オリックス(☆2対1★)ロッテ =リーグ戦4回戦(2019.05.02)・大阪ドーム=
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ロッテ
00000010001801
ORIX
1000000001X2400
勝利投手:澤田 圭佑(2勝1敗0S)
敗戦投手:酒居 知史(1勝1敗0S)

本塁打
【ロッテ】レアード(9号・7回表ソロ)

  DAZN
◆オリックスが劇的なサヨナラ勝ち。オリックスは初回、吉田正の内野ゴロの間に1点を先制する。その後は同点を許すも、延長10回裏に代打・伏見が適時打を放ち、試合を決めた。投げては、3番手・澤田が今季2勝目。敗れたロッテは、4番手・酒居が誤算だった。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が4月16日のソフトバンク戦以来12試合ぶりとなる9号ソロを放った。 1点を追う7回無死、オリックス先発山本の136キロをバックスクリーン左へ放り込んだ。「打ったのはスライダー。久しぶりにスシを握れたよ。月も替わったし、またいい流れで打っていきたい。幕張スシ、さいGO!(さあ、行こう、最高)」と令和1貫目のすしを喜んだ。

◆オリックス山本由伸投手(20)が8回6安打1失点の好投も、打線の援護なくまたも勝ち星を挙げることができなかった。 最速155キロの直球を武器に走者を出しながらも6回まで無失点。7回先頭のレアードに中堅越えの9号ソロを浴びるも、失点はこの1点のみ。打線は初回の先制点だけで、8回までわずか3安打にとどまり、追加点を挙げることができなかった。 山本は「全体的には、毎回のようにヒットを打たれてしまいましたが、粘って最少失点だったことはよかったと思います。しかし、終盤にホームランで追いつかれてしまったことが、とても悔しいです」とコメントした。

◆オリックスが令和初のサヨナラ勝ちでチームとしての令和1勝目を挙げた。先発の山本由伸投手(20)が8回1失点の好投も、打線が援護することができず、1-1の同点のまま延長戦に突入。 10回表で沢田が1死満塁のピンチを無失点にしのいだ直後の攻撃。2死から大城が四球で出塁。若月に代わって伏見が打席に入り、大城が4球目に二盗を決めチャンスを広げた。伏見が左前打を放ち、大城が生還。ロッテ井口監督がクロスプレーに対しリクエストを要求するも、判定は覆らずセーフとなり、オリックスが劇的勝利を収めた。 令和初のサヨナラ打を放った伏見はお立ち台で「やりましたーー!」と右拳を突き上げた。ヒット直前には自打球が左すねに直撃し、「あれで目が覚めました」と劇的打につなげた。「僕を選らんでくれた監督のためにも「打ちたい!」と。それだけです」と打席を振り返った。オリックスは今季これまで6度の延長戦で3敗3分けと勝利がなかったが、この日が延長戦7度目にして初勝利となった。

◆ロッテ岩下大輝投手が敗戦の中でも輝いた。自己最長となる7回99球を投げ、3安打1失点。初回から7球連続直球を投じるなど、持ち前のパワーで押した。失点は初回の内野ゴロの1点だけ。 「疲れてましたけど、7回はそこまでスピードも落ちなかった。8回、9回投げていけるように頑張っていくだけ。完投してるのがワクさん(涌井)だけなので僕も頑張っていきたいです」と力を込めた。

◆ロッテはサヨナラ負けで連勝が4で止まった。延長10回に2死満塁と好機をつくり、打席には2安打の4番井上。カウント3-2から3球粘ったが最後は中飛に倒れた。井口監督は「取れるところで取れなかったのがこういう結果になりました。最後のところじゃないですかね」。それでも12試合ぶりのレアードの本塁打など明るい話題もあり「締まったゲーム。また頑張ります」と前を向いた。

◆オリックス山本とロッテ岩下の投げ合い。オリックスは初回に吉田正の内野ゴロの間に1点を先制。ロッテは3回まで無得点。 ロッテは山本を打ち崩すことができず、6回まで無得点が続く。オリックスも3回以降得点圏に走者を進められず、追加点はなし。 ロッテは7回、レアードの9号ソロで同点に追いついた。オリックスは3回以降1安打と攻撃の糸口を欠き、延長戦に突入した。 オリックスは延長10回、伏見が左前へサヨナラ打を放った。令和に入って最初のサヨナラ勝ち。沢田が2勝目。ロッテの連勝は4で止まった。酒居が今季初黒星。

◆オリックス山本由伸投手が8回1失点の好投も、2勝目はお預けとなった。最速155キロの直球を軸に6回まで無失点。 失点は7回のレアードのソロ本塁打だけ。「ボールが高くなってしまった。その1球は悔しい」。ここまで5試合で39イニングを投げ防御率1・38も白星に結びつかない。「どんな展開でも最少失点に抑えたら勝ちにつながる」とそれでも前を向く。この日は中学時代に所属していた東岡山ボーイズの関係者約50人を球場に招待。「勝ちを見せられてよかった」と語った。

◆オリック沢田圭佑投手が劇的勝利を呼び込んだ。延長10回に3番手で登板。1死満塁のピンチを招くも、3番中村奨を右飛、井上を直球で中飛に打ちとり、無失点にしのいだ。 西村監督は「沢田は走者を出すんですけど、気迫の投球をみせてくれて、勝ちにつながったと思う」と称賛。 沢田は今季2勝目で球団の平成最後、令和最初の勝利投手となった。

◆オリックスが令和初のサヨナラ勝ちを収めた。ヒーローは伏見寅威捕手(28)だ。同点で迎えた延長10回2死二塁。代打で登場し、低めの変化球を左前へ運んだ。二塁走者の大城が本塁へ生還。セーフの判定にロッテ井口監督がリクエストを要求するも覆らず。劇的な幕切れで令和1勝目をもぎ取った。 「由伸がいつも頑張ってるのに、援護できない歯がゆさがあった。なんとしてもやってやろうと。簡単には終われない。粘ってやろうと。チャンスをくれた監督に感謝ですね」と喜んだ。 地道な積み重ねが功を奏した。昨季打率3割3分、43本塁打、130打点を記録した大リーグ、レッドソックスのJ・Dマルティネス外野手(31)に刺激を受けた。「彼は自分の打撃を必ず撮るらしい。その日の自分のイメージと実際のイメージを合わせる。いいと思ったことはまねしようと思って」。昨オフから自身の打撃練習を撮影を開始し、現在も試行錯誤を繰り返す。 家庭にも頼もしい「コーチ」がいる。17年に結婚した最愛の妻の支えが伏見の原動力。ホームゲームは全試合観戦に駆けつける。「真剣に見てくれているから『いい時はこうだったよ』とか、違いに気づいてくれたりして、いつもアドバイスをくれる。支えになっているし、本当にありがたい」。殊勲の一打が恩返しになった。 昨季の6月2日巨人戦以来、自身プロ2度目のサヨナラ打。「『サヨナラ男』と言えば、伏見と言われるように頑張ります」と宣言した。今季は6度の延長戦で3敗3分けと勝利がなかったが、ようやく延長戦初勝利を飾った。終盤に粘りをみせたオリックスがここから巻き返す。【古財稜明】

◆オリックスが令和初のサヨナラ勝ちを収めた。伏見寅威捕手(28)が同点で迎えた延長10回2死二塁、代打で登場し、低めの変化球を左前へ運んだ。 ▼伏見が延長10回に代打でサヨナラ安打。伏見のサヨナラ打は昨年6月2日巨人戦に次いで2度目で、この試合も代打でのサヨナラ安打。オリックスで代打サヨナラ安打を2本以上記録したのは、阪急時代の74年1本、76年2本、81年1本の計4本記録した高井以来38年ぶり。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が2日、オリックス4回戦(京セラ)に「5番・三塁」で出場。0-1の七回、第3打席で左中間へ値千金の9号同点ソロを放った。  「打ったのはスライダー。久しぶりにすしを握れたよ。月も替わったし、またいい流れで打っていきたい。幕張スシ、さいGO!(さあ、行こう、最高)」と4月16日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来となるすしポーズも飛び出した。  2月27日の宮崎での練習試合で3回1安打無失点、本拠地での前回対戦の4月11日も8回3安打1失点と押さえ込まれてきた難敵・オリックス先発の山本に対して、この日も六回まで無得点。重苦しいムードを、頼れる助っ人砲が一振りで変えた。  プロ野球史上3人目の開幕から4試合連続本塁打を放つなど、3、4月は25試合で打率・352(88打数31安打)、8本塁打19打点の大活躍で「平成最後の月間MVP」の候補にも上がるレアードが、令和でも1号。勢いはまだまだ止まらない。

◆ロッテ岩下が自己最長7回1失点の力投「そこは評価できる」 先発のロッテ・岩下=京セラドーム大阪(撮影・岡田茂)【拡大】  ロッテの5年目右腕、岩下大輝投手(22)が2日、オリックス4回戦(京セラ)に先発。7回3安打1失点の好投を見せた。  「初回の先頭フォアボールなど序盤に球数が多く、先制もされてしまったが、最少失点で切り抜けられたことはよかったと思う」  一回に4番・吉田正の投ゴロの間に先制を許したが、二回以降は無失点。白星こそつかなかったが、今季5度目の先発で自己最長の7回を投げ抜き「そこは評価できるんじゃないかと思う」。オリックス先発・山本と前回の対戦に続く白熱した投手戦に、一定の自己評価を与えた。

◆ロッテは2日、オリックス4回戦(京セラ)に1-2で令和初のサヨナラ負け。連勝が4でストップし、借金は再び2となった。  勝負を分けたのは1-1の延長十回、表の攻撃で代打・清田の右前打、1番・荻野の鮮やかなプッシュバントも決まり、続く2番・角中が申告敬遠で出塁。1死満塁の絶好の勝ち越し機を得たが、3番・中村奨が右飛、4番・井上が中飛に倒れて無得点だった。その裏、4番手の酒居が2死二塁からサヨナラ打を浴びた。  今季5度目の先発、岩下は一回に4番・吉田正の投ゴロの間に先制を許した。しかし、二回以降は無失点で今季最長の7回を投げ抜いたが、白星はつかなかった。  井口監督は「(岩下は)しっかり投げてくれた。取れるところで取れないと、こういう展開になる。勝ちきるためにはああいうところでしっかりと。(序盤から)チャンスはあったが、ミスもあってなかなか得点できなかった。明日からまた頑張ります」と足早に球場を後にした。

◆ロッテのブランドン・レアード内野手(31)が2日、オリックス4回戦(京セラ)に「5番・三塁」で出場。0-1の七回、第3打席で左中間へ9号同点ソロを放った。  「久しぶりだったが、これからもいいところで打てるようにしていきたい」  4月16日のソフトバンク戦(ZOZOマリン)以来、12試合ぶりとなる一発。プロ野球史上3人目の開幕から4試合連続本塁打を放つなど爆発的な量産を見せていた4月前半は「自分でもびっくりするくらいのいい状態で入れていた」と振り返る。  それでも「最近もヒットも出ていたし、調子は悪くなかった」といい、4月23日の延長12回を戦った西武戦では、腰の張りを訴え、六回で代走を送られたこともあったが「今は全然大丈夫、問題ない」と万全を強調した。  助っ人砲の一撃も、チームの連勝は4で止まりレアードに笑顔はない。「年号も月もかわって、何とかあした勝ち越せるように。自分のバットで貢献したい」とすでに先を見据えた。

◆オリックスの山本は令和最初の登板とあって「いいスタートを切りたい」と白星を期した。8回6安打1失点と好投したが、4月11日以来の2勝目はならなかった。  1-0の七回は先頭打者レアードに初球のスライダーを捉えられ、中越えにソロを許した。走者を背負っても要所を締めていただけに「本塁打で追い付かれたのがとても悔しい」と唇をかんだ。

◆ロッテは連勝が4でストップした。1-1の延長十回は、1死満塁の好機をつくりながら、中村奨と井上の3、4番が凡退。その裏に今季初のサヨナラ負けを喫し、井口監督は「(点を)取れるところで取れなかった」と顔をしかめた。  二回は先頭打者の井上が二塁打で出塁したが、レアードの二ゴロで打球判断を誤り、三塁タッチアウト。同点とした七回は、加藤のスリーバント失敗で流れを手放した。井口監督は「チャンスはあったけれど、ミスで取れなかった」と敗因を分析した。

◆ロッテの先発岩下は7回を3安打1失点と好投したが、勝敗は付かなかった。7回を投げるのは自己最長。課題の制球も安定し「球数(99球)を少なく投げられた。こういう投球をして、イニングを伸ばしていきたい」と収穫を口にした。  4月11日のオリックス戦から4戦続けて6回以上を投げており、先発の役割を果たしている。「完投しているのは、チームで涌井さんだけ。次は8、9回を目指していく」と意気盛んだった。

◆サヨナラ負けで連勝が4でストップ。延長十回に1死満塁の勝ち越し機をつくったが、3番・中村奨は浅い右飛、4番・井上は中飛で無得点に終わった。「取れるところで取れないと、こういう展開になる。(序盤から)チャンスはあったが、ミスもあってなかなか得点できなかった」と井口監督。借金は再び2となり、「明日からまた頑張ります」と足早に球場を後にした。

◆山本は8回を1失点に封じるも勝ち星は付かなかった。今季5試合に登板し計39回で、その間の援護は3点のみ。それでも「援護点は関係ない。打てないときは投手ががんばって、自分が打たれたときに野手の方が打って助けてくれるので」とキッパリ。この日は自身が所属していた東岡山ボーイズの選手ら50人を球場に招待。「サヨナラ勝ちで勝ちを見せられたので良かった」と笑った。

◆大城の好走塁がチームに勝利を呼び込んだ。延長十回2死から四球で出塁すると、すかさず二盗。伏見の左前打で本塁へ頭から滑り込み、タッチをかわしながら左手でベースを触った。「(盗塁は)100%セーフのタイミングで行かないといけない。いいスタートを切れて良かった。(本塁突入も)タッチされてないと思ったので、僕のなかではセーフと確信していた」と喜んだ。

◆吉田正は4打数無安打で、開幕からの連続試合出塁が「27」で止まった。「チームは勝てたので。(連続出塁は)モチベーションではあったんですけど、(開幕直後は)打撃内容もあまり良くないなかで出塁はできていたので。変わらずあしたからもやっていきたい」。それでも、一回1死一、三塁で高いバウンドの投ゴロを放ち、先制点をゲット。最低限の仕事は果たした。

◆1-1で令和初の延長に入った十回裏、オリックス・大城がタッチをかいくぐって生還。一度歓喜に沸いた一塁ベンチが静まりかえった。ロッテ側が「タッチアウトではないか」とリクエスト。左前打を放っていた伏見はグラウンド上でしゃがみ、願った。  「頼むからセーフのままであってくれ」  数分後、リプレー検証を終えた審判団の両手が広がる。ヒーローの元にナインが駆け寄り、"仕切り直し"のウオーターシャワーだ。  「なんとしてもやってやろう、という気持ちだった。ヒットになって良かった」  びしょ濡れになった伏見は笑顔で振り返った。2死一塁。代打で打席に向かうと、一走・大城が二盗に成功。「ここで決めなきゃダメだろう」と気合を入れ、左前へ弾き返した。自身の2度目のサヨナラ打で、チームに今季初サヨナラ勝ちをもたらした。  ここまで3敗3分けだった延長戦に、今季7度目でようやく勝利。裏返せば、それだけ野手陣が決め切れていない。西村監督は「もうそろそろ野手も打たないと」と要望。12日に29歳となり、チームでは中堅の伏見も十分、理解している。  令和初戦となった前日は零封負け。試合後のロッカールームだった。宮崎、T-岡田、小島といったベテランと中堅が"ミーティング"。「若い子が仕事しているのに、俺らがなんとかしないとダメだろ」と奮起を誓い合った。  前夜は先発の榊原が7回2失点、この日も山本が8回1失点と20歳の2人が好投も、白星は付かず。伏見は「先発投手ががんばっているのに勝ちを付けられず、野手として捕手として悔しい。チームは勝ちましたけど、悔しい気持ちが残る」と胸の内を明かした。  今季、延長に最も弱かったチームが、令和初のサヨナラ勝ちを決めた。これからは、これまでの悔しさも力に変える。中堅、ベテランの底力で、若手を引っ張っていく。 (西垣戸理大) 伏見 寅威(ふしみ・とらい)  1990(平成2)年5月12日生まれ、28歳。北海道出身。ラガーマンだった父親が、「何にでも積極的にチャレンジする子に育ってほしい」という願いから寅威と名付けた。東海大四高-東海大から2013年ドラフト3位で入団。今季は14試合に出場し、打率・217、0本塁打、5打点。通算成績は155試合で打率・258、2本塁打、25打点。182センチ、88キロ。右投げ右打ち。年俸2200万円。背番号「23」

<パ・リーグ順位表推移>

順位チーム名 勝数負数引分勝率首位差残試合 得点失点本塁打盗塁打率防御率
1
(-)
ソフトバンク
16112 0.593
(↑0.016)
-
(-)
114111
(+1)
89
(-)
32
(-)
23
(+1)
0.249
(↓0.002)
2.680
(↑0.1)
2
(-)
楽天
14121 0.538
(↓0.022)
1.5
(↓1)
116130
(-)
109
(+1)
28
(-)
9
(-)
0.250
(↓0.003)
3.810
(↑0.09)
3
(1↑)
西武
13131 0.500
(↑0.02)
2.5
(-)
116148
(+5)
140
(+3)
32
(+3)
33
(+2)
0.257
(-)
4.510
(↑0.06)
3
(-)
日本ハム
13132 0.500
(↓0.02)
2.5
(↓1)
115104
(+3)
116
(+5)
16
(+2)
9
(-)
0.240
(↓0.001)
3.950
(↓0.06)
5
(1↓)
ロッテ
12141 0.462
(↓0.018)
3.5
(↓1)
116107
(+1)
123
(+2)
32
(+1)
22
(+1)
0.236
(↓0.001)
4.040
(↑0.09)
6
(-)
ORIX
10153 0.400
(↑0.025)
5
(-)
11590
(+2)
113
(+1)
22
(-)
30
(+1)
0.225
(↓0.003)
3.710
(↑0.11)