
0.245
(-)
3.770
(-)
5
(-)
中日
18230 0.439
(↓0.011)
6
(↓1)
102144
(+1)
158
(+5)
27
(-)
27
(-)
0.258
(-)
3.770
(↓0.03)
6
(-)
DeNA
16250 0.390
(↑0.015)
8
(-)
102158
(+11)
184
(+6)
47
(+1)
8
(+1)
0.238
(↑0.004)
4.090
(↓0.05)